2019年12月31日

◆中国の大誤算。台湾を脅すつもりが

黄文雄


中国の大誤算。台湾を脅すつもりが世界を敵に回した習近平の失態

人気記事?国際?2019.02.28 ?1684 by 黄文雄『黄文雄の「日本人に教え たい本当の歴史、中国・韓国の真実」』


中国の「外堀」を埋めろ。アメリカが台湾軍の強化をはじめた理由

2018年に行われた台湾統一地方選挙で惨敗を喫し、支持率を10%台まで下 落させてしまった蔡英文総統。次期総統選出馬は絶望的と思われていまし たが、習近平中国国家主席の台湾に対する恫喝発言がきっかけとなり支持 率は一気に30%台まで回復、完全に旗色は変わったようです。台湾出身の 評論家・黄文雄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当 の歴史、中国・韓国の真実」』で、「中国の台湾に対する脅迫はたいてい 逆効果を生む」とし、さらに2020年の台湾総統選の重要性を論じています。


※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中 国・韓国の真実」』2019年2月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの 方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学 院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、 評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国 人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】習近平の失態で支持率回復した蔡英文と台湾の行方

● 蔡総統、台湾いじめを拒否 自身への中傷に反論 中国との差アピールも

台湾の女性タレント張瑞竹が、蔡英文総統を侮辱するようなコメントを フェイスブックで投稿したことが話題になっています。

その内容は、蔡総統は「見た目も残念、スタイルも残念な女。彼女は毎日 何もせず、ただ向かいに住んでいるイケメンに犯されると毎日叫んでい る」というもの。この中に出てくる「向かいに住んでいるイケメン」とは 習近平を指しているそうです。習近平を暗示するなら、「イケメン(帥 哥)」ではなく「アニキ(大哥)」だと思いますが…。そして極めつけ は、批判文の最後についた女性差別の文字でした。

これに対して、蔡総統は自身のフェイスブックで反論しています。

CNNの独占インタビューでも言ったように、私は数千年来の華人社会にお いて、最初に民主的に選出された女性の総統です。これにはとても大きな 意義があり、この事実は女性は性別で差別されることなく、無限の可能性 を秘めていることを証明しています。

台湾の最初の女性総統として、私はあらゆる挑戦を受けますが、私は性 別、見た目、スタイルといった生まれ持ったもので能力を判断することに は意味がないし、主観的だし、焦点がぼやけるだけだと思います。台湾の 総統が誰であれ、中国からの脅しや威嚇に対して我々台湾は絶対に屈しな いということを、大声で世界にアピールするべきです。


at 08:17 | Comment(0) | 黄文雄

◆マカオが博打場から大変貌

宮崎 正弘
 

令和元年(2019)12月29日(日曜日)通巻6324号  

マカオが博打場から大変貌を遂げつつある現実に注目
  賭場、リゾートから金融センターへの脱皮を目指し始めた

 2019年12月20日、マカオではポルトガル領から中国へ返還され て20周年の式典が挙行され、習近平がマカオを3日間訪問した。

「マカオ経済のカジノ依存体制を改め、将来は金融都市センターへの脱皮 を図るべきであり、中国政府はその方向で支援する」と述べた。

この習発言はいささかの驚きを以て迎えられた。

なぜなら中国共産党は香港を金融のハブとして重要視し、資金洗浄、海外 送金、中国企業のIPO(株式新規公開)、ならびに社債の起債など、お よそ60%の資金の流れを香港を活用してきたからだ。

マカオはあくまでも中国庶民の憩いの場所、リゾート、そして賭場であ り、実際にマカオ経済はカジノと観光(リゾートを含む)の2大産業で、 成り立ってきたのである。

香港を牽制するかのようにマカオも金融センターにする?

習近平演説の基調にはマカオを「一帯一路」の起点として活用すること。 そして「広東─マカオー香港」という環大湾経済圏の発展に置かれている ことは言を待たない。そのために拒否と投じた海底トンネルを繋ぎ、交 通、運輸アクセスを格段に発展させた。

マカオ政府は長期的発展計画を欠落したまま、ひたすらカジノ・ビジネス と、併行した海外資本導入によるリゾート開発に力点を置いてきた。しか しながら2016年ごろから長期計画にも着手し、カジノ依存体質の軽 減、他方では国際会議の召致、文化的イベントの強化、家族連れ、長期滞 在型のリゾートへの変質などを取り入れて、経済の活性化をはかろうとし てきた。

マカオは借金ゼロである。

歳出より歳入の多い黒字体質を持つ、中国では珍しい地区である。マカオ 経済は過去20年で9倍の規模拡大があり、ひとりあたりのGDPは香港を 超えている。(マカオ=86355米ドル、香港=48717ドル。いず れも日本より遙かに多い)。

金融センターへの大構想は銀行セクターを鼓舞する。

マカオに進出した大手は中国銀行、12のローカル銀行にくわえ、大陸系 大手銀行など18の支点が店開きをしている。実際の規制緩和第一号はマ カオから中国本土への送金額を五万元から八万元へ引き上げた措置にも象 徴される。
 
習近平の「マカオの金融センターへの脱皮」は、しかしながらたいそう困 難だろう。

香港はまがりなりにも英国の植民地化にあって貿易のハブ、金融の国際化 には130年の歴史があり、金融ノウハウの蓄積がある。マカオの蓄積は 博打場だけ、その中心はリスボアホテルのスタンレー・ホー・一族である。

