2019年01月23日

◆風邪や肺炎にご注意を

柴谷 涼子

 
「風邪やインフルエンザ」が流行する季節です。特にこの時期、朝晩の気温の変化が激しいことに加えて、空気が非常に乾燥するときには、風邪の原因になるウイルスの活動も活発になり、風邪をひきやすくなります。

●事前の予防
日ごろの心掛けとしては、外出から帰った後の「うがいと手洗い」が基本です。また、お天気の良い日には、日光浴や散歩など適度な運動をするよう心がけ、入浴により身体を清潔にしておくことも大切です。

●肺炎は高齢者にとって危険な病気
肺炎はお薬の進歩によって、かなり治療ができるようになりましたが、高齢の方にとってはまだまだ怖い病気です。

とくに糖尿病や心臓、呼吸器系に慢性的な病気を抱えている方、腎不全や肝機能障害のある方も罹患しやすく、病状も重くなる可能性があります。厚生労働省が報告している人口動態統計でも肺炎による死亡率はここ数年上昇してきています。

肺炎は細菌やウイルスなどいろいろな原因で起こりますが、肺炎を起こす原因となる細菌に肺炎球菌があります。

●肺炎球菌による肺炎を予防する
肺炎球菌は健康な人でも鼻腔などに常在する菌です。しかし加齢などにより免疫力が低下すると、病気を引き起こしやすくなります。

日本では、ペニシリンという抗生物質が効きにくい肺炎球菌の割合が増加しています。抗生物質の効きにくい肺炎球菌による肺炎に罹患すると、治療に難渋する場合があります。
 
そこで、肺炎球菌によって起こる肺炎を予防するワクチンが肺炎球菌ワクチンです。ただし、肺炎球菌ワクチンを接種してもこれ以外の原因で起こる肺炎は残念ながら予防することはできません。
 
ワクチンを接種して得られる免疫は約5年以上持続するといわれています。

次のような方に「肺炎球菌ワクチン接種」をおすすめします。
・65歳以上の高齢者 
・心臓や呼吸器系に慢性疾患のある方 
・糖尿病の方 
・腎不全や肝機能障害のある方

肺炎球菌ワクチンの接種については、最寄りの病院やかかりつけの医師にご相談下さい。肺炎球菌ワクチンのみでなく、今年もインフルエンザワクチンを積極的に接種しましょう。
       (大阪厚生年金病院 看護師) 

2019年01月22日

◆マリアナ諸島をめぐる米中の軍事的確執も

宮崎 正弘


平成31年(2019年)1月21日(月曜日)通巻第5960号   

 マリアナ諸島(グアム、サイパン)をめぐる米中の軍事的確執も
  中国の深海探査船「探索一号」はマリアナ海溝で何をしているのか

ミクロネシアの北西部に拡がるマリアナ諸島は北から南へ800キロの海域
に15の島々からなる。グアム、サイパン、テニヤンが含まれ、南西端が
ヤップ島。そう、あの石貨で有名な島である。

 グアムの四分の一は米軍基地、ここには戦略爆撃機、核兵器搭載の戦闘
機などが配備されており、また韓国配備でもめたTHAADミサイル基地
もある。ヤップ島にも嘗ては米軍の無銭連絡所が置かれていた。

 ワシントンからは1万2529キロ、13時間の飛行だが、北京からは2953キ
ロ、わずか5時間の飛行で到達できる。

東には世界一深いとされるマリアナ海溝(11902メートルが日本の測量結
果)、もともとは英国、米国が競って探査してきた。マゼランが発見する
前までは原住民チェモロ族が住んでいた。

中国は深海探査を目的として「探索一号」という深海探査観測船を投入
し、ヤップに基地を置いている。

米国のシンクタンクCSISはさきごろ「ミクロネシア海域にも中国の軍
関連スパイ船が頻繁に出没している。海洋探査は名目に過ぎず、目的は潜
水艦の航路調査、海中発射ミサイルの可能性調査などを展開している可能
性が高い」とする警告を出した。

軍事専門家のなかには南シナ海に造成した軍事基地との連携でマリアナ海
溝に潜行する潜水艦が台湾攻撃の際に使用されるだろうとも分析している。
       
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1846回】                   
 ――「支那はそれ自身芝居國である」――河東(4)
河東碧梧桐『支那に遊びて』(大阪屋號書店 大正8年)

                 ▽

景勝地の杭州西湖に向かう汽車の旅である。

「列車のボーイのついで呉れたビールには一向泡が立たない。飲んでも苦
い許りの氣の抜けたものだ」。それもそうだろう。「人の飲みさしたビー
ルを集めて、それを一杯にし、いゝ加減に口栓をして、新しいものゝやう
に装」っているのだから。だが、その程度のことは「支那人根性では何で
もない事だつた」。

西湖をはじめとして杭州各地に在る『由緒』に満ちた名勝古跡に遊ぶ。
 「青史を血に染めた悲壮な事實も、高風に萬世に仰がるゝ飄逸な傳説
も、今の支那では遺憾ながら何の興趣も惹かない、故跡の外形は殘存して
をつても、故跡の感味は疾くに泥土に委してゐる」。

かくして河東は「過去の史傳の?へた強烈な感味と、現在の故跡の示す落
寞たる光景の餘りにかけ離れた相違!」に驚き、「それを仔細に觀てゐる
に」耐えられず、「うら悲しく涙」する。そして「觀るに堪へない落寞た
る故跡など、もうどうでもいゝことになる」わけだが、それにしても「今
日の支那人は人間として持つべき一番大事な餘裕を忘却してゐる」とも感
じている。

「今日の支那人は人間として持つべき一番大事な餘裕を忘却してゐる」と
の言葉は、河東の感懐から1世紀以上が過ぎた現在の中国人にも当てはま
るように思う。

「狭い日本、そんなに慌てて何処へ行く」といった安全運転のための標語
があったが、それに倣うなら「そんなにだだっ広い中国、そんなに慌てて
何処へ行く」「中国人、そんなにカネ稼いで何をする」。些かの脱線だ
が、「YOUはどうして総書記に?!」と言いたいところだ。

