2021年02月28日

◆雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(161」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/260(2021/2/26/金】「人間は生物の王だ、最高
位の動物だ、万物の霊長だ」と人間は思っていそうだが、どうなんだろう
と、庭の雀を眺めながらいつも思う。雀は悩んだり、心配したり、繁殖期
を除いて争ったりしない、縄張り争いもしない、日々を憂いなく楽しんで
いるようである。


人間は偉そうにしているが、子育て一つをとっても迷いっぱなしだ。米国
はキリスト教徒の国だから小さい頃からこう教えられるようである。恒吉
僚子氏の「人間形成の日米比較」から。


<「アダムの堕落により我々は皆罪を犯した。禁断の果実に手を伸ばす罪
深い人間。人間は生まれながらにして罪深い存在である」。植民地時代の
幼い米国人は、自分たちの中に潜む罪深い本性について早くから諭され
た。子供は堕落することなく、勤勉、倹約、忍耐などの徳を身につけるよ
うに教えられた。


親は、子供の罪深い本性と果敢な戦いを繰り返し、悪行を罰し、矯正し、
厳しく躾けるべきだと考えられていた。一種の性悪説だ。


海を隔てた日本では「罪も汚れもない子供」「七つまでは神のうち」とい
う性善説の色彩が強い。子供は元来「善」であり、「悪」は子供の内では
なく外の環境などに求められた。その結果、自然な成長が促され、寛容な
躾が好まれた。


ニュージャージー州の小学校教員リサは日本の小学校の教育事情を学ぶた
めに1年間、滞在している。米国での日本人像は「勤勉、優秀だが創造性
が乏しい」「集団行動には長けているが自分を殺して組織に従属してい
る」といったステレオタイプが多い。ところが日本の教室は意外に騒がし
く、しかも教師がそれをあまり気にしていない


「自己統制を発揮し仕事中毒の日本人の子供時代は米国以上に厳しい規律
と禁欲的な躾をされている」と思っていたリサは戸惑っている。彼女によ
れば「子供を自由奔放に振舞わせよ」というのは空論に過ぎない。実際に
「教師が監督の目を緩めれば教室は混乱状態になり、子供は悪ふざけが高
じて互いに傷つけあうことさえある」という


「日本の教師が我々より寛容になれる理由でもあるのですか? 肝要であ
りながら、そのように教室を統制できるのですか?」。リサの疑問は尽き
ない>


かくして米国の子育ては時代の波によって揺れるのである


<R.ベネディクトは1940年代半ばに「菊と刀」の中で「米国では乳幼児は
一定の時間に授乳され、言うことを聞かなければ厳しく罰せられるが、日
本の赤ん坊は欲しがるときに授乳され、自由奔放に振舞っている」と述べた。


戦後アメリカの育児書のバイブルとなった「スポット博士の育児書」も
「あなたの赤ん坊を楽しみましょう」と呼び掛けた。禁欲的なピューリタ
ン・カルヴァン主義的な「赤ん坊を抱いたり遊んだりして甘やかしてはい
けない」という子育てとは一線を画した主張であった。米国政府や論者の
支持により「寛容な子育て」が進んでいったようである。


しかし、ピューリタンに顕著にみられたような性悪説的発想の系譜が死に
絶え、寛容主義が社会的コンセンサスを得たとは言えない。近年でも「日
本のように悪ふざけをする子供たちを教師が統制しないのは間違い。子供
は、どこまで自分の要求が通るか教師の限界を試しているものだ」との批
判もあった。


「子供は元来、利己的な衝動や邪心を持つ存在であるから、放任すれば手
に負えなくなるかもしれない」


リサの質問の背後に見え隠れするこのような発想自体、日本人と米国人の
伝統的な子供観の違いを思わせる>


体罰については上記の「スポット博士」は1968年版では否定していない
が、1985年には「不必要だ」と改めた。現在の育児専門家たちは、暴力否
定、子供の人権、子供の心理や成長に弊害を与えるという点で一様に体罰
に否定的という。「幼い子は善悪の分別がつかないのだから、親がむやみ
に叱っても効果がない」という、何となく日本人の伝統的な育児観に近く
なってきたようである。


しかし“FDRルーズベルト式”民主党≒アカの恐ろしく汚い手口を見ると、
「嘘つきは泥棒の始まり」「嘘ついたら針千本飲ます」という日本の伝統
的な「正直たれ」という素晴らしい教えは米国には届いていないようであ
る。米国立公園局「ジョージ・ワシントンと桜の木」から


<アメリカの歴史の中で、ジョージ・ワシントンのような神話に囲まれて
いる人物はほとんどいません。おそらく最も永続的な物語は、彼が少年の
頃に桜を切り倒し、それについて父親に真実を話し、私たち全員が目指す
べき道徳的な高地を示したという話です。


ワシントンが6歳のとき、彼は贈り物として斧を貰い、その後、父親のお
気に入りの桜を切り倒しました。彼の父親がそれを知り息子に質すと、
「僕が斧で桜の木を切りました」と正直に打ち明けました。その勇敢な言
葉で、父親の怒りは溶け、彼は息子を抱きしめ、彼の正直さは1000本以上
の木の価値があると称賛しました。


それは素晴らしい物語のように聞こえますが、真偽のほどは誰も知りませ
ん。ワシントンが1799年に亡くなったとき、私たちの最初の国民的英雄に
ついてもっと学びたいという全国的に大きな期待がありました。作家のメ
イソン・ロック・ウィームズは1800年にワシントンの伝記を書き、ベスト
セラーになりました。1806年の第5版で初めて桜の物語が登場しました>


アカ新聞のニューヨークタイムズも1997年7月4日に「怪しい話だ」と皮肉
を書いているそうだが、民主党≒アカは韓国を倣ったのか「今現在を正義
とした過去清算」に乗り出しており、民主党≒アカ史観捏造のためにワシ
ントンやリンカーンもそのうち絞首刑か銃殺するつもりだろう。


いっそのことフランスからギロチンを借り、リバティ島の自由の女神の足
元でソックリさんを使って処刑すると放映権で儲かるはずだ。真珠湾の人
身御供4000人から比べればソックリさん100人ぐらいどうってことないだ
ろう。


ニューヨークは白人が先住民からビー玉20個でまきあげ、挙句の果てに白
人は「(北米の)先住民1000万の95%を殺した」(高山正之氏)そうだか
ら、先住民も招待したらいい。懇意にしていた高橋順一氏(文化人類学
者、桜美林大学教授)によると「先住民の男はアル中にして殺していた」
そうだからは純粋種はもういないか? 民族浄化

病膏肓の「私は正義病」、狡猾で無知蒙昧の民主党≒アカによるいかにも
銭ゲバ蛮族らしい野趣あふれるギロチン大イベント! やってみなはれ。
世界は赤色帝国の日の入りを待っている。

目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp

◆金正恩は「法の上」の存在

宮塚 利雄


傲慢指導者と食糧難に喘ぐ北朝鮮人民の悲惨

コロナ防疫のために国境を封鎖する北朝鮮では、金正恩氏自慢の肥料工場
の稼働もままならず、中国からの支援米11万トンも大連港に留め置かれた
ままとなっているようです。メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国
境から朝鮮半島を管見する!」』著者で北朝鮮研究の第一人者の宮塚利雄
さんは、厳しさを増す北朝鮮の食糧事情を紹介するとともに、禁煙法を制
定しながら、自身は「法の上」に存在するかのようにタバコを燻らせる金
正恩氏の指導力にも疑問を呈しています。


食べる問題を解決できると思えない「法の上」の金正恩

朝鮮中央通信によると、平壌で開かれた朝鮮労働党中央委員会第8期第2回
総会(2月8日〜11日)は9日、2日目の会議が行われ、金正恩総書記が報告
で今年の経済目標や対外活動に関する課題に言及した。

