2021年12月31日

◆台湾、ウクライナ有事連動

日本を守るA=加瀬英明 

岸田政権に「複合危機」

 習近平国家主席が「台湾を回収する」といって、台湾を威嚇している。
口癖だ。

 10月はじめの3日間に、中国は150機の爆撃機、戦闘機を台湾の防
空識別圏に侵入させた。台湾の対岸で台湾進攻の演習を繰り返している

 米国が台湾を防衛することなく、中国の餌食となるのを傍観したら、日
韓をはじめとするアジア諸国が、米国を信頼できなくなって、中国へ靡
(なび)くことになるから、台
湾を守るために戦わざるをえない。

 台湾の蔡英文総統が米海兵隊が台湾にすでに駐留していると、明らかに
した。かねてから米海兵隊が台湾に入っていることは、防衛関係者のあい
だで周知のことだったが、
米国当局の合意をえたうえで発表したものだった。

 台湾こそ、自由世界と中国との対決の天王山となっている。天王山は羽
柴秀吉と明智光秀が戦った時にこの山を争い、秀吉に勝利をもたらした。

 中国が台湾を奪ったら、日本は独立を維持できない。一蓮托生の関係だ
が、自衛隊が後方支援を行っても、憲法解釈を正さないかぎり、台湾を守
るために出動できない。

 中国は米国が軍事介入したら、幅150キロの台湾海峡を渡ることがで
きない。

 なぜ、習主席はこれほどまで台湾を“回収する”ことにこだわるのか。

 いま、中国経済が行き詰まっている。中国人民は高い経済成長によっ
て、中国共産党独裁体制を支持してきた。

 中国は火を吐く巨龍なのか、それとも病んでいる大蜥蜴(おおとかげ)
なのだろうか。

 GDP(経済規模)の1/3近くを占める不動産部門の借金が脹れあ
がって、慌ててブレーキを踏んだために、4%成長まで落ち込んでいる。

 習体制前の胡錦涛時代に「保八(パーオパ)」(八%成長を死守)を大
号令としていたのに「保四(パーオス)」に落ちて、1990年代へ戻っ
ている。これからも低成長が続く。保三(パーオサン)になるのか。

 中国は病んだ大蜥蜴だ。そのために習体制は国外に危機をつくりだし
て、人民の関心をそらして引き締めようとしている。

 日米、インド、オーストラリア、英仏独などの諸国軍が腕を組んで中国
を封じ込めるかぎり、中国はうっかり台湾に手を出せない。
だが、それで安心していられるだろうか?
中国を甘くみてはならない。



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◆中国の怒りを買おうとも...
クライン孝子の日記

EUの台湾への急接近は、経済的にも合理的な判断だ
ニューズウィーク日本版


<中国経済に逆らえなかったはずの欧州が「台湾重視」に豹変。民主主義
的価値観だけで...
台湾, ヨーロッパ、中国の怒りを買おうとも...EUの台湾への急接近は、
経済的にも合理的な判断だ……<中国経済に逆らえなかったはずの欧州が
「台湾重視」に豹変。民主主義的価値観だけではない2400万人市場の魅力
とは> 中国 台湾 ヨーロッパ

<中国経済に逆らえなかったはずの欧州が「台湾重視」に豹変。民主主義
的価値観だけで...


2021年11月17日(水)17時40分台北で欧州議会のグリュックスマン議員と
面会する蔡英文総統(11月4日) TAIWAN PRESIDENTIAL OFFICEー
REUTERS<中国経済に逆らえなかったはずの欧州が「台湾重視」に豹変。
民主主義的価値観だけではない2400万人市場の魅力とは>去る11月3日、
欧州議会の公式代表団が史上初めて台湾に足を踏み入れた。欧州議会の
「外国の干渉に関する特別委員会」の面々は台湾に3日間滞在し、総統の
蔡英文(ツァイ・インウェン)や行政院長(首相)の蘇貞昌(スー・チェ
ンチャン)、立法府(立法院)を代表する游錫堃(ヨウ・シークン)らと
の協議に臨んだ。

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オミクロン流行 首相「国内拡大の最悪の事態想定」オミクロン流行 首相
「国内拡大の最悪の事態想定」
10月末にも、やはり史上初めて台湾外交部長(外相)の呉サ燮(ウー・
チャオシエ)がブリュッセルで、9カ国を代表する欧州議会議員や複数の
EU本部当局者(個人名や肩書は公表されていない)と「非政治的レベル」
の協議をしている。こうした相互訪問は前例のないもので、欧州の台湾政
策における大きな変化を示唆している。これまで欧州議会や加盟国の一部
が主張してきた路線を、欧州委員会や(加盟国全体の外交政策などを調整
する)欧州対外行動庁も支持するようになってきた。その背景には、民主
主義の友邦である台湾を支えるためなら政治的にも経済的にも投資を惜し
まないという欧州側の意思がある。それは経済的な利益にもなり、台湾海
峡の現状を守り平和を保つことにも役立つ。台湾にも欧州にも攻撃的な姿
勢を強める中国に対し、ひるまず剛速球を投げ返す姿勢だ。

10月には欧州議会が、台湾との関係を強化し「包括的かつ強化されたパー
トナーシップ」の確立を求める決議を採択している。そこにはEUと台湾の
投資協定や、各種の国際機関で台湾が果たす役割を強化することへの支
持、科学や文化、人材面での交流の拡大、メディア・医療・ハイテクなど
の分野での協力推進などが含まれる。この決議はさらに、台湾におけるEU
の出先機関「欧州経済貿易弁事処」の名称を「EU駐台湾弁事処」に改め、
「EUと台湾の結び付きの広さを反映させる」ことも求めている。これが
580対26の大差で可決された事実は重い。 headtopics.com

EUの足並みがそろうさらに注目すべきは、長年にわたり中国政府の怒りを
買うことを懸念して台湾との関係強化に消極的だった欧州委員会や欧州対
外行動庁が、この決議に賛同したことだ。外相に当たる外交安全保障上級
代表のジョセップ・ボレルもマルグレーテ・ベステア上級副委員長(競争
政策担当)も支持に回った。これは欧州議会における親台勢力、とりわけ
ドイツ選出のラインハルト・ビュティコファー議員らにとって目覚ましい
勝利だ。中国政府は激しく反発するだろうが、彼らの提案は伝統的な「一
つの中国」政策の枠組みを全く崩していない。台湾の独立を支持している
わけではなく、むしろ台湾海峡の現状の維持を唱えている。

欧州議会の採択した決議の内容は全て、従来の「一つの中国」政策の範囲
内に収まる。要は今までの解釈が狭すぎ
         

         
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◆香港大学キャンパスから

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月24日(金曜日)弐
  通巻7168号  

香港大学キャンパスから「恥の柱」像を撤去
  抵抗組、メディアはドローンで撤去作業を撮影

 香港大学は、中文大学と並ぶ香港の名門校。米国大統領が、香港を訪問
するとここで演説することでも知られる。その中庭に聳えていた自由のイ
コン「恥の柱」が、23日真夜中に撤去され、コンテナにつまれて某倉庫
へ運ばれた。

 高さ8メートル、50人の弾圧された人々の苦痛、呻吟の表情が克明に
超克された作品で、デンマークの彫刻家、イェンス・ガルスキオットが造
形した。イェンスはアルジャジーラの取材に対して、「あの作品は私のモ
ノである。私の許可無く撤去し、どこへ運ばれたのか」と怒りを表したと
いう。

 この像は「六四虐殺」とネーミングされ、弾圧し、自由がなくなった香
港で、唯一の自由の象徴だった。突然の撤去の直前、林鄭行政長官が北京
を訪問し、習近平と会談している。となると直接「命令された」?

 撤去作業を知って駆けつけた活動家は遠くから撤去現場を見守り、香港
メディアはドローンを駆使して作業の模様を撮影した。中国の共産党系新
聞には、このニュースはない。

 2019年から開始された「香港大乱」は、往時200万人が参加した
デモが展開され、筆者も三回に亘って香港へ取材に赴き、殆ど連日のよう
に香港大学、中文大学へ通って学生たちにインタビューした(詳しくは拙
著『CHAINAZI』、徳間書店)。

 海外へ亡命した少数を除き、多くの自由戦士らは逮捕拘束され、その象
徴的指導者だった黎智英(ジミーライ)には12月13日に一年一ヶ月の
禁錮刑が言い渡された。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)(承前)「ロシア革命の出来事に関する米国上院の公聴会
(1919年)の記録」(7)「シカゴの「赤旗集会」の参加者は教養ある人
達。パンの問題ではなく心の問題、知識人にとっての疑似宗教。公聴会
後、アメリカからソビエトへのクリスマス・プレゼントは過激派の国外追
放だった。

【イリノイ州ノースウェスタン大学講師、R.B.デニス博士の証言より】−2
1917年11月1日から1918年9月2日まで、YMCAミッションの一員としてロシ
アに滞在し、後にアメリカ領事館の一員。ウラジオストク、モスクワ、ペ
トログラードなど主要都市に滞在。

ネルソン上院議員:シカゴにはそのような(ボリシェヴィキ運動に関わっ
ている)人たちが何人いるのでしょうか?
Mr. Dennis:私が最初に参加した集会はシカゴ・コロシアムで、満員でし
た。彼らの集会はいつも満員で、演説者は外に出て自分の言葉を繰り返さ
なければなりません。

ネルソン上院議員:社会主義者の集会だったのですか?
Mr. Dennis:はい。
ネルソン上院議員:ロシアのプロパガンダが流されていたのですか?
Mr. Dennis:赤旗集会でした。

オーバーマン上院議員:彼らとこの国のIWW(左翼労組:戦争に反対し、徴
兵拒否を組合員らに呼びかけていた)との間には、何らかつながりがある
のでしょうか?
Mr. Dennis:組織的なつながりについては、私は何も知りません。しか
し、目的から言えば、両者は完全にリンクしています。

ネルソン上院議員:彼らはシカゴでボリシェヴィキの文献を配布している
のですか?
Mr. Dennis:ミネアポリスで発行された『アメリカン・ボルシェビキ』
[American Bolshevik]の号を見たことがありますか?
ネルソン上院議員:はい、私の議会のファイルにもいくつかあります。
Mr. Dennis:それは良い例ですね。ここには、彼らが配布している即時行
動を呼びかけるチラシがあります。

オーバーマン上院議員:「戦争は終わった、次は革命だ」というビラを国
中に配り、貼っているのを見たことがありますか?
Mr. Dennis:それは見たことがありませんが、シカゴにいたことがあるの
で、そのような意味では何も驚きはありません。

ウォルコット上院議員:シカゴ・コロシアムにの座席数は?
Mr. Dennis:正確にはわかりません。6,000から10,000の間くらいでしょ
うか。
ウォルコット上院議員:あなたが参加した、会場が満員になるような大き
な集会は、表明された思想に共感したものだったのですか、それとも好奇
心の強い人たちだったのでしょうか?
Mr. Dennis:私のようなオブザーバーが何人もいましたし、政府のオブ
ザーバーもかなりいました。しかし、レーニンとトロツキーの名前が出た
だけで、観客は立ち上がり、5分間にわたって拍手をしていました。壁に
は、世界のソビエト共和国のリストが貼られていた。このリストはやや時
期尚早だったと思います。
ロシアから始まり、ドイツ、ノルウェー、スウェーデンと続き、最後には
「次は誰だ?」そして、それぞれの発言者が、はっきりとした言葉ではな
く、ヒントを出しながら、「次はアメリカだ」と言ったのです。そして、
そのたびに拍手が起こりました。

ネルソン上院議員:どのような人たちがいたのですか? また、その国籍は?
Mr. Dennis:身なりの良い、教養のある人たちでした。決して空腹(の労
働者)ではない。ところで、私は常々、ボルシェビズムはパンの要求では
なく、心の状態であり、そのようにアプローチすべきであると主張してい
ます。
ネルソン上院議員:国籍についてはどうですか? 彼らは生粋のアメリカ
人なのか、それとも外国人なのか。
Mr. Dennis:各国語でスピーチが行われたときの拍手を見れば、そこにど
のような人たちがいたのかがわかるでしょう。ポーランド語、イディッ
シュ語、ドイツ語でスピーチが行われた。しかし、ロシアの代表が登場し
て「同志」と言ったとき、会場の7割くらいの人が立ち上がったと思う。
---※ロシア語をよく理解していない移民でも、「同志」という言葉は知っ
ていたはずだと推測される。

ウォルコット上院議員:この集会で、次に重要な言葉は何でしたか?
Mr. Dennis:イディッシュ語。
ネルソン上院議員:先ほど、ボルシェビキ政権で出会った著名人の中に
は、この国(アメリカ)に住んでいたことがあり、その後、ロシアに戻った
人もいるとおっしゃいました。
Mr. Dennis:彼らが目立ったこと以上に印象的だったのは、彼らの憤りで
した。
ネルソン上院議員:彼らは最も残忍な存在でしたか?
Mr. Dennis:はい。

オーバーマン上院議員:その集会の講演者の中に、有名な人はいましたか?
Mr. Dennis:そうですね。ランディス判事(保守派の判事、徴兵忌避者や
戦争反対者を軽蔑し厳しい判決を下した)の前に現れたすべての人々、そ
して他の多くの人々がそこで発言しました。スタッドマン、ビクター・
バーガー{1}、そして...ノルウェー人です。私も地元の集会に行ったこと
がありますが、彼らは地元の小さな集会のネットワークを持っていて、そ
こに地元の演説者がいます。このような集会は常に行われていると思いま
す。今では、有料の演説者があちこちに移動しています。この組織には有
給のスタッフがいます。

--- {1}Victor Louis Berger, トランシルヴァニア(ルーマニア、その後
オーストリア・ハンガリー帝国)生まれ。1878年にアメリカに移住した社
会主義者の政治家、社会主義出版物の編集者。1918年に有罪判決を受け、
1919年には戦争における敵への協力の罪で20年の刑に処せられる(スパイ
活動法に基づく)。判決は1921年に修正された。

オーバーマン上院議員:(ロシアの)素朴な農民というのはどんな印象です
か? 家族や子供を愛しているのでしょうか?
Mr. Dennis:私の知る限りでは、そうです。そして、全体的にとても気に
入ったと言いたい。私は、ロシアに長く住んだことのある外国人で、ロシ
ア人とその気質を嫌いな人を知りません。陽気で心優しい人たちだが、も
ちろん、現在のように暴徒化した状態では、彼らは全く違う存在になって
いる。...8月3日にアメリカ人以外のすべての外国人を逮捕するまで、私
がアメリカ人だと言っただけで、とても親切に、温かくて礼儀正しい態度
を示してくれました。アメリカに住んでいた人たちは別です。

ウォルコット上院議員:ボルシェビキ政府の中で、このアメリカ生まれの
人々の割合はどのくらいでしょうか?
Mr. Dennis:モスクワでの我々の一般的な意見は、ソビエト連邦の(地方
の)ボルシェビキコミッサーの20〜25%がアメリカに住んでいたというも
のでした。
ウォルコット上院議員:彼らは全員がニューヨーク出身ではなく、アメリ
カのさまざまな地域からでしょうか?
Mr. Dennis:工業地帯の中心地からです。

オーバーマン上院議員:彼らの中に、この国(アメリカ)に帰化した人はい
ましたか?
Mr. Dennis:いいえ、少なくとも誰もそうだとは言っていません。2人に
聞いてみたところ、「いいえ」と言われました。その中の一人は、ここに
13年住んでいて、英語がとても上手でした。

ネルソン上院議員:彼らはほとんどがシカゴの人たちだったのですか?
Mr. Dennis:私の印象では、彼らはシカゴ周辺の工業地帯から来ていまし
た。そのうちの一人は、私が別れを告げたとき「さようなら。10年後に会
いましょう。俺たちはアメリカに行って、ここでやっていることをやるん
だ」と言いました。

ウォルコット上院議員:管理部門[オフィス]にいたアメリカから来た人た
ちの国籍は?
Mr. Dennis:私の個人的な観察によると、唯一の例外を除きユダヤ人です。
ウォルコット上院議員:例外の国籍とは?
Mr. Dennis:ロシア人です。

オーバーマン上院議員:報告書を司法省または国務長官に提出しましたか?
Mr. Dennis:アメリカに戻ったとき、このワシントンに来て、領事館員に
報告しました。
オーバーマン上院議員:国務省で?
Mr. Dennis:国務省にて。その後、ロシア戦争委員会[Russian war
board]と、他にも1人か2人、いろいろな部署の将校から面接を受けた。マ
イルス少佐もその一人でした。

※このあとアメリカでは無政府主義者、共産主義者などが逮捕され国外追
放となる。
【新世界に押し寄せたロシア人:18〜20世紀 ロシアからアメリカへの移民】
https://jp.rbth.com/history/82668-18-20-seiki-roshia-kara-amerika-he-no-imin
『数千人が米国から国外追放された。1919年12月21日、客船「USAT
Buford」は、拘束された249人の急進派を乗せていた。この船は、「レー
ニンとトロツキーへのクリスマス・プレゼント」として、ニューヨーク港
を出てソビエト・ロシアに向かった』(PB生、千葉)

2021年12月30日

◆“第2の幕末”を迎えつつある日本

日本を守る@=加瀬英明 


10月に、岸田文雄内閣が誕生した。

日本は二百十数年ぶりに“第二の幕末”を迎えつつある。

 幕末には日本の岸辺に、米英仏、ロシアなどの白人帝国主義の外夷が大
津浪(つなみ)のように押し寄せ、国論が尊皇攘夷か、開港かに分裂した。

 いま、中国という巨龍が日本を吞み込もうとしている。

 今日の護憲派が攘夷に当たるが、幕末の先人たちは開港という現実を選
んだ。

この10月にワシントンにある著名なシンクタンクの上級研究員で、ジョン
ズ・ホプキンズ大学国際政治学科のハル・ブランズ教授が、『世界の眠れ
る巨人である日本が目覚めつつある』という論文を発表して、米国で注目
を浴びた。

 教授は「日本はこれまでも世界史の進路を大きく変えてきたが、前大戦
後貪ってきた惰眠から覚醒しようとしている」といって、安倍晋三内閣を
継いだ菅義偉内閣と岸田文
雄内閣が、「これまでと変わらない(モア・オブ・ザ・セイム)と見るの
は誤りで、日本は脱皮しようとしている」と説いた。

 この大きな要因が深刻化する中国の脅威と、米国にいたずらに依存する
ことができなくなったためであり、安倍首相が「開かれた自由なインド太
平洋」戦略を提唱したこと
を賞讃している。

 そして、日本が「普通(ノーマル)の国として甦ることによって、米国
にとって地理的な条件と、経済、軍事、技術力、民主的な価値観を共有し
ており、英国と並ぶ重要な
同盟国となろう」と論じていた。
日本は第2次大戦に敗れて米国の保護下に置かれてから、江戸260年を
再現したような泰平を貪(むさぼ)ってきた。“平和呆け”といわれてきた
が、米国による“保護呆
け”――アルツハイマー症を患ってきた。

 昭和47(1972)年に、ニクソン大統領が毛沢東の北京を電撃訪問
して世界を驚倒させると、田中角栄内閣が慌てふためいて、日中国交正常
化に走り込んだ。

 ケ小平が象遣(つかい)ならぬ新しい龍遣いとなって登場すると、世界
が中国の巨大市場に涎(よだれ)を流して、競って中国に投資した。

 日本と米国が育てた中国という巨龍が、アジア太平洋を支配下に置こう
としている。
中国という怪獣を育てたから、自業自得だ。


              

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◆30年ぶり「賃上げ」機運も、
斎藤満


給料以上に物価は上がる。働けど庶民の生活はジリ貧へ


日本の賃金が30年間上がっていないという事実に、政府・産業界ともに賃
上げを真剣に考え始めました。しかし皮肉にも世界のインフレは賃上げ程
度では乗り越えられないほど進んでおり、国民をさらなる困窮へと追い込
んでいきます。(『マンさんの経済あらかると』斎藤満)

プロフィール:斎藤満(さいとうみつる)
1951年、東京生まれ。グローバル・エコノミスト。一橋大学卒業後、三和
銀行に入行。資金為替部時代にニューヨークへ赴任、シニアエコノミスト
としてワシントンの動き、とくにFRBの金融政策を探る。その後、三和銀
行資金為替部チーフエコノミスト、三和証券調査部長、UFJつばさ証券投
資調査部長・チーフエコノミスト、東海東京証券チーフエコノミストを経
て2014年6月より独立して現職。為替や金利が動く裏で何が起こっている
かを分析している。

賃上げに税制の追い風
OECD(経済協力開発機構)のデータで、日本はこの30年間賃金がまったく
上がらない「異常な国」だとの印象を与えました。これが国民ばかりか、
産業界や政治家にも大きなショックを与えたようです。

安倍政権が提示した、大企業を儲けさせれば労働者におこぼれが回ってく
る、という「トリクル・ダウン」の理論は破綻し、安倍政権自体が産業界
に賃上げを求めてきました。それでも賃金引き上げは限定的で、OECDの
データのような結果になってしまっています。

この事実から、岸田政権は従来のアベノミクスとは一線を画した「新しい
資本主義」を掲げ、その柱の1つに、賃上げを据えました。特にコロナ禍
で大変な思いをした看護・介護・保育関係者の賃金は3%の引き上げを実
現したいとしています。

そして賃上げは本来民間部門が決めることで、政府の「要望」にも限度が
あるため、「税制・財政」を通じて賃上げを後押しする方針を示しました。

最低賃金の引き上げが命取りになりかねない中小・零細企業に対しては最
低賃金引上げ補助金を出す考えを示し、一般企業については、賃金の増加
率に応じて、法人税を最大30%、中小企業では最大40%、控除する税制を
検討しています。

労働組合は賃上げに消極的?
従来の政府が要望しても実現しなかった問題を、何とか財政支援を通じて
実現しようとしています。

もっとも、法人税を納めていない企業が半分以上あり、彼らには税控除が
通じない面があります。政府は企業の「内部留保」積み立て優先の姿勢
や、企業の「自社株買い」の姿勢にも批判をするようになりました。企業
は株主だけのものではない、ということを訴えています。

そこで財界とも改めて協議していますが、財界からも岸田政権の「新しい
資本主義」の考えに同調する声が出るようになっています。少なくとも経
団連の十倉会長は、この趣旨に賛同を示し、赤字企業まで含めた一律賃上
げは難しいとしても、利益を上げている企業には積極的に賃上げを求める
姿勢を見せました。

こうした政府や財界の動きについてゆけないのか、労働組合をまとめる
「連合」は、コロナ禍での雇用確保に目が向かい、賃上げについては7年
連続の2%目標を掲げています

政府が3%の賃上げを目指すといっている中で、組合が2%の賃上げ目標を
掲げていては、いかにも「御用組合」との批判をまぬかれません。今回は
積極的に賃上げを求められる環境と言えます。

