2020年10月31日

◆日本の国柄が現われたコロナとの戦い

加瀬 英明


 コロナとの戦いが長期化するなかで、出口がさっぱり見えてこない。コロナとの共生といわれるようになって、講演の場がようやく増えるようになっている。

 先週は都内のホテルで、150人あまりの経営者を前にして講演した。

 聴衆の椅子が間隔をおいて置かれ、演壇から見ると、全員がマスクを着用していた。

 私は咄嗟(とっさ)に、「もし、いま宇宙人が地球にやってきて、人間とはじめて出会って、口が1つしかないのに、耳が2つあるのを見て、話す2倍聴くためだと思っ
て、感心します」

「そして世界中どこへ行っても、全員がマスクをしているのを見て、口を開いて愚かな言葉を発しないように、マスクで被(おお)っているのだと思って、いっそう感心するで
しよう」と、切り出した。

「古代ギリシアの諺(ことわざ)に、『愚か者と魚は、口から釣られる』という戒めが、ありますね。

 人々が互いに話す2倍、聴き合えば、家庭も世界も平和になるはずです。皆様はマスクで口を覆って、素晴しいお手本を示されています」と、つけ加えた。

 日本では誰一人として、マスクの着用が「個人の自由を奪う」という声をあげない。

 100年ぶりのパンデミック

 スペイン風邪の大流行がおさまったのが、1922年だった。100年ぶりに1918年から4年にわたって、世界で1000万人以上の生命が奪われた。私たちは100年ぶりに、コロナというパンデミックに襲われている。

 日本国民はスペイン風邪の大流行以来、冬になると風邪を予防するために、マスクによって鼻と口を覆うことが習性となった。スペイン風邪の大流行を忘れた世界の人が、日本人が冬になるとマスクをしているのを見て、奇異に感じるようになっていた。

 今回、コロナウィルスによって、ヨーロッパや、アメリカをはじめ世界の国々で、マスクの着用がはじめて一般化するようになった。

 アメリカや、イギリスなど西洋諸国ではマスクの着用を強制しているのに対して、多くの人が「個人の自由」を奪うといって抵抗している。国柄が日本と大きく違うのだ。

 日本が心を分かち合う「和」の社会であるのに対して、他人(ひと)との違いを強調する個人社会なのだ。
日本と西洋とではマスクの役割が違っている

 50年ほど前に、アメリカ人のジャーナリストが日本について書いた記事を読んだが、日本人の母親だけがマスクをして、連れていた幼い子供がマスクをしていないのを
見て、「日本の母親は残酷だ。自分だけ守ろうとしている」とけなしていた。とんでもない誤解だ。

アメリカでは自分をコロナから守るためにマスクをすが、日本では他人にうつさないためにマスクをする。先の母親は風邪をひいていたけれど、子供は元気だったのだろう。

 アメリカ人が自己中心なのに対して、日本はつねに人を思い遣る、やさしい「和」の文化なのだ。

 日本では西暦730年に、聖武天皇の光明皇后が貧しい人々や、老人、孤児を無料で治療するために、薬の製造所である施薬院(せやくいん)、病院である療病院(りょう
びょういん)、寄宿舎の悲田院(ひでんいん)を各所に開設した。江戸時代を通じて、明治に入るまで続いた。

 日本は世界のなかで、もっともやさしい文化だ。

 歴代の天皇は国民全員を最下層民まで、「おおみたから」(大御宝)と呼んできた。このような国は、日本の他にない。

 天皇は諸外国のように覇者ではなく、国民の父であり、母であるのだ。
今日でも、天皇は世界でもっともやさしい方であられる。

 『万葉集』は万人が平等な証し

 日本は世界で、もっとも平等な国だ。『万葉集』は天皇が西暦七五九年までに集めた、はじめての和歌集だが、農民はもちろん、今日のホステスや、売春婦に当たる女性
や、「ほがいびと」と呼ばれた乞食までがよんだ歌が、
5000首近く収められている。

 ほがいびとは人の門戸に立って寿言(ほがいごと)を唱えて回る、物貰いの芸人のことだが、『万葉集』には「乞食者(ほがいびと)の詠(うた)」と記されている。世界で下層
民全員が文盲だった時に、日本は平等だったから、物貰いまで字が読めた。

 日本もしばしば疫病によって、見舞われてきた。

 今回のコロナの流行に当たって、安倍内閣が国民と外国人居留者全員に1人ずつ、洩れなく10万円を配った。

 これは、日本ではじめて行われたことではない。
新聞と大手テレビは不勉強

 政府が10万円を配ることを決定した時に、大手の新聞もテレビも、日本ではじめて行われたのではないことに、まったく触れることがなかった。その時の現象だけを追っ
ている。不勉強だ。

 私は江戸開府400周年が巡ってきた平成15(2003)年に、日光東照宮が記念事業として、江戸研究学会を創立した時に、会長をつとめた。江戸東京博物館の竹内誠館長も、理事の1人だった。

 江戸幕府は疫病がひろがって、経済が停滞すると、庶民全員に給付金を一律に支給している。

 1例だけあげると、悪性のインフルエンザが大流行した1802年に、11代将軍家斉のもとで、幕府は独身者に30文、2人暮し以上の家族について、1人250文を支給した。250文は今日なら、2万円ほどに当たる。購買力にすれば、10万円以上になるだろう。

 日本の文化のもっとも大きな特徴は「清らかさ」

 日本文化のもっとも大きな特徴といえば、「清らかさ」をもっとも大切な価値としてきた。日常生活において、肉体の清潔さとともに、心が清らかなことを求めてきた。

 ヨーロッパでは、医師も150年前まで、手を洗う習慣がなかった。

 ドイツのロベルト・コッホが、1876年に細菌を発見する30年前に、ウィーン大学のゼンメルワイス医局長が、細菌に当たるものを「死の粒子」と名づけて、手洗いを提唱した。

 ところが、当時のヨーロッパでは、医師は貴族階級に属しているとみられて、穢れているはずがないと信じられていたので、医師会が猛反発した。ゼンメルワイス博士は、
気の毒なことに精神病院に監禁されて、コッホが細菌を発見する前に死んだ。

 日本では古代から、手洗いと嗽(うがい)が行われていた。神道の神社では、お参りする前に手水所(ちょうずどころ)があって、手と口を洗って清める。手水舎(てみずしゃ)とも、呼ばれている。

 「ちょうず」は手と水と書くが、古語で便所も意味している。手と水を組み合わせている。清潔であることを求める習慣によるものだ。

 無限の心

 17世紀に徳川5代将軍の綱吉が、全国に6つの盲学校を開いた。世界ではじめてのことだった。6年制で盲人に鍼灸(はりきゅう)、按摩(あんま)、算盤による計算など
を、教えた。つぎに世界で古い盲学校といえば、フランスで百数十年も後になってからのことだ。

 江戸時代には全盲の人だけに、金貸し業が許された。身障者にやさしい社会であってきた。

 日本では、政府が4月に緊急事態宣言を発して、不要不急の外出や、営業の自粛を要請したが、法的な強制力がなかった。それなのに、国民がすなおに従った。

 天皇の詔勅(占領下で廃止された)は、「セヨ」という命令ではなく、「庶幾フ(こいねがう)」(切(せつ)に望む)と結ばれているのに国民が従うのに、外国の政治学者
を驚かせてきた。今回の緊急事態宣言も、同じものだった

 金(かね)――経済と、生命(いのち)――寿命には、限りがある。心はいくら配っても、限りがない。日本は和――こころの国なのだ。経済に一喜一憂するより、心を大切
にしたい。

