2019年05月06日

◆ASEANの口頭試問

渡部 亮次郎


ASEAN(アセアン)東南アジア諸国連合は、2010年現在は加盟10カ国だが、
当初は5カ国だけだった。

東南アジア諸国連合Association of South‐East Asian Nations)は、東
南アジア10ヶ国の経済・社会・政治・安全保障・文化での地域協力機構。
略称はASEAN(アセアン)。本部はインドネシアのジャカルタに所在。

域内の人口は約5億8000万人(2005年)と多く、近年の目覚しい経済成長
に拠り、欧州連合 (EU)、北米自由貿易協定 (NAFTA)、中国、インドと比
肩する存在になりつつある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

結成当初から日本は会談参加を希望していたが拒否されていた。後でわ
かったが、フィリピンが強硬に反対していたからだった。1978年になっ
て、ようやく外相会談への参加が認められ、当時、福田赳夫内閣の外相園
田直(そのだ すなお)がインドネシア・バリ島での会議に出発した。秘
書官の私にとって東南アジアへの同行は初めてだった。

政治記者から秘書官に転身してまだ数ヶ月。記者の癖は抜けなかった。園
田氏もそこを利用していた。中でも締結を目指す日中平和友好条約に関す
るマスメディアの反応探りに期待していた。

さて、バリ島。西洋式の立派なホテル。朝早く、会議会場の下見に出かけ
た。事務の秘書官(後の国連大使佐藤行雄氏)は会議での大臣発言の打ち合
わせに忙しいが、政務の私は、この場合は閑である。

しかし、見ておどろいた。ASEAN側が一列の5人が並び、向かいに日本の席
がただ1つ。「これじゃまるで口頭試問だ」と大臣に報告。大臣は「佐藤
君、せめて6角形にして貰えんかね」と命令。

希望通り、椅子は6角形に配置換えされた。面白かったのはその後。

会議の冒頭、園田氏が発言を求め「このたび皆様の口頭試問を受けに参り
ましたソノダです」と言ったから、会場は爆笑。一気に日本のペースに
なってしまったのだ。

その実、ASEAN側は「口頭試問」を考えていたのだ。特に、太平洋戦争
中、フィリピンに軍事顧問として滞在していたアメリカのマッカーサーに
副官(秘書官)として付いていたロムロ外相は、例の「アイ・シャル・リター
ン」以来の憎しみを消せないでいたから、この会議への日本の参加反対の
急先鋒だった。

聞けば園田はあの戦争中、特攻隊の生き残りだという。この際、徹底的に
虐めてやろうと企んでいたのだ。私がどこかから拾ってきた情報を耳にし
ていたわが外相は、「口頭試問」の企みを逆手に取ることで、一瞬にして
ASEANの懐に入りこむのに成功したのだ。

しかも、それ以来、ロムロは園田と親友になった。

園田氏は旧制中学しか出ていない。シナ事変以来、昭和20年の敗戦まで11
年間を戦場で過ごした。敗戦時は陸軍の戦闘機の操縦士から「特攻隊」の
隊長に指名。出撃の2日前に敗戦となった。

郷里、九州の天草で町の助役から衆院選に出馬して落選。町長を経て当
選。厚生大臣2度、官房長官、外相3度。、腎不全により僅か70で逝去。

ASEANでのやり取りから、私は政治家は学歴では無い。頭の良さ、機転の
利かせ方にカギがあるとつくづく思った。鳩山や菅にあるのは学歴だけ
だった。2010・11・24

◆北朝鮮をさらに追い詰めることが必要だ

櫻井よしこ


「核・ミサイル・拉致問題の解決に向けて北朝鮮をさらに追い詰めること
が必要だ」

日本は春爛漫の美しい季節だ。花のあとは瑞々しい若葉を愛でる。日本列
島に住む私たちは、一人一人さまざまな課題や苦労があるにせよ、概して
幸せだと思う。

そんなことを考え、北朝鮮に捕らわれている拉致被害者を想う。横田めぐ
みさんや増元るみ子さん、有本恵子さんをはじめ800人を超える拉致被害
者は無事にすごしているだろうか。

4月から5月の北朝鮮は最も食糧が不足する。5月末からジャガイモの収穫
が始まるが、それまでに前年の穀物は食べ尽くされている。沿岸漁業権が
中国に売り渡されたために北朝鮮の漁船は遠い沖合でしか漁ができない。
油代は高く、大きな船もなく、北朝鮮の住民には満足に魚も供給されな
い。今年に入って餓死者が出始めたとの少なからぬ情報が伝わってくる中
で、2月11日、北朝鮮は国連に140万トンの食糧援助を申請済みだ。

2月末に米朝首脳会談が決裂し、それを受けての4月11日の最高人民会議
で、金正恩朝鮮労働党委員長は27回も「自力更生」の重要性を強調した。
これこそ北朝鮮の国民が最も恐れている言葉だ。それは、北朝鮮政府は国
民のための食糧を確保できないという告白であり、自力で生き延びよと国
民を突き放す宣言に他ならないからだ。