大法螺の号令が鳴り響いて、マカオ政府は多角化に乗り出すとはいうもの の、前途多難。だが、ハイテクの新都市=雄安市建設が、習の大号令一 下、大々的な建設プロジェクトが推進されているように、瓢箪から駒とい う可能性は一万分の一ほどの確立があるかも知れない。
  
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 2007回】            
 ──「支那を亡すものは鴉片の害毒である」──上塚(25)
上塚司『揚子江を中心として』(織田書店 大正14年)

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伊東の旅も興味深いが、この辺で本題の上塚に戻り、「揚子江流域に於け る列國の鐵道利權競爭」について綴った「列國覇權夢の跡」に移りたい。

「緒論」で上塚は、「支那に於ける列國の政策は、愈出でゝ、愈辛辣を極 め、自家勢力の此の地に扶植せんが爲めには、其の手段を選ばずに猛進し たのである。其の結果、今や支那國は縱?無盡に外國人の侵す所となり、 之が内部に於ける諸種の混亂と相俟つて、支那をして益々紛糾せしむるの 種を蒔いて居る」と、列国の利害が錯綜する当時の概況を綴る。

それに続き、「支那を圍る國際政治は、今や非常なる急速度を以て展開し つゝある。然も展開の度毎に、我が日本は難局に向つて突進しつゝある事 は事實である」と、先を見通せないままに困惑するばかりの日本の姿を指 摘し、ならば「此の際、揚子江流域に於ける鐵道を中心としてなされた る、利權競爭の跡を辿つて、列國侵犯の繪物語を廣げて見る事も、強ち無 意義での事ではあるまい」とした。

そこで理解の大前提として「近時に於ける列國對支政策の變遷に就て一言 を費やさねばならぬ」と考える上塚は、先ず「租借地獲得の時代」、次い で「利益範圍劃定の時代」、最後に「鐵道利權設定の時代」の3期に分け て詳述する。

「鮮血淋漓たる支那侵犯の歴史は、日清戰爭に依りて其の序幕を開く」。 ならばこそ列強による「支那侵犯の?史」に、日本は大きく関わっている のだ。

なぜ「鮮血淋漓たる支那侵犯の歴史」の幕が切って落とされたのか。
それは衰えたとはいえ「東亞の雄國として立たしむるには十分であつた」 はずが、「名も無き東方の一小國から?破せらるに至」たからだ。その時 の西欧列強の姿は、まさに死肉一歩手前の衰えたる巨象に群がるハイエナ だった。

「當時露國は、其の鋭鋒を太平洋沿岸に向け、着々として自己勢力を、西 比利亞の天地より、滿洲並北支那方面に延し、且歐露と太平洋とを連絡す る西比利亞鐵道の敷設にかかつて居つた」。

まさに「東方大發展計畫の一部」である。そんなロシアに絶好の機会を与 えたのが日清戦争である。そして「露國の眼中固より我が日本は無」く、 「其の胸は只炎々たる大野心の焔に燃えて居た」。

次にドイツだが、「所謂?禍の幻影に脅されて居つた」ところの「『カイ ゼル』の眼には、日本の勝利は極東に於ける軍備の新興なりと映じた」。 いまの内に日本の意図を挫いておかなければ「極東に於ける歐羅巴人は追 放せられ、又歐洲自體も侵略せらるべき時期到るべしと考えた」。そこで 3国干渉に打って出たのである。その裏側では、じつはシベリア鉄道の満 洲北部横断線建設が暗々裏に着々と進んだ。

フランスは「南支那に於て、鑛山利權と鐵道利權とを得、且新に其の國境 を改正して其の活動に便ならしめた」。
 
イギリスは「佛の要求に狼狽して、俄に緬甸國境を協定した」のである。

このようにしてロシア、ドイツ、フランス、イギリスによる「列國覇權」 の基本構図が出来上がった。もちろん、まだアメリカは表立っては露骨な 動きを見せてはいない。

先ずドイツが動く。

「1897年、山東に於ける2人の獨逸宣教師の殺害を名として膠州灣99ケ年 の租借權を得た」。山東省の死命を制する要衝を得たことで、「模範的の 市街地?島を建設し、要塞を築くと共に、港灣を改修し、且此の地を起點 として、鐵道を建設し始めた」。けだしドイツ版の一帯一路といったとこ ろか。

 次いでロシアが旅順・大連を、イギリスが威海衛と九龍を、フランスが 広州湾を強奪し、それぞれが力を前面に押し立てて「列國覇權夢」の実現 に向けて動き出した。
《QED》

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読者の声  どくしゃのこえ   READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)町田市の「町田市民文学館ことばらんど」で三島由紀夫展 が開催されます。
 令和二年1月18日から3月22日まで、佐藤秀明先生監修、山中湖三 島文学館協賛で
「三島由紀夫展」が開催されます。展示品は『大洋と鉄』初版本や原稿、 使用した剣道着など多数。
入場無料です。
また同文学館では、1月26日には高橋睦郎氏の講演会。2月15日には 佐藤秀明氏の講演会。3月8日には藤田三男氏の講演会(いずれも予約制)
 ほかに朗読会や金閣寺の映画界などイベントが続きます。
詳しくは下記
https://www.museum.or.jp/modules/im_event/?controller=event_dtl&input[id]=95154

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(読者の声2)思わず笑っちゃいましたよ。産経12月29日の文化面 で、「令和元年の3冊」特集。ノンフィクションを花田凱紀氏が選んでお り、そのなかの一冊が『2050年のメディア』。