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◆インド、米国と防衛協同を鮮明に

宮崎 正弘

 
令和2年(2020)10月28日(水曜日)弐 通巻第6682号 

  インド、米国と防衛協同を鮮明に
   台湾への武器供与に続く中国封じ込めの実体化

 10月27日、スリランカ訪問に引き続きポンペオ国務長官はエスパー国防長官とともにニューデリーを訪問し、

モディ首相と会見した。

その席で、「米印防衛協定」といえる共同声明をだした。電光石火の早業、これは台湾への武器供与に次いでアジアの安全保障体系を画期する外交史上にも重要な出来事である。
 
 インドは米国との関係改善を比較的緩慢に進めてきたのも、武器体系がロシア基軸であり、いきなりF16など米国のジェット戦闘機のシステムに移行できることは不可能とされてきた。

ロシアもまたインドは最大のロシア製武器輸入国であり、インドとは過去七十年に亘って、両国がともに外交的に裨益してきたのだから、この防衛の基軸を乱すような米国の乱入には警戒をしていた。


実際にロシアとインド関係は密接であり、モスクワから印度各地に直行便がある。

「暴君を追い払う」とポンペオ国務長官が鮮明にしたように、米国とインドの共同声明は実質的な防衛協定ともいえ、ラダック地区の中印国境紛争が直接の動機である。主として米国は地図情報を供与するという。

ポンペオ国務長官はインドの有力視『ザ・タイムズ・オブ・インディア』との独占会見において次のように述べた(同紙、10月28日)。
 
「この戦いは自由と全体主義の戦闘であり、インドはその戦場の一つである。米国はインドと同様に民主主義、自由と主権を尊び、中国共産党の全体主義暴政と闘うインドならびに全世界の自由主義国家と同じ立場を共有するものである。

全体主義中国は、国境を接する国のみならず、一帯一路の関与するすべての国家の安全にとっての脅威であり、インドの国民の安全を守るためにも、米国は最大限の支援を惜しまない」。     
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌6675号 にて渡邊惣樹氏が『戦後支配の正体 1945〜2020』(宮崎正弘/渡辺惣樹著、ビジネス社)の中で、「やはり今の経済学者に欠けている議論は中央銀行とは何か、貨幣とは何かの議論です。

これらの持つ怪しさについて一切触れない・・・貨幣とは何かについてはいまだにわからないことがある」と繰り返し強調しておられると私は記し、それは今の経済学では説明できない何かワケがあるためであり、それを解明するためには経済学分野でも「歴史修正主義」が求められているのではないかと申しました。
本稿ではまず渡辺氏が何を以って「中央銀行や貨幣の持つ怪しさ」と言っておられるのかを推察してみようと思います。

 1.「(イングランド銀行の説明によれば)銀行は、預金という貨幣を元手に貸出しを行うのではない。、貸出しによって預金という貨幣が創出されるのである。

銀行による貸出しは、本源的預金による制約を受けずに、借り手の需要に応じて行う。銀行は、企業家に対して、理論的にはいくらでも資金を貸出すことができる。

・・・銀行の融資活動によって、貨幣が新たに創造されるのである。」と「富国と強兵」(中野剛志著)に書かれている。

即ち民間銀行が中央銀行はおろか、誰とも無関係にマネーを創造し、”勝手“に社会に放出している実態を述べている。なぜ民間銀行はこのような「好き勝手な事」ができるのだろう?国家が民間銀行に本来は「私的貨幣」であるマネーを「公的貨幣」にauthorize
なしに転換することを放任しているのは「通貨偽造」を認めているのではないか?


2.更に恐慌時になると、流動性支援はまだしも信用性支援を民間銀行にたいして国家が税金で救済していることを容認しているのは、言語道断ではないのか。


 3.歴史的経緯を斟酌すれば、民間銀行が自行名義の通貨を発行し、融資することは今でも認められるかもしれない。しかし通貨単位は大きなブランド力(信用力)を保持していることを誰もが認識しているがため、通貨はそれなりの信用力を有することができたのである。

それにも拘わらず民間銀行は円という通貨のブランド料を払わずに、自行が融資したマネーに自国の通貨名を”自由に“使っているのである。それは近代社会の一般的倫理観からすれば不条理といえよう。


4.歴史的経緯は誰でも書籍にて知ることができる。しかし今に至っても誰もが公的機関と了解している中央銀行がアメリカのように民間資本から成っていることをなぜ放置しているのか?


5.民間銀行は融資の際、その金額のままで資産として簿記上記帳しているが、これは会計学上の大きな誤り(トリック?)ではないか? 


6.コロナ危機以後、あれほど「姦しかった」財政規律派と積極財政派による議論は突然消え、今までの金融分野に「限って?」いた支援を観光・外食産業など純粋な民間分野にまで「アッと言う間に」広げ、世界中が巨額の財政出動を開始した。財政規律派はひと段落過ぎたら極端な大増税の波が押し寄せてくると思いつつダンマリを決め込んでいるのか?それとも全く新しい「経済理論」が生れたのか?

以上に関し、私は(推測するに渡辺氏も同様に)今の経済学には「経緯説明」はあっても「現代的」な「理屈や正統性」が語られていないとおもっています。もし実相を語る人が現れたらその人物は「名誉ある」「歴史修正主義者」の謗りを免れないことでしょう(SSA生)

  ♪
(読者の声2)貴誌6680号にある、中国国歌を日本の学校で堂々と歌うなんて、信じられませんね。

 有名な反日ソングです。1935年制作の『風雲児女』という満洲事変に立ち上がる中国青年たちを描いた中国映画の主題歌です。
 校長や理事長たちは知らないのか、知ってて許しているのか、もう日本は侵略された
も同然です。世も末ですね.(田中秀雄)


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(読者の声3)最新調査によると、「大阪市廃止・特別区設置」について、「反対」が賛成を上回りつつあるようで、喜ばしいことです。 愚案であることが周知されてきたのではないかと思います。

多大の経費をかけて、現状を変えようと主張するなら、その意義、メリットについて「強力な挙証責任」を負うべきであって、それに対して、反対派は、「メリットが少ない」ということを主張さえできれば十分であることは、論理的に当然のことです。その意味で、「よくわからない」という方は「反対」するべきことも当たり前でしょう。

小生は、関東に現住ですが、先週末、2泊3日で大阪へ行ってきました。街頭では、(大阪市廃止)反対派の活動を何か所か見かけたので、激励してきました。土曜日昼、梅田のヨドバシ・カメラ前では、山本太郎氏が街頭演説しており、かなりの聴衆を集めていました。


賛成派運動員(維新の一派)に対しては、「そもそも、大阪市を『廃止・分割』して、具体的に、いかなる合理化効果があるのか」と問いかけたのですが、まともな回答もできずに、逃げていきよった。愚かな連中です。

滞在中に、TVで、松井市長・自民・公明・共産の代表者による討論番組も見ることができましたが、特別区設置コストについてなど、枝葉の議論が多いように感じました。

無用の愚策のために経費をかけるなど、額の多少にかかわらず、そもそもからして、許されるはずがないのです。

さらに、現在の大阪市庁舎を4特別区の「合同庁舎」にする案など、滑稽極まる。 

4区のうち3区の本庁舎とその職員は、当該自治体管轄区域の外に存することになります。 そのような奇怪、奇態な「自治体」などあり得ない。呆れるほかありません。

しかも、その「合同庁舎」内で、多数の一部事務組合を設置し、全ての事務所・人員を4分割して、共通管理部門も個々に設置しなければならなくなります。
二重行政解消どころか、府・一部事務組合・特別区の「三重行政」になり、事務の進展が現状よりも阻害される恐れが強いでしょう。(椿本祐弘)
  
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(読者の声4)「第2回 守る会創立一周年記念講演会・第14回 新東京塾」のご案内


「皇統(父系男系)を守る国民連合の会」創立一周年を記念して、「新しい歴史教科書をつくる会東京支部」
との共催で、第2回 守る会記念講演会 ・ 第14回 新東京塾(研修会・懇親会)を、下記の要領で開催いたします。