Next: コスト高に人件費高騰…企業の逃げ道はなくなっていく
  


         
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◆第二位以下の大手六社を合併

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月24日(金曜日)
  通巻7167号    <前日発行>

 中国、レアアース寡占体制をさらに強化
   第二位以下の大手六社を合併、年間生産4・5トン

 アリババに対して「独禁法違反」だと難癖をつけ、3300億円の罰金
を課した。
 ところがレアメタルの大手六社が合併することを当局は許可した。法治
ではなく「党治」のくにである。

 レアアース集団は江西省南昌を拠点に、チナルコ(CHINALCO=
アルミ精錬最大企業)、中国五鉱集団、そしてGANZHOU 
RAREEARTHの大手二社、ならびに研究機関を含む合計六社のレア
アース生産企業が合併する。
 中国最大のレアアース企業は「中国北方稀土鉱業集団」(内蒙古省包頭
市)である。
 世界最大のレアアース生産は中国であり、世界市場の90%、生産量
は、年間4・5トンと言われる。EV、スマホ部品に欠かせない。

 当該産業の効率化、サプライチェーンの整合性構築ならびに長期価格安
定を目指し中国の国際戦略の一環と位置づける。
 レアアースの輸出は需給関係の乱高下で価格が変動するうえ、日本は数
年前に中国がなした唐突なレアアース禁輸措置に懲りて、在庫を積み増し
したほか、カザフスタンなど供給先の多角化を模索してきた。

 世界最大の埋蔵を誇るのは、じつはアメリカだが、環境保護、労働条件
など強い規制があり、国内生産を諦めて鉱山を閉鎖し、中国からの輸入に
依存してきた。
共和党のテッド・クルーズ上院議員らは、「レアアース確保は国家安全保
障上の深刻な問題であり、アメリカ国内鉱山再開のために規制緩和」をす
るべきだと訴えて法案を準備中という。
       
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 いま解き明かされる元寇の真実
  フビライを唆した高麗、しかし元朝にとって高麗も南宋も捨て駒だった

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宮脇淳子『世界史のなかの蒙古襲来』(扶桑社新書)
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 本書は対馬紀行を加筆した新盤で、著者が対馬を初めて訪れての新鮮な
感銘と発見の箇所を面白く読んだ。博多周辺の防塁跡を訪ねたシーンも印
象が強い。
 本書の要諦はすでに何年か前にこの欄で拙評しているので、改めて気が
ついた要点をさきに記すと、司馬遼太郎や、浅田次郎が無造作に用いる
「撻丹(だったん)」に対しての誤った認識の修正が必要なことである。
(註=「丹」は「革」篇)。
「『撻丹』はタルタルと言おうが、どちらもモンゴルを指す言葉で、満州
を意味することばではありません」(42p)。
 つまり女真族との混同は歴史認識の初歩的ミスである。近年は明朝が、
侮蔑を籠めて、蒙古と言い換えたのである。
だが浅田次朗は「女真撻丹族」と誤用し(『蒼穹の昴』)、司馬遼太郎は
「女真」と混同した。
朝鮮には『日本書紀』に匹敵する『三国史記』がある。ところが、韓国人
研究者が、この歴史書を見つけ出して、真実を学ぼうとすると国内では入
手できず、日本の国会図書館にきて閲覧するしかない。反日に燃える韓国
では、この歴史の真実は禁書なのだ。
さはさりながら、宮脇さんはこの『三国史記』は「四国史記」ではないか
と唱える。
なぜか。
紀元前194年に衛氏朝鮮が建国されたが、これはシナ人が起源で燕(い
まの北京あたり)から逃れて王朝を拓いた。しかし紀元前108年に漢に
滅ばされ、樂浪郡など四郡をおいて漢の直轄地とした。
紀元前87年に漢の武帝が死亡、この地には高句麗が建てられ、313年
に高句麗はシナを追っ払った。その後、『三国時代』となって、高句麗、
百済、新羅の鼎立となる。
十二世紀に書かれた『三国史記』は、新羅史観が基軸で、紀元前57年に
新羅成立などと架空の歴史に書き替えた。だが朝鮮半島の南端には「任
那」があった。従って『四国史記』としても良いと宮脇さんは言う。

 さて『蒙古襲来』は『元寇』と定義するのが正しい。
理由は兵団構成にモンゴル人も多少はいたが、船の建造、食糧の調達、装
備、水主などは殆どが女真、高麗、漢族にくわえて遠く中央アジアのムス
リムや黒人も混ざっていた。
それは「蒙古襲来絵詞」などを克明に観察すれば歴然となる。
多国籍混合軍で編成されたため、言葉の混乱、通詞らの誤訳。指揮系統の
不整合があった。司令官もモンゴル人とは限らず、船団を率いたなかには
陸軍兵士もいた。
随・唐は、鮮卑系であり漢族ではない。鮮卑はやがて柔然になり、この柔
然の国王がカーンの源流。やがて柔然は突厥に滅ぼされ、その突厥は東西
に分裂し、唐に撃滅されたが第二突厥が建国された。そしてウイグルが突
厥を抑え、そのウイグルはキルギスが追い出し、そのキルギスをモンゴル
族がやってきて追い出した。
モンゴル高原の中心となったキタイ(契丹)は別名「遼」である。そのキ
タイを女真が滅ぼした。しかし女真はモンゴル高原に興味が無く南下し
た。そこで現れたのがチンギスハーンである。世界史初の大帝国は、ハー
ンの子供、孫たちが版図を広げ、ついには日本も支配しようとした。それ
が元寇である。

日本侵略をフビライに焚きつけたのはモンゴルに従属した高麗であり、し
かも王宮内部では絶え間なき主導権争い、内訌、誣告や讒言があり、司令
官が外国人だったりした。司令官は鎌倉武士らの勇猛果敢な反撃をうけて
敗北を知るや、まっさきに逃げた。
フビライの目的は北九州で生産された硫黄だったとする説もあるが、それ
はワンノブゼムの侵略動機で、世界制覇が原点だった。
肝心のモンゴルにおける元寇の研究は、自由化前までチンギスハーンその
ものが教えられておらず、わざわざ日本に資料集めにきたくらい。また鎌
倉武士が強かったことを、まるで知らなかった。
 或る学者は、第二次元寇の折、南宋からやってきた船は農機具が積載さ
れており、しばらく日本に駐屯し脱穀などして現地食糧調達が目的だった
とするが、評者から見ると、それも違う。南宋の兵士らはフビライにとっ
て消耗兵士、即ち「捨て駒」であり、南宋の兵士らは、じつは日本への亡
命希望者だったのだ。
 第一次元寇で失敗した高麗では田畑が荒れ放題となり、船を造る木材も
枯れ果て、多くの人々が、高麗を捨てて北へ逃げた。
あまりの人口急減に慌てた「高麗では窮余の策が考え出されます。高麗の
臣下に一夫多妻制を強要しよう」(190p)。
 夥しい高麗兵が死に、寡婦が増えたので、人口増もはかれると意図した
が、机上の空論に終わった。
 元寇は第二次でも敗戦したが、じつは第三次の日本侵攻が企てられ、実
際に船の建造も進んでいた。
しかし元朝は同時期に台湾、越南、ジャワも攻めていて、とくにベトナム
で手を焼き、計画は中止され、その余分となった船でモンゴルは樺太を占
領して城を建てた。そこにいたアイヌは追い出された。
               
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)(承前)「ロシア革命の出来事に関する米国上院の公聴会
(1919年)の記録(6)─内戦で赤軍を指揮するドイツ軍将校。独露の関
係は複雑で、ドイツ敗戦後の軍備禁止の際はロシアにドイツの秘密基地が
作られた。

【イリノイ州ノースウェスタン大学講師、R.B.デニス博士の証言より】−1
1917年11月1日から1918年9月2日まで、YMCAミッションの一員としてロシ
アに滞在し、後にアメリカ領事館の一員。ウラジオストク、モスクワ、ロ
ストフ、ノボチャーカスク、ハリコフ、ペトログラード、ニジニ・ノヴゴ
ロドに滞在した。

Mr. Dennis:...しばらくすると、赤軍が街(ロストフ:モスクワ北東の
古都)を占領した。...ドイツ軍将校に率いられた赤軍が街を占領。...4
日間、装甲車と機関銃で、整然と街を掃討した。「金持ちに死を」と書か
れた装甲車が街中を走り、角に停まると、通りに沿って上下に機銃掃射を
行う。そして、次のコーナーに移動して、同じことを繰り返す。

ネルソン上院議員:あのように発砲していたとき、通りには人がいましたか?
Mr. Dennis:はい、たくさんの人が殺されるのを見ました。

ネルソン上院議員:何人の人を殺したのでしょうか?
Mr. Dennis: それは言えません。誰も知らないと思います。それから、
コルニーロフ(白軍の指導者)の義勇軍に参加した高校生がたくさんいて、
中には愚かにも、町を出ないで、隠れられると思って家に戻ってきた者も
いた。その多くが捕まり、殺された。

ヒューム少佐:紅衛兵はドイツ人将校に指揮されていたとおっしゃったの
は、上級将校のことですか、それとも将校全般がドイツ人だったというこ
とですか?
Mr. Dennis: ドイツ軍の将校は公の場に出てこなかった。ロストフで公
の場に出てきた人たちは皆、何らかの形でロシア人だった。...ラトビア
人が指揮を執っていましたが、私が泊まっていたホテルには13人のドイツ
人将校が泊まっていました。少しだけ会ったオーナーの息子さん...によ
ると、6人はロシア語を知らないとのこと。彼らの酔っぱらいの歌
[Stein-songs] が聞こえてきた...兵士たちは彼らがドイツ軍将校である
ことを知っていた。

ネルソン上院議員:その兵士たちは、ラトビア人とロシア人のどちらで構
成されていましたか?
Mr. Dennis:あらゆる種類です。
ネルソン上院議員:あらゆる種類の?
Mr. Dennis:はい。

ネルソン上院議員:まだ話していないこと、アメリカ国民が知っておくべ
きだと思うことがあれば、ぜひ教えてください。
Mr. Dennis:今回の公聴会と関係があるかどうかはわかりませんが、ロシ
アで気づいたのは、ロシア全土の都市の委員(コミッサール)など権力者の
多くが、以前アメリカに住んでいたことです。

ネルソン上院議員:彼らは主にどこに住んでいたのですか、ニューヨーク
ですか?
Mr. Dennis:工業地帯の中心地です。そんな人たちにたくさん出会いまし
た。私はそこに座って、この国(アメリカ)の誰からも許されないような、
アメリカに対する彼らの攻撃を聞いていたのです。でも、牢屋に入りたく
なかったら、喧嘩なんてしていられない。

ネルソン上院議員:この国に何年も住んでいて、ロシアに戻った人たち
が、ボリシェヴィキ政権の要職についていたのですか?
Mr. Dennis:はい。

ウォルコット上院議員:彼らの国籍は主に何だったのでしょうか?
Mr. Dennis:ユダヤ人。
ウォルコット上院議員:ドイツ系ユダヤ人?
Mr. Dennis:ロシアのユダヤ人。そこで出会った人たちは、本人たちも認
めているように、アメリカでの生活が3年から12年になる人たちだった。
[すなわち、1905年から1914年の間に移住した人]。

オーバーマン上院議員:アメリカに住んでいた人たちは、ボリシェヴィキ
運動に関わっているのですか?
Mr. Dennis:これは私の考えですが、モスクワに到着したときに話をし
た、他のアメリカ人、イギリス人、フランス人の意見と一致しています。
我々の一般的な印象では、彼らは権力の座に就いており、ロシアで最も凶
暴で、無慈悲で、冷酷で、ブルジョア階級を絶滅させる計画を追求してい
る人々だった。

オーバーマン上院議員:彼らはブルジョアジーの絶滅を目的としていると
いうのですか?
Mr. Dennis:はい。私は、ニジニ・ノヴゴロドの軍事総監ほど冷酷な男に
会ったことはない。彼はこの国(アメリカ)に数年間住んでいました。

ネルソン上院議員:この国に住んでいたというのはユダヤ人ですか?
Mr. Dennis:その人たちは、そうでした。
オーバーマン上院議員:彼らがこのプロパガンダをこの国(アメリカ)に持
ち込もうとしたことを知っていますか?
Mr. Dennis: 法廷で証明はできませんが、非常に明確な疑惑と、いくつ
かの重要な事実があります。

ネルソン上院議員:知っていることを教えてください。
Mr. Dennis:私が持っているレベルの情報は、すでに他の情報源から政府
に提供されていると考えています。しかし、私がシカゴで彼らの集会に参
加したとき、彼らがロシアのシステムを正当化し、それをアメリカに持ち
込んでいることに疑問の余地はなかった。(PB生、千葉

   ♪
(読者の声2)「日本政府は北京五輪への外交ボイコットを!」。 主要
国が次々と北京五輪への外交ボイコットを表明する中、日本は立場を表明
していない。北京の日本大使館が今月開催予定だった日中交流イベントに
ついて、中国当局は中国人招待客に出席しないよう圧力をかけたことが報
じられた今、一体何を躊躇うことがあるというのだろうか。
 中国のチベット、モンゴル、ウイグル各民族に対する様々な迫害、香港
における民主主義の破壊、人権活動家や法輪功、および武漢肺炎に関する
問題提起者に対する弾圧、前副首相からの性的関係強要を告発した彭帥選
手の自由に対する抑圧、WHOを含む国際社会からの台湾排除および台湾に
対する軍事的威嚇、日本に対する侮辱を知りながら、北京五輪への外交ボ
イコットを決断しないことは、日本社会の、人権、国際社会の平和、自ら
の誇りに対する姿勢を十分に疑わせるものである。
 我々台湾人は、日本統治を受けた後、中国国民党政権に引き渡され、そ
の想像を絶する人権侵害を経験し、それが社会にもたらした亀裂は今でも
癒されていない。
その我々にとって、ウイグルの女性や法輪功の人々、香港の民主化活動に
関心を寄せる人々の訴えが事実であることは痛いほどに分かる。中国で政
治犯として服役を強いられている李明哲氏のことにも心を痛めている。
 今こそ日本政府は、北京五輪への外交ボイコットを表明し、中国の暴走
に対し、力強く「ノー」を突き付けるべきである。(在日台湾同郷会会長
 岡山文章)

2021年12月29日

◆中国が慄いた「台湾有事」の安倍発言

櫻井よしこ


日本ルネッサンス 第979回

「昨日(12月2日)、たまたま一緒に食事をしました。菅さん、萩生田さ
ん、加藤勝信さんと。大変元気な姿を見て嬉しくなりました」

3日の「言論テレビ」で安倍晋三元首相は菅義偉前首相についてこう語っ
た。安倍・菅両氏の間に隙間風が吹いているとの言説については、

「私と菅さんとの人間同士、政治家としての絆は他の人にはわからないで
しょう。相当強い絆で結ばれていると私は思っていますから、隙間風の吹
く隙間もないと思います」

安倍氏は、自身が病気で急に退任したとき菅氏が後を引き受けてくれたこ
とへの感謝を、言葉を尽くして語った。

「菅さんは本当に立派な仕事をされた。不可能と思われたワクチン接種一
日100万回も、多いときは170万回くらいまで行き、アメリカを追い越し
た。私に対しては寝食を忘れて官房長官職に打ち込んでくれた」

菅氏に届けたい言葉である。安倍氏は約10年振りに派閥に戻った。党内最
大派閥の長としての氏の発言には確実に世界の政治を動かす力がある。

たとえば台湾問題だ。習近平国家主席の下での台湾侵攻の可能性につい
て、世界中であらゆる分析がなされている。そうした中、安倍氏は12月1
日、台湾の国策研究院主催のシンポジウムで「台湾有事は日本有事であ
り、日米同盟の有事である。この点の認識を習近平国家主席は、断じて見
誤るべきではない」と語った。

同発言への中国側の反応の激しさは驚く程だった。外務次官補、華春瑩氏
は1日の夜中に垂秀夫駐中国大使を呼び出し、「極めて誤った言論で中国
の内政に乱暴に介入した」と、「厳正な申し入れ」をした。

「批判への免疫力」

中国外務省の汪文斌報道官は「中国人民の譲れない一線に挑む者は誰であ
れ、必ず頭をぶつけ血を流す」と非常識なコメントを発表し、国務院の馬
暁光報道官は「安倍晋三は黒を白と言いくるめる」と非難した。台湾問題
への国際社会の支援を、中国がどれ程恐れているかが見えてくる。安倍氏
が笑った。

「私は総理を退任し、一国会議員です。その私の発言にこのように注目し
ていただいたことは大変光栄です。私はこれまでに様々な批判を受けてき
ましたから、批判への免疫力は強い。これからも言うべきことは言わなけ
ればと思っています」

注目すべきは中国共産党の機関メディア、環球時報の報道だ。彼らは「安
倍発言について、岸田首相は事前に知らされ、黙認していたはずだ。岸田
は安倍の影響を振り払うことができない上、台湾カードで米国の機嫌をと
り続けなければならない」と報じた。

たしかに岸田首相は発言内容を事前に知っており承諾したと見てよいだろ
う。安倍氏はセミナーの前月、官邸で岸田氏と会っており、今回の発言は
首相と元首相の高度な政治的連携プレーだったと思う。

安倍氏が台湾問題で踏み込んだ背景について説明した。

「台湾海峡の平和と安定の重要性は国際社会が共有する認識です。しか
し、10月には4日間で中国の戦闘機が149機、台湾の防空識別圏に侵入しま
した。中国はこの30年間で軍事費を42倍に増やし、台湾に圧力をかけてい
る。万が一、武力で現状変更を試みて台湾有事になれば、日本有事です。
(与那国島などの)先島諸島は距離にして100キロメートル余り、平和安
全法制上の重要影響事態になり、日米同盟に関わってきます。即ち台湾有
事は日米同盟有事に発展する。こうしたことをはっきり相手に示すこと
で、偶発的な衝突を防ぐことにつながります」

安倍氏の発言は国際社会の思いを代弁するものだ。本来なら林芳正外相が
発信してもよいメッセージであろう。だが安倍氏が発言したことで岸田政
権に直接の負担を与えることなく、日本国の立場を示す役割を担った。そ
の言葉に台湾の人々だけでなく日本国民も安堵したはずだ。中国の軍事的
脅威は、それほど身近に迫っている。

中国の軍事力の急拡大、とりわけ核弾頭の急増によって生じる新たな危機
について安倍氏が説得力ある説明をした。

現在米軍の力は中国軍を圧倒しているが、アメリカは全世界に展開してい
るため日本や台湾が位置するこの「戦域」では中国の軍事力の方が「相当
優勢」だ。日中の軍事力の比較では、水上艦艇、潜水艦、戦闘機などで中
国はわが方の倍近くだと安倍氏は指摘する。

だが、日台周辺の戦域で中国が優勢であるとしても、地球規模の「戦略
域」で米国が圧倒的優勢を保っていれば中国は手を出せない。その戦略域
での力の優劣を決めるのが核兵器だ。

日本を狙うミサイル

中国が猛烈に核弾頭を増やしていることは米国議会や国防総省がすでに明
らかにしている。2030年には中国の核弾頭は現在の350発から1000発にな
る。そのことがもたらす危機を安倍氏が説明した。

「米国は5500発の核弾頭を有していますが、新START条約で配備でき
るのは1550発に制限されています。中国が1000発の核を持って配備すれ
ば、米中の力が均衡に近づきます。戦略域で均衡に近づき、戦域で力が上
回っていたら、冒険的なことに挑む懸念があるというのが専門家の指摘です」

中国が冒険主義に走る危険性が生まれつつあるのだ。しかも脅威は核だけ
ではなく、サイバーや電磁波、宇宙の領域にも広がる。

こうした状況下で日本は何をすべきか。何よりもまず日本国の守りを固め
ることだろう。そのためには中国が展開する第一列島線戦略を阻止しなけ
ればならない。中国に第一列島線を押さえられれば、米軍は日本周辺にも
台湾周辺にも近づけない。だからこそ、日米が協力して第一列島線を押さ
えることだ。

「第一列島線を守るには、基本として中距離ミサイルの配備が必要です。
そのミサイルを米国に頼るのでなく、わが国のミサイルを配備すべきで
す。三菱重工にはその技術があります」と安倍氏。

中国は日本を狙うミサイル2000基を配備済みだ。北朝鮮もわが国を狙うの
に十分な1000キロ超の弾道ミサイルを保有する。韓国は米国との協議でこ
れまでミサイルの射程を800キロ以下に制限していたが、今年5月、その制
限を撤廃した。韓国のミサイルも日本を射程にとらえることになったので
ある。

日本周辺はいま、地球上のどの地域よりもミサイルの密度が高い地域なの
だ。自力で国を守るために、日本製のミサイルを配備するのは理に適って
いる。十分な力を持って初めて国民の命も国土も守れる。安倍氏の主張
を、朝日新聞などは恐らく激しく批判するだろう。しかし、現実を見据え
た安倍氏の主張は正しく、岸田首相も支持するだろう。

       

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◆雀庵の「常在戦場/130紫禁城の黄昏21世紀版」
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/409(2021/12/27/月】ピンピンコロリは老爺の
永遠の夢である。日々、気力体力知力の劣化を覚える小生は、ピンコロが
いつ来るか分からない、倒れて寝たきりになるかもしれない、今のうちに
やるべきことはやっておかないと・・・という焦燥感を催す。そう、「老
人に明日はない」のだ。

達観、諦観した老人は穏やかな好々爺、優しいオヂイちゃんになるかもし
れないが、一方で焦りまくるヂヂイや怒りっぽいクソヂヂイもそこそこい
る。小生は「不思議の国のアリス」のいつも忙しそうにしているウサギみ
たいだ。ウサギ歳だし・・・

ラビット rabbit は長距離競技で「先導役をつとめるペースメーカー」
「チームメイトのために意図的に速いペースで飛び出す走者」の意味もあ
るとか。戦争でいうところの先鋒、先駆け、突破モン・・・小生は単純で
頭に血が昇りやすかったから先頭が好きだったが、雀百まで踊り忘れず、
独断専行の怪老願望、まるで祟り。そう言えば菅直人は「4列目の男」
だった。

初代内閣安全保障室長の佐々淳行氏の著書にはこんな菅直人評あった。
「菅さんは東工大の学生時代、ノンセクト・ラジカルのグループに所属
し、学園紛争を煽っていた。私は当時、警視庁警備課長として機動隊を連
れ、3回ほど東工大に行ったので、菅さんを知っていました。彼は我々の
間で“4列目の男”と呼ばれていた。アジ演説が巧く、聴衆を集めるが、検
挙を覚悟の上でゲバ棒で逆らってくるようなデモ隊の3列目には決して加
わらなかった。巧妙なリーダーでした」

小生は菅直人を“カンカラ菅”と侮蔑しているが、彼のシマは東京の武蔵野
市(売国奴市長で有名になった)、府中市、小金井市だった。小生の長女
は小金井市の公務員(半強制的に自治労に加盟させられる)だったが選挙
運動で職場に来た菅直人を「あの人、誰?」と同僚に聞いて周囲を驚かせ
たという。「呆ける疲れる悪くなる、TVは二十歳を過ぎてから」と幼い頃
から訓導して本当に良かったと小生は思ったものだ。

