2021年06月15日

◆中国に対抗する「イノベーション 強化法」

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)6月10日(木曜日)弐
通巻第6943号  

 中国に対抗する「イノベーション強化法」が米国上院で可決された
  さはさりながらGAFAとウォール街はバイデンと同床異夢

 中国國債の一割強を保有するのはゴールドマンサックスなど米国証券で
ある。
 中国株に熱狂的に投資しているのは米国のファンド、それも公的年金基
金などだ。
 中国を封じ込めるはずなのに、直接投資を拡大しているのはテスラ、GM。
 アップルのスマホは依然として中国で生産されている。報復関税の適用
外とされてきたからだ。GAFAは中国のデータベース構築に間接的に協
力している。

 バイデン政権の究極的戦略目標は中国封じ込めに非ず。「競合的共存」
である。この点でトランプ戦略とは一線を画する

 現実の数字を見よう。
 2021年第一四半期に中国へ海外から流入した資金は5901億ド
ル。流出が5016億ドル。差し引きの純資金流入は885億ドル(邦貨
換算で9兆6000億円)。過去十年最大である。

 中国国債は「債券通」(ボンドコネクト=香港で中国債券を売買でき
る)経由でなされているのが実態で、中国の直接規制を受けない。このた
め外国機関投資家の保有残高はおよそ60兆円に達している。市場関係者
は、「まだ14兆円ほど増える余地がある」と分析している。欧米勢の中
国株保有は推定で57兆円である。

 しかし、これは昨今の人民元高という異常な為替相場に反映している。
中国国債を欧米ファンドが購入する理由は、「金利」である。中国国債は
3%以上の金利だが、米国は1%以下、日本国債? ときにマイナスである。

 中国はドル不足に陥った時点から金利を高め誘導し、ドルの流入を促進
してきたからである。
ならば日本の機関投資家が中国債券を購入しているのかと言えば、大方は
「政治リスクを勘案して投資には慎重」とする見方が主流である。中国株
を買っているのは主に個人投資で、インサイダー取引の乱高下が逆に魅力
だからだという投資家もいる。

 さはさりながら人民元高は中国の基幹である輸出産業を直撃し始めた。
「安い」という中国製品の魅力は極端に希釈され、むしろインフレ懸念が
拡がる。サプライチェーンの改編を欧米日企業は試みてきたが、道半ば、
なにしろ中国の生産基地でものを作っているのは外国企業との合弁が多
く、輸入し続けるのは先進国。

日本のスーパーや百円ショップをみればほとんどの物が中国産ではないか。
人民元高は、中国からのFOB(船積み価格)が上昇するわけだから、輸
入側も物価を上げざるを得ず、人民元はインフレの元凶になる。

 まして中国の中小企業は元高によって、利益幅が縮小、もしくは赤字転
落となり、パソコンや衣料品がすでに輸出減となっている。
 この先、何がおきるのか? 
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読 者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)欧州の第一次大戦に巻き込まれ、いわば対岸の火事のため
に、貴重な米国民の命を失い、市民は、もう外国の戦争はごめんだ、とい
う世論だった。

これを覆し、英国を助けるべく参戦するためには、「真珠湾攻撃に怒る世
論の急転回」が必要だった。

現在の米国も過去20年間、「史上最長の終わりのない戦争」を嫌悪してお
り、「世界の民主化」という「大義のための無駄な戦争」は、もうごめん
だ、という状態。

しかも国内の分裂も経済も未来もあやふや。この状況で は、支那が真珠
湾攻撃に匹敵するような米国に対するバカな行動をとらな い限り、主権
の曖昧な南シナ海の小さな岩、島を静かに占領しても、米軍 は絶対に立
ち上がらない。

領土権の争いは、世界のどこにでもある日常の出来事。

最近の世論調査によると、米国民の最大の関心事は、南からの大量の難
民、不法移民、そしてグローバル化による国内産業、その雇用の衰退とい
う国内問題。武漢菌対策として膨大な「財政出動・国債の乱発」により
「ドルの基軸通貨としての信用」さえも疑われ、超インフレの可能性も現
実的な問題として論議・懸念されている。

おまけに、株も債権も不動産も過去に例のない程の極端なバブル状態にある。

つまり、今の米国は他国の面倒をみるような余裕も意思も財産もない。
飢えたオオカミに囲まれたウサギ日本を助けてくれるような親切な強い国
は何処にもない。日本の官民の売国奴・指導者どもは、周知の如く完璧に
不能、いや敵に寝返っている。

そこで今、「七生報国(シチショウ ホウコク)」の鉢巻きをした自衛
隊員47人ぐらいの有志が「覚悟し武装して独断で」尖閣に上陸する。もち
ろん違法である。

しかしこれを全国民が連日SNSで褒め称える。嘆願書が1000万も総理官邸
に届く。政府は、その風向きを見て、しからばと、遅ればせながら重い腰
をあげる。これがきっかけで日本は急転換し、救われました、めでたし、
と未来の歴史に記されるかもしれない。

実は三島氏の霊が業を煮やして命令した、のが真相。
(KM生)


(宮崎正弘のコメント)後段のシナリオは、白日夢ですね。退役したら予
備自衛官登録をしないのが大半。自衛隊に望を託するのは幻覚に近いで
しょう。まして自衛隊にクーデターを期待するのは幻想です。



  ♪
(読者の声2)M子さまとKKの婚約問題については、その後、遺族年金詐
取問題が、遅まきながらやっと取り上げられ始めたようである。

遺族年金は、一方配偶者の死亡後、生存配偶者が一度でも事実婚状態に
入れば、それ以後は受給資格を喪失する。

したがってKK母のケースでは、2002年に夫が死亡した半年後に他の男性
(彫金師だとか言われる。KK息子も同居しており、この点については、
確実な事実と言えるようである。なお、この男性については、死亡説が流
れていたが、生存説もあるよう)と事実婚状態に入った時点以後は、遺族
年金受給は停止されるべきであった。

KK母が、現在も遺族年金を受給し、詐取を続けているならば、その法益
侵害状況は、2002年以降現在に至るまで、約19年間、継続していることに
なる。

遺族年金詐取は継続犯であり、犯罪が既遂に達した後も法益侵害の行
為・状態が継続する間、犯罪が続いているとみられる。

継続犯について は、犯罪の継続している間いずれの時点をとっても既遂
であり、その間は いつでも幇助犯・共同正犯が成立し、公訴時効起算点
などは、既遂到達時 ではなく、犯罪終了時が基準になる(以上『法律学
小辞典』有斐閣)。

したがって、KK息子についても、母親の遺族年金詐取についての共犯を
問うことも可能であろう。

KK息子の留学に関しては、米国内でも、不正入学、不正学位取得につい
て問題視され始めているという報道もある。

卒業式にも顔を出さず、卒業アルバムも空白であることの奇妙さも指摘
されている。また、3年の間、授業出席の形跡も極めて希薄だとも伝えら
れている。

 そもそも、KKは、最初の1年をLL.M(法学修士)課程で過ごし、2年次か
らJD(Juris Doctor)課程に編入したと伝えられているが、これも奇妙
な修学過程だと言わねばならない。米国のLaw SchoolのJDコースでは、1
年次で、契約法、不法行為法、刑法などの基礎科目についてソクラテス・
メソッドによって厳しく鍛えることになっており、1年次が最もハードだ
とされている。

 しかるに、KKは、JD課程の中核(法律学の基礎)については十分に
習得していない。日本人でJDを取得するのは、全米でも年間で数人に過
ぎないと言われるのは、通常の英語力では、ソクラテス・メソッドによる
厳しい授業に対応することが困難であるからであり、この過程を経ていな
いKKは、真のJD学位取得者とは看做されないと思う。

習得過程から見ても、KKがJD学位不正取得を疑われるのも、当然では
ないかと思う。

以上のような点をさておいても、不正申告による初年度の奨学金取得疑
惑、その留学費用の出所等々、KKの軌跡、行動には疑惑が満杯である。

留学費用を貸付けたという法律事務所も、KKの代理人を務めている弁
護士も、その経緯等について説明責任があるのではないだろうか。個人の
プライバシー保護だの、職業上の守秘義務などと逃げることは許されない
だろう。
 題は公金の不正支出に及ぶ可能性がある。

いま、妙な応急措置により、婚姻を許してしまっては、今後にわたっ
て、次代の天皇家、皇室の尊厳、威信にも及ぶ国家的スキャンダルとなる
恐れがあり、KKの婚約内定取消を急ぐ必要があると思う。

KK母子の刑事事件追及についての裁量性(起訴便宜主義)を 行使しつ
つ(ただし、遺族年金詐取の違法性そのものを看過することは許 されな
いだろう)、一種の司法取引材料として、取消後のKK母子によるマ スコ
ミ等への公表、暴露などを封じ込めるべきではないかと思う。 

婚約内定取消については、あくまでもKK側からの申し出によるという形
をとらせるべきであって、そうならなくても、重要な私的事項を秘匿した
KKは婚約取消の有責原因者である。慰謝料的なものは、いっさい支払うべ
きではない。(椿本祐弘)
  ♪
(読者の声3)新型コロナワクチンの接種の「怪」について。

トランプ再選を阻止する膨大な「クーデター」とそれを正当化する政府機
関、司法、報道の連携。厳しい官民共同の言論統制。これはおそらく平時
に置いて米国史上極めて異例な事件。

しかしこれは助走であって、これを 遥かに上回る、気狂いじみた武漢菌
にまつわる世界同時の恐慌が始まる。

1929年の株価大暴落以上な急速な下降、そして更に記録的な回復、など過
去1年間まさに小説や映画の筋書きが色褪せる事態が毎日現れた。そん
な、なんでもアリ、の緊急事態の中で突然生まれたのがコロナ・ワクチン。