               記
<正統な皇統を死守しなければ、日本は 「日本」 でなくなる!>
日 時  令和2年11月15日(日)13時〜16時30分
会 場  文京シビックセンター・4階 シルバーホール 
研修会 基調講演 「女性天皇も女系天皇も日本を滅ぼす 
     講師: 竹内久美子氏
(皇統(父系男系)を守る国民連合の会 呼掛け人)「反皇室としてのマスコミと、菅内閣」 (14:00〜14:40)
     講師: 水島 総 氏
(皇統(父系男系)を守る国民連合の会 顧問)
懇親会 17:00〜19:00 会場は、シビックセンター付近の居酒(参加自由 申込者 優先 ただし、余席がでれば、会場で募集)
会費  研修会 1500円(予約優先、ただし、 余席があれば、聴講可)  
       (ただし、大学生・大学院生は500円、高校生以下は無料) 
懇親会 4000円(両講師ともご参加の予定です。) 
共催   「皇統(父系男系)を守る国民連合の会」
 「新しい歴史教科書をつくる会東京支部」
申込先   加藤幸太郎 TEL090−9244−2096
FAX 03−5993−1287
MAIL  2740kxuy@jcom.zaq.ne.jp

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(読者の声5)アメリカ民主党大統領候補のバイデンの息子の、ハンターバイデンの不始末によって、政治生命の危機に晒されている。それも、水没したパソコンを修理に出し、どこに出したか忘れ、スタッフが方々の修理店に電話したという。

だが修理店は、おかしな電話だと疑い、不審に思い、あるとは言わなかったのだろうか。それとも、その時にはすでに、FBIとジュリアーニに渡していたのだろうか。バイデン候補は、いかに息子とは言え、依存症者を信頼したのがまずかった。

反面のトランプは、兄がアルコール中毒なのに、救いの手を差し伸べなかった。冷たい男だと、姪が暴露本を出した。結果からだけ見ると、冷徹なトランプが賢かった。
人は良いが、指導者になれない人。冷厳だが、困難な環境を打開する人。果たしてアメリカは、世界の覇王として、どちらを選ぶのであろうか。(斎藤周吾)


◆宗教心なき中曽根元首相の葬送

櫻井よしこ


戦後日本の歴史に大きな功績を残した故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬が今月17日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で営まれた。昨年11月の死去から約1年後の準国葬である。

亡くなった人をどれだけ心をこめて葬送できるか、どこまで深くその人の想いに共感できるかは、残された功績をどれだけ未来に生かせるか、私たちが未来の道をどう歩むかに関わってくる。その意味で合同葬は自民党の精神の芯を見せる機会でもあった。

武漢ウイルスの未だ治まらない中、雨模様も重なってか、広く寒い会場には空席が目立っていた。早めについて着席し、見渡すと、「中曽根行革」が旧来の陋習を破るべく高く旗を立てて社会を揺るがしていた当時、中曽根内閣に深く食い込んでいた兵(つわもの)たち、屋山太郎氏、橋本五郎氏、田原総一朗氏らの姿もあった。

中曽根行革の目玉のひとつが国鉄改革だった。私は旧国鉄を米紙東京支局の助手として取材したが、彼らの顧客軽視、劣悪なサービス、異常な労使関係、不潔極まる列車や駅施設は民営化で一変した。

労働組合の中に革マル派系や中核派系の活動家も暗躍していた旧国鉄は闇を暴かれ、分割民営化されて現在のJR各社に生まれ変わった。

中曽根行革は、それを指揮した経団連の土光敏夫会長の質素な生活振りもあり、国民の熱烈な支持を得た。個人の栄耀栄華や働かない労働組合の既得権益のためにではなく、社会・国全体の水準の向上を優先し、国民のためになる事業体に生まれ変わらせようとする中曽根氏の改革努力を国民は後押しした。容易ではない大改革を成し遂げた氏の政治的手腕と叡智、理想追求の熱意を私は高く評価する。

外交における成果も大きい。それ以前は国際社会で存在感を示し得なかった日本が、一人前の国として認められ始めたのも中曽根氏の功績である。私は氏に、国際外交の基本を尋ねたことがある。氏はこう答えた。

「右手に禅、左手に円。日本の精神文化を高く掲げ、日本の強味である経済力と合わせて、国際社会に確かな地位を築きたい」

靖国神社を見限った

日本と日本人への信頼を外交の基礎に置き、氏は日本を背負って力を尽くした。日本人であることを誇りとして振る舞った。その面でも中曽根外交を大いに評価したい。

そう言いながらも、私には中曽根氏に対する拭いきれない残念な思いもある。戦後40年目の1985年8月15日、靖国神社に「公式参拝」と銘打って参拝し、中国共産党に非難されるや、以降、靖国参拝を完全にやめてしまったことである。この間の事情を氏は後に「靖国参拝をやめたのは、胡耀邦が私の靖国参拝を理由に弾劾されるという危険もあったからです」(『天地有情』)と説明している。

胡耀邦総書記は当時中国共産党内部の権力闘争で追い詰められつつあった。日本に理解を示した開明的な胡耀邦氏を守るためとして、中曽根氏は祖国日本に命を捧げた246万余の英霊が眠る靖国神社を見限ったことになる。

中国共産党総書記の胡耀邦擁護か、日本国に殉じた人々の魂に感謝を捧げ、礼を尽くすための靖国神社参拝か。日本国としての優先順位は余りにも明白だが、中曽根氏はそれをとり違えた。

結論を言えば中曽根氏が靖国神社と訣別したにも拘わらず、胡耀邦氏は失脚した。加えて、以来、日本国の総理大臣の靖国神社参拝は中国によって常に非難される事態となり、首相は自由に参拝できなくなった。私はこの点を、中曽根氏の日本国に対する最大の背信だと考えている。

その点を厳しく指摘しつつ、それでも私は先述の功績も含めて中曽根氏の足跡に敬意を払うものだ。

正負両面ある中曽根氏のための合同葬は丁寧な形で営まれた。

中曽根氏の御遺骨は、前後を警護の車に守られ、孫の衆院議員、康隆氏に抱かれてホテルに到着した。自衛隊の儀仗隊に迎えられ、御遺骨をおさめた純白の清らかな包みは康隆氏から菅義偉総理を経て儀仗兵に手渡された。捧げ銃の儀仗兵に前後を守られ、御遺骨は瑞々しい生花で飾られた壇上に静々と安置された。

天皇・皇后両陛下、及び上皇・上皇后両陛下はいずれも特使を遣わし、一礼を捧げられた。秋篠宮皇嗣殿下、同妃殿下他、皇室の皆様方は献花なさった。葬儀委員長は菅首相が務め、歴代総理も三権の長も参列した。各国大使も列をなした。

この間、御遺骨は同じ手順を逆に辿って康隆氏の胸に抱かれ、再び前後を儀仗兵に守られながら車に到着。その一連の動きを会場の私たちは大スクリーンで見た。御遺骨が車に入ると、礼砲が三発鳴り響き、車は静かに滑り出した。

献花の「流れ作業」

式典の型はどこから見ても美しく整っていた。その意味で政府・自民党は誠を尽くしていた。にも拘わらず、会場で感じたのは合同葬全体に心がこもっていないということだった。

なぜだろうか。ひとつの理由は中曽根氏に捧げられた弔詞であろうか。とりわけ三権の長による弔詞は、型を踏まえたものではあろうが、いずれも短く、紋切り型だった。山東昭子参院議長の弔詞は107文字。これが参院の伝統なのだろうか。流石に忍びなかったのであろう。氏は中曽根氏の伴をしてフランスに出張したときの印象を冒頭につけ加え、人間として、また政界の後輩として、中曽根氏を悼んだ。

大谷直人最高裁長官の弔詞も同様だ。一分程度で読み上げられた短い弔詞は官僚的で、好悪も是非もない。言葉の響きは無機質で、この弔詞を一体誰が嬉しく思うのか、疑うものだ。