TVは概ねアカの洗脳ツールで、スマホもプラスされたから病膏肓、東北大
学などの調査などによると「スマホが学力を破壊する」(川島隆太著)。
理系向けの内容で小生には難しく、まだ途中までしか読んでいないが「ス
マホを持つようになった生徒は成績が下がり、使わなくなると成績が急回
復する」そうだ。

今は孫に「TVは番組(ソフト)や機械(ハード)を創って儲けるもの、有
能なら20代でも月給100万円なんて珍しくないよ、TVを見ると脳みそが劣
化してロクなことにならないし、物欲が昂じてあれも買いたい、これも欲
しいと無駄遣いするだけ」と洗脳(刷り込み)しているが、孫は演劇部に
入って将来は役者として「儲ける側」になるつもりのようだ。結構なこと
だが、食事中まで台本見ながら練習するのはちょっと・・・


女「アンタ、私の血圧の薬、また盗ったわね、ちゃんとお医者さんに行き
なさいって言ってるでしょ」

男「でも・・・医者にかかると月1回は行かなくちゃならないし・・・」

女「月1回なんだから何てことないでしょ、どーせ暇なんだから・・・
まったくもー」

これは「虐げられし老人」の台本ではない、リアルである。それにしても
ケチなババアだなあ、降圧剤いっぱい持ってるんだからくれてもいいだろ
うに、物欲の塊、クソッ・・・とにかく脳みそが壊れないように血圧を下
げないといかんなあ・・・なんて思いながら普段と違うルートをチャリ散
歩していたら紳士服の大型店舗が「マツキヨ」に変身していた。


マツモトキヨシ・・・昔クライアント開拓で本社を訪ねたことがあるが、
随分ドライで、義理と人情、酒は涙か溜息かのウェットが好きな昭和
20〜30年代生まれ演歌世代とは肌が合わない感じだった。今や平成元年
/1989年生まれが32歳、昭和は遠くなるばかり。老兵はただでは死なず、
中共を道連れにするためには今倒れるわけにはいかない・・・

で、血圧を下げる薬とかサプリがあるかとマツキヨを覗いたら、マスクで
目しか分からないが恐ろしいほどの別嬪さんが親切に案内してくれたので
サプリと、この際だからと6000円の血圧計も購入した。別嬪さんは言い寄
る男にウンザリしているのか警戒心見え見えの感じだったが、また会いに
行こうっと。

(マスク時代の今は目しか見えないから女は目元を集中的に最新化粧法で
装っているのか? 帰路に改めて女を観察すると、みんな似たような目を
している。個性がなくて量販製品みたい・・・なんか怖い感じ)

サプリと血圧計を手に入れて、何となく「これで1年は長生きしそう」と
いい気分になったが、己の病識のない習近平は自分の思うように世の中が
動かないことを「敵のせいだ、日米を叩け」と他罰的になっているのでは
ないか。自己中心的で暴言や暴力行為など他罰的症状を伴う「強迫性神経
症」のよう。実に危険で胡散臭い奴だ。

中共系サイエンスポータルチャイナ「柯隆が読み解く 中国の不動産バブ
ルと固定資産税の導入の可能性」2021/12/23から。長いから真ん中あたり
は飛ばした。


<中国の不動産バブルがいつ崩壊しておかしくない危険な状態にあるとい
われて久しいが、実際はそのバブルはなかなか崩壊していない。むろん、
崩壊しないバブルは世の中に存在しない。では、なぜ中国の不動産バブル
は崩壊しないのか。

一番の原因は、中国政府が不動産バブルの崩壊を最も心配していることに
ある。なぜならば、不動産開発を中心とする都市再開発の経済成長への寄
与度は約30%に達しており、不動産バブルが崩壊した場合、中国経済は大
きく落ち込む恐れがあるからである。中国政府は不動産バブルが崩壊しな
いように何とかそれをコントロールしている。

二番目の原因は中国社会が急速に高齢化しており、年金などの社会保障制
度が十分に整備されていないため、多くの地方では社会保障ファンドが資
金不足に陥り、それを土地使用権(定期借地権)の払い下げの売上によっ
て補っている


不動産バブルが崩壊した場合、地代が落ち込み、深刻な社会不安につなが
る恐れがある。たとえば、市場経済の国では考えられないことだが、不動
産価格が大暴落しそうなときに、中国の地方政府は「不動産価格引下制限
令」という通達を出すことがしばしばあった。たとえ取引が成立しなくて
も、見た目では価格が下がらないため、不動産バブルは崩壊していないよ
うにみえる。

中国政府はかつての日本のバブル崩壊とその後の失われた20年の教訓を学
び、不動産バブルの崩壊を警戒している。しかし、それは中国政府にとっ
てまさに前途多難の綱渡りである。なぜならば、不動産バブルを崩壊させ
てはならないが、このまま大きく膨らんでいった場合、早晩崩壊してしま
うため、唯一の道は不動産バブルをこのままキープしていくことである。
それは政策立案者にとってまさに神業といえる。


最近注目を集めている「恒大集団」をはじめとする大手不動産デベロッ
パーのほとんどは過剰に債務を借り入れ、不動産開発を展開してきた。彼
らにとって、不動産価格が上昇を続ける局面では深刻な問題が起きない
が、不動産価格が横ばいで推移しても、その経営は持続不可能になる。

中国政府は不動産バブルがこれ以上膨らまないように「不動産税」(固定
資産税)の導入を検討しているといわれている。

そもそも固定資産税を導入する意味として、1)政府にとっての税収(財
源)の確保、2)資産と所得の平準化、3)不動産価格の高騰の抑止などの
狙いがあると思われる


1)については、課税のベースと税率を算定する方法の説得力が問われ
る。2)については、高級幹部は広い家に無償で住むことを考えれば、果
たして、固定資産税の課税の資産と所得の平準化を達成できるのだろう
か。3)については、厳格な固定資産税の課税を実施すれば、不動産価格
の高騰を抑止できるかもしれないが、その価格が暴落した場合、それこそ
日本のバブル崩壊の轍を踏むことになると思われる。


したがって、一つの経済政策を実施するにしても、全般的な制度改革も行
う必要がある。さもなければ、当初の目的に反して、深刻な「副作用」が
現れる恐れがある>

トウ小平の改革開放から40年間、中共経済は外需と内需の急成長により国
民の生活も向上してきた。経済が元気なうちに人口の半分ほどを占める農
民など貧困層の生活向上を本気で図ることなく、「稼げる奴から稼げ」と
党員を含むエリートばかりが儲かる“利権主導強欲経済”を是正することな
く進めてきた。これは「まずかった」では済まない痛恨のミスだ。


結局、少数の上流階級と圧倒的多数の下層階級の貧富の格差は天文学的に
なってしまった。宴会で1本100万円の高級酒をバンバン開けて飲む層がい
る一方で、1日250円で暮らす層がなんと6億人・・・まるで絵に描いたよ
うな悪政だ。天津の友を訪ねた長女曰く「富者は驕り昂り、貧者は乞食か
汚物のように見下されている」。


全般的な制度改革をしなければ中共独裁政権に対する「窮民革命」が起き
るぞ、と柯隆氏は警鐘を鳴らしているわけだ。

たとえそれを中共の識者が理解しても、毛沢東流「清貧国家」に憧れると
共に「世界制覇革命」を目指すという、どう見ても二律背反の2つの目標
を実現できると信じている習近平には馬耳東風、すでに彼は「狂気の世界
の住人」のよう。不治の病・・・夜郎自大、つける薬なし。清朝末期=中
華民国初期のように中央政府に代わって“軍閥”が地域を支配する時代が来
てもおかしくない。それとも対外戦争で人民の不満をそらして延命を図るか。


<中国サウスチャイナモーニングポスト2021/12/25: 中国海軍は南シナ
海での訓練により、島嶼獲得能力を強化している。海軍増強のための資金
は造船界の熱狂を駆り立て、中国の海軍艦隊は拡大してきた。

国防総省の「2020年中国軍事発電報告書」によると、中国は約350隻の水
上艦と潜水艦を持つ世界最大の海軍国になった。アメリカ海軍の戦闘艦隊
293隻を上回っている。中国は今年少なくとも8隻の駆逐艦と6隻のコル
ベット艦を発注した。しかし艦隊の大規模化は必ずしも「強さ」を意味す
るものではない。例えば、アメリカ海軍には11隻の原子力空母があるが、
人民解放軍海軍は2隻の原子力空母を建造中でしかない。

香港に拠点を置く軍事コメンテーターのソン・ジョンピン氏は、中国は国
内外で拡大する同国の利益を守るために、より多くの専門知識と高度に熟
練した人材が必要だと語った。

「これらの責任を果たす中国海軍にとって大きな問題は、海軍将兵の能力
の欠如である。中国海軍は長距離深海任務が可能な人員を増やしている
が、軍艦や高度な兵器を最大限に活用するには、高度に熟練した要員が必
要だ」>

戦意、忠誠心、高度に熟練した要員・・・日清戦争で清は世界最先端の戦
艦を持っていたが、日本に大敗した。漢人には4000年の歴史の中で勇武、
将兵を称賛、尊重する風土がないばかりか、逆に「良い鉄は釘にならな
い」と軽侮してきた。中共革命で軍事指揮を担ったのは主に朱徳将軍だ
が、革命後は毛沢東に「要なし」と軽視され、随分荒れていた時期もあっ
たようだ。『文革こぼれ話』の中の「朱徳総司令の見学」にはその一端が
紹介されている。

<朱徳総司令は、ある革命博物館を見学した。彼は『井岡山での合流』
(原文:井岡山会師)という油絵の前で立ち止まった。彼は何回見ても何
かおかしいなと思って、説明係に尋ねた。「どうして、わしに全然似てな
いんだ? あの頃わしはそんなに痩せてないよ」。

説明係は、どう答えたらいいかわからず返事に窮した。実は「四人組」が
歴史を改竄したため、油絵中の朱徳はすでに林彪に描き換えられていたの
である>

習近平は2011年の総書記就任以来、盛んに「勇武」を讃えているが、毛沢
東流を真似ているから本質的には「軍人軽視」、彼の野望が達成できれば
多くの将兵はお払い箱になるだろう。


トウ小平は中越戦争後に将兵をお払い箱にして退役軍人から大抗議を受け
たが、今でも退役軍人はしばしば抗議デモを行っているようだからあまり
改善されてはいないのだろう。このために現在の軍人も退役後の不安から
蓄財に励んでいる。「命あっての物種:何事も命があればこそで、死んで
しまっては元も子もなくなる。生命にかかわる危険はなんとしても回避
し、ともかく生き延びれば希望も生まれる」(コトバンク)。そういう軍
隊が勝てるか?


日清戦争では清朝の将兵は軍資金や軍需物資をネコババしていた。戦闘で
日本軍に負けると清軍の兵士はさっさと日本軍に鞍替えして炊事洗濯係に
応募してきた(日本初の従軍記者の一人、岡本綺堂著「江戸っ子の身の
上」)。毛沢東は蒋介石が台湾逃亡の際に遺棄した国民党軍兵士を朝鮮戦
争最前線に武器なしで送り込んで特攻させ、逃げる兵士は督戦隊が殺して
“始末”した(林建良著「日本よ、こんな中国とつきあえるか?」。


軍人を4000年間、軽視、侮蔑してきたのが支那民族である。為政者・習近
平のために“一人っ子軍隊”は戦うか・・・以前は大卒の多くの将兵は「軍
人になれば安定しているし危険もないから」というのが就職動機だった
が、今は待遇面で民間企業より劣り“敬遠”されているようだ


<北京の軍事シンクタンクの周晨鳴研究員によると、2000年ごろまでは
「待遇が安定し、各種資格も取れる軍は若者に人気だった」。しかし、大
学進学率は同年の12.5%から2020年の54.4%と上がり、「有利な就職先が
多い大都市の大卒者は軍に来ない」と指摘する。新兵の不足は今後、周辺
との摩擦が絶えない中国の安全保障の足かせとなる可能性もあり、軍の危
機感は強いという>(東京新聞2021/7/13)


何やら「紫禁城の黄昏21世紀版」。そう言えば戦後初めての「日本国家存
亡の危機」なのに、危機意識のない政治家が実に多い。次回は政府・与党
に巣食う「我らの内なる北京原人」を罵倒しよう。


         
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◆米軍、8機の偵察機をウクライナ上空へ

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月23日(木曜日)弐
  通巻7166号  

 ロシアのウクライナ侵攻は近付いたのか、遠のいたのか
  米軍、8機の偵察機をウクライナ上空へ。24時間警戒態勢へ

 ロシアの英字紙『プラウダ』が報じた。
米軍はR135偵察機を8機、ウクライナ上空偵察のために派遣する。
24時間の偵察により、国境付近の随処に待機しているロシア軍の動きを
監視する。小さな電子信号でも、R135は上空で関知し、ロシア旅団の
規模、動き、武器の配置などを確認できる。

 またロシアはベラルーシ(ウクライナと国境を接する)に核ミサイル移
動型を配置したともプラウドは報道した。大型トラックに搭載されたミサ
イルは、適宜移動して、固定的な場所にはいないようである。

 同時にロシア軍はクリミア半島において大型ドローンの飛行に成功し
ヴィデオを公開した。
この戦闘無人機は複数のミサイルを搭載し、遠隔操作で空中戦を展開でき
るシロモノ。オリオン戦闘AI機とも呼ばれ、中国同様にロシアは無人機
の軍事転用に余念がない。西側ではドローンは配達、医療機器の緊急輸
送、地図の撮影などに使われているが、ロシアと中国のドローン開発はす
べてが軍事優先となる。

 げんにシリアで展開してきたチェチェン過激派部隊のボスが、ロシア軍
のドロン攻撃により殺害されている。
       
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)精力的に一次資料に当たって陰謀論の中の真実を暴き出す
林千勝先生の「反日の源流」という動画を見て衝撃を受けました。
私はグローバリストの策謀により日本が大東亜戦争に引きずり込まれたも
のの、それによって彼らの植民地体制が崩壊したので、ザマヲミロと思っ
ておりました。ところがこの動画によって、グローバリストはその上を
行っていたことを思い知らされたからです。
 具体的に云いますと、彼らはすでに植民地経営の限界・欠点を理解して
いて、それが壊されたことは、彼らにとっては、より効率的な新たな支配
システムを構築するためには、むしろ好都合だったと云えるからです。
そして実際その通りに、今の日本は見事にしてやられてしまった現実があ
るからです。
 黒船来航以前から、グローバリストは見事な国家を作り上げた日本がグ
ローバリズムの脅威になると予測し、日本の研究を積み重ねていたそうです。
その中心となったのがロックフェラー財団で、なぜこういう国ができたの
か?をその根本から徹底的に調べていたそうです。それが如何に精緻を極
めていたかを示す事実が、日本の力の源泉がヘーゲル哲学によく似たカタ
カムナにあり、そのカタカムナから生まれたカタカナを警戒して、カタカ
ナを禁止したことです。
それまで公文書に使用されていたカタカナが消え、教科書の童謡サクラサ
クラのカタカナ表記までも黒く塗りつぶされてしまいました。そして今で
は、カタカナは外来語ぐらいにしか使用されなくなりました。
 この恐ろしく悪知恵の働くグローバリストは、マルクスを使って人類の
学問を破壊する一方で、自らはその学問の一部である科学を邪な計画のた
めに悪用し、一般の大衆に対しては、真実を明らかにする学問精神の涵養
を阻み、その統制力で思考の自由を奪い、嘘のまかり通る前近代的な認識
へと、人類の歴史を逆行させようとしています。

 たとえ彼らが優秀であったとしても、彼らのやることが誤謬となり人類
のためにならない必然性は、真理論的に云いますと、相対的真理(部分的
真理)の絶対化(全体化)という必然的誤謬であるからであり、この誤謬
は、人類の哲学の歴史が明らかにした絶対的真理(全体的真理)と、科学
が明らかにしつつある相対的真理(部分的真理)との弁証法的統一によっ
て、体系化された学問が明らかにする本物の真理とは決してならないもの
だからです。
 具体的に云いますと、金融資本的グローバリズムは、国家社会全体の一
部に過ぎない経済から全体を規定しようとする誤りであり、グローバリズ
ムという地球規模の全体から捉えているように見えて、その内実は、国家
の発展という過程を欠落させた、人類の歴史全体から今だけを切り離し
て、自分たちの利益という部分的真理を全体に強要するものに過ぎないか
らです。
 また共産主義的グローバリズムの方は、労働者階級という部分的立場を
絶対的に正当化して、それを否定的媒介を通じて国家全体として統合しよ
うとするヘーゲルの主張を拒否して、対立を激化させて相手を殲滅するこ
とが根本的解決だ!と本家マルクスは主張しています。
それを忠実に実行したのが、ロシア革命であり、中国での文化大革命であ
り、カンボジアの文化人の虐殺です。この責任はマルクスのこの誤りにあ
るのです。
 さらに言えば、この相対的真理の絶対化は必然的に現実を無視・軽視し
た観念論への転落を引き起こします。
科学的を標榜し、唯物論を強調するマルクス主義者の多くが観念論に転落
して、現実を正しく見られなくなってしまうのは、このためです。
また事実的にマルクス主義の誤りが実証されても、彼らがマルクスを信奉
し続けられるのは、この観念論への転落のせいで現実が見えなくなってい
るためです。これは、本当に皮肉なことであり、人類にとって不幸なこと
です。
 インターネットによって、人類の脳・認識が容易に一体化される時代に
あっては、この本物の学問を巡る攻防が一層の重要性を増してくると思い
ます。
その意味で、今の日本の若い人たちの、学問的精神によって次々に真実が
明らかにされてきていることは、本当に頼もしい限りです。
そういう動きがあるだけに、さらに欲を言えばそれらを統合して学問とし
て体系化しようとの志をもって挑んでくれる若者が現れてくれることを切
に望むところです。
(稲村正治)


(宮崎正弘のコメント)いささか牽強付会の陰謀論ではないかと思います
が、なにしろ保守論壇の一部でも新バージョンの「陰謀論」が大流行です。
小生は『ユダヤに拘ると世界がみえなくなる』という本を35年ほど前に
書いて、陰謀論を否定しましたが、ユダヤ陰謀論は欧州の文書偽造業者ら
作成し、ロシア帝政時代の秘密警察が使い、ナチスが援用した、戦争中は
日本軍のなかにも信奉者がいました。『シオンの議定書』は偽書です
その後の陰謀論は、このパターンに酷似しています。

   ♪
(読者の声2)御新刊『日本の保守』(ビジネス社)を半分まで読みまし
た。日本の保守思想は、北畠親房、慈円、山鹿素行、本居宣長、水戸光圀
の流れと解釈してきたので、それはその通りなのですが、その以前の古代
史に言及されて、アマテラス、スサノオ、神武天皇あたりから脈々と続い
ている日本の思想であると説かれるあたり、ぎょっとなりますね。
これは二日や三日で読める本ではなく、悠然と時間をかけて熟読する所存
です(DH生、水戸)

  ♪
(読者の声3)ツイッターにあったロシア軍用車両の鉄道輸送の様子。
ベラルーシに近いクリンツィ/ブリャンスク(Klintsy /Bryansk)はウクラ
イナの国境からわずか120km(東京〜水戸程度)、キエフから350km。
https://twitter.com/L_Team10/status/1472685538801070088

こちらはモスクワ南東のリャザンを通過する軍用トラック KamAZ-63501AT
"Bear" と152ミリ榴弾砲 2A65 "Msta-B"を積んだ列車。
https://twitter.com/Kaala_Nag/status/1473526667066941443

KamAZの軍用トラックは炎暑の砂漠から極寒の極地まで走破する信頼性で
サウジアラビア国軍でも人気が高いという。グルジアの紛争でも使われて
いました。
https://jp.rbth.com/science/82936-naze-kamazu-no-torakku-ha-sekaiichi-na-no-ka
  (PB生、千葉)

2021年12月28日

◆【変見自在】高市の年

高山 正之  

 社会部記者は一旦締めたネクタイに指を入れて3センチ緩める。それで警
視総監にも永田洋子にも会う。

 政治部記者はネクタイを緩めない。だから書くことが面白くもない。

 そんな政治部記者が脂汗を浮かべ、ネクタイを緩めたことがある。一昔
前、あの「悪夢の民主党政権」成立のときのことだ。

 何で民主党なのか。人材は公金詐欺の辻本清美とか屑ばかり。政策は
「コンクリートから人へ」とか、冗談と区別もつかない。

 ただ朝日新聞は褒めちぎった。「日本も二大政党の時代」「自民党に伍
す民主党の出番」とか。とどめに「長期政権の自民にたまにはお灸を」と
言った。

 朝日はこういうキャッチコピーがうまい。古くは在日送還のための「北
朝鮮は地上の楽園」だ。梃(てこ)でも動かなかった9万人がそれで地獄に
帰っていった。

 因みに先日、脱北した帰還者が「楽園と騙された」と北朝鮮を訴えた
が、楽園と宣伝したのは北でなく朝日だ。みんな生き生き、豊かな暮らし
と囃したのは岩垂弘記者らだ。訴える先は北でなく朝日が正しい。

 朝日が次に標的にしたのがマイナンバーの初期型カード。国会で成立
し、さあというときに「国民総背番号制」と言い出した。

「貴方は番号で管理されていいのか」とオーウェル風に脅す。

 一旦、成立した法律が廃された。朝日は法すら潰せる存在だった。

 そして「自民にお灸だ」。まさか、あの屑集団がと思う各紙政治部記者
の予測を越えて、有権者は踊った。

 あのころ乗ったタクシーの運転手が「たまにはお灸もいいもんだ」とみ
な口を揃えた。それで悪夢の民主党政権ができてしまった。

 政権担当能力は尖閣で巡視船に体当たりした支那人船長逮捕の事件で試
された。

 支那は即座にフジタの社員4人を拘束した。日本軍が毒ガスを埋めたと
いう嘘に便乗してカネ儲けにきた連中だ。放っておけばいいのに仙谷由人
は折れた。尖閣を放棄した瞬間だった。