最高人民会議で発表された党人事からも、正恩氏の切羽詰まっている様子
が窺える。

首相に任命された金才竜(キム・ジェリョン)氏は慈江道(チャガンド)
県の党の責任者だった。慈江道は中朝国境に位置する軍需産業の中心地
だ。ここでかつて「慈江道の人々」という四時間の映画が製作された。
1990年代に正恩氏の父親、金正日氏の指導の下、核開発を優先する余り、
経済不振で人々がバタバタと餓死した。しかし、人民は自力更生の精神で
立ち向かい、泥を食べて飢えをしのぎ、神聖な国家防衛の軍需産業を守り
通したという政治学習用の映画だった。

その映画が製作された県の実力者が首相に任命された。それは、正恩氏が
父親と同じく、人民を飢えさせても核・ミサイル開発を続けるということ
か。かつて300万人が餓死した正日時代の「苦難の行軍」を、北朝鮮の国
民は再び迫られるということか。

正恩氏は米朝首脳会談でベトナム・ハノイに出発する直前に、労働党幹部
の政治学習で、米朝会談は成功する、5月から主食の配給が復活すると説
明させていた。朝鮮問題の専門家、西岡力氏は4月12日、インターネット
の「言論テレビ」でこう語った。

「通常、指導者の日程などは極秘にする北朝鮮で、ハノイ会談のときは出
発前から大々的に宣伝した。党の宣伝や扇動の最高責任者は正恩氏の妹の
与正氏です。彼女はトランプ米大統領との交渉に自信を持ち、米朝交渉の
過程を最初から公開したのです。ところが会談は決裂、彼女の戦略の失敗
です」

正恩氏は会談決裂後、大酒を飲み「この結果は何だ!」と不満をぶちまけ
たと、西岡氏は言う。

「正恩氏は与正氏を粛清できない。それで人事を大きく変えることはしな
かったのですが、ハノイに同行した崔善姫外務次官は国務委員に大抜擢です」

国務委員は全部で11人、正恩氏の次に位置する特権的指導者層で、異例の
出世である。しかし、正恩体制下の出世は災いの元だ。責任を取らされ、
処刑されかねない。正恩氏は与正氏は切れないが崔善姫氏なら簡単に切る
だろう。北朝鮮の幹部たちは、こんな危険は真っ平で、責任ある地位には
つかず賄賂で蓄財に励むのが一番よいと考えていると、西岡氏は語る。幹
部の蓄財に気づいている正恩氏は資金枯渇を補うために、党に献金すれば
不正蓄財の罪は問わないという指示を出した。すでに体制は崩壊している
のだ。

正恩氏が、生き残りの道は核・ミサイル・拉致の全てを解決するしかない
と悟るまで追い詰めることが必要だ。

『週刊ダイヤモンド』 2019年4月27日・5月4日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1277

◆お薬 Q&A

大阪厚生年金病院 薬剤部


・お薬について

ご注意! うっかりが事故のもと

お薬を服用される皆様へ

錠剤の取出し方

おくすりは、包装シートから取り出してお飲みください。うっかりと包装シートのまま飲んでしまうと、のどや食道などを傷つけて大変なことになります。

幼児、高齢者の方が服用されるときは、保護者、介護者などの方がご注意ください。

こんなことはありませんでしたか?

以前使用した薬や注射でショックや蕁麻疹など副作用を経験されたことはありませんか?

このような経験をされた方は、その時の薬の名前を医師に伝えてください。


お薬について(飲み合わせ)

診察の時。「今、こんな薬を飲んでいるのですが・・・」と話されたことはありますか?

他のお医者さんにかかった時に出たお薬と重ならないためにも服用中のお薬の名前を医師に伝えるようにしましょう。

薬局からもらった薬説明書やお薬手帳などを見せるとさらに良いでしょう。

2019年05月05日

◆中国には譲歩しないことが肝腎

阿比留 瑠比


「日中外交というのはある意味、日本外交の(あり方の)一つの象徴でも
あったのだろう」

安倍晋三首相はかつて、こう語っていた。昭和47年の日中国交正常化以
来、日本外交は「日中友好至上主義」に自縄自縛(じじょうじばく)とな
り、友好に反することは全否定する空気に支配されてきた。首相は、国益
を確保する「手段」であるはずの友好が、いつの間にか「目的」となった
倒錯を指摘し、さらに付け加えた。

「友好に反することは何かを誰が決めるかというと、中国側が専ら決める」

首相がこれまでの対中外交で実行してきたことは、こんな旧弊を打ち切る
ことではなかったか。

振り返れば平成24年12月に第2次安倍政権が発足した当時、日本と中国の
関係は最悪となっていた。野田佳彦内閣による尖閣諸島(沖縄県石垣市)
の国有化がきっかけで、完全に膠着(こうちゃく)状態に陥っていた。

中国は日本を軽視する一方で、旧日本軍をナチス・ドイツに重ね、首相を
危険な軍国主義者だと喧伝(けんでん)する宣伝工作を続けていた。

首相との首脳会談も拒否し、会談に応じる条件として首相の靖国神社不参
拝の確約や、尖閣諸島の領有権問題の存在確認など無理筋な要求を突きつ
けていた。

挑発乗らず冷静対応

それが26年11月には、首相と習近平国家主席による日中首脳会談が実現す
る。この時の習氏は仏頂面で笑顔はなかったが、今年9月の会談では満面
の笑みを浮かべる豹変(ひょうへん)ぶりである。