たしかに前例は大事かもしれず、世間は前例だらけだ。それを踏襲することの重要性も理解できないわけではない。されどされど、どこを触ってもプラスチックのようにツルンとしていて、掌には何も残らないようなこんな送り言葉でよいのかと強く思った。

心がこもっていないと感じたもうひとつの理由は、式典のどこにも宗教の香りさえなかったことだ。祈りのない式典だったと言ってよい。三権の長も総理経験者も、末席の私たちも皆、順番に白菊を献花したが、遺影に深々と一礼する人、チョコッと頭を下げる人、色々である。だが、献花の「流れ作業」で式典は終わる。

仏教、キリスト教、神道、何でもよい。その人の生と死を深く受けとめ、人間の存在を超える大きな力ゆえにその人に命が与えられたことに、限りない感謝を捧げる宗教心があってこそ、送ることの意味があるのではないか。人間の生死に対する深い感謝と祈りの心、宗教心を失ったかのような合同葬に、わが日本民族の未来に不安を感じた一日だった。

『週刊新潮』 2020年10月29日号
日本ルネッサンス 第923回

◆飲んだら乗るな・乗るなら飲むなは酒だけでない

〜睡眠薬でもないのに、眠くなったり、意識が薄れるくすり〜

大阪厚生年金病院薬剤部 

「酒は百薬の長」とか「酒をのめばみんな友達」とか言って飲む「お酒」は人生を楽しく豊かな気分にしてくれます。

しかしいざ今宵も、と酒を酌み交わそうとした時、「飲んだら乗るな」「乗るなら飲むな」と標語が頭の中を駆け巡ると、車に乗ってきたときは,飲む訳にはいきませんね。

最近では法律が変わって「酒酔い運転は運転者だけでなく同乗者も」みんな捕まってしまいます。罰金は高いそうです。

法律には書いてありませんが、実は薬にも「飲んだら乗るな」「乗るなら飲むな」というくすりがあるのです。睡眠薬はもちろんですが、ある抗生物質にはまれですが、「飲んだ後、突然意識が消失して車で事故った・・」と言う報告もあって、くすりの説明書には「意識消失・・があらわれることがあるので自動車の運転に従事させないこと・・・」などの記載がしてあります。

また、風邪薬やアレルギーを抑えるくすりは殆どが「飲んだら乗るな」「乗るなら飲むな」の類の薬で、注意が必要です。

薬局で貰うくすりには必ず「くすりの説明書」が付いてきますので、飲んでいる薬は「大丈夫かな?」と一度は確認してみましょう。

説明書の中身は注意事項が多いし、文字も小さくて読みにくいかもしれません。そんなときは『分かりにくいし、字も小さくて読めないぞ。』と、薬剤師に説明を求めてください。

真面目で四角い薬剤師ですが、きっと頼りになります。

2020年10月30日

◆「学術会議の反日、異常な二重基準」

櫻井よしこ


『週刊新潮』 2020年10月22日号
日本ルネッサンス 第922回

日本は普通の真っ当な国家になってはいけないというかのような日本否定の考え方はもう捨て去る時だ。論理矛盾とダブルスタンダードの日本学術会議を見ての感想である。

日本の学者・研究者は「今後絶対に」軍事研究はしない。なぜなら日本は過去に軍国主義に走ったから、という学術会議の掲げる1950(昭和25)年の「決意表明」は、日本を占領していた連合国軍総司令部(GHQ)の考え方を反映している。

亀山直人初代会長は53年に吉田茂首相(当時)へ、GHQが学術会議設立に「異常な関心を示した」と書き送っている。設立時のGHQの異常な関心は、日本学術会議の理念にもろに反映された。日本が二度と米国に刃向かえないように、およそ全ての軍事力を殺ぎ落とす役割を日本学術会議に担わせようとGHQは考えた。それが前述した軍事研究絶対拒否の誓いにつながっている。

学術会議に相当する世界各国の機関はシンクタンクだ。国によって形態は異なるが、強い影響力を持つ米国のシンクタンクは財政的に独立した民間組織として機能している。GHQはしかし、日本学術会議を自国のシンクタンクとは正反対の立場、国家機関に位置づけた。

日本学術会議法には、同会議を守る枠組みが明記されている。内閣総理大臣が所轄し、全経費は国庫によって賄われる一方で、政府から独立した地位が保証されている。

政府から独立した強い立場で、学術会議はこれまでに三度軍事研究に関する声明を出した。最初のそれは前述の50年、「戦争を目的とする科学の研究には絶対従わない決意の表明」だった。67(昭和42)年の第二の声明は、「絶対に」という表現で「戦争を目的とする科学の研究」を拒否した。2017(平成29)年には第三の声明を発表して右の二つの声明を継承した。第三の声明では「今後絶対に」戦争目的の科学研究は行わないとの決意表明に加えて、次の事例を記している。

苦汁を飲まされてきた

「防衛装備庁の『安全保障技術研究推進制度』(2015年度発足)では、将来の装備開発につなげるという明確な目的に沿って公募・審査が行われ」ている。しかし「政府による研究への介入が著しく、問題が多い」。

安保技術促進制度に関して、日本国政府は学術会議に苦汁を飲まされてきた。その当事者でもあった小野寺五典元防衛相が10月9日、「言論テレビ」で語った。

「一度めの防衛大臣の時に、日本の次期戦闘機等、新しい技術の開発は外国の技術に頼るのではなくオールジャパンで進めたい、また、航空機を専門に研究している大学や研究室と共同で行いたいと考え提案しました。ところが大学側は軍事研究は基本的に受け付けないというのです。それどころか日本の大学は防衛大学校卒業生が大学院に入ろうとしても、自衛隊だという理由で入れてくれない。おかしいのは、中国人民解放軍の軍歴を持つ中国人を同じ大学院に受け入れ、技術をどんどん教え、垂れ流しているのです。それなのになぜ、日本を守る防衛大生、或いは防大卒の研究者を拒否するのか。不可解な壁が立ち塞がりました」

そこで小野寺氏らは考えた。学界と防衛省の垣根を低くしようと。その為に安全保障の技術革新を目的とする公募型の研究ファンドを作り、大学や研究機関の専門家たちに応募してほしいと、予算を確保した。

「初めの頃に応募して、いい研究をしていたのが北大でした。ところが学術会議は軍事研究につながるものは許さないと、強硬です。学術会議にはそれなりの権威があります。防衛省の研究費を受けようとした大学の先生方が辞退する例が続きました。納得できないのは学術会議が防衛省の委託研究を禁じながら、米軍の研究費についてはお咎めなしだった点です。大阪大、東京工業大、東北大、京都大などは米軍の研究費を受け入れて成果を出していますが、それらには文句を言わないのです」

米軍の委託研究はよいが防衛省の研究は拒絶せよとは、どういうことか。日本の大学がこんなことでよいのか。それを仕切っているのが日本学術会議だ。だからこそ、小野寺氏はこう語る。

「正直、(名称に)『日本』って付けていいのかなと、そう思います」

中国人民解放軍の委託研究を受けるには至らないが、中国の理系大学や研究機関に協力する日本人教授や研究者もいる。日本学術会議は、日本の国益よりも中国の国益を考えたのかと疑いたくなる意見表明もしている。

先端産業の主導権

そのひとつが国際リニアコライダー(ILC)のプロジェクトだ。

いま世界の素粒子物理学研究の中枢は、スイスとフランスの国境に27キロにわたってまたがる地下深くのトンネル、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)にあると言われる。これは宇宙の成り立ちの解明につながる純粋科学の研究だ。しかし、同研究は超電導技術や、素粒子検出に必要なあらゆる先端技術が凝縮されたもので、この分野を制覇できれば、ほぼ完全に先端産業の主導権を握れると言われている。中国はいまこの一大研究に意欲を燃やしている。この研究で成果をおさめられれば、「中国の夢」を叶え、「世界の諸民族の中にそびえ立つ」ことができる。