ここで面白いのが、渡邊恒雄(読売新聞のボス)が、「読売は磐石、いか なる戦いでも必ず勝つ」と新年の挨拶の常套句だったのに、平成三十年に 悲鳴を挙げて言ったとか。

「読売はこのままではもたんぞ」。

 だから老醜をさらす本人が居座る限り「もたんぞ」であって、そのこと を自覚していないわけですね。可笑しかった。(DF生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)小生としては、10年ほど前に『朝日新聞のなくな る日』(ワック)を書いておりますので、活字重視のメディアの変身が急 がれるべきと予測してきました。したがって格別の驚きはありません。

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(読者の声3)『国体文化』の講演会のお知らせです。宮田昌明先生をお 招きし「日本の台湾朝鮮統治──日韓歴史問題の根源を探る」を開催します
               記

とき      令和二年一月十七日 午後六時半
ところ     文京シビックセンター 四階シルバールーム
講師      宮田昌明(文学博士。京都大学)
演題      「日本の台湾朝鮮統治──日韓歴史問題の根源を探る」 
会費      2000円
お問い合わせ  (0422)51−4403(日本国体学会)          

◆韓国崩壊の危機が現実的に

櫻井よしこ


「 文在寅の強行策、韓国崩壊の危機が現実的に 」

今月16日、日韓間の戦略物資の輸出管理をめぐって東京で日韓の局長級に よる政策対話が持たれた。日本側はこれを日韓の「対話」と位置づけ、韓 国側は「協議」だと主張する。

対話と協議では意味は全く異なる。対話は意見交換であり、相互の立場を 相手に十分説明することだ。他方、協議は互いの主張を展開して交渉する ことを意味する。中部大学特任教授の細川昌彦氏が語った。

「そもそも輸出管理は各国の判断で行うもので、相手国との交渉にはなじ まないものなのです」

周知のように、韓国側は輸出管理で優遇を受ける「ホワイト国」から外さ れたことに反発して、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を 終了させると通告していた。米国の圧力でGSOMIA継続をのんだが、 その点で国内世論の批判を避けるべく、日本にも譲歩させたように繕うた めに、対話を協議と言いかえているのである。

同じ16日、韓国ではもうひとつ、非常識な動きがあった。朝鮮人戦時労働 者問題で補償基金を設立する法案が国会に提出されたのだ。文喜相(ムン ヒサン)国会議長主導の同法案は、日韓双方の企業が資金を出し合って労 働者に補償することを柱としている。

日韓議員連盟の幹部、河村建夫氏らは文氏の案に前向きだが、愚かなこと だ。朝鮮人戦時労働者問題は1965年に決着済みだ。日本側が資金を出すの は日韓の条約にも道理にも合わない。また問題解決にもつながらない。日 本が原則に目をつぶって妥協し、失敗を重ねた典型例が慰安婦問題だ。妥 協すれば戦時労働者問題は第二の慰安婦問題となって、日韓関係を悪化さ せるだけである。

対韓政策に影響を及ぼそうと頻りに動いている日韓議連所属の政治家は、 文在寅政権の内政や外交が信ずるに値するのか、きちんと見ることだ。文 氏は米国の圧力でGSOMIA維持に転換した後、中国の王毅外相を招い た。王氏は12月5日、文氏に以下の要求を突きつけた。

?米国のTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)を徹底排除せよ、?米国の 新たな中距離ミサイルを配備してはならない、?米国主導のインド・太平 洋戦略に参加してはならない、?一帯一路に前向きに取り組め、などである。

覇王の要求

まるで宗主国のような王氏の態度に、私はつい、2010年のASEAN地域 フォーラム(ARF)外相会議を思い出した。当時の外相、楊潔?氏が他 の国々の外相を「睨みつけながら」言い放ったのだ。

「中国は大国で、他の国々は小国だ。それは厳然たる事実だ」と。

王氏の横柄な対韓圧力も全く同じ、中華思想に基づく覇王の要求である。 だが、王氏の前で文氏は自らを卑下してみせた。習近平国家主席の国賓待 遇での訪韓を要請したのである。今年8月15日の「光復節」で、日米韓三 か国連合から統一朝鮮と中露の三か国連合への移行を示唆した文氏の本質 を表わしているではないか。

その2日後、トランプ米大統領が文氏に電話し、30分間話している。信頼 もしておらず、頼りにもしていない文氏に、トランプ氏が頼みごと、たと えば北朝鮮との関係の仲介などを頼むはずがない。中国、北朝鮮につい て、米国がどれ程厳しく構えているかを明確に伝え、文氏を牽制したと考 えて間違いないだろう。

両首脳の電話会談について、いつも「平和が訪れた」などと夢見るような 言辞を弄する文政権が「最近の朝鮮半島情勢が厳しい状況にあるとの認識 で一致した」と発表したこと自体、会談の内容の厳しさを示したとして注 目された。米韓関係の現状を産経新聞編集委員の久保田るり子氏が「言論 テレビ」で語った。

「11月28日以来、米軍の偵察機が毎日、朝鮮半島上空を飛んでいます。通 信傍受、地上監視などを同時展開しています。今月11日にはB-52爆撃機 も飛びました。通常は隠密に行っているこれらの軍事活動を、米国は意図 的に公開しています。エスパー国防長官は、今月8日、今夜にでも行動を 起こし、相手を完全に破壊する準備も整っている、とまで語りました。ま さに米軍が臨戦態勢を敷いていることを強調しているわけです」

トランプ氏が文氏に告げたのは対北朝鮮軍事介入の可能性も含めて、あら ゆる意味で厳しい内容だったはずだ。過度の対中傾斜に警告を発したと考 えてよいだろう。

文氏はしかし、米中双方の圧力を受けながら、自身の思い描く革命遂行に 全力を傾けている。日本ではほとんど報道されていないが、文氏は韓国転 覆につながる重大事に、ここにきて、具体的に手をかけたのである。選挙 制度改革法案を11月27日に、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)新設法案を 12月13日に国会に上程した。群小野党と手を組んで両法案を実現できれ ば、文政権は自由と民主主義の大韓民国を根底から変質させ、事実上、消 滅させることができる。