この間、日本は中国の要求には一切応じず、友好を請うような言動も取ら
なかった。何ら譲歩しなかったにもかかわらず、である。

理由はいくつも挙げられる。首相自身が展開した自由や民主主義、法の支
配を訴える「価値観外交」が少しずつ中国を追い詰め、包囲網を築いて
いったことや、中国の軍事的膨張主義が国際社会で広く認知されたことも
一因だろう。

新疆(しんきょう)ウイグル自治区でのイスラム教徒弾圧が欧米から非難
を浴びたことや、米国との貿易戦争で打つ手がない中国が、活路を日本に
求め始めたという事情も、もちろん大きい。中国共産党にとって死活問題
である経済成長には、日本の協力が必要との判断もあろう。

ただ、何より重要なことは安倍政権が中国の揺さぶりに動じず妥協せず、
挑発にも冷静に対応したことではないか。習政権は日本と対決路線を取っ
ても得るものはなく、損をするだけだと思い知ったのである。

最近では逆に、安倍政権側も中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への協力
など、中国との接近に前のめりになっているのではないかとの見方も出て
いる。だが、首相は周囲にこんな本音を漏らしている。

「別にこちらが前のめりということではない。一帯一路の件は、リップ
サービスをしているだけだ。中国にカネをやるわけでも出すわけでもない」

パンダ頼みたくない

首相が日中首脳会談で、新たなジャイアントパンダの貸与を求めるとの観
測についても突き放す。

 「パンダの件は地方自治体の要請で外務省が勝手に進めていることで、
私は知らなかった。そんなこと頼みたくもない」
首相は今回の訪中に合わせて対中政府開発援助(ODA)の終了を決める
など、姿勢は全くぶれていない。むしろ懸念されるのは政界、経済界の今
後だろう。中国の友好ムード演出に浮かれてこちらからもすり寄るようだ
と、利用されるだけされてはしごを外される。歴史の教訓である。(論説
委員兼政治部編集委員)

産経新聞阿比留瑠比の極言御免2018.10.25

◆有名になった中国人女性は20歳

宮崎 正弘


令和元年(2019)5月4日(土曜日)通巻第6066号 

 一夜明けて、全米でもっとも有名になった中国人女性は20歳
  「裏口入学? 冗談じゃないわ、猛勉強でスタンフォード大学に合格
できたのよ」

ふてぶてしく開き直れる度胸。それも20歳になったばかりの中国人女性が
演じた。

ロスアンジェルスタイムズが報じ、たちまちウォールストリートジャーナ
ル、NYタイムズ、そして英国でもハロー校の裏口斡旋男(ニール・ヘイ
ウッド)が、中国の薄煕来夫人に毒殺された事件もあったためか、ディ
リーメールなどが一斉に報じた。

さきにハリウッドの俳優等が有名大学に裏口入学をしていたスキャンダル
があって、全米メディアの話題をさらった。その余波とも言えるが、以前
から言われていた中国の高官や富豪の子弟らが、なぜ一流大学へ入学でき
るのか、よほどの寄付をしたのかというダークサイドの噂だった。

なにしろ習近平最大の潜在ライバルだった薄煕来(重慶特別市党委員会元
書記)の息子、薄爪爪は、英国の名門校ハロー校へ留学し、そのあとハー
バード大学へ進んだ。相談相手はエズラ・ヴォーゲル教授だった。

仲介役の英国人は中国でアストンマーチンの販売代理人などをしながら、
裏口入学の斡旋をして荒稼ぎをしていたと言われ、最後には薄夫人と財
産、資金洗浄の問題でトラブルとなり、殺害された。リゾートホテルで毒
殺後、すぐに火葬され、未亡人(中国人)に贈られたのは遺灰だけだっ
た。事件は闇に葬られるはずだった。

発覚した原因は、最強の実力者夫人であり、警察公安がまともに取り調べ
ることがなかったのに、想定外の事件が惹起されたからだ。薄煕来の右腕
だった重慶公安局長兼務副市長の王立軍が、政治亡命を求めて成都の米国
領事館へ駆け込んだ事件が切っ掛けとなった。
 
米国の一流大学へ裏口入学を斡旋するシンジケートの存在。分かっただけ
でも50の中国人の不法入学があり、舞台裏で動いたカネの実体は不明。
報じられているのは氷山の一角にすぎない。

エール大学、ジョージタウン大学、スタンドード大学、南カリフォニア大
学など。裏口入学ばかりか、プリンストン大学、マサチューセッツ工科大
学などでは、ファーウェイから巨額の寄付が舞い込み、「共同研究」など
が進展していた。国家安全保障的に言えば、こちらの事態がより深刻である。


 ▲成績水増し、成績表の偽造なんてお茶の子さいさい

以前から有名大学への裏口を斡旋するフィクサーの存在が言われ、相場は
100万ドル以上。手口は大学への寄付とその筋に配る賄賂、試験成績の水
増し、スポーツ優良の証明書偽造など、とくに大学によってはアスリート
の有望選手を特別待遇するため、やったこともないスポーツの競技会で優
勝したなどと偽造の証明書が添付されるケースもあった。