一党独裁体制で世界制覇を目指す中国共産党は、このビッグ・サイエンスのプロジェクトに惜しみなく資金を投入できる唯一の存在であろう。対して西側陣営は一国では対抗できない。連携が必要で、日本と欧米が共同プロジェクトとして考えているのが先述のILCだ。

科学分野での巨大プロジェクトは国と国との関係を左右する。遅れをとれば先んじた国の後塵を拝すのみならず、安全保障上も経済上も従属を強いられかねない。いま米国が国益をかけて宇宙開発に乗り出しているのも、宇宙空間を中国に制覇されてはならないと考えるからだ。

中国はすでに従来の2倍以上の規模の次世代加速器建設を考えており、日本が誘致しようとするILC建設は我が国が科学において一流国に踏みとどまれるか否かの岐路である。だがここに日本学術会議が立ち塞がっている。30年という長期計画と巨額の資金投下は科学者の代表機関として支持できないというのである。彼らは真に科学者の代表機関なのか。

北海道大学名誉教授の奈良林直氏が語る。

「日本学術会議は、人文社会分野までを含む学術団体の推薦者から構成され、最近は自分達で人選しています。海外の巨大研究機関との連携が弱く、国際プロジェクトを主導する組織力もなく、研究成果の産業界への波及といった活動も活発ではありません。評論家的な立場の所見です」

こんな日本学術会議に、日本の未来を左右しかねない大プロジェクトを止める資格はないだろう。


◆トランプ再選、まだ緑信号を打てない情勢

宮崎 正弘

 
令和2年(2020)10月28日(水曜日)通巻第6681号 

 トランプ再選、まだ緑信号を打てない情勢
  激戦地区でトランプ猛烈な巻き返し、ペンシルベニアが最激戦区

 前回もペンシルベニア州でトランプが逆転、最終的な勝利に直結した。

27日のペンシルベニア集会には、ファーストレディのメラニア夫人が初めて選挙キャンペーンに登壇した。

10月27日時点でのNYタイムズの世論調査ではバイデンが49%、トランプが43%と、ついに6%の差に縮まっている。左翼のNYタイムズは民主党支持であり、しかもバイデン支持を社説に掲げているくらいだから、それを割り引くとトランプは逆転している可能性を示している。

なにしろ全米メディアの66%がバイデン支持である。

トランプが明確にリードしているのはオハイオ、モンタナ、テキサス州で、頭ひとつトランプがリードしているのがウィスコンシン州、草深きジョージア、激戦区はミシガン州、バイデンがリードしているのがネバダ州と大票田の西部3州とハワイだ。

伏兵が期日前投票と、郵便投票である。すでに6400万人が投票を済ませた。このように異常な事態が出来しており、このうち激戦区では3200万人が投票を終えた。メディアの推測による既投票者の内、2000万人がバイデンに入れたとNYタイムズが推定している。

トランプは僅かに800万人。むろん、民主党は草の根の組織を誇り、組織動員の結果であるが、やはり、トランプ陣営にとっての懸念材料である。

トランプの辛勝区に対して民主党は訴訟をおこす準備であり、ひょっとして11月3日夜からの開票作業は、数日かかることが本気で予想される。

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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【知道中国 2151回】           
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港33)

       △
 第一日文共同経営の3先生の中で、最も親しく多くの教えを受けたのはD先生だった。その多くはブランデーをガブ飲みしながら・・・ではあるが。

 たしか昭和元年の中国生まれ。父親と言う方の交友関係は甘粕正彦、川島浪速、肅親王から大森曹玄まで。朝鮮総督時代の斎藤実が身元引受人だったと聞いた時には、完全に酔いが醒めた。

1916年に川島らが起こし失敗した第二次満蒙独立運動に加担したとのことだが、その後、山東自治聯軍に参加し、奉天派軍閥で山東省を押さえた張宗昌と義兄弟の契りを結び、日本人から中国人に。中国名の張宗援には、張宗昌を応援するという思いが込められている。

山東自治聯軍当時は青島が拠点であり、D先生は青島中学で学んでいる。は山東自治聯軍は最盛時に3万ほどの兵士に軍用機までも擁していた。小学校高学年になった頃、D先生も馬賊盗伐の前線へ。その際、拳銃は必携だった、とか。

ある時、山東自治聯軍と日本軍との関係を尋ねると、「海軍はなにくれとなくオヤジを支援してくれたが、陸軍は利用するだけ利用して・・・」と。

昭和20年に入ると、家族と別れ1人で日本へ。「日本人だが日本に住んだことがなかったから、日本の生活様式には面食らったよ」。玉音放送は飛行訓練中の琵琶湖近くの基地で。
たった1人の日本である。

そこで父親の伝手を頼って山形の石原莞爾の許へ。病身の石原の身の回りの世話をした。ならば極東軍事裁判の出張尋問が山形で行われた際、病躯の将軍をリヤカーに乗せて訊問会場に向かったのはD先生ではなかったろうか。この点を聞き洩らしてしまったことが、なんとも悔やまれる。

その後、先生は拓大から国鉄関係の会社勤務を経て香港へ。T、Yの両先生と共に第一日文を創設し、日本語教育を通じた日中の相互理解を目指した。

第一日文での授業が終わると馴染みの上海料理屋へ。これが定番だった。ボーイがテーブルにブランデー(お好みは「ヘネシー」だったような)を置く。栓を開ける。ブランデー・グラスなどではなく、コップにドバドバッと注がれる。氷を少し入れて、後は一気に喉の奥へ。こちらが振るう「他愛もない熱弁」を肴に、D先生のピッチも上がる。

日本語教師のアルバイト料の値上げをお願いすると、「お前らは国士だ。国士らしくツベコベ言わずに日本語を通じて日中の相互理解に努めろ!」とゴ立腹の態。「ならば先生、我われの集まりを「こくしかい」を名づけましょう」と提案。「それがいい」と快諾。そこですかさず、「平仮名で「こくしかい」にして、先生は国士会で、我われは酷使会ではどうでしょうか」。

思い出は尽きないが、殊に忘れ難い一齣を。

ある時、「今日は面白いヤツに会わせてやる」と、繁華街の奥の奥にある古びた北京料理屋へ。D先生の姿が目に入ったのだろう。すでに着席していた3人が立ち上がって畏まる。D先生は「不要客気!随便坐下!(無礼で)」。

すかさず料理が運ばれ、酒が注がれる。打ち解けた雰囲気の中で交わされる話から判断して、3人は香港の住人ではなく、数日後には大陸に戻るらしい。年下であるD先生への対応は恭しく、どこか懐かし気に感じられた。

その後も、こういった集まりには何回か同席が許されたが、客は同じ顔触れというわけでもなかった。D先生は父親のかつての部下と連絡を取りながら揺れ動く中国国内の最新情報の把握に努めていたのではと、当時は想像を逞しくしたものだ。

D先生と新界を2日間ほど歩き、中国大陸が望見できる、Y先生の生涯に相応しい場所を探した。

山上の大きな岩を墓石に見立て、分骨を葬った。両先生の思いを繋ぐその場所は、いまは解放軍香港駐屯部隊の管制下にあり、立ち入りが固く禁じられている。
     
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)番組のお知らせです。「闘論!倒論!討論!2020
日本よ、今...」

テーマ:「三島由紀夫が予期した日本は今」

放送予定:10月31日(土)夜公開。日本文化チャンネル桜

「YouTube」「ニコニコチャンネル」オフィシャルサイト、インターネット放送So-TV

 <パネリスト:50音順敬称略>竹本忠雄(筑波大学名誉教授)、富岡幸一郎(評論家)、
中村彰彦(直木賞作家)、浜崎洋介(文芸批評家)、松本徹(元三島由紀夫文学館館長)、
宮崎正弘(作家・評論家)
司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)
(日本文化チャンネル桜)