 そしてとどめがアホの菅直人の原発みんな停止。日本は敗戦の時並みの
ダメージを食らった。

 以後、立憲何とか通名で裏通りを徘徊していると思っていたら、朝日が
令和の総選挙で再び彼らを政権党に担ぎ出してきた。

 やり口は前と同じ。長期政権の自民は膿を持った。またお灸の据えどき
だと。

 ただ立民には悪夢のイメージが漂う。

 で、朝日は共産党と抱き合わせた新鮮な「立憲共産党」を編み出した。

 解散の翌日、朝日の政治部長、坂尻某は「悪弊の自民を断ち切れ、立民
に力を与えよ」と高らかに宣した。

 そうすれば立民は勝てる。なぜなら共産党と共闘で「小選挙区の3分の
2超を制するからだ」と勝算を示した。

 実は各紙政治部記者はそのマジックにまた引っかかっていた。自民は過
半数の233議席も危ないと。

 事実、投票当日の出口調査も自民大凋落、立民大躍進を裏付けていた。

 午後8時、投票締め切りと同時に共同通信は「自民200議席も危な
い」の第一報を流した。

 かくて各紙揃って大誤報となったが、その言い訳が笑える。「若者が自
民に流れた。ただ出口調査の終わったあと、夜陰に紛れて動いたから読め
なかった」

 若者は蝙蝠(こうもり)か。

 その動きは見えていた。高市早苗だ。彼女は総裁選で保守本流を語った。

 靖国参拝は当たり前だ。支那、韓国如きに媚びるのは外交とは言わな
い。わが国に原発は必要だ。

 日本人の立ち位置を彼女が語り、若者が動いた。自民党員登録が10万単
位で増えていった。

 出口調査でなぜ見えなかったか。若者が朝日、共同にホントを言うか。
トランプの票が見えなかったのと同じ。「隠れ自民」が今度の選挙を動か
した。

 朝日は己の目論見の破綻(はたん)を枝野に押し付けた。天声人語は「お
灸を据えられたのは共闘野党だった」とまるで他人事にした。

 新しい日本に朝日新聞はいらない。


〈新潮社編集部より〉

高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録


       

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◆習近平が青ざめる中国経済の大失速
勝又壽良

不動産バブル崩壊で日本と同じ「失われた30年」へ


習近平氏は、来年10月の共産党大会で3期目の国家主席就任が有力であ
る。間が悪いことに、肝心の中国経済が失速しているのだ。「ゼロコロ
ナ」対策によるロックダウン(都市封鎖)と、不動産開発企業への融資規
制がもたらした「不動産バブル崩壊」が原因である。いずれも、習氏によ
る政策決定によるものである。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)


プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)
元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学
博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取
締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴
任して独立。
習近平が受ける2つのブーメラン
「ゼロコロナ」は、中国製ワクチンの効果が欧米製に比べて劣ることから
始まった問題である。

欧米製ワクチンは95%前後の効果が認められているが、中国製ワクチンは
50%前後とされる。品質にムラがあり均一でない悩みも抱えている。こう
して、中国製ワクチンを2回接種したとしても、効果のほどに疑問符が付
けられるのだ。

習近平氏自身も昨年1月以来、海外へ出ないほど警戒している。海外要人
も北京へ入れず、天津止まりと厳重を極める。コロナ感染を恐れている結
果だ。


こういう事情から、1人でも感染者が出ると天地がひっくり返ったような
騒ぎでロックダウンする。経済活動に大きな支障が出ているのだ。

住宅不振は、深刻の度を加えている。不動産開発業界2位の中国恒大は、
すでに資金繰り難から営業停止状態だ。一部外債は、デフォルト(債務不
履行)に陥っている。中国恒大の過剰債務が表面化した7月以来、不動産
人気は離散した。住宅業界全体の売上高は前年同月比マイナスに落込み、
その幅は次第に大きくなっている。住宅不況も、不動産開発企業への融資
基準の設定が原因となった。

住宅不況が深刻なのは、中国経済全体が「土地本位制」と言える状態で動
いてきたことにある。土地国有化を背景にして、土地を打ち出の小槌に利
用してきたのだ。政府の財源調達において土地売却収入が5割以上という
想像を超えたウエイトを占めている。

その地価が、これまで不動産バブルの波に乗って急上昇してきたのだ。

家計は住宅ローンで悩まされてきたが、不動産開発企業と中国政府は「左
団扇」の好況に潤ってきた。それが、突然の終幕である。習近平氏が、慌
てふためいたのは当然だ。今年7〜9月期のGDPが、前年比4.9%に減速して
事態の深刻さに気付いたのである。

中国経済の深刻さは、不動産バブルという「あぶく銭」に頼って、拡張政
策を続けてきたことが背景にある。

住宅投資・設備投資・公共投資を合計した総資本形成が、何とGDP全体の
43%(2019年)も占めていることにあらわれている。世界212ヶ国中で、
10位と高位である。

一方の個人消費は39%で世界順位がなんと195位である。中国経済のアン
バランスは誰の目にも明らかである。

中国も「バブル崩壊後の泥沼」でもがくことになる
この投資と消費が、不均衡極まる状態の中国経済は、これからどうやって
均衡化させるのか。

総資本形成の比率を下げることは即、GDP成長率の低下になってはね返
る。中国はこれまで、GDP成長率の嵩上げに狂奔してきた。そのテコが、
総資本形成比率の引上げであった。結果的に、個人消費の頭を抑えたので
ある。

総資本形成比率を下げたからと言って、個人消費が自動的に増えるもので
ない。この「断層」が、これから中国経済を苦しめるのだ。「断末魔」と
言い換えてもいい。


日本経済も、バブル崩壊後にこの苦難の泥沼を這い上がってきた。中国
も、同じ道を歩むほかない。総資本形成比率は、日本のバブル崩壊時が
34%(1990年)であった。中国より9%ポイント低いのだ。中国の方が、
はるかに「重態」である。

中国の方が、日本よりも苦しい道を歩むはずである。中国にその覚悟はあ
るのか。私は、これまで繰り返し指摘しきたが、いよいよ現実になってき
た。中国に解決の便法はない。時間を掛け過剰債務を減らしながら、個人
消費の比率を上げるしかないのだ。




              


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◆ハーバード大学が中国のスパイの巣窟

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月23日(木曜日)
  通巻7165号    <前日発行>
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 リーバー教授有罪でハーバード大学が中国のスパイの巣窟だったことが判明
  極左のボストンでも、さすがに有罪判決がでた
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 12月22日、マサチューセッツ州にあるハーバード大学教授のチャー
ルズ・リーバーに有罪判決が出た。
2020年1月に中国政府の「千人計画」に協力し、中国から多額の金銭
を受領したが、脱税目的で申告しなかったため、容疑は脱税である。リー
バーは中国にも銀行口座を保有していた。

脱税容疑の起訴は、ハナからスパイ容疑ではなかった。スパイとしての証
拠が集めきらなかったからだ。

リーバーは一説にノーベル化学賞に近いほどの卓越したナノ・サイエンス
の学者とする評価もあるが、中国のスパイに成り下がっていた事実が判明
し、学者としての生命も絶たれた。

注目点はアメリカの極左の拠点であり、親中派の学者や左翼学生のメッカ
とも言えるボストンで、連邦裁判所が陪審員裁判で全員が「有罪」とした
ことである。
米国の中国融和を唱えたエズラ・ボーゲルらもハーバード大学教授だった。
かように、中国に大甘なアメリカ人学者が育んだ中国礼賛ムードが、本場
でも崩れていたのである。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 文学とは天地(あまつち)を動かす国の大業である
 あまりにかけ離れた日本の現代文学状況を嘆きながらも

  ♪
小川栄太郎『作家の値うち』(飛鳥新社)
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 まずは「お疲れ様」と小川氏の労苦をねぎらいたい。
 理由は簡単である。半分以上は読みに値しない日本の現代文学が夥しい
中から、それでも強いて505の小説を選び、精密に読破され、合計百人
の作家の通信簿を作成された営為は時間的浪費だったのか。
 いや、現状を網羅し、日本文学の悲惨な現実をはたと認識できるという
意味で、本書は独特の価値をもつものと言える。
 評者(宮崎)から言えば、「芭蕉も西鶴もいない昭和元禄」と三島由紀
夫が嘆き、そののちも「谷崎も川端も三島もいない令和元禄」となった。
やたら◎◎文学賞は多いが、受賞作品の多くは合格点にも達していない。だ
からこそ本書通信簿は、労苦をいとわぬ、稀な労作なのである。
 そのうえ、評者は現代日本政治が二流三流の政治家ばかりで、なんとも
日本のまつりごとが退屈であるように、現代日本文学は「あまつちを動か
すもの」がない。かつて日本の文学は天地を揺らす国家の大業だった。
 本書で批評対象となった百人の作家一覧をみて、評者が読んだことがあ
る作家は僅かに15名しかいない。名前だけは知っているのが25名と合
計40名だった。のこり60人の作家は名前も聞いたことのない人ばかり
で、いかに現代文学が退屈であるかを物語るのではないか。

「批評とは他人の作品を通して自己を語ることだ」と小林秀雄は箴言を残
した。したがって作品の選択は小川氏独特の主観が基軸となるのは当然で
あろう。石原慎太郎への高評価を別にして、北方謙三が「巨匠」となって
いるのは氏独創の批評だろう。
辻原登、伊集院静、白石一文への評価は順当だが、やや過大評価的とおも
われるのは文壇の状況的判断だろう。そうした批評が安部龍太郎やムラカ
ミハルキ、村上龍あたりになされている。
 大江健三郎は過去の人、島田雅彦や桐野夏生などは何故選ばれているの
か(ただし評価は低い)。
同時に本書が扱う日本文学の範疇から外れるが、両親が日本人だったうえ
万葉以来の日本人の伝統を引くという文脈から、例外的参入はカズ・イシ
グロだ。そのうえ小川氏は、イシグロに最高得点を与えている。それこ
そ、現代日本文学の作家たちの貧困と対比的であり、象徴的である。
 以下、そのさわりの部分を少しばかり。
 浅田次郎「深みのある感銘は求めがたい」
 伊集院静「香りがあり、人がいる」
 北方謙三「真の巨匠」
 宮城谷昌光「歴史小説の大家」
 池澤夏樹「最上の文学的資質の持ち主」
 イシグロ「掛け値なしに偉大な作家」
 辻原 登「読む楽しみを裏切ることが滅多にない数少ない作家」
 山田詠美「文壇の堕落の象徴」
 平野桂一郎「水準を満たしているとは言い難い」
 宮本 輝「読む歓びを与えてくれる」
   等々。
 さて通読後、評者が迂闊に読み落としていて、これから読みたいと思っ
たのは辻原登の「翔べ麒麟」と上橋美穂子の「光圀伝」だった。
 また瀬戸内寂聴と林真理子を選考対象から外しているのは一種の見識だ
が、純文学で楊逸が、歴史作家で中村彰彦が漏れているのは読み落としだ
ろうか。
              ★★
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BOOKREVIEW 書評   
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 中国経済はハイパーインフレが始まり、「成長神話」は終焉
  北京に軍靴の響きが聞こえないか?

石平『バブル崩壊前夜を迎えた中国の奈落』(ビジネス社)
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 副題をみて仰天する読者も多いのではないか。
 「すべてはバカ殿、習近平の仕業」であり、「中国は自滅する運命にあ
る」と断言するのだから。
 以前から石平さんは習近平が最後の独裁権力の仕上げは、台湾侵攻と、
公安系の敵対派閥の粛清になると予測してきた。なるほど、共産党独裁
と、その利権をまもりぬき、権力をイエスマンで固めないと、古今東西、
独裁者は安眠できないのである。
 独裁に必要な軍を習近平は、なんとか掌握できたかに見える。
外交はワクチンと戦狼外交の展開で、東西南北の周辺国は中国の册封体制
にはいったと習近平は傲岸不遜にも信じている。
まわりには茶坊主しか存在しないから、習はまるで裸の王様、すなわち
「バカ殿」である。
 中国外交部スポークスマンが、記者会見場で、いかにも怒髪天を衝くか
のように大声で怒鳴るように、居丈高に諸外国を非難するのは、国内向け
の芝居、あれは京劇を演ずる場であり、外相の王毅はまるで京劇俳優では
ないか。
 しかし、あんなことを続けていたら、台湾侵攻に打って出ざるをえなく
なり、返り血を浴びて敗退しても「勝った」と獅子吼することになるだろう。
 この書評を書いている最中に中国で新幹線駅の渡り廊下が落下する事故
が起きた。12月2日、安徽省阜陽市の阜陽西駅で高速鉄道駅と駐車場と
をつなぐ渡り廊下が突然落下した。この建物は築二年である。ついで高架
橋が落下して多数の死傷がでた。
 いみじくも、これらの事故が中国経済のある日突然の崩壊を象徴している。

 さて石さんは「歴史決議」を「第二の文革」と捉える一方で、毛沢東と
並ぼうと野心剥き出しにしたら、四方八方から批判が飛び出し、修正につ
ぐ修正の結果、なんと習近平の位置づけはトウ小平否定どころか江沢民、
胡錦涛に並ばざるを得なくなったと分析するのである。
 つまり習は「毛沢東、トウ小平クラスの指導者とは認められず、江沢
民、胡錦涛とほぼ同格の扱い」を受けたのだ(48p)。
また「共同富裕」は標的が富裕層と高収入層だと分析し(ということは共
産党党員じゃないの)、「却富清貧」だとする。
 メディアが大きく報じたのはファンビンビンら著名芸能人、ピアニスト
たち。そして、次の生け贄はジャック・マーだろう。別の事情通に拠れば
ジャック・マーこと、馬雲はスペインに「亡命」したのではなく、隠し預
金を引き出して「上納」するために海外旅行を許されたのだという。 
 大事な数字がある。
 地方政府の債務はGDPの52%となって、債務率100%を超えた都
市が85都市。ワースト・ランキングは貴陽市が929%、昆明市が
679%、西安市663%、天津市が580%、重慶市が558%という。
(よくまぁ、こんな都市の債券を買う人がいたんだ)。
 また中国は2060年をメドにカーボンゼロと寝言を繰り返している。
 世界の地域別のCO2排出量シェアは次の数字である。
 中国が29・3%、米国が15・6%、EUが10・3%、これら諸国
に比べて、清浄な空気と澄明な水に恵まれる日本のCO輩出はわずか3・
7%に過ぎない。
 70年代からの公害対策に本気で取り組んできたからだ。

 本書のすべてを紹介しきれないので、最後に目次を紹介しておこう。
第1章 発動された「習近平版文化大革命」
第2章 右往左往・支離滅裂の中国「戦狼外交」
第3章 拍車がかかる若者の“諦観"と“絶望"
第4章 バブル崩壊前夜を迎えた超借金経済大国
第5章 すべてはバカ殿の仕業
第6章 特別対談 宮崎正弘氏との対話
 というわけで巻末附録は評者(宮崎)と石平氏との対談となっています。
           
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☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆    読者の声 どくしゃのこえ 
READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)御新刊『日本の保守』(ビジネス社)を読了しました。一
言で言いますが、この本はこれまでのありきたりな保守思想の解説本では
なく、源流に溯っての日本とはないかを追求した労作であり、日本の思想
の原点を追求した作品であり、保守論壇を画期する問題作だと思います。
(DG生、各務原市)

  ♪
(読者の声2)宮崎先生の新著『日本の保守』(ビジネス社)を読みました。
 最近オピニオン誌で先生が論文を発表されていないので、どうされたの
かと思っていたら、なんと矢継ぎ早に高志国と継体天皇、古事記の謎、そ
して、こんどの「日本の保守」と続き、なるほど時局を論じるより歴史の
ほうへ重心を移されたのですね。
 それにしても、この大書、保守というより日本の正気の系譜をたどる労
作であり、凛とした、純粋な日本の正気が再び横溢するのを待ちたいと願
うばかりです。
  (ET生、志木市)

2021年12月27日

◆首相の対中配慮 公約違反では

阿比留瑠比

 「台湾海峡の安定・香港の民主主義・ウイグルの人権問題などに毅然
(きぜん)と対応。日米同盟を基盤に民主主義、法の支配、人権等の普遍の
価値を守り抜き・・・」

 9月の自民党総裁選公約でこう掲げた岸田文雄首相は、10月の党衆院選
公約では次のように主張した。

 「ウイグル、チベット、モンゴル民族、香港など、人権等を巡る諸問題
について、主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めます」

再び非難決議見送り


 ところが現在、岸田政権はこの公約を守っていないのではないかとの疑
念を向けられている。

 中国政府による新疆ウイグル自治区などでの人権侵害を非難する決議
は、通常国会に続いてまたもや採択が見送られた。来年2月に中国で開催
される北京冬季五輪に、政府代表を派遣しない「外交ボイコット」などの
対応についても、岸田首相は言葉を濁す。

 「危機の宰相」といわれる英首相、チャーチルが1936年12月、ナチ
ス・ドイツという全体主義の脅威を前に、十分な軍事能力を整備しなかっ
た当時のボールドウィン首相に対し、こう迫ったのを連想する。

 「政府は全然決意することができないのである。(中略)政府は奇妙な
逆説的言辞を弄し、単に決定せぬための決定をし、決断せぬための決断を
し、成り行きに任せ、流動するままに放置し、無為無策のために力を傾け
ている」
 中国への配慮を優先させた一連の対応について、岸田首相も自民党の茂
木敏充幹事長も「タイミング」の問題だと口をそろえる。だが、「ジェノ
サイド(民族大量虐殺)」とまで指摘されている人権侵害に抗議したり、
日本政府の意思や姿勢を示したりすることに、タイミングを見計らう必要
があるのか。

 しかも、採択されなかった非難決議案は、公明党の意向で「非難」とい
う肝心の言葉がなくなり、「人権侵害」は「人権状況」に弱められ、結局
「人権侵害の中止」は「人権状況の説明責任」へと置き換えられた妥協の
産物だった。これでさえも採択できないという対中配慮は尋常ではない。

報復を恐れるな


 またタイミングが悪いといって北京冬季五輪後に採択を先延ばしにして
も、来年は日中国交正常化50周年の年でもある。再びタイミングがよくな
いという声が上がってくるのは火を見るより明らかだろう。

 確かに、首相周辺がいうように、外交的ボイコットなどによって中国側
が日本の進出企業に嫌がらせをするような報復行為をとる可能性はなくは
ない。

 とはいえ、すでに米国、英国、オーストラリア、カナダなどが外交的ボ
イコットの方針を表明している中で、日本がことさら報復を恐れてどうす
るのか。

 中国の報復やそれによる経済的損失を回避することが最優先なら、仮に
中国に尖閣諸島(沖縄県石垣市)を占領されても何もしない方がいいとい
うことになる。それとこれとは話が違うと言っても、中国から見れば、日
本は弱腰だから反撃しないと判断する材料の一つと映るかもしれない。

 岸田首相は自民党総裁選で「民主主義の危機」という言葉を多用してい
たが、現在はまさに世界の民主主義が危機の時代を迎えている。それは中
国をはじめとする専制国家主義が、自分たちの政治体制への自信を深め、
公然と民主主義国に挑戦してきたからである。

 今、日本があえて曖昧戦略をとることが岸田首相のいう「国益」だと
は、到底理解しがたい。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

産経新聞採録



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆トヨタは電気自動車を売っても儲からない
栫井駿介

トヨタが2030年のEVの販売台数目標を、200万台から350万台に引き上げま
した。それによってEV関連銘柄の株価が上がっています。しかし、単に盛
り上がっているからという理由で飛びついたら痛い目を見るかもしれませ
ん。

このEV化の波が企業や業界にどのような影響を与えるのかを理解する 必
要があります。今回は、トヨタがEV化目標を引き上げた理由と、それに
よってトヨタは儲かるのか、そして自動車サプライヤーの中での本命はど
こなのかについて解説します。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資
顧問』栫井駿介)

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立
鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事
した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第
2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラム
にてMBA取得。
EVは儲からない!?
トヨタはこれまで、2030年EV販売台数目標を200万台としていて、これは
年間販売台数の20%に過ぎず、他の自動車会社と比べて脱炭素に非協力的
だと言われていました。

しかしこれは誤解で、電気自動車は製造過程で多くのCO2を排出するため
必ずしもクリーンではなく、水素やハイブリッドといった、EVとは別の路
線を選んでいただけでした。

現実的なコストや航続距離の面から、ハイブリッドが現実的なのではない
かと考えていたのです。

とはいえ、上場企業としては世間の声を無視するわけにもいかないので、
今回の目標引き上げとなりました。



年間350万台とまだまだ控えめな数字ですが、EVのラインナップも発表し
ていて、トヨタとしてはかなり意欲的な目標だと見えます。

これは私の個人的な考えですが、EVは儲からないのではないかと思います。

利益を上げるためには、価格を上げるか販売数を増やす、このどちらかに
なります。

EVの製造には高いコストがかかるものの、エンジン車よりも高くなってし
まったらそもそも売れなくなってしまうので、現状では補助金に頼ってい
ます。

価格を上げられないとなると販売数を増やす必要がありますが、世界の自
動車販売が今後大きく増えるとは考えにくいです。

また、EVはエンジン車よりもかなり簡単にできてしまうので、新規企業の
参入が容易です。

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つまり、競争が激しいのです。

まさに今、テスラに風穴を開けられている状況です。

EVを増やすことで必ずしも儲かるというわけではないのです。

トヨタがEV化目標を引き上げたのは、企業の成長のためではなく、他社に
後れをとるまいというものが大きいのではないかと思います。



また、EVはエンジン車に比べて部品の数が7割も少ないため、EVに集中さ
せると今までエンジン車の部品を作っていた会社が厳しくなってしまいます。

その会社や雇用を守るためにも、EV一本に舵を切れないでいるという側面
もあると思います。
        



━━━━━━━━━━━━━━


◆中国がASEANに非核地帯

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月22日(水曜日)
  通巻7164号

 AUKUSに対応か、中国がASEANに非核地帯を再提言
   アジアで影響力増大を謀り、AUKUSを封じ込める戦略か?

