2019年09月03日

◆雀庵の「上に政策あれば下に対策あり」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/21(2019/9/2)】支那というか漢族は数千年も独
裁政権の圧政下にあったから、圧政を受け流すどころか、それを逆手に
「儲ける」知恵もビックリするほど上達している。ほとんど芸術的だ。

「上有政策、下有対策」はトップクラスの格言で、「庶民憲法第一条」と
いう感じ。「上に政策あれば下に対策あり」で、具体的にはこんな風だ。

<「以旧換新」旧型家電の新型家電への買い替え促進策

消費刺激策の一環として、2009年より旧型家電から省エネ新型家電への買
替え促進策(以旧換新、古きをもって新式に変える)が実施されたのに伴
い、行政当局が予想していなかった産業チェーンが生れた。


旧型家電を中古として100元(1500円)程度で購入し、これを家電販売店
に持ち込んで補助金を受け取って安く新型家電を購入する者が相次いだの
である。量販店の販売員がこの方法を耳打ちし、自分の販売ノルマ達成を
図るとともに、補助金のキックバックを得る例も多発したようだ。


この結果、旧型家電が人気商品となり、まだ以旧換新が実施されていない
周辺都市に出向き旧型家電の買い溜めをする中古家電屋まで現われた>
(大和総研2010年11月01日 アジアンインサイト 範 健美)


芸術的どころかミラクル、まるでシルク・ドゥ・ソレイユだ。日本人的な
考えでは「法の抜け穴をついて儲けるなんて恥ずかしいこと。天知る、地
知る、吾知る、汝知る、そんなことをしていると信用を失うよ」となる
が、支那では「いやー、大したものだ、俺もやろう!」となるわけだ。


カネ、カネ、カネがすべて、蓄財蓄妾美酒美食もすべてカネ次第。すごい
民族だ。そうしなければ圧政の中で生きて行けなかったのだろう。弱肉強
食のジャングルで生まれ育てば誰でもそうならざるを得ないのかもしれない。

消費税増税は当分延期されたのかと思っていたら10月から10%に上がるそ
うだ。財務省の官僚どもによる悪法。二桁に増税されたら次は13%、
15%、無節操に蛇口を開いているからやがては20%、さらに25%になる。
下々は「下有対策」を考えなければならない。

ずばり、1か月間、消費を我慢する、耐乏生活にできるだけ頑張る。政府
が増税撤廃を決断するまで耐える。3か月で政府は音を上げる。

枯れ木に水をやるような遣い方をしていたら、いくら増税したって間に合
わない。自分の老後は自分で責任を持つ、これが基本だ。カネがなくて生
活ができないのは基本的に自己責任。これまでの人生がまっとうなら、近
所の人たちが奉賛金、寄付金、協賛金、賛助金などを募る奉加帳を町内に
回してくれる。「以前お世話になったから」と医者に連れていってくれる
人もあろう。

支援がないのであれば、基本的には自業自得、「あなたの人生が間違って
いた」のだ。運不運はあるが、ちゃんとやってきたのか、それでも運悪く
食にも事欠く状態・・・「それなら生活保護を、区役所には私が連れてい
きましょう、まずは社協に相談しましょう」という人が出てくるはずだ。

誰も助けてくれない、声をかけてくれる人もいない、「それならせめて人
の迷惑にならないようにご自分で始末を」と言うしかない。

それはそれとして、景気は安定しているが、懐が温かいとは言えない。贅
沢はできない、ちょっと我慢しようという感じ。そういう時に消費増税と
いうのは消費マインドをずいぶん下げてしまうのではないか。今は円高で
輸入品は下がっているが、増税でその効果もなくなり、「品質は落ちても
ちょっと安い方にしよう、我慢しよう」となりかねない。

メーカーは売上が伸びない、給料を上げられない、民は財布のひもを絞
る、という悪循環になれば、景況感が好転するまでに数年かかるだろう。
暗くて長いトンネルになったら、未来のための増税が未来をダメにするこ
とになりかねない。

全国3500万のヂヂババ同志諸君! まずは3か月、窮乏生活に耐えよ、財
務省のトンチンカン官僚にNO!を、キング牧師は「静かなる抗議」で公民
権運動を進めて勝った、欲しがりません勝つまでは! 

♪立て、老いたるものよ 今ぞ日は近し 醒めよ我が同胞(はらから) 暁は来ぬ

増税の鎖断つ日 顔は血に燃えて 海山隔てつ 我等 腕(かいな)結びゆく

いざ闘わん いざ 奮い立て いざ あぁ 質素倹約吝嗇節約 我等がもの

同志諸君! 団塊世代の根性を見せたれ! ただの軽佻浮薄ではなかっ
た、と汚辱をそそぎ名をなす秋(とき)だ! いざ、霞が関へ! 財務省
を包囲せよ!

てな感じでじっと耐える、我慢比べ、個人消費が3か月連続で前年割
れ・・・財務省はびびる、後世に「令和元年、日本経済を破壊した5人の
官僚」なんて汚名を残すのは耐え難いからだ。絶対勝つ!「一緒に祈りま
しょう」(あの人、最近姿見ないね)

発狂亭“和式下有対策”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(138)2017/1/10】承前【産経】西見由彦
「北京春秋 中国のハットトリック」。中共のえげつない銭ゲババラマキ
外交。

<台湾問題に関しては、中国側の強硬姿勢が台湾人の心を離れさせる連鎖
を生んでいる。求婚を受け入れない異性(修一:今どきは「相手」と書か
ないと叩かれそう、狂気の沙汰!)に嫌がらせをして回る人間と一緒にな
りたいと思うだろうか>

中国科学院がサイトにその類の記事を載せたら習近平が激怒し、沈黙し
た。ノルウェーも中共に屈服してパンツを脱いだが、ノルウェー人でオク
スフォード大教授のステイン・リンゲン氏は、「中国とビジネスをしたけ
れば叩頭して中国の利益に貢献しろということだ」と嘆いているそうだ。

三跪九叩頭は中華帝国への正式な挨拶、朝貢外交の象徴。大昔から支那が
まったく成長しないのは言論の自由がないからだ。

「資生堂 同性婚も平等に 多様性重視 手当・休暇 配偶者扱い」。

<電通が約7万人を対象に実施した平成27年4月の調査によると、LGBTに該
当する人は全体の7.6%だった>

同性カップルに育てられた子供は精神面で問題があるという米国での調査
は、リベラル≒アカモドキに封印されているのだろう。

少なくとも私は資生堂製品は絶対買わないわ、絶対使わないわ

よくって、今日から私は時々レディになるの、専用車両、トイレでの30分
おしゃべり、飲み代は男性が払うのよ、明日から生理休暇取ります、来年
は課長にしてね、じゃないと差別で訴えるわよ!奥様にばらすからね、パ
ワハラ、セクハラ、私はとても苦しかったのよ、イジメに遭ったの。被害
者なんだからね、誠意を見せて!謝罪して!土下座して!反省するニダ!
(つづく)2019/9/2

◆8・15文演説、反日の嘘と歪曲

櫻井よしこ


日韓関係は戦後最悪だ。有体に言って責任は文在寅大統領とその政権にあ
る。この状況を直視して、日本政府は関係正常化の好機ともすべく、冷静
で毅然とした現在の政策を堅持するのがよい。

文氏の日韓関係についての考えは、8月15日の氏の演説が雄弁に語ってい
る。演説に込められていたのは深く頑迷な反日思想である。いまはまず、
文氏の本心を正しく読み取ることが重要だ。

文氏は「光復節慶祝式」の祝辞の冒頭、南北朝鮮の協力で繁栄する「誰も
揺さぶることのできない新たな国」を創ると語った。文氏の語った夢は、
北朝鮮側からも侮蔑的に拒否されたように、実現性に欠けている。元駐日
韓国大使館公使の洪熒(ホンヒョン)氏は「文氏は妄想家だ」と批判を浴
びせた(「言論テレビ」8月16日)。