 1。そもそも、これはワクチンと名前がついているが、全く別の物。数
年来、開発されてきたが、動物実験の段階で危険と判断され、人体試験は
行われた事もなく、どこの国でも認可されていなかった代物。そしてm
RNAはDNA遺伝子を恒久的に変化させる、と知られている。そんな知識を持
つ医学関係者、軍人の大多数は接種を拒否している。
 2。トランプ氏が感染した時も、既存の薬で簡単に治癒してしまった
が、 報道機関、医療、政府、製薬企業、などが挙って反旗を翻した。
常識で考えれば、大統領に対してその責任を負う主治医が、危険な薬を使
うはずなどあろう筈もない。しかし、現実には極めて有効で安全が保障さ
れている薬(イベルメクチンなど)が闇に消え、その結果多くの救われる
べき人命が無駄に失われた。それはまさに巨大な犯罪行為であり、今だに
続いている。
 3。このような常軌を逸した世界の指導者の行動・理由の正当化は理解
不能。
 4。特に日本の場合、コロナの危険度は極めて弱く、通常の風邪、イン
フ ルエンザ以下であるので、接種をする利点はなく、むしろ未知の危険
が大 きい故、特に未成年は将来「不妊」になる可能性があるので、避け
なけれ ばならない。
  75。2020年は世界の大転換期と認知されるが、その本質は、政府、
指導者 どもの信用が崩れた、彼らは平気で嘘をつく。真実を隠蔽する。
国民は自 分で調べ、自分の頭で判断し行動せねばならない時代がきた。
それは、国 家の崩壊の始まりを意味する。お上に従えば「安心、安全」
の時代は完全 に終わった。
(KM生)

2021年06月14日

◆菅首相、G7

今市太郎


菅首相、G7での「五輪中止宣言」に現実味。各国首脳のダメ出しで日本
株とドル円は急落も=今市太郎
2021年6月6日ニュース


6月11日から開催されるG7で、東京五輪「中止」を発表するのではないか
という観測が高まっています。そうなった場合、日経平均もドル円も下落
へ向かい、菅政権もおしまいとなることは避けられないでしょう。(『今
市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)


「本当に五輪はできるのか?」G7で問い詰められる菅首相
とうとう6月に入り、5月末までには「中止」を決定するのではないかと思
われた東京五輪は、菅首相とIOCの連携による強行開催を止めることがで
きない状況になっています

しかし、それをさらに止めにかかることになりそうなのが、6月11日から
イギリス南西部のコーンウォールで開催される「G7サミット」です。

今年2月にはオンライン上の会合において、一応、開催に対してエンドー
ス(承認)が得られていた東京五輪。


非常事態宣言下で状況は明らかに悪化しており、本当に実施ができるのか
について、菅首相は各国首脳にあらためて説明をしなくてはならないとこ
ろに追い込まれています。

各国メディアが「中止」を主張している
日本語で答弁をさせても、すでに何を言っているのかよくわからないこの
首相。

G7首脳と対面で渡り合って納得のいく説明ができるとは私は到底思えず、
国内で呪文のように唱える「安心・安全」という言葉を繰り返し絶叫する
だけになるのではないかと危惧しています。


各国首脳の理解を得られず、逆に開催中止を進言されるようなことになれ
ばどうなるのか。事実上「実施不可能」を宣言せざるをえなくなる可能性
を、すでにいくつかの国内メディアが指摘し始めています。

さらに海外主要国のメディアは、日本がこの場に及んで五輪を強行開催し
なくてはならない合理的な理由がどこにないことを指摘し始めています。

Next: 変異株の発生源になったら誰が責任を取る?G7での中止宣言に現実味

 

◆雀庵の「常在戦場/28 中南海を包囲せよ」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/314(2021/6/4/金】奄美からパッションフルー
ツとスモモが届いた。今の島は最高/最低気温は31/26度、初夏で、これか
らは果物の出荷シーズンになる。どんどん暑くなり、強い日差しから果実
を守る「傘掛け」に追われる日々でもある。


奄美の盛夏はぜひ体験した方が良い。刺激的、ショッキングである。太陽
が真上に居座って日陰がない! おまけに湿度は高い! 12時から3時頃
まではクーラーを効かした屋内に逼塞するしかない!


地元の人は慣れているから苦にしない!「だっておにいさん、暑さを呪っ
たところでどうしようもないもの」とシマッチュの義妹が言っていた。ヤ
マトンチュ(本土人)は余程の覚悟がなければとてもやっていけないだろ
う。サウスの島のサマーはサウナ、一生の思い出になる。


我が街も梅雨入りのようで、暫くはブルーな気分になるが、梅雨があるか
らお米ができるのだから「ほどほどの例年並みの雨を」と願うしかない。
7月あたりになると多摩川の水辺で遊ぶファミリーが目立ってくるが、昨
日は上河原堰の満々と水が溜まったところで市の消防隊員8人がスキュー
バダイビングの訓練をしていた。


「火を消す人がなぜ潜水なのだろう・・・」と考えたら「水の事故」、溺
死した仏さんを捜索するための訓練なのだ。調べたら「川崎市消防局水難
救助隊【運河訓練編】」という映像があった。視界はたった1m、7人が
チームを組んで仏さんを探し、引き上げ、水上のエアマットに乗せるとい
う訓練だった。昔はボートに乗って柄の長い鳶口(とびぐち)で捜索して
いたが、時代は変わるものである。


川と言えば長江=揚子江。去年の夏場は「武漢ウイルス+三峡ダム決壊=
中共壊滅」の危機を期待するネチズンがいっぱいいたが、今年も揚子江上
流と下流周辺は凄まじい台風のような風雨に襲われ、大きな被害が出てい
るようだ。


中共は情報統制が急速に厳しくなっているので、中共で何が起きているの
かが分からない。逆に支那国民も世界の動きが分からない。


1989/6/4天安門虐殺事件から32年になる今日、香港では「民主派狩り」が
相次いだようだ。リンゴ日報・香港はこう報じている。

「中国の愛国的民主運動を支持する香港同盟のチャウ・ハントン副議長
は、4日の午前7時40分にセントラルの法律事務所の近くで当局に連行され
た。午後にはチャウ(36歳)という女性弁護士が逮捕された。警察は「2人
はソーシャルメディア上で不正な情報を宣伝または公表して公序良俗条例
に違反した」と述べた。この犯罪は1万H$の罰金と12ヶ月の刑期になると
いう」


リンゴ日報・台湾では蔡英文総統の以下のメッセージを伝えている。

「32年前のこの日、天安門広場で亡くなった若者と、キャンドルライトで
6月4日を追悼する香港の友人をいつも思い出す。自由民主主義に誇りを持
つすべての台湾人は、歴史のこの日を決して忘れないだろうし、風や雨に
揺らぐことなく、信念を通すと信じている」


自由民主人権を“知ってしまった”人間は独裁政治には耐えられない。香港
人、台湾人は日本人同様に“知ってしまった”人々である。アジア太平洋の
多くの国も“知ってしまった”人ばかりだ。物言えば唇寒しどころか刑務所
行きの中共独裁に耐えられるわけがない。


中共独裁で美味しい思いをしているのは14億のうち15%(上流階級)、ま
あ食えるからいいかと諦観しているのが25%(中流階級)、残りの60%は
李克強首相が言ったように“食うのに精一杯”の貧困層(下流階級)だろ
う。北京大学、香港中文大学に留学経験があるジャーナリスト・中島恵氏
によると「農村戸籍が6割、都市戸籍が4割」というから、貧困層の多くは
農村戸籍だろう。


「貧困層かつ農村戸籍」、その悲惨さはルポライター・安田峰俊氏が「ル
ンペンプロレタリアート」と指摘した通りだ。まるで使い捨ての奴隷階
級。上流階級から見れば(天津の知人曰く)「臭くて汚い奴ら」である。
農村戸籍の人が努力や宗族の支援を受けて大学を出たところで、採用枠や
給料で鼻から就職差別があると中島氏が書いている(中国人が逃げられな
い「戸籍格差」の現実)。


「ルンペンプロレタリアート」とは“ホームレス、浮浪者、乞食”の意で、
マルクス&レーニン(ML教)は「カネ次第で革命派に付いたり敵対する、
まったく当てにならない奴ら」と蔑んでいた。救いようのないクズで、魯
迅が書いた阿Q社会の厄介者。習近平ら上流支配階級からすればエサさえ
与えればなんぞの時に何でもするだろう野犬だから「飼っておく」程度
の認識に違いない。習近平が夢見る第2次文化大革命では戦狼紅衛兵にな
るのだろう。


紅衛兵は平等を目指した。貨物船に乗り込んだ紅衛兵は「今日の船長はA
同志、機関長はB同志、甲板長はC同志。明日はD、E、Fの順番だ」なんて
専門家=技術者=テクノクラートを排除した。本物の船長らは艦内の掃除
をしたり料理をしたり、たまに順番で船長になったり。すべての職場が紅
衛兵の言う「平等」だった(参考:山田慶児著「未来への問い」)。ド素
人が生産現場を滅茶苦茶にしたのに山田・京大教授は拍手していた。アカ
眼鏡で見ると赤信号なのに突っ走っちゃう・・・学術会議もそんなレベル
だろう。


理系脳ゼロの小生が理化学研究所の所長になったようなもので、貨物船は
沈没を免れたのかどうか、すこぶる怪しいものである。


「戦争を内乱に転化せよ」、ML教はそう教えている。「習近平の戦争」を
内乱に転化する、これは神マルクスと預言者レーニンの聖なる教えであ
る。9200万の党員諸君は断固として習近平皇帝を排除しなければならな
い。毛主席曰く――


「幾億という人民に立派に生活できるようにさせ、経済的、文化的に立ち
遅れた国を、富裕で、強大な、高い文化を備えた国に築き上げること、こ
れは並々ならぬ任務である。我々は現在も将来も整風を行わなければなら
ず、我々の身についている誤ったものを絶えず払い落とさなければならな
い。これは、改革を志す党外の人々とより良く協力して任務を進めるよう
にするためである」(1957年3月12日)


同志諸君、第5次整風運動で習近平一派の赤色帝国冒険主義を一掃しなけ
れ中国の輝かしい未来はない。世界中の平和を求める同志とともに悪の元
凶、習近平一派を排除しなければならない。中国の未来、世界の未来のた
めに同志諸君、立ち上がる秋だ。


毛主席を装う似非共産主義の習近平を叩き潰し、改革開放の旗を天安門広
場に掲げよう! 命を落とした同志のために、そして未来を担う子供たち
のために、我々は習近平一派掃討の鬨の声を上げよう! 暗黒強権政治を
許さない! 自由と民主主義の建国の理念を取り戻そう! 中南海を包囲
せよ!

