2017年05月07日

◆のど自慢に出場したのだ

渡部 亮次郎



1946(昭和21)年のこの日、NHKラジオで「のど自慢素人音楽会」が開始
され、それを記念してNHKが制定した。

第1回の応募者は900人で予選通過者は30人、実に競争率30倍の超難関
だった。

今でも12倍を超える人気長寿番組とか。1946(昭和21)年のこの日、NHK
ラジオで東京)「のど自慢素人音楽会」が開始され、それを記念してNHK
が制定しました。

第1回の応募者は900人で予選通過者は30人、実に競争率30倍の超難関で
した。

今でも12倍を超える人気長寿番組とか。

私も高校生のころ、秋田市での大会に出場、合格した。受験戦争ムードに
反発したもの。歌ったのは「チャペルの鐘」

   作詞:和田隆夫
   作曲:八州秀章

1)なつかしの アカシアの小径は
 白いチャペルに つづく径
 若き愁い 胸に秘めて
 アベ・マリア 夕陽に歌えば
 白いチャペルの ああ
 白いチャペルの 鐘が鳴る

2)嫁ぎゆく あのひとと眺めた
 白いチャペルの 丘の雲
 あわき想い 風に流れ
 アベ・マリア しずかに歌えば
 白いチャペルの ああ
 白いチャペルの 鐘が鳴る

3)忘られぬ 思い出の小径よ
 白いチャペルに つづく径
 若きなやみ 星に告げて
 アベ・マリア 涙に歌えば
 白いチャペルの ああ
 白いチャペルの 鐘が鳴る

この歌を聞くと、なぜか札幌の時計台を思い出す。理由は分からない。で
もあれは時計台であってチャペルではない・・・。では「チャペル」とは
何ぞや? Wikipediaによると、
「チャペル (Chapel) は、本来クリスチャンが礼拝する場所であるが、日
本では私邸、ホテル、学校、兵舎、客船、空港、病院などに設けられる、
教会の所有ではない礼拝堂を指している。」
とある。どうも教会の礼拝堂はチャペルとは言わないらしい。結婚式場が
チャペルだ。

でもこの歌詞は、何とも淡い恋でいいな〜。(オジサンには縁が無い
が・・・)
白いチャペルか・・・

フト、オーストリアに行って教会を見た事を思い出した。 ヨーロッパは
どこに行っても教会だ。2年前は2週間掛けてオーストリアを 一周した
が、オーストリアでも、どこに行っても尖塔の教会があった。中 でも有
名で「これどこかで見た事がある・・」と思った教会が2つあっ た。ハ
イリゲンブルートの教会とハルシュタットの教会である。この歌と はあ
まり関係ないが、“絵になる”教会の写真を見ながら、岡本敦郎の歌を 聞
くもの一興か?

大学を出てNHKで記者になった。

政治部所属に成ってある夜、新宿のスナックでうたっていたら、見知らぬ
男に声をかけられてびっくりした。「うちへ入りませんか」という。名刺
には「ダニー飯田とパラダイスキング」とあった。「政治記者から歌手へ
転身」というのがおもしろいというのだ。

記者の仕事が面白くてたまらない時期だったこともあって断った。
あれから50年。まったく歌う機会が無いままにすごしたから今では歌は聴
くものと心得ている。

◆彼岸の風景

石岡 荘十



多分、彼岸はこんなところではないかと思わせる風景を垣間見る機会があった。といっても、自ら望んで体験をしたわけではない。

少年の頃のリウマチ熱が原因で、全身に血液を送り出す心臓(左心室)の出口の、扉ともいえる大動脈弁がうまく開閉しなくなった。

このため、1999年2月、開心手術、つまり胸を切り開いて、ナマの大動脈弁を切り取り、代わりにチタンとカーボンで出来た人工の弁を縫い付ける手術(大動脈弁置換手術)を強いられた。

64歳だったがまだ死にたくなかった。怖かった。幸い、手術は成功し、集中治療室(ICU)から三日ぶりに一般病棟に還ったのはいいが、その翌朝、突然、激しい不整脈に襲われる。

こんなときに一発で不整脈をしゃんとさせる方法は一つしかない。「ドカン!」である。

後でわかったことだが、ドカンというのは業界スラングで心臓に電気ショックを与える治療のことだ。ストレッチャーに乗せられて別室につれ込まれ麻酔注射をブスッ。記憶はここまでで、全身麻酔をかけられた後の、見た風景は------。

地下室のような真っ暗なところに私はいる。見上げると長い階段があって「うんうん」言いながら這い上っていくと、そこに一条の光と川の流れ-----花園。うっとりしていると、女の声。
「石岡さん、石岡さん、わかりますか」
別の女の呼びかけ。
「お父さん!」
「おやじ聞こえるかっ」
 薄目を開けてみると、家族の顔があった。
 
あれは、よく言われる「臨死体験」ではなかったか。死に臨む、つまり彼岸直前の風景ではなかったか。研究者によると、こんな話は腐るほどあって、数多くの体験者からの聞き取りを統計的に分析すると、二つの特徴がある。