とある古刹へ。仏殿に安置してある釈迦三尊は「たゞ金色燦爛たるのみ
で、近代支那に藝術のない好標本をしめすものだつた。一體近代支那には
人爲の藝術の無い許りか、天然の藝術的現はれの一部さへが破壞されて顧
みられてないのだ」。

何処に行っても「百年前後の樹齡を保つてゐる高齡の樹木の容易にみつか
らない」。「高齡の樹木許りではない、今日の支那には野にも山にも、先
づ先づ樹木らしいものゝ無いのが普通」というほどに自然破壊が進んでい
たのである。

たとえば「上海を出發して杭州に行くまでは、支那北方の大平原の餘勢を
うけた限界のない野放圖な平野」である。「水にしても、長江であれ太湖
であれ、二六時中たゞ黄泥を染めた」ように、ともかくも無味乾燥極まり
ない自然環境である。天下の景勝地で知られる西湖にしたところで、じつ
は「際涯もない大曠野」のなかにポツネンとあるだけ。


だから、そこに「我々の親しんでいる日本の湖水の事を想起」することな
ど出来はしない。だが、そんな西湖であったとしても、「先天的に山水に
対する粗食、粗食より饑餓を餘儀なくされていゐる人達が、こゝに歡喜の
聲を揚げたと言つて、それは笑ふべき事なのだらうか、それとも痛々しい
同情に値する事なのだろうか」。

次いで寧波へ。

「一望見渡す限り」が「手づくね位の小山」である。「行く手を見ても、
過ぎ去つたうしろを振り返つても、たゞ其の小山許りが、累々としてゐ
る」。なんとそこは「驚くべき共同墓地! 眞に驚くべき土饅頭の數だ」。

そこで考える。

「支那人の死亡率が、どれ程餘計であるにしても、又たどれ程古い?史を
ここに印すにしても、これ程の土饅頭を並べ立てることは容易のことでは
ない」と。

「自分の田であらうが、人の畑であらうが、方位の許す所に、柩を置き放
しにする。それを邪魔だとも不縁起だともいふ者もない程に習慣になつて
ゐる」。

かくて「個人――利己に徹底してゐるとも見られている支那人は、亦た墓地
にも徹底してゐるの」である。

     
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読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)先日(1勝ち18日)の上島嘉郎氏との対談(フロント・
ジャパン)で原子力発電が話題になりました。AIとかEVとか騒ぎながらそ
のエネルギー源を考えない近視眼的風潮に苛立ちを覚えています。

太陽や風のエネルギーで新幹線が走るとでも思っているのだろうか。しか
し、民主主義国家では「国家百年の大計」を考えるのが難しいのもの事実。

世界では原発の需要は増えているが廃炉技術はまだ確立されていない。現
在、日本の大学では原子力関連学科はほぼ全滅。このままでは、現存の原
発を廃炉にする技術者すら不足することになる。

廃炉技術はこれからの先端技術であり、そこから派生する技術は計り知れ
ない。

小型原子炉の開発・実用化も急務だ。業界は長期的視野を持って、自ら原
子力技術者を養成することを考えて欲しい。

私立(業界立)の原子力工業高等専門学校(高校+短大の5年間一貫教育
校)はどうだろうか。最初の設置場所は福島第一原子力発電所敷地内。実
験実習場所には事欠かない。核廃棄物の貯蔵場所は地下・海底にある。常
磐炭鉱の廃坑だ。

教授陣は関連企業の研究者(世界のトップクラス)、学生は関連企業社員
の子弟(放射線アレルギーがない)。海外からの留学生も殺到するだろ
う。業界は全学生に奨学金を出しても、長期的には十分に採算が取れると
思うがどうだろうか。(SK老)


(宮崎正弘のコメント)貴重なアイディアをお聴かせいただきました。有
り難う御座います。

◆米大統領選挙に向け最初に名乗り出た女性

櫻井よしこ


「米大統領選挙に向け最初に名乗り出た女性 ウォーレン氏の出馬表明が
映す米国の分裂」

1月3日、昨年11月の中間選挙で改選された米連邦議員らが初めて議会に招
集された。4日付の米各紙は下院に集った民主党議員団の写真を大きく掲
載したが、女性議員が多いために文句なしのカラフルさだった。若い議員
も多く、子連れ姿も少なくなかった。椅子の数に較べて議場に詰めかけた
人数の方が多く見えたのは、1年生議員たちが嬉しさの余り伴侶を連れて
登院したということだろうか。

改めて振り返ると、民主党が下院435議席中、235議席を占めて多数を取っ
た。女性議員は102人で内、89人が民主党である。選良たちの宗教も多様
化し、宣誓で用いるためにキリスト教、ヒンズー教、仏教などの教典が用
意された。国家、国民のために全力を尽くすと、神や仏に誓うのは大統領
だけではないのである。一人一人の議員も誓ってようやく正式に議員にな
れる。大事なことだと思う。

アフリカ系議員は上下両院で55人、LGBTの人たちも上下両院で10人。
米国社会はさらなる多様性の新しい時代に入ったという印象だ。

8年間の野党暮らしを経て、議長に返り咲いたナンシー・ペロシ氏(78)
は真っ赤なワンピースに身を包んでいた。民主党内からは世代交替を求め
ペロシ氏に反対する声もあったが、彼女は執念を燃やし、党内への説得工
作を続けた。8年間のブランクを経て議長に返り咲いたケースは、彼女が
初めてだ。

民主党応援団の新聞として知られる「ワシントン・ポスト」(WP)紙は
喜びを隠しきれないような報道振りだった。たとえば、最年少の下院議員
となったニューヨーク州選出、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏
に関連して次のように報じた。

「オカシオ・コルテスがペロシに一票を投じ、共和党陣営の方を向いてに
こやかな表情で『お気の毒ね(sorry)』と口パクで言ったときは、
共和党議員のうめき声が聞こえるようだった」

若くて、女性で、魅力的なオカシオ氏への入れ込み振りは、彼女を含めた
女性議員らへの、WPの熱い期待そのものだ。

そうした中、上院議員のエリザベス・ウォーレン氏(69)が2020年の大統
領選挙への出馬につながる準備委員会を設立した。大統領選挙に向けて名
乗り出た最初の人材も女性だった。まさに米国は女性の時代である。