裏口不法入学の典型例としてメディアが報じたのは中国山東省の有名漢方
薬企業経営の趙涛発の娘、趙雨思(音訳)。600万ドルを大学へ寄付し、
50万ドルを斡旋した男(自称「教育コンサルタント」)ウィリアム・シン
ガーに支払ったと報じられたケースだ。

趙涛発は「中国のフォーブス」と言われる『胡潤百富』の82位にランクさ
れ、一家の財産は320億人民元(邦貨換算5400億円前後)を誇るという。
華字紙は、趙が習近平と握手している写真も配信している。

彼は香港にも販売店をもっており、香港子会社を通じて資金洗浄ができる
から、裏口工作のドル資金などいとも簡単に調達できる。およそ50人の中
国人が、同様手口で米国の著名な大学へ入学していると米国メディアは伝
えている。 

一夜明けて、全米でもっとも有名になって、実名が報じられた趙涛発の
娘、趙雨思、この中国人女性は20歳、しかし反応が凄い。

「裏口入学? 冗談じゃないわ、猛勉強でスタンフォード大学に合格でき
たのよ」と開き直った。

やっぱり日本人との鮮明な違いがここで浮かんでくる。日本人なら恥ずか
しくて逃げ隠れするだろうし、学校は自発的に退学するだろう。開き直る
度胸、たいしたものである。
        
(読者の声)

貴誌通巻第6065号(読者の声2)でPB生氏が「平成最後の
日の朝刊に全国紙で唯一『天皇皇后両陛下』の写真を掲載しなかった朝日
新聞。もちろん新元号にもモリカケ同様、安倍総理の意向があったのだろ
うとイチャモンを付けている。朝日新聞社内はよほど帰化人が多いのだろ
うか」

とお書きになった。帰化人ではなく、渡来人が多いのでしょう。

現代日本語では帰化人と渡来人は同じですが、本来は異なります。7世紀
に朝鮮半島から大量に日本へ帰化したのは、主に朝鮮半島に住んでいた日
本人です。

仁徳天皇の教師となった王仁博士も帰化人でしょう。だから通訳が不要
だったのです。百済や新羅との外交交渉で通訳の記録がないこと日本人が
朝鮮語を話せた証拠という人がいます。違います。

当時、百済や新羅のテクノクラートは朝鮮半島に住んでいた日本人です。
だから通訳がいなかったのです。したがって7世紀に在朝日本人が日本へ
大量に帰化した後新羅の文化水準が大きく下がったのです。

日本書紀に新羅が任那へ侵攻したとき偶々日本に来ていた新羅の外交使節
がそんな残虐なことをする国に帰りたくない」と言って、日本への帰化を
願い許されたとあります。これは彼らが在朝日本人だったからです。
さらに新羅が侵攻するときどんな残虐なことをするか知っていたからです。

新羅に在朝日本人がいて、新羅の政権で大きな役割をもっていたことは、
高麗の時代に書かれた三国史記に明かです。ただし現在、韓国では、韓国
の歴史学者の定説に遇わない部分を削除した三国史記しか手に入りませ
ん。三国史記の新刊本は削除されたものしか出版されず、図書館や古書店
にあるものも回収されているそうです。

以前は、このことを知って本物の三国史記を読もうとした韓国人は日本の
古書店で買い求めました。現在ではAmazonで簡単に手に入ります。
日本の国会図書館デジタルライブラリでは無料で読めます。

しかし韓国では本物の三国史記に基づいた論文や本を書いても認められな
いので、敢えて手に入れて読もうなんて韓国人はいなくなっていることで
しょう。このおぞましい事実を知っている韓国人も、だんだんいなくなっ
ていると思います。

その内、国会図書館デジタルライブラリで公開している三国史記は間違い
なので削除しろと要求してくるかもしれません。日本もこういう国になら
ないように韓国で起きていることを他山の石として気を引き締めていきま
しょう。(當田晋也)

  ♪
(読者の声3)貴誌前号で、台湾の学生・李家宝さんの事件(台湾へ亡命
申請)への先生のコメントも拝読いたしました。

私共が台北で李くんを取材したときの記事がございますので、よろしけれ
ばご参照ください(おそらく日本メディアでは、いまのところ唯一と思わ
れます)。

【緊急取材】台湾の中国人留学生が習近平批判動画で帰国命令 「両親と
連絡取れない」
https://the-liberty.com/article.php?item_id=15532
台湾留学中の中国人学生が「帰国命令」を食らった感動演説【新番組│未
来編集#1前編】
https://the-liberty.com/article.php?item_id=15602
   (LIBERTY編集部)
    ◎▽□☆◎▽□◎□◇◇
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1889回】           
――「民國の衰亡、蓋し謂あるなり」――渡邊(1)
  渡邊巳之次郎『老大國の山河 (余と朝鮮及支那)』(金尾文淵堂 
大正10年)

               ▽

著者の渡邊は明治2(1869)に茨城に生まれた新聞記者。中卒後の明治21
年に都新聞へ。2年後には大阪毎日新聞に転じ、東京支局長(34年)、編
集主幹(36年)を経て大正9(1920)年に辞職。その後は悠々自適の生活
を送ったとか。その時期の中国旅行を纏めて本書を出版したようだが、出
版から3年後の大正13(1924)年に没している。