その一つは「体外離脱」。英語ではOut of Body Experience。直訳すると「肉体の外の体験」である。

手術台とか布団に寝ている自分を家族や医者が取り囲んで嘆き悲しんでいる風景を、肉体から離れたもう一人の自分が高いところから見ている状態をいう。

ある体験者は祖母が隠し通していたハゲが頭のてっぺんにあることをそのとき初めて見つける。生還した後そのことを祖母に言うと「いつ見たんだ」と不機嫌に問い詰められたという。

こうしてみると、肉体から離れたもう一人の自分こそ本当の自分であり、肉体はただの抜け殻ということになる。

もう一つの特徴は、私が体験した「他界経験」。英語でいうとNear Death Experience。これには次のような共通の特徴がある。

(1)トンネル体験
(2)光の世界

暗いトンネル体験の後、光が近づいてくるか、自分が光に近づいていく。そこは、花、水、鳥------楽園が現出する。

(3)亡くなった身内に会う
(4)バリア体験

バリアは障害物、例えば川があって向こう岸に渡ってしまうと生還の可能性は少なくなる。生還した大概の人が渡る直前、家族に名前を呼ばれて引き返している。

私の場合は、亡くなった身内には会わなかったがそのほかの体験は合致する。

このような体験談は科学的、神経生理学的にはどのように説明されているか。有力な説は、脳の酸素欠乏説だ。

事故であれ不整脈であれ、最後の瞬間には、心臓が働かなくなって脳に十分な酸素が供給されなくなり、脳は低酸素状態になる。

すると、脳は広い範囲で無秩序に興奮し、正常な機能がマヒして幻覚が生じる、と説明する。しかし、なぜ「暗黒と光」がつきものなのか、学説は分かれていて、なるほどと思わせる説にはまだぶつかっていない。

それより興味深いのは、ほとんどの体験者が、いまわの際には至福、恍惚、安らぎを感じていることだ。清らかな水の流れ、花が咲き乱れ鳥が囀る楽園を見たという人もいる。

その意味で私の見た風景は、臨死としては“完璧”なものではないが、不整脈で一時的に脳に酸素が行き渡らなくなった可能性はある。

夏目漱石も体験者の一人である。43歳のとき胃潰瘍で大量の喀血をして、あやうく彼岸へ渡るところだった。そのときの感じを作品(『思ひ出す事など』)のなかで「縹渺とでも形容して可い気分------」と表現している。

この歓喜に満ちた恍惚感を生み出すのはエンドルフィンだという説が有力である。エンドルフィンは脳内麻薬物質といわれ、死に瀕して脳内が低酸素状態になると、脳内で活発に生産されるホルモンの一種であることが確認されている。

その作用はモルヒネと同じ、あるいは十数倍強烈で、これが脳の深いところでドーパミンという覚醒剤に似た物質を分泌させる。

その結果、瀕死の苦痛は次第に恍惚感に変わっていく、と説明されている。脳の酸素欠乏による幻覚に過ぎないという説もある。

「最後は安らかな表情でした」

 長い闘病の末、愛する身内を看取った家族がこういう感想を漏らすことがよくある。その時、瀕死の身内は脳内に分泌した物質のおかげで恍惚の中にいるからだという説もある。

「死ぬのは怖い、間際では苦しい思いをする」という思い込みは、とんでもない誤解かもしれない。

臨死、そして死、来世の光景はどうも『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)に描かれた地獄絵巻とはまったく異なる、恍惚の世界である可能性があることを、研究者は報告している。

命の灯がまさに消えようとするとき、皮肉なことに本人はやっとの思いでたどり着いた楽園をうっとりと彼岸に向けて逍遥しているらしいのだ。

ここでだれも名前を呼ぶものがいないと彼岸へと渡っていく。

脳梗塞で死に掛った大学時代の友人は、川岸でなくなった母親に会い、追い返されたと体験を語ってくれた。

「三途の川」というのは作り話だと思っていたが、「案外、創造主はそこまでお見通しで設計・創造しているのかもしれない」と手術後は、半分信じるようになっている。

恐るべし、創造主の叡智。


なお執筆に際しては「臨死体験 立花隆 文春文庫 上下」他数冊を参考・引用にしました。



2017年05月06日

◆「措置入院」精神病棟の日々(33)

“シーチン”修一 2.0



GWで子・孫たちはあちこちへ(乳母、スポンサーの?)“春琴”カミサンを
伴って出掛けているが、毎日が大型連休、シルバーウィークの小生は炊事
がかなり軽減されたのでとても助かる。

で、ゴロゴロしているかというと、相変わらず修繕や創意工夫で何かと忙
しい。「老後の生活で大事なのはキョウイクとキョウヨウだ」そうで、
「今日行くところがある」「今日用事がある」のがいいらしいから、小生
はその忠実な実践者だ、いささかやり過ぎだが。