彼女は反ウォール街のリベラル派だ。弱者の味方としての立場を強調する
ためか、自分には先住民の祖先がいると主張し、昨年秋、DNAの鑑定結
果を公表して話題を集めた。

鑑定結果は、6〜10代前に先住民の祖先がいることを示したが、彼女の地
元の新聞は彼女の血の「64〜1024分の1」が先住民の血だと冷ややかに報
じた。この血の薄さを以て、「先住民の血を受けついでいると言えるの
か」という意味合いであろうか。

彼女が約2年先に行われる大統領選挙で民主党候補に選ばれるのかなど、
現時点では全くわからない。しかし興味深いのは、彼女がいち早く名乗り
を上げたとき、「彼女はどれだけ当選の可能性があるか」という議論が起
き、それがヒラリー・クリントン氏との比較においてなされたことだ。

ヒラリーはあと一歩で史上初めての女性大統領になるところだった。選挙
資金の集金力も抜群で、得票数もトランプ氏を上回った。しかし、落選し
た。そしていま、ウォーレン氏が出馬に向けて走り出した。グラスルーツ
の庶民の味方という姿勢で億万長者を排斥するが、ヒラリー同様、資金集
めには極めて秀でると分析されている。ヒラリーに関して米国社会は熱烈
な支持者と強い拒否層とに二分された。先はまだ長いが、ウォーレン氏の
出馬表明が米国社会の深い分裂を反映しているように思えてならない。

『週刊ダイヤモンド』 2019年1月19日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1263

◆蕪村生誕記念祭を開催したい

                                     毛馬 一三

                  
   
「蕪村公園」は、大阪市毛馬町の毛馬桜ノ宮公園の北端、毛馬閘門近くの大川沿いに大阪市が平成20年に造営した。

これで、都島南端、川崎橋あたりまでの毛馬桜ノ宮公園迄との道筋が完成することになり、春に桜の咲くころには大川河畔が新名所として市民が楽しむことが出来るようになった。

与謝蕪村は、松尾芭蕉、小林一茶と並んで江戸俳諧を代表する俳人だが、その蕪村の生誕地が何処かということになると、あまり知らない人が多い。

蕪村は、享保元年(1716)に大阪毛馬村の裕福な農家の主人と奉公人の母との間に生まれた。家督を引き継げない私生児にすぎなかった。その上不幸にも幼くして両親が亡くしため、家人から総いじめされたからか、この辛苦に耐えられず、蕪村は17歳の頃毛馬村を出奔して、江戸に出奔を決意。家出して京都に向かった。

京都で人生を定めることになると人物俳人早野巴人と出会っている。早野巴人を師匠にして俳句を学びながら一緒に暮らしていたが、その後、二人は江戸に旅たった。

江戸では、早野巴人の真弟子として俳諧の世界に没入したが、頼りにしていた早野巴人師が急没して仕舞った。蕪村が26歳の時だった。師匠の急逝を悲しみつつも、新しい「俳句の世界」へ身を投じなければと決断。かねてから愛着のあった芭蕉俳句を追求するため、芭蕉が訪ねて廻った奧羽地方を放浪した。

宝暦元年(1751)になって、京に移り俳諧に挑む一方、南宋画家として励み、池大雅と並ぶ名声を得るようになった。その上、蕪村は、早野巴人を継いで「夜半亭」(初代巴人)主宰となった。

蕪村は京都で68歳の生涯を閉じたが、終生故郷の毛馬村には一度も帰っていない。しかし蕪村にとっては、生まれ故郷毛馬村の「慕情」は消えることは無く、この想いを脳裡に巡らせながら、書き記した「春風馬堤曲」がある。奉公娘の帰省の物語になぞって書き綴り、俳句を添えて「望郷」の念を一気に発散させている。

いまだに大阪には、蕪村に関する「伝承文献」は皆無だ。しかも明治19年に政府による淀川の河川改修工事によって毛馬村が総て埋め尽くされたため、生誕地の痕跡も一切残されていない。これが長い間、大阪俳人の蕪村を顕彰することが出来なかった主因なのだろう。

しかし、明治になり正岡子規が「蕪村俳句」を顕彰するようになったが、それでも地元大阪では依然として関心が薄く、蕪村顕彰には誰も手を付けなかった。

そこで、地元の有力市議会議員と私が共同して「蕪村顕彰公園」建設を大阪市政に働きかけた。大阪俳人蕪村を大々的な顕彰しようという運動は、嬉しいことに活発になりだした。

この運動も契機となり、大阪市は平成18年度から2年計画で、前述の「記念碑」と「春風橋」の中間にある市有地1.1hrの土地に、約2億5千万円をかけて「蕪村公園」を整備することを決定。

同「蕪村公園」には、公園の中央に大広場、公園全体に「蕪村俳句石碑」の建立、「自画絵、春風馬堤曲」などの「蕪村説明写真集」の掲示、公園全体には樹木植栽をする計画が立てられた。大阪輩出の与謝蕪村名を高揚し、文化集客地にしたいと大阪市は考えたのだ。

同公園は、重要文化財の「毛馬閘門」の側にあり、有名な「毛馬桜の宮公園」の北端に位置して、市の中心地中之島に通じる大川沿いの「桜回廊」の出発点になっている。「屋形船」や「遊覧船」の折り返し地点でもある。

生誕300年を迎えた大阪毛馬町では、蕪村公園の南側にある「淀川神社」に住民の協力を得て28年1月に「蕪村銅像」を建立。5月には学者・俳句結社要人による蕪村生誕300年記念シンポジュームを盛大に開催。

要は、蕪村生誕300年の記念行事を多々行い、大阪毛馬生誕の俳人蕪村の顕彰と後世への伝承を強く進めたいのである。

元々蕪村公園の建立で、大川沿いの見事な桜回廊と繋がった一連の観光名所として、集客効果が進められ、生誕300年蕪村祭を、この蕪村公園の優れた姿の中で、これから種々進めたい。蕪村死亡の12月は、観客を寄せられないので、真夏に施行したいという地元団体もある。どちらの日程でもいい。今、仲間で協議している。