北朝鮮との統一

韓国は日本とは異なり、一院制で議席数は300だ。小選挙区が253、比例は 47で、現在欠員が3名。総数297の過半数は149議席である。国家基本問題 研究所研究員の西岡力氏が言論テレビで解説した。

「文氏は小選挙区を225議席に減らして比例を75に増やし、比例分につい ては群小野党に有利な50%連動型の導入を提案しています」

現在、与党で左翼の「共に民主党」系は129で過半数に20議席足りない。 野党第一党で保守の「自由韓国党」は108だ。以下、正しい未来党や正義 党など15議席から1議席までの小政党が7党存在する。この内6党は殆んど 極左に近い。

再び西岡氏が説明した。

「国会に提案された法案では、第三党以下の弱小群党が非常に有利になり ます。仕組みは複雑で、有権者の一票の行方がわからなくなるとまで批判 されていますが、両法案は迅速処理指定を受けています。つまり、審議な しで、議長権限で採決を強行できるのです」

文氏の狙いはまず選挙制度を変えて左翼勢力が3分の2以上の議席を取れる ようにする。その上で憲法を改正し、今は禁じられている連邦制による北 朝鮮との統一を憲法上、可能にすることだろう。第二に検察の上に、捜査 権と起訴権を持つ大統領直属の第2検察(政治検察)を設置し、文政権の 不正を捜査している現在の検察をつぶし、司法を支配下に置くことであろう。

韓国の国会は12月10日に閉会されたが、文氏は法案の議決を急ぐため11 日、13日、16日と、国会再開を試みた。保守系の自由韓国党と国民有志が 物理的に抵抗して国会再開を阻止した。それでも文氏の革命への動きは止 まらない。左翼全体主義に走る文政権に日本の妥協は有害無益だ。文政権 と対立する民主勢力への応援こそが日本の国益である。

『週刊新潮』 2019年12月26日号 日本ルネッサンス 第882回

◆中性脂肪が気になる人の食事療法

庄司 哲雄


<中性脂肪とは>

血液中の中性脂肪(トリグリセリドともいう)には二つの由来があり、食事で摂取した脂肪が小腸から吸収され血液中に現われたものと、肝臓で炭水化物から脂肪に作り変えられて血液中に放出されたものがあります。

いずれも、体の組織でエネルギーとして利用されるのですが、血液中の濃度が極端に(1000mg/dL以上)増えすぎますと、急性膵炎を引き起こすことがありますし、それほどでない場合でも(150mg/dL以上)動脈硬化の原因のひとつになります。

<中性脂肪を下げる食事の第一歩>

食事療法の基本は、摂取エネルギーの適正化です。脂肪の摂りすぎのみならず、炭水化物の過剰も中性脂肪を増やしてしまいますので、全てのトータルを適正にする必要があります。
身体活動度にもよりますが、標準体重1Kgあたり25〜30kcal/日程度が適切です。肥満気味の方は少なめにし、減量を目指します。アルコール多飲や運動不足は中性脂肪の大敵です。

<炭水化物と脂肪のどちらをひかえるか>
各人の食習慣により異なる場合がありえますが、炭水化物1グラムで4kcal、脂肪1グラムで9kcalですから、脂肪摂取を控えることが大変効果的です。

<ジアシルグリセロールとは>

少し難しくなりますが、中性脂肪とはグリセロールという物質に脂肪酸が3つ結合した構造(TAG)をしており、いわゆる「油」です。これに対して、脂肪酸が2つだけ結合した油もあり、これをジアシルグリセロール(DAG)といいます。同じような油であっても、小腸で吸収されてからの代謝が異なるため、中性脂肪の値や体脂肪への影響の程度に差があります。

通常の油TAGは、小腸で膵リパーゼという酸素のはたらきで、脂肪酸が2つはずれ、脂肪酸ひとつだけが結合したモノアシルグリセロール(MAG)に分解されます。それぞれは吸収された後、小腸でまた中性脂肪に再合成され、血液中に放出されます。

一方、DAGは中性脂肪へ再合成されにくいため、食後の中性脂肪の上昇が小さく、また体脂肪の蓄積も少ないといわれています。最近、DAGを利用した機能性食品が開発されています。しかし、DAGの取りすぎもカロリー 過剰につながりますので、通常の油TAGとの置き換え程度にすべきでしょう。

<脂質低下作用のある機能性食品>

動物に含まれるステロールという脂質の代表はコレステロールですが、
植物には植物ステロールという脂質が含まれます。これは小腸でのコレステロール吸収を抑制する働きがあります。

<専門医に相談すべき病気>

中性脂肪の増加する病態には、糖尿病やある種のホルモン異常、稀には先天的な代謝障害もありますので、一度は専門の先生にご相談いただくのも大切だと思います。(再掲)
<大阪市立大学大学院代謝内分泌病態内科学  >