目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
メルマガID 0001690154「必殺クロスカウンター」

◆ドゥテルテ比大統領がおもいついた奇策

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)6月4日(金曜日)
通巻第6935号   

 ドゥテルテ比大統領がおもいついた奇策とは次回大統領選に「副大統領」で
  最大のライバルはパッキオ(上院議員。元ボクシング世界チャンピオン)

 ドゥテルテ大統領、まいどお騒がせします。2022年に迫った大統領
選挙だが、フィリピン憲法は再選を許していない。任期は六年間だ。
 娘のサラ(ダバオ市長)を後継指名し、次回大統領選に挑む予定だが、
ドゥテルテ大統領の奇策は自らも「副大統領」として参戦するシナリオも
あるという。

 事実、ダバオ市長時代、やはり再選が不可能なので、娘のサラをダバオ
市長に立候補させ、自分は副市長候補として戦った。サラが病気がちなの
で、事実上の市長の継続だった。
 ドゥテルテはミンダナオ島では圧倒的な人気を誇るが、ルソン島では、
(1)イスコトレノ(マニラ市長)、(2)クリストファー・ロウレン
ス・ボン、(3)ボンボン・マルコス候補が世論調査でリードしている。

 このうちマニラの下馬評では、イスコトレノ現職市長が世論調査でリー
ドしており、クリストファー・ロウレンス・ボン候補は、「次回選挙で高
位を望まない」と記者会見した(『マニラ・タイムズ』、6月3日)。
 もうひとりのボンボン・マルコスは、故マルコス大統領の息子で、元上
院議員だが、評判は芳しくない。今週中にサラ市長と面会するとの報道が
ある。

 ドゥテルテ大統領の娘・サラは父親譲りの過激な行動と発言で知られる
が、病気持ちである。2016年以後も、四回、シンガポールの病院に入
院している事実があり、しかも60日のながき不在となることもあった。
 ドゥテルテ大統領は最大のライバルをマニー・パッキオ上院議員と認識
しており、場合によってはサラが大統領候補、パッキオを副大統領候補で
選挙に臨むシナリオも考えているとする観測が広がっている。

 パッキオはボクシングの世界チャンピオン。それもフライ級からバンタ
ム級と六階級を制覇した実績を誇り、2010年には下院議員、2016
年からは上院議員である。これまでは、ドゥテルテ大統領支持者で与党内
での人気もそこそこある。しかし議会出席率が悪く、政治家としての評価
が分かれる。

パッキオは苦学して大学を卒業している。パッキオ自身はメディアに対し
て「現在は上院会期中であり、ほかの問題は、あとで」と言葉を濁している。

(パッキオはパッキアウとも、パッキャオとも発音する。ニックネームは
パックマン)
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読 者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(読者の声1) 貴誌6934号、香港ですが、ジミー・ライ(黎智英)は
重刑が予定されるとのことですが。純粋な普通女子イメージのアグネス・
チャウの行方が気になります。もし、彼女に何かあれば人権派への影響は
大きいと思います。
 5年以上前に、宮崎先生がご紹介されていた香港の天安門博物館を訪問
したことがあります。マンションの一室でした。今はもう閉鎖されたで
しょう(?)。
 初めて香港を訪問したのは、天安門の一カ月位後でした(ただの観光個
人旅行)。喫茶店で出会った日本人カップルとの会話のなかで「天安門」
という単語が出ると、ウェイターが「ビクっ」と反応したのを思い出します。
当時の日本はバブル真っ盛りで香港は日本人の週末買い物旅行の行先に
なっていました。物価は三分の一位で、チムシャッツイの電飾は、歌舞伎
町より明るかった。20台半ばの自分が飲茶を思いっきり食べても1000円
ちょっとだったのを思い出します。
カイタク空港が懐かしい。あの時に宿泊した佐敦道のYMCAホテルは今は高
級ホテルに改装されていました。宿泊料も10倍位になっているでしょう。
90年代には「お金の神様」の丘永漢先生が香港で開発したマンションを日
本人へ販売していました。
後、2010年位でしょうか、3倍以上に値上がりしたそうで、購入した日本
人のおばさんは「あの投資は素晴らしかった」とおっしゃっていました。
丘永漢先生とはハノイで仕事のため、一度お会いする機会がありまして、
私は「読者」だったので素直に感激しました。今思えば、日立建機等の対
シナ投資を推し進めたグローバル派の元祖的な方という歴史的評価ですよ
ね。(笑)
シナのカントリーリスクを考えると、日本株はまったく買えなくなりま
す。宮越とかだけじゃなくて、日立・松下・村田・ユニクロ・日本電産・
コマツ・・ほぼ全部です。(笑)現在、日本株を買っているのは外人投資家
です。売買高の60-80%でしょう。
 25年前の横浜中華街はボリ価格で味も大したことなかったですが、今、
横浜の中華街で飲茶2200円で美味しいです。自分が知らぬ間に随分変わっ
た。目を離すと、10-15年もたてば状況はまったく変化しています。
 1989年に「香港の田舎の裏にシンセンがあって、それから鉄道でずっと
行けばベトナム国境。で、きっとそこは地獄みたいなところ」だと想像し
ていましたが、今や(2012年位から)、ベトナムは構造的貿易黒字国です。
ベトナム株も大型株が爆騰中です。
外国人の持ち株比率はまだ10%程度。ロシアと並ぶ、「民族国家」です。
貿易構造はシナから輸入して、アメリカ(1位)や日本(2位)へ輸出す
るというものですから。
ウイルスも輸入してしまいます(バクザン省で大流行)が、ベトナム人は
シナ製のワクチンは絶対に打ちませんから徹底しています。
 国際金融資本は1837年の恐慌以来、金利を動かし(通貨発行を調整)、
メディアで情報操作しているんだから、彼らを出し抜けません。
究極のインサイドトレーダーの動きについていくだけです。
 VN指数グラフ
https://site2.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&burl=iris_indexDetail&cat1=market&cat2=index&dir=tl1-idxdtl%7Ctl2-.VNI%7Ctl5-jpn&file=index.html&getFlg=on
 アグネス・チャウ他の無事を祈ります。
    (R生、逗子)


(宮崎正弘のコメント)御高文のなかに、「香港の天安門博物館を訪問し
たことがあります。マンションの一室でした。今はもう閉鎖されたでしょ
う(?)」とあります。
最初の記念館は、家主に圧力がかかり、出て行かざるを得なくなって、小
生が行ったときは完全に撤去されていました。その後、二転三転、いずこ
も家主への強い圧力です。
さて、当該YMCAはペニンシュラ・ホテルの隣なので、立地条件は最
高、テラスから海が見えます。
40年ほど前は一泊1900円くらいでしたから何回か宿りました。改装
後の値段は一流ホテル並みになりました。ウォータールー路のYMCAは
長期滞在者が多い宿屋で、ここにも二週間ほど滞在したことがあります。
いずれも40年は前の話です。
 永漢先生は渋谷のQマンションが本部事務所だった時代に、小生も一年
ほど住みましたので、毎朝会っていました。
日本亡命後、永漢さんが、はじめて台湾へ帰国した折は、『週刊新潮』の
親しい記者に同道を頼むほどに慎重でした。晩年は上海にも進出し、日本
語学校を開設されて、吃驚しました。

  ♪
(読者の声2)1.月刊HANADA7月号「バイデン政権五つの重大危機」の
中で島田洋一福井大学教授は「(日本の排出量は)世界の炭素排出量の
三%を占めるに過ぎず、ある程度省エネも進んだ日本で、炭素税や罰金で
家計や企業に重荷を科し、無理やりC02を減らしても、桜島が一度噴火
すればその程度は一瞬にして吹き飛ぶ。
 現に四月二十五日、噴煙の一部がニキロ近く流れ下る規模の噴火が桜島
で起こった。あの瞬間に、政府が日本国民に強いた何年分かの「血と汗の
結品」が、文字どおり雲散霧消した。あれは「目を覚ませ」という自然の
ピンタだったと捉えるべきだろう。」と書いておられます。また

2.6月3日は雲仙・普賢岳大火砕流30年に当たりますので、日経新聞は、
火山大国日本には「各機関の知見・集約が急務であり司令塔が必用だ」と
訴える大きな記事を掲載しました。これによると世界の活火山の数は1位
アメリカ166か所、2位インドネシア124、3位日本122、4位フィリッピン
41、5位ニュージランド27、6位イタリア14、となっています。

 上記から私は「なるほど、なるほど」と思いました。要するに脱炭素
社会(世界)を構築する「科学的且つ合理的処方箋」とは、これら世界中
の活火山の噴火を防ぐことがまず急務であり、そのためにはすべての活火
山に蓋でもする事がベストなのでしょう。
公共工事も増えましょう故、きっとわれらが経済界も大賛成してくれるに
違いありません。(SSA生)


  ♪
(読者の声3)産経新聞によると台湾向けワクチン約124万回分が6月4日
に台湾到着とのこと。
https://www.sankei.com/article/20210603-4XHGPLYSDVKPVN2M2UX5AXHDGM/
 当初は6月中旬以降との報道でしたが、六四天安門に合わせての台湾支
援と中国牽制は見事。安倍前総理が2013年12月26日に靖国参拝したのは毛
沢東の生誕120周年記念日。
 かつては対中国位負け外交、対韓国土下座外交などといわれたものです
が、いまや相手の嫌がることを不意打ちでできるようになるとは日本外交
もずいぶんしたたかになりました。
アストラゼネカは英国が本社ですから日英関係が良好ないま、空母クイー
ン・エリザベス来航とともに良いニュースです。
ト書いていたら、台湾向けワクチンの続報が入りました。
「ワクチンの台湾提供、安倍前首相ら動く 中国妨害警戒 日米台が水面
下で調整」
https://www.sankei.com/article/20210603-DGRVHC3KZZKGLAFS6RSYO3ULMU/
 台湾ヤフーの報道をみるとワクチン輸送はJAL809便、桃園空港に14時40
分着陸予定。本来は定期便ですが、今回は乗客は乗せず貨物のみの特別便
とある。ネットでは809便も1989年6月4日に掛けたのではという指摘も。
朝日新聞デジタルのタイトル「日本政府、台湾にワクチン124万回分提供
 中国は批判」と悔しさがにじみ出ている。
他は読売が報じている程度で毎日・日経・東京新聞はなし。意外だったの
はNHKが報じたことでしょうか。
 (PB生、千葉)