その中で、農業問題について「食料問題の解決のためにあらゆる代価を支
払っても結果を出すべき国家の重大事」と訴え、農業生産の向上を強調
し、対策を指示した。

会議では「今年の農業の成否がかかっている」として、営農物資を保証す
るための国家的対策を至急講じる方針も打ち出されたが、北朝鮮は中国・
武漢発の新型コロナウイルスの防疫を名目にした国境封鎖が1年以上にお
よび、北朝鮮の食糧難に追い打ちをかける中、金正恩総書記は危機感を抱
いている。

「衣食足りて礼節を知る」と言うが、北朝鮮は「食衣住」である。金日成
主席が「我が朝鮮人民の最も理想とする生活像」は「白いコメのご飯を食
べて、肉入りのスープを飲み、絹の着物を着て、瓦ぶきの屋根の家に住む
こと」と言って人民に希望を持たせたが、実現できず、続いて金正日総書
記も「我が人民がかつてトウモロコシ米を食べていた、などと言われるこ
とがないよう」にと、「白いご飯と肉入りスープを飲む」ことの実現を
図ったが、単なる言葉の羅列に終わった。さらに、金正恩総書記も「我が
人民がこれ以上ベルトを締めることがないように」食糧増産に励み、朝鮮
人民の長年の宿願である「食べる問題の解決」を口にしたが、いまだに実
現できずにいる。

昨年だったか、金正恩総書記の肝いりで建設された北朝鮮屈指(?)とい
う中部の肥料工場ですら必要な部品が輸入できず、稼働を停止したとい
う。食糧生産においては「良質な肥料と土壌、それに種子」の供給が全て
であるが、国境封鎖で肥料などが入ってこなくなった。北朝鮮は「我が国
が誇る主体肥料の生産が実現した」と喧伝したことがあったが、その「主
体肥料」が北朝鮮の農業生産にいかほどの貢献をしたのかその後あまり報
じられることはない。


北朝鮮では「窒素・燐酸・カリ」の3大肥料をまともに生産できず、人糞
を代用しているのが現実である。北朝鮮は長年の食糧不足を輸入や海外か
らの人道支援に頼ってきたが、昨年、中国が対北支援用に準備した米11万
トンについて、コロナウイルスの流入を防ぐという理由で受け取らず、中
国の大連港に留め置かれたままだと報じられている


満々と太った金正恩総書記は、人民に飢えを強いなが ...

          
at 08:19 | Comment(0) | 宮塚利雄

◆米国のゼロ金利政策は当面続ける

宮崎 正弘
 

令和三年(2021)2月24日(水曜日)
通巻第6809号 

 米国のゼロ金利政策は当面続ける
   パウエルFRB議長が議会で証言「GDPは6%のレンジ」

 パウエルFRB議長は、2月23日の議会証言で以下のように語った。
 まず、米国経済の回復について、「先行きは極めて不確実だが、年末に
は改善される可能性がある。コロナウイルス感染状況と感染抑制措置に大
きく左右されるのは当然であり、ワクチン接種が状況の正常化に向かうと
希望する」とした。

 GDP成長率を上方修正し、FRBは2021年GDP見通しを更新
し、6%のレンジとする可能性をしめした。

 パウエルは財政政策に言及し、「米国はいずれ持続可能な財政の軌道に
戻る必要があるが、現時点で戻る必要はない」と明言し、「雇用の改善
ペースは減速しており、接客業の大幅な雇用減が雇用情勢の改善に影を落
としている。こうした経済的混乱は国民生活に痛手を与え不確実性を高め
た」と現状を分析した。

 また「コロナ禍による被害セクターでの物価は軟調である。かといって
堅調な雇用市場に対応する目的のみで金融政策を引き締めることはない」
として、産業別に救済措置をとるために財政出動の可能性は低いことを示
唆した。
 質疑応答の時間にも、この問題に追加発言があり、「特定のグループに
対処するのは財政政策であり、金融政策でない。望ましくないインフレ起
きれば、対処するための手段ある。 今は財政赤字について考える時期で
はない」とした。

 金利政策でのゼロ金利は当面つづくだろうとの見通しに就いても、「完
全雇用が実現し、インフレ率が2%に上昇し、当面2%を若干上回る水準
で推移する軌道に乗るまで、金利をゼロ近辺に維持する」。

 最後にパウエルは暗号通貨に言及し、「デジタル通貨を発行すべきかど
うかを慎重に見極める。というのも重大な技術的・政策的問題あるから
だ」として議会証言を終えた。 

 同じ日、ジョンズホプキンス大学の調査で、米国のコロナの犠牲者が
50万人を超えた。これは南北戦争の犠牲(62万人)に迫り、両次に亘っ
た世界大戦の犠牲者数を超えた。死者数は、およそ日本の百倍近い未曽有
の災禍である。

     
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読 者之声
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   ♪
(読者の声1)未来ネットからお知らせです。御高評の「宮崎正弘の生イ
ンタビュー」はゲストをお招きして、「 コロナ後の中国 」などをテーマ
に語り合う一時間番組です。
 次回は明日(25日)午後四時スタート!
 ゲストはアジア・ジャーナリストの近藤大介氏(『週刊現代』編集次
長)です。下記サイトで予約できます。近藤氏は中国語、朝鮮語にも堪能
で、激突インタビューなど、二十冊の著作があります。
https://youtu.be/qDPI-FMlrbw
 この番組は生放送です。後日ユーチューブでも放送されます。
   (未来ネット、旧「林原チャンネル」)



  ♪
(読者の声2)バイデン大統領はトランプ路線を根底的に覆していますが、
なんと「武漢コロナ」「中国ウィルス」と呼ぶことも公式に拒否したそう
です(産経、古森義久氏、2月23日)。こうなると、スペイン風邪、香港
風邪と発祥地で呼称したことも否定する?
 そのうえで、孔子学院と公務員の接触を禁じたトランプ政策も一転さ
せ、OKとしたとか。中国の文化的間接侵略を容認することと同義です
ね。親中派バイデンの面目躍如と言うところでしょうか?
   (FG生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)バイデン大統領から指名されたメリック・ガーラ
ンド司法長官は、小誌前号の投書にもあったように、非常に怪しい発言を
しています。
「ハンター問題の調査をどうするか。指名にあたってこのハンター処遇と
バイデンとの取引があったのでは?」と問われ、司法長官がはぐらかすよ
うに言ったのは「まずキャピタルヒル占拠事件の徹底調査だ」。
つまり、バイデンの息子のスキャンダルをすり替える方針を明らかにした
ということでしょう。

  ♪
(読者の声3) 22日の産経新聞 正論でキヤノン・グローバル戦略研究
所主幹・杉山大志氏は「中世の宗教が近代になって滅び、代わって共産主
義が台頭したが崩壊した。
だが巨大な権威と一体化し、そこで権力を振るい、社会を計画し管理した
いとの願望は潰えず、環境運動がその後を継いだ。
・・・即ち、環境運動に疑義を呈する記事があれば、彼らは主観的な判断
によって『不適切』であるとして削除したり、拡散・共有を停止したり、
アカウントを停止する。
あるいは記事に『偽情報』のタグを付けて信憑性を貶め、検索に掛からな
いようにする。これらの手段で記事の閲覧数を減らすのみならず広告収入
を断つ。
・・・温暖化に関して確認すると、ユーチューブ、ツイッター、グーグ
ル、リンクトイン、フェイスブックは、程度の差はあれ、このようなこと
をしていた。
最近の不穏な動きとして『フェイスブックは温暖化に関する偽情報の拡散
を止めるべきだ』というオープンレターが発表された。
本当の意味で温暖化の偽情報というなら、リベラルなメディアと大手
SNSこそ偽情報だらけだが、このレターは明らかに温暖化『否定論者』
を標的にしている。