まずは、大阪市毛馬村にある「蕪村公園」に是非お訪ね頂きたい。序に生誕毛馬町に生還してきた蕪村の姿を、同公園横の「淀川神社に建立した蕪村銅像」を観ながら、蕪村想いを高揚して欲しい。

「皆様のお力をお借りして、蕪村俳句の後世への継承と俳句文化を、世界へ広める活動に、今後取り組んでいきたい」と決意して居り、是非ご賛同を願いたい。
 (了 再掲)


2019年01月21日

◆拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第17章

“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(108)】前回は2018/9/27だったから、それ
からのことを記す。もう4か月ぶりだが、加齢とともにますます光陰矢の
如し(荒淫時代は夢のよう)、駒光なんぞ馳するがごときだ。

リタイアした発狂ヂイヂは日々作業療法という、遊び的な仕事、仕事的な
遊びをしている。一応は「経年劣化のビルの営繕」という、もっともらし
い名目ではあるが、思い起こせば現役時代も仕事≒遊びで、どんな仕事で
も結構楽しんでやれたというのは一種の天の恩寵、恵だったろう。

22歳の1年ほどは鳶職もしたが、吹きっさらしの真冬の現場の寒さは涙が
出るほどきつかったが、TVを見ない小生はTVの話ししかしない仲間とは会
話ができず、「話が合わない」ことは耐え難かった。

あーだこーだ話す相手がいないというのはまるで20歳の時の独房みたい
だったが、「転んでもただでは起きない」という吝嗇の性格が幸いして独
房では読書の習慣が身に付き、鳶職では根性、体力、器用、建築のイロハ
を学び、おまけにカネもできて専門学校で編集・記者の基礎を学び、かつ
前科も隠蔽できた。

前年9/3に左足の皿を割って、さらに右腕もいかれ、腰痛は相変わらず
で、ほとんど廃車寸前のようだったが、跛行しながらも多動老人はあれこ
れ暇つぶしをしているうちに、とりあえずは「オンボロなのにまだ動くん
だ!」というレベルにまでは快復した。

この間の動向、というか狂人日記を以下記す。

2018/9/28は久し振りの快晴で、大いに気分よく病院でリハビリに励ん
だ。9/30は午前中は秋晴れで「ああ、いいなあ」と感動したが、昼過ぎか
ら雨、台風が来ているらしい。

「らしい」どころではなかった。10/1の1時半、ガタガタする音で目が覚
めると猛烈風雨で、大きなガラス戸が南風で圧迫され、ゆがんでいる。割
れたら我が「雀庵」は滅茶苦茶になるから慌ててガラス戸を1時間半も押
さえていたら、腕がおかしくなった。こんなに激しい台風は初めてだ。
「台風24号」、忘れまい。

朝見た屋上庭園は悲惨だった。11月3日あたりでようやく修復したが、物
干しの支柱が根元から折れていたのには驚いた。屋上のパノラマデッキは
かなり傷んでいるが、骨折した膝が治るまでは手の施しようがない。

西日本豪雨、北海道大地震、猛暑・・・2018年は大雨や大地震などの天災
がとても多かった気がする。日本は世界有数の地震大国だが、長雨で地盤
がゆるんでいる時にM6〜7クラスの地震が起きたら地元の多摩丘陵のあち
こちで土砂災害が発生するだろう。

川崎市の「土砂災害警戒区域」でも住宅はどんどん建っており、軟弱地盤
や急勾配の斜面はパイルやコンクリートで補強されてはいるものの、時々
ブルーシートで覆われていたりするから、「なんかなー、こんな所によー
建てるわ」と思ってしまう。

インドネシアも地震大国だ。最近も大地震で大被害を蒙ったが、2008年頃
にインドネシアの古都ジョグジャカルタを中心としたジャワ島中部を訪ね
たが、前年に「1000年に一度」という大地震があり、世界遺産でもあるボ
ロブドゥール遺跡やプランバナン遺跡群が大きな被害に遭い、修復してい
る最中だった。地震大国は「そういうもの」と諦観するしかない。

ジタバタしたところで津波が東京湾を襲ったら首都圏の湾岸は潰滅、多摩
川も無事ではすまないだろう。

わが街は多摩丘陵と多摩川に挟まれた南北1キロ、東西1キロの猫の額のよ
うなところだが、多摩川が氾濫したら多摩丘陵に逃げるしかないが、そこ
に逃げても土砂崩れに遭うかもしれない。小生が子供の頃に山を削って
「長尾の切通し」が開通したが、先日は壁補修の大工事をしていた。切通
しの左右はいつ崩れてもおかしくないほどの急斜面だ。

天気と女とバカ・アカはどうしようもない、黙って耐える、凌ぐしかな
い。自戒を込めて言えば、キチガイもやがては消えるから、我慢が肝心
だ。ダレモオランドは消えたし、デタラメルケルはフラフラだ。習近平、
プーチンも勢いがなくなってきた。

シーチンも満身創痍、リハビリのオネーサンはまるでサド侯爵夫人、情け
容赦しない。こうなればこちらはマゾを演じて楽しむばかりだ、「もっ
と、もっとイジメテ・・・」。一方で薬局のオネーサンはとても優しい。
頭がいい女はイヤミが多いが、彼女は癒し系。花は桜、人は武士、女は癒
し系に限るな。

Kこと春琴様は結構サドっぽい。排水パイプを時々塞いでいたオイルボー
ルを除去するために専用機械(ドレンクリーナ、写真↓)を使っている
が、昔から先端ヘッドは32ミリだった。これを貫通させれば3か月はもつ
のだが、60ミリのを使えば6か月はもつだろうと、初めて使ってみたが、
これが浅慮だった。地獄の4日間になってしまった。

http://www.asada.co.jp/product/dh150.html

何しろ1984年の新築以来初めて、カチカチのオイルボール(岩盤)に挑ん
だのだ、怖いもの知らずで。左足と腰は痛むが不自由な右手でハンドルを
回すしかない。電動にすれば良かったとは思うけれど、グチったところで
どうしようもない。10メートルを貫通させるために4万回転させた。Kにも
手伝ってもらったが、右腕はヘロヘロに。