  ♪
(読者の声4)イスラエルで、左右混淆八党の連立政権が誕生しそうで
す。ネタニヤフ首相より強硬派のベネットが首相となり、パレスチナ問題
では、現状維持、米国との関係改善に向かうと予測されているそうです
が、ネタニヤフ退陣は、この時局ではマイナス要素ではないでしょうか?
  (JJセブン)

(宮崎正弘のコメント)長期政権が飽きられてしまったということでしょ
うね。何が何でもネタニヤフを降ろす、だけが八党の合意、ほかの政策は
バラバラ、いかにもユダヤ人らしい。「全員一致ならやめてしまえ」とい
うのが国民性ですから。
 ほかに唯一の政策的合意は「イランの核武装阻止」です
 ネタニヤフの巻き返しが土壇場まで続きますから、ベネット政権誕生を
決定的だとはまだ言えず、もうすこし情勢を見る必要があります。

      

2021年06月13日

◆ワクチン接種と五輪を支える自衛隊

櫻井よしこ


日本ルネッサンス 第953回

だれか黙々と働く人がいて世の中は成り立っている。その縁の下の力持ち
に国民も社会も国も感謝してこそ、健全な国が創られる。それが本来の日
本、勁い国の姿であるはずだ。

「朝日新聞」が5月26日の社説で五輪中止を菅義偉首相に求め、理由の第
一に「健康への脅威」を挙げた。万単位の人々が世界からやってきて、ウ
イルスが広がっていくとの懸念を朝日は強調した。

だがこの1年間、世界では430の国際スポーツ大会が選手5万4000人の参加
を得て開催された。テニスの全米、全豪、全仏オープンやサッカーのクラ
ブワールドカップ、ゴルフのマスターズをテレビで見た方も多いはずだ。
いずれの大会でもウイルス拡散はなかった。東京五輪はこれらの世界大会
に学び、対策をさらに厳しくした。

選手ら来日者全員に出発前の4日間で2回のウイルス検査を義務づけ、出発
前の空港では陰性証明の提示が義務化された。日本入国時に検査し、入国
後3日間は自室に隔離され毎日検査を続ける。空港から宿舎、ホテルへの
移動、練習会場、試合会場への移動も全て専用車輌や専用バスに限定し、
公共交通機関の使用は認めない。外国の人たちを泡のように包み込み、動
きは特別の動線に従ってもらう。基本は一般の日本国民と接触させないこ
とだ。これを「バブル方式」と呼ぶ。違反者には帰国のペナルティも考慮
中で、かなり万全な対策だと思う。

朝日は医療の逼迫も懸念する。しかし、日本の組織委員会と各国の五輪委
員会(NOC)が合意し、NOCが各々の随行医療専門家をふやして日本
の医療負担を軽減することになった。日本への入国予定者は当初の18万人
から7万8000人に減らし、その80%がワクチンを接種済みで来日する。万
が一、問題発生のときは五輪選手らのコロナ医療はスポーツドクターが担
当し、国内のコロナ医療への新たな負担は生じさせない仕組みだ。

日本の当事者たちは本当に頑張っている。だが、朝日は「人々が活動を制
限され困難を強いられるなか」五輪開催の意義はあるのかと問う。人々の
活動が制限され困難を強いられるのは武漢ウイルスに打ち克つためであ
り、朝日の主張は後先を間違えているのではないか。

必死の努力

後述するように菅首相は、まず一番リスクの高い高齢者にワクチンを行き
渡らせ、最大の危機を乗り切ろうと必死の努力をしているではないか。欧
米諸国に較べても日本国も日本国民もよくやっている。あとひと息ふた息
頑張って、ワクチンを打ち、皆でコロナを乗り越え、五輪開催を実現する
ことで日本の力が証明される。人類が予想もしなかった、武漢ウイルス襲
撃の中でのスポーツの祭典としての五輪開催の意義は、そこにこそあるの
ではないか。

朝日は前向きのことは殆ど書かず、五輪中止の主張を喧伝する。日本共産
党や立憲民主党と同じく、政局狙いではないのか。仮に五輪が頓挫して
も、それは本来菅首相の責任ではない。むしろ小池百合子都知事の責任だ
が、朝日は間違いなく菅首相の責任問題を持ち出すだろう。そこでどれだ
け菅首相が努力しているかを見てみよう。

あらかじめ断っておくが、私はこれから述べることに強い違和感を抱いて
いる。ただ首相が国家、国民のために必死の努力をしていることは認めたい。

現在、医師には1回のワクチン注射で2070円が支払われる。時間外なら
2800円、休日なら4200円になる。1回の注射料としてはかなり高いと思う
が、なぜか、接種に医師らの協力はあまり得られなかった。業を煮やした
首相は自衛隊の医官の活用を打ち出した。日本に1000人しかいない医官か
ら80人を選抜し、東京と大阪に振り分け、日々1万5000人の接種を目指し
たのは周知のとおりだ。

日本に危機や有事が発生するとき、最後の拠り所が自衛隊である。中国の
脅威増大の前に、ただでさえ人員不足で大変な自衛隊から医官や看護官を
引き抜いて武漢ウイルスとの戦いの現場に投入したのは、政府にとって一
大決心だったはずだ。

本来ならこの決断を見て、東京都医師会や日本医師会が改めて傘下の開業
医にワクチン接種への協力を大いに勧めてくれればよかった。

ここで再び明確にしておきたいのは、コロナ発生時から献身的に診療活動
に参加してくれた医師は少なくないということだ。問題は日本医師会や東
京都医師会なのだ。彼らが組織として十分な協力をしてくれたとは到底言
えない。医師にはワクチンを優先接種したにも拘わらず、東京都医師会の
場合、5月4日時点で接種に協力していたのは全体の22%にとどまっていた。

あまりにも非常識な差

政府には医師会への命令権がないため、打つ手は限られている。そこで5
月25日、医師への奨励金上積みを決めたのだ。1回のワクチン注射に最高
で4200円が支払われることはすでに述べた。これをさらに高くし、いくつ
かの条件さえ満たせば1回の注射で最高7200円が支給されることになっ
た。この高額提示に、消極的だった医師らも前向きになったといわれる。

そこで菅首相に質したい。命の問題であるからワクチン接種を急ぐのは当
然だが、人をカネで動かすような手法でよいのか、と。お金の使い方は実
に難しく、お金で動く人も組織も危うい。医師会にも問いたい。医師会や
医師のモラルはこれでよいのか。私は強い違和感を拭いきれないでいる。

菅首相は政権全体の力を結集して国民の心に訴えかけるべきだ。いま、コ
ロナ禍を脱する唯一の手段はワクチンしかない。一日も早く接種を終えて
落ち着いた日々を取り戻したい。そのために医師は使命を果たしてほし
い。国民を守ってほしい。国民もあとひと息ふた息の辛抱だ。どうか頑
張ってほしい、と、首相が自ら語るのがよい。

もう一点、是非言いたい。黙々と働く自衛隊医官と看護官の処遇である。
ワクチン接種でまさに縁の下の力持ちとなっている彼らには、1日3000円
か1620円が支給される。国家公務員であることに加えて、ダイヤモンド・
プリンセス号で患者の診療などに当たったとき1日4000円、あるいは3000
円支給したことを鑑みたそうだ。

民間の医師への手当てと較べてあまりにもおかしい。このあまりにも非常
識な差を埋め合わせるには、自衛隊の隊員全員にわかるように、明確かつ
深い感謝を表現するしかない。

国家公務員の中で使命達成に身命を賭すと宣誓するのは自衛官だけだ。政
府の命令にひたすら従い、国民を守ってくれる彼らへの感謝を広く形にす
べきだ。そのひとつは、この際統合幕僚長を認証官にすることではないか。


◆雀庵の「常在戦場/31中共を愛してと言われても」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/317(2021/6/11/金】化けの皮が剝がれているの
に昔のように愛して、と言われても・・・

♪嫌われてしまったの 愛する人に 捨てられてしまったの 紙くずみたいに
私のどこがいけないの それともあの人が変わったの 悲しみの目の中を
あの人が逃げる あなたならどうする 泣くの歩くの 死んじゃうの あなた
なら あなたなら

覆水盆に返らず、静かに死んでほしいが・・・毛沢東教信者の妄想暴走的
“ダッチロール”症の習近平は病膏肓、昨日まで恫喝しまくっていながら、
今日から一転して“かわい子ぶりっ子”、精神的にかなりおかしくなってい
るのではないか。急性期閉鎖病棟で6か月も治療を受ければそこそこ落ち
着くかも・・・カウンセラーのヨーコちゃん、紹介しようか? 手遅れの
よう気がしないでもないが・・・脳外科オペが必要かもしれない。遠藤誉
氏「習近平の『愛される国』外交指示を解剖する」2021/6/4から。


<5月31日、習近平は中共中央政治局の学習会で「愛される国」になる外
交を展開せよと強調した。これを「中国が外交方針を変えるシグナルか」
と受け止める向きもあるが、そのような甘い夢は抱かない方がいい。以下
は習近平の講話骨子(抜粋)。

●わが党は建党以来、対外的伝播工作を重要視してきた。第18回党大会以
来、わが党は国際的な世論誘導と世論闘争を効果的に行い、対外的大宣伝
体制を構築することに務め、中国の国際的な言論と影響力を大幅に高めて
きた。しかし同時に新たな状況と課題にも直面している。わが国の発言権
と影響力を高め、国際世論への誘導力を高める努力が必要である。


●中国共産党が真に中国人民の幸福のために努力していることを外国人に
理解してもらい、なぜ中国共産党が有能なのか、なぜマルクス主義が機能
するのか、なぜ中国の特色ある社会主義が良いのかを理解してもらうため
に、中国共産党の宣伝能力を強化しなければならない。