(宮崎正弘のコメント)『正論』ならびに『WILL』が三島特集を組んでいます。合わせて参照ください。


  ♪
(読者の声2)『「憂国忌」の五十年』(三島由紀夫研究会編)が刊行されました

このたび第50回憂国忌記念出版として『「憂国忌」の五十年』(三島由紀夫研究会編)が啓文社書房より出版されました。(定価2千円。税別)主な内容は下記の通りです。

           記

プロローグ  私にとっての憂国忌五十年 玉川博己
第一章 あれから50年、三島由紀夫に熱い視線 宮崎正弘
第二章 三島由紀夫に斬られた男  寺尾克美
第三章 二人の自衛官 菊地勝夫と西村繁樹 菅谷誠一郎
第四章 切腹と介錯  首藤隆利
第五章 憂国忌の五十年ー三島由紀夫事件前史、そして「以降」 宮崎正弘
第六章 憂国忌運動が生んだ国会議員・中西哲の証言 中西哲
第七章 憂国忌の今後 菅谷誠一郎


三島研究会の会員と憂国忌賛助会員の方には本書が郵送されます。またAmazonにページが出来ておりますのでご参考までに。
https://www.amazon.co.jp/dp/4899920717/

時の経つのは早いもので今年の11月25日はあの昭和45年の衝撃の事件から丁度50年目に当ります。

今年は第50回「憂国忌」が開催されます。これから本格的な準備段階に入りますが、皆様にはご支援とご協力の程宜しくお願い申し上げます。

現在の内外諸情勢は益々三島由紀夫先生の最期の檄文の雄叫びの正しさが感じられるものであります。「憂国忌」とは単なる文学ファンの集いではなくて、私たちが日本の歴史・伝統・文化の流れに回帰し、日本の再生と革新を決意する場所でもあります。(三島由紀夫研究会事務局)



  ♪
(読者の声3)「弘志会」のお知らせです。中国コロナ禍の影響で初期の予定より変わっていますが表記例会を下記要領で実施致します。今回は日本人はどのように形成され、日本国はいつはじまったのか。

日本文明とは何か、そして、それは中華文明とどこが異なるのか。私たちは私たちの原点について、もっと多くのことを正しく知らねばなりません。正しい理解がないからこそ、「アイヌ新法」などという歴史歪曲が罷り通ってしまう。

日本再発見、それは驚愕と感嘆の連続! です。

 今回講演者は著作家宇山卓栄氏です。ご関心ある方は事前申し込みください。当日参加もOKです。
    

◆最も破壊的なプロパガンダとは?

北野 幸伯


●学校が教えない本当の日本史

皆さん、アメリカで「反黒人差別」の大規模デモが起こっ
たこと、ご存知でしょう。

これに関連して、アメリカ大陸を発見したコロンブスや、
アメリカ建国の父などの銅像が、次々と倒されています。


そして、「アメリカの歴史 = 黒人差別の歴史だ!」と
いう見方が急速に広がっている。。

これについて、伊勢先生は、以下のように書かれています


<イギリスの清教徒たちがメイフラワー号で1620年に
辿り着いたことを建国起源とする従来の米国史観から見れ
ば、まことに大胆な「歴史の書き換え」です。

信仰の自由を求めて新大陸にやってきた清教徒たちの歴史
は、「自由の国」アメリカの建国物語として、アメリカ国
民の統合を支えるエネルギーを供給する「根っこ」でした。

1619プロジェクトも、初代大統領ですら人種差別主義
者とする糾弾も、「自由の国」アメリカの「根っこ」を攻
撃する手段に見えます。

それはアメリカ国民の人種対立を燃え上がらせ、またそう
いう歴史を教わる子供たちに、国家のために尽くそうとす
る志を失わせる所業です。

一国の国民統合を破壊するのに、これほど威力のある戦術
はないでしょう。>(12〜13p)


なるほど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

一国の国民統合を破壊するためには、「神話」「根っこ」
を攻撃すればいいのですね。

「最強の情報戦」とは、ある国の「神話」「根っこ」を
攻撃することといえるのでしょう。


プロパガンダに踊らされないために、伊勢先生は、


<川を上り、海を渡れ」という、視点の拡大が必要です。>


とおっしゃっています。

「川を上り」とは、過去と比較すること。

昔はこうだったけど、今はこうだ。

アメリカに黒人差別があることは、誰も否定しないでしょ
う。

ですが、昔は奴隷だった黒人が、今では大統領になれる。

(正確にいうと、オバマさんは黒人と白人のハーフですが


黒人差別が減少していることは、明らかでしょう。


「海を渡れ」とは、外国と比較してみること。


<たとえば現代中国では一説には100万人と言われるウ
イグル人を強制収容所に入れて、強制労働を課しています。

一人の黒人が、白人警官に暴行を受け、死亡したことを糾
弾して全米各地でデモを起こせる国と、100万人と言わ
れる規模のウイグル人を強制収容所に入れ、それを公に批
判もできない国とを比べてみるべきでしょう。

そういう比較もせずに、「アメリカの黒人差別は今も残っ
ている。ひどい国だ」と糾弾するのは、政治的なプロパガ
ンダであっても、公正な評価ではありません。>


確かにその通りですね。

気づくべきは、「私たち日本人も無意識のうちに、根っこ
への攻撃を受けている」ということです。

「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」問題は、まだわかりやす


もっとわかりにくいのは、日本史の教科書に書かれていて、
それを疑いもなく信じ切っている諸問題についてです。


この本で伊勢先生は、ステルス的に洗脳され、自虐史観を
植えつけられている私たちに、

新たな視点を与えてくれています。

具体的には、


・辺境異民族征服史観

・キリシタン迫害史観

・階級搾取史観

・沖縄差別少数民族史観


について、新しい視点を提供してくださっています。

私たちは、たいていステルス洗脳にやられています。

この本を読んで、是非新たな視点を手に入れてください。

私も読ませていただきましたが、正直「知らない話」ば
かりでした。
at 07:47 | Comment(0) | 北野幸伯

◆続いた「荘厳なる終焉」

毛馬一三



本稿は、全国版メルマガ「頂門の一針」に掲載されました。「頂門の一針」には、多彩かつ有名な執筆家・ジャーナリストが世論・卓見を投稿しています。どうかご拝読ください。

◆本文ー
畏友仲村友彦氏の「荘厳なる終焉」を、全国版メルマガ「頂門の一針」と私のメルマガ「ネットメディアおおさか」に掲載したところ、本人へは勿論、私の処にも予期以上の反響があった。

仲村原稿は、私が書いた「運命の子・愛犬もも逝く」を読み、54歳で早逝した愛妻の思い出と重ね合わせながら、生きとし生けるものの終焉の荘厳さを心情を込めて綴ったものだ。

生き残る人に「感謝の意を伝えて息を引き取った私の愛犬と仲村氏の愛妻の終焉の有り様」が余りにも極似していることに感動した感想を詳述したものだった。

ところがなんとこの掲載直後、またもや「荘厳なる終焉」の新舞台が、仲村氏を待ち受けていたのである。気丈で通る仲村氏が、その展開を落涙しながら語った想いを、下記に記してみることにした。

仲村氏は、居住地の神戸から46年ぶりに「中学同窓会」に参加するため、生まれ故郷の奄美市へ飛行機で帰郷。同窓会では、60歳を超えてお互い健康であることを称え合いながら、酒宴に酔い痴れ、同夜はホテルで宿泊。

その翌日、「ヘルニア」で入所している介護老人ホームに母・チヨ子さんを訪ねた。91歳になった母と会うのは5年ぶりだったが、高齢とはいえ、前回に会った時と少しも変った風はなく元気だった。

ベッドから身を起こしてやると母は、彼の手を両手でしっかり握り「友彦!よく帰ってきてくれたぁ。有難う。会いたかった」と語りかける。手の温もりが母の愛情を伝えてくれる。長男でありながら5年ものご無沙汰を詫びた。母親の近況に耳を欹てた。

母親が痛むという腹部をやさしく撫でながら、病床生活に耳を欹てたり、愛妻の死後も引き続き大阪の海運業界で活躍している自分の様子などを30分くらい話し合っている内、いつの間にか母はすこやかに寝入ってしまっていた。

この間、ホテルに戻ってシャワーをしてこようと思い、レンタカーを疾駆させて20分ほど離れたホテルの自室に戻った。そこへ驚愕する「一報」が飛び込んできたのだ。

日頃、母親の介護に当たっている4男の弟が咳き込むように言う。「母さんの病状が悪化した。救急車で県立総合病院の集中治療室に搬送したので兄貴、すぐ来てくれ」。えっ?嘘だろう?ほんの先程まで元気に話していたんだぞ!