先日、新人の医者に「生活や具合はどうですか」と聞かれたので、「とて
もいいですが・・・まあ、猿山のボス猿が私から家内へ移ったということ
で」と答えておいた。よぼよぼ老人はサルのみか。

春琴の機嫌は良いが、「気持ちは相変わらず揺れているの?」と問診する
と、「小さな揺れはあるけど、それはあなたと一緒よ」と言う。まあ徐々
に心を許すようになるだろう。逆だったりして・・・

そう言えば、小生のことを「アンタ」「修一」から最近は「あなた」「修
一さん」になってきたが、これは小生が春琴にとってインサイダーの人か
らアウトサイダーの人になりつつあることを示しているのかもしれない。
いわゆる「距離を置く」ようになったのかもしれず、それは良いことなの
かどうか、今のところはよく分からない。考えすぎると発狂しそうだから
スリープにしておこう。

承前「心理検査報告書」から。【 】は小生の感想。

*これからの生活のなかで参考していただきたいこと

人との関わりが負担になると言っても、生活のなかで他者との交流は欠か
せないものです。修一さんのこれからの生活のなかで、ご参考にしていた
だきたいことを数点お伝えいたします。

1)あまり長く同じ対人場面を続けると、主観的で強引な主張が強まって
いく傾向があり、場合によっては不安定なこころの状態に陥ることもあり
ます。一度距離をおけば、冷静な状態に戻れる方ですので、適宜距離をと
るように心がけましょう。

2)自分だけの静かな時間を持つことで、こころが開放され、そのことが
修一さんの良い休息につながるようです。ご自分一人で過ごす時間も、ぜ
ひ大切になさってください。

3)これまでの生活のなかで、ご家族に対しても、知らず知らず強引な主
張をするようなことがあり、それがご家族との摩擦になっていた可能性も
あるでしょう。

退院までの心理面接のなかで、ご家族や他者とうまく折り合っていくには
どうすればいいか、具体的な対応を担当心理士と一緒に考えてみてはいか
がでしょうか。以上のとおりご報告致します。

【「主観的で強引な主張が強まっていく傾向」・・・確かにそうかもしれ
ない。AはBの問題を抱えているから、遅かれ早かれCになる、と予想する
というか一種の勘が働くと、証言やら公的データ、歴史などを調べて「A
はCになる」と評価、断定し、「だから我々はこうすべきだ」と提案する
のが記者である小生の仕事だったから、「主観的で強引な主張」は職業病
かもしれない。

これには、熱心な読者から「ナリチュウ記事はよしてくれ、スベ記事にし
てくれ」と指摘されたことが大きく影響している。記者は責任や非難を避
けるために「成り行きが注目される」=ナリチュウ記事にする傾向があ
る。逃げ道を用意しているわけだ。ところが読者、特に組織の方向性に関
わる人々は「こうすべきだと思う、業界紙にもそうすべきだと書いてあ
る」とレポートを上げたい。だから「こうスベキ」と断定した「スベ記
事」を求めるのだ。

(産経が面白いのは阿比留瑠比ボナパルトや曽野綾子のように「スベ記
事」が多いからだ。断定を避けたようなリベラル風の記事は小生は嫌いで
ある)

「主観的で強引な主張」を文字でなく、話すとなると簡潔、簡略にするか
ら「強引」とか「妄想」と受け止められやすいから、小生はいつの間にか
無口、と言うか、言語障害的になってしまった。これも職業病なのかもし
れない。

ところで「エコノミスト」は自称他称を合わせて日本に1000人はいるので
はないか。世界経済から市町村自治体の経済まで、それぞれ得意とするエ
コノミストがいる。株や為替の専門家、各業界の専門家などもいる。とこ
ろが1990年のバブル崩壊を予測したエコノミストは「たった一人」という
記事を読んだことがあるが、このエコノミストは完全に無視されたよう
だ。キチ○イ的バカ、と相手にされなかったのだろう。

キチ○イ的バカと、キチ○イ的発明家/実業家/政治家/思想家/芸術家・・・
ゴッホは発狂して耳をそぎ落とし、やがて無名のまま死んでしまったが、
世界でたった一人、弟だけは兄ゴッホの才を評価していた。もっともゴッ
ホの作品は弟のベッドの下に放置されていたそうだが・・・

誰がどう豹変するか、「主観的で強引な主張」がやがては正論となるかも
しれない。キチ○イの小生としてはそれを望むが、どうなるものやら。西
郷翁曰く「金も地位も名誉も要らないという人は始末に困る」、それその
もののセゴドンは不平士族とともに自裁し、そして惜しまれ、やがて「西
郷星」として庶民の敬愛のまなざしを浴びた。

誰が星になるのか・・・誰にも分からないのだろう】(つづく)2017/5/4



◆北朝鮮に通じるか、トランプの手法

櫻井よしこ
 


4月6、7の両日、フロリダで開かれた米中首脳会談で、米中関係はどこま
で進展したのか。そのことについてヒントになる事例が目についた。マイ
ク・ペンス米副大統領のソウル訪問に合わせて、4月16日、ホワイトハウ
スが同行記者団に行ったブリーフィングである。
 