文氏は日本の敗退でもたらされた「光復」は韓国だけでなく東アジア全体
にとって嬉しいことだったとして、こう説明した。

「日清戦争と日露戦争、満州事変と日中戦争、太平洋戦争まで六十余年間
の長い長い戦争が終わった日であり、東アジア光復の日でした」

文氏の歴史観では、「長い長い戦争」とは、日清戦争以降、大東亜戦争で
日本が敗れるまでの60年間に限られるのだ。その5年後に始まった朝鮮戦
争も、韓国が望んで参戦したベトナム戦争も入っていない。

朝鮮戦争は韓国人と朝鮮人、同胞同士が血みどろになって戦った大悲劇
だった。北朝鮮の共産主義勢力による侵略戦争で、未だに分断が続いてい
る。さらにそのあとのベトナム戦争では、韓国は共産主義と戦うという大
義を掲げたが、ベトナム国民に多くの被害をもたらした。そうしたことに
全く触れず、日本の戦争のみを取り上げ、それが終わったから平和がもた
らされたという歴史観は、偏りと反日の、為にするものだ。

日本だけに焦点を合わせる文氏の歴史観の不幸で不勉強な歪みは、朝鮮半
島の歴史を振りかえることで炙り出せる。古代には漢の武帝が盛んに朝鮮
半島を侵略した。隋は毎年のように兵を出した。唐は新羅を先兵として高
句麗に攻め込み、滅した。新羅の次の高麗は契丹や女真に侵略され続け
た。元は200回にも及ぶ侵略を繰り返し、朝鮮全土を蹂躙した。

究極の事実歪曲

確かに秀吉も文禄・慶長の役で2度にわたって攻めた。だが、その約40年
後、今度は清が侵略した。明、清の時代を通して約500年間、日清戦争で
日本が清を打ち破るまで、朝鮮は属国だった。

多くの戦いの舞台となった朝鮮半島はその意味では悲劇の国だ。しかし文
氏は、日本以外の国々がもたらした被害には言及しない。ひたすら日本を
非難する。まさに心の底からの反日演説が8月15日の演説だった。にも拘
らず、日本の多くのメディアはなぜ、文演説の日本批判は抑制的だったと
評価したのか、理解に苦しむものだ。

文氏は「誰も揺さぶることのできない国」作りに向けて三つの目標を掲げ
たが、その中に「大陸と海洋の橋梁国家」さらに「平和経済の実現」がある。

文氏の本音はここにあるのではないか。ちなみに平和経済は8月5日に文氏
が打ち上げた目標である。日本政府が韓国を「ホワイト国」のリストから
外したのに対し、南北朝鮮が協力して平和経済を実現すれば一気に日本に
追いつける、南北は一体化に向かって突き進みたいという願望である。

しかし、1948年の建国以来、韓国の発展と繁栄は、米韓同盟と日韓協力が
あって初めて可能だった。

朝鮮問題専門家の西岡力氏が語る。

「韓国は海洋国家として日米との三角同盟の中で民主主義、市場経済、反
共により発展してきました。大陸国家とは中国共産党、ロシアの独裁政
権、北朝鮮の世襲独裁政権のことです。文氏はこの二つのブロックの間を
行き来したいという。即ち、日米韓の三角同盟から抜けると宣言したわけ
です」

文政権誕生以来、日を追って明らかになってきたのが文氏の社会主義革命
とでも呼ぶべき路線である。文政権は信頼できないとの分析は、不幸に
も、いまやかなり説得力を持ち始めているが、今回の演説で文氏の本音は
さらに明らかになったのではないか。日本に重大な危機が訪れたことを告
げる深刻な演説だったのだ。

さらに、文演説を貫いているのが厚顔無恥というべき究極の事実歪曲であ
る。氏は次の点を語っている。

➀どの国でも自国が優位にある部門を武器にするならば、平和な自由貿易
秩序は壊れるしかない。

➁先に成長した国が後から成長する国のハシゴを外してはならない。

➂今からでも日本が対話と協力の道に出てくるのならば韓国は快く手を握る。

反文在寅デモ

日本が韓国をホワイト国から外したのは、日本が韓国に輸出してきた大量
破壊兵器などに使用可能な戦略物資が大量に行方不明になっている件につ
いて、韓国側の説明がこの3年以上、ないからである。従って➀は責任転嫁
である。

➁も同様だ。日本は韓国に対してハシゴを外したりしていない。反対に大
事な技術を与え続けた。韓国の浦項製鉄は韓国経済を支える力となってい
るが、その技術は新日鉄が全面的に協力して伝授したものだ。

西岡氏によれば、庶民の食を豊かにする韓国の即席ラーメンの技術も、日
本に輸出しないという条件で日本がタダで提供したという。

鉄からラーメンまで日本は技術を提供しこそすれ、ハシゴを外してはいない。

➂は、どちら様の台詞かと逆に質したくなる。2年以上「対話と協力」を拒
否してきたのは、日本でなく文氏である。

文演説は反日のための虚偽と歪曲に満ちている。文氏相手では、まともな
議論も日韓関係の正常な運営も難しいだろう。

戦後最悪といわれるこのような状況の下で、日韓関係も米朝関係も危機に
直面し、日韓の国益が損なわれ、韓国の運命が危機に瀕している。こうし
た状況を生み出したのが文氏だということに、多くの韓国人が気付き始め
た。気付いて行動を起こし始めた。ソウルをはじめ、地方都市でも、文氏
の辞任を求めるデモが広がっている。韓国の主要メディアは報じないが、
その様子はSNSで広く拡散され、多くの映像から反文在寅デモは、文氏
の側に立った反日デモより数倍規模が大きいことが読みとれる。

韓国の国論は二分され、韓国人は戦っている。勢いを得ているのは反文在
寅勢力の方だ。日本人は、隣国のその実態を知ったうえで、これ以上文政
権に騙されないことが肝要だ。文氏の真の意図をいまこそ冷静に見てとる
ことだ。

『週刊新潮』 2019年8月29日 日本ルネッサンス 第865回



◆「納豆」を食べよう!

毛馬 一三


私の苦手な「納豆」が、骨粗鬆症の予防に効果があるという記事を読んだ。だったら、これからもっと「納豆」を食べることに挑戦しなくてはなるまい。それはこのあと云々。

私は九州の筑後地方で幼少期を過ごした田舎育ち。日露戦争で活躍した日本旧陸軍「久留米師団」の軍事施設がわが家の近くにあったが、周辺全体が農村地帯だったので大東亜戦争が終ったあとも、米や野菜など食糧難に接した記憶はない。

だが、有明海や博多湾からはかけ離れていた所だったので、「海の生魚」には縁がなく、塩漬けのサバなどをリヤカーに積んで売り歩く行商から「塩漬け海魚」を買い求め、焼き魚にして食べさせられたことは、今でも思い出す。

ところが珍事がある。どうしたことかわが町には「納豆」の売る店も、行商も一切なかった。だから「納豆」を食することはなく、名前すら知らなかった。勿論、我が家が「納豆」を何かの因縁で食膳から避けたという話も聞いたこともない。

「納豆」に初めて出会ったのは、18歳の時東京に進学して、下宿先の食卓だった。「納豆」にネギ、わさび、醤油をいれてかき回しご飯の混ぜて食べるものだったが、異常なねばりによる味と、腐ったような異臭に思わず顔を背けた。以来食しなかった。

しかし、横浜生まれで「納豆」常食していた家内と結婚してから、健康のために食べようと説得されたことで、「納豆」に卵の黄身、ネギ、醤油、からしを混ぜて食べるようチャレンジした。

ところが、そのあと「納豆」にセットされて売り出された「味付き特別たれ」が意外に美味しかったことから、その「たれ」をかけた「納豆」だけを「おかず」として食べるようになった。

そんな折、骨粗鬆症などの予防に「納豆」などに効果があるという北国新聞の記事を読んだ。
同紙によると、

<納豆などに多く含まれる成分「ポリアミン」に骨量の減少を抑える効果があることを、金大医薬保健研究域薬学系の米田幸雄教授らの研究グループがマウスなどによる実験で突き止めたという。