●人類運命共同体の御旗を高く掲げ、多国間主義を唱え、一国主義・覇権
主義に反対し、国際新秩序を形成すべく国際社会を導いていく。中国の発
展そのものが世界に最大の貢献を果たし、人類の問題解決に知恵を与える
ことを宣伝していかなければならない。


●その目的を果たすために「専門的人材隊伍(チーム)」を形成せよ。対
外的な発言力システムを構築し、芸術を用いた宣伝活動を強化せよ。・・・


習近平の講話をじっくり読んでみると、これは「毛沢東の戦略」以外の何
ものでもないことが見えてくる。「中国共産党がいかに人民の幸福を優先
しており、いかに友好的であるか」を示していかなければならないという
方針は、毛沢東が延安時代に編み出した戦法であって、目新しいものでは
ない。


あの頃は、中国共産党は貧乏だったので、「宣伝活動こそが最大の武器」
だった。しかし、その宣伝工作活動により圧倒的多数であった農民を中国
共産党側に引き寄せることによって当時の執政党である国民党との戦いで
ある国共内戦に勝利したのだから、「宣伝活動こそが最大の武器である」
という戦略は党の中心となり、今も変わっていない。


だからこそ、「文化の衣を着た」孔子学院を全世界に設置したのであり、
世界中に「友好の衣を着た」中国人を潜り込ませ、主要国の政権与党の指
導的役割をしている人物を懐柔しているのである。

今年は7月1日に中国共産党建党100年記念を迎えるので、それに向けた中
国共産党の存在意義を一層強化していこうというのが主たる目的だ。

習近平の父・習仲勲は生涯を懸けて「言論の自由」を主張してきた。それ
故にトウ小平により1990年になってからもなお、二度目の失脚を強いられ
たが、その復讐をしているはずの習近平は、父の仇討よりも「一党支配体
制の維持を優先」して、言論の弾圧を強化している。

この優先的選択こそが、中国共産党の統治の正体であり、「言論弾圧」な
しに中国共産党による統治は成立しないことを、私たちは中共の党史から
学ばなければならない。これだけは絶対に変えないことを知らなければな
らないのである>

井の中の蛙大海を知らず、習近平は中共が世界を共産主義へと導いていか
なければならないと思い込んでいる。緊急措置入院させないと心神喪失で
核ミサイルをぶっぱなしそうだ。「〇〇につける薬なし」。

中共の若者は習近平政治にウンザリしてきたような・・・福島香織氏「な
んだか疲れてきた中国の若者たち、無気力カルチャーが蔓延中」JBプレス
2021.5.20から。

<2018年ごろに中国の若者の間に広まっているとされる「喪文化」。これ
は、無目的で希望のない言動に共感したり「かっこいい」と感じる文化で
ある。今年(2021年)はこれに続いて「身尚平学」(身尚は一文字「とう
へい学」=寝そべり学)という言葉が若者文化を象徴するキーワードとし
て中国メディアでもさかんに取り上げられている。

やる気なく寝っ転がって日々をやり過ごすライフスタイルで、最近の若者
の中でこういう生き方を正義とする価値観が蔓延し始めているのだとい
う。きっかけは「身尚平学はすなわち正義」という文章が最近、ネットで
話題になったこと。この文章の作者は同年のネットユーザーたちから「身
尚平学大師」(寝そべり学大先生)と崇められるようになった。

身尚平学大師の主張とは、自分は「内巻(インボリューション、閉じられ
た環境の内部競争にいやおうなく巻き込まれている状況)された若者であ
るという感覚がある」「寝そべりは私にとって賢者の運動である」「なぜ
明らかに意味のない存在のために奮闘するのか」「私は誰のためにも働き
たくない」「隠れてどこかから忙しそうにしている人を笑って見ていた
い」。

なんとも無気力。欲望や向上心なし。ただひたすら「頑張りたくない、奮
闘を拒否する」という心理。こういう若者たちを見て大人たちは「夢がな
いのか。それだと塩漬けにされた魚とどこが違うんだ?」と批判するわけ
だが、「塩漬けの魚のどこが悪い」と若者たちは言い返す。


そこで、社会学や心理学の専門家たちは、喪文化や身尚平学が若者カル
チャーとして蔓延するその背景をいろいろ分析したり、論じたりしてい
る。数年前に日本で「喪文化」「身尚平学」が中国に先駆けてはやってい
たとして、日本の大前研一の著書『低欲望社会』(2016年)を引き合いに
出したりして、日本と同じ問題、たとえば人口減少や少子高齢化社会が無
気力の原因だと紐づけようとする見方もある。

だが、私は中国の状況は日本とかなり違うのではないか、とみている。
「喪文化」にしても「身尚平学」にしても、これは習近平政権が近年ス
ローガンにしている「正能量(ポジティブパワー)」に対する、暗黙の抵
抗ではないだろうか。

中国は人口減少期に確実に予定より早く突入しそうだし、少子高齢化の問
題もあるが、国家としては登り坂、少なくとも表面的には米国相手に対等
にわたり合い、「中国の夢」「中華民族の偉大なる復興」実現に向けて、
時の利は中国にあり、と勢いを誇示している。新型コロナを早々に抑え込
み、ワクチン外交を展開し、一帯一路こそ世界の公道だと胸を張り、人類
運命共同体の中心で舵取りを行い、ポストコロナの国際社会の米国に代わ
るルールメーカーたらんという意欲にあふれている。


だが、だからこそ今時の中国の若者の「がんばりたくない」「『内巻』さ
れたくない」という言動の根底には、共産党政権、習近平政権への思想的
拒否感があるのではないか、という見方もあるのだ。つまり習近平・共産
党政権の「中華民族の偉大なる復興、中国の夢」に俺たちを巻き込まない
で、と言いたいのではないか。ところが中国には言論の自由がないので、
ストレートには言えない。

現実に目を転じれば、数世代前の中国の若者と比較すると、現代の若者は
格差拡大と失業率悪化の問題に直面し、都市の不動産価格の上昇、物価の
上昇、監視社会の不自由さが重なって、1990年代からゼロ年代(2000年
代)の高度成長期の若者にあった活力は明らかに衰えている。「中国の
夢」の実現は、若者たちに重い負荷をかけずには進まないのだ。


ノッティンガム大学・寧波中国校副教授の陳志偉は「中国の大部分の地域
はすでに脱貧困を達成しているが、青年たちが夢を実現するのは困難に
なった。父母、祖父母世代と比べて社会の不平等はむしろ広がっているか
らだ」とBBCに語っている。


さらに「『996』(朝9時から夜9時まで週6日働く長時間労働)をやってみ
たけれど一向に豊かさが実感できない」という挫折感、新型コロナの大流
行と、それに伴うロックダウンなどの経験が、中国の若者の無力感や閉塞
感をさらに強くさせている。だから(身尚平学の元祖的アイドルの)利路
修の「この現状から抜け出したい、解放してほしい」という精神に共鳴し
たのではないかと陳志偉はみている。


陳志偉は「利路修の発言は、世の中の見方を変えるものでもあった。中国
の若者は他人からの評価が低いことを恐れているが、他者から評価を押し
付けられることへの反感が、利路修の発言への共感となった。若者たちの
『多数派の人から加えられる圧力からの解放への渇望』を反映していた」

利路修はTV番組内で何度も「僕を愛してくれるなら、応援しないで」と訴
え、その希望が叶ってようやく脱落できたときは、出口に向かってダッ
シュする様子が映された。その様子はまるで「自由への逃走」だった。

ちなみに、利路修(リルーシュ)という芸名は、日本アニメ「コードギア
ス 反逆のルルーシュ」からとったらしい。彼の怠惰な言動は、「内巻」
から逃れ自由を勝ち取るための「反逆」であったということか。

中国の体制の在り方に漠然と不満や息苦しさを感じても、80年代の天安門
事件世代のように抵抗する手段も気力もない今の若者たちにできるのは、
ただ怠惰に過ごして脱落すること。党内の官僚政治家たちも、かつてのよ
うに「宮廷クーデター」を起こすことも、権力闘争で政敵を斃す実力も気
力もないただ、サボタージュでその不満をにじませる


「中国の夢」という壮大なスローガンの足もとで、そういう気分が広がっ
ているのが中国のリアリティなのだ>


遠藤誉、福島香織・・・天照ナデシコ大御神にわても付いていきま
すーっ。「身尚平学=寝そべり学」は国際社会で広く報道されたようだ。
こんな具合。


▼クーリエジャポン2021/6/7「急激な台頭に政府もピリピリ? 中国の若
者に広がる『寝そべり族』向上心がなく消費もしない寝そべっているだけ
主義」▼ドイチェ・ヴェレ6/8「中国の“身尚平学族”は何を考えているの
か」▼産経6/10「石平のChina Watch

若者の『身尚平主義』に焦る政権 頑張らない 競争しない 欲張らな
い」。石平氏はこう指摘する。

<「身尚平」という言葉はもともと「横たわる」という意味だが、そこか
ら生まれる「身尚平主義=横たわり主義」とは「頑張らない、競争しな
い、欲張らない、最低限の消費水準の生活に満足し、心静かに暮らす」と
いうことである。「横たわり主義」はいま、多くの若者が志向する、はや
りの生き方となっていて、「身尚平族」の大量出現が注目の社会現象と
なっているのだ。

「横たわり主義」を徹底的に貫くべく、「不恋愛、不結婚、不就職」、つ
まり「恋愛しない、結婚しない、就職しない」という「三不主義」を高ら
かに宣言し、かつ実践する若者も続出している。

このような斬新なライフスタイルの誕生と流行に対して敏感に反応してい
るのが、政権の考えを代弁する官製のメディアである>

中共御用達メディアの北京日報、光明日報、人民日報、南方日報は相次い
で「横たわり主義」を批判したという。そりゃそうだ、若者が前線で奮闘
しなければ習近平の夢である世界革命戦争はできないのだから。


日本では敗戦後の飢餓的困難を乗り越えた60年安保前後から反日共系の新
左翼諸派が続々生まれたが、「人はパンのみにて生くるにあらず、衣食足
りて“正義”を求める」、共産主義を理想社会=革命=正義として暴れまく
り、1970年にはほぼ鎮火した。1972年の連合赤軍事件が共産主義幻想にと
どめを刺したと言えるだろう。