そうした事情を知っているはずなのに、春琴様は気分と感情の気質やから
「佐吉、キッチンの換気扇、もう我慢できへん」とご機嫌斜めや。「堪忍
したって」と思うんやが、マゾの佐吉としては「はい、明日から掃除しま
す」。

満身創痍のキチ〇イながらも赤い小さな火、闘志を燃やすのであった。
ま、一種の戦死やな。

戦死と言えば・・・小生には大中小の3人姉がいる。小生は67歳、池袋に
一人で暮らしている小姉は69歳、猛暑の7月25日あたりに孤独死した。近
所の人が「腐臭がする」と警察に連絡し、渋谷に住む長女のYが警官とと
もにアパートに行ったが、「奥さんは見ない方がいい」という警官のアド
バイスにより長女の旦那が確認した。かなりひどい状態だったようだ。

多分、熱中症で倒れ、そのまま死んだのだろう。とにかく早くお骨にした
いということで、葬儀は略し、お骨上げだけに大中姉が行った。歩行困難
な小生は香典だけ贈った。

Yは3、4日おきに食糧をもって小姉を訪ねたが、その隙間の出来事だった
ようだ。Yから手紙が来た。

<母は仕事中に骨折して、働けなくなり、家に引きこもるようになってか
ら認知症が酷くなり、去年から発言がおかしくなったため、包括センター
に相談したりしていました。

その間に貯金などの管理もできなくなり、お金をすべて使い切り、足りな
くなると私にお金を貸してくれと言ってくるようになりました。今年に入
り金銭感覚がひどくなり、お金を貸してくれというのが毎週のようになっ
て、いよいよ生活できないレベルになってきたため、区役所、包括セン
ター、看護師、先生と相談し、認知症の検査を行い、生活保護の準備をし
ていた最中に母が亡くなりました。

母は私を最後まで信用できなかったようで、私にすべてを任せることはさ
せてくれませんでした。最後まで「自分でできる」と言っていました。結
局、それもできず、誰にも知られず、看取られず死んで行ってしまいまし
た・・・>

小姉は4人きょうだいの中で不思議なほど変わっていた。勉強や読書をし
ている姿を見たことがない。女子高校に進学したが、テスト前は「徹夜に
備えて」帰宅後にコタツで眠り、夜中に布団で眠っていた。

小生がアドバイスをすると「自分の頭の上のハエも追えないのに、余計な
説教するんじゃないよ」と声を荒げた。その手の言葉を使う友達がいたの
だろう。卒業すると天下の博報堂に入社したが、1年にも満たずに辞めて
しまった。

その頃、「お月様って一つしかないんだって。どこの国も一つずつ持って
ると思っていたのに・・・」と言って小生を驚かした。「この人、一体何
者なんだ」と小生は思い、父母も同じ思いだったろう。園児が言えば可愛
いけれど、コピーライターなど変人が珍しくない博報堂でも「冗談かカマ
トトぶっているのかと思っていたけれど、あの娘、マジだった。いくら何
でも・・・受付にも置けないし」と困惑しただろう。

人間離れしている。人のことは言えないが・・・

小姉はそのうち不動産屋の長男坊と結婚した。創業者(長男坊の父親)は
やり手で、当時は建売住宅も手掛けており、羽振りも良かったが、創業者
の跡継ぎであるはずの長男坊は大卒ながら10年以上受験したものの宅建免
許がついに取れなかった。カラオケは上手かったが・・・人間離れしている。

結局、創業者が亡くなって、不動産屋は知人の名義を借りて継続、アパー
トの管理業務がメインになったが、長男坊は本来は不動産オーナーに渡す
べき金をかき集めて失踪してしまった。小姉は「私は不動産屋のカネに目
がくらんだのよ」と嘆いていたが、いつまでもクヨクヨするタイプではな
かった。

小姉はスーパーの品出し(陳列)やラブホのベッドメーク/清掃のパート
で一女二男を育て上げたが、父親の血筋なのか、長男は永らく失踪中、次
男はケータイは繋がるが居所は不明、この2人はお骨上げにも来なかった。

で、結局は孤独死。小姉は独り暮らしでも、それを寂しく思うこともな
かったのではないか。目の前の課題、つまり衣食住をどうするか、金をど
う工面するかだけが課題で、それ以外のことは関心外だったのではない
か。本能だけの動物みたい。

大姉と中姉は小姉からずいぶん無心されたようだ。気の弱い中姉は1000万
円ほど巻き上げられたろう。先日、大姉に会ったが、小姉の話はまったく
出なかった。二人とも内心では小姉とは関わりたくないという気分だった
ろう。

10月31日で発狂&措置入院2周年を祝った「キチガイを自認しているキチ
ガイ」の小生が偉そうなことは言えないが、小姉は相当な変人奇人ではな
かったか。血筋にそういうDNAがあるのかもしれない。

そう言えば膝の手術で退院した・・・真実は「病室を一歩でも出るときは
看護師を呼べとうるさく干渉され、これ以上入院していると発狂しかねな
いから無理にでも退院する」という強行退院だった9月16日は、因縁の日
でもある。1971年のこの日、小生はお縄を頂戴した。「転んでもただでは
起きない」から獄中で読書と執筆の習慣を身に付けたのは先述した通り。
創業社長になって子供3人を育て上げ、ビルも造って持ちこたえた。

左足をケガをして入院して得たものは何か。Kと心が繋がり(修復し)始
めたこと、無理にでも生かそうとする(患者の死ぬ権利を認めない)高齢
者医療の現場を見たこと、終活を急がないと自裁する機会を失うという焦
り、などか。

前回9/17に続いて本号も「番外編」になってしまった。いくつか川柳モド
キを書いて擱筆する。

・安倍晋三 多くの民は 蚤の心臓 消費増税 日本はまた死ぬ
(バランス、バランスと言うが、心臓が止まったらどないすんねん。手術
する前に蛇口を締めるとかすることはいっぱいあるやろて)

・沖縄は 老いたサヨクの 吹き溜まり 革マル、中核、諸派越冬
(前科が多すぎてシャバには戻れない人が多い。沖縄なら何となく暮らせ
るようである。中核の兵隊だった小生の経験では飯代、交通費、雑魚寝だ
けれど寝床はある。タニマチは普天間移転に反対する軍用地地主なのかど
うか・・・知りたいね)