 米国のインド太平洋重視への転換は、日米印豪・四カ国のクアッドを形
成し、これをアジア全体を巻き込んでのアジア版NATOへと昇華させる
という計画を含めている。
同時にAUKUS(豪英米)は、その一環として構想され、豪に最新鋭原
潜が十年以内に配備される計画が明かされた。
 中国は慌てた。配備している核戦力の見直しを余儀なくされるからだ。

 しかしアジアも大揺れに揺れた。
まずはインドである。インドは長年に亘ってパキスタンと中国に敵対し、
そのための遠交近攻策がソ連時代からの軍事同盟、最近もプーチンがわざ
わざニューデリーへ跳んでモディ首相と抱き合った。
この光景はいたく米国を失望させた。

 ASEANはもとより軍事同盟ではなく、経済的結束が前面に出てきた
が、ラオス、カンボジアが中国寄りに陥落し、ブルネイ、フィリピンも親
中路線が鮮明である。
そこへもってきて、昨今はミャンマーが中国寄りに路線転換。日和見のタ
イ、マレーシア、シンガポールとなると、強く反中路線を打ち出すのはベ
トナムとインドネシアくらいである。

 中国は、この米国外交の不在、もしくは脆弱なASEANに異様な接近
をみせており、マスク外交、ワクチン外交、そしてシルクロード挫折をモ
ロトモセズに、再びのプロジェクト強化、経済支援を展開しながら、「ア
ジアを非核地帯に」と綺麗事を並べての再接近を図りだした。

 中国の意図はいったん失ったアジアでの影響力増大を謀り、AUKUS
を封じ込める戦略だろう。
      
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)宮崎さんの新刊『日本の保守』(ビジネス社)を早速、読
了しました。二日、ぶっ通しで読みましたが、「真保守主義のかくも長き
不在」から冷めて、いよいよ山から下りるときがきたと説かれています
が、その通りです。
 ともかく戦後日本の言論界、教育界、法曹界、政界、財界そしてメディ
アが欧米に洗脳され(明治維新前はシナの思想に汚染され)、海外の思想
が文明的進歩的ではないかと、信仰のように有難がり、日本古来の保守思
想に目を背けてきたか。それがよく分かりました。
 なにしろ江戸時代あたりからの日本の保守思想の源流ではなく、天照大
神、スサノオ、神武天皇、ヤマトタケルに溯り、日本の歴史の始まりから
の保守思想から説き起こすのは、前人未踏の書物ではないか。
保守を自認する人も、まだ外国の思想にかぶれている方も日本人の本質を
知るうえで大いに読まれるべき好著だと思いました。
(KS生、三鷹)



  ♪
(読者の声2)御新刊の「日本の保守」を拝読しました。通史として保守思
想の系譜を語られましたことは、思想闘争の陣営にとって強力な援軍を迎
え得たに等しく、有り難いことであります。
予想にたがわぬ広いご教示を受けた次第、感謝このことです。
   (KK生、世田谷)


(編集部から)今朝(12月22日)の産経新聞二面をご覧下さい。大き
な広告がでております。



  ♪
(読者の声3)内外多難な時代を迎え貴重な情報をお送り戴き感謝してお
ります。
 定義不明の政治用用語やレッテルが飛びかっているので、正確な意味を
知らせることが必要な時代と思います。
 以下最近の香港選挙の感想です。
 ●「香港選挙と選挙の偽装/中共の正体」
  個人独裁と選挙
個人独裁のソ連型は共産党以外の政党を許さず選挙もさせない。独裁だ。
やる場合は徹底監視し、投票結果を勝手に変える。力尽くだ。一方中共型
の個人独裁は、共産党のダミー政党をつくり、投票者を限り複数政党選挙
を偽装する。もちろん選挙結果も操作する。フルシチョフは毛沢東のやり
方は、独裁の手法として賢いと述べている。世界を騙せるからだ。香港の
選挙はこの応用であり芝居である。
 民主とは/ただの民主主義は独裁でも偽装する。一方「自由民主主義」
とは、制度としての全国民の秘密自由選挙による議会制民主主義のことで
ある。そこで必ず「自由」を付けて区別する。
日本人は、中共の正体を知る必要がある。そこで「中共の正体」落合道
夫著ハート出版を紹介します。また、ソ連についても知りたい人は「黒幕
はスターリンだった」同上。が参考になるでしょう。
  (落合道夫)

2021年12月26日

◆焦り隠せぬ安倍晋三元首相。

新恭(あらたきょう)

掴みどころのない岸田首相に抱く不安の中身


総理の座を退いてもなお影響力を行使し続けたい安倍晋三氏にとって、岸
田首相の「したたかさ」は想定外だったようです。今回のメルマガ『国家
権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、「安
倍離れ」を進めているかのような岸田首相の動きと、そうした出方に焦り
を隠せない安倍氏の言動を紹介。さらに二人の微妙な関係性と、安倍氏が
岸田政権を支えていく姿勢を変えられない理由を解説しています。


岸田首相の意外なしたたかさに焦る安倍晋三氏
久しぶりの衆議院予算委員会。国会がようやく動き出した。岸田首相に
とっては、初陣だ。

野党の論客が手ぐすねひいて待ち構えるなか、岸田首相は質問のトップ
バッター、高市早苗政調会長とはかり、懸案の10万円給付について、クー
ポン抜きの現金一括給付も認めると言明した。

ブレまくった挙句、本格論戦を前にした方針転換。良く言えば柔軟、悪く
言えば頼りない。いずれにせよ、前途多難を感じさせた。

が、この10年近く見続けてきた強行一辺倒の政権よりはマシかもしれない。

5万円を現金、あとの5万円はクーポンということになれば、1,000億円近
い事務経費が余計にかかることが、野党議員の指摘で判明。各自治体から
も現金一括給付を望む声が続出した。その状況を無視できなかったという
こと。そしてなにより、岸田首相自身、この政策に納得していなかったの
ではないだろうか。

誤りを正すことなく、反対意見をむりやり押さえつけ、屁理屈とウソとご
まかしで国会を切り抜けてきたのが、アベ・スガ政権だった。そんなやり
方と決別したと考えれば少々のことは我慢しよう。

たとえ、野党の追及をかわすため先手を打ったに過ぎないとしても、自治
体の混乱は避けられないとしても、愚策を通すよりはいいに決まっている。

安倍元首相の傀儡ではない。岸田首相が世間にアピールしたいのはそこだ
ろう。その意味で、安倍氏の意に沿わぬのを承知で林芳正氏を外務大臣に
したのは効果的だった。

新型コロナ対策でも違いを鮮明にした。11月29日。オミクロン株をめぐる
首相官邸でのこの発言。

「外国人の入国について、11月30日午前0時より全世界を対象に禁止す
る」「状況がわからないのに、岸田は慎重すぎるという批判については、
私が全て負う覚悟でやっていく」。

アベ・スガ政権を反面教師とした水際対策の徹底である。しかも、批判に
対しては「責任を負う」とはっきり言った。これには「おっ」と驚いた人
も多いのではないか。

むろん、国際航空便の新規予約の停止をめぐって混乱を招いたのはお粗末
だったが、新型コロナ感染が沈静している幸運も手伝って、さしたる失点
はついていない。

現に、内閣支持率は上昇傾向だ。最初の期待が大きくなかったがゆえの有
利性がある。

“キングメーカー”というより、実質的なキングとして君臨したい安倍氏は
内心、面白くないだろう。岸田政権が崩れるのも困るが、あまり自信をつ
けられると、もっと困る。とにかく、自分が一番でないと満足できないのだ。

安倍氏の想像とは異なり、首相としての岸田氏は思い通りにならない人
だった。首相に就任すると、安倍政権の看板政策だった「一億総活躍」
「働き方改革」「人生100年時代構想」など引き継ぐ価値がないとばかり
に、それらの推進室を廃止した。

辞任した甘利明前幹事長の後任には、「平成研究会」(旧竹下派)の茂木
敏充氏を充てた。そこに、平成研と麻生派を味方にしたい岸田氏の思惑が
のぞく。

安倍氏があちこちで意気軒高に発言を続けている訳


「安倍隠し」に血税1億。森友裁判“認諾”に怒らぬ日本国民の腑抜けぶり
外壁・屋根のリフォームで助成金がもらえる5つのポイントとは?
岸田首相の「教育未来創造会議」、メディアの捉え方に大きな不安
安倍・麻生というゾンビに取り憑かれた自民党・岸田新政権の前途多難


岸田首相よ、正気か?「新しい資本主義」を謳う新政権の危険な経済オンチ
岸田首相の「教育未来創造会議」、メディアの捉え方に大きな不安
2度目の敗戦危機。岸田首相「対中優柔不断」が日本にもたらす災い
検察の逆襲。ついに始まった安倍晋三元首相の逮捕カウントダウン

岸田首相、北京五輪への対応「国益の観点から自ら判断する」に疑問の
声。“親中派”林外相の動きは?
安倍晋三、統一教会との蜜月を笑顔でカミングアウト。イベント登壇&韓
鶴子総裁を称賛で本性あらわ、「票とカネ」目的の歪な関係
安倍・麻生というゾンビに取り憑かれた自民党・岸田新政権の前途多難
総選挙後の“ブタ箱送り”を恐れる安倍晋三氏。「森友」焦点の総裁選で自
己保身に奔走、岸田氏を恫喝し高市早苗を支援する前首相の末路は哀れ塀
の中か?
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国家権力&メディア一刀両断安倍晋三岸田文雄政治新恭
焦り隠せぬ安倍晋三元首相。掴みどころのない岸田首相に抱く不安の中身






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◆雀庵の「常在戦場/129中共墜落へカウントダウン」
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/408(2021/12/24/金】先週は遠路はるばる2年振
りに長男坊の子2人が来て、5人の孫、子供3人が全員集合、サンタのお陰
でいい“終末”になった。小生はウルウル、もう思い残すことはない。



22日は冬至、数日前から雀の水飲み場が凍り始めた。冬は春が来るから耐
えられるのだが、どうも小生は来春までにくたばりそう・・・おおっ、こ
のところパワーが出ないのは鬱病が昂じてきたせいか! Undesirable
Guest、実に嫌な客である。



精神病は完治しない、同情も得られない、なによりも「いつ壊れるか分か
らない不安」というのは・・・これはもう実に嫌なもので、徐々に生きる
意欲が無くなっていくのだ、「もういいや・・・」。精神病の人の多くは
そういう不安を抱えており、小生のようにリタイアしたヂヂイはマシな方
だが、若い人は人生の先が読めないので不安は大きく、自殺したくなる気
持ちはよく分かる。



精神を病んで就職も普通の生活もできず、絶望の果てに自死を選ぶ・・・
気の毒だが理解はできる。その一方で病膏肓、ヤケノヤンパチ、他者を巻
き添えにして自爆テロのような狂気に走る病者もいる。小生はこの手の実
に自分勝手な精神病者を激しく憎悪している、「最低・・・、うんざり
だ!」。自爆攻撃テロリストとそっくり。



それなのに、精神病入院歴があるとかで狂気の自爆攻撃テロ犯罪者が不起
訴になるっておかしくないか。ビョーキだからと罪を問われない、「それ
なら俺も暴れてビッグになるんだ!」、そんな犯罪が続いている。法律は
被害者に寄り添うべきで、危険な精神病者は社会から排除すべきではないか。



常に再発を恐れる精神病患者としては「怪しい精神病者は予防拘禁せよ」
と言うのは嫌な気分だが、無差別殺戮で市民が殺されるニュースを知るた
びに「精神病者よりも無辜の民に寄り添え!」と言いたくなる。



「難民は可哀想だから」、「異国で暮らす半島人や中国人は不自由だろう
から」と“弱者”扱いして、先住大和民族の不安を引き起こすような売国政
治家もいる。日本を弱体化させるような「第五列」勢力や、自爆攻撃テロ
リスト的精神病者をこのまま放置していいのか、国民的な議論が必要だ。



こんなことはついこの間まで“暴論”として無視されていたが、文化人類学
者静岡大学教授・楊海英氏の22日の産経「正論 日本外交の新天地はユー
ラシアに」にはちょっとたじろいだ。今はもう開戦前夜のようで、曰く――



<日米主導の対中包囲網が構築されつつある中で、北京当局の独善的な冒
険は今後ますます阻止されるだろう。覇権主義国家・中国に対する警戒が
強まる現在、日本は世界情勢の変化を正しく認識した上で、ユーラシア新
天地での外交を一層展開すべきであろう・・・



汎チュルク主義 (ユーラシア大陸に広範に分布するウイグル人を含む
チュルク系≒主にイスラム系諸民族の政治・経済的な統合を目指す運
動)、汎モンゴリズム (世界のモンゴル人の平和人権民主を推進する運
動)をかつて日本は誰よりも戦略的に支援し、満洲国と蒙・彊政権を創建
した。その目的はソ連と中国共産党の拡大と結合を阻止するためだった。



今日、中共は人類全体に危害を及ぼしつつある。日本もユーラシア世界に
新天地を切り開くべきであろう>(2021/12/22、カッコ内は修一)



楊海英氏は今年の5月に東京に開設した「世界モンゴル人連盟」本部事務
所の理事長でもある。開所式で氏は「モンゴルは歴史的に最大の危機に直
面している。モンゴルとして生き残るか、中国に同化されて消えゆくかの
危機だ。世界各国にいる同胞とともにモンゴル人の尊厳と未来のために
戦っていく」と決意を述べたという。



期待されるのは有難いが、日本は中共とその子分の半島人との対峙でアッ
プアップなのに、米国もなし得なかったユーラシア大陸の安定まではとて
もできそうにないが、習近平・中共を自滅させた後ならば関与できるかも
しれない。まずはISなどイスラム過激派を中近東、アジア諸国が自力で駆
除することが先決ではないか。



ところで安倍氏はこのところ対中強硬姿勢を強めている。産経2021/12/19
「安倍元首相『ウクライナ情勢、台湾の鑑に』九州正論懇話会」から。



<安倍氏は、中国について「巨大化した軍事力を背景に南シナ海や尖閣諸
島に対して一方的な現状変更の試みを行っている。台湾への野心も隠さ
ず、軍事的な威圧を高めている」と指摘。自身が台湾シンクタンク主催の
フォーラムで「台湾有事は日本有事」と発言した意図について「中国が台
湾に侵攻すれば、日本の『存立危機事態』に発展する可能性がある。大変
なことになるということをあらかじめ明確に示しておく必要がある」と説
明した。



ロシアがウクライナ国境に兵力を集結させていることに触れ「ここは台湾
の鑑(かがみ)にもなる。もしロシアの侵攻を国際社会が止め得なければ、
中国はどう考えるかということも想像した上での対応が求められる」と述
べた。その上で「日米同盟の絆を強くしていくためにも、日本も打撃力を
持たなければいけない」と訴えた>



習近平・中共は安倍氏の発言に随分反発しているが、支那流は「声の大き
い方が勝ち」だから口舌、舌鋒による対中批判、非難は続くだろう。「国
益のためにやるべきことはやる」と60年安保騒動を乗り越えた祖父、岸信
介の血がたぎっているよう。GJ! 



<人民網日本語版2021/12/7:日本の安倍晋三元首相は「台湾有事は日本
有事」との自らの発言を中国側が批判したことについて、「一国会議員の
発言を中国側に注目してもらい、大変光栄だ」と述べた。岸信夫防衛大臣
も「中国側は日本国内にこのような考え方があることを理解する必要があ
る」と述べた。



これについて、外交部(外務省)の趙立堅報道官は6日、「日本の特定の
政治屋は自らの誤った言動を恥じるどころか、逆に光栄だと思っている。
彼らの是非の認識に問題があることが、これによって改めて露呈した。



現在、日本国内に多くの考え方があるのは確かだ。例えば、日本の対外侵
略の歴史と植民統治を否定し、美化しようとする人がいる。世界の海洋環
境の安全や人の命と健康を顧みず、福島原発汚染水を海洋放出して責任を
負おうとしない人がいる。台湾地区問題を利用して中国の内政に干渉しよ
うとする人もいる。こうした誤った考え方は日本側の一部の者達の一方的
願望でしかなく、アジア近隣諸国と国際社会の賛同を得ることは不可能
だ」と指摘。



「台湾地区問題は中国側の核心的利益に関わり、中日関係の政治的な基礎
に関わり、両国間の基本的信義に関わる。日本側は約束を厳守し、中国へ
の内政干渉を止め、『一つの中国』原則への挑発を止め、『台湾独立』勢
力に誤ったシグナルを送るのを止めるべきだ」とした>



<人民網日本語版2021/12/22:真珠湾攻撃から80年目にあたる日に、日本
の議員99人が靖国神社に参拝した。また、安倍晋三元首相らは台湾地区関
連の問題を再三煽り立てている。このところ、日本側の絶え間ない対中挑
発の動きが、中日関係に暗い影を落とすだけでなく、地域情勢の不確実性
を高めてもいる。



中国社会科学院日本研究所の孟暁旭研究員は「今や日本は外的脅威を絶え
ず誇張するとともに、軍事力の運用を一層重視するようになっている。こ
れは地域の安全保障リスクを高め、日本の近隣諸国及び国際社会を深く憂
慮させるものだ」との見方を示した>



世界を憂慮させているのは「習近平、お前だろうが!」と世界中が思って
いる。現状を冷静に判断できない中共は信号の赤を青、青を赤に見せる習
近平式偏向眼鏡を掛けて運転しているようなものだ。ブレーキとアクセル
を間違えて暴走・・・



習は毛沢東を倣って「剣を内へ向け、骨から毒をそぎ落とす」とゲシュタ
ポ=公安機関を使って政敵粛清を進めている。それだけ習近平の“信号無
視”に対する反発が高まっているということだろう。明朝、清朝に続く
「紫禁城の黄昏」・・・最後の皇帝、習近平と共に殉死するような忠臣は
いるのかどうか。



明朝では最後まで皇帝に仕えた忠臣はたった一人!、清朝では1924年11月
末、紫禁城を追われた皇帝夫妻とわずかな付き人を受け入れたのは北京の
日本公使館だけだった! 楠木正成のように「忠義に殉ずる」という思考
が支那にはほとんどなく、「利益=蓄財蓄妾美酒美食」が正義・正常・正
当なのだ。中国人は「古い友人」などと言って日本人を垂らし込んできた
が、「一緒に儲けよう、WinWinで美味しい思いをしよう」というのが本
音。金の切れ目が縁の切れ目、そんな守銭奴みたいな民族とは、少なくと
もまともな日本人は距離を置くべきだ。



膨大なゴーストタウン・・・中国人は住むためではなくマンション転がし
で儲けるため「投資物件」として造り、買うのだ。すこぶる怪しいGDP向
上策。バブル景気の頃の日本人も邪道に目がくらんで小生の親戚は3家族
が没落した。中国でもマンション転がし熱は冷めたようだが・・・オッ
トーっ、今度は持ち運び自由で売買もこっそりやれる「高級腕時計」あさ
りだって?! 



<Financial Times 2021/12/23「中国の富裕層、不動産より高級腕時計に
注目」:かつては不動産投資に熱心だった中国の個人投資家の多くが、よ
り良い資産逃避先として高級腕時計に目を向けている。背景には中国の景
気減速や習近平国家主席が不動産バブルを封じ込める姿勢を強めているこ
とがある。



取材に応じた複数の高級腕時計販売業者は、事業がここ数カ月で大きく伸
びたと語る。富裕層の個人投資家の多くは住宅を新たに購入するのをや
め、余剰資金を(高級腕時計投資に向けるケースが目立っている)>



習近平一派は時代錯誤にも毛沢東時代の「国有清貧経済」とロシア的「軍
事強国」さらに前人未踏の「世界帝国」を目指している。まさしく「夜郎
自大」、狂気である。目先の「利」に踊らされたり、自己保身で暗愚の暴
君、習近平にへつらっていると不動産も高級腕時計も工場も商店も投資資
金も命もすべてを失うということを、欲の皮が突っ張っている人々には見
えないのだろう。あるいはギャンブルを承知で一攫千金を狙っているの
か・・・



戦狼からダッチロールへ向かいつつある習近平・中共、墜落へのカウント
ダウンは始まった。それが小生の妄想なら笑い話で済むが、天下の
WSJ2021/12/14までが警鐘を鳴らしている。



<中国当局は2021年に突発的で予期せぬ一連の規制や政策変更を実施し、
世界の注目を集めた・・・この新たな超政治化された現実は、中国の経済
力に長期的なダメージを及ぼす可能性が高く、投資家や企業に新たなリス
クをもたらすのは確実だ>



我は天の預言者なり、尊敬するように・・・あっ、鬱病が消えて躁状態に
なってきた! ラッパのマークの「征中丸」、効き目があるなあ。



━━━━━━━━━━━━


◆アリババもテンセントも落馬

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月21日(火曜日)
通巻第7163号   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 アリババもテンセントも落馬
  世界時価総額ランキング10傑から中国企業は姿を消した
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 中国の絶頂は終わった。
 時価総額で世界十傑に入っていたペトロチャイナ、アリババ、テンセン
トなどが姿を消して、アジアで残っているのは鼻息荒いTSMCのみと
なった。

 アリババ、テンセントは往時の半値、上場予定だったアント、滴滴、ハ
イセンスなどは米国市場からも追い出された。
 不動産バブルの崩壊で、世界の投資家が中国経済へ冷たい視線を投げか
けたこと、中国共産党の資本主義市場をまったく理解していない政策発動
に、いまごろ目ざめたわけだが、回復は望めそうにもなく、チャイナマ
ネーの絶頂期はとうに終わっていたことが遅行数字で表れることとなっ
た。(以下続報)

       
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム  
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樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2307回】                
──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港189)

    ▽
 その日は、釣瓶落としの秋の夕暮れのように唐突にやってきた。1974年
の半ばではなかったか。前の日も、戯迷連と舞台評を交わしながら第六劇
場を後にした・・・というのに。

 いつものように録音カセットを手に客家料理屋の従業員専用出入口か
ら飛び込み、食事する客の脇をすり抜け第六劇場に向かったが、どこかい
つもと違う。切符売り場の灯りは消え、いつも挨拶を交わす切符売りの
オッサンの姿も見えない。慌てて飛び込んだ客席に人影は疎ら。ガラーン
とした客席の前方に薄ぼんやりと舞台が浮かぶ。
  いつもなら「ジャンジャンジャンジャンジャン、テケテケテケテケテ
ケテケ、クワーンテイクワーンテイ」と伴奏用の打楽器を総動員して小屋
全体を揺さぶるように開場鑼をかき鳴らす場面の面々も、誰一人として見
当たらない。もちろん舞台には幕開け前の時間を使って芸のおさらいをす
る生徒がいるわけでもない。シーンとしているだけ。

 客席最前列に進むと、居並ぶ顔馴染みの戯迷連も腰を深々と落として沈
黙するのみ。いつも指定席に座ってはみたものの、どうにも落ち着かな
い。やがて誰からとなく席を離れ、1人、また1人と、戯迷連はカセットを
抱いて寂しげに立ち去る。

 第六劇場に独り取り残されたようだが、こんな機会はまたとない。そこ
で舞台に上がってみた。一面に敷かれていた絨毯が取り払われた舞台は、
幅20cm、厚さ3mほどの厚板が敷き詰められている横8m、奥行き3mほどの
なんの変哲もない板の間に過ぎなかった。絨毯が敷かれていたとは言え、
おそらく激しい立ち回りを長年に亘って支えてきたからだろう。板の両端
の角は削れて丸みを帯び、表面はささくれ立ち、素の色に戻った板と板の
間には隙間が目立つ。真っ平らだと思っていた舞台だが、全体が微妙に波
打っている。
隙間に目を落とすと、下は真っ暗──まさに奈落と呼ぶに相応しい暗闇が広
がっていた。

ついでだからと後台(がくや)を覗いてみる。もぬけのカラ。ガラーン
としていて何もない。昨日まで衣装やら小道具を収めた戯箱が所狭しと置
かれ、春秋戯劇学校の生徒たちがおしゃべりをしながら化粧し、衣装を身
に纏い、生徒から役者へと変身する「関門」であ
たはずの後台も、こうなると品物が取り払われたガラクタ小屋としか言い
ようはない。