ホワイトハウス高官はアメリカが急いできた韓国への高高度防衛ミサイル
(THAAD)の配備及び運用開始の時期について、作業を急がないと
語ったという。「まだいくつか必要な作業があり、韓国の新大統領が決ま
るまで流動的だ」「配備は次期大統領が決定すべきで、5月前半が適当
だ」などと発言したと報じられた。
 
これまで、次期大統領が選ばれる前に、何としてでもTHAAD配備を完
了し、運用を開始して、実績を作りたいとしてきたアメリカが、なぜい
ま、このように変化したのか。北朝鮮のミサイル発射や核実験の危険性は
少しもなくなっていない。
 
中国問題に関して一目も二目も置かれている産経新聞外信部編集委員、
矢板明夫氏は、北朝鮮問題で中国の協力を要請したアメリカが、中国の前
向きな反応を得て、彼らに配慮した可能性を指摘する。アメリカは今も昔
も中国は北朝鮮抑止に力を発揮できると考えている。他方、習近平氏はと
りわけいま、アメリカの協力を必要とし、対立関係に陥ることを最大限回
避している。合意の下地があるということだ。
 
習氏がどれだけアメリカとの対立を回避したかったかは、4月12日に行
われた国連安全保障理事会で、シリアのサリンガス攻撃についての調査に
関する決議案の採決を、中国が棄権したことにも見てとれる。ロシアは拒
否権を行使してアサド大統領を守った。中国もこれまで6回、ロシアと共
に拒否権を行使してきたが、今回は棄権にまわった。トランプ大統領は決
議案採決の前日に電話会談で習氏に協力を依頼したと語っている。中国は
ロシアと距離をおき、アメリカに接近したのだ。

20世紀の個人崇拝

「過去6回もシリアのために拒否権を行使して、アメリカに反対した中国
が、今回、アメリカに従ったことが明確になりました」と矢板氏。
 
氏はさらに説明した。

「米中首脳会談を、どうしても成功させなければならない立場に、習氏は
ありました。8月には最も重要な北戴河会議が、秋には党大会がありま
す。それが終わるまで、アメリカには問題を起こしてほしくない。そのた
めにはトランプ氏とよい関係を構築しなければならない。これが習氏が訪
米した背景です」
 
習氏はいま党組織改革を目論んでおり、8月に河北省の避暑地、北戴河
で開かれる中国共産党長老たちの会議で了承を得なければならない。習氏
は昨年秋、自身を毛沢東に匹敵する党の「核心」として位置づけた。今年
の組織改革では、政治局常務委員会を無力化し、党主席、つまり習氏1人
に権力を集中させる「中央委員会主席」という役職を新設すると報じられ
ている。
 
21世紀の中国を20世紀の個人崇拝の時代に引き戻すと懸念されている組織
改革には、まず長老たちの間に強い反対の声があると言われている。長老
の反対論を抑え、党大会の了承を得るために、習氏は全ての問題を巧く取
り仕切らなければならない状況にある。
 
韓国へのTHAAD配備には、中国全体がとりわけ敏感になっている。
国をあげて韓国製品の不買運動を展開している最中である。旅行者も制限
して韓国を締め上げ、配備を止めさせようとしているのが中国だ。
 
そうした習氏の思惑や中国の事情をトランプ氏が取り引きの材料に使った
のか。
 
習氏が目指した訪米の目的が、党大会まで、アメリカに大人しくしてい
てもらうことだったのであれば、THAAD配備の先延ばしは明確な成果
であろう。しかし、夏、或いは秋まで延ばすことは、北朝鮮のミサイル迎
撃という観点からは考えにくい。となると、アメリカ側は中国の北朝鮮対
策を見ながら、配備のタイミングを調整する可能性もある。
 
このように推測する理由に、トランプ氏の対中国発言が首脳会談後、大い
に和らいでいることがある。4月13日、「ウォール・ストリート・ジャー
ナル」(WSJ)紙は氏の単独インタビューに基づく複数の記事とコラム
を掲載した。「トランプと習、緊張転じて合性よし」というコラムにはト
ランプ氏のこんな発言がある。

「我々の合性は抜群だ。私は彼がとても好きだ。彼の妻もすばらしい」
 
トランプ氏はさらに語っている。

「冒頭の初顔合わせは10分か15分の予定だった。それが、3時間も話し込
んだ」「翌日、また10分のところが2時間も会話した。本当に気が合うんだ」

北朝鮮への支援
 
中国や習氏に対するこの熱く高い評価は、暫く前の発言とは正反対だ。
WSJは、トランプ氏が次々に政策を反転させていると指摘したが、プー
チン氏への評価は負の方向に大逆転させた。
 