・老人呆けやすく ガクッとなりやすし 貢献 交流 恋で元気に
(バイアグラ、エディケア、マカ、スッポン、朝鮮人参、マムシ、ハ
ブ・・・効くのかなあ。友人曰く「修ちゃん、相手を変えないとダメよ」)

同志諸君!君たちはどう生きる?どう死ぬ? That is the question. 最
期はカッコヨクしたいが、のう。腐乱死体はどうもなあ・・・老いはいつ
でも初舞台やからナカナカ難しいもんやで。(つづく)2019/1/19

◆王丙章博士の娘、一時拘束

宮崎 正弘


平成31年(2019年)1月18日(金曜日)弐 通巻第5958号  

 王丙章博士の娘、北京空港で厭がらせを受け、一時拘束
  「カナダには返さない」と脅迫、イジメに激怒

王丙章の娘、王チアナ女史(カナダ国籍)は1月16日に北京空港で2時間
にわたり拘束されたことが分かった。帰国後にカナダの新聞が伝えた。

王女史は先週、江蘇省杭州空港で、中国への入国を拒否され、いったんは
韓国へ。16日にソウルから北京トランジット後、トロントへ向かう便に搭
乗するため、北京で乗換手続き中に夫や娘と引き離され、別室で六人の国
家安全部と思われる男達から、「カナダには帰国させない」と嫌がらせ、
脅迫を受けた。

携帯電話の使用も許可にならず、北京のカナダ大使館への連絡も許されな
かった。

中国は、孟晩舟ファーウェイ副社長兼務CFOのバンクーバーにおける拘
束(12月1日)以来、13人のカナダ人をスパイ容疑だと言って拘束してお
り、なかには麻薬密売に関わったカナダ人に対して、大連地裁が「死刑」
判決を言い渡した。このためカナダでは人権尊重の立場から世論の激高が
あり、交渉はなにひとつ進展していない。

中国は孟晩舟の米国への移送を阻止するためにカナダへ様々な圧力をかけ
続けており、カナダ国民に不安と激怒をあたえている。

しかし、カナダは米英、豪、NZとともに「ファイブアイズ」の加盟国で
あり、中国に対する基本姿勢は揺るがせないと思われる。

王丙章博士は1970年代後半に改革開放の波に乗ってカナダへ留学した医学
博士。1982年に米国へ出て「自由、民主、法治、人権」を綱領に掲げた
「中国の春」を立ち上げ、世界各地の中国人留学生がたちまち共鳴し、
30ヶ国に支部が出来た。その後、「中国民主党」を結成し、初代主席に。
 天安門事件では直後に北京入りを図ろうとして成田空港で搭乗拒否に
あった。中国民主党には北京から工作員やスパイが潜り込んで組織の分裂
を策動し、いくつかの会派に分裂、弱体化を余儀なくされた。

2002年に中国国内の同調者を拡げようとベトナムから広西チワン自治区に
潜入を図ったところ、囮捜査で逮捕拘束され、無期懲役となった。

このような履歴から「中国のマンデラ」とも言われ、米国ではワシント
ン、カナダはトロントを中心に「王博士釈放」を要求する集会やハンスト
がたびたび行われてきた(王博士の詳細は拙著『中国の悲劇』を参照)。
               (註)王丙章博士の「丙」は「火」扁。
       
〜 
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読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS
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   ♪
(読者の声1)いよいよ明日です。「西部邁氏を偲ぶ会、シンポジウムと
追悼コンサート」

評論家の西部邁先生が入水自殺をとげてから1年となります。御命日は1
月21日ですが、月曜日にあたるため、2日繰り上げて1月19日に一周忌イ
ベントを行います。

            記

とき    2019年1月19日(土曜)午後2時
ところ   千代田区永田町「星陵会館」。
https://www.seiryokai.org/kaikan/map.html

<プログラム>
追悼挨拶    榊原英資、宮崎正弘ほか
シンポジウム 「西部邁が遺したものとは何か」
富岡幸一郎、三浦小太郎、西村幸祐
追悼コンサート「美しき日本の調べにのせて」
         紀伊国屋美智子(藤原歌劇団正会員、ソプラノ)
会費      2000円
主催     「西部邁氏を偲ぶ会」実行委員会
事務局     啓文社書房(03)6709−8872
        info@kei-bunsha.co.jp

◆最初に名乗り出た女性

櫻井よしこ

「米大統領選挙に向け最初に名乗り出た女性 ウォーレン氏の出馬表明が
映す米国の分裂」

1月3日、昨年11月の中間選挙で改選された米連邦議員らが初めて議会に招
集された。4日付の米各紙は下院に集った民主党議員団の写真を大きく掲
載したが、女性議員が多いために文句なしのカラフルさだった。若い議員
も多く、子連れ姿も少なくなかった。椅子の数に較べて議場に詰めかけた
人数の方が多く見えたのは、1年生議員たちが嬉しさの余り伴侶を連れて
登院したということだろうか。

改めて振り返ると、民主党が下院435議席中、235議席を占めて多数を取っ
た。女性議員は102人で内、89人が民主党である。選良たちの宗教も多様
化し、宣誓で用いるためにキリスト教、ヒンズー教、仏教などの教典が用
意された。国家、国民のために全力を尽くすと、神や仏に誓うのは大統領
だけではないのである。一人一人の議員も誓ってようやく正式に議員にな
れる。大事なことだと思う。

アフリカ系議員は上下両院で55人、LGBTの人たちも上下両院で10人。
米国社会はさらなる多様性の新しい時代に入ったという印象だ。

8年間の野党暮らしを経て、議長に返り咲いたナンシー・ペロシ氏(78)
は真っ赤なワンピースに身を包んでいた。民主党内からは世代交替を求め
ペロシ氏に反対する声もあったが、彼女は執念を燃やし、党内への説得工
作を続けた。8年間のブランクを経て議長に返り咲いたケースは、彼女が
初めてだ。