ポリアミンは老化抑制効果が注目されているが、骨への効果が判明したのは初めて。骨粗鬆症などに対する副作用が少ない予防、治療法の開発につながるとみられる。

米田教授や檜井栄一准教授らのグループは、骨粗鬆症モデルのマウスと、関 節リウマチモデルのラットにそれぞれ28日間、ポリアミンを混ぜた水を投与した。

骨粗鬆症モデルでは何も与えない場合、骨量が3〜4割減少したが、ポリアミンを投与したマウスはほとんど減少しなかった。関節リウマチモデルでは、何も与えない場合と比べ、骨や軟骨が破壊される量が3分の1程度に抑えられた。

さらに培養細胞実験で、破骨細胞にポリアミンを加えると、細胞の働きが抑制されるこ とも確認した。

米田教授は「ポリアミンは納豆など日本人になじみの深い食品で摂取でき、副作用も少ないとみられる。特定保健用食品や医薬品などの開発につながる」と話した>としている。

たしかに高齢の時期になってくると骨粗鬆症が原因で股関節を骨折し、寝たきりになったという話よく耳にする。

序ながら「骨粗鬆症」に触れておくと
<骨粗鬆症(osteoporosis)とは、骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に小さな穴が多発する症状をいう。背中が曲がることに現れる骨の変形、骨性の痛み、さらに骨折の原因となる。

骨折は一般に強い外力が加わった場合に起こるが、骨粗鬆症においては、日常生活程度の負荷によって骨折を引き起こす。骨折による痛みや障害はもちろん、大腿骨や股関節の骨折はいわゆる高齢者の寝たきりにつながり、生活の質(QOL) を著しく低くする。> 出典:ウィキペディア

2019年09月02日

◆雀庵の「井上円了と日本の仏教」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/20(2019/8/31)】哲学者で哲学堂(後の東洋大
学)を創立した井上円了は幕末の1858/安政5年、浄土真宗東本願寺派の末
寺の子として生まれた。「安政」、政治の安泰を期した元号で、1853年の
黒船来航で火がついた幕末の激動期の真っ最中だ。この年に日米修好通商
条約が締結されている。



円了は1919年、61歳で亡くなったので今年は没後100年。いろいろなイベ
ントが催されている。彼はとにかく凄まじい勉強家で、なおかつ凄まじい
行動家だった。各地で記録が残っているだけでも5000回以上、講演を行っ
ている。著書は180冊、論文を含めれば軽く1000、2000に達するのではな
いか。



円了の名はあまり知られていない。狭い、因循姑息、徒弟制度的になりが
ちな学窓の博士、研究者ではなく、その世界を離れた独立自尊、孤峰孤高
の啓蒙家、新思想のアジテーターだった。福翁に似ているが、福翁は文明
開化を急ぐインテリレベルに説き、円了は狐狸妖怪に慄く民衆レベルに説
いた、という印象だ。



浄土真宗の寺に生まれたのなら「門前小僧」以上に仏教徒だろうが、そう
ならなかったのは子供の頃から「何でも見てやろう、解剖、分析、研究し
てみよう」という好奇心、批評精神が横溢していたからだろう。



仏教を身近に見れば「ま、癒し系ビジネスね」と小生は思っている。



日本の仏教は基本的に十三派だ。WIKIから。



<日本の仏教は、日本書紀によれば西暦552年に百済よりもたらされた。
約8470万人が仏教徒であるとされる(2013年統計)。現代では、仏教と神
道は区別されることが多いが、幕末までは仏と神を一体で不可分とする神
仏習合の時代であった。



伝統的な仏教の宗派としては、華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、天台宗、
日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗
の13宗がある。

文化庁の宗教年鑑の統計によると、現在の日本の仏教徒の大半はいわゆる
鎌倉仏教に属している。浄土宗系(浄土真宗)の宗派と、日蓮宗系の宗派
が特に大きな割合を占めている>



浄土真宗(一向宗、門徒宗、真宗、浄土宗とも)の宗祖は親鸞で、法然上
人の念仏の教えに感化され、『教行信証』を著して浄土真宗の開祖になっ
た(1224年)。真宗10派のうち本願寺派が「浄土真宗」、他9派が「真
宗」だという。



(合従連衡は世の常。昨日の敵は今日の友、その逆もあり。キリスト教や
自動車業界は混血ばかりで訳が分からん。日本の野党は今や野合党、カネ
と議席のためには平気でパンツを脱ぐ。あ、ゴメンね、最初からパンツは
いてなかったのね)



円了は遠慮会釈なく仏教諸派を叱咤する。



「真宗識無く、禅宗銭無く、浄土情無く、法華骨無し」とわざわざ韻を踏
み挑発し、「念仏は物知らず、禅は頓馬、真言は盆鎗(ぼんやり)、律は
間抜け、天台は阿房、日蓮は馬鹿」



ほとんど挑発だ、「怒ったか、かかってこいよ、怖いか・・・ちっ、イン
ポ野郎め!」てな感じ。著書「奮闘哲学」にこうも記している。



<世人みな仏教を目して厭世教となすから、仏教は果たして人生を悲観し
たる教えなるか否かを一言しておきたい。



外面よりこれを見れば、仏教は全部厭世、悲観の如くなれども、内容に入
りてうかがわば、人生を悲観するものをして、楽観せしめたいという教え
であることが分かる。



釈迦仏が家を出でて山に入られたのは悲観の境涯であるも、菩提樹下にお
いて正覚の悟りを開かれたるは楽観の境涯である。



最初説かれた小乗教(出家して修行した人しか救われない)は厭世を免れ
ぬけれども、大乗経(すべての人が救われる)に至りては此土寂光(修
一:この世は安らかで、静かな光。理・智の世界)とまで説きたりて、万
法(修一:ばんぽう。物質的、精神的なすべての存在)は有(実在)にし
て空(虚無)にあらざるゆえんを示している。



しかるにその教えがインド、シナなどに行わるるにあたりて、社会の事情
のために厭世の方面にのみ重きを置くようになり、今日にてもわが日本の
仏教家が依然としてその厭世を継続するは、まったく釈迦の本意に背くも
のと思う。仏教は厭世主義にあらずして、活動主義、奮闘主義たれ>



人民が「厭離穢土、欣求浄土」で不平不満を言わずに「あの世で幸せにな
るんだ」と羊のごとく大人しくしている・・・これは為政者にとってとて
も便利、具合がいい。だから仏教は厭世的なのだろう。



洋の東西、宗教を問わず昔から宗教の大スポンサーは為政者だから、スポ
ンサーに逆らう坊主はいない。坊主に逆らう為政者もいない(カノッサの
屈辱で懲りたらしい。ボリシェベキは宗教を抱き込んだ)。マスコミ、特
にTVは花王、味の素、QP、パナソニック、トヨタには絶対噛みつかない。
祟りが恐ろしい、「報道しない自由だ、文句あっか!」てな印象。



一流のアジテーターである円了が「葬式仏教でいいんですか」と問う、あ
ざ笑う、挑発する。しかし、ここまで言われても仏教界は反発しなかっ
た、できなかった。その代わりに徹底的に無視したのだと思う。既得権
益、利権を優先し、社会に貢献する道を拒んだのだ。



第一、反論しようもない。明治18年の東大全学部卒業生の総代で、まるで
知の巨人(ゴジラ)みたいな博学、行動家に論争を挑んでも勝てるわけが
ない、それなら無視、君子危うきに近寄らず、と大人(俗塵界)の保身で
やり過ごしたのだ。



都合が悪いと無視、それを非難されると「誤解を招いたのは遺憾」と引き
籠る。まるで処世訓みたい。



現在の仏教界が家制度、檀家制度の崩壊、少子化などで衰退しつつあるこ
とはずいぶん前から話題になっている。廃仏毀釈でひどい目に遭ったか
ら、普遍性のない政治と距離を置くのは分かるが、人間としてこの世でど
う生きるべきかを人々にアピールする必要はないか(十七条の憲法、五カ
条のご誓文、教育勅語、軍人勅諭などのように)。