ふと足下に目を落とすと、床に棄てられた白地に「學」と赤い字で書か
れた30cm四方の厚紙が目に入った。当時の香港では自動車学校が完備し
ていたわけではなく、一般道路で練習して免許取得を目指した。その際、
この紙を後部のバンパーに括り付けて走ったもの。はたして春秋戯劇学校
の生徒の誰かが運転免許を取ろうとしていたのだろうか。この紙を記念──
さて、なんの記念だろうか──に持ち帰ったことはもちろんだった。

 薄暗い後台から舞台に戻り、客のいない客席に向かって立った。昨夜ま
での熱気がまるでウソのようであり、辺り一面に寒々とした空気が漂う。
この瞬間、どうやら“我が夢の城”は崩れてしまったようだ。やはり芝居と
は客がいて役者がいて、絶え間ない騒音と熱気と狂騒とが入り交じってこ
そ成り立つはず。芝居を生かも殺すも、あの雑踏だ。

それからしばらく過ぎた1974年の秋口だったと記憶するが、戯迷連から
の風の便りに春秋戯劇学校の活動再開の噂が伝わってきた。
 はたせるかな、春秋戯劇学校が香港大会堂音楽庁の大ホールを使って
「籌募基金公演国劇」を掲げて公演を打ったのである。
開演時間は1975年1月8日午後8時。もちろん行かないわけはない。期待に
胸を膨らませ、押っ取り刀で駆けつけた。

 この日の演目は「冀州城」「宋十回」「斬黄袍」「青石山」の4本。董
雲?、王登麟(いつしか「霖」は見栄えのする「麟」に変わっていた)、
王金聲、姜振亭、王大為、恵英華は舞台に立ったが、共に第六劇場の舞台
に躍動した袁明珠、恵天賜、孟景海、孟景芬、盧淑芬、康玉釧、王雪燕、
李恵珠、恵英萍、陸慶平の名前は戯単に見当たらなかった。
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【知道中国 2309回】         
──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港191)

           ▽
ここで数年間の第六劇場通いで味わった京劇の演目を、思い出すままに時
代別に書き出してみた。改めて「見て見て見まくらずにどうして辛抱して
おれよう。とうとう私は『芝居狂』になってしまった」(顧頡剛『ある歴
史家の生い立ち』岩波文庫 1987年)の感を強くする。
それにしても我ながら、いまさらながら、やはり呆れ返るしかない。

■周・秦時代=「伐子都」「趙子孤児」「長亭会」「文昭関」「魚腸
剣」「臥虎山」「伍子胥」「大劈棺」「桑園会」「秋胡戯妻」「黄金台」
「将相和」「宇宙鋒」「黄金台」

■漢代=「覇王別妃」「鴻門宴」「蕭何月下追韓信」「十老安劉」「蘇
武牧羊」「朱売臣」「姚期」「草橋関」「悪虎荘」「臥虎令」「琵琶記」
「孔雀東南飛」「上天台」「取洛陽」「生死縁」

■三国時代=「捉放曹」「三戦呂布」「連環計」「鳳儀亭」「譲徐州」
「鳳凰二喬」「轅門射戟」「戦宛城」「斬貂蝉」「打鼓罵曹」「白馬坡」
「古城会」「官渡之戦」「長坂坡」「漢津口」「群英会」「借東風」「華
容道」「戦長沙」「白猿教刀」「取武陵」「龍鳳呈祥」「甘露寺」「美人
計」「回荊州」「黄鶴楼」「文姫帰漢」「蔡文姫」「戦冀州」「冀州城」
「夜戦馬超」「取成都」「単刀会」「逍遥津」「走麦城」「失街亭」「空
城計」「失空斬」「定軍山」「逍遥津」

■魏晋・南北朝時代=「除三害」「桑園寄子」「柳蔭記」「梁山伯与祝英台」

■隋・唐時代=「南陽関」「木蘭従軍」「臨江関」「紅霓関」「草橋関」
「望児楼」「羅成叫関」「白良関」「独木関」「薜仁貴」「摩天嶺」「汾
河湾」「水?洞」「花果山」「孫悟空三打白骨精」「通天河」「女児国」
「盤絲洞」「文成公主」「棋盤山」「樊江関」「蘆花河」「法場換子」
「徐策?城」「謝環瑶」「紅霞関」「四杰村」「貴妃酔酒」「梅妃」「柳
毅伝」「少華山」「鍾馗嫁妹」「打金枝」「朱痕記」「牧羊巻」「紅?烈
馬」「三撃掌」「平貴別?」「武家坡」「算軍糧」「銀空山」「反長安」
「大登殿」「紅娘」「刀劈三関」「珠?塞」「飛虎山」

■五代時代=「李三娘」「打桜桃」「南界関」「千里送京娘」「三打陶
三春」

■宋時代=「斬黄袍」「?賽花」「賀后罵殿」「李陵碑」「托兆?碑」
「夜審潘洪」「清官冊」「昇官図」「黒松林」「収孟良」「三岔口」「焦
賛発配」「状
元媒」「壇淵之盟」「打孟良」「打焦賛」「楊排風」「雁門関」「四郎探
母」「?馬過関」「洪羊洞」「牧虎関」「黒風?」「轅門斬子」「戦洪州」
「穆桂
英掛帥」「楊門女将」「?美案」「秦香蓮」「五花洞」「釣金亀」「烏盆
記」「遇皇后」「断太后」「打龍袍」「碧波仙子」「揺銭樹」「花胡蝶」
「鴛鴦橋」
「盗玉馬」「彩楼記」「美人計」「売水」「天台山」「魯智深」「桃花
村」「花田八錯」「野猪林」「林冲夜奔」「逼上梁山」「烏龍院」「劉唐
下書」「坐楼
殺惜」「宋十回」「武生打虎」「獅子楼」「武松与潘金蓮」「十字坡」
「武松打店」「快活林」「血濺鴛鴦楼」「清風山」「潯陽楼」「李逵探
母」「翠屏山」「時遷偸鶏」「石秀探荘」「登州府」「大名府」「一箭
仇」「打漁殺家」「拿高登」「艶陽楼」「白水灘」「通天犀」「血濺万花
楼」「岳母刺字」「挑華車」「岳家荘」「湯懐自刎」「八大錘」「断臂説
書」「満江紅」「櫃中縁」「朱砂痣」「生死恨」「秋江」「義責王魁」
「望江亭」「宝蓮灯」「劈山救母」「二堂放子」「罷宴」「游園驚夢」
「紅梅閣」「李慧娘」「文天祥」

■元代=「得意縁」「六月雪」「龍鳳呈祥」「串龍珠」「反徐州」「九
江口」「戦?州」「戦太平」「百花公主」「鳳凰山」
■明代=「杜十娘」「失印救火」「三娘教子」「游龍戯鳳」「販馬記」
「奇双会」「生死碑」「拾玉?」「法門寺」「鳳還巣」「四進士」「宋士
杰」「一棒雪」「審頭刺湯」「打厳嵩」「清風亭」「全部玉堂春」「蘇三
起解」「三堂会審」「御碑亭」「大保国」「探皇陵」「二進宮」「香
蓮?」「南天門」「昇官図」「李十娘」「碧玉簪」「春秋配」「櫃中縁」
「辛安駅」「意中縁」「天縁配」「鉄弓縁」「大英節烈」「香羅帯」「荒
山泪」「桃花扇」「史可法」「梅花簪」

■清代=「満江紅」「悪虎村」「洗浮山」「双盗印」「侠義英雄」「大
観園」「八?廟」「黄天覇」「連環套」「盗御馬」「白蓮寺」「十三妹」
「能仁寺」「串珠記」「鉄公鶏」「賽金花」
《QED》
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌7160号の「中国市場 猛嵐に見舞われている」を
読み終えて、2022年の冬季北京五輪終了後に、「中国発の未曾有の世
界大不況!」が始まるのでは?と予感しました。
 中国こけたら、皆こけた! IMFでは手当出来ないでしょう。そうなれ
ば、日本は深手を負うこと必至です。 
(KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)北京の悲鳴が聞こえますが、IMFは調査団を送
り込み、審査に時間がかかりますので、中国はSDRで何か小細工をやら
かすかもしれません
 土壇場で日本がまた資金提供しないことを祈りたい。泥棒に追銭になり
ますから。

  ♪
(読者の声2)簡単で保障付きの 良い国家の正しい作り方。良い子供の
育て方、美味しい料理の作り方、など人間の長い歴史から学んだ普遍的な
知恵がある。
明治の初期には、国家存亡の危機に瀕し、指導者は真剣に考えて、国を運
営し、世界史上稀な発展を遂げた。
が、いま長い平和と富に満足して、指導者も人民も怠惰になり、危機にあ
るとの判断も出来ない。
これは日本だけの問題ではなく、世界共通。
 では、その知恵とは「社会主義からの脱却」、つまり
(1)小さな政府。かつてGDPの5%-10%ほどが政府・税金によって使わ
れていた。国防など、国家のみが可能な任務などごく限られた仕事。シン
ガポール、香港などがこれを実行し成功した。
企業は発展し、失業者は稀、賃金も上がる、故に社会保障費も少ない。
(2)均一の税率。単純で公平、簡単に申告、脱税も減る、貧乏人もタダ
乗り、はダメ。
(3)安定、安全な通貨。例えば金本位制。通貨とは計測の単位、今の1
メートルが翌年には1.24メートルでは仕事に差し支える。1971年以前の米
国の実態経済は健全で成長していた。
銀本位の大英帝国もポンドは信頼でき、繁盛していた。
 政府の指導者がシンガポール、かつての明治政府のように優秀であれ
ば、今の日本の悍ましい危険な状態にはならなかった。ちなみにシンガ
ポール政府の負債はゼロ以下、税も安く企業の競争力、国民の収入、教育
などなどあらゆる面で日本を遥かに抜いている。
 この国家再建案は実行すれば、1京円以上の価値があるが、使えなけれ
ば負債が1000兆円から1京円に膨らみ、ああ、やっぱりMMTは嘘だった、と
なるだろう。詳しくは、稀な真っ当な経済学者ネイサン・ルイス氏の意見。
https://newworldeconomics.com/whats-wrong-with-neoliberal-
economics/(在米のKM生)
  ♪
(読者の声3)911テロ事件の時、国連大使だった元外交官が、日本人の
知らない国連の真実について語ってくださいます。総会や事務総長そして
安保理の真の役割。日本は中国の反対を押して安保理常任理事国になれるか?
貴重な機会ですので多くの方々の御参加を待ち申し上げております。
       記
【日 時】 令和4年1月19日(水曜日)午後6時〜8時 (受付5時
30分)
【会 場】 憲政記念館・第2会議室 (千代田区永田町1-1-1/国会正面
向側)
【参加費】 2000円
 【講 師】佐藤行雄
 1961年外務省入省。宮崎県警察本部長、在香港総領事、情報調査局
長、北米局長、駐オランダ大使、駐オーストラリア大使、国際連合日本政
府常駐代表を歴任後、2002年に退職。その後、国家公安委員会委員、
日本国際問題研究所理事長、同副会長、同評議員。最近の著書:「差しか
けられた傘」 (時事通信社、2017年)
 【主 催】グローバル・イッシューズ総合研究所
【要申込】必ず以下のフォームからお申込みください。
https://ozakiyukio.jp/information/2021.html#1213

2021年12月25日

◆ロシア戦争

北野 幸伯

いまさら聞けない、ウクライナ国境にロシア軍を大集結させる「プーチン
の本当の狙い」ウクライナ侵攻はありうるのかロシアが、ウクライナとの
国境近くに大軍を集結させている。

米紙ワシントン・ポストによると、ロシア軍は4ヵ所に集結しており、50
の戦術部隊が配備され、戦車も運び込まれているという。同紙は、米情報
機関の報告書を基に、17万5000人を動員したウクライナ侵攻が来年初めに
行われる可能性があるとしている。

事態を重く見たバイデン大統領は12月8日、プーチン大統領とオンライン
首脳会談を行った。

なぜ、ロシアは今、ウクライナ国境に大軍を集結させているのだろうか?
 プーチンの目的は、いったい何なのだろうか?

Gettyimages
プーチン、怒りの根源
今回の一件は、大部分の日本人にとって、「唐突な話」と思えるだろう。
しかし、「ロシア軍の集結」は、長く続いてきた問題の結果だ。真相を知
りたければ、歴史を振り返る必要がある。

話は、冷戦時代までさかのぼる。

冷戦時代、欧州は東と西で真っ二つに分断されていた。西には、米国を中
心とする「反ソ連軍事同盟」である「NATO」がある。東には、ソ連を中心
とする「反米軍事同盟」である「ワルシャワ条約機構」があった。西は、
米国を中心とする「資本主義陣営」で、東はソ連を中心とする「共産主義
陣営」だ。

東と西の境は、ドイツにあった。当時のドイツは、西ドイツと東ドイツに
分断されていて、「ベルリンの壁」が西側陣営と東側陣営の境界だった。

1980年代になると、共産主義陣営は劣勢になっていく。そして、1985年ソ
連書記長に就任したゴルバチョフは、真剣に西側陣営との和解を模索する
ようになった。また、彼の改革「ペレストロイカ」に刺激された東欧の
国々は、民主化、自由化の道を歩み始める。

1989年、東西の境だった「ベルリンの壁」が崩壊。つづいて「東欧民主革
命」が起こった。ゴルバチョフは、この流れを黙認した。

関連記事
ロシア「ウクライナ侵攻計画」プーチンの強気の背景にある中国…
米国とゴルバチョフとの約束





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◆ その後のアフガニスタン

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月15日(水曜日)弐
通巻第7162号   
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 ●休刊予告●明日16日から21日まで取材旅行のため休刊となります。
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 その後のアフガニスタン、98%の国民が満足な食事を摂れず
   通貨下落、学校崩壊。教職員22万人は半年「給料を貰えていない」

 四半世紀は前だった。カイバル峠はパキスタンとアフガニスタンの国境
である。
 ここで風景をカメラにおさめていたとき、子供らが駆け寄ってきて「マ
ネーチェンジ?」という。なんとアフガニスタン通貨(アフガニ)をパキ
スタンの通貨(パキスタンルピー)と交換してくれというのだ。
 インドルピーもパキスタンルピーも、国際通貨としては認められておら
ず、また当時、中国人民元など流通さえしておらず、米ドルの威力は圧倒
的だった。

 タリバンの軍事的勝利、カブール陥落前まで1ドルは77アフガニ、直
後に99に下落した。直近では1ドルが112アフガニ。13日は一気に
1ドル=125アフガニへと暴落した。
 とくに食料品、ガソリンの価格高騰は凄まじく、そのうえドルが払底
し、ATMは機能しないところが多い。

 WFP(世界食糧プログラム)は、「およそ98%のアフガニスタン国
民は満足な食事が出来ていない」とし、UNICEFは「400万児童が
学校に通えず、また22万人の教職員が過去半年、給料未払い状態となっ
ている」とした。
 米国は制裁の一部解除を検討しており、すくなくとも米国在住のアフガ
ニスタン人が、アフガニスタンの銀行へ送金できるようにする方針という。

 国内治安は回復せず、とくにタリバンに敵対するIS─Kの爆弾テロが
続く。このIS─Kには旧政府軍兵士が多数加盟して、タリバンを「共通
の敵」としているという。
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 ●休刊予告●小誌は12月16日から21日まで休刊です。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)「ロシア内戦時の赤軍における中国人兵士:なぜボリシェ
ヴィキ政権側で戦ったか」(リンク先に写真多数あり)
「中国の肉」として売られた肉は銃殺された白軍将兵の死体だった。
https://jp.rbth.com/history/84614-roshia-naisen-toki-sekigun-okeru-chugokujin-heishi
 歴史 2020年12月15日 ボリス・エゴロフ
『ロシア革命後の内戦(1917〜1922)に際し、赤軍に加わった中国人が多
数いた。彼らは、赤軍の中でも最も規律があり、粘り強くまた容赦なく
戦った。彼らが捕虜にとられることはまずなかったという。』
 「中国人はタフで、何も恐れない。仮に兄弟が戦死しても、瞬きもしな
い…。彼らが敵に向かうとき、その敵にとってはまさに災難だ。中国人は
最後の一兵となるまで戦うだろう」。赤軍の軍司令官イオナ・ヤキール
は、自著『古参赤軍将校の回想』にこう記している。
4万人以上の中国人が赤軍の隊列に加わり、ロシア内戦で戦った。なぜ彼
らは、異国の地で、彼らには無縁のはずの紛争に巻き込まれたのだろうか?

●革命の旗のもとに
 1917年当時、最大20万人の中国人がロシアに住んでおり、工業、農業、
建設の各分野で重労働に従事していた。ロシア帝国政府は、第一次世界大
戦により生じた人手不足を、中国で低賃金労働者を盛んに募ることで解決
しようともくろんだ。
 しかし、ボリシェヴィキが権力を奪取し、内戦が始まると、ロシア在住
の中国人は困難な状況に陥った。ロシアはカオスの淵に沈み、お金を稼ぐ
機会はなくなったからだ。
 シベリアおよび、ロシアの南北の港湾が、君主制を支持する白軍と干渉
軍の手に落ちると、中央ロシアに住む中国人が帰国するためのルートは閉
ざされた。それに、そもそも誰も中国に戻りたいと思っていなかった。
当時、中国はいわゆる軍閥支配の時代に入っていた。つまり、この国は群
雄割拠する軍閥や馬賊により四分五裂していた。
 ロシア各地の大都市には、上に述べたように、中国人労働者が大量に流
入していた。彼らが自分たちとその家族を養い、帰国の旅費を稼ぐには、
赤軍入隊がほとんど唯一の方法となった。
 「中国人は、給料を非常に重視した。命はあっさり捨てたが、ちゃんと
期日通りに支払え、まともなものを食わせろ、というわけだった」。ヤ
キールは振り返っている。
 しかし、数千、数万の中国人が赤旗のもとに集まった理由は、金銭だけ
ではなかった。社会主義革命のイデオロギーと共産主義の建設は、彼らの
心に近いものだった。
 「ロシア帝国と、満州王朝が統治した清帝国は、似たり寄ったりだっ
た。いずれの国でも金持ちは飽食し、貧民は飢え、凍えていた」。当時、
赤軍の中国兵だったチェン・ボチュアンは、回想録『シベリアの昼と夜』
で振り返っている。
 
 ボリシェヴィキは、中国人移民のこうした悲観的な気分をよく知ってお
り、彼らに対して積極的な宣伝活動を巧妙に行い、新しい公正な世界をと
もに建設しようではないか、と提案した。
 ロシアの大都市で、中国語の新聞が出版され始めた。「偉大なる平
等」、「共産主義の星」、「中国人労働者」、その他だ。
 ロシア革命の指導者ウラジーミル・レーニンはかつて、「義和団の乱」
が列強による弾圧されたことを非難したが、ロシアの中国人コミュニティ
はそのことを知り(ボリシェヴィキの宣伝上の努力を通じて)、驚喜し
た。この反乱は、外国人支配に反対して、1900年に起きている。
 その結果、何万人もの中国人義勇兵が赤軍の隊列に加わった。食べ物に
ありつきたい者もいれば、帰郷を夢見た者もあり、世界革命の思想に染
まった者もいれば、ロシアの大混乱に乗じて強盗略奪をほしいままにした
い者もいた。

●赤軍に加わる
 中国人兵士はまもなく、赤軍の中で最も規律がある精鋭部隊の一つだと
いう評判を得た。なにしろ、彼らは脱走のしようがなかった。異国の地
で、異国の人々の中で迷子になるわけにはいかなかったので。だから、彼
らの忠実さについては、疑問の余地がなかった。
 「中国人戦士は、常に自分たちの任務を極めて誠実かつ良心的に遂行し
たので、司令部から大きな信頼を勝ち取った」。当時の赤軍兵士、チャ
ン・ツスアンは回想『隊列を組んで』に記している。
 「中国人兵は皆、勇敢な戦士だが、サーベルの放つギラギラした輝きだ
けは苦手だ」。ソ連共産党幹部のヤーコフ・ニクリヒンは、自著『内戦の
最前線で』で述べている。
 「コサックたちはこうした事柄を考慮し、晴れた日には、攻撃の前に
サーベルを空中で振りかざした。すると、中国兵は狼狽し、背の高いヒマ
ワリのなかに逃げ込みたがった。とはいえ、概して赤軍の中国人は勇敢
で、機械銃の弾丸が降り注ぐ中も後退せず、大胆不敵に戦う」
 白軍はとくに「赤い中国人」を嫌っていた。これは、赤軍の他の外国
人、つまりラトビア人、エストニア人、ハンガリー人などに対するのと同
様だった。「野蛮人、不信心者、ドイツのスパイ」は、ボリシェヴィキ政
権の主要な支柱の一つとみなされ、彼らは、捕虜になると、その場で射殺
されることが多かった。

 ●ポーランドから太平洋まで
 赤軍の中国人兵士は、ぜんぶで約4万人にのぼったが、単一の部隊とし
て行動したことはない。それぞれ2〜3千人以下の部隊がロシア各地で編成
され、赤軍のより大きな部隊の一部として戦った。中国兵は、たとえば、
伝説的な赤軍司令官ワシリー・チャパーエフ率いる第25狙撃師団や、さら
にはレーニンの警護隊のなかにもいた。
 ウラルとシベリアで最も信頼性が高く、安定した戦いぶりを示した赤軍
部隊の一つが、ジェン・フチェン指揮する第225中国国際連隊だ。彼は、
1918年11月29日に戦死すると、死後に「赤旗勲章」を受章。また、レーニ
ンは、彼の未亡人と子供たちに会っている。

 約500人の中国人騎兵は、ボリシェヴィキ政権の最精鋭部隊、セミョー
ン・ブジョーンヌイ麾下の第1騎兵軍で戦っている。ポーランド・ソビエ
ト戦争のさなか、彼らは、第1騎兵軍の一部とともに、敵の反撃によっ
て、ヴィスワ河畔で主力部隊から切り離され、ドイツ領に撤退することを
強いられ、そこで抑留された。
 ドイツ人は、中国兵をいくつかに分けて抑留し、ドイツ軍に勤務するよ
う扇動したが、彼らは拒否し、やがて他の者たちと一緒にロシアに戻った。
 極東では、赤軍の中国人部隊で最も有名なものの一つは、共産主義者の
サン・ジウのパルチザン部隊だった。彼らは、この地域の白軍のコサック
軍、日本とアメリカの干渉軍、そして中国の馬賊と戦って成功をおさめ
た。この指揮官は極めて勇敢で、再三、自ら白兵戦に加わり、4回負傷
し、米国の蒸気機関車を脱線させた。
 中国人の中には、白軍の側について戦う者もいた。しかし、赤軍の同胞
とぶつかると、さっさと赤軍側に寝返るケースもときどきあった。 ?