レターの署名者にはクリントン政権で大統領首席補佐官を務めたジョン・
ポデスタ氏もいる。バイデン政権下で何が起きるか危惧される。」と書い
ておられます。

 偶々私も23日通巻6808号で、フーコーとベンサムの「一望監視設
備型監獄」論として、「中心部に看守の部屋を置き、いくつかの独房をそ
の周囲に配置して、看守からは独房が見えるが独房からは看守が見えない
ようにすると囚人たちは常時みられていることを意識するようになり、看
守は見張りの手間を省いて監視を行えるようになる。主体化とはこの囚人
のように、統治者の目線を自らに内面化する事であり、人間は自ら主体的
に行動していると思っている時にこそ最も従順に何かに従属しているもの
だ」と書かれていることを紹介しました。

 つまり看守は囚人にみられてはおらず、逆に囚人は看守に常時監視され
ていることを認識させられている「一望監視設備の監獄」の恐ろしさはこ
の一方通行型にあると云う事なのです。

杉山氏が言っておられることは、「温暖化に関してユーチューブ、ツイッ
ター、グーグル、リンクトイン、フェイスブックなどは、この一方通行型
の社会構造の統治者(看守)となり、あらゆる人間を囚人のように統治者
(看守)の目線を自らに内面化させ、人間が自ら主体的に行動していると
思わせ、最も従順に彼らに従属させようとしている」と云う事だと思われ
ます。

それは換言すれば彼らは、新しい「神」になろうとしていると言ってもい
いかもしれません。

人類のこれまでの自由と平等への戦の先に観えてきたものは、この恐ろし
い一方通行型の社会であり、これに抗する戦いの歴史が長く世界を覆う事
でしょう。
(SSA生)

2021年02月27日

◆米政権、危うい教条的正しさ

櫻井よしこ


『週刊新潮』 2021年2月18日号
日本ルネッサンス 第938回

バイデン政権発足から約3週間、彼らが何を目指しているのかが、ようや
く少し見えてきた。2月5日の「言論テレビ」でジャーナリストの木村太郎
氏が指摘した。

「バイデン政権の閣僚に極左は入っていませんが、強く左に傾くと確信し
たのが1月26日のスーザン・ライス氏の声明です。彼女の『人種公正構
想』(Racial Equity Initiative)で、そう思いました」

ライス氏は国内政策会議委員長として国内政治の全てに口出しできる。彼
女は会見で、連邦政府全省が米国の全家族に対する「公正な扱い」を政策
の基本に置かなければならないと語ったのである。

鍵になるのがこの「公正」という言葉だ。英語ではequityである。equity
の説明は後述するとして、彼女はこう述べた。

「バイデン大統領も、公正さを高めることが(連邦政府職員)全員の仕事
だと仰った。私の主張にはホワイトハウスと全省の支持がある」「この挑
戦は私にとって個人的な挑戦でもある」と述べて、彼女は「私はジャマイ
カ移民と奴隷の子孫であり、祖父母、両親、そして私自身、アメリカン・
ドリームの恩恵を受けてきた」とも語った。

だが、いま、経済・司法・社会機構における制度的人種差別と不平等が多
くの米国人をアメリカン・ドリームから遠ざけていると言うのだ。

ライス氏は、「コロナウイルス禍で食べるものに事欠く黒人とヒスパニッ
クの家族は白人家族に較べて2倍も多い」「コロナウイルスによる同様の
比較では死亡率は2.8倍だ」と指摘する。米国の全ての人種が公正に扱わ
れることで経済は活性化し、5年間で雇用は600万人、経済効果は5兆ドル
に及び、しかしながら過去20年間は人種的不公正ゆえに米国は16兆ドルも
失ったと強調した。

ライス演説と同じ日に、バイデン大統領は大統領令、“人種公正法”に署名
した。ここでもキーワードはequityだ。木村氏は「エクイティ」こそ、民
主党を特徴づけていると喝破した。

「言葉狩り」改革

「ライス氏はequity(公平、平等)を強調して、これを全ての政策の根幹
に据える、全省庁の政策がそれに沿っているか、モニターしますと言いま
した。equityに似ているものにequalityがあります。これは人間は生まれ
ながらにして全て平等だという意味で、アメリカの独立宣言の精神です。
でも独立宣言にはequityとは書いていない。equityは結果平等という意味
です」

ライス氏の主張に沿えば、「黒人は不平等に扱われているのだから、最終
的にそれを是正して人工的に平等にすべきだ」ということになる。それが
equityなのである。

ライス氏は民主党政治の根幹にこの「結果平等」を置く。対して2月3日の
「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)紙で、著名なコラムニ
ストのジェイソン・ライリー氏が次のように反論した。

「ミルトン・フリードマンは、もし社会が自由よりも平等を優先すれば、
その社会は自由も平等も実現できないだろう。反対に平等よりも自由を優
先すれば、両方をより良く実現できるだろう、と語っている」

ライリー氏はさらに、バイデン大統領やライス氏が批判するトランプ前大
統領の施策についてこう書いた。

「コロナウイルス襲来の前、トランプ政権下における黒人やヒスパニック
の貧困率及び失業率は記録的に低かった」「歴史に学べば黒人が政府に求
めるのは(自由な生き方の)邪魔をしないでくれということだ」

ライリー氏は多くの具体例をあげて、バイデン政権の推進する結果平等の
施策が黒人たちの成功を妨げていると説く。ちなみに氏は『我々への援助
を停止せよ リベラル派が黒人の成功を妨げる』などの著者で、黒人である。

人種平等を目指すバイデン政権の理想は無論、高く評価すべきだ。他方、
結果平等政策は真に自由な才能の発露を妨げ、世の中を歪めてしまいかね
ないと危惧する。木村氏が語った。

「ライス発言は早速、東部の名門、イェール大学に波及しました。イェー
ルはかつて人種的バランスを考えて入学者の割当制を実行していた。トラ
ンプ政権は逆差別だとして訴えていたが、バイデン政権になって司法省は
その訴えを取り下げました」

民主党政権の米国は、結果平等志向を強めていくのであろう。そういえば
もう一点、注目すべきことがあった。1月4日、ナンシー・ペロシ下院議長
が率いる下院の規則として、性差に関わる言葉の使用を禁止する、「言葉
狩り」改革を決定したことだ。

たとえば、お母さん、お父さん、お姉さん、お兄さん、息子、娘などの替
わりに親、子供などとしなければならないそうだ。他国のことなのに余計
なお節介かもしれないが、語彙の豊富さは感受性の豊かさや深さと密につ
ながっている。多様な言葉をこのように選別してふるい落とすことには賛
成できない。

ミャンマーが中国に近づく

バイデン政権は正しさを求めることで、教条的かつ硬直的になるのではな
いか。それが外交に反映されるとどうなるだろうか。ミャンマーを事例に
考えてみよう。

2月1日に軍事クーデターが起こりアウンサン・スーチー氏らが自由を奪わ
れた。ミャンマーは中国にとって戦略上、地政学的に極めて重要だ。ミャ
ンマーを押さえれば雲南からベンガル湾にパイプラインを通し、中東の油
を南シナ海を経由せずに中国に輸入できる。米国にとって、ミャンマーが
中国陣営に取り込まれることはインド・太平洋、南シナ海戦略上、どうし
ても避けたい。

2011年にヒラリー・クリントン国務長官(当時)がミャンマーを訪れ、
スーチー氏と歴史的会談を行った。翌年、オバマ氏が現役米大統領として
初めてミャンマーを訪れた。米国との接近の中で、ミャンマーは中国と合
意していた巨大なミッソンダムの建設を中止した。

その間中国は忍耐強く、ミャンマー政府要人、とりわけスーチー氏の支持
基盤である「国民民主連盟」(NLD)の幹部らを、全額、中国持ちで招
き続けた。その回数は1000回を超えると言われている。そうした中で、イ
スラム教徒のロヒンギャの人々への弾圧が始まった。米国とスーチー氏と
の関係は冷え込み、バイデン政権を試すかのように軍事クーデターが発生
した。