高度成長期の波の中で過激派の多く(概ね1935〜1950年生まれ)は“若気
の至り”に寛容な社会でもあったから、仕事も私生活も“エンジョイ”して
いたようだ。一所懸命にやれば出世していい思いをする、そこそこでもや
ればそれなりに面白おかしく暮らせるという時代がバブル景気、IT革命を
挟んで2000年までは続いていたように思う。


日本の企業は大学新卒採用に当たっては「苗木」を選ぶ感じではないか。
上手く育てれば結構いい木になるだろう、という感じ。新人教育で1年く
らいは勉強させる、適性を見る。経済が安定していれば95%ほどはそれな
りに就職できる。


一方、中共では800万人ほどの大学新卒が生まれる。日本の40万人の20
倍。中国のGDPは日本の3倍だから、単純に計算すると120万人採用で済む
ところに800万人が押し寄せる。就職できるのは精々(コネとかスキルの
ある?)200万人、つまり25%、4人に1人、かなりの狭き門だ。完全にエ
リート、支配階級の世界。外れた青年はウダツの上がらない仕事に就くの
だろうか。

大卒ながら定職なし、一人っ子で両親どころか祖父祖母の介護、結婚なん
て夢のまた夢、・・・「やってられねーよ」という気分、分かるなあ。人
生ゲームから逃げ出したくなる。中共青年の「身尚平主義=横たわり主
義」への共感は、習近平の唱える「中国の夢」は

「明るい未来」どころか「悪夢の現実化」であることへの痛烈な非難かも
知れない。

目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
メルマガID 0001690154「必殺クロスカウンター」

◆中国の人工島投資を正式に承認

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)6月9日(水曜日)
通巻第6941号  

 インドの懸念をよそに、スリランカ政府、中国の人工島投資を正式に承認
  人工島に金融都市とカジノ、99年リースを国会が認めた

 さきにスリランカは南のハンバントラ港を中国に99年リースする契約
を、もう一度見直すという選択肢を放棄した。条件は中国から5億ドルの
追加融資だった。
 これでハンバントラ港は、中国の軍事基地となる。

 南アジアの玄関口はスリランカのコロンボ港である。近代化工事は一時
中断されたが、また再開され、コンテナ・ターミナルが稼働している。

コロンボ港から2キロほど先に官庁街と一流ホテル、その先を海岸方向
へ曲がると、美しい浜辺が続き、大統領の迎賓館やマリオットなどのリ
ゾートホテルが並んでいる。5、6年ほど前に筆者は取材に行ったことが
あるが、当時、工事は始まっていなかった。

海浜通りの目の前の沖、4年ほど前から中国が大々的な埋め立て工事を
開始した。

62ヘクタールの人工島を建設し、ここにリゾートホテル、カジノ、住宅
街とマリーナ、國際金融都市を目指す新都市を造成する由。

また同区域を自由貿易ゾーンとして、國際商業拠点とするというのが青写
真で、シリナセ前政権は慎重だったが、現在のラジャパクサ政権は、飛び
乗ってしまった。

現地の雇用は20万人と謳われた。現実に工事にやって来たのは中国港
湾集団で、浚渫船や大型工事船が沖合に停泊し、突貫工事。中国は、この
プロジェクトに14億ドルを投じるという。

因みにスリランカの対外債務は510億ドル。このうちの150億ドル
が中国から借りている。デフォルト寸前である。
 
海を埋め立てて人工島を突貫工事で造成することは中国にとっては南シ
ナ海で実績がある。

7つの岩礁を「ここは昔から中国領だ」と一方的に宣言し、抗議をよそに
勝手に埋立て、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、インドネ
シアと領海係争を繰り返しながら、三つの島には滑走路、レーダー基地に
ミサイルも配備し、行政上「三沙市」だと主張しているではないか。

スリランカにおける人工島プロジェクトを「ポートシティ・コロンボ」
というが、スリランカ議会は6月8日、島のおよそ半分を中国に99年
リースとすることを承認した。

スリランカ議会の定数は225席。このうち145議席が与党だ。

      
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【知道中国 2237回】            
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港119)

   ▽

先ず簡単な文法の説明をした後、以下の例文を何回か読み上げる。
・佐藤君は福田君が好きです。
・佐藤君は田中君が嫌いです。
・佐藤君は、田中君より福田君が好きです。
・田中君は福田君が嫌いです。福田君も田中君が嫌いです。
・中曽根君は福田君が好きではありません。福田君も中曽根君が嫌いです。
・田中君は大平君が好きです。大平君も田中君が好きです。
・福田君は大平君が嫌いです。
・佐藤君、福田君、田中君、大平君、中曽根君、みんな三木君が嫌いです。

次に、この例文を読み上げ、学生に復誦させる。これを何回か繰り返し
た後、「佐藤君は誰が好きですか」とか、「田中君は誰がきらいですか」
とか、「中曽根君が好きなのは誰ですか」などと質問する。最後に以上の
例文をゆっくり読んで書き取りをさせる。

「毛沢東は劉少奇も周恩来も嫌いです」「劉少奇も周恩来も、毛沢東が
嫌いです」「周恩来はいい人ではありません。悪い人です」「台湾の人
は?介石が好きではありません。大嫌いです」などと声をあげたい誘惑に
駆られはしたが、断念した。

それというのも学生の中には中国系デパートの店員もいたし、共産党シン
パから親国民党、反国民党、徹底した反共まで学生の思想傾向は多種多彩
で種々雑多。教室に要らぬ波風はご法度だからだ。やはり君子危うきに近
寄らず、である。

さて学生は一生懸命に聞き取ろうとするが、読み上げているこちらは可
笑しくてタマラナイ。まさか当の「三角大福中」も、権力をめぐる自分た
ちの鞘当て争いが香港で日本語学校の教材になっているとは思いもよらな
かっただろう。

なんともケッサクで愉快な教室風景であったことを思い出す。

そんな頃のことだった。香港留学前にお世話になったTさんから手紙が
届いた。高田馬場で麻雀荘を経営しいてTさんは、上海の東亜同文書院大
学最末期の学生だった。


そこで麻雀荘に通っては、敗戦前後の同大学の学生生活やら上海市街の思
い出を肴に飲み放題で御馳走になった次第だ。とはいえアルマイト製やか
んの湯を注いでのサントリー・レッドだからやはり御馳走と言うほどのこ
とはない。肴は超一級ではあるが。

 Tさんの手紙には「田中徹雄先輩が香港に行き、1週間ほど滞在する。先
輩は中国語に問題はないが、なにせ香港の街には疎い。そこで香港滞在
中、案内役を務めてくれ」と。Tさんの手紙を追いかけるようにして、郷
里の父親から同じような内容の手紙が届いた。

その後、Tさんから田中さんの日程が送られてきたので、到着の頃合い を
見計らってホテルに電話すると、「××時にホテルに来てくれ」。

指定された国際酒店は尖沙咀の繁華街の外れ、金馬倫道が漆咸道に突き
当たる少し手前の左手に在った。部屋に入る。中背の頑丈そうな体に乗っ
かった丸顔。太い眉の下の眼はギョロッと鋭く光る。たしかに新聞で目に
した記憶のある田中さんだった。

じつは大学に入った1966年、大型台風に襲われ山梨県で大きな被害が発
生したことから、大学の山梨県人会(さて、現在も大学内で××県人会と
いった類の組織が活動しているのだろうか)で義援金募集活動をしたこと
がある。

「この場に〜、結集された〜、総ての〜学友諸君!」と独特の調子の「常
套句」で始まるアジ演説の隣で、「山梨の台風被災者に義援金をお願いし
ま〜すッ!」。学園紛争真っ盛りのキャンパスで見られた不思議な光景
だった。

台風被害対策の陣頭指揮を執った山梨県副知事の田中さんは、土石流に
襲われ両親を亡くした女の子を養女に迎えた。
 その田中さんが、いま目の前に立っている。
       
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読 者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1) 貴誌6月8日付通巻第6940号で、ロシアの非ドル政策
について述べられています。

ロシアでは1998年1月にデノミが行われていますが、小生は、その直 後、
1998年3月に2週間、5月に1週間、モスクワとノボシビルスクを訪ねて い
ます。その際は、ルーブルに替えることはなく、終始米ドルで生活した
と記憶しています。

当時、ロシア国内での米ドル百ドル紙幣流通量は、米国内のそれを上回
るとも言われていたようですが、国家としてはドル基軸決済体制からの脱
却を目指しているという現在、市民生活レベルではどうなのでしょうか?

2000年代に入ってやっと落ち着いたルーブルですが、その価値は当初か
らは約280分の1に下がったと言われます。 ソ連時代に2800万円の退職
金を得ていたとしても、実質的価値は10万円程度に落ちたということです。

そのデノミ直後のロシアですが、当時、公定歩合が100%を超えたと聞 い
て、驚いたものです。当時建設されたクレムリン近くの地下街など、華
やかなブランド店などが並んで、表面的には経済混乱などという雰囲気は
感じられなかったものの、そのクレムリン近くの国際ホテル・ロビーに
は、「SEX、A hundred dollar ! 」と叫ぶ女性が群がっていました。

モスクワ市内で訪れたある投資銀行の玄関、幹部執務室前には、映画で
よく見た機関銃を手にした複数の警備がついていました。 

また、西シベ リアの百万都市ノボシビルスクでは、シベリア鉄道駅構内
にホームレスが 群れ集まっており、日本の戦後光景を連想しました。

当時は、現地でネットを使うというような状況ではなかったこともあ
り、あまり分析、調査できなかったこと、また、デジカメの性能がよくな
かったこともあり、写真もあまり撮らなかったことを今になって後悔して
います。

わが国でも、バブル崩壊後30年以上になりますが、一時期「財政破綻」
「国債破綻」が叫ばれ、その種の書籍も盛んに出版されたものの、一向に
「危機」は起こらず、コロナ禍による財政悪化加速にもかかわらず、あま
り騒がれないようになっており(?)、奇妙な無風状態のようにも思えま
すが、どうでしょうか。