頭は真っ白になった。冷静になるよう自ら言い聞かせながら、取るものも取らず入院先の総合病院に駆けつけた。暫く待っても病状が皆目分からない。

入院から4時間たった夜8時、主治医が家族を呼んだ。「ヘルニアは関係ない。腸内癒着で、肝臓にも空気が入っており、重篤」と、事実上余命が薄いことを宣言。「手術は出来ないことは無いが、開腸の大手術となり、成功率は30%ぐらい」と説明する。

家族会議が始まった。もう歳だから痛ませず、このまま逝かしてやったらどうかが大勢の意見だったが、面倒見ている4男夫婦が「30%に賭けよう。少しでも長生きしてもらいたいよ」と言い出し、結局手術に託すことになった。

午前1時過ぎから手術が始まることになった。母親が手術室に向かう時、ベッドで運ばれる母親とやっと対面できた。仲村氏が母に「頑張ってね!」と声を掛けると、母はしっかりした意識の下で、仲村氏に優しい眼差しと頷きを送り返した。

だが、手術は開腹して腸内を調べた結果、腸内のほとんどが「壊死」状態にあることが判明、手術はすぐに中止となった。

母は、家族に看取られて逝去した。信じられない逝去だった。昨日話をしたばかりの母親が息を引き取るなんて、「生きている」ということは、一体何なんだろうか?


仲村氏は慟哭している内、ふとあることが頭をよぎった「あの優しい眼差しと頷きが、母の最後のメッセージだったのではないか。きっとそうだ」。

1日も満たない前日の昼、「友彦!よく帰ってきてくれたね。有難う。会いたかった」と語りかけてくれたのも、母親が「終焉の前に感謝の意を長男の自分に伝えた」のだ。

ということは、長男の友彦氏が帰郷する瞬間まで永らえる努力を続け、逝くのを待っていてくれたのだ。その「役目」を果たしたことに安堵し、この世を去ったに違いない。なんと素晴らしい母親なんだろう。

そう考えている内、毛馬氏の「運命の子・愛犬もも逝く」とそのあと自分が反響として書いた「荘厳なる終焉」とが、今回の母親の「有り様」とが重なり合い、この3者が1本の太い絆で結ばれているような気がしてならなくなった。

自分自身終焉を迎える時、毛馬氏が言うとおり、身内に「感謝の意」をしつかり伝えて逝けるだろうか。この1本の絆で結ばれた「荘厳なる終焉」だけは、自分の生き方の中に、絶対活かしたいと思っている。

以上が、仲村氏の想いを綴ったものである。1本の絆の話も、私には信じられる。しかし、両親・祖父母の終焉には総て立ち会えなかった私自身にとって、仲村氏が生前の母親と最後の「会話」をし、「おくりびと」の「親孝行」の大役も果たしたことは、限りなくうらやましい。合掌。

ご参考―
◆仲村友彦氏著「終焉の大切さ」
http://hyakka.seesaa.net/article/129580726.html

2020年10月29日

◆雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(98」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red
Gables/209(2020/10/27/火】カミサン曰く「保険会社の人がね、家の建て替えとか増改築は、アンタが生きているうちだと税金が安いんだって。だから早くやりましょうよ」。


「急ぐことはないだろう、お前の老後の世話をしてから考える」「あらアンタ、私より長生きする気? ふふふ・・・まあせいぜい長生きしてください」


何なんだ、これは! 善は急げ、やることやって、さっさと逝ってくれということか。老人への虐待だ、俺は虐げられている、可哀想なお年寄り・・・そうだ、俺は旅に出よう、♪時には 母のない子のように 黙って海をみつめていたい・・・♪10月25日の日曜日 海辺に散った命ひとつ 腐乱死ーす


Go To 江の島! Take the Odakyu
Line「片瀬江ノ島行 快速急行」! 気分はすっかり遠足だ! 運転手の後ろに陣取ってイケイケGo!
Go! たった50分で着陸!


♪真白き富士の嶺 緑の江の島 仰ぎみるも
今は・・・ボーゼン・・・相模湾の向こうには雲ひとつない青空を背に、陽光をたっぷり浴びた富士山が冠雪の頂上からゆったりした裾野まで女王の如くにおわしましけり。こんなに美しい富士山を見たのは初めてだ!


北斎の富嶽三十六景「相州江の島」・・・そのナマが凄まじい迫力、想像を絶する美しさで光り輝いている! ああ、とろけそう・・・


「ストレイシープのお爺さん、ようこそお出でくんなました
。憂き世を忘れて一緒に楽しみんしょ」


ボーゼンジシツ、エクスタシー、1時間ほどはただただウットリ。やがて頂上は名物の笠雲に隠れてしまった。「めったに仰げない」から価値がある・・・それにしてももう少し御尊顔を拝したかったなあ。「また来てくんなまし」・・・短い逢瀬、老いらくの恋・・・汚辱に満ちた悲惨な晩年に、わずかながらも儚い色を添えたのであった・・・


関東と東海の民にとって富士山は特別な存在だろう。登頂を目指したものの八合目で挫折した小生は「振られた」思いがあったが、「富士山は見ることにこそ意義がある」なんて今は何やら落ち着いた気分である。


ワシントン州シアトル、愛称“エメラルドシティ”の名物と言えばタコマ富士(レーニア山)とボーイング社エバレット工場だ。ボーイングのサイトから。


<シアトル発2020/10/1 
ボーイングは本日、787型機の製造拠点をサウスカロライナ州のノースチャールストン工場に、2021年半ばをめどに集約することを発表しました。


製造拠点を一カ所に統合することにより、稼動効率の改善、低迷する市場への適応、そして今後の需要回復および長期的な成長への足固めをすすめます。


787型機の月産レートは2021年に6機となりますが、エバレット工場での787型機の生産は、2021年半ばまで継続します>


ともに民主党≒アカのワシントン州知事とシアトル市長はANTIFAの大暴動を抑えるどころか応援した。ダーティーペア! 暴力革命で体制変革を進めてもいいのだという、そういう土壌があるのだろう。少なくともボーイング社は当地から移転する際に、公には絶対しないだろうが、暴力革命を称賛するような土地と住民に愛想を尽かしていたのではないか。


「警察があるから騒乱になる、騒乱を招かないように警察を弱体化しなければならない」・・・知事も市長もほとんど狂気の沙汰、過激派だ。それを選んだ住民も同じ穴のムジナ。小生はシアトルに親近感を持っていたがガッカリした。見た目は良くてもダメはダメ。“ダーティーシティ”につける薬なし! タコマ富士は「タコメ!」、任天堂由来のシアトルマリナーズも応援しない!