まずはナンジャモンジャのお経を分かりやすく「日本語で」と説くことか
ら始めてほしい。キリスト教聖書は結構な頻度で改訂している。かなり以
前から文語体を口語体にしたし、今では「らい病」は「重い皮膚病」「ハ
ンセン氏病」などと表記を変えつつある。



WHOハンセン病制圧特別大使でもある笹川陽平氏がバチカンを「このバカ
チン!」と叩きまくっていたからカトリックも同病の意味付け(この世で
最も不浄な汚物)、表記を改めたのかもしれない。泣く子と大旦那の苦情
には逆らえない。



廃寺や墓仕舞いが話題になっている、大旦那、大檀家は死に絶えつつあ
る、これからは中檀家、小檀家、個人がスポンサーになっていく。「お経
は分からないから有難みがある」なんていう時代ではない。自らが変わら
なければ淘汰されるだけだ。



発狂亭“釈迦に説法”雀庵の病棟日記から。昨日は緑色、今日はピンク、明
日はアカ?・・・数年後に日本の野党は限りなく透明に近いブルーになっ
ているだろう。「明治〜令和 負の遺産展」なんて絶対当たると思がの。



【措置入院 精神病棟の日々(136)2017/1/9】承前【産経】青木伸行
「読めないトランプ方程式」。


<今年、世界はリベラルなグローバリゼーションへの反動として、ナショ
ナリズムと保守主義が一層台頭し、さらには国際秩序が多極化することも
予想される。その行方にトランプ政権が大きく影響することはない>



新味の無い話。


「環球異見 トランプ時代到来」。ワシントンポストやWSJは相変わらず
困惑しつつも「米国の成功、繁栄を応援しよう」「政治に騒乱はつきも
の」と少しずつ現実を理解し始めたようだ。独アルゲマイネ紙は「仏独選
挙次第でEUは危機にさらされるが、国民は破局を望まない」と一縷の望み
を託している。



小堀桂一郎「正論 国家理性に基づく力の発揮を」。



<現在の日本国が直面している運命に、国民はいかなる覚悟をもって臨む
べきか。我々は言葉の正しい意味での「国家理性」の統御のもとに、国際
関係において存分に力を蓄え且つ、揮うことを躊躇せぬ気概を持たなけれ
ばならない>



先生、甘い、甘すぎる。



そもそも米国に防衛を頼んでいるのだから「力」がない。これが現実で、
理性的に考えれば力を発揮することはできない。米国の協力がなければ、
他国からの恫喝、攻撃には降参、尻尾を巻いて屈服するしかない。マキャ
ベリ曰く――


「自国の防衛を傭兵に頼って防御できた国は一つもない」

「おきれいごと」は沢山だ! 現実を語れ! リアルを見よ! 戦力、戦
法を論じよ! 必殺クロスカウンターを教えてくれ! 戦争は理性の沙汰
ではなく、狂気の沙汰だ、「狂」だから討幕でき、対米英蘭の大東亜解放
も成し遂げられたのである、違うか?

天野健作「電通『鬼十則』ルーツは昭和26年の第4代吉田秀雄社長訓示 
半生記残る」。鬼十則と24歳社員の“過労自殺”は関係あるのか? これっ
て創業社長なら皆実践していることだぜ。「才能とは努力する能力だ」と
小生は思っている。社員には言ったことはないが「死ぬ気で頑張る、鬼に
なる、吶喊する」は当たり前だった。



仕事はゲーム、スポーツ、喧嘩、戦争であり、「おきれいごと」では済ま
ない。

騒動屋の多くは嘘八百で銭を稼ぐ、被害者面をする。櫻井よしこ「和解は
追及の始まり」は日本に巣食う売国奴をあぶり出した。嘘八百に対して
「真実を力に、正攻法の戦いをすべきだ」と氏は結ぶが、カツアゲにすぐ
に応じる政府、外(害)務省にそれを求めるのは無理筋。

おきれいごとではなく、報復、制裁、脅迫、恫喝、プロパガンダ、謀
略・・・を総動員して「狂」を発揮しないと、敵の「狂」に負けるのだ。

古人曰く「勝てば官軍、負ければ賊軍」。(つづく)2019/8/31

◆「バカヤロー」はつぶやき

渡部 亮次郎


産経新聞(2010.1.3)の【産経抄】に

 <昭和28(1953)年2月28日、衆院予算委の席だった。右派社会党の西村
栄一氏が国際情勢について吉田茂首相に質(ただ)していると、首相は次
第に興奮してきた。西村氏が「興奮しない方がいい」などといさめるうち
に、とうとう「バカヤロー」と叫んでしまった。>とあるが、あれは叫ん
だのではなかった。「つぶやき」だった。

あの頃私は、高校3年生、まだテレビは無かった時代。それでも国会紛糾
の図が脳裡に残っているという事は、映画の「ニュース」を見たのだろう。

西村氏への答弁の最後に「バカヤロー」と呟き、それがろくおんされてし
まったのだ。産経抄の筆者は戦後生まれか。いずれ、現場は現認してなく
て知識としての「バカヤロー」だから、つい「叫んだ」と覚えたのだろ
う。筆者の若輩さを感じる。若さと未熟さ。調べればすぐ分かることなの
に調べていない。

「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると
1953年2月28日の衆議院予算委員会で、吉田茂首相と右派社会党の西村栄
一議員との質疑応答中、吉田が西村に対して「バカヤロー」と暴言を吐い
たことがきっかけとなって衆議院が解散された。

「バカヤロー」と書くと大声を出したような印象を与えるが、映像資料で
見れば分かるように、吉田は非常に小さな声で席に着きつつ「ばかやろ
う」とつぶやいたのみで、それを偶然マイクが拾った為に騒ぎが大きく
なったというのが実態である。

問題となった、吉田茂と西村栄一の質疑応答の内容。

西村「総理大臣が過日の施政演説で述べられました国際情勢は楽観すべき
であるという根拠は一体どこにお求めになりましたか」

吉田「私は国際情勢は楽観すべしと述べたのではなくして、戦争の危険が
遠ざかりつつあるということをイギリスの総理大臣、あるいはアイゼンハ
ウアー大統領自身も言われたと思いますが、英米の首脳者が言われておる
から、私もそう信じたのであります(中略)」

西村「私は日本国総理大臣に国際情勢の見通しを承っておる。イギリス総
理大臣の翻訳を承っておるのではない。(中略)イギリスの総理大臣の楽
観論あるいは外国の総理大臣の楽観論ではなしに、

(中略)日本の総理大臣に日本国民は問わんとしておるのであります。
(中略)やはり日本の総理大臣としての国際情勢の見通しとその対策をお
述べになることが当然ではないか、こう思うのであります」

吉田「ただいまの私の答弁は、日本の総理大臣として御答弁いたしたので
あります。私は確信するのであります」

西村「総理大臣は興奮しない方がよろしい。別に興奮する必要はないじゃ
ないか」

吉田「無礼なことを言うな!」

西村「何が無礼だ!」

吉田「無礼じゃないか!」

西村「質問しているのに何が無礼だ。君の言うことが無礼だ。(中略)翻
訳した言葉を述べずに、日本の総理大臣として答弁しなさいということが
何が無礼だ! 答弁できないのか、君は……」

吉田「ばかやろう……」
西村「何がバカヤローだ!国民の代表に対してバカヤローとは何事だ!!
(以下略)」

直後に吉田は発言を取り消し、西村栄一もそれを了承したものの、この失
言を議会軽視の表れとした右派社会党は、吉田首相を「議員としての懲罰
事犯」に該当するとして懲罰委員会に付託するための動議を提出(この背
景には鳩山一郎・三木武吉ら自由党非主流派の画策があったといわれる)。