冒頭に「余の日東男兒として朝鮮及支那に對するの情」を「痴人夫の戀愛
に類するものあるを自認せずんばあらず」と記した渡邊は、朝鮮と支那に
対しては「同文同種の近親族たるやを否定」できないし、「余の腦中常に
朝鮮及支那を以て別國視する」ことはできない。

「余の日々朝鮮支那に遊びて其山靈に觸れ其水神に接し又其國民を親まん
とするの念切」と公言する。

このように「病」の篤い渡邊であればこそ、「日鮮併合を力説して止ま」ず
「日支親善を以て日夕の題目」としている。

だが一方で渡邊は「日本國民の一員」の立場に立って、「帝國の經濟的運
命」「政治的利害」「國防的位置」を「世界の大勢に照らす」なら、やは
り「日鮮支の三國は夢寐にだに之を分離」することはできないし、「之を
一體とし、之を一圏域として、其密着、其親和、其融合を希圖せざるを
得」ないと説く。

つまり個人的心情でも国際情勢から考えても、やはり「百聞は一見に如か
ず」というわけで、辞職直後の大正9(1920)年5月12日に「欣然として
獨り夙川の宅」を離れ、「宿志到達の第一歩」を踏み出し、「阪神電車に
乘じて三ノ宮」を経て下関へ。

釜山に上陸した渡邊は朝鮮半島を縦断して鴨緑江を渡り、安東県から奉
天に向かうことになるが、それはちょうど韓国が「三・一運動」「独立万
歳運動」と呼ばれる反日独立運動から1年ほどが過ぎた頃に当たる。

今年3月1日、韓国において文在寅大統領主導で「三・一運動百周年」を
記念し、大々的な反日機運を盛り上げようと狙ったことは記憶に新しい
が、当時の日本が朝鮮問題をどのように捉えていたのかを振り返ることも
必要だと思う。そこで渡邊が編集主幹として大阪毎日新聞に発表した主張
――「伊藤公の遭難」(明治42年10月26日)、「韓國併合すへし」(同
日)、「日鮮の融合」(大正8年3月4日)など一連の「對鮮論策」を簡単
に見ておきたい。

「我に累し世界の平和を脅かす」のが「韓人」だ。日清戦争にせよ日露戦
争にせよ、我が国に「絶東の禍根を絶つの大任務を負はしめ」たのも、韓
人あればこそである。かくして「我が保護の下に其平和と其進歩を全う」
できるようになった。その結果、「多くの良民が我が保護政策を喜こ」ん
でいるにも拘わらず、「比較的少數なる上流者、尚頑冥固陋にして、面從
腹非、表面我が恩に懷いて裏面之を仇敵視」するばかりだ。彼らは「韓國
の爲に誠意を傾倒して將來の良圖を畫せる者を、悉く殺害し去らんとする」。

「米人顧問スチーヴンスを桑港に暗殺し」、「伊藤公を哈爾濱に狙撃
し」、「常に全國各地に蜂起して日本人を害し、韓國の良民を苦し」める
のも、全て韓人だ。しかも彼らは朝鮮半島のみならず米国、清国、露国な
ど各地に潜み連携を強めている。我が国が「絶東及世界平和に對して十分
に其道を盡」すためには、「宜しく韓國を併合して我が版圖となし、韓國
皇帝を廢して華族に列し、以て日韓統一の實を擧げ、以て絶東平和の基礎
を安全にし、内外における韓人の取締を嚴重にし諸般政務の改良を日本の
意の如く行ふべし」。これこそ「歐米諸國の異議なかるべき所のみなら
ず」、日本の直接統治こそが「彼等の身命財産の安全に利なる」ところ。
「固より諸他列國の異議」があろうわけがないはずだ・・・が。
《QED》

◆北朝鮮をさらに追い詰めることが必要だ

櫻井よしこ


「核・ミサイル・拉致問題の解決に向けて北朝鮮をさらに追い詰めるこ
とが必要だ」

日本は春爛漫の美しい季節だ。花のあとは瑞々しい若葉を愛でる。日本列
島に住む私たちは、一人ひとりさまざまな課題や苦労があるにせよ、概し
て幸せだと思う。

そんなことを考え、北朝鮮に捕らわれている拉致被害者を想う。横田めぐ
みさんや増元るみ子さん、有本恵子さんをはじめ800人を超える拉致被害
者は無事にすごしているだろうか。

4月から5月の北朝鮮は最も食糧が不足する。5月末からジャガイモの収穫
が始まるが、それまでに前年の穀物は食べ尽くされている。沿岸漁業権が
中国に売り渡されたために北朝鮮の漁船は遠い沖合でしか漁ができない。
油代は高く、大きな船もなく、北朝鮮の住民には満足に魚も供給されな
い。今年に入って餓死者が出始めたとの少なからぬ情報が伝わってくる中
で、2月11日、北朝鮮は国連に140万トンの食糧援助を申請済みだ。

2月末に米朝首脳会談が決裂し、それを受けての4月11日の最高人民会議
で、金正恩朝鮮労働党委員長は27回も「自力更生」の重要性を強調した。
これこそ北朝鮮の国民が最も恐れている言葉だ。それは、北朝鮮政府は国
民のための食糧を確保できないという告白であり、自力で生き延びよと国
民を突き放す宣言に他ならないからだ。