ロシアも、つい30年前には、曲がりなりにも世界の2大強国であった
し、わが国もGDP世界2位などと言っていたのが、今や、中国の背中が
かなり遠くなり、今後さらなる転落が懸念されます。
 
ロシアのハイパー・インフレは、敗戦直後のわが国の例と同じく、政治的
激変に拠るところが大きく、現在のわが国に直ちに対比できないとは言
え、超大国の国家経済が破綻した最近の例として、もっと研究されるべき
だと思っています(椿本祐弘)

  ♪
(読者の声2)「脱炭炭素社会を主張、そのうちまた逆風が」とSSA生
様が貴誌前号で述べておられましたが、苫米地英人氏が「 電力需給逼迫
下 再生可能エネルギーとしての人工林の可能性」という大変役に立つ現
実的な提案をされておりました。

薪をくべるストーブを使っておりましたので、その輻射熱による心地よさ
を体験しておりますので、よろしいかと。
18分の動画:
https://www.youtube.com/watch?v=MU0eyNZOWt4

ついでに、プロパン、都市ガスを使って、各家庭、あるいは事務所などが
個別に電気を発電し、その排熱を使い、暖房、温水を作るという、超小規
模の装置もあります。

小型冷蔵庫ほどの大きさで、その熱効率は非常に高い。これがなぜ普及し
ないのかは、大きな謎。既存の仕組みと比べると、発電が分散するので、
大規模の停電も防げる。
(KM生) 

◆オリンピックが開催されると--

前田正晶

◆オリンピックが開催されると大量且つ急激にコロナウイルスの感染者が
発生するのだろうか

かのバッハ会長は「開催が実行段階に入った」と仰せられた。私はこれは
ニュースでも何でもなくて、単なる予定された通りに事が進んだだけだと
思っている。

目下、UKに出張してG7に参加しておられる菅義偉首相は何らの具体的な内
容の説明もなく「安全安心のオリンピックを開催する」と言っておられた。

具体策は思うに1日に100万人を目指すと公言されたワクチン接種のことか
なと解釈している。ではあっても、10月までに全国で完了と言われては
「何だかなー」と思ってしまう。

一方では、何らかの事柄の専門家とされている方々の中には依然として
「諸外国からIOCの方たちも含めて73,000人も入ってくれば、集団等の感
染が発生する危険性は排除できない」と恐ろしい予告をされていた。で
も、これとても単なる「だろう話」に過ぎないと思う。報道関係も含めて
やってくる外国人が「プレーブック」(なんでカタカナ語なんだろう?)
や行動規制やバブルに整然として従って貰えるかなどは、蓋を開けてみな
ければ解らない「だろう話」であろう。でも、専門家は悲観論を採って
「可能性があるぞ。怖いぞ」と警告して下さったのだ。

しかも、メディアによってはこの期に及んでも世論調査を実施して、開催
の是非や政府の感染防止対策の良否を問いかけたりしている。彼らメディ
アはバッハ会長とIOCは強行突破ではなく、ごく当たり前のこととして開
催する以外の選択肢を持っていないことくらいは、百も承知しているはず
だ。真っ向から開催反対の社説を出したのは朝日新聞だけだった。私は
「今の現状」の準備状態でIOCに従順に開催した場合にどれほど感染者が
増えるかなどは、本当に開催して終了した時点まででは分からないと思
う。もしも会期中に集団感染でも起きていたら重大なことだ。

ここから先は飽くまでも仮定の話だが、もしも東京都とその周辺のオリン
ピックの会場がある何県かで感染者がインド等の変異株を中心に急増した
場合に、その原因というか責任がオリンピック開催という事実と入国して
きた外国人のプレーブックとやらに対して不忠実な行動による事だった
と、何処の専門家か医師か保健所か組織委員会などが、どのようにして追
跡調査して感染経路を特定するのだろうか。誰が濃厚接触者かと決めて、
隔離かホテルにでも閉じ込めるのだろうか。

私がこの仮定の話の中で最も気になっていることは「もしも、急激な感染
者の増加が何らかの手法でIOCの関係者の、敢えて英単語を使えば
“misconduct”(職権乱用、違法行為を意味する)だったとしたら、バッハ
会長とコーツ副会長かIOCに「貴方方の責任だ。オリンピックの開催を無
理強いしたのは誰だ。経済的にも責任を取れ」とクレームを申し立てると
しよう。この申し入れは(飽くまでも一般論だが)外国慣れしていない我
が国の人たちにとっては、非常に(「異常な」か?)勇気を必要とする行
動なのだ。経験して見れば解るが、慣れと度胸を要する非常に怖いことな
のだ。

仮定の話の中ではバッハ会長もコーツ副会長も平然として答えるだろう
「貴方たちからは、一度もオリンピックを開催された場合に、日本で生じ
るかも知れない外国人が持ち込むかも知れないCOVID-19とその変異株によ
る爆発的な感染等を挙げて、ウイルスを制圧できるまで延期乃至は中止を
考慮願いたいとの趣旨の申し出も交渉もなかった。故に我々は「安全安心
のオリンピック開催が可能な態勢が整っていると解釈したのだ。お解り
か」と和やかに突き返されてしまう事態を想定している。

at 08:13 | Comment(0) | 前田正晶

2021年06月12日

◆【変見自在】朝日の睾丸

高山 正之


『週刊新潮』 令和3年6月17日号

 リベラルは睾丸が小さくモテないと動物行動学の竹内久美子は言う。

 モテないから「俺にも女を」と懇願し「平等な社会を」と訴える。民青
や革マルはそこを衝いて「ウチはフリーセックス」と誘う。

 朝日新聞を見ると彼らもモテない、アレも小さいという印象がする。

 子宮頸がんワクチンに社を挙げて反対キャンペーンを張ったのも、モテ
ない僻(ひが)みと見ればすっきりする。

子宮頸がんはヒトパビローマウイルス(HPV)が原因で、日本でも
毎年1万人が子宮を失い、3千人が死んでいる。

女性だけでなく男性にも経口感染でうつり、喉頭がんなどで多くが死
んでいる。

 僻む朝日には、それはモテすぎ、遊びすぎの男女への当然の天罰に見える。

 なのにWHOはHPVワクチン接種を呼びかけ、日本も8年前、中高女
子生徒への接種を勧奨した。

 接種は今回のコロナワクチンと同じ筋肉注射。おまけに欧米と同じ太い
注射針で3回続けて打つ。

 コロナ接種だって注射後は痛いし、だるい。

 朝日はそこに付け込んだ。「ヘンな注射で杉並の女子中学生は歩けなく
なった。脳障害も起きた」

 執筆は斎藤智子。「全国では956人の副反応事例があって、大半は失
神。残りは重篤」と続報する。

 「おかしくならない子は華奢でも繊細でもない」みたいなムードを煽っ
てついには「歩けなくなったりした132人が提訴」まで騒ぎを大きくした。

 そうなれば厚労省は「面倒は御免」だ。接種はたった1年で打ち切っ
た。朝日の一方的は勝ちだった。

 世界は驚いた。HPVは人類の敵なのに。WHOは日本に再度勧告し、
英科学誌「ネイチャー」は朝日の嘘に独り抵抗する医師、村中璃子を表彰
した。

 しかし朝日の小さい睾丸に反省はない。HPVワクチン撲滅に勝った。では

次のワクチンも潰そう。

 当時、中東呼吸器症候群(MERS)が韓国で流行っていた。それに備
えて日本側はメッセンジャー型ワクチンを開発していた。

従来の弱毒化ワクチンとは違い、リポ核酸を使って免疫を作らせる遺伝子
工学型ワクチンのこと。今回のファイザー社製コロナワクチンがこのタイ
プだ。

 東大の研究室は動物実験で成果を出したが、ヒトを使った治験まではい
かなかった。「人体実験だ」と叩かれるのが見えていたからだ。

 朝日が余裕の不戦勝を飾ったところで、今回の武漢コロナ禍と1億総ワ
クチン接種騒ぎが始まった。

 朝日は3連勝を目指す。

 まず「論座」で岡田幹治が「新型ワクチンは十分な治験なし」「人類に
未経験の副作用も」と怖がらせる。

 その上で「接種は自分で決めよ」と接種拒否に誘導する。因みに執筆し
た岡田は朝日新聞退社後「週刊金曜日」で働いている。

 本紙でも大島真・徳島大名誉教授に「治験を飛ばして接種は人体実験」
と語らせ、「子供や妊婦は接種すべきでない」と警告する。

 エイズ薬害で名を売った人たちも動員して「リポ核酸などに遺伝子の破
片を入れて人体を遺伝子製造装置にする」と解説。「恐ろしい自己免疫疾
患の発症」を予言する。

 みな尤もらしい。反響も大きく、徳島大には問い合わせが殺到した。今
は「本学は辞めた大島教授とは一切関係ありません」と張り紙をしている。

 先日、分別ある70代の知人らとアクリル板会合をした折、全員が上記の
理由のどれかを挙げて「ワクチン接種はしない」と口を揃えたのには驚いた。

 日ごろ、朝日の論調を嗤(わら)う者がみな朝日の仕掛けた罠に嵌っている。

 罹患すればまず周りに迷惑をかける。治っても9割の人は味覚を失い、
食事が不味くなったという。

 残る人生、まずい飯を食い続ける気なのか。

 英国ではエリザベス女王一家は率先して接種した。バイデンも打った。
ノブレス・オブリージュというか、上に立つ者は堂々とあるべき形を示し
ている。

日本人はちっちゃい朝日に三連勝させるのか。

 

出典:『週刊新潮』令和3年(2021)6月17日号

   【変見自在】朝日の睾丸

著者:高山 正之



高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在 コロナが教えてくれた大悪党』(定価1450円)絶賛発売中。

松本市 久保田 康文 採録

◆雀庵の「常在戦場/30 神風ドローン特攻隊!」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/316(2021/6/9/水】同志諸君、まずは以下のサ
イトにある映像を見て欲しい。

https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20210607-00241759/



戦争はテクノロジーを一気に加速させるというが、近い将来、AIロボット
兵器同士のハイテク戦争になり、将兵の犠牲が少なくなるのかもしれな
い。逆に言えば、戦争抑止力が低下し、お手軽になり、まるでゲーム感覚
で、ロボットが尽きる=金庫が空になるまで戦争が続くことになりはしま
いか。「武」を怠れば侮られる、「武」が過ぎればカネが続かない・・・
悩ましいものだ。