2019年12月30日

◆フィリピンの賭博場、すでに40万人以上

宮崎 正弘

 
令和元年(2019)12月28日(土曜日)通巻6323号  <前日発行>

日本もカジノを許可したが、いずれ中国人犯罪者の温床になることは確実だ
  フィリピンの賭博場、すでに40万人以上の不法滞在、犯罪が横行

 IRを巡って政界が揺れているが、日本が近未来の襲われるであろう悲 劇、惨禍とは、中国人犯罪者の急増と兇悪集団の温床となり、殺人、誘拐 が多発するだろう。

 フィリピンを例に挙げよう。
 ドウテルテ政権は2016年に就任し、マカティ地区にカジノを許可し た。歳入増をあてにし、楽天的展望に基づいた(実際の賭場からの歳入は 1・1億ドル)。
 ビジネス街として発展し、世界の一流ホテルが並んだマカティ地区にカ ジノホテルが林立し始め、最初は中国人労働者。ついでやって来たのが博 打のディーラー、従業員。そして中国本土では禁止されている賭場をもと めて、数百万のばくち打ちだった。治安は急速に悪化した。

 アライバル・ヴィザをフィリピン政府は認めている(日本人はヴィザ不 要)。
 案の定、やってきたのは中国からの不法入国者と博徒の蝗の大群だっ た。当然ながら犯罪が多発する。世界中の賭場につきものである。

 博打に負けて借金が払えないと、誘拐される。中国大陸の家族、親戚が カネをかき集めて地下銀行で決済が済むまで、誘拐された被害者はギャン グ団に拘束される。2017年以来、博打関連での誘拐事件は、判明して い るだけでも67件。これは氷山の一角、警察に届け出ない誘拐と身代金 の 支払いは闇で行われている。

 中国政府はフィリピンに対して厳重な取り締まりを要請している。
12月20日、一斉手入れだけ342名の中国人が逮捕された。コンピュー タ ゲームにも博打が流行し、ネットでギャンブルに耽る中国人も多いが、 その基地もマカティにあるからだ。

 フィリピン・オフショア・ギャンブル・オペラーションの頭文字をとっ て「POGO」という。
カジノホテル、賭場は公式認定を受けたものが79箇所。不法な賭場が 200以上あり、公式統計によるPOGOの従業員は93695名(ちな みに フィリピン政府が把握する在比中国人は政府発表で、44798名。 労働省の 把握している人数は71532名(数字はいずれも『サウスチャ イナ・モーニ ングポスト』、19年12月27日)

 ところが別の統計ではマカティだけで、不法滞在の中国人は少なくとも 40万人、最悪で80万人と推定されている。この推計は、フィリピン入 管がアライバル・ヴィザで入国した中国人から割り出した人数とされる。

 フィリピンばかりではない。カンボジアのシアヌークビルは、カジノホ テル50軒。不法滞在の中国人が30万人と推定され、完全にチャイナシ ティと化した。国の中に外国があるのだ。

 日本政府はIRを許可し、その利権を巡って中国企業が日本の与党代議 士を籠絡し、賄賂を渡していた。すでに近未来の犯罪の前景が見えるようだ。

フィリピンやカンボジアや、そのほかのカジノオフショアを認めた国々で の悲惨な現実を、日本は明日の教訓としなければならないのではないのか。

◆「風立ちぬ」の命日

渡部 亮次郎


5月28日。名作「風立ちぬ」の作者。20世紀の業病(号病)肺結核をモ チーフにし、肺結核に倒れた堀辰雄の命日である。1953(昭和28)年のこ とだった。

「風立ちぬ」という松田聖子のアルバムもあるが「立ちぬ」という感傷的 な語感を借りただけで、堀の作品とは無関係である。

堀 辰雄(ほり たつお)のことを知ったのは中学生の頃で、兄が読んでい たのを勝手に読んだのかも知れない。死去した時は既に高校2年生。関心 は別のところに変わり、その死は知らなかった。

堀 辰雄は 明治37(1904)年12月28日、東京市麹町区平河町(現在は東京 都千代田区)で生まれた。 最終学歴は東京帝国大学国文科。

東京府立三中から第一高等学校へ入学。入学とともに神西清と知り合い、 終生の友人となる。

高校在学中に室生犀星や芥川龍之介とも知る。一方で、関東大震災の際に 母を失うという経験もあり、その後の彼の文学を形作ったのがこの期間で あったといえる。

東京帝国大学文学部国文科入学後、中野重治や窪川鶴次郎たちと知り合う かたわら、小林秀雄や永井龍男らの同人誌にも関係し、プロレタリア文学 派と芸術派という、昭和文学を代表する流れの両方とのつながりをもった。

1930(昭和5)年に『聖家族』で文壇デビュー。 このころから肺結核を 病み、軽井沢に療養することも多く、そこを舞台にした作品を多くのこし たことにもつながっていく。

1934年、矢野綾子と婚約するが、彼女も肺を病んでいたために、翌年、 八ヶ岳山麓の富士見高原療養所にふたりで入院する。しかし、綾子はその 冬に死去。この体験が、堀の代表作として知られる『風立ちぬ』の題材と なった。

この『風立ちぬ』では、ポール・ヴァレリーの『海辺の墓地』を引用して いる。このころから折口信夫から日本の古典文学の手ほどきを受ける。

王朝文学に題材を得た『かげろふの日記』のような作品や、『大和路・信 濃路』(1943年)のような随想的文章を書き始める。また、現代の女性の 姿を描くことにも挑戦し、『菜穂子』(1941年)のような、既婚女性の家 庭の中での自立を描く作品にも才能を発揮した。

戦時下の不安な時代に、時流に安易に迎合しない堀の作風は、後進の世代 の中にも多くの支持を得た。また、堀自身も後進の面倒をよく見ており、 立原道造、中村真一郎、福永武彦などが弟子のような存在として知られて いる。