70分間のインタビューでトランプ氏は、メディアはプーチン大統領との関
係を書きたてるが「私はプーチンのことなど知らない」と素っ気なく繰り
返している。
 
トランプ氏はかつて為替操作国だとなじった中国に、もはやそのような
レッテルは貼らないと変化した。アメリカの輸出入銀行は不要だと切り捨
てていたのを、中小企業支援のためにこれからも支えるとした。NATO
は無用だと悪口雑言だったのが、いまは非常に重要な同盟だと評価する。
なぜ変わるのかと質問されて、トランプ氏は答えた。

「全ての事案の重要性はとてつもなく大きく、全ての決定がとてつもなく
大きい。わかってるだろ、生か死かの問題なんだ。うまくディールできる
かどうかの話ではないんだ」
 
トランプ氏は、中国は簡単に北朝鮮問題を解決できると考えていたが、習
氏の説明に「最初の10分間で、それほど容易なことではないとわかった」
と語っている。それでも恐らく中国は約束したのではないか。トランプ氏
は中国が直ちに北朝鮮をコントロールできなくとも、暫く待つ姿勢を示し
ているのではないか。もしそうならうまく行かないと、矢板氏は見る。

「中朝関係は制裁では動かない。経済的に締め上げてもダメ。お金を与え
れば別ですが」
 
中国はこのことをよく知っている。アメリカが要求するように北朝鮮へ
の支援を止めれば、そこにロシアが介入して、北朝鮮をロシア陣営に引き
込む。従って中国は支援を止められない。北朝鮮抑止を中国に任せること
自体、何度も失敗してきた。そのことをトランプ政権は、いまから学ぼう
としているのか。

『週刊新潮』 2017年4月27日 日本ルネッサンス 第751回

◆韓国大統領選挙

宮崎 正弘
 

<平成29年(2017)5月5日(金曜日)通算第5279号>   

〜韓国大統領選挙、保守の洪候補が急速な追い上げ
  「反米、反日、従北」の韓国は「赤い韓国」に転落へ〜

韓国大統領選挙は最終盤に突入した。

韓国の世論調査はあてにならないが、現時点での推定支持率は文在寅(共
に民主党)が40%、安哲秀(国民の党)が21%、洪準均(自由韓国党)が
20%前後と専門筋が見ている。

この間、北朝鮮はミサイル発射を1回に留め、予測された4月25日の核実
験は延期された。おそらく次の核実験は韓国の大統領選挙以後だろう。

そうでなくとも、北朝鮮にとって極左の文在寅政権が生まれると、自動的
に従北路線の「家来」を獲得できるわけだから、いくら無謀な金正恩で
も、この段階で米国を刺戟することはしない。

5月4日から不在者投票(事前投票)が開始され、10%以上が投票を済ま
せた。文在寅の地盤である釜山では、安哲秀候補との差は大きく開き、む
しろ安支持に流れると見られた保守票が洪準均候補に流れ始めた。 

文とはまだ大きく開きがあるとはいえ、保守が急速に支持を巻き返している。

文在寅が主張していることを集約すると、大韓民国否定が基本の概念であ
り、親日派は徹底的に粛清するとしている。

またソウルと釜山の日本大使館、領事館前の少女像は「撤去しない」とい
うのが公約である。つまり「不可逆」を謳った「日韓合意」は撤回すると
いうことであり、国際法は端から無視されている。

このまま文候補が当選するかといえば、「反米、反日、従北」の韓国は
「赤い韓国」に転落することになり、政治的に云えば韓国は革命前夜である。

にも拘わらず関わらず韓国民は文在寅を撰ぼうとしている。国家が破滅に
いたる道を自ら選択するのだから、米国も内心で韓国を見限った。
 あまつさえ不思議なのは、韓国株式が沸騰して、史上最高値をつけたこ
とだ。(5月4日)。
 
しかも韓国通貨ウォンが高騰し、逆に危機に強い原油価格が低迷してい
る。韓国の株式に投資しているのは外国人投資家なのである。
 
ソウルは「火の海」になるかもしれないというのに、マンション建設ラッ
シュが続いている。北が攻撃する筈がないという一種の「信仰」が支配し
ている。
 
高級マンションの価格は東京並みか、東京より高い。町の表情はのんびり
ムード、緊張感があるのは保守系の集会だけである。


 ▼トランプは対北朝鮮への姿勢を軟化させたが。。。

米国は空母カール・ビンソン攻撃群を日本海に展開し、空母ロナルド・
レーガンの合流を待ち、さらにもう1隻の空母が佐世保か横須賀に回航さ
れることになると、いよいよ戦争準備は完了する。はやければ六月ごろだ
ろう。

 
すでに在韓米軍は南方に引き下がり、米軍家族の避難訓練も行われ、その
うえソウルの米国大使館は厳戒態勢にある(比較して在韓中国大使館の警
備は手薄、というより殆ど警備していない)。

米国は「戦時作戦統帥権」を韓国に返上するとしたが、朴政権下では、そ
れも返上した。韓国軍は戦う気力が失せ、士気は低下し、クーデタなど到
底望めない。

ならば北朝鮮の軍事力はどれほどの実力があるのかは情報公開の透明性が
薄いため、評価が大きく分かれる。「これまでにミサイル発射実験での成
功率は56・3%で、このうち1000キロを飛翔するミサイル発射は四回成
功している」(西岡力氏)。