最高人民会議で発表された党人事からも、正恩氏の切羽詰まっている様子
が窺える。

首相に任命された金才竜(キム・ジェリョン)氏は慈江道(チャガンド)
県の党の責任者だった。慈江道は中朝国境に位置する軍需産業の中心地
だ。ここでかつて「慈江道の人々」という四時間の映画が製作された。
1990年代に正恩氏の父親、金正日氏の指導の下、核開発を優先する余り、
経済不振で人々がバタバタと餓死した。しかし、人民は自力更生の精神で
立ち向かい、泥を食べて飢えをしのぎ、神聖な国家防衛の軍需産業を守り
通したという政治学習用の映画だった。

その映画が製作された県の実力者が首相に任命された。それは、正恩氏が
父親と同じく、人民を飢えさせても核・ミサイル開発を続けるということ
か。かつて300万人が餓死した正日時代の「苦難の行軍」を、北朝鮮の国
民は再び迫られるということか。

正恩氏は米朝首脳会談でベトナム・ハノイに出発する直前に、労働党幹部
の政治学習で、米朝会談は成功する、5月から主食の配給が復活すると説
明させていた。朝鮮問題の専門家、西岡力氏は4月12日、インターネット
の「言論テレビ」でこう語った。

「通常、指導者の日程などは極秘にする北朝鮮で、ハノイ会談のときは出
発前から大々的に宣伝した。党の宣伝や扇動の最高責任者は正恩氏の妹の
与正氏です。彼女はトランプ米大統領との交渉に自信を持ち、米朝交渉の
過程を最初から公開したのです。ところが会談は決裂、彼女の戦略の失敗
です」

正恩氏は会談決裂後、大酒を飲み「この結果は何だ!」と不満をぶちまけ
たと、西岡氏は言う。

「正恩氏は与正氏を粛清できない。それで人事を大きく変えることはしな
かったのですが、ハノイに同行した崔善姫外務次官は国務委員に大抜擢です」

国務委員は全部で11人、正恩氏の次に位置する特権的指導者層で、異例の
出世である。しかし、正恩体制下の出世は災いの元だ。責任を取らされ、
処刑されかねない。正恩氏は与正氏は切れないが崔善姫氏なら簡単に切る
だろう。北朝鮮の幹部たちは、こんな危険は真っ平で、責任ある地位には
つかず賄賂で蓄財に励むのが一番よいと考えていると、西岡氏は語る。幹
部の蓄財に気づいている正恩氏は資金枯渇を補うために、党に献金すれば
不正蓄財の罪は問わないという指示を出した。すでに体制は崩壊している
のだ。

正恩氏が、生き残りの道は核・ミサイル・拉致の全てを解決するしかない
と悟るまで追い詰めることが必要だ。

『週刊ダイヤモンド』 2019年4月27日・5月4日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1277 

◆中性脂肪が気になる人の食事療法

庄司 哲雄


<中性脂肪とは>

血液中の中性脂肪(トリグリセリドともいう)には二つの由来があり、食事で摂取した脂肪が小腸から吸収され血液中に現われたものと、肝臓で炭水化物から脂肪に作り変えられて血液中に放出されたものがあります。

いずれも、体の組織でエネルギーとして利用されるのですが、血液中の濃度が極端に(1000mg/dL以上)増えすぎますと、急性膵炎を引き起こすことがありますし、それほどでない場合でも(150mg/dL以上)動脈硬化の原因のひとつになります。

<中性脂肪を下げる食事の第一歩>

食事療法の基本は、摂取エネルギーの適正化です。脂肪の摂りすぎのみならず、炭水化物の過剰も中性脂肪を増やしてしまいますので、全てのトータルを適正にする必要があります。
身体活動度にもよりますが、標準体重1Kgあたり25〜30kcal/日程度が適切です。肥満気味の方は少なめにし、減量を目指します。アルコール多飲や運動不足は中性脂肪の大敵です。

<炭水化物と脂肪のどちらをひかえるか>
各人の食習慣により異なる場合がありえますが、炭水化物1グラムで4kcal、脂肪1グラムで9kcalですから、脂肪摂取を控えることが大変効果的です。

<ジアシルグリセロールとは>

少し難しくなりますが、中性脂肪とはグリセロールという物質に脂肪酸が3つ結合した構造(TAG)をしており、いわゆる「油」です。これに対して、脂肪酸が2つだけ結合した油もあり、これをジアシルグリセロール(DAG)といいます。同じような油であっても、小腸で吸収されてからの代謝が異なるため、中性脂肪の値や体脂肪への影響の程度に差があります。

通常の油TAGは、小腸で膵リパーゼという酸素のはたらきで、脂肪酸が2つはずれ、脂肪酸ひとつだけが結合したモノアシルグリセロール(MAG)に分解されます。それぞれは吸収された後、小腸でまた中性脂肪に再合成され、血液中に放出されます。

一方、DAGは中性脂肪へ再合成されにくいため、食後の中性脂肪の上昇が小さく、また体脂肪の蓄積も少ないといわれています。最近、DAGを利用した機能性食品が開発されています。しかし、DAGの取りすぎもカロリー 過剰につながりますので、通常の油TAGとの置き換え程度にすべきでしょう。