3月2日に行われた採決に際しては自由党非主流派ばかりか主流派と見られ
ていた広川弘禅農相らの一派も欠席し(この欠席を理由に広川は農相を罷
免された)、懲罰委員会への付託動議は可決された。

さらに追い討ちをかけるように内閣不信任決議案が提出され、先の懲罰事
犯の委員会付託動議採決で欠席した自由党鳩山派三十余名が脱党し不信任
案に賛成したために3月14日にこれも可決。これを受けて吉田は衆議院を
解散し、4月19日に第26回衆議院議員総選挙が行われることになった。

さすがの吉田茂も発言当初は「つい言ってしまったのがマイクに入った」
としょげ返っていたが、数日後には元気を取り戻し、会合で「これからも
ちょいちょい失言するかもしれないので、よろしく」と余裕しゃくしゃく
のスピーチを行っている。

吉田と西村栄一の関係は以前からしっくりいっていなかった。第2次世界
大戦中、吉田は親英派として軍部に睨まれ、一時憲兵に身柄を拘束される
憂き目にも遭っていた。

逆に西村は軍人との繋がりがあり、戦時中かなり力が強かった。その様な
やっかみも手伝って、吉田は西村に好感情を抱いていなかった。これが
「バカヤロー発言」の一因とする見方がある。

このときの新聞記事では、2人の興奮したやり取りの後、場内は鎮まり返
り、そんな中、岡崎勝男外相に何事かを囁かれた吉田は「ニヤリと笑って
立ち上がり丁重に取り消すとある。このことから、吉田の心中は「緊張の
ための照れ笑いといい過ぎたとの思いが交錯した複雑な心境であったこと
がうかがわれる。

解散後の総選挙では吉田の率いる自由党は大敗、かろうじて政権を維持し
たものの少数与党に転落し吉田の影響力は急速に衰えていった。これが吉
田退陣につながる。

晩年吉田はその回想録の中で「取るに足らない言葉尻をとらえて」不信任
案に同調した与党の仲間を「裏切り」と糾弾し、「当時起こった多くの奇
怪事」で最大のもので「忘れる事が出来ない」と述べている。

上記のように、吉田が発言を取り消したため、議事録の中の、西村と吉田
が発言した「無礼」と「バカヤロー」という部分は削除されており、現在
の議事録で全てを確認する事はできない。

西村氏は西村真悟氏の父であり、鳩山首相は、当時、吉田の足を引っ張っ
た鳩山一郎の孫である。

産経抄も冒頭でチョンボはしたが、材料にして突いた点はただしい。
▼そこらの夫婦げんかではない。国会での首相の発言だった。歴史家の半
藤一利氏は著書『21世紀への伝言』で、映画の寅さんの「それをいっ
ちゃおしめえよ」のそれだったと書く。その通りこの暴言は、首相懲罰動
議や内閣不信任案の可決へと展開していった。

▼こんな古い話を持ち出すのは鳩山内閣の閣僚の言動がちょっと気になる
からである。先日の参院予算委の質疑で答弁中に野党からヤジが飛ぶと
「うるさい!」と怒鳴る。質問者が「全大臣にお聞きしたい」と言うと
「私は全という名前ではない」と答弁を拒否する。

▼野党を小馬鹿にしたようなこの「高圧病」は鳩山由紀夫首相にも伝染し
たようだ。米軍普天間飛行場の移設先を5月までに決められなかった場合
の責任を何度も問われると、すぐけんか腰になる。「その質問自体があり
えない」と答えるのを拒否してしまった。

▼民主党などが野党であれば、ある程度許されるかもしれない。だが権力
を握る与党になった以上、常に謙虚に自らを律しなければならない。民主
主義の要諦(ようてい)である。「それをいっちゃおしめえよ」がわから
ないようでは「政権交代をしたのだから」と胸を張る資格はない。

 ▼もっとも民主党などのイラダチもわからなくはない。小沢一郎幹事長
への疑惑などで、守勢一方に立たされているからである。そういえば「バ
カヤロー」も、吉田の「ワンマン政治」に対する与野党の批判が強まって
いるころに飛び出した。2010・1・30


◆8・15文演説、反日の嘘と歪曲

櫻井よしこ

 
日韓関係は戦後最悪だ。有体に言って責任は文在寅大統領とその政権にあ
る。この状況を直視して、日本政府は関係正常化の好機ともすべく、冷静
で毅然とした現在の政策を堅持するのがよい。

文氏の日韓関係についての考えは、8月15日の氏の演説が雄弁に語ってい
る。演説に込められていたのは深く頑迷な反日思想である。いまはまず、
文氏の本心を正しく読み取ることが重要だ。

文氏は「光復節慶祝式」の祝辞の冒頭、南北朝鮮の協力で繁栄する「誰も
揺さぶることのできない新たな国」を創ると語った。文氏の語った夢は、
北朝鮮側からも侮蔑的に拒否されたように、実現性に欠けている。元駐日
韓国大使館公使の洪熒(ホンヒョン)氏は「文氏は妄想家だ」と批判を浴
びせた(「言論テレビ」8月16日)。

文氏は日本の敗退でもたらされた「光復」は韓国だけでなく東アジア全体
にとって嬉しいことだったとして、こう説明した。

「日清戦争と日露戦争、満州事変と日中戦争、太平洋戦争まで六十余年間
の長い長い戦争が終わった日であり、東アジア光復の日でした」

文氏の歴史観では、「長い長い戦争」とは、日清戦争以降、大東亜戦争で
日本が敗れるまでの60年間に限られるのだ。その5年後に始まった朝鮮戦
争も、韓国が望んで参戦したベトナム戦争も入っていない。

朝鮮戦争は韓国人と朝鮮人、同胞同士が血みどろになって戦った大悲劇
だった。北朝鮮の共産主義勢力による侵略戦争で、未だに分断が続いてい
る。さらにそのあとのベトナム戦争では、韓国は共産主義と戦うという大
義を掲げたが、ベトナム国民に多くの被害をもたらした。そうしたことに
全く触れず、日本の戦争のみを取り上げ、それが終わったから平和がもた
らされたという歴史観は、偏りと反日の、為にするものだ。

日本だけに焦点を合わせる文氏の歴史観の不幸で不勉強な歪みは、朝鮮半
島の歴史を振りかえることで炙り出せる。古代には漢の武帝が盛んに朝鮮
半島を侵略した。隋は毎年のように兵を出した。唐は新羅を先兵として高
句麗に攻め込み、滅した。新羅の次の高麗は契丹や女真に侵略され続け
た。元は200回にも及ぶ侵略を繰り返し、朝鮮全土を蹂躙した。

究極の事実歪曲

確かに秀吉も文禄・慶長の役で2度にわたって攻めた。だが、その約40年
後、今度は清が侵略した。明、清の時代を通して約500年間、日清戦争で
日本が清を打ち破るまで、朝鮮は属国だった。

多くの戦いの舞台となった朝鮮半島はその意味では悲劇の国だ。しかし文
氏は、日本以外の国々がもたらした被害には言及しない。ひたすら日本を
非難する。まさに心の底からの反日演説が8月15日の演説だった。にも拘
らず、日本の多くのメディアはなぜ、文演説の日本批判は抑制的だったと
評価したのか、理解に苦しむものだ。

文氏は「誰も揺さぶることのできない国」作りに向けて三つの目標を掲げ
たが、その中に「大陸と海洋の橋梁国家」さらに「平和経済の実現」がある。

文氏の本音はここにあるのではないか。ちなみに平和経済は8月5日に文氏
が打ち上げた目標である。日本政府が韓国を「ホワイト国」のリストから
外したのに対し、南北朝鮮が協力して平和経済を実現すれば一気に日本に
追いつける、南北は一体化に向かって突き進みたいという願望である。

しかし、1948年の建国以来、韓国の発展と繁栄は、米韓同盟と日韓協力が
あって初めて可能だった。

朝鮮問題専門家の西岡力氏が語る。

「韓国は海洋国家として日米との三角同盟の中で民主主義、市場経済、反
共により発展してきました。大陸国家とは中国共産党、ロシアの独裁政
権、北朝鮮の世襲独裁政権のことです。文氏はこの二つのブロックの間を
行き来したいという。即ち、日米韓の三角同盟から抜けると宣言したわけ
です」