徳川幕府は国家体制を維持するために藩の軍事力強化を抑え込んだ。500
石以上の船を造るな、城は拡張するな、さらに銃火器類に対する禁制政策
によりテクノロジーは停滞あるいは後退したという。幕府は「武器の発達
は国家体制、秩序を破壊しかねない」と承知していたわけだ。だから250
年もそれなりの平和、秩序が続いたと言える。植民地主義者の欧米はそれ
を許さなかった。



<19世紀半の幕末、幕府の政治力の欠如と、外国船の来航が増え国内に混
乱が生じて武器の国内需要が増したことにより、実戦的な日本刀が再び作
られるようになった。開国し倒幕運動が起き、日本が内戦状態に突入す
る。海外からの派兵や直接介入は行われなかったが、絶好の市場と見なさ
れ、様々な武器や兵器が持ち込まれた。



特に1865年にアメリカ南北戦争の終結により、だぶついた重火器の多くが
日本へ輸出された。日本が輸入した銃は多岐にわたり、ゲベール銃、ミニ
エー銃、スナイドル銃、エンフィールド銃などがあり、総数ははっきりと
はしていないが、戊辰戦争終了後の時点で日本国内に50万丁の洋銃があっ
たとする説がある>(weblio)



新しい武器・・・男は手に入れると使いたくなる。これまた厄介だ。江戸
期には“試し斬り”という物騒な事件も珍しくなかったようだ。近年では
「男の自信を取り戻す」なんていう新しい“武器”を手に入れ、早速オタメ
シした友人曰く、「スゴイ! 全然効かない! 彼女も色々協力してくれ
たんだけど・・・」。奥さんの呪いじゃないか。銃後の守りを忘れたらダ
メだ。



いくら新型兵器でも、それ以上の兵器はどんどん出回るから経済負担は大
きい。現在では戦争に勝っても美味しい思いはあまりしないような気がす
る。WW2で事実上唯一の戦勝国だった米国も1945年から1965年のベトナム
戦争介入あたりまでのせいぜい20年は我が世の春だったが、今や貿易戦争
では中共や欧州勢、日本に追いつかれ、追い抜かれたりして存在感はずい
ぶん薄らいできた。輝いていたチャンピオンベルトは何やらラストベルト
になったよう。



冒頭の映像のように戦争自体もハイテクで大きく変わってきた。学術研究
員・著述家の佐藤仁氏「リビアでトルコ製の自律型攻撃ドローンで初の人
間への攻撃か:国連が報告書」2021/6/7から。



<国連安保理の専門家パネルが2021年3月に報告書を発表していた。その
中で、2020年3月にリビアでの戦闘で、トルコ製の攻撃ドローン「Kargu-
2」などの攻撃ドローンが兵士を追跡して攻撃を行った可能性があると報
告していた。兵士が死亡したかどうかは明らかにされていない。



トルコのKargu-2は大群(一度に20機程度)で上空を回遊して、ドローン
のセンサーとカメラで敵を察知し、顔認識機能も搭載している。標的を認
識すると突っ込んでいき爆破することから「神風ドローン(Kamikaze
Drone)」とも呼ばれている。ドローンの大群はいっせいに敵に突っ込む
こともできるし、別々の場所に敵がいてもそれぞれに突っ込んで攻撃をす
ることができる。敵に突っ込むと大破するので再利用はできない。



神風ドローンのオペレーションは軍人が遠隔地で操作をして行うので、攻
撃には人間の判断が入る。(現場での)攻撃に際して人間の判断が入らな
いでAI(人工知能)を搭載した兵器自身が標的を判断して攻撃を行うのは
自律型殺傷兵器(Lethal Autonomous Weapon Systems:LAWS)と呼ばれて
いる。「実際の紛争でLAWSで攻撃を行ったのは初めてのケース」であると
英国メディアのインディペンデントは報じている。



Kargu-2は敵を察知すると、遠隔地にいる人間が攻撃判断をしてから攻撃
を行う。ドローンが察知してから、遠隔地の人間が判断するまでに時間差
があり、敵を逃がしてしまったり逆襲されることもありうるので、LAWSの
ように敵を認識したら即座に攻撃を仕掛けられる方が効率が良いという意
見もある。



遠隔地にいるとはいえ神風ドローンに攻撃の判断を行い敵を殺害するのは
人間に精神的な負担がある。(LAWSならその負担を軽減するし)攻撃側の
軍人にとっては戦場で命を落とすリスクも低減されるので、攻撃側の軍人
の“人間の安全保障”は確保されるようになる。



一方で、人間の判断を介さないで標的を攻撃することが非倫理的・非道徳
的であるということから国際NGOや世界30か国の政府、AI技術者らが自律
型殺傷兵器の開発と使用には反対している>



夏彦翁曰く「なったら、ならぬ昔には戻れない」。AIロボット戦争の研
究・開発は進むだろう。同時に核兵器の実用化も進むだろう。今は冷戦か
ら熱戦への過渡期なのだから当然の流れだ。



核兵器は米国が日本で“お試し”して恐ろしいほどの効果が証明されたから
75年以上も使われていないが、「宝の持ち腐れじゃないか、上手く使える
“普及版”を使うべきだ」という為政者、軍人は少なくないようだ。日経
2020/2/5「米海軍、小型核を実戦配備 中ロに対抗」から。



<米国防総省は4日、海軍が潜水艦発射型の弾道ミサイル(SLBM)に爆発
力を抑えた小型核弾頭を実戦配備したと発表した。小型核は敵国の軍事基
地などに対象を絞り限定攻撃する能力に優れ、従来型の核兵器よりも使用
のハードルが低いとされる。米国はロシアや中国に対する抑止力と位置づ
けるが、世界的な軍拡競争に拍車をかける恐れもある。



国防総省のルード次官は4日の声明で小型核の配備について「抑止力を強
化するものだ」と説明した。「米国がいかなる場合にも確実かつ断固とし
て対抗することが可能で、敵国による限定的核使用が無意味であることを
示す」とも強調した。



小型核を搭載する潜水艦発射型ミサイルは敵国のミサイル迎撃システムを
突破しやすいとされる。これまでに空軍が小型核を実戦配備したとされる
が、海からの攻撃能力も増強し有事の際の対応力を高める思惑がある。



トランプ政権はロシアが小型核の先制使用を辞さない構えを見せて欧州諸
国に圧力をかけ、軍事・外交で優位に立とうとしていると主張する。2018
年2月に発表した「核体制の見直し」(NPR)はロシアの核戦略に懸念を示
し、潜水艦搭載型の小型核の開発・配備を目指す方針を表明した。核戦力
の増強を進める中国をけん制する意味合いもある。



米海軍による小型核の実戦配備を受け、ロシアや中国も軍拡を進める可能
性がある。21年2月に期限を迎える米ロの新戦略兵器削減条約(新START)
は延長交渉に目立った進展がない。失効すれば核弾頭やその運搬手段であ
るミサイルの配備などを条約の制限を受けることなく進められる。



小型核の配備は不必要に戦闘を激化させる恐れもある。潜水艦からミサイ
ルが発射された段階では小型核を搭載しているか判別が難しいため、敵国
が過剰反応して反撃に出る可能性があるからだ。米国が潜水艦搭載型の小
型核の存在をアピールするほど敵国には疑心暗鬼が増幅され、過剰反応の
リスクが高まる>



広島に投下された原爆は15キロトン。今回配備された小型核兵器は5キロ
トンだが、小さな都市を破壊できるらしい。1キロトン=TNT火薬1000トン
(10トントラック100台分)分の破壊力だから、5キロトンはTNT5000ト
ン、トラック500台分の破壊力になる。



虎ノ門、霞が関、新橋、銀座、丸の内、東京駅界隈という中枢は4km四方
しかない。小型核兵器1、2発で壊滅しかねないから、「小型」とは言え、
これは人心を欺く名称で、実態は巨大爆弾だ。



2015年の中国「天津港の大爆発」はTNT換算24トン分で死者44人。夜の倉
庫街で住民がとても少なかったから死者はそれで済んだが、その208倍の
TNT5000トンが平日の午前10時に都心中枢で爆発したら・・・死屍累々、
大火災でオシマイだ。2発なら23区が消えるだろう。



核抑止力がなければ中共・習近平にブレーキをかけることはできない。習
近平一派は「人民の命」なんぞ歯牙にもかけない。師匠の毛沢東は飢餓と
弾圧で1億人を殺したが、まったく意に介さない。日本では感染症が発生
した養鶏・養豚場の生産者は泣く泣く家畜を殺処分するが、毛沢東は「核
戦争で人口が半分になってもどうってことない、大体我が国は人口が多過
ぎる」という人である。彼ら支配階級にとって人民の命なんぞ屁の河童、
まさに“鴻毛より軽し”、一番大事なのは自分の命、地位、特権、名誉だけだ。



習近平は殺されることを恐れている。毛沢東は「昨日の敵は今日の友」の
人民戦線方式でどうにか建国に漕ぎつけたが、以来、スターリン式の一党
独裁、さらに個人独裁体制を固めるために政敵を殺しまくってきた。



習近平もその轍を踏んできた。権力=軍と警察を失えば政敵から処刑され
るという内憂、さらに米国(など?)からピンポイント攻撃で殺されるか
もしれないという外憂。その不安、恐怖から矢継ぎ早に法律を創っている
が、処刑される前に心臓病か脳疾患でくたばるのではないか。習近平は
「大人は信用できないから」ということか、子供に媚びを売って「未来の
紅衛兵」を育てているようなニュースもあった。



独裁者に孤独、猜疑心、殺されるのではないかという恐怖心は付きものの
ようである。スターリンは軍幹部が緊急事態で夜中に訪ねると腰を抜かし
て立てなくなったという。明日をも知れぬ命・・・ドローンで殺られる
か、小型核で蒸発するか・・・その恐怖に習近平はいつまで耐えられる
か。世界は日没を待っている。

目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp

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