民主党応援団の新聞として知られる「ワシントン・ポスト」(WP)紙は
喜びを隠しきれないような報道振りだった。たとえば、最年少の下院議員
となったニューヨーク州選出、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏
に関連して次のように報じた。

「オカシオ・コルテスがペロシに一票を投じ、共和党陣営の方を向いてに
こやかな表情で『お気の毒ね(sorry)』と口パクで言ったときは、
共和党議員のうめき声が聞こえるようだった」

若くて、女性で、魅力的なオカシオ氏への入れ込み振りは、彼女を含めた
女性議員らへの、WPの熱い期待そのものだ。

そうした中、上院議員のエリザベス・ウォーレン氏(69)が2020年の大統
領選挙への出馬につながる準備委員会を設立した。大統領選挙に向けて名
乗り出た最初の人材も女性だった。まさに米国は女性の時代である。

彼女は反ウォール街のリベラル派だ。弱者の味方としての立場を強調する
ためか、自分には先住民の祖先がいると主張し、昨年秋、DNAの鑑定結
果を公表して話題を集めた。

鑑定結果は、6〜10代前に先住民の祖先がいることを示したが、彼女の地
元の新聞は彼女の血の「64〜1024分の1」が先住民の血だと冷ややかに報
じた。この血の薄さを以て、「先住民の血を受けついでいると言えるの
か」という意味合いであろうか。

彼女が約2年先に行われる大統領選挙で民主党候補に選ばれるのかなど、
現時点では全くわからない。しかし興味深いのは、彼女がいち早く名乗り
を上げたとき、「彼女はどれだけ当選の可能性があるか」という議論が起
き、それがヒラリー・クリントン氏との比較においてなされたことだ。

ヒラリーはあと一歩で史上初めての女性大統領になるところだった。選挙
資金の集金力も抜群で、得票数もトランプ氏を上回った。しかし、落選し
た。そしていま、ウォーレン氏が出馬に向けて走り出した。グラスルーツ
の庶民の味方という姿勢で億万長者を排斥するが、ヒラリー同様、資金集
めには極めて秀でると分析されている。ヒラリーに関して米国社会は熱烈
な支持者と強い拒否層とに二分された。先はまだ長いが、ウォーレン氏の
出馬表明が米国社会の深い分裂を反映しているように思えてならない。

『週刊ダイヤモンド』 2019年1月19日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1263

      

◆人工関節手術で歩ける喜び

小池 達也(医者)


整形外科の分野ですばらしい発展を遂げていると考えられているのは、人工関節分野です。現在では、肩・肘・股・膝・足関節に人工関節手術が施されますし、手や足の指関節にも応用が始まっています。

特に、股関節と膝関節に関しては膨大な数の手術が毎年日本中で行われています。
成績も安定しており、それほど高度な手術でもなくなりつつあります。

しかし、本当に人工関節は進歩したのでしょうか。

1962年にチャンレイという先生が人工股関節手術を初めて実施されました。 今から振り返ってみても、良く考え抜かれたデザイン・材質・手術方法でした。やっぱりパイオニアと呼ばれる人たちには何か光るものがあります。

このチャンレイ型人工股関節は長期成績も良く、スタンダードとなりましたが、もちろん完璧ではないので、チャンレイ自身を含め様々な改良が加えられました。

ところが、それらの改良、良かれと思ったデザインや材質の変更は逆に長期成績を悪化させました。

そうすると、また改良が加えられ、猫の目のようにくるくるとデザインや果てはコンセプトまで変わっていきました。最近ようやく、コンセプトも成熟し成績も安定してきました。しかし、改良が加えられ続けていた時代に人工股関節手術を受けてしまった人は恩恵を受けることが出来なかったわけです。

最先端のものが最良とは限らない好例ではないでしょうか。これは人工関節の性格上、結果がすぐに出ないことが一番の理由です。そして、この危険性は今後も出てくる可能性はあります。

では、人工関節手術などすべきではないのでしょうか。

そうではありません。歩くことさえ大変な方が、人工関節手術を受けて痛みなく歩けるようになった時の喜びは、本人でない我々でさえ感じることの出来る大きなものです。
「人生が変わった」・「旅行に行けるようになった」・「歩くのって楽しい」など、多くの喜びの声を聴かせていただける、医者にとっては実にやりがいのある手術です。これを永続する喜びに変えるために、いくつかの合併症を克服してゆくのが、我々の今後の使命でしょう。

人工関節の合併症で厄介なのは感染とゆるみです。ゆるみの方は、多くの研究により克服されつつありますが、異物を体の中へ入れる手術であることから、感染の危険性はなかなか解決されそうにはありません。また、スポーツも可能になるような丈夫な人工関節もまだ存在しません。真の人工関節出現はもう少し先になりそうです。
 
ところで、最近ではナビゲーションといって、コンピュータが人工関節を入れる方向を指示するシステムやロボットが人工関節を入れる方法も実用化されています。
あなたは、ロボットと人とどちらに手術して欲しいですか?(再掲)
         
(大阪市立大学大学院医学研究科リウマチ外科学 )

2019年01月20日

◆王丙章博士の娘、一時拘束

宮崎 正弘


平成31年(2019年)1月18日(金曜日)弐 通巻第5958号  

 王丙章博士の娘、北京空港で嫌がらせを受け、一時拘束
  「カナダには返さない」と脅迫、イジメに激怒

王丙章の娘、王チアナ女史(カナダ国籍)は1月16日に北京空港で2時間
にわたり拘束されたことが分かった。帰国後にカナダの新聞が伝えた。

王女史は先週、江蘇省杭州空港で、中国への入国を拒否され、いったんは
韓国へ。16日にソウルから北京トランジット後、トロントへ向かう便に
搭乗するため、北京で乗換手続き中に夫や娘と引き離され、別室で六人の
国家安全部と思われる男達から、「カナダには帰国させない」と嫌がら
せ、脅迫を受けた。

携帯電話の使用も許可にならず、北京のカナダ大使館への連絡も許されな
かった。

中国は、孟晩舟ファーウェイ副社長兼務CFOのバンクーバーにおける拘
束(12月1日)以来、13人のカナダ人をスパイ容疑だと言って拘束してお
り、なかには麻薬密売に関わったカナダ人に対して、大連地裁が「死刑」
判決を言い渡した。このためカナダでは人権尊重の立場から世論の激高が
あり、交渉はなにひとつ進展していない。