文政権誕生以来、日を追って明らかになってきたのが文氏の社会主義革命
とでも呼ぶべき路線である。文政権は信頼できないとの分析は、不幸に
も、いまやかなり説得力を持ち始めているが、今回の演説で文氏の本音は
さらに明らかになったのではないか。日本に重大な危機が訪れたことを告
げる深刻な演説だったのだ。

さらに、文演説を貫いているのが厚顔無恥というべき究極の事実歪曲であ
る。氏は次の点を語っている。

➀どの国でも自国が優位にある部門を武器にするならば、平和な自由貿易
秩序は壊れるしかない。

➁先に成長した国が後から成長する国のハシゴを外してはならない。

➂今からでも日本が対話と協力の道に出てくるのならば韓国は快く手を握る。

反文在寅デモ

日本が韓国をホワイト国から外したのは、日本が韓国に輸出してきた大量
破壊兵器などに使用可能な戦略物資が大量に行方不明になっている件につ
いて、韓国側の説明がこの3年以上、ないからである。従って➀は責任転嫁
である。

➁も同様だ。日本は韓国に対してハシゴを外したりしていない。反対に大
事な技術を与え続けた。韓国の浦項製鉄は韓国経済を支える力となってい
るが、その技術は新日鉄が全面的に協力して伝授したものだ。

西岡氏によれば、庶民の食を豊かにする韓国の即席ラーメンの技術も、日
本に輸出しないという条件で日本がタダで提供したという。

鉄からラーメンまで日本は技術を提供しこそすれ、ハシゴを外してはいない。

➂は、どちら様の台詞かと逆に質したくなる。2年以上「対話と協力」を拒
否してきたのは、日本でなく文氏である。

文演説は反日のための虚偽と歪曲に満ちている。文氏相手では、まともな
議論も日韓関係の正常な運営も難しいだろう。

戦後最悪といわれるこのような状況の下で、日韓関係も米朝関係も危機に
直面し、日韓の国益が損なわれ、韓国の運命が危機に瀕している。こうし
た状況を生み出したのが文氏だということに、多くの韓国人が気付き始め
た。気付いて行動を起こし始めた。ソウルをはじめ、地方都市でも、文氏
の辞任を求めるデモが広がっている。韓国の主要メディアは報じないが、
その様子はSNSで広く拡散され、多くの映像から反文在寅デモは、文氏
の側に立った反日デモより数倍規模が大きいことが読みとれる。

韓国の国論は二分され、韓国人は戦っている。勢いを得ているのは反文在
寅勢力の方だ。日本人は、隣国のその実態を知ったうえで、これ以上文政
権に騙されないことが肝要だ。文氏の真の意図をいまこそ冷静に見てとる
ことだ。

『週刊新潮』 2019年8月29日  日本ルネッサンス 第865回

◆今月の法律コラム

川原 俊明 弁護士


「保釈制度」

 刑事事件の弁護人として活動をしていると、被疑者・被告人から
 「保釈手続をしてほしい」と依頼されることがよくあります。
 保釈とは、裁判所が、保釈保証金の納付を条件として、被告人に
 対する勾留の執行を停止して、その身体拘束を解く制度をいいます。

 裁判所は、保釈を許可するか否かを決定するにあたり、
 いくつかの要件を検討します。例えば、(1)罪証隠滅のおそれがないか、
 (2)被害者や証人等に対する加害のおそれがないか、
 (3)被告人の住居が定まっているか、といった点です。

 これらの要件に加え、裁判所が定める保釈保証金の納付が
 絶対的要件となります。保釈保証金は、保釈された被告人が
 裁判に出頭することを確保することを目的とし、万が一、被告人が
 裁判に出頭しない場合には、没収される可能性があります。

 裁判所は、こうした要件を充たしてはじめて、保釈を許可します。
 我国の刑事司法手続において、長期間の身体拘束による弊害が問題視
 されている中、保釈制度によって早期に身体拘束から
 (たとえ暫定的にであっても)解放されることは、被告人にとって
 非常に重要な意義を有します。近年、保釈が認められる件数が
 増加傾向にあることは、弁護人として活動する弁護士にとっては
 大変ありがたく、励みにもなります。

 他方で、最近、保釈中の被告人が逃走したり、別の事件を起こした
 というニュースが世間を騒がせています。無論、逃走したり、
 別の事件を起こした被告人自身は、非難されるべきであり、
 刑事手続の中で適正に処断される必要があります。
 しかし、一部の被告人の自分勝手な行動によって、保釈制度に対する
 世間の目が厳しくなり、裁判所が保釈許可に対して慎重な姿勢に
 転じることのないようにと考える弁護士は決して少なくないと思います。


「不貞の代償」

 もし、貴方(貴女)が、運良く(?)、魅力的しかし既婚の女性(男性)
 と親しくなって、(首尾良く?)思いを遂げた(肉体関係になった)場合、
 バレなければ「幸せ〜!」で済むかも知れません。
 しかし、バレたら、厄介です。
 今回はその厄介について考えます(倫理上・宗教上の問題は除きます)。

 1.民事上の問題1(相手方配偶者との関係)
 特別の事情(相手方が独身と過失なく信じていた。
既に相手方の婚姻関係が破綻していた。破綻と過失なく信じていた等)
がない限り、貞操権侵害の不法行為として損害賠償を請求される
(民法709条)可能性があります。
  
損害賠償の金額は、不貞関係の期間・回数やそれに至った事情等にも
よりますが、最低でも数十万円になる(これが高いか安いかの評価は、
別れます。)ケースがほとんどです。また、相手方配偶者が厄介な(?)
人の場合は、一層厄介になる可能性があります。

2.民事上の問題2(自分も既婚の場合の自分の配偶者との関係)
 (1)既に婚姻関係が破綻していた等の特別の事情がない限り、
配偶者から、貞操義務違反として、損害賠償を請求される
(民法709条)可能性があります。
 
(2)また、配偶者から、愛想を尽かされて、離婚及び離婚に伴う慰藉料
(裁判では、150万円程度が相場)を請求される(民法709条、
770条1項1号)可能性があります。
その場合、財産分与や年金分割も必要になります。親権を配偶者に
取られて、子どもと一緒に暮らせなくなる可能性もあります。
養育費も当然請求されることになります。

(3)そこまで行かなくても、家に帰り辛くなることは間違いありませんし、
子どもの白い目も覚悟しないといけないかもしれません。
耐えきれずに別居した場合でも、婚姻費用の支払が必要になります。
  なお、逆に、自分から、修復を諦めて、離婚したいと思っても、
有責配偶者からの離婚請求として、原則として、配偶者が同意しない
限り、離婚できません(判例理論)。配偶者の同意をもらうために、
多額の解決金(判つき代)を支払う場合もあります。

3.民事上の問題3(勤務先と関係)
  相手方が同じ職場や取引先に勤務している場合等には、就業規則違反
として、懲戒処分を受ける可能性があります。
  そこまで行かなくても、噂の格好のネタになって居づらくなりそうです。

4.刑事上の問題
  外国では、現在でも犯罪とされている国がありますが、幸か不幸か(?)
  、 現在の日本では、不貞自体は犯罪とはされていません。

5.不貞は、その秘密性等から得られる高揚感が大きく、なかなか
辞められない場合があると言われています。人間の動物らしい面とも
言えますが、上記のとおり、その代償は決して小さいものではありません。

2019年09月01日

◆亡父の薫陶

加瀬 英明


私は幼いころから、父から「女と動物を苛めてはならない」と教えられ
て、育った。

もう一つ、小学校に進むようになってから、正座して『論語』の素読をさ
せられた。父が同じ歳のころに、祖父から強いられたことだった。

私が漢籍から引用できるようになったのと、女性と動物を大切にするよう
になったのは、この2つの躾によるもので、感謝している。

父は私が高校生のころから、馴染みの座敷に連れていってくれて、芸妓の
伽羅の香りや、絃歌の世界を知った。私は父の秘密を共有するようになっ
たから、父をいっそう好きになったし、母を大切にするようになった。