ブリンケン国務長官は早速、厳しい制裁措置を取る姿勢を打ち出した。問
題は、米国が厳しく対処すればミャンマーが一層中国に近づいてしまうこ
とだ。それだけは避けるべきだ。

政治は「正しさ」だけで目的を達成することはできない。中国を相手にし
たたかに立ち回り、ミャンマーをこちらの陣営に引き留められるか。「正
しさ」の旗を掲げるバイデン政権を懸念せざるを得ない。


◆# ロシア # 中国 # 国際・外交

北野 幸伯


日本のメディアは絶対に報じない…プーチンが北方領土を「返さない」理
由 深まっていく中ロの蜜月


衝撃の「プーチン発言」の真意

ロシアのプーチン大統領は2月14日に公開されたインタビューで、日本と
の関係について、「憲法に反することは一切行わない」と述べた。ロシア
では、昨年7月に憲法が改定され、「領土の割譲を禁じる」という条項が
加えられた。そのため「プーチンは、北方領土返還の可能性を否定した」
と報じられている。

これまで日本に対して度々友好的な態度を見せてきたプーチン氏だが、彼
の真意はどうなのか? 実際に返還の可能性はないのか? 可能性がない
とすると、日本はロシアとどのようにつきあうべきなのだろうか?


ロシアのプーチン大統領[Photo by gettyimages]


結論からいうと、プーチン氏の2月14日の発言が「北方領土を返す意志が
ないことを意味する」という解釈は正しいだろう。

実をいうと、このことに言及しているのは、プーチン氏だけではない。2
月3日の産経新聞の記事では、メドベージェフ前首相も、同様の発言をし
たと報じられている。

〈露前首相「北方領土交渉は不可能」〉
ロシア安全保障会議で副議長を務めるメドベージェフ前首相は、昨年の憲
法改正で「領土割譲の禁止」が明記されたのを受け、日本と北方領土問題
を協議するのは不可能になったとの認識を示した。(太線筆者)

2月18日には、ロシア外務省のザハロワ報道官も、 北方領土問題につい
て「憲法があるので、いかなる形でも議論できない」と発言している。
プーチン大統領、メドベージェフ元首相、ザハロワ報道官が、相次いで同
じような趣旨の発言をしているのは、「彼らが実際にそう決意したから」
だろう。

そもそも「返す気」がなかった

こう書くと、北方領土に関する交渉が頓挫し日ロ関係が「新しい局面に
入った」気がするが、実際は何も変わっていない。

筆者は、1990年から2018年まで、28年間モスクワで暮らしてきた。そこで
わかったことは、「ロシアには北方領土を返す気がまるでない」というこ
とだ。なぜならば、「彼らには北方4島を『不法占拠した』という意識が
全くない」からだ。どういうことか説明しよう。


at 08:23 | Comment(0) | 北野幸伯

◆東北三省の構造的不況

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)2月23日(天皇誕生日、火曜日)
通巻第6808号 

 黒竜江省、吉林省、遼寧省で産児制限撤廃へ
  東北三省の構造的不況の経済をさらに悪化させる怖れと反対論も

 2015年に中国が「一人っ子政策」をやめてから六年になるが、施行
後、むしろ新生児誕生数は減った。
2020年の新生児は中国公安部の調べで1003万5000名だった。
 すでに中国も少子高齢化、とりわけ労働人口の激減が顕著となり、建設
現場などには北朝鮮の労働者に加えて、ベトナム、ラオス、カンボジア、
また家庭のお手伝いさんやベビーシッターはフィリピンからの出稼ぎが目
立つようになった。

 2021年2月18日、中国政府「国家衛生健康委員会」は、遼寧、吉
林、黒竜江の東北3省で、夫婦1組あたり原則2人までとしてきた産児制
限の撤廃を検討するとした。
 東北三省は中国の貧困地帯で、重要な産業は空洞化した。旧満州時代に
日本が残したインフラで、嘗ては中国でもっとも先進的産業地帯だった
が、石炭、鉄鋼が廃れ、急激に活況を失った(ただし国家衛生健康委員会
と国家統計局の数字は異なっており、後者のデータでは2019年の出生
は1465万人になっている)。

 米ジェイムズタウン財団の『チャイナ・ブリーフ』(2021年2月
11日号)に依れば、東北三省もさりながら江蘇省、浙江省でも人口減少
が見られ、浙江省の温州で出生率は19%減、江蘇省の泰州では33%減
となった。

日本企業は遼寧省に集中して投資してきた。だが人材確保もむずかしく過
去十年ほどは上海、天津、広州へと方向を切り替え、大連のジャパンヴィ
ラッジ(森ビルの裏手は日本レストラン、バアが集中していた)は閑古鳥、
瀋陽からは伊勢丹などが一斉に撤退してきた。
中国では急速な都市化などを背景に少子化が全国的に深刻になっている。

 したがって産児制限を撤廃したところで、少子化に歯止めはかからない
だろう。
 原因は教育費の高騰、子育て環境の劣悪さなどが云々されているが、本
当のところ、中国の若い世代は将来に夢を抱いていないからである。
 中国語でいうと「未富先老」。

 「幸福を語らない倫理学は虚無主義に過ぎない」と三木清は言ったが、
日本ばかりか中国も人生の幸せを語ることが激減し、目先のコスト、経済
的効果、庶民の関心さえも、マンション投資、株でいくら儲かるか等と視
野が急速に狭まった。

 富裕層は子女を海外へ留学させるが、一般庶民は国内の高校を出すこと
さえままならず、一人っ子だからこそ両親、祖父母、兄弟総動員して出資
し、死にものぐるいで大学へやったのだ。ところが、2020年7月の大
学新卒者840万人の半分に就労先が無かった。夢は消えた。


 ▲チャイナ・ドリームは何処へ消えたのか

 右肩あがりの上昇気流に乗っている時は、気分も高揚し、なんとかいけ
そうという楽天主義が生まれる。

経済停滞、不況、就職戦線氷河時代となれば、日本と同様な事象が出来す
るのだ。そのうえ、中国は言論表現の空間では窒息寸前、発言するにも監
視システムをつねに意識するから言動に細心の注意をはらう。
友人とも心底の友情をはぐくめない。日本では若者達の自殺が急増した
が、中国人は恥を知らないから自殺しないと言われてきた。これも様変わ
り、若者の自殺が増えているのである。

 したがって産児制限撤廃の提案は、むしろ反対論を活発化させ、遼寧省
などのオンラインでは「経済をますますあっかさせる」と露骨な反対意見
が行き交っている。

 経済なき道徳は耐えられるが、道徳なき経済は犯罪であると二宮金次郎
が言った。特許、企業機密、ノウハウを盗み、優秀な学者、エンジニアを
高給やおんなを餌に釣って、摸倣技術を改良することに中国は驀進してきた。
まことに「道徳なき経済は犯罪」を地でいった中国、産児制限撤廃議論
も、経済と直接結びつくとは。
       
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 2201回】         
  ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港83)

      ▽
 横浜中華会館理事長孔雲生からの書簡に対し、東華三院は翌(11)月9
日付けで次のように返事している。

 ──「各節備悉一切」、つまり作業の段取りは全て整っているので安心願
いたい。目下、長生店に蝦苟艇につき尋ねたところ、高明県の場合は古老
三洲に陸揚げするしかなく、香港からの費用は「参拾五元六毫」。香港の
税務司での輸出手続きを完了して、はじめて運棺が可能となる。このよう
な現状を譚理平にお伝え願いたい──