<脂質低下作用のある機能性食品>

動物に含まれるステロールという脂質の代表はコレステロールですが、
植物には植物ステロールという脂質が含まれます。これは小腸でのコレステロール吸収を抑制する働きがあります。

<専門医に相談すべき病気>

中性脂肪の増加する病態には、糖尿病やある種のホルモン異常、稀には先天的な代謝障害もありますので、一度は専門の先生にご相談いただくのも大切だと思います。(再掲)
<大阪市立大学大学院代謝内分泌病態内科学  >

2019年05月04日

◆北朝鮮をさらに追い詰めることが必要だ

櫻井よしこ


「核・ミサイル・拉致問題の解決に向けて北朝鮮をさらに追い詰めること
が必要だ」

日本は春爛漫の美しい季節だ。花のあとは瑞々しい若葉を愛でる。日本列
島に住む私たちは、一人一人さまざまな課題や苦労があるにせよ、概して
幸せだと思う。

そんなことを考え、北朝鮮に捕らわれている拉致被害者を想う。横田めぐ
みさんや増元るみ子さん、有本恵子さんをはじめ800人を超える拉致被害
者は無事にすごしているだろうか。

4月から5月の北朝鮮は最も食糧が不足する。5月末からジャガイモの収穫
が始まるが、それまでに前年の穀物は食べ尽くされている。沿岸漁業権が
中国に売り渡されたために北朝鮮の漁船は遠い沖合でしか漁ができない。
油代は高く、大きな船もなく、北朝鮮の住民には満足に魚も供給されな
い。今年に入って餓死者が出始めたとの少なからぬ情報が伝わってくる中
で、2月11日、北朝鮮は国連に140万トンの食糧援助を申請済みだ。

2月末に米朝首脳会談が決裂し、それを受けての4月11日の最高人民会議
で、金正恩朝鮮労働党委員長は27回も「自力更生」の重要性を強調した。
これこそ北朝鮮の国民が最も恐れている言葉だ。それは、北朝鮮政府は国
民のための食糧を確保できないという告白であり、自力で生き延びよと国
民を突き放す宣言に他ならないからだ。

最高人民会議で発表された党人事からも、正恩氏の切羽詰まっている様子
が窺える。

首相に任命された金才竜(キム・ジェリョン)氏は慈江道(チャガンド)
県の党の責任者だった。慈江道は中朝国境に位置する軍需産業の中心地
だ。ここでかつて「慈江道の人々」という四時間の映画が製作された。
1990年代に正恩氏の父親、金正日氏の指導の下、核開発を優先する余り、
経済不振で人々がバタバタと餓死した。しかし、人民は自力更生の精神で
立ち向かい、泥を食べて飢えをしのぎ、神聖な国家防衛の軍需産業を守り
通したという政治学習用の映画だった。

その映画が製作された県の実力者が首相に任命された。それは、正恩氏が
父親と同じく、人民を飢えさせても核・ミサイル開発を続けるということ
か。かつて300万人が餓死した正日時代の「苦難の行軍」を、北朝鮮の国
民は再び迫られるということか。

正恩氏は米朝首脳会談でベトナム・ハノイに出発する直前に、労働党幹部
の政治学習で、米朝会談は成功する、5月から主食の配給が復活すると説
明させていた。朝鮮問題の専門家、西岡力氏は4月12日、インターネット
の「言論テレビ」でこう語った。

「通常、指導者の日程などは極秘にする北朝鮮で、ハノイ会談のときは出
発前から大々的に宣伝した。党の宣伝や扇動の最高責任者は正恩氏の妹の
与正氏です。彼女はトランプ米大統領との交渉に自信を持ち、米朝交渉の
過程を最初から公開したのです。ところが会談は決裂、彼女の戦略の失敗
です」

正恩氏は会談決裂後、大酒を飲み「この結果は何だ!」と不満をぶちまけ
たと、西岡氏は言う。

「正恩氏は与正氏を粛清できない。それで人事を大きく変えることはしな
かったのですが、ハノイに同行した崔善姫外務次官は国務委員に大抜擢です」

国務委員は全部で11人、正恩氏の次に位置する特権的指導者層で、異例の
出世である。しかし、正恩体制下の出世は災いの元だ。責任を取らされ、
処刑されかねない。正恩氏は与正氏は切れないが崔善姫氏なら簡単に切る
だろう。北朝鮮の幹部たちは、こんな危険は真っ平で、責任ある地位には
つかず賄賂で蓄財に励むのが一番よいと考えていると、西岡氏は語る。幹
部の蓄財に気づいている正恩氏は資金枯渇を補うために、党に献金すれば
不正蓄財の罪は問わないという指示を出した。すでに体制は崩壊している
のだ。

正恩氏が、生き残りの道は核・ミサイル・拉致の全てを解決するしかない
と悟るまで追い詰めることが必要だ。
『週刊ダイヤモンド』 2019年4月27日・5月4日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1277

◆100万円は100g

渡部亮次郎


こんな事をご存知ですか。1000万円は1000gつまり1Kgである。
だから1億円は10Kg。とても持ちきれない。車で運ぶしかない。

金大中拉致事件を田中角栄政権が「政治的に」解決した時、「お礼」とし
て、当時の「日本担当閣僚」が目白の田中邸に買い物袋2つに
現金を詰めて運んだ。

買い物袋に入る重さの限度はどのくらいだろう?5Kg=5000万円が限界
じゃないか。閣僚は袋を両手に下げて「1つは奥様へ」といったら角さん
は「そうか大平君(外務大臣)だね」と答えたという。