父は人が羨むほど夫婦仲がよかったし、犬と猫を可愛がった。母が逝って
からは、純白の雌のペルシア猫を溺愛した。

それでも、生物のなかで、ペットが存在するのは人間だけだが、なぜなの
だろうか。

動物はいつも本心だけで、嘘をつかない。そこで私たちの心が和み、癒さ
れるからだろう。

父がある時、愛犬の頭を撫でながら、「もし、人間に尻尾があったら、こ
の世から騙し合いがなくなることだろう」といった。私は人間は進化が遅
れているから、まだ尻尾がはえていないにちがいないと、思った。

植物も、嘘をつかない。だから森のなかを散歩すると、爽快になる。人は
自分を偽って生きなければならないから、疲れる。

女性に出会うとおだてるのは、父譲りである。女性のほうが男性よりも強
いから、諍わないほうがよい。

科学的にいって、女性と言い争ったら、男に勝ち目はない。女性の声の高
さは200から300ヘルツであるのに対して、男性は100から150
ヘルツしかない。100ヘルツは声帯が1秒間に、100回震動している
のをいう。

女性は男性よりエネルギーに溢れているから、際限なく喋ることができる
が、男性はすぐに畏縮してしまう。「君子危キニ近カヨラズ」と、中国の
聖賢が宣うているではないか。

男が女性に甘えるのは、弱いからだ。女性は男性より強いから、耐える。
男性は合理的だから、女性に負ける。女性はその証拠に占いを信じるが、
占いの語源は「うらづけがない」というものだ。

明治の日本を創った賢人の福沢諭吉先生が、「無力な道理は、有力な無道
理に勝てず」と諭しておられる。



◆雀庵の「井上円了と日本の仏教」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/20(2019/8/31)】哲学者で哲学堂(後の東洋 大
学)を創立した井上円了は幕末の1858/安政5年、浄土真宗東本願寺派の
末寺の子として生まれた。「安政」、政治の安泰を期した元号で、1853年
の黒船来航で火がついた幕末の激動期の真っ最中だ。この年に日米修好通
商条約が締結されている。

円了は1919年、61歳で亡くなったので今年は没後100年。いろいろなイ ベ
ントが催されている。彼はとにかく凄まじい勉強家で、なおかつ凄まじ
い行動家だった。各地で記録が残っているだけでも5000回以上、講演を
行っている。著書は180冊、論文を含めれば軽く1000、2000に達するので
はないか。

円了の名はあまり知られていない。狭い、因循姑息、徒弟制度的になり
がちな学窓の博士、研究者ではなく、その世界を離れた独立自尊、孤峰孤
高の啓蒙家、新思想のアジテーターだった。福翁に似ているが、福翁は文
明開化を急ぐインテリレベルに説き、円了は狐狸妖怪に慄く民衆レベルに
説いた、という印象だ。

浄土真宗の寺に生まれたのなら「門前小僧」以上に仏教徒だろうが、そ
うならなかったのは子供の頃から「何でも見てやろう、解剖、分析、研究
してみよう」という好奇心、批評精神が横溢していたからだろう。

仏教を身近に見れば「ま、癒し系ビジネスね」と小生は思っている。
日本の仏教は基本的に十三派だ。WIKIから。

<日本の仏教は、日本書紀によれば西暦552年に百済よりもたらされ た。
約8470万人が仏教徒であるとされる(2013年統計)。現代では、仏教 と
神道は区別されることが多いが、幕末までは仏と神を一体で不可分とす
る神仏習合の時代であった。

伝統的な仏教の宗派としては、華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、天台
宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、曹洞宗、臨済宗、黄
檗宗の13宗がある。

文化庁の宗教年鑑の統計によると、現在の日本の仏教徒の大半はいわゆる
鎌倉仏教に属している。浄土宗系(浄土真宗)の宗派と、日蓮宗系の宗派
が特に大きな割合を占めている>

浄土真宗(一向宗、門徒宗、真宗、浄土宗とも)の宗祖は親鸞で、法然
上人の念仏の教えに感化され、『教行信証』を著して浄土真宗の開祖に
なった(1224年)。真宗10派のうち本願寺派が「浄土真宗」、他9派が
「真宗」だという。

(合従連衡は世の常。昨日の敵は今日の友、その逆もあり。キリスト教
や自動車業界は混血ばかりで訳が分からん。日本の野党は今や野合党、カ
ネと議席のためには平気でパンツを脱ぐ。あ、ゴメンね、最初からパンツ
はいてなかったのね)

円了は遠慮会釈なく仏教諸派を叱咤する。

「真宗識無く、禅宗銭無く、浄土情無く、法華骨無し」とわざわざ韻を
踏み挑発し、「念仏は物知らず、禅は頓馬、真言は盆鎗(ぼんやり)、律
は間抜け、天台は阿房、日蓮は馬鹿」

ほとんど挑発だ、「怒ったか、かかってこいよ、怖いか・・・ちっ、イ
ンポ野郎め!」てな感じ。著書「奮闘哲学」にこうも記している。

<世人みな仏教を目して厭世教となすから、仏教は果たして人生を悲観
したる教えなるか否かを一言しておきたい。

外面よりこれを見れば、仏教は全部厭世、悲観の如くなれども、内容に
入りてうかがわば、人生を悲観するものをして、楽観せしめたいという教
えであることが分かる。

釈迦仏が家を出でて山に入られたのは悲観の境涯であるも、菩提樹下に
おいて正覚の悟りを開かれたるは楽観の境涯である。

最初説かれた小乗教(出家して修行した人しか救われない)は厭世を免
れぬけれども、大乗経(すべての人が救われる)に至りては此土寂光(修
一:この世は安らかで、静かな光。理・智の世界)とまで説きたりて、万
法(修一:ばんぽう。物質的、精神的なすべての存在)は有(実在)にし
て空(虚無)にあらざるゆえんを示している。

しかるにその教えがインド、シナなどに行わるるにあたりて、社会の事
情のために厭世の方面にのみ重きを置くようになり、今日にてもわが日本
の仏教家が依然としてその厭世を継続するは、まったく釈迦の本意に背く
ものと思う。仏教は厭世主義にあらずして、活動主義、奮闘主義たれ>

人民が「厭離穢土、欣求浄土」で不平不満を言わずに「あの世で幸せに
なるんだ」と羊のごとく大人しくしている・・・これは為政者にとってと
ても便利、具合がいい。だから仏教は厭世的なのだろう。

洋の東西、宗教を問わず昔から宗教の大スポンサーは為政者だから、ス
ポンサーに逆らう坊主はいない。坊主に逆らう為政者もいない(カノッサ
の屈辱で懲りたらしい。ボリシェベキは宗教を抱き込んだ)。マスコミ、
特にTVは花王、味の素、QP、パナソニック、トヨタには絶対噛みつかな
い。祟りが恐ろしい、「報道しない自由だ、文句あっか!」てな印象。

一流のアジテーターである円了が「葬式仏教でいいんですか」と問う、
あざ笑う、挑発する。しかし、ここまで言われても仏教界は反発しなかっ
た、できなかった。その代わりに徹底的に無視したのだと思う。既得権
益、利権を優先し、社会に貢献する道を拒んだのだ。

第一、反論しようもない。明治18年の東大全学部卒業生の総代で、まる
で知の巨人(ゴジラ)みたいな博学、行動家に論争を挑んでも勝てるわけ
がない、それなら無視、君子危うきに近寄らず、と大人(俗塵界)の保身
でやり過ごしたのだ。