 その後、譚理平が父親の棺に付き添って横浜から神戸・香港を経て高明
県に向かい、父親の「入土為安」を見届けたのかどうか。その後を知りた
いものではあるが。

 いずれにせよ棺、箱、袋、あるいは旅行鞄であれ、個人であれ集団であ
れ、異土で亡くなった人々の魂の憑代である遺体や遺骨は、東華義荘をハ
ブとして世界各地のチャイナタウンと故郷の広東省各地を結ぶ運棺ネット
ワークを利用して故郷に運ばれて行ったのだ。

 死者も生者も共に切望する「入土為安」ではあるが、戦争や政治的激変
などの不測の事態によって叶わなくなる。
 香港と広東間の交通の往来は、盧溝橋事件勃発の翌年に当る1938年には
支障をきたす。すると、当然のように蝦苟艇の運航も途絶えがちになる。

1940年末に日本軍による香港統治がはじまると、香港から広東各地への蝦
苟艇の運航は完全に停止した。
そこで遺体や遺骨は東華義荘での「長期滞在」を余儀なくされる。当然の
ように施設は手狭になるばかり。

これに輪をかけたのが1946年半ばから始まった国共内戦である。これ
ま た当然のように、蝦苟艇に棺を載せて香港と広東各地を往復できるよ
うな 社会情勢ではない。そこで1947、48年の両年に荘房、つまり棺や遺
骨を安 置する部屋が増築されている。

 だが、1949年の中華人民共和国建国を境に香港経由の「入土為安」の道
は途絶えがちになり、1952年になると運棺は一時停止されてしまった。

東華義荘の記録に拠れば、大陸で毛沢東原理主義に突き動かされた過
激 で理不尽極まりない文化大革命が猛威を振るった1960年代後半は、東
華義 荘に最も多くの死者が滞留していた時期でもあった。
600を超える棺、8千柱以上の遺骨が故郷を目前にして「入土為安」も果た
せぬままに、「死者のホテル」で虚しく時を過ごさざるをえなかったので
ある。

 その後、香港内の他の墓園に移葬するなどの処理を進める一方、
2004 年には施設の全面改修を終え、翌(2005)年には香港政府やユネス
コから 特別遺跡として表彰されている。

 因みに日本の華僑社会においては、1873(明治6)年に神奈川県が横浜
華僑に専用の墓地用地を貸与しており、華僑の棺はここに集中して埋葬さ
れることになった。
だが、あくまでも「宅兆」と呼ばれる仮安置という措置であり、基本的に
は3年から8年に1回の割合で香港経由で故郷に送り届けられていた。

1923(大正12)年に横浜からの船舶による運棺制度が中止となり、来
世 でも仲間と一緒に過ごせるようにと日本国内に設けられた専用の共同
墓地 に埋葬するか、墓地内の安置所に納められるように改められてい
る。明治 6年以前は、その都度、適当な便船を探し出して故郷への運棺を
委託して いた。

 たしかに東華義荘は特別な施設であり、我われの常識では想像すらつか
ないような存在といえるだろう。だが、このような施設もまた現在の香港
──世界の金融センターであり、一国両制の「修羅場」──の一部を構成して
いるという事実だけは忘れるべきではない。

東華義荘に象徴される死者(というより死体、あるいは遺骨)の「取
り 扱いぶり」には、時に政治情勢が影を落とす。
そこに、日本人がついぞ思い至ることのなかったであろう。 
中国庶民の、つまり漢族一般の死生観が顔を覗かせているように思え
る・・・のだが。
 
     
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読 者之声
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   ♪
(読者の声1)貴誌でも取り上げてもらった加藤康子さんインタビューの
抜粋。ほかにも次のアーカイブがあります。
<「EV推進の嘘」シリーズ!>
加藤康子さんと自動車ジャーナリストのお二人の主張が目からウロコ! 
池田直渡(自動車経済評論家)/ 岡崎五朗(モータージャーナリスト)。
モノづくりからエネルギー政策まで、リアルな日本の産業を応援していく
番組です!
ガソリン車から電気自動車へのシフトに乗り遅れてはならないの嘘
https://youtu.be/P-UmbOgr-Fc

EV=環境に優しい、の嘘 リチウムイオン電池炎上の危険 EV化で中国が儲
かる仕組みとは!
https://youtu.be/2XmA7DRm4U8

EV推進は株価のため?テスラ&イーロンマスクの功罪!脱ガソリンの嘘!
https://youtu.be/jt4FVQN0LsI
 以上です。
  (未来ネット)


(宮崎正弘のコメント)気象カルト、小生は「かれらの利権」と言ってい
ますが、なにしろ地球温暖化は嘘だというとポリコレに引っかかるようで
すね。



  ♪
(読者の声2)遅ればせながら、宮崎さんが『正論』三月号に寄稿された
『『鬼滅の刃』に見るナショナリズムの復活』を読んで、もし『鬼滅の
刃』には、伝承と
神話の隠し味があり、ナショナリズムの復活を示唆するのではないかとの
見解が当たっていれば、現代の保守にとってはオーソドックスな主張であ
る「憲法改正」とか「不正検定の糾弾」等諸々の命題が、主張する保守が
思うほど日本人のマジョリティーの心を捉えず、彼らには、一部の保守の
「お宅」が騒いでいるだけにしか見えないことの解決を、我がこととして
受け止められるヒントになるのではないかと思いました。
宮崎さんが書いているように「あるテレビ番組で話題に取り上げることに
なり、アニメ「鬼滅の刃 無限列車編」の封切館へ行くことになった。筆
者はそれまで『鬼滅の刃』の名前も、原作漫画が一億部以上も売れたこと
さえ知れなかった」というのは、保守の人の多くの一つの盲点になってい
るのではないかと思います。
今すぐに、『鬼滅の刃』のどこを、どう活用すればよいか私もアイデアを
出せませんが、現代の日本はどんどん劣化し、その根本原因は思想的な問
題、国家観の喪失にあると思います。
宮崎さんが言うように、ナショナリズムの復活である『鬼滅の刃』ブーム
が、日本人のナショナリズムの復活につながることを切に望むものであり
ます。
(関野通夫)


(宮崎正弘のコメント)数多く寄せられた読後感に、多くが「鬼滅隊の制
服が新撰組に酷似」という箇所はともかくも、主人公の竈門炭治郎のイヤ
リングが『帝国海軍旗』のデザインであり、古代の武士の髪型「ミズラ」
を類推して、あ、「古代の戦士」を象徴することには気がつかなかったと
いう御意見が多かったです。

 こういう視点から全国のパワースポットをまわった拙著『真日本紀行 
パワースポットを往く』(海竜社)は来月、3月24日発売となります。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475931752X/honnoinfo-22/



  ♪
(読者の声3) 米国では大統領選挙の大混乱にも「沈静化の装い」が施さ
れつつありますが、どうやら日本のマスメディアは「米国政治の歴史の中
でトランプは根拠のないウソを大々的に流し、民主主義を大きく毀損して
きた」という米国リベラル系報道をコピー&ペーストし、記事を仕立てて
いるようです。
私は人間社会はその時その時の環境に沿った価値観から組み立てられ、そ
の価値観から何が「正義」とみなされるかが決まってくるものだと考えま
す。つまり人類の歴史は「誰が価値観と善悪を決めるのか」の歴史なのです。
 恐らく最初は 1.「自然環境」が人間の価値と正義を規定していまし
たが、2.その後は宗教(神・教会)が、更に3.君主や国王が、次には
4.として国民国家が、そして5.としては「金融・グローバル勢力」が
この世の価値と正義を構成(決定)してきたように見受けられます。
そして6.の現在に至るわけですが、現在の「価値と正義の決定権」を
握った勢力は誰なのかと言えば、それは「情報DXとそれにまとわりつく受
益者勢力」であることは既に明白になってきたと言えましょう。
「神は死んだ」のは科学的思考の広がりや、資本主義経済の拡大に起因す
るのでしょうが、5,6の段階はSNSなどのネット社会の蔓延が、「価値
観と何が正しいか」を決める勢力を特定することになったのです。