戦争末期からは症状も重くなり、戦後はほとんど作品の発表もできずに、 信濃追分で闘病生活を送った。

代表作「風立ちぬ」は1936(昭和11)年から執筆、『改造』などに分載さ れたのち38年4月野田(のだ)書房より刊行。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」とバレリーの詩句の引用をもって始め、リ ルケの『鎮魂歌(レクイエム)』をエピローグに置く。

高原療養所とそこから山一つ隔てた「K村」とを舞台に、婚約者節子の病 床に寄り添い、やがて彼女に先だたれていく「私」が、死にさらされた自 分たちの生の意味と幸福の証(あかし)とを模索し、ついにそれらについ ての確信を得ていく過程を描く。

婚約者矢野綾子の死という自らの痛切な体験を、詩情あふれることばのな かで昇華し永遠の生の思想を訴えかけてくる点において、堀文学の代表的 名作となっている。
昭和28( 195年5月28日信濃追分(現・長野県北佐久郡軽井沢町)で死去 (満48歳没)2010・5・26
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

◆かんぽ生命の不適切販売

石井聡


暮れを迎えた「政官財」に激震が走っている。?IR汚職として国会議員 を10年ぶりに逮捕?かんぽ生命の不適切販売で郵政3社長が辞任の見通し? 前出問題をめぐる情報漏洩で総務事務次官が処分、辞任−とトップ級の ニュースが相次ぐ1週間だった。
 →秋元司議員、収賄容疑で逮捕 IRめぐり現金300万円
 →日本郵政グループ3社長が辞任へ かんぽ不適切販売で引責
 →鈴木総務次官、事実上の更迭 日本郵政に処分検討状況を漏洩

 汚職事件は、日本でのカジノを含むIR(統合型リゾート施設)への参入 をもくろんだ中国企業側から、内閣府副大臣などを務めた秋元司衆院議員 が金銭を受け取っていた容疑で、検察は「収賄」と位置づけた。他の議員 の関係先への捜索も行われた。

 IRはすでにIR推進法、IR実施法がそれぞれ成立し、横浜、大阪などの自 治体が誘致しようと手を挙げている。だが、構想を進める過程で、担当の 副大臣が汚職を問われ、成長政策の目玉の一つと位置付けたものに重大な 疑義が生じたのだ。この事件が起きなくても、カジノ導入構想への慎重論 は根強かった。

 野党の追及を待たず、自民党は政権与党として検証しなければならな い。関係議員の離党などで済むと考えているとしたら、対応を見誤ること になろう。

 訪中した安倍晋三首相は23日に習近平国家主席と会談し、来年4月ごろ に習氏を国賓で招くことに日本側で異論があるのを念頭に、尖閣諸島での 中国公船の活動を自制するよう求めた。
 →首相、習主席来日時に日中新文書発表を示唆 首脳会談で尖閣自制も要求

 ウイグル自治区などでの人権状況、香港情勢についても話題にした。だ が、習氏の返事は「中国の内政問題」だったという。それはおかしい。ウ イグル問題については、「民族の抹殺ではないか」との懸念さえある。民 族の運命は、中国政府が勝手に決めてよいことがらではない。

 これに他国が口を閉じれば国連も国際社会も存在意義を失う。「内政問 題」と反論されて黙ってしまえば、首脳外交の意味も乏しいものになる。
at 08:55 | Comment(0) | 石井聡

◆中性脂肪が気になる人の食事療法

庄司 哲雄


<中性脂肪とは>

血液中の中性脂肪(トリグリセリドともいう)には二つの由来があり、食事で摂取した脂肪が小腸から吸収され血液中に現われたものと、肝臓で炭水化物から脂肪に作り変えられて血液中に放出されたものがあります。

いずれも、体の組織でエネルギーとして利用されるのですが、血液中の濃度が極端に(1000mg/dL以上)増えすぎますと、急性膵炎を引き起こすことがありますし、それほどでない場合でも(150mg/dL以上)動脈硬化の原因のひとつになります。

<中性脂肪を下げる食事の第一歩>

食事療法の基本は、摂取エネルギーの適正化です。脂肪の摂りすぎのみならず、炭水化物の過剰も中性脂肪を増やしてしまいますので、全てのトータルを適正にする必要があります。
身体活動度にもよりますが、標準体重1Kgあたり25〜30kcal/日程度が適切です。肥満気味の方は少なめにし、減量を目指します。アルコール多飲や運動不足は中性脂肪の大敵です。

<炭水化物と脂肪のどちらをひかえるか>
各人の食習慣により異なる場合がありえますが、炭水化物1グラムで4kcal、脂肪1グラムで9kcalですから、脂肪摂取を控えることが大変効果的です。

<ジアシルグリセロールとは>

少し難しくなりますが、中性脂肪とはグリセロールという物質に脂肪酸が3つ結合した構造(TAG)をしており、いわゆる「油」です。これに対して、脂肪酸が2つだけ結合した油もあり、これをジアシルグリセロール(DAG)といいます。同じような油であっても、小腸で吸収されてからの代謝が異なるため、中性脂肪の値や体脂肪への影響の程度に差があります。

通常の油TAGは、小腸で膵リパーゼという酸素のはたらきで、脂肪酸が2つはずれ、脂肪酸ひとつだけが結合したモノアシルグリセロール(MAG)に分解されます。それぞれは吸収された後、小腸でまた中性脂肪に再合成され、血液中に放出されます。

一方、DAGは中性脂肪へ再合成されにくいため、食後の中性脂肪の上昇が小さく、また体脂肪の蓄積も少ないといわれています。最近、DAGを利用した機能性食品が開発されています。しかし、DAGの取りすぎもカロリー 過剰につながりますので、通常の油TAGとの置き換え程度にすべきでしょう。