都合が悪いと無視、それを非難されると「誤解を招いたのは遺憾」と引
き籠る。まるで処世訓みたい。

現在の仏教界が家制度、檀家制度の崩壊、少子化などで衰退しつつある
ことはずいぶん前から話題になっている。廃仏毀釈でひどい目に遭ったか
ら、普遍性のない政治と距離を置くのは分かるが、人間としてこの世でど
う生きるべきかを人々にアピールする必要はないか(十七条の憲法、五カ
条のご誓文、教育勅語、軍人勅諭などのように)。

まずはナンジャモンジャのお経を分かりやすく「日本語で」と説くこと
から始めてほしい。キリスト教聖書は結構な頻度で改訂している。かなり
以前から文語体を口語体にしたし、今では「らい病」は「重い皮膚病」
「ハンセン氏病」などと表記を変えつつある。

WHOハンセン病制圧特別大使でもある笹川陽平氏がバチカンを「このバ カ
チン!」と叩きまくっていたからカトリックも同病の意味付け(この世
で最も不浄な汚物)、表記を改めたのかもしれない。泣く子と大旦那の苦
情には逆らえない。

廃寺や墓仕舞いが話題になっている、大旦那、大檀家は死に絶えつつあ
る、これからは中檀家、小檀家、個人がスポンサーになっていく。「お経
は分からないから有難みがある」なんていう時代ではない。自らが変わら
なければ淘汰されるだけだ。

発狂亭“釈迦に説法”雀庵の病棟日記から。昨日は緑色、今日はピンク、
明日はアカ?・・・数年後に日本の野党は限りなく透明に近いブルーに
なっているだろう。「明治〜令和 負の遺産展」なんて絶対当たると思がの。

【措置入院 精神病棟の日々(136)2017/1/9】承前【産経】青木伸行
「読めないトランプ方程式」。

<今年、世界はリベラルなグローバリゼーションへの反動として、ナ
ショナリズムと保守主義が一層台頭し、さらには国際秩序が多極化するこ
とも予想される。その行方にトランプ政権が大きく影響することはない>

新味がない話。

「環球異見 トランプ時代到来」。ワシントンポストやWSJは相変わら ず
困惑しつつも「米国の成功、繁栄を応援しよう」「政治に騒乱はつきも
の」と少しずつ現実を理解し始めたようだ。独アルゲマイネ紙は「仏独選
挙次第でEUは危機にさらされるが、国民は破局を望まない」と一縷の望み
を託している。

小堀桂一郎「正論 国家理性に基づく力の発揮を」。

<現在の日本国が直面している運命に、国民はいかなる覚悟をもって臨
むべきか。我々は言葉の正しい意味での「国家理性」の統御のもとに、国
際関係において存分に力を蓄え且つ、揮うことを躊躇せぬ気概を持たなけ
ればならない>

先生、甘い、甘すぎる。

そもそも米国に防衛を頼んでいるのだから「力」がない。これが現実で、
理性的に考えれば力を発揮することはできない。米国の協力がなければ、
他国からの恫喝、攻撃には降参、尻尾を巻いて屈服するしかない。マキャ
ベリ曰く――

「自国の防衛を傭兵に頼って防御できた国は一つもない」

「おきれいごと」は沢山だ! 現実を語れ! リアルを見よ! 戦力、
戦法を論じよ! 必殺クロスカウンターを教えてくれ! 戦争は理性の沙
汰ではなく、狂気の沙汰だ、「狂」だから討幕でき、対米英蘭の大東亜解
放も成し遂げられたのである、違うか?

天野健作「電通『鬼十則』ルーツは昭和26年の第4代吉田秀雄社長訓示  
半生記残る」。鬼十則と24歳社員の“過労自殺”は関係あるのか? こ
れって創業社長なら皆実践していることだぜ。「才能とは努力する能力
だ」と小生は思っている。社員には言ったことはないが「死ぬ気で頑張
る、鬼になる、吶喊する」は当たり前だった。

仕事はゲーム、スポーツ、喧嘩、戦争であり、「おきれいごと」では済
まない。

騒動屋の多くは嘘八百で銭を稼ぐ、被害者面をする。櫻井よしこ「和解
は追及の始まり」は日本に巣食う売国奴をあぶり出した。嘘八百に対して
「真実を力に、正攻法の戦いをすべきだ」と氏は結ぶが、カツアゲにすぐ
に応じる政府、外(害)務省にそれを求めるのは無理筋。

おきれいごとではなく、報復、制裁、脅迫、恫喝、プロパガンダ、謀
略・・・を総動員して「狂」を発揮しないと、敵の「狂」に負けるのだ。

古人曰く「勝てば官軍、負ければ賊軍」。(つづく)2019/8/31

◆1万人の死んだ大気汚染

渡部亮次郎


霧のロンドンは日本の歌謡曲にもなっているほど有名だが、実際の霧はそ
んなのんびりしたものではない。秋だった。ロンドン郊外で貸切バスが霧
に包まれて動きが取れなくなった。

興味から、外に出て驚いた。まるで牛乳瓶に飛び込んだみたい。上も下も
右も左も見えない。急に殴られても相手を確認する事は不可能だ。歌謡曲
でロンドン霧を称えた作詞家はロンドンへ行ったことが無かったに違いない。

このように濃い霧だから、ヨーロッパには悪魔がやってくるのも霧に乗っ
て、凶悪犯も霧に紛れてやってくると考えられている。そんな話をフリー
百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で捜していたら「ロンドンス
モッグ事件(Great Smog of 1952、London Smog Disasters)」が出てき
て驚いた。

1952年にロンドンで発生し1万人以上が死亡した、史上最悪級の大気汚染
による公害事件だという。現代の公害運動や環境運動に大きな影響を与え
た。日本で言えば昭和27年。高校生のころだったから知らずに育った。

ロンドンは冬に濃い霧が発生する事で知られている(実はこの霧も大気汚
染の一つ)が、19世紀以降の産業革命と石炭燃料の利用により、石炭を燃
やした後の煙や煤が霧に混じって地表に滞留する。

それがスモッグと呼ばれる現象を起こして呼吸器疾患など多くの健康被害
を出していた。1950年代までの100年間にも10回ほどの大きなスモッグが
あったが、その中でもっとも健康被害が大きくなったのが1952年である。

1952年12月5日から10日の間、高気圧がイギリス上空を覆い、その結果冷
たい霧がロンドンを覆った。

あまりの寒さにロンドン市民は通常より多くの石炭を暖房に使った。同じ
頃、ロンドンの地上交通を路面電車からディーゼルバスに転換する事業が
完了したばかりだった。

こうして暖房器具や火力発電所、ディーゼル車などから発生した亜硫酸ガ
ス(二酸化硫黄)などの大気汚染物質は冷たい大気の層に閉じ込められ、
滞留し濃縮されてpH2ともいわれる強酸性の高濃度の硫酸の霧を形成した。

この濃いスモッグは、前方が見えず運転ができないほどのものだった。特
にロンドン東部の工業地帯・港湾地帯では自分の足元も見えないほどの濃
さだった。

建物内にまでスモッグが侵入し、コンサート会場や映画館では「舞台やス
クリーンが見えない」との理由で上演や上映が中止された。同様に多くの
家にもスモッグは侵入していた。

人々は目が痛み、のどや鼻を傷め咳が止まらなくなった。大スモッグの次
の週までに、病院では気管支炎、気管支肺炎、心臓病などの重い患者が
次々に運び込まれ、普段の冬より4,000人も多くの人が死んだことが明ら
かになった。

その多くは老人や子供、慢性の患者であった。その後の数週間でさらに
8,000人が死亡し、合計死者数は12,000人を超える大惨事となった。

この衝撃的な結末は大気汚染を真剣に考え直す契機になり、スモッグがす
ぐそこにある深刻な問題であることを全世界に知らしめた。

イギリスでは多くのすす(煤)を出す燃料の使用を規制し、工場などが煤
を含んだ排煙を出すことを禁じる新しい基準が打ち出され、1956年と1968
年の「大気浄化法(Clean Air Act)」と、1954年のロンドン市法(City
of London (Various Powers) Act 1954)の制定につながった。