 「経済学の堕落を撃つ」(中山智香子著 講談社現代新書)にフーコー
とベンサムの「一望監視設備」論が紹介されているのですが、そこには
「中心部に看守の部屋を置き、いくつかの独房をその周囲に配置して、看
守からは独房が見えるが独房からは看守が見えないようにすると、囚人た
ちは常時みられていることを意識するようになり、看守は見張りの手間を
省いて監視を行えるようになる。
フーコーは人間の主体化とはこの囚人のように、統治者の目線を自らに内
面化する事であり、人間は自ら主体的に行動していると思っている時にこ
そ最も従順に何かに従属しているものだ」と書かれています。
 どうやら日本のマスコミも「情報DXとそれにまとわりつく受益者勢力」
(受益者勢力=脱炭素社会・EV化・多様性・グローバル化・ポリティカル
コレクトネスなどを主導する勢力)の目線を自らに内面化し、主体的にそ
して従順に従うようになりました。
そして与野党や菅内閣もこれにフォローしている始末です。これから日本
にはストックホルム症候群が現れてくることでしょう。
(SSA生)

  ♪
(読者の声4)貴誌6807号で、「トランプ弾劾不発におわった民主党
は内ゲバを始めた」とメイン・タイトルにありましたが、どうもそれだけ
ではないようです。
 今朝のフィンランドの新聞によると、新司法長官メリック・ガーランド
は「国内のテロリストとの戦いを宣言」したようです。特に、1月6日に議
事堂を攻撃した右翼を標的にするとの事です。既に,230人は逮捕してい
るが、それ以外の多くのデモに参加した人たちも対象にしているようです。
 個人的な意見ですが、「国内のテロリストとの戦いを宣言」の中で、暗
黙裡にアンティーファ、BLMを含めているとすれば、共産党の常套手段の
「共同戦線方式」で、政権を奪取した後に同志を粛清することになりま
す。共産主義者のDNAですから・・・
(佐々木章)

2021年02月26日

◆雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(160」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/259(2021/2/24/水】昨日の産経に「スウェーデ
ン 福祉大国の深層 金持ち支配の影と真実」(水曜社)のサンヤツ広告
があった。新聞の縦3段×横1/8のサイズだから「サンヤツ」。マジメな出
版社は基本的に貧乏だから掲載料は安目にしている。また、新聞社にとっ
ては良書(教養・学問系)の広告は自らと読者の品位が高いことを示すも
のだから安目にしているという事情がある。


サンヤツを見ればその新聞の読者層の知的レベルが分かる、と言われる
が、新聞離れが進んでいる今は「とにかく部数減を防ぐためには大衆迎合
的な記事を増やそう」と新聞が格調や品位を落としていくのは仕方がな
い。正義や正論だけでは干上がってしまう。



産経の言論サイト「iRONNA終了について」 2021/2/16から。<2014年10月
にスタートした総合オピニオンサイト「iRONNA」は、諸般の事情により
2021年3月下旬をもって新規コンテンツの公開を終了することになりました。


およそ6年半の間、当サイトをご愛読いただいたユーザーのみなさま、700
人を超える執筆者、協力していただいた各メディアの方々、及び広告等に
協力いただいた方々に厚く御礼申し上げます。尚、終了後もこれまでの
iRONNAのコンテンツが閲覧できる環境を維持するための態勢構築を進めて
います、云々>


ま、採算ベースに乗らなかったということ。試行錯誤は世の常だが、読者
は「新しいアツアツホッカホカの論稿をまず見たい」のにiRONNAは「見せ
たいジャンルを強制した」のが間違いだったな。「新しい論稿」を売りに
すると本紙やウェブと競合するから避けたのだろうが、ウェブにiRONNAを
吸収したらどうか。投稿者から掲載料を貰うという手もある。


先だって黒瀬悦成・産経ワシントン支局長がアカ寄りに偏向しているよう
だと書いたが、近現代史研究家・高橋克己氏も「ペロシの責任を問う質問
状を提出、共和党有力議員が議事堂乱入事件で」(アゴラ2/20)に黒瀬記
者への不信をこう書いている。


<米大統領選の一連のトランプ辛口報道でコアな読者の産経離れを引き起
こしたと、同紙の良心ともいわれる阿比留瑠比や古森義久を嘆じさせてい
るワシントン特派員だが、黒瀬記者の15日の記事は「弾劾『無罪』もトラ
ンプ氏追及続く」というもの>


議事堂乱入事件はトランプ叩きのためにペロシ下院議長も「煽った」疑惑
があることには触れないのは片手落ちだと指摘している。


冒頭の「スウェーデン 福祉大国の深層 金持ち支配の影と真実」は水曜
社のサイトに目次などが紹介されているので有り難い(小生のアマゾンは
大分前にハッキングされたので利用する気が失せた)。著者の近藤浩一氏
はこう紹介されている。


「1975年生まれ。法政大学法学部政治学科卒業後、神奈川県警入職。その
後オーストラリア留学を経てIT企業で数年間勤務後、世界屈指のスウェー
デンの通信機器メーカー・エリクソン社へ転職。2007年よりドイツ・
デュッセルドルフ勤務、2012年よりスウェーデンで勤務し現在システムマ
ネージャーとして5G(第5世代移動通信システム)開発に従事」


現役バリバリの人が日々観察したスウェーデン。聞くと見るとで大違いの
ようだ。目次から。


◆1章 日本とこれだけ違う 仕事の効率、考え方やり方:これで効率アッ
プ? コーヒー休憩ばかりの実態/人力作業のスーダンよりも時間のかか
る建設工事/遅れる鉄道、度重なる経理ミス ドイツは実は非効率(欧州
の優等生ドイツの事例。「効率」という言葉が指し示す日本と欧州の違い)



客目線の効率採用で中国企業に対抗できるか/見た目重視のオシャレなオ
フィスに騙されるな/高い失業率、機能しない失業プログラム/コスト優先
で毎年のように行われる大規模リストラ


◆2章 本音を言わない国民性 我慢の住宅と暮らし方:アパートを借り
られるまで5、6年は当たり前?/国民の借金「住宅ローン」で巨額な利
益を得る銀行/人的ミスによる事故多発 低すぎる安全性への意識


本音を言わず主張もしない「ヤンテの掟」/歴史的事実と異なるイメージ
操作がお得意/夏至祭、聖ルシア祭、クリスマス・・・豊かな伝統文化/無
賃乗車に皮膚ガン イメージと異なる日常生活


◆3章 高い医療費、低い医療・福祉サービスの危ない生活:手術待ちの
間に死んでしまう患者と医療事情/低額なようで実は高額な医療費のウラ
側/日本では考えられないほど低い医師の技術力/ノーベル医学賞選考の場
で繰り返された実験的手術/世界最先端の不妊治療と一般医療との大きな
ギャップ


孤独、貧困からの自殺も多い高齢者の実態/高齢者介護施設で餓死 民営
化により次々起きる事件/高齢女性の半数は貧困年金受給者という事実/政
府による命の選別が発覚したコロナ政策


◆4章 教育レベルとともに下がる子どものモラル:資格を持たない保育
者の増加と広がる教育格差/ゆとり教育の弊害で下がり続ける教育レベル
/教育現場に「競争原理」を導入した教育改革の失敗/留学生への環境整備
はよいイメージを植え付ける国家戦略/全く機能していない移民者向けス
ウェーデン語学校



◆5章 世界の金融・経済を牽引する銀行とグローバル企業:世界に先駆
けて進むキャッシュレス化/経済低迷期に大量の人材がノルウェーへ流出
/世界で初めて紙幣をつくったスウェーデンの中央銀行/東インド会社が
ルーツ? 数々のグローバル企業/高い生産効率を維持する4つの理由/民
主主義国家と見せかけて実はヴァレンベリ帝国