中国は孟晩舟の米国への移送を阻止するためにカナダへ様々な圧力をかけ
続けており、カナダ国民に不安と激怒をあたえている。

しかし、カナダは米英、豪、NZとともに「ファイブアイズ」の加盟国で
あり、中国に対する基本姿勢は揺るがせないと思われる。

王丙章博士は1970年代後半に改革開放の波に乗ってカナダへ留学した医学
博士。1982年に米国へ出て「自由、民主、法治、人権」を綱領に掲げた
「中国の春」を立ち上げ、世界各地の中国人留学生がたちまち共鳴し、
30ヶ国に支部が出来た。その後、「中国民主党」を結成し、初代主席に。

天安門事件では直後に北京入りを図ろうとして成田空港で搭乗拒否にあっ
た。中国民主党には北京から工作員やスパイが潜り込んで組織の分裂を策
動し、いくつかの会派に分裂、弱体化を余儀なくされた。

2002年に中国国内の同調者を拡げようとベトナムから広西チワン自治区に
潜入を図ったところ、囮捜査で逮捕拘束され、無期懲役となった。

このような履歴から「中国のマンデラ」とも言われ、米国ではワシント
ン、カナダはトロントを中心に「王博士釈放」を要求する集会やハンスト
がたびたび行われてきた(王博士の詳細は拙著『中国の悲劇』を参照)。
              (註)王丙章博士の「丙」は「火」扁。
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◎ 宮崎正弘の新作予告 & 発売中の新刊! 
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   ♪♪
(新刊予告 1月28日発売。予価1200円)
宮崎正弘 v 田村秀男『中国発の金融恐慌に備えよ!』(徳間書店) 
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 中国のバブルはどのような結末を迎えるか?
 米中貿易戦争がなくても人民元帝国は崩壊するしかなくなった
 その「前夜」、中国経済はあらゆる面で面妖な動きにでてきた
 日本政府に備えなし。しかし読者諸兄は目の前の「チャイナ・リスク」
に備えよ!

           

◆米大統領選挙に向け最初に

櫻井よしこ


「米大統領選挙に向け最初に名乗り出た女性 ウォーレン氏の出馬表明が
映す米国の分裂」

1月3日、昨年11月の中間選挙で改選された米連邦議員らが初めて議会に招
集された。4日付の米各紙は下院に集った民主党議員団の写真を大きく掲
載したが、女性議員が多いために文句なしのカラフルさだった。若い議員
も多く、子連れ姿も少なくなかった。椅子の数に較べて議場に詰めかけた
人数の方が多く見えたのは、1年生議員たちが嬉しさの余り伴侶を連れて
登院したということだろうか。

改めて振り返ると、民主党が下院435議席中、235議席を占めて多数を取っ
た。女性議員は102人で内、89人が民主党である。選良たちの宗教も多様
化し、宣誓で用いるためにキリスト教、ヒンズー教、仏教などの教典が用
意された。国家、国民のために全力を尽くすと、神や仏に誓うのは大統領
だけではないのである。一人一人の議員も誓ってようやく正式に議員にな
れる。大事なことだと思う。

アフリカ系議員は上下両院で55人、LGBTの人たちも上下両院で10人。
米国社会はさらなる多様性の新しい時代に入ったという印象だ。

8年間の野党暮らしを経て、議長に返り咲いたナンシー・ペロシ氏(78)
は真っ赤なワンピースに身を包んでいた。民主党内からは世代交替を求め
ペロシ氏に反対する声もあったが、彼女は執念を燃やし、党内への説得工
作を続けた。8年間のブランクを経て議長に返り咲いたケースは、彼女が
初めてだ。

民主党応援団の新聞として知られる「ワシントン・ポスト」(WP)紙は
喜びを隠しきれないような報道振りだった。たとえば、最年少の下院議員
となったニューヨーク州選出、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏
に関連して次のように報じた。

「オカシオ・コルテスがペロシに一票を投じ、共和党陣営の方を向いてに
こやかな表情で『お気の毒ね(sorry)』と口パクで言ったときは、
共和党議員のうめき声が聞こえるようだった」

若くて、女性で、魅力的なオカシオ氏への入れ込み振りは、彼女を含めた
女性議員らへの、WPの熱い期待そのものだ。

そうした中、上院議員のエリザベス・ウォーレン氏(69)が2020年の大統
領選挙への出馬につながる準備委員会を設立した。大統領選挙に向けて名
乗り出た最初の人材も女性だった。まさに米国は女性の時代である。

彼女は反ウォール街のリベラル派だ。弱者の味方としての立場を強調する
ためか、自分には先住民の祖先がいると主張し、昨年秋、DNAの鑑定結
果を公表して話題を集めた。

鑑定結果は、6〜10代前に先住民の祖先がいることを示したが、彼女の地
元の新聞は彼女の血の「64〜1024分の1」が先住民の血だと冷ややかに報
じた。この血の薄さを以て、「先住民の血を受けついでいると言えるの
か」という意味合いであろうか。

彼女が約2年先に行われる大統領選挙で民主党候補に選ばれるのかなど、
現時点では全くわからない。しかし興味深いのは、彼女がいち早く名乗り
を上げたとき、「彼女はどれだけ当選の可能性があるか」という議論が起
き、それがヒラリー・クリントン氏との比較においてなされたことだ。

ヒラリーはあと一歩で史上初めての女性大統領になるところだった。選挙
資金の集金力も抜群で、得票数もトランプ氏を上回った。しかし、落選し
た。そしていま、ウォーレン氏が出馬に向けて走り出した。グラスルーツ
の庶民の味方という姿勢で億万長者を排斥するが、ヒラリー同様、資金集
めには極めて秀でると分析されている。ヒラリーに関して米国社会は熱烈
な支持者と強い拒否層とに二分された。先はまだ長いが、ウォーレン氏の
出馬表明が米国社会の深い分裂を反映しているように思えてならない。

『週刊ダイヤモンド』 2019年1月19日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1263