ムスダン、北極星はまだ実戦配備されていない。ムスダンの射程は4000キ
ロとされるので、グアムをカバーできる。

実践配備されているミサイルは、すでに実験済みのものであり、成功率
云々だけで評価することは出来ない。

軍事パレードに並んだ新型ミサイルは明らかに模造品。兵士の掲げた新型
機関銃も、模型ではないかと軍事専門家は見ている。

問題は、日本はどうするのか、である。

特異な防衛路線である「専守防衛」では敵基地への報復攻撃さえ不可能で
あり、核シェルターの整備もなく、住民の避難作戦の策定もされていな
い。GDP2%の防衛費も、財務省はまったくやる気がなく、このままで
は大変な事態に陥落するという不安が増すばかりである。

日本の平和ぼけは治癒の見込みがない。「戦争」と「平和」は対立概念で
はなく、戦争の結末が「和平」であり、peaceの動詞は
PACIFY(「制圧、平定」の意味)であることを理解しない(ちなみ
に中国語には「平和」の語彙はない。「和平」である)。

すなわち「平和」とは戦争と戦争の間にある休憩時でしかなく、次の戦争
への準備期間である(クラウゼウィッツの「戦争論」)。日本は、この危
機をバネに防衛力を強化する絶好のチャンスでもあるのだが。。。。

◆成年後見ノススメ

川原 俊明弁護士


 
 私たちは、部屋を借りたり、電化製品を買ったり、スーパーで買い物をしたり、いろいろな契約を結んで、生活をしています。
 
契約を結ぶ際、私たちは、契約の内容を理解して、どのような利益や負担が生じるのか判断して意思決定します。
 
しかし、認知症の方や知的障害のある方のように、適切に意思決定をすることが困難な場合があります。

このような場合、ご本人や、その親族等からの申し立てにより、精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にあると裁判所が判断すれば、後見が開始され、成年後見人が選任されます。
 
成年被後見人の法律行為は、取り消すことができますので、例えば、成年被後見人がひとりで訪問販売の勧誘を受け、高額な契約をしてしまったとしても、後から、本人や後見人が取り消すことが出来ます。
 
ただし、日用品の購入その他日生活に関する行為は取り消すことは出来ません。
 
その他、例えば、施設に入る必要がある、介護サービスを受けたい等、必要な契約があれば、後見人が被後見人の意思を尊重して、本人の代わりに契約を締結することができます。
 
このようにして、被後見人の意思を尊重しながら、安心して社会生活を営むことができるようにするのが成年後見制度です。
 
ご家族の中で、意思決定をひとりでさせることにご不安がある等のお悩みがあれば、ご相談ください。

2017年05月05日

◆シリアへのミサイル攻撃は…

宮崎 正弘



<29年(2017)5月3日(水曜日)通算第5277号>   

 シリアへのミサイル攻撃は夕食後の余興だった(ロス商務長官)
  トランプ、プーチン。初の電話会談で北朝鮮とシリア問題を話し合った〜

5月2日、トランプ大統領とプーチン・ロシア大統領との初めての電話会
談が行われ、北朝鮮とシリア問題を話し合った。

両大統領は、北朝鮮の核ミサイル問題が「地球的規模の危機であり、いか
に解決するか。中国の役割の限界、ロシアの役割など突っ込んだ議論が交
わされたとホワイトハウスは認めたが、詳細の公表はなかった。

さきにティラーソン国務長官がモスクワを訪問し、ラブロフ外務大臣と協
議、またプーチンとも話し合いをしているが、挨拶程度に終わり、詳細の
討議はなかった。

ロシアは六者協議の一員であり、北朝鮮問題での立場を軽視できない。そ
れゆえ米国は5月3日から開催されているシリア問題の国際会議に代表を
派遣している(会場はカザフスタンのアスタナ)。

トランプはプーチンとの電話会談で「シリアの停戦プロセスに関し、『安
全地帯』を設営する」ことも話し合ったとされる。

膝をつき合わせてのトランプ・プーチン会談はドイツで開催されるG20
で実現することは早くから外交日程にのぼっている。

5月1日にカリフォルニア州ビバリーヒルズで開催された「ミルケン研究
所」主催のイベントでロス商務長官が講演し、「シリアへのミサイル攻撃
は(おりから開催されていた中国の習近平主席との)夕食会の余興だっ
た」とジョークを飛ばしたが、この発言は舌禍事件となりそうな雲行きで
ある。

◆世の中を見る目

渡部 亮次郎

私に最も強い影響を与えた人は河野一郎、園田直、重宗雄三。いずれも政
治家である。私は大学に行ったが、友人は少なかった。NHKで20年近く暮
らしたが、まともな先輩は後に会長になる島 桂次と政治部長になる飯島
 博だけだった。