<脂質低下作用のある機能性食品>

動物に含まれるステロールという脂質の代表はコレステロールですが、
植物には植物ステロールという脂質が含まれます。これは小腸でのコレステロール吸収を抑制する働きがあります。

<専門医に相談すべき病気>

中性脂肪の増加する病態には、糖尿病やある種のホルモン異常、稀には先天的な代謝障害もありますので、一度は専門の先生にご相談いただくのも大切だと思います。(再掲)
<大阪市立大学大学院代謝内分泌病態内科学  >

2019年12月29日

◆クリスマス・イヴが大荒れの香港

宮崎 正弘


令和元年(2019)12月25日(水曜日) 通巻6320号  

 クリスマス・イヴが大荒れの香港。久しぶりにガス弾
  武闘過激派の孤立化へ政庁側は政治宣伝などで締め付け

 12月24日は切支丹伴天連の「聖夜」。
 日本ではケーキを食べる日。香港はキリスト教徒が多く、買い物で賑わ
う筈の繁華街だが、またまたデモ隊、夜には過激派が登場し、警官と衝突
を繰り返した。久しぶりにガス弾が放たれ、地下鉄駅が閉鎖され、騒擾の
巷が戻った。

 年末になっても香港の騒動は収まらないが、当局の対応策に微妙な変化
がでている。
 さきに香港の小中、高等学校の教員80名が逮捕されたことは述べたが、
こんどは民主派の活動を支える資金を集めてきた、クラウドファンディン
グのプラットフォームの銀行口座凍結という、姑息な弾圧手段を執り始めた。
 
 12月19日、中国の命令を受けたのか、香港上海銀行は、民主派のクラウ
ドファンディングの受け皿として活発な募金活動をしてきた「スペース・
アライアンス」の銀行口座を凍結し、預金が下ろせなくなった。

 民主派は、すぐさま数万人がビクトリア公園にあつまり、すぐ近くの香
港上海銀行に抗議する集会を開催した。銀行の言い分は「黒いカネを凍結
した」とテロリスト扱い。
 なぜなら民主派のアジトとなっていた香港理工大学等等から火焔瓶が数
千本に小型爆弾やら起爆装置、ピストルが「発見された」と香港警察が捜
査報告し、容疑者を逮捕するという、おかしな事件が頻発したことが背景
にある。

 誰もが考えるのは中国からの工作斑が潜入してのヤラセ、民主派へ悪イ
メージのレッテル貼りを狙ったもので、こうしたプロパガンダにより、市
民との乖離をまねかせ、運動の孤立化を意図するプロットと考えられるだ
ろう。

 しかし、ガンマニア、暴動大好きという便乗組が民主派を装うケースも
ある。
 12月8日にガンマニアが逮捕され、この容疑者の部屋からAR15半自動
ライフルと実弾201発が見つかった。AR15といえば、ラスベガス乱射事
件で58人が犠牲になった、あの事件に使われた凶器の一つである。

 ただしこの容疑者は民主派と関連はなく、昨秋にも絨火器等の不法所持
で逮捕され、ようやく釈放されたばかりの「お尋ね者」だった。

 中国外務省は「過去六ヶ月の香港の暴力行為を香港市民は支持していな
い。過激派の行動に香港市民は賛成していない」などと記者会見している
が、香港のパブリックッ・オピニオン調査センターの最新調査でも「わた
しは中国人」との回答は21%、残りのうち78%は「わたしは香港人」と回
答している(『サウスチャイナ・モーニングポスト』2019年12月22日
      ○△□◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□◇◎ 
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BOOKREVIEW 
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 テニアンでも日米合同演習がなされている
  映画「FUKUSHIMA 50」がそれとなく語る自衛隊災害発動へ
の感謝
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桜林美佐監修/自衛隊家族会編『自衛官が語る海外活動の記録』(並木書房)
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 三月に封切られる映画[FUKUSIHIMA 50]は福島原発の災禍
に際して、現場の吉田所長以下、東電のサムライ50人が死を覚悟して残っ
た、感動の物語の映画化である
 そのなかで、最後に残る五十名と残りの人々、下請け業者や若い社員が
涙ながらに現場を去る場面がある。そして「自衛隊の皆さんもお引き取り
を」と所長が促すと、災害派遣で現場にいた自衛隊の隊長が、「我々の任
務は日本人の生命を守ることであり、撤退はありません」と告げる。
 何気ない一場面。ひどく印象に残った。原作者の門田隆将氏に誘われて
試写会を見たときの感想
 先々週に取材したテニアンでも、旧滑走路四本のうち、まだ一本が使わ
れており、自衛隊員がここで米軍と合同演習を繰り広げている。そう、こ
の飛行場からエノラゲイが飛び立ったのだ。