10/23付在シアトル日本国総領事館総領事/シアトル日本商工会「シアトル周辺で予定されている抗議活動について」


<SNS等の情報によればシアトル市内その他の地域では、以下の抗議活動が予定されています(略、ほぼ毎日)。外出の際はデモ開催場所付近やダウンタウンエリア、警察署、政府関係機関付近等に極力近づかない等、不測の事態に巻き込まれないよう、細心の注意を払っていただくようお願い致します>


イメージ評価を高めるためには何十年もかかるが、下げるのはあっという間だ。他人事ではない、吾もまた自戒自重すべし。


人材を募集している中共がANTIFAやその手の人々を引き受けてくれるのなら大歓迎だが、得意分野が「火付強盗」ではさすがの中共でも「うちはプラスチックごみの受け入れを規制していますし、リサイクルできない廃棄物となればとても受け入れできません」となるだろうなあ。ワシントン州内で始末してくれ。


素敵なものはすぐに消えちゃう、汚いものはどんどん増える・・・元を断たなきゃダメ!ってか。ワルの大元締め、中共を包囲殲滅すべし。



楊海英著「中国人の少数民族根絶計画」から。


<毛沢東と中共政府が主導した内モンゴル自治区での大規模なジェノサイドは「モンゴル人同士の軋轢、内紛」として最初から用意周到に計画されていたのです。


多くの有識者はこのモンゴル人ジェノサイドを(漢人対モンゴル人の)「未解決の民族問題」と認識しています。例えば、第一次資料に基づいて大量殺戮を詳述した「内モンゴルにおける抉り出し・粛清に関する災難実録」(アンタンデレヘイ著)を私は静岡大学のプロジェクトの成果として紹介しました。


モンゴル人のアンタンデレヘイの研究も示すように、内モンゴルでの文化大革命は「民族問題・民族紛争」であり、文革終息宣言の1976年以降もモンゴル人に対する民族政策は「文革的手法」を踏襲していると彼も指摘しています。


つまり、モンゴル人が少しでも自らの権利を主張すれば、たちまち「分裂独立志向」とのレッテルを貼るというやり方です。アンタンデレヘイはその具体例をこう記述しています。


1981年秋に内モンゴル自治区で、中国人移民の増加に反対する学生運動を政府が鎮圧しました。この年、中国政府は四川省などから100万人もの中国人をモンゴル人の草原に移住させようと計画していました。その計画が自治区に伝わると、学生たちは抗議活動を始めたのです。中国政府は誠心誠意に対応せずにリーダーたちを逮捕して鎮圧しました>


中禍に苦しむ少数民族は明日の日本かもしれない。日本には中共を非難したことが全くない政治家、言論人、記者などはゴマンといる。彼らは中共の力を借りて日本を独裁国家にし、支配階級として我が世の春を実現したいのだ。そんな本音が表に出れば国民から叩かれるので、表立っては言わないだけ、羊頭狗肉の“中共の狗”どもの心の底は「暴力革命論者」である。


彼らの本音は革マル派“公然部隊”の機関紙を見ればわかる。「解放」2020/10/26から。


<習近平・中国は南シナ海を軍事拠点化し、さらに東シナ海から西太平洋にまで中国海軍の行動範囲を広げ制海権の奪取に突進し、さらには「台湾独立」の策動には武力行使も辞さずと公言する。


彼らの対米挑戦に直面し焦りにかられているトランプ政権は、中国軍と対峙するために、核空母を中心とした米第七艦隊を動員して「航行の自由」作戦を強行するなど対中国の準臨戦態勢をとっている。彼らは米日共同の対中国戦争遂行体制の構築に血眼となっており、対中国(対北朝鮮)の「敵基地」先制攻撃体制の構築を急ピッチで進めているのだ。


われわれは「日米新軍事同盟の強化反対」の旗幟を鮮明にしていく>


革マル派のスローガンは「反帝国主義・反スターリン主義による世界革命」であり、理論的には「スターリン主義である中共」は打倒すべき敵である。で、あるのならサナダムシ戦略の秘密結社革マル派最高指導部は“中共の狗、戦狼のポチ”を装って中南海に侵入し、中共に寄生し、やがて乗っ取るつもりかもしれない。



彼らは日本の国会で野党第一党(ボリシェビキ)になったが、中共政権に“悪魔のように細心に”浸透していく際にしても、その能力は1962年以降60年間も研究、実践してきたから侮れない。革マル派の情報はほとんど漏れてこないが、「漏らせば殺される」と知っているからだろう。闇の世界。目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
   

◆世界覇権は一つ

和田 憲治


日本はどちらに付くのか?態度を決めるべき時

2020年10月現在、
アメリカと中国の覇権争いの真っ只中です

今、私達が注意すべき現実の一つ目は、
世界覇権は結局一つ…ということです。

アメリカのオフェンシブ・リアリズムの泰斗
ジョン・ミアシャイマー教授が2001年に発表したように、
米中は必ず、最後の決着が付くまで争うことになります。

そして、その中で日米間は「同盟関係」
ということももちろんありますが、
日米共通の「価値観」としても
全体主義一党独裁の中国共産党に付く、
という選択肢はあり得ず、
自由と民主主義のアメリカに付く、
その一択しかありません。

同盟国アメリカの「敵国」となる
中国のプレゼンスにどう対峙するのか?
この明確な脅威である
中国の「戦略」とはどういうものなのか?

現状の「米中新冷戦」は、
かつての米ソ対立の時代と同じように
冷戦のまま中国の崩壊によって終わるかもしれないし、
第二次大戦のように日米だけでなく
世界中が巻き込まれ大戦になるのかは
現在ではまだわかりません。

しかし、もはや誰の目にも明らかな
中国から世界各国に対する『目に見えぬ侵略』。
これを繰り返してきた、"新しい形の戦争"は
既に長年にわったって継続しています。
そして、この戦いが集結に至るまで
中国によるこの工作活動は
継続していくことも間違いありません。

先日、満を持して邦訳版が発売され
異例のベストセラーとなった
クライブ・ハミルトン教授による
「サイレント・インベージョン」
(邦訳『目に見えぬ侵略』)
さらに、
「クロウズ・オブ・パンダ」
「マジック・ウェポン」
「ヒドゥン・ハンド」などの論文、記事が
多数発表された結果、中国による「侵略」の手口が
一般的にもようやく知られるようになってきました。

そして、これらの海外の事例だけでなく、
今、最も必要とされるのは、そして、
多くの人が知りたいと思っているのは、
この「目に見えぬ侵略」の<日本版>…
つまり、日本へ同様の浸透工作の具体例
ではないでしょうか?

私は、ネット放送の
『THE STANDARD JOURNAL:アメリカ通信』
にて、奥山真司先生の研究成果をともに、
これまで、出来るだけわかりやすく
事ここに至るプロセス・事例などをお伝えしてきましたが、
現在、これを書籍にまとめているところです。

日本国家を運営する政治家や官僚だけでなく、
企業経営者や国民一人ひとりにまで浸透していく
「目に見えない侵略」。
この由々しき現状に対する危機感を
より多くの日本国民と共有したいからです。

わかりやすい「キーワード」を取り上げ、
その解説をしていく中で、もはや、
将来的に起こらないとは言えなくなってきた
「対中戦争」に向けて、日本国民に
警鐘を鳴らすためのレポートでもあります。

そして、近い将来
日本の専門研究者たちによって
<日本版「目に見えない侵略」>
が書かれること願っています。

裏で国を売り、日本の国益を損ない、
個人の利益のために
中国に利する行為を繰り返す。

私は、そのような人間を許すことが出来ません。

クライブ・ハミルトン教授は言います。

「いちばん大事なのは、
 岩陰に隠れている虫を白日に曝すことだ」

と。

中国の侵略手口を知らせ、
国益を守るためのインテリジェンス
に興味のある、
志を同じくする日本人のためにも、
「籠絡された売国政治家レファレンス」
にもしたいと考えています。

事例は既にたくさんありますが、
とにかく、もうこういう輩を
許していてよい時代ではないのです。