この話は閣僚を案内した田中後援会の幹部が月刊誌「文芸春秋」で披露し
て私を驚かせたが、世の中にはあまり評判にならずに終わった。角さんが
「色紙を書こうか」と言った。領収書代わりである。

だが閣僚は不要と答えた。大平外相に渡ったかどうかは知る由も無いが、
角さんが猫糞するような人ではなかったことは確かである。

ところで紙幣を重さで量る話は田舎の県会議員なんかを相手にした時は出
るわけもない。やはり中央の政界である。私に教えたのは政界の、それも
実力者と言われる人物だった。

政界と言うところは人にカネを掴ませる時は確実に現金を掴ませる。小切
手なんかではない。それも新聞紙にくるんだり、買い物袋に入れて渡すの
が普通だ。相手がかしこまらないよう、気を遣うわけだ。

石橋湛山政権の出来るときが現金買収のはじめと言われているが、
昭和30年代前半のあの頃は精々100万単位だった。それを10倍にしたのが
角福戦争といわれた田中角栄対福田赳夫による昭和47年の自民党総裁選挙
だった。

しかし、福田は現金は全く使わず、使ったのは専ら角さんといわれた。
1000万円はサントリーだるまの空き箱に納まるといわれた。

現在の政界ではこうした話は無縁。ただ1人知っているのは小沢一郎であ
る。目方で量る話も知っているはず。角栄、金丸信の教育である。
文中敬称略  2011・1・24

◆歳は足に来る

石岡 荘十


数十メートル歩くと左足がだるくなって歩行困難になる。で、数分立ち止まって休むとまた歩けるようにはなるが、またすぐだるくなる。


このような症状を専門的には「間欠性跛行」という。「跛行」はビッコを引くという意味だ。こうなった経緯については前回述べた。今回はその続編である。


先般、閉塞した足の大動脈にステントを入れる治療を受け、ビッコは解消し、元通り颯爽と歩けるようになった。


はじめ、「これはてっきり腰をやられた」思い込んで、近所の接骨院に駆け込んだら、「典型的な脊柱管狭窄症の症状だ」と断言する。つまり神経の管が腰のところで狭まっている疑いがあるとのことで、電気治療、針を数回やってもらったが、はかばかしくない。


血流が詰まる動脈硬化は典型的な加齢疾病だ。脳の血管が詰まれば脳梗塞になるし、心臓の血管(冠動脈)が狭くなると狭心症、詰まると心筋梗塞になる。私の場合は足にきたというわけである。

造影剤を使ったCTで診ると、左足付け根から動脈を15センチほど遡ったところで90パーセント狭窄していることが確認できた。左足へは最大、通常の7割ほどしか血が流れていない。これではビッコになるわけだ。

治療法は、脳梗塞や心臓梗塞と同じだ。血管の狭くなったところにカテーテルを挿し込んでフーセンで拡げるとか、バイパスを作るとか、etc。

8/23、心臓カテーテル室でカテーテル台に横になると、若くて美形の看護婦さんが何の躊躇もなくパラリとT字帯をはずし、左足の付け根周辺の陰毛を電気かみそりで刈る(剃毛という)。慣れたものだ。

局所麻酔の後、この治療では実績も多い腕利きの医師が、モニター画面を見ながらカテーテルを挿入。先端には、中心部に細くすぼめたバルーンを仕込んだステントがある。ステントはステンレスで出来た金網のチューブである。

これを狭窄部分まで持っていってバルーンを膨らますと、すぼめてあったステントの内径も同時に拡がって、狭窄した血管を見事に押し広げた。

ステントは内径8ミリ、長さ40ミリ。心筋梗塞の治療に使うステントは内径2ミリほどだから、それに較べると大型だ。治療時間は1時間ほど、治療費86万円、自己負担9万円ほどだった。

心筋梗塞でステントを使う治療法はよく知られているが、足の大動脈狭窄にステントを使うケースはまだそれほど多くない。

治療を受けた東京女子医大では、ステントを使った心筋梗塞治療が今年すでに数百件に上るのに対して、足に使った症例は筆者でまだ56件目だという。

下肢(足)へ行く動脈が詰まると、下肢が腐ってしまい、痛いだけでなく、命にかかわるケースもある。そうなると「命には代えられない」とやむを得ず下肢を切断しなければならなくなる。日本では毎年1万人以上が足を切断されているという報告もある。高齢化で症例は増えている。

足にもステントを入れるという治療法は、循環器内科ならどこでもやっているわけではない。リスクもある。医師の選択には慎重でありたい。

元京都大学心臓血管外科部長・米田正始(こめだまさし)医師を中心とする研究グループは新しい血管を作って下肢切断を救う「血管再生法」という試みを行なっていて、再生医学のひとつとして注目されている。が、成功症例はまだそれほど多くない。

「なんとなく足の先が冷たい」

これが、アラームだ。接骨院では治らない。歳は足にくる。専門の医師を選んで、治療を受ける必要がある。(再掲)