 さてトランプ大統領の「自国船舶は自国で守るべき」という発言を受け
て、自衛隊の新たな中東派遣が始まる。ホルムズ海峡には戦雲が立ちこめ
ている。
 本書は海外任務に向かった自衛隊員の記録である。海外での活動は災害
派遣と並んで平時における自衛隊の主任務になりつつある。
 自衛隊の海外派遣は、1991年のペルシャ湾での機雷掃海活動に始まった
PKO活動やイラク復興支援活動、国際緊急援助隊など約30年に及ぶ。海
上自衛隊による海賊対処活動はいまも継続している。
 本書は派遣先で隊員たちは何に悩み、苦労し、どう試練を乗り越え、任
務を遂行してきたのか。自衛隊による海外活動の実際の様子が25人の自衛
官の証言によって語られた。
 しかし、「自衛隊の海外派遣反対」の心ないデモを避けるよう隠れなが
ら出国したこともあったという。
 第1次イラク復興業務支援隊長を務めた佐藤正久(現国会議員)氏によ
れば、出発に際して日本の民間機に乗ることができず、成田空港では迷彩
服姿での立ち入りを禁じられという。
隊員たちは空港に向かうバスの中でスーツに着替えて飛行機に搭乗した。
隊員の輸送を買って出てくれたのはノースウエスト航空で、しかも機内
で、キャビンアテンダントから「私たちの気持ちです」と、隊員全員に
キャンディが入った袋が渡された。そこには「Thank you from US crew」
と書かれたメッセージカードが添えられていた。「あの心遣いは今でも忘
れられません」と佐藤氏は語る。
 海外に赴く自衛官たちは、つねに「日の丸」を背負い、誇りと使命感を
抱き、厳正な規律を維持して1人の犠牲者も出さなかった。
 自衛官たちが日本人特有の「やさしさ」や「思いやり」を遺憾なく発揮
し、現地の人々の立場に立ってきめ細かく活動した。
任務を確実に遂行してきた自衛隊の「練度の高さ」や「厳正な規律」も実
感でき、国民が知らなかった自衛隊の海外活動のリアルをまとめている。
貴重な記録である。
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読者の声  どくしゃのこえ  読者之声  ドクシャノコエ
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(読者の声1)貴誌24日付け(6318号)の書評、渡邊惣樹氏の『アメリカ
民主党の崩壊』(PHP)ですが、アマゾンに発注したところです。とも
かく民主党が分裂するとは、まるで日本の野党の分裂、低迷状況と似てい
ます。
渡邊氏はトランプの圧勝を予告していますが、日本の報道とは天地の開き
があり、是非読んでみたいと思いました。
   (FF生、川崎)


(宮崎正弘のコメント)『少数民族の血が入っている』とか、出鱈目の出
自がばれたリズ・ウォーレンですが、また金銭スキャンダルが飛び出した。
バイデンは息子のスキャンダルの防戦で手が一杯。党の統制が取れないば
かりか、下院で可決したトランプ弾劾を、上院に送らない。
送ったら上院は否決するばかりか、バイデンら『証人』喚問が行われ、民
主党はますます不利になるからでしょう。本当に、大統領弾劾決議は、ア
メリカ民主党にとって、自爆テロでしたね。
  

◆靖国たきつけた元中国大使

阿比留瑠比



【阿比留瑠比の極言御免】靖国たきつけた元中国大使 令和元年
(2019)12月26日

折しも安部晋三首相が中国を訪問し、習近平国家主席に続いて李克強首相
と会談した25日、外務省が日中関係に関する興味深い外交文書を公開し
た。昭和63年の竹下登首相の訪中をめぐり、外務省が竹下氏に靖国神社不
参拝を求めていたことを示す同省中国課作成の極秘資料である。

一読、ああやっぱりこんなことが慣例化していたのだなと感じた。外務省
としては、中国が参拝に反対する靖国行けば、訪中自体も危うくなると考
え、そうした情報を首相官邸に伝えていたようである。

だが、そんな中国の意向を忖度(そんたく)し、過度に配慮してきた外務省
チャイナスクール(中国語研修組)の姿勢こそが、中国側を増長させてき
たのだろう。

行き過ぎた忖度

中国を専門とする外務官僚の立場では、中国当局の目を気にせざるを得な
い。ある程度、中国側の歓心を買わなければ情報も入手できないという事
情もあろう。

とはいえかつては往々にしてそれが行き過ぎ、日本の立場を弱くしてきた。

例えば平成12年4月の国会では、中江要介元中国大使が、昭和60年に中国
の胡耀邦総書記と靖国問題を協議した際のエピソードを証言している。同
年8月15日に中曽根康弘首相が靖国に公式参拝をしたのを受けてのやりと
りである。

胡氏「もう靖国神社の問題は両方とも言わないことにしよう。黙って85年
でも100年でも騒がずに静かにして、自然消滅を待つのが一番いいじゃな
いか」

中江氏「もし今黙っちゃたら、日本では『ああ、もうあれでよかったん
だ』と思ってしまう人が出るかもしれない」

中江氏はまるで手柄話をしているかのようだが、冷静になろうと努めた中
国を逆に騒げとたたきつけた構図である。もし中江氏が胡氏に、靖国問題
は静感すべきだと同調していたら事態はどう推移しただろうか・

小渕氏は謝罪拒否

そして少なくない自民党議員も、そんなチャイナスクールと考え方を共有
する時代が長かった。

平成10年の小渕恵三政権時代には、韓国の金大中大統領と中国の江沢民国
家主席が相次いで訪日した。

このとき、小渕氏は、日韓共同宣言には「痛烈な反省と心からのおわび」
を書き込んだが、中国側求めていた共同文書への歴史謝罪の盛り込みは拒
否した。その後、ある外務省幹部からこんな話を聞いた。

「小渕さんは相当、中国を疑っていた。江氏来日の前、外務省アジア局幹
部らが夜中に首相公邸を訪ねて謝罪を文書化できないか相談したが、小渕
さんは『謝罪はこれが最後か』と強く確認を求めた。幹部らは『これで最
後です』と言い切れず、謝罪の文書化はノーとなった」

ともあれ、今回公開された外交文書とも通底するように、外交の意思決定
のプロセスは単純ではないが、同時に関与した人次第で決まる。

そのときの国内外の情勢も慎重論もあろうが、安部首相にはぜひ任期中に
また靖国参拝してもらいたい。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

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松本市 久保田 康文 
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