●刑吏として
 中国人兵の鉄の規律は、戦闘だけに現れたわけではない。命令を遵守し
無条件に遂行する彼らは、懲罰や処刑にも大いに役立った。ロシア人が躊
躇しかねないところで、中国人は感情を表さずに正確に行動した。
 もちろん、中国人兵は、みんながみんな共産主義者だったわけではない
し、「敵の階級」を憎んでいたわけでもない。多くの中国人兵はただ、給
料をもらう普段の仕事と同様の無関心さで、敵と戦い、反抗する農民と労
働者を処刑した。
 象徴派の女流詩人、ジナイーダ・ギッピウスは、ロシア革命後の1920年
に亡命したが、その直前の1919年末、ペトログラード(現サンクトペテル
ブルク)にあって、次のように日記に記している。
 「『中国の肉』とは何か、ご存じだろうか?それは要するに、銃殺され
た白軍将兵の死体なのだ。『非常委員会』は、それを動物園の動物に与え
ている…。銃殺するのは中国人だ。我々が住んでいるモスクワでもそう
だ。しかし、処刑して死体を動物に送るときに、中国人はくすねている。
すべての死体を盗むわけではないが、若くて新鮮なやつを隠して、子牛肉
という触れ込みで売っている…。N博士は『骨付き肉』を買い、それが人肉
だと分かった…。モスクワでは、一家全員が中毒したケースもある…」

 「歩兵の偵察兵第1大隊による迅速な攻撃で、中国人たちを潰走させ
た」。白軍将校のアントン・トゥルクルは回想している。
 「約300人が捕らえられた。その多くが、かつて銃殺した者から奪った
婚約指輪をちゃっかりはめており、ポケットには、やはり死体から分捕っ
たシガレットケース、時計などを入れていた。チェーカー(*ソビエト政
権の秘密警察)が雇った、アジアの刑吏たちは、ネズミのような悪臭を
放っていた。彼らの髪はもじゃもじゃにもつれて、黒いフェルトみたいに
固まっており、平べったい暗い顔つきで、我々の敵意をつのらせた。300
人の中国人全員が銃殺刑となった」

●戦後
 内戦が終わると、中国人は警察、赤軍、秘密警察で勤務を続けた。彼ら
は、強盗略奪と戦い、食糧の搬送ルートを守った。この食糧輸送は、
1921〜1922年の大飢饉に襲われた州を対象としたものだ。このときの飢饉
で最大500万人が犠牲になった。
 何百人もの中国人がソ連に永住することに決めた。ここで彼らはロシア
人の妻をもち、農工業のいろんな分野で働いた。たとえば、チャ・ヤンチ
は、農学を学び、北カフカスで育つ米を積極的に開発した。
 しかし「赤い中国人」の大半は祖国に戻った。豊富な戦闘経験と、その
他の専門的訓練を受けて帰国し、毛沢東が共産主義政権を打ち立てるのを
助け、まもなく中国共産党の中核となっていく。(PB生、千葉)
  ♪

(読者の声2)貴誌通巻第7160号(読者の声1)「(PB生、千葉)様」の
翻訳文に付いての感想。(7138号でおらがアノンQと書き間違えた、笑)Q
アノンの
掲示板書き込みやシオン長老の議定書の様な、作者不明(某何とかの)典
型的ロシア流怪文書と違い、今回の「革命ものシリーズ」は偽証罪の効く
米国議会の記録で、史料として評価出来る。中でも注目は、シナ人苦役と
ラトビア人ですが、両者は単純に同一視出来ない。苦役は恐らく本国(出
国時は清国か中華民国)でも地位の低い文盲がほとんどの筈で、とても
「革命の意味」を理解したと思えず、単なる下請けと考えられる。
 一方、ラトビア系住民は、(1897年の資料で)帝政ロシアの構成民族の
中でも識字率52.6パーセントと、民族別識字率一位のドイツ系住民(59.2
パーセント )に次いで二位で、三位ユダヤ系住民(38.3パーセント)や
四位ポーランド系住民(31.4パーセント)、五位フィン系住民(エストニ
ア人を含む、31.2パーセント)と比べてもかなり高い。因みにクリミア戦
争敗北後の1861年に(ロマノフ王朝の特徴の)農奴が解放されて三十六年
後のロシア系住民の識字率は六位の19.8パーセントと相当低い。
 ラトビア系住民(の特にインテリ層)が、内陸部より北欧的で先進的な
バルト地方が、帝政ロシアから分離しえない以上は、強圧的な封建制度の
体制変革を望んでも自然だろう。中核のロシア系住民は、神職者、皇族、
貴族、インテリ以外の、ほとんど(80パーセント)が文盲で、とても「近
代国民国家」を形成出来る状態でなく、ロシア系住民が「国民化」したの
はソビエト政権成立後に、母国語の読み書きと共に数学や科学などの基礎
教育を受ける事が出来て以降の話である。
 
 それは両班以外の朝鮮半島住民(95パーセント文盲)が、日韓併合以降
に「日本統治下時代の学校でハングルの読み書きを覚え、朝鮮民族の基礎
が出来た」の同様。ソビエト連邦崩壊してアイデンティティー危機の現代
ロシア人が、ロシア革命以前を美化するのは、現代韓国・朝鮮人と同様の
過去の書き換えに過ぎないが、ロシアでの「悪役ユダヤ人」の役割が、韓
国・朝鮮では「悪役日本人」になるのは失笑。
 イスラエルきっての日本研究者でヘブライ大学のベンアミン・シロニー
教授はイスラエル人向けの日本史入門の本で、「日本人は大量殺戮の近代
兵器で残酷な戦争を経験して、やっと西洋列強に文明国として認められ
た」と示唆に富む分析をしている(つまり、世界は腹黒いと言ってる、
笑)。さらに、同教授は同書で、「日露戦争の時点で既に大日本帝国は帝
政ロシアよりも民主主義的な国家であった」という評価をもしている。

 何故米国ユダヤ人のヤコブ・シフが、日露戦争開戦時に日本の戦時国債
を引き受ける様に、わざわざ投資家達を説得して廻ったのか。帝政ロシア
国内の同胞
を救う為という説もあるが、彼ら投資家は(返済する主体が無くなり)破
産する様なリスクは絶対に冒さない。それは当時の時点で正しい知識と情
報、つまり日本という国の将来性と国民への高い評価が有ったからだろ
う。特に戦闘のモラール(士気)の高さが無ければ話にならないのは、最
新の米国製兵器で武装した30万人のアフガン政府軍が、数万人のロシア製
ボロ兵器のタリバン兵達に恐れをなして逃げ出したのが良い例である(米
国政府は二十年間に投資した200兆円を無駄にした)。
 逆に日本は日露戦争勝利で、日本列島がシベリアの延長部とならず、皇
族がシベリア鉄道の重労働に駆り出される事もなく、日本語が廃止されて
ロシア語で読み書きする必要も無くなった。そして、日本の国家予算五年
分の戦費の大半の国債を、金融投資家達は1970年代までに利子まで全て回
収した。

「革命」の話に戻ると、古今東西の政治体制にとり最も危険なのは、「不
満を抱えたインテリの一群」だろう。弾圧例で言うと、秦の始皇帝は古代
シナ統一の暁には焚書坑儒を決行。台湾では大陸出身の中華民国体制が白
色テロで、旧日本帝国国民の日本語話者インテリ層を抹殺。(元々シナの
伝統として、漢字で「民」とは「目」を潰された「盲目の人々」が語源と
聞く)。中共文化大革命では「反革命右翼分子」として、地主や資本家と
共に、教師や学者などインテリが妬まれて血祭りに合う。
 中世西洋でも、偏狭なキリスト教会が多神教文明の古代ギリシアやロー
マの数学や科学の高度な知識を、聖書や神学に合わないと否定し、支配下
住民から
真実を隠す事に注力。逆に(現代と反対に)先進気風の中世イスラム帝国
のアッバース朝は、古代西洋の知識を貪欲に取り入れ、ローマ帝国に代わ
り世界文明の中心となる。首都バクダッドの「バイト・アル=ヒクマ(知
恵の館)」では、古代ギリシア語やアラム語からアラビア語に大量の文献
が翻訳。それは数学、医学、天文学、(アリストテレスなど)哲学に及
び、その基礎上にイスラム文明が当時世界最高レベルに達する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E6%81%B5%E3%81%AE%E9%A4%A8

 当時のイスラム文明の中心エジプト在住ユダヤ教徒も、ギリシア語やア
ラム語からアラビア語話者へと変身して、セム語系のヘブライ語が復権。
そして
、イスラム教徒と共にイベリア征服に参加したベルベル人のユダヤ教改宗
者が基礎を作ったスペインのユダヤ共同体も発展。後にトレドの「翻訳セ
ンター」では、バグダッドの知恵の館とは真逆にアラビア語文献が大量に
カスティリア語や中世ラテン語にユダヤ人達により翻訳される。そして、
暗黒の教会支配の欧州各地から真の知識と文献を求めて(ラテン語が分か
る)留学生達がイベリア半島に来てルネサンスの下地が出来る。
https://en.wikipedia.org/wiki/Toledo_School_of_Translators
https://www.y-history.net/appendix/wh0504-002_1.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9#%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E6%96%87%E5%8C%96%E3%80%81%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82

中世西洋の絶対権力であるキリスト教会が権力を失う遠因を作ったのは、
ユダヤ教徒の翻訳活動と言う事が出来るが、それだけ知識や情報というものは
恐ろしい。
もう一度、古今東西の政治体制にとり最も危険な、「不満を抱えたインテ
リの一群」の例で言うと、幕末の薩長土肥の下級武士がそれに相当する。
江戸末期の
日本の識字率は40〜60パーセントで世界最高レベルである。以前に貴誌で
「(在米のKM)様」が江戸時代の日本女性の「悲惨な状況」の記録を米国
の女性研究者が研究してるとあったが、「当時、一庶民の女性が読み書き
出来るのは世界で日本くらい」だと、分からない時点で、その研究者の先
は暗い(爆笑)。フランスでは、革命軍の庶民が読み書きが出来ず武器を
充分に扱えなかったので、良質な兵隊を作る為に義務教育を作ったが、そ
れ以前の状況は文盲だらけだったのである。
 薩長土肥の下級武士達は経済的には確かに貧しく報われていなかった。
特に薩摩は藩の規模と不相応に多数の農民同様の武士を抱えていたが、彼
らの教育水準は高くそれが志を支えていた。辺境の農民同然の下級武士が
国際情勢を理解して、国の行く末を憂うなど世界でただ日本だけの現象だ
ろう。さらに世界恐慌後の皇道派は陸軍のエリートの子弟だった。彼らも
政治体制にとり危険な「不満を抱えたインテリの一群」に当てはまる。
 現代中国では天安門事件で殺戮された北京の大学生達、そして香港の民
主派学生達など「不満を抱えたインテリの一群」である。冷戦時代の左翼
の学生運動
しかり。それでロシア革命の時代にそれが「ぴたりと当てはまった」のが
若いユダヤ人のインテリ集団だったのだろう。彼らには二重の自己否定が
あった。「自身を束縛するユダヤ教の伝統の否定」、そして「ユダヤ人で
ある自分を否定するキリスト教国家の国民である事の否定」である。その
「解」が革命という事だったのではないだろうか。この問題には「ユダヤ
人の定義の問題」と「欧州のユダヤ問題の解決策の問題」があるが長くな
るのでここまでで(笑)(道楽Q)



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◆始まっていた45歳定年制
今市太郎

上場企業の早期希望退職者2年連続1万5000人超、若手と専門職以外はお払い箱

物議を醸した「45歳定年論」は、すでに現実のものとなりつつあります。
2年連続で上場企業の早期希望退職者数は1万5,000人を超え、45歳以降も
会社に必要とされるのは時代にマッチした専門職だけという実態が見えて
きます。(『今市的視点 IMAICHI POV』今市太郎)


すでに始まっていた「45歳定年制」
今年の9月、サントリー社長の新浪剛史氏が突然に「45歳定年論」などを
ぶち上げたことから、ネットで猛烈な炎上が起きたのは記憶に新しいところ。

先頃に東京商工リサーチが発表した2021年の上場企業の早期・希望退職者
募集人数を見ていますと、その件数は新浪氏を批難すれば済む話ではな
く、リアルな上場企業の雇用状況の中でも、本当に「45歳定年」が現実の
ものになろうとしていることが見えてきております。

運よく正規雇用の座を確保できたサラリーマンといえども、その賞味期限
は新卒からせいぜい20〜23年に迫っている。

そのことを、相当によく考えるべき時代に突入していることを痛感させら
れます。

上場企業の早期希望退職者数は2年連続1万5,000人超え
新型コロナウイルスの爆発的感染で経済が急ブレーキとなった昨年のこの
時期、上場企業の早期希望退職者募集人数は73社で1万5,642人に及びました。

今年も10月末までの同様の募集人数は72社で1万4,505人となっているよう
で、巷ではかなりコロナ禍から回復したように見えるものの、実際の雇用
環境はまったく改善していないことがわかります。



募集人数のベスト5は、コロナ禍の影響で販売不振のアパレルや運送、交
通インフラ、観光関連のサービス業など、明らかにコロナのために雇用人
数を絞らざるを得ない厳しい業界が増えていることが見えてきます。

ただ、その一方で、本田技研工業、パナソニック、近鉄グループHDなどは
必ずしもコロナとは関係なく雇用者数の粛清を進めているようで、募集人
数すら開示していない状況です。
at 09:47 | Comment(0) | 北野幸伯

2021年12月24日

◆希望的平和志向 脱皮を

        【櫻井よし子 美しき勁き国へ】 

 米中の価値観をめぐる対立の顕在化で両国間の妥協の余地が狭まりつつ
ある。米外交専門誌「フョーリン・アフェアーズ」11・12月号でシカゴ大
学のジョン・ミアシャイマー教授は米国が長年、中国の現実から目をそら
してきた結果、両国間紛争は回避不可能な状況に達し、人類は核戦争への
エスカレーションの危機にあると、警告した。

 米中対立はそれほど深刻である。決して起こしてはならない核戦争を防
ぐため、私たちはかってないほどの決意で現実を見詰め、責任ある思考を
巡らせなければならない。

 核戦争の危険を避けるには、米国が恐ろしいほどの軍事力を東アジアに
配備し中国を抑止することだとミアシャイマー氏は書いた。岸田文雄首相
の持論「核なき世界を目指す」という漠とした考えでは日本および周辺諸
国を守り切ることはできない。ではこの危機をどう乗り越えるか。

 米国は明確な戦略変更を打ち出した。そのひとつの現象が12月9日、10
日に開催する民主主義サミットであろう。約110の国・地域を招き、2
日間のオンライン会議で@各国が自国の民主主義の実態を確認し、A1年
後、足らざるところを埋めて共同で対処するというものだ。

 一国だけでは中国の脅威には向き合えない、同盟諸国や価値観を同じく
する国々と繰り返す。頼りないとはいえ実践例のひとつがこれであろう。

 バイデン米政権は米軍配備の指針「世界規模での軍事態勢見直し
(GPR)」で、中国を念頭にインド・太平洋地域に重心を移す方針を示
した。部隊の大規模配置は見送った。米国の小幅な戦略見直しはここでも
諸国の落胆を招いた。中国の脅威をかわすのに米国を頼りつつも世界全体
が積極的に協力すべきところに来ているのである。

 中国は米国の民主主義サミットに対抗して12月4日、「中国の民主」を
発表した。同報告を貫くのは「全過程人民民主」という中国流民主主義の
正当性を強調する強引な主張だ。24ページにわたる主張は、習近平氏が中
国共産党のトップとなった「2012年以降、中国は素晴らしい成果」を
おさめてきたという自画自賛から始まる。これはおよそ全ての文書の枕詞
(まくらことば)として使われる習氏への個人崇拝促進表現だ。

 習氏に絶対専制独裁体制は民主とは程遠いが、中国は言う。「中国の民
主」は人民が国家の主だと。人民には投票権も立候補権もあり、政府批判
の権利、言論、報道、集会、結社、デモ、信教の自由もあると。

 それにしては、香港の自由な言論空間は、あっという間に消えた。香港
の選挙は形だけとなった。自由も民主的選挙も既得権益の塊である一党独
裁の中国共産党には絶対に受け入れられないものだ。

 中国は民主の旗を立てながら、その実、非民主的な力の行使に何の抵抗
も感じていない。その統治の方式は中国が他国に勢力を伸ばすとき、非統
治国にも必ず適用されるはずだ。そのことを岸田文雄政権は肝に銘じて対
中外交を展開しなければならない。甘い考えで国と国民を守れると思って
はならない。

 恐ろしいほどの野心を抱く習氏だが、一方で国際社会の批判におののい
ているのか。「中国の民主」に続いて翌5日には「米国の民主状況」を発
表させ、米国の民主主義を切って捨ててみせた。米国社会の人種差別、富
の偏在、大資本によるメディア支配、名目だけの言論の自由などと弊害を
あげつらっている。

 中国の指摘は一面の真実を突くものではあるが、中国にも米国と同じか
それ以上に深刻な同様の問題があることを彼らは認めない。

 米中両国の価値観の戦いの中でわが国が人類社会に対して担う責任は重
い。第1に、日本は世界第3の経済大国として、基本的に自力で自国防衛
をなし遂げ、米国をも支え、協力する姿を全世界に示すことだ。たとえば
中国が台湾、尖閣、沖縄を奪取するための基本戦略と見なす第1列島線に
米国の中距離ミサイルではなく、わが国の技術で製造する中距離ミサイル
を配備することだろう。

 第2に、米国とも異なり、無論中国とは正反対の日本の文化と価値観に
基づく国家観を打ち出すことだ。中国に位負けせずに言うべきことを言う
ことだ。たとえば北京五輪についてバイデン米大統領は11月18日、「外交
的ボイコットを検討中」と語った。英国を含む欧州諸国も同様だ。わが国
こそ真っ先にそれを言わなければならない。

 せっかく、国際人権問題担当首相補佐官を設け、中谷元・元防衛相を起
用した。首相は中谷氏に明確な発信を指示すべきだろう。中谷氏は補佐官
就任と同時に中国の人権問題に物言わぬ人となったが、物言わぬのであれ
ば更迭すべきだ。

 台湾問題に関する林芳正外相の沈黙も国民のみならず、国際社会の疑惑
を深めている。対照的に中国が林氏擁護に熱心だ。

 そもそも中国は日本の政治家をどのように分析しているか。中国共産党
機関紙、人民日報系の「環球時報」の編集長は9月5日、「日本の政治家
はせいぜい中国に対する口先攻撃で満足する人々だ。安全保障における攻
撃的な行動を取る勇気は絶対にないだろう」とツイートした。

 日本の政治家をこのようにおとしめる一方で、彼らは林氏を称賛する。
林氏が外相就任時に日中友好議員連盟の会長を辞した件について環球時報
は11月19日、東北アジア戦略研究所の笪志剛首席専門家の論文を載せた。
笪氏は、林氏の日中議連会長辞任は「一人を殺して大勢の見せしめにしよ
うとするものだ」と批判し、「(林氏ら)知中派は日本の保守的思考を食
い止める清流勢力だ」と持ち上げた。中国に物言わぬ「知中派」は何より
も中国の国益につながると見ているのであろう。

 今はあらゆる意味で戦うときだ。「台湾有事は日本有事であり日米同盟
の有事である」(安倍晋三元首相)。「中国が台湾に侵攻すれば多くの
人々にとって恐ろしい結果になる。米国は断固として台湾に関与する」
(ブリンケン米国務長官)。両氏のように明確なメッセージを発信して中
国に誤解させないことが肝要だ。自民党公約を見れば首相は宏池会の希望
的観測に基づく平和志向からの脱皮を意図しているのだろう。ならば迅速
に行動で示すべきだ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

産経新聞 採録



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◆岸田首相に沈められる日本株
今市太郎

時価総額の伸び世界96市場中81位で海外勢から総スカン


今年は31年ぶりに日経平均がバブル後高値を更新しましたが、ドルベース
の時価総額の伸びを見ると、もはや日本は三流国と成り果てています。
2022年4月の東証「市場再編」も期待できず、世界市場における日本の存
在感はますます薄れてしまいそうです。(『今市的視点 IMAICHI POV』
今市太郎)

岸田首相の「自社株買い規制」匂わせで株価下落
岸田首相が国会答弁の中で「分配」に絡めた視点から、民間企業の自社株
買いに何らかの規制を加えかねない発言をしたことで、株価が下がる場面
がありました。

米国でもストック・オプションで報酬を得ている雇われ経営者であるCEO
が、自らの取り分を増やすために、やたらと自社株買いをしていること
を、民主党左派のエリザベス・ウォーレンなどが厳しく批判して規制をか
けようとしています。

これとは理由が異なっても、主要国では自社株買いに規制が出る世の中に
なるのは、時間の問題なのかもしれません

しかし、この自社株買いは、米国の株式市場では、ここ数年相場を持ち上
げる最大の材料になっているのもまた真実で、本邦でも同様のことになっ
ているのは紛れもない事実です。

しかも、この国では自社株買いがあっても株価は停滞を余儀なくされてお
り、日経平均が9月に3万円台を回復したことで、なんとなく株式相場は戻
しているといった感が醸成されていますが、この1年の地盤沈下は目を見
張るものがあるのが実態となっています。

世界は日本株のことなど気にしない
GAFAの時価総額の合計のほうが、東証のそれより大きいというのは有名な話。

さらに引きから日本の株式市場を眺めて見ますと、東証の時価総額合計の
対世界比は、今年すでに5.3%台にまで落ち込んでしまい、ほとんど世界
の株価に影響を与えない存在になったことがわかります。

バブル絶頂の1987年あたりは、本邦の株式時価総額は120兆ドルを軽く超
え、世界的なそのシェアは40%超となっていました。上位100社には金
融・生保・メーカーなどがゴロゴロと名を連ねていたのがまったく嘘のよ
うな状態です

安倍元首相などは、この頃の日本のポジションがまだ続いていると錯覚し
て、他国にばらばらとカネをバラまいていましたが、実はもはやバラまく
側ではなく、施しを受ける側にまわってしまっているのが現実の状況なの
です。


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◆待ち時間の市場原理
轟晃成(とどろき・あきなり)の人間社会考察

モノやサービスの価格は需要と供給のバランスで決まります。経済学の市
場原理と呼ばれます。この市場原理は、お金(値段)だけでなく時間にも
適用されるように思います

たとえばテーマパークのアトラクションの待ち時間は、人気の乗り物には
人が集中して待ち時間が長くなります。そうすると、待つくらいなら第一
希望の乗り物でなくても別の乗り物で妥協しようという人も中には出てき
ます。このようにしながら、いずれ需給がバランスして、人気の乗り物は
まるでサービスの値段が上がるように待ち時間が増えていきます。

もちろん、面白くて人気があって、かつキャパシティが大きかったり回転
率が良かったりして、人気の割にそれほど混まないものもあるでしょう。
それは、品質が良くて安いものがあるようにお金でも同じだと思います。

テーマパークは、有料の優先案内券を除けば、入場料を払ってからは、一
つ一つの乗り物は無料であることが多いです。お金は固定の状態で「時間
でサービスを買う市場」があるように考えられます。