この中で政治家を見分ける手段を教えてくれたのは島である。島は海軍兵
学校から東北大学を経てNHKに入局。初任地仙台から盛岡
を経て東京政治部。

私は大学こそ違ったが仙台、盛岡を経て政治部という島と全く同じコース
を辿って島と会ったのだ。だが、島はそうしたことに無関心だった。つま
り「島派」の結成に無関心だった。

それで政治部長になれず、番組部門の部長に飛ばされてから、逆に参議院
クラブにいる私をしばしば訪ねてくるようになって、親しく話した。

政局はフィルターをかけて見なければいけない。ある推論で政治家を見直
すのだ。福田赳夫が佐藤栄作の後継者と目されているが、それは本当か、
佐藤が角栄に傾く事は無いか、カネで福田を見捨てることはないか。

今だったら小沢がまた党代表選挙に立つ事は本当にあり得ないか。
自民党の古手の連中と「大連立」の約束を取り付けて新自由党を立ち上げ
る事はあり得ないか、考えてみろ、と言うだろう。

菅は政権にしがみつくといっているが、果たして可能か。不可能だという
フィルターをかけて見てみろと言うに違いない。島にかかれば「角福戦
争」で角栄は福田を保護している佐藤首相にカネを積むんじゃないかとも
見ていた。

島は、単独会見しか信用しなかった。「不特定多数の記者の前で本音を語
れる、度胸のある政治家なんていない。特定の相手にしか話さないのが人
間の本性だ。だから記者会見を信用する奴はバカだ」

しかし、今の記者諸君は記者会見を頭から信用して紙面やテレビに流す。
単独会見を試みようともしないようだ。だから見通しをしばしば誤る。菅
や仙谷が例のビデオを隠してまで日中首脳会談の実現にはしる「愚」を止
める記事を書けない。

自慢話と受け取られたら不本意だが、昭和40年代に総選挙の投票日を的中
させて報道局長賞を受けたことがある。

NHK政治部の体勢は幹事長田中角栄の言う説を真実と放送したが、
その時佐藤首相と向かい合った角栄が緊張して椅子に極めて浅くかけてい
たといった国対委員長園田直の話から、角栄は投票日の決定を佐藤から一
任されていない証拠とみた。

そこで園田氏にどう見るか尋ねたところ「総理は縁起を担ぐから大安に拘
るよ」だった。この主張が後に真実となり「訂正記事」が報道局長賞と
なったのだった。(敬称略)



        

◆日本に及ぼすこの上なき深刻な脅威 

櫻井よしこ



「トランプのシリア攻撃で複雑化した中東情勢が日本に及ぼすこの上な
き深刻な脅威」

ドナルド・トランプ米大統領はシリアの化学兵器使用にも手を打たないの
か。そう考えて、先週、本欄で批判した。ところがその直後の4月7日(日
本時間)、米国は断固たるシリア攻撃に踏み切った。
 
180度の方針転換。それを受けて異例のスピードで展開されたシリア攻撃
は、短時間の準備であったにも拘わらず極めて周到になされており、米国
の力を見せつけた。
 
シリアで化学兵器使用の第一報が入った4日、トランプ氏は、「許せな
い」と発表したものの、シリアやロシアではなく、オバマ前米大統領の
「弱腰」を非難した。その声明には戦略もなければ犠牲になったシリア国
民への同情の言葉もなかったが、その直後、トランプ氏は豹変し、53時間
後には攻撃を開始したのである。
 
断固たる攻撃で、トランプ政権は、力の行使を回避し続けたオバマ外交
と訣別した。この変化を引き起こしたのが、化学兵器で苦しみ、死亡した
犠牲者たちの映像だったという。

「女性や子供、かわいい赤ちゃんたちまで殺害された」「その悲劇が私の
アサド政権への考えを根本的に変えた」と、トランプ氏は語っている。
 
この真っ当な怒りが米国の国家意思となって、実質2日強という極めて短
時間に、59発の巡航ミサイルの発射につながった。類例のない短期決戦に
関しては、国連決議も得ていない。米国単独で断行した軍事作戦に関して
は、軍事作戦が終了する頃に、マイク・ペンス副大統領らが、米議会要人
や外国の首脳らに、事後報告を行った。それでも、共和・民主両党が、さ
らにはほとんどの国が理解し支持した。強い米国、行動する米国の復活を
米国自身も世界も望んでいたのである。
 
米国は短期的には、揺らいでいた信頼性と強制力をある程度、取り戻し
た。だが問題はこれからだ。

「ウォールストリート・ジャーナル」紙は、攻撃直後の4月7日の社説で
「全ての軍事行動にはリスクがつきまとう。しかし今回のシリア攻撃は、
もし、トランプ氏が攻撃後、力強い外交を展開するなら政治的、戦略的に
大きな国益につながる」と書いた。
 