◆6章 環境ビジネスがもたらす環境大国の崩壊:なだらかな山、たくさ
んの湖・・・豊かな自然と共存/エコの利益に群がる企業 はびこる偽装
商品/環境エネルギーを謳う一方で大量の二酸化炭素を排出/全廃から存続
へ その場しのぎでコロコロ変わる原発方針/グレタ・トゥーンベリの活
動に乗じて? 儲かる環境ビジネス


◆7章 軍事産業が主導する経済と外交:栄える軍事産業 平和国家はイ
メージ戦略の成果/産学官が連携して軍事を基幹産業に/軍事技術の民間転
用により広がるビジネス/世界中の紛争国に行き渡るスウェーデン製の武
器/フェミニスト外交の裏で武器輸出を行う二面性


◆8章 移民・難民の流入に歪むメディア:ここはアフリカ? 街にあふ
れる移民・難民/右肩上がりの人口増は移民・難民というカラクリ/増える
銃犯罪、悪化の一途をたどる治安/クリーンなはずの国で起きている数多
くの汚職事件/政府に不都合な情報をひた隠す公共メディア


◆9章 謎の一族支配と世界の権力者ネットワーク:富豪一族所有の財団
が握る一国の運命/ヴァレンベリ傘下のエリクソン主導で進む世界の5G /
米中の5G市場争奪戦のカギを握るヴァレンベリ家/人権尊重・環境保護
は非難をかわす隠れ蓑/ヴァレンベリ家とノーベル財団の深く危ない関係
/実は経済と深く関わるヨーロッパ王家/一族のパワーを支える秘密ネット
ワーク/利子制度による無限の借金ループ/株式制度下の中央銀行のピラ
ミッド構造/これからも続く一握りの金持ちによる世界支配(以上)


WIKIによると――「スウェーデンにおける犯罪数は増加傾向にあり、2011年
の統計では犯罪数148万件と発表された。犯罪発生率でみれば日本の約13
倍に及ぶこととなる。犯罪防止国民会議の調査では16年に国民の15.6%が
暴行や脅迫、性犯罪、強盗などの被害に遭っている」。

民主党≒アカの米国はスウェーデンのような国を目指しているのだろう。
「この世の天国を創る」と騙されてソ連や中共のように9割の民は被支配
階級として地獄を体験することになる。


人間が人生で一番学べる時期は18歳辺りから60歳辺りまでの40〜50年しか
ない。実際に体験を通じて得られる一次情報は限られているから、他者の
体験である二次情報などからも学ばなければ「たった50年ほどの知見、体
験知」のままであり、これでは新たな問題に接すると右往左往し、道を誤
りやすい。


町内のちっぽけな地図しか持っていなければ、それ以外の地では迷子にな
りかねない。広域地図と方位磁石、先人の経験やアドバイス、ガイドがあ
れば遭難リスクは最小で済む。我々には先人、先輩の残した体験談や思考
の記録である「教養・学問系良書」がどっさりあり、それを学ぶことで正
しい道、リスクを軽減できる道を辿れるのではないだろうか。


古人曰く「学ばざれば垣(かき)に面す」、学ばないと塀に向かって立っ
たようで、前方が見えずに二進も三進もいかなくなるぞ、と教えている。
また「学びて思わざれば、則ち昏(くら)し、 思いて学ばざれば、則ち
殆(あやう)し」 、学ぶのは結構だが、よく考えて咀嚼しなさい、また
自分で考えるだけでは偏狭になるから、人からも学びなさい、と。


先人の知恵や体験を勉強しながら考える、考えながら先人の書物から勉強
する・・・それによって我らが選ぶべき道が明らかになるのではないか。


高橋克己氏、近藤浩一氏が反共愛国戦線に「助太刀いたす、いざ戦わ
ん!」と名乗りを上げてくれるのは嬉しいものだ。熱戦か冷戦か読めない
が「中共包囲戦」という次の戦争はインド太平洋の安定のみならず、「失
われつつある日本」を取り戻す戦争にもなってほしいと思っている。小生
も役立ちたいが、足手まといか・・・

目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp

◆中国の偽コロナワクチンに気をつけろ

鈴木 傾城


中国共産党政権も中国の商売人も、やっていることは同じだ。倫理観が欠
如しており、良心もなければ道徳もない。「金がすべて」「儲けることが
すべて」になっていて、他人を騙してもそれを追求するのである。中国が
まともになるのは可能なのだろうか?(『鈴木傾城の「ダークネス」メル
マガ編』)

【関連】日本の貧困層は飢えずに太る。糖尿病患者の半数以上が年収200
万円未満の衝撃=鈴木傾城


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象
を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ
「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ
「フルインベスト」を運営している。

生理食塩水を「ワクチンだ」と言い張って売りつける中国の犯罪者たち

新型コロナウイルスは中国の武漢から始まった。中国の武漢にある研究所
から漏れたというのが定説なのだが、中国共産党政権はこれを必死になっ
て否定してきた。その間、ずっとWHOの調査も妨害し続けてきた。

最近になってやっとWHOの調査団を受け入れたが、1年も経って受け入れた
ということは、危ない証拠はすべて隠滅したということである。さらに中
国共産党政権はWHOの聞き取り調査には応じないことを人民に命令してお
り、WHOの調査団がまともな調査結果を出せるとは思えない。


捏造・隠蔽・責任転嫁が今回も行われる。中国共産党政権は、これによっ
て中国発コロナウイルスの責任をスルリと回避することになる。

そして、自らは「シノファーム」「シノバック」のワクチンを途上国にば
らまいて「ワクチンが欲しかったら我々の言う通りにせよ」というワクチ
ン外交を繰り広げて世界中に中国の影響力を広げていこうとしている。

それだけでなく、中国の犯罪者も食塩水を「ワクチンだ」と言い張って国
内のみならず世界中に売りつけようとしている。報道では、こうした犯罪
者が80人近く逮捕されていて、すでに3,000本近いワクチンが流通してい
るということだ。
※参考:偽の新型コロナワクチン製造拠点摘発 80人余を逮捕 中国 | 新型
コロナウイルス – NHKニュース(2021年2月3日配信)

しかし、中国の報道は「都合の悪い数字は控えめに報道する」というパ
ターンがあるので、実態はもっとひどいのだろう。これによって、得体の
知れない中国製ワクチンは、ますます得体の知れないものと化している。


中国の「ニセモノ売りつけ」は今に始まったことではないのだが、ウイル
スをばらまいて迷惑をかけて、今度はニセモノのワクチンをばらまいて迷
惑をかけようとするのだから中国人の気質には呆れてモノが言えないレベ
ルでもある

他人に迷惑をかけようが何だろうが「金儲け以外の何も考えていない」と
いうことだ。上から下までこの調子なのだ

Next: 自国の商品は信頼できない。海外で爆買いを続ける中国富裕層たち


       
at 08:20 | Comment(0) | 鈴木傾城

◆トランプ弾劾不発に

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)2月22日(月曜日)
通巻第6807号 

 トランプ弾劾不発におわった民主党は内ゲバを始めた
  共和党も弾劾賛成議員へ挑戦者が出現。米国の政局も大混乱

 イヴァンカ・トランプが、フロリダ州選出の連邦議会上院議員に立候補
準備か、と忽ち噂が広がって、相手は共和党の希望の星マルコ・ルビオと
の競合になる?
 この噂が広がったのはイヴァンカ夫妻が三人の子供とともにフロリダ州
に移動したからだ。火のないところに烟は立たないが、2022年の改選
を控えているのは現職マルコ・ルビオ。もしイヴァンカが立つとなると、
まずはフロリダ州内での共和党予備選に勝つ必要がある。情報筋はルビオ
が選挙に強くないので、ひょっとしてイヴァンカに流れる可能性もあると
する。