力強い外交とは具体的に何か。シリアの化学兵器使用を容認しないとい
う意思を軍事行動で示したものの、中東情勢はもはや単純な「力強い外
交」でおさまる状況ではない。
 
かつては「アサド対反政府勢力」の二者対立の構図だった。しかし、シリ
ア内戦の激化をうけて、状況は非常に複雑化している。アサド政権の背後
にはいまや、ロシア、イランが存在する。レバノンのイスラム過激派ヒズ
ボラもアサド大統領の側に立つ。イスラム国(ISIS)は力を失いつつ
あるものの、この間にアルカイダが勢力を盛り返している。
 
一方で米国は、シリア攻撃は北朝鮮への警告だとも語っている。北朝鮮
の核・ミサイル開発抑止に関しては、中国の協力が得られない場合、「中
国抜きで解決する」とトランプ氏は発信した。
 
4月9日には空母、カールビンソンが朝鮮半島周辺海域に向かった。また、
米韓合同演習が史上最大規模で4月末まで続く。トランプ氏の言う「中国
抜きの解決」とは何か。北朝鮮にさらなる制裁を科し、中国の制裁破りを
許さないために、中国銀行に的を絞って制裁を科す可能性さえある。ブッ
シュ政権当時はバンコ・デルタ・アジアという小さい金融機関を標的にし
たが、今回、中国銀行が標的になれば、その影響は非常に大きい。
 
もしくは、北朝鮮の豊渓里核実験基地や、東西両海岸にあるICBM(大
陸間弾道ミサイル)の発射基地への攻撃も考えられる。ロシア、中国の反
応を見ながらの外交・安保政策は、展望が見通しにくい。確かなことは、
日本に迫る脅威はこの上なく深刻だということだ。

『週刊ダイヤモンド』 2017年4月22日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1178

◆黄砂アレルギーに注意

毛馬 一三



花粉症歴の経験が全く無い筆者にとって、軽い風邪症状の一種かなと思って、余り気にも止めていなかった。

ところがとんでもない。次第に喉の違和感が痛みを伴うようになり、咳も痰も出るようになった。

そこで、慌てて近くの内科診療所に飛び込んだ。内科医は喉の症状を見た途端、「炎症がひどいですね」という。「原因は?」と訊いたら、「飛来してくる黄砂の黴によるものと思われます。花粉症ではありません」と教えてくれた。

同医師によると、黄砂によるいろんな健康被害で訪れる患者が、急増しているという。同医院から、

・抗生物質―フロモックス錠100mg(毎食後1錠・3日間分)
・咳を鎮める薬―メジコン錠15mg(毎食後2錠・7日分)
・痰や膿を薄めて、痰や鼻汁を出しやすくする薬―ムコダイン錠500mg(毎食後1錠・7日分)
・胃薬―セルベックスカプセル50mg(毎食後1カプセル・7日分)薬を貰った。

だが、マスクを付けて外出を余儀なくさせられた1週間が過ぎても喉の炎症と咳、痰共に治まる気配が無い。再診の結果、まだ喉の炎症は完治してないと診断され、改めて下記の薬を貰った。

・咳を鎮める薬―メジコン錠15mg(毎食後2錠・7日分)
・痰や膿を薄めて、出しやすくする薬―クリアナール錠200mg(毎食後1錠・7日間分)
・炎症を抑えて腫れや痛みを和らげる薬―ダーゼン5mg錠(毎食後1錠・7日分)
・SPトローチ0.2mg(28錠・1日4回)
・アズノールうがい液4%(5ml・1日4回)

2度目の薬を飲んだり、うがいを励行したところ、数日が経過してやっと喉の痛みや違和感がなくなり、咳と痰も出なくなった。

喉にこのような強度な症状が出たのは初めてのことだ。しかも気にはなっていた飛来の「黄砂」によるものだ。

今強烈になっている中国の大気汚染と原因が重なっているらしく、中国から飛来する「黄砂と大気汚染」が、日本に被害をなすりつけているのだ。気象庁も「中国で黄砂が急激に発生してる」と指摘している。日本が被害者になるのか。無性に腹が立つ。

話は後先になるが、<黄砂(こうさ)とは、中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が、強風を伴う砂嵐などによって上空に巻き上げられ、春を中心に東アジアなどの広範囲に飛来し、地上に降り注ぐ気象現象。あるいは、この現象を起こす砂自体のこと>である。

細かい砂の粒子や、粒子に付着した物質、黄砂とともに飛来する化学物質などにより、さまざまな健康被害が生じる。

即ち、咳、痰、喘息、鼻水、痒みといった呼吸器官への被害や、目や耳への被害が目立つ。黄砂が多い日には、花粉症、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患の悪化が見られる。>という。 
参考―フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

花粉症で悩まされるだけでなく、黄砂アレルギーで健康被害を煩わされるのでは、堪ったものではない。

ところが肝腎の黄砂による呼吸器官への被害が、増えていることにはあまり知られていないようだ。

黄砂の飛来が顕著な九州や関西では、既にこの被害が出て問題化しているが、全国にも広がるだろう。

黄砂の飛来が予測される時は、TVの「天気予報」で早めに知らせてほしい。

しかも喉などに異常を感じたら、医療機関で診察を早めに受けられることをお勧めしたい。(了)