 イヴァンカ自身は「そんな噂にコメントしない。わたしはルビオ議員と
は友人で親しいし」と答えたという。
また別の情報ではチェルシー・クリントンが親しいイヴァンカの応援を約
束したとか。
 これら真偽の確かめようのない怪しいニュースが飛び交っている。

 ニッキー・ヘイリーは一か八かの「綱渡り」を始めた。トランプは面会
を断った。
 前国連大使のニッキーは明らかに2024年の大統領選挙への野心を隠
さない。キャピタルヒルの襲撃事件で、ニッキーはトランプ批判に転向
し、共和党保守を敵に廻しかねない行動に出たのも、「わたしはトランプ
大統領は2024年に出馬しないとおもっていますから」と答えたそうな。

 そしてまたアラスカ州で波乱勃発だ。共和党の内紛である。
 サラ・ペイリン元アラスカ州知事がマコウスキー上院議員に挑戦する構
えを見せている。
ふたりは宿命の対決で、リサ・マコウスキーの父親が州知事時代に共和党
予備選に挑戦し、かれを破ったのだ(ふたりとも女性)。
マコウスキーは共和党議員だが、トランプ弾劾に賛成票を投じたため、保
守の強い反発を招いた。保守強硬派で茶会系とも言われるサラ・ペイリン
は、2008年にジョン・マケイン(当時アリゾナ州選出の上院議員。故
人)が共和党大統領候補に選ばれた時、ペイリンは副大統領候補に選ばれた。

アラスカ州での知名度は抜群。そのうえ、アラスカの先住民である漁師の
インディアンと結婚し、三人の子供を育てた異色さも売りだ。


 ▲民主党も未曽有の内紛を抱え始めた

 さて民主党はバイデン新政権となって、さぞや満足感に浸ったかと思い
きや、つぎつぎと難題が出来した。

そもそも下院議長を四期も務めるナンシー・ペロシはいまや「シーラカン
ス」と秘かに渾名される老害。三月に御年81歳におなりあそばす。しか
し若手に議長をわたす意思はなさそう。

ペロシはサンフランシスコの極左の巣窟が選挙区で連続十一回の当選。反
中国、とくに人権に五月蝿いが、石油産業優遇などには反対していて、鉄
則という政治哲学はない。肝っ玉母さんの側面があって、イタリア系女性
で初めてという珍しい下院議長もさることながら、五人の子供を育てた。
老婆にしては元気そのものである。オバマ来日前に広島へ行って、広島平
和資料館、原爆記念塔に花輪を捧げ、日本政府は、このペロシに旭日大授
章を授与した。

 NY知事のクオモにも深刻な問題が持ち上がった。
コロナ騒ぎで、一時はトランプに挑戦する大物候補などと言われたが、看
護婦との醜聞が発覚して罷免運動まで起きている。NY州議会は弾劾の準
備を始めたという。

 戦い済んで日が暮れたら、また次の戦争が始まっていた。
   ◎☆◎◎み☆◎□☆や□◎◎☆ざ◎◎□☆き   
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 READERS‘OPINIONS 読 者之声
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   ♪
(読者の声1)貴誌前号の樋泉克夫先生の御返信について。
佐藤先生は中国本土の調査でよく香港に行っておられることは存じていま
した。その
報告が当時の歴代の総理大臣にあがっていたそうです。先生は無論ボラン
ティア、愛国心からの行動です。
 『大観園の解剖』は昭和時代に、原書房から復刻版が出ていました。こ
れは佐藤先生
とは無関係に出されたものです。私は佐藤先生を知る前にこの本を読んで
いたので(笑)、その著者に会えると聞いたときには舞い上がりましたね。
 佐藤先生の大観園での体験は、ここでは書けないような話ばかりで…。
 西暦2002年に出た、正式の佐藤慎一郎著『大観園の解剖』(原書房)は
現代仮名遣い
になっていますが、これを担当したのは私です。佐藤先生の教え子さんに
頼まれたのです。
(田中秀雄)


(宮崎正弘のコメント)あの頃の拓殖大学海外事情研究所は名物教授が
揃っていましたね。名前は挙げませんが、各自ユニークな人ばっかりでし
た。いま、どうなっているのやら。


  ♪
(読者の声2)新刊の「経済学の堕落を撃つ─自由VS正義の経済思想史」
(中山智香子著 講談社現代新書)によると、かって「ベーシック・イン
カム制度」と似ている法律があり、こう書かれています。
「1795年に定められ、1834年に撤廃されたスピーナムランド法で
ある。約40年を経て、大失敗の制度として撤廃された。撤廃時には、ど
んなものであれスピーナムランド制度の継続よりはましだと言われたとい
う」。
そして「社会は、むしろ更に荒廃した。雇用主は補助金をあてにして賃金
を下げ、また労働者のほうでも補助金をあてにして勤労意欲が減退した。
救済制度と競争的労働市場は共存できず、社会システム全体が機能不全に
陥った」そうです。
 武漢ウイルスの為にMMTが経済政策の主役に躍り出て、それに基づき、
「ベーシック・インカム的」な通貨のばらまき(?)が日本はもとより世
界の主要国では「普通の事」になりました。
果たして同じ現象がおきないものか・・・
(SSA生)


  ♪
(読者の声3)貴誌前号で話題の加藤勝信官房長官ですが、1月25日の
記者会見で米国国務省の声明をめくる質問に対し「台湾を巡る問題は当事
者間の直接の対話による平和的な解決を期待する」と返答し、ガッカリ。
私も情けなくなりました。
 救いは、佐藤正久・参議院議員が、台湾政策検討プロジェクトチームを
新設されたこと。
1972年、田中角栄内閣が台湾を切り捨てた我が日本。
でも台湾との断交に反発した小谷豪治郎、藤島泰輔氏らが「日華民族文化
協会」を設立しました。
いつの時代にも、真の日本人は、いる事に安堵です。
    (深澤文子)


(宮崎正弘のコメント)官房長官は、役人たちが政局安定を目的にその場
凌ぎで、練った政府答弁を読むのが職務ですから、個人的な見解はまた別
でしょう。
「日華民族文化協会」とは懐かしい名前を聞きました。
同会には小谷、藤島の両氏にくわえて北条誠、村松剛、木内信胤、黛敏郎
氏らが熱心に支援していました。台北で川端康成展を、東京では書家の大
物、張大千師の展示会を開催したこともありました。

◆「中学校教科書『従軍慰安婦』記述復活にSTOP!」に参加!

北村 維康


 14日の「緊急お知らせ」により、表記の会合があることを自分も知り、
ちゃうどそれが仕事への出勤の通り道だったことに気が付いて、せめて最
初だけでも雰囲気を知らうと思ひ、会場の憲政記念館へと足を運んだ。写
真は開会の『君が代』を黙唱と称して「心の中で」歌ってゐる風景である。


さて、15日のグーグルのトピックは、高等裁判所が「NHKを受信できない
テレビ受像機を設置しても、NHKとの受信契約は結ぶべきだ」といふ判決
を下したとのニュースであった。このことは、近代に至るや「哲学不在」
の風潮が、やがて人類を破滅させるのではないかとの不安を私に抱かしめ
るものである。

かつてテレビのコマーシャルに、ある指揮者がタレントのやうに「大き
いことはいいことだ」と登場したが、このメッセージは「誰のためにいい
ことなのか」を不問に付してゐた。NHKとの受信契約を推奨することは、
自民党政府の総務省の面々が、天下り先を確保する上では、「いいこと」
であらう。

しかし、情報を電波に乗せて「大衆伝達」することは、とっくにその使命
を終ったのでないのか。人間が人間らしく生きることを、ギリシャの哲学
者たちは真剣に模索した。しかし現代のコマーシャルメッセージのコピー
を考へる担当者は、どうだろう?