首都圏は道路網が発達していますが、朝の通勤ラッシュ時は非常に渋滞し
ます。カーナビでも最短経路が道路状況により刻々と変わっていくことも
経験したことがあります。Google mapのナビを使っている人も多いかと思
いますが、想像するにGoogleに従って多くの人が裏道に誘導されて、それ
で次はその裏道が混雑するということもありそうです。

そのようにしながら、完全ではないにしろ市場原理が働き、いずれ道路を
使う人々がそれぞれほぼ最短経路に近い道を通るように自然と調整されて
いくのではないでしょうか。

さらに面白いことに、道路の場合は高速道路が存在します。お金を払うこ
とで所要時間を短縮することができます。今度はお金と時間の相互関係が
ありますのでより複雑になります。

他にも、お金ではなく時間でサービスを買うという発想では例えばお花見
の場所取りもそうかもしれません。いわゆる「早い者勝ち」なパターンで
す。時間による市場は身の回りに色々ありそうです。

経済学では完全競争市場では一物一価になるとされます。すなわち、同一
製品は同一価格になるということです。しかし現実にはそうはなりませ
ん。また、値段が高いからといって価値も高いと錯覚してしまうことにも
注意が必要です。しかし目安にはなります。行列のできるラーメン屋さん
は、みんなが時間とお金をかけるくらいきっと美味しいのです。




━━━━━━━━━━━


◆「台湾有事は日本有事」

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月15日(水曜日)
通巻第7161号    

現職の時に発言して欲しかったけれど、安倍元首相
「台湾有事は日本有事」
  中国高官は呟いた。「火遊びで焼け死ぬぞ」

 安倍晋三元首相の12月1日の発言(「台湾有事は日本有事」)はアジ
ア政界に大きな注目を集めた。14日に台湾で開催された「国際フォーラ
ム」にも、元首相はオンライン出席し、英語で基調講演を行った。蔡英文
総統も出席した。

 安倍元首相は「民主主義を守るために私たちは闘わなくてはならず、そ
れを強く、新しくしないといけない。この意味で台湾に勝るネーション
(nation)はない」と述べた
「地域」ではなく台湾を「国」と呼んだ点に留意が必要だ

 また安倍元首相は、中国を名指しした。
「軍事的な冒険を追い求めるのは、自殺的な行為だ。我々は、領土の拡張
や挑発を行わぬよう強く促すべきだ」と訴えた。サウスチャイナ・モーニ
ングポストは、この「自殺的行為」を見出しに立てた(12月15日付け)。

 また元首相は(中国の圧力は)「我々への激甚なる挑戦である。とりわ
け日本に深く関係する」とし、「日米台は海洋や空中、サイバー空間や宇
宙において能力を高め続ける必要がある」と唱えた。

 さらに台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入申請にも言及し、「台
湾は疑いなく加盟資格がある。日米政府は、台湾を世界保健機関などの国
際機関に迎える努力をなすべきだ」とした。同席した蔡英文総統は日本側
の支持に謝意を表した。

 この一連の安倍元首相発言に中国高官へ言った。
「火遊びで焼け死ぬ」(北朝鮮の独裁者も同じことを言ったっけ)。

 12月14日、ブリンケン米国務長官はジャカルタにいた。
 当該地域の安全保障に関して、「北東から東南アジア、メコン川流域、
太平洋島嶼国に至るまで「中国の攻撃的な行動」に対しての懸念が拡大し
ている。中国への対抗を念頭に「同盟国や友好国と連携し、外交、軍事、
情報を組み合わせた戦略」の重要性を述べた。まさに安倍演説とおなじ基
調である。
       
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)(承前)「ロシア革命の出来事に関する米国上院の公聴会
(1919年)の記録」(5)
http://rus-sky.com/history/library/overman.htm
  
「聖なるもの」の否定こそ共産主義の理想。スモーリヌイの少女たちは穢
された。
【ニューヨークのメソジスト教会牧師、ジョージ・A・シモンズ博士の証
言】−3
1907年秋から1918年10月6日まで、シモンズはペトログラードのメソジス
ト教会の院長としてロシアに滞在

キング上院議員:なぜ彼らはそんなに反キリスト教的なのか? ボリシェ
ビキ−彼らは無神論者、合理主義者、反キリスト教者なのか?
Mr. Simons:ボリシェヴィキ政権下で生活した私の経験から言うと、ボリ
シェヴィキの宗教は絶対的に反宗教的、無神論的であるだけでなく、目的
を達成したらすべての宗教活動を不可能にすることを目的としていま
す。...ここでは、そのテーゼの一つを紹介します。「世の中の悪いこと
はすべて、貧困も苦しみも、主に[神がいる]という偏見のせいだ」。

キング上院議員:先生、あなたはIWW(左翼労組)について読んだり聞いた
りしたことがあるでしょうし、国内でIWWの人たちに会ったこともあるで
しょう。あなたの観察によれば、IWWとボリシェヴィキの間には何か違い
があるのでしょうか?
Mr. Simons:私の印象では、IWWとボリシェヴィキの運動は同じです。
ゾーリンが教えてくれたのは、郵政省の長官...。
オーバーマン上院議員:彼はアメリカ人でしたか?
Mr. Simons:彼はニューヨークに8年間滞在していて、ニューヨークのメ
ソジスト教会のリーダーたちと知り合いでした。
ハムズ少佐:彼はこの国(アメリカ)に帰化したのですか?
Mr. Simons:いいえ、彼はニューヨークに8年間住んでいて、何人かの
リーダーと宗教論争に参加したという。ゾーリンが私に言ったのは、「マ
キシム・ゴーリキーという大きな獲物を得た。今や我々の側についた。彼
は今、私たちと一緒にいて、私たちの文学的な仕事を引き受けてくれてい
る。我々がロシアを制覇したことは知っているだろう。次はドイツとアメ
リカを征服する」。

Mr. Simons:...ボリシェヴィキ運動が顕在化したとき、本物のユダヤ人
の名前を持っているのに使わない人がたくさんいることに気がつきまし
た。これには2つまたは3つの理由があると思います。
1つ、これらの人々が2つまたは3つのパスポートを持っていた。
2つ目、ロシア人にはユダヤ人に対する反感があり、ユダヤ人の名前を持
つ人は差別されていたという説。
3つ目の説明は、「ユダヤ人である我々の実名が公表されたら、我々の目
的の成功、社会主義の実験の成功に反することになる」。人々(本物のロ
シア人)は、「このケースはロシア的ではない」と言うでしょう。
 ボルシェビキが政権を取ったとき、すぐにペトログラード中にイディッ
シュ語の宣言文がたくさん出たことを付け加えておきます。ほとんどの宣
言文はイディッシュ語で、大きなポスターもすべてイディッシュ語で書か
れていました。これがロシアの主要言語の一つになることは明らかで、本
物のロシア人はもちろんこれを承認せずに扱いました。

ウォルコット上院議員:ボルシェビキ運動の指導者の側で、今朝あなたが
述べたような反道徳的な理想を組織的に広めようとする試みはありましたか?
Mr. Simons:このような反道徳的な勢力が、堂々と明らかな形で奨励され
ているのを私はよく見てきました。女性の方もいらっしゃることを念頭
に、慎重に説明を行いたいと思います。

オーバーマン議員:後でこの問題に戻って、女性たちに退場してもらうべ
きではないでしょうか?
ウォルコット議員:ドクター(シモンズ博士)は自分の言いたいことを知っ
ていて、それを表現することができます。

Mr. Simons:具体的な例を挙げましょう。私が帰国する数日前、私たちの
女性支援協会の会長から声をかけられました。彼女は、ある有名な帝国の
教育機関
※で25年以上も講師を務めている学識豊かな女性です。...嗚咽で息を切ら
しながら彼女は言いました。「私たちの大きくて美しい建物を知っていま
すか?
アメリカの女性たちにこのことを伝えてほしい」と、両手で顔を覆い語っ
た。「宮殿のような大きな学院の1階には大きな部屋があります。ボル
シェビキのコミッサールは、何百人もの赤軍や海軍の兵士、水兵、船員を
そこに収容し、12歳から16歳までの私たちの学院の少女たちは、そのフロ
アの残り半分に滞在するように命令しました。こんなものを見るくらいな
ら、死んだほうがましです。でも、そのことをアメリカに伝えてほしいの
です」。
※スモーリヌイ女子修道院学校
https://jp.rbth.com/multimedia/pictures/2014/06/26/48857

ウォルコット議員:ちょっと待ってください。これは単なる無責任な兵士
の暴徒の行為ではないのですか?? それはボルシェビキの幹部による命令
だったと理解してよろしいのですか?
Mr. Simons:彼らの指示によるものです。
キング議員:それはもちろん、不幸な少女たちが紅衛兵の獣のような欲望
に任されていたということですね?
Mr. Simons:ご自分で結論を出してください。
キング議員:その目的について、疑う余地はないのでしょうか?
Mr. Simons:私はその多くを見てきたので、あなたが尋ねていることがそ
うであるならば、イエスと答えざるを得ません。
キング議員:疑いの余地はありませんか?
Mr. Simons:私にはありません。ここには女性がいるので、少し心配です。
キング議員:適切な表現ですね。獣姦や残虐行為を見たと言っても何の問
題もありません。

Mr. Simons:これは私が45年間見てきた中で、最も醜い犬たちです。...
そして、先生は続けてこう言いました。ある日、公教育委員会のルナチャ
ルスキー副官が、ネフスキー大通りの映画館で、私たちの少女たちのグ
ループと一緒にいたとき、彼は12歳、15歳、16歳の少女たちに向かって、
こう言った。「お嬢さん方、花婿はどこですか?」、少女たちは赤面し
「花婿はいません」と答えた。彼は言った、「娼婦のようにネフスキー大
通りに行って、求婚者を見つけたらどうだ? 」 この言葉を繰り返すこと
をお許しください。

キング議員:私は、個人の犯罪をボリシェヴィキのせいにしたくありませ
ん。これらの行動が組織全体の行動であるか、または組織によって支持さ
れている場合にのみ、私たちの検討対象となります。この違いがわかりま
すか?
Mr. Simons:はい、具体的な例を挙げます。政権全体の性質が不道徳だっ
た。それを否定することはできません。

キング上院議員:まず、公平を期すために、ボリシェヴィキの衛兵やすべ
てのボリシェヴィキの男たちは、女性をレイプしたり、強盗をしたりしま
したか?
Mr. Simons:もちろん、そうですね。トロツキーが何ヶ月も熱心に手入れ
をしていたラトビア連隊が前線に行くことを拒否して、ツァールスコエ・
セロー(ペテルブルクの離宮、エカテリーナ宮殿などがある)の近くに留
まっていたことを知っています。...そこへトロツキーがやってきて言っ
た「ペトログラードの全てはあなたのものだ」。 自分で言うのもなんで
すが、彼らは「好きな女を好きなだけ連れていける」と豪語し、平気で
堂々と家に侵入していました。

キング上院議員:兵士に多額の報酬を支払って、軍に留まらせていたので
すか?
Mr. Simons:私の理解では、赤軍には多額の報酬が支払われ、その他の特
権もありました。
キング上院議員:つまり、現代のボリシェヴィキ政権は、レーニンとトロ
ツキーが運営する単なる独裁政権ということですか?
Mr. Simons:はい。

ネルソン上院議員:ほとんどの農民は、ソビエト政府に代表されていない
のですか?
Mr. Simons:一般的には、少なくとも90%の農民は反ボルシェビキである
と考えられており、私が一緒に乗って帰ったアメリカ人もそう考えていま
す。このことから、彼らはボリシェヴィキ政権に参加していないと結論づ
けられます。そして、少なくとも労働者の3分の2は反ボルシェビキ派でも
あることは、すでに述べたと思います。

キング議員:司祭は、農民に対してどの程度の影響力を持っているのか、
それとも失ってしまったのでしょうか。
Mr. Simons:残念ながら、平均的なロシアの司祭は、大衆から尊敬された
ことも、愛されたこともないのです。私の発言が、ロシア正教会の敵に利
用されないことを願っています。ボリシェヴィキは正教会をずっと攻撃し
ていた。彼らにとって、正教会は反動的な機関でした。

キング上院議員:教会の財産や建物の没収はあったのですか?
Mr. Simons:修道院には宝物があります。そして、ボリシェヴィキ幹部に
よる様々な猥褻行為が行われた。教会がダンスホールになっているところも
ありました。私が知っている事例では、ボリシェヴィキの代表者が、人々
が聖体拝領を待っている教会に入り、司祭を追い出し、教会のローブを身
にまとい、祭壇に上がって儀式をあざ笑いました。彼は背教者のユダヤ人
だった。無実の神父が裁判なしで殺害されたという証拠がある。クロン
シュタット(フィンランド湾コトリン島に位置する軍港都市)で殺害された
者もいる。これらの事実はすべて、ノルウェーの外交官を通じて入手可能
です。

キング議員:あなたの家の前を通って護送された人たちはどうなりました
か? 牢屋に入れられたのですか?
Mr. Simons:はい。 司祭たちが大通りを護送され、船に乗せられてクロ
ンシュタットに送られる様子を何度も見ました。ノルウェーの使節団の代
表は、司祭の何人かが殺されている証拠があると言い、役員の多くも殺さ
れていると言いました。クロンシュタットの海岸に投げ捨てられた2、3人
のロシア人将校の遺体を自分の目で見たこともあります。それは、何人も
の(数百人とも言われる)将校を海に投げ込んでいた時期です (PB
生、千葉)

  ♪
(読者の声)いま、米国債の「イールドカーブのフラット化」が進んでい
る。ユーロドルではすでに「逆」になっている。これは、近い将来の不景
気、恐慌などを予想する最も信頼できる指標とされている。
短期の金利が長期より高くなる、と言う不自然な状態を指す。
 将来のインフレを予想しているのなら、例えば「10年1%、30年1.3%」
ではなく、「10年6%、30年6.3%」となっているだろう。現在すでにイン
フレが7%に近いので、確実に毎年ー6%の損になる。なぜそんなバカな
投資をするのだろうか。
 それはインフレを予想していない人、情報収取に疎い個人投資家、収益
にあまり関心のない国家とかが、金利が少しでも高い方がいいと思って超
長期債を買っているに過ぎないのだろうと投資家の藤巻健史氏が言ってい
るが、もう一つの恐ろしい可能性がある。
 それは、−6%より酷い被害を予想し、最も安全な国債を買い、その保
管料として「−6%の損失」を払うつもり、と言う非常に悲観的、保守的
な投資家の判断である。いまの状態はかつての日本の1989年、米国2000
年、2007年の頃のバブルには比較にならないほど膨らんでいる。
つまり株、資産の暴落。過去の危機に助け舟を出した支那も瀕死の状態。
世界の中央銀行もすでに「玉を撃ち尽くした」状態であり、今回の世界大
恐慌は数年続くらしい。
 おまけに、政治的な破綻。武漢菌問題、それにまつわる専門家、医学機
関の嘘、による社会的な信頼度の低下、そしてインフレ、などが複合的に
介入し、どんな結果がいつ現れるか、誰も予想できないが、来年には始ま
るらしい。「皆様、まもなく着陸でございます。シートベルトをしっかり
と」、和風にいうと「フンドシを締めなおせ」くださいませ。
(在米のKM生)

2021年12月23日

◆128習近平・中共はヒトラー・ナチスそっくり

“シーチン”修一 2.0

雀庵の常在戦場


【Anne G. of Red Gables/408(2021/12/21/火】毎日のように「赤い狼が
来る、みんな気を付けて!」と小生は喚いているのだが、時々「俺は異常
ではないか、妄想が昂じておかしくなっているのではないか」と不安にな
る。

ヒッキーヂヂイの罪のない妄想ならいいけれど・・・ “あの朝日”の異端
記者、峯村健司編集委員(外交・アメリカ中国担当)が「中国人研究者か
ら技術流出、先端兵器に? 日本も『千人計画』警戒強化」(2021/12
/12)と堂々と警鐘を鳴らし、時流に乗って儲けるのが得意の朝日が“反
中”に舵を切りつつあるようだから、小生の怪しい妄想も“警鐘”として市
民権を得るかも知れない。 

それにしても朝日、エゲツナイなあ。転向・・・ま、小生もアカからの転
向組だから朝日を嗤う資格はないが。朝日1941(昭和16)年12月9日の紙
面、「ハワイ・比島に赫々の大戦果 米海軍に致命的大鉄槌 戦艦六隻を
撃沈大破す」・・・煽りまくって敗戦になると今度は勝者の米国、次いで
アカや総評に擦り寄る・・・そのうち毎日、中日・東京、中国、西日本、
共同などアカ系メディアも「暴支膺懲、撃ちてし止まん」になりそう、
「背に腹は代えられぬ」とか言って。

愛国は結構だが、朝日流で煽り過ぎるとドジるぜ、メディアは国際情勢を
見ながら冷静な木鐸たれ! 難しいけれど頭が良さそうな読売や日経は上
手に反中に舵を切っており、さすがだなあと思う。敢えて官僚の道を選ば
なかった秀才が多いのではないか。

煽るのは妄想暴走ヂヂイに任せてくれ! 読者は割り引いて読んでくれる
からヂヂイに罪はない、ということで笑って許して、許すと言って。我が
家では毎日が敬老の日みたいで、「餌やりしておけば大人しくしてるか
ら」と放任されているような・・・人は早漏・遅漏・朦朧(もうろう)を
経て孤老に至るか、ま、そんなものだろう。


マッカーサー曰く「老兵は語らず、ただ去るのみ」。まあ穏やかな晩年も
結構だが、最後まで第一線で戦う「戦老」というのも魅力的だ。滅私奉
公、コケの一念、一途に信じた道を進む、小生も戦老になって靖国に眠り
たい・・・ビョーキか?

“戦狼”習近平は「名誉」を得るために戦争して勝ちたいという、何やら妄
想性人格障害みたいだが、彼の子分はひたすら漢族伝統の「出世&私利私
欲」が目的のようで、いずれも小生とは真逆の生き方。

習近平・中共の妄想暴走により国際情勢は激動期に入ったと思う人は急増
しているのではないか。いつ熱戦になってもおかしくない雰囲気だ。危機
感を持っている為政者、例えば中共に威嚇されている台湾、日本、イン
ド、豪州、ベトナムなどの為政者なら有事を前に国民の結束を促すことに
なるが、これは多様な価値観、思想信条を認める民主主義国では簡単では
なさそうだ。

大体、政治・外交・軍事、即ち国家統治や国際関係、国防に「とても関心
をもつ」のは、小生の昔からの観察によると多くても人口の20%ほどの少
数派だ。一見すると少ないようだが、日本のような人口1億人の国なら
20%は2000万人で結構な勢力になり、彼らリーダー的な人々によりおおよ
その国家の方向性が決まるのである。

そのフォロワーには「そこそこ関心をもつ」ような支持層があり、それは
30〜40%の3000万〜4000万人あたりだろう。リーダー的な人々と合わせて
5000万〜6000万人、大体人口の半分ほどの意思、支持、了解で民主主義国
は動くようだ。

実際に先進国では議会・国会の過半数を制しないと政治は機能しない。民
主主義国は中露など独裁主義国と比べると効率性に欠けるのだ。それは
「仕方がないのだ」と識者が言うから多くの人は諦めているが、せめて緊
急危機対応の国際標準ルールを創った方がいいと思う。

さらに悩ましいことだが、リーダー的20%は、先進国・準先進国では概ね
2つに分かれている。ざっくり言えば「伝統保守的改革派」と「リベラル≒
平等主義的革命派」である。両派とも「自由民主人権法治」の価値観は掲
げるが、後者のそれは近代史以降では「一党独裁による党員のための党員
による自由民主人権法治」、いわゆる暴力革命志向の「共産主義独裁」と
近似している。米国民主党応援団のANTIFAなんぞまるで極左暴力強盗団み
たいだ。

1945年以降の冷戦下ではさすがに暴力革命を唱えるアカ=共産主義者は少
なくなって、共産主義は社会主義と言い換えられることが多くなったが、
本質は無血だろうが流血だろうが「イザとなれば」内乱を起こして暴力で
政権を取り、一党独裁政治を確立することを否定しない勢力が多い。例え
ば日本では日共はその代表格だし、日共と共闘する立憲民主党(小生は革
マル派の隠れ蓑と思っている)も同類だろう。

今の世に熟成した民主主義国の民は、アカ=赤色革命=独裁国家を「時代
錯誤」と思うだろうが、世界を見れば独裁的国家は民主主義国より多い。
英国紙「ザ・エコノミスト」の民主主義指数調査(2018年版)によると、
世界167か国中、民主主義国と言えるのは75か国、民主&独裁混合国が39
か国、独裁国が53か国。ちなみに日本は21位で「欠陥がある民主主義国」
だったが、2020年調査では2014年以来6年ぶりに「完全な民主主義国」に
復帰したという。随分アバウトな感じだが・・・

独裁主義国家ほど国名に「民主」や「人民」を入れたがる傾向にあるそう
だが、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国・・・いずれも苛烈な共
産党独裁、「悪い奴ほど厚化粧」か。

共産主義など「平等」を善とする思想の歴史を振り返れば古代からの「平
等に憑かれた人々」に行き着く。


<平等観念の起源については遠くは古代ギリシアの都市国家の時代にまで
遡る。アリストテレスは、平等には、各人をすべて平等・対等に扱う「数
の平等」と、諸個人の功績を考慮に入れる「比例的平等」の2種類があ
り、社会の安定を保つためには平等に留意すべきことを指摘。また平等と
正義の関係について、名誉、金銭、その他の事柄が平等に分配されている
ことを「配分的正義」と呼んでいる。

次に歴史上、平等観念を大きく前進させたのは、ローマ帝国時代における
キリスト教の普及であった。人間はすべて神の前では平等であるというキ
リスト教の教えは、しばしば封建諸国における世俗君主の不当な政治支配
に苦しんでいた民衆の抵抗思想の原理となった。

他方、君主の側もローマ教会と手を結び、君主に抵抗することは神に反抗
することだと主張して民衆を抑圧するようになったため、いわゆる中世
「暗黒時代」が1000年余り続いた。

しかし、中世末期になって、古代ギリシアの民主主義思想がイタリアの地
に復活されてルネサンス運動が起こり、またローマ教会を批判するプロテ
スタント(新教徒)による宗教改革運動がドイツで勃発すると、人間の自
由と平等を主張する気運がヨーロッパ諸国に高まった>(WIKI)

小生は「自由民主人権法治」を重んじるが、昔から「平等」思想には懐疑
的である。できる人は報われ、できない人も“それなりに”暮らせる社会で
あれば結構かつ自然だと思う。日本では一般的に1960年頃まで生活保護
(生保)を受けることは不名誉だった。もちろん事故や病気で生保に頼ら
ざるを得ない人は別だが、今は「国が貧者を助けるのは義務、生保を受け
るのは当然の権利だ」と感謝どころか威張っている生保受給者が珍しくな
いようだ。医療費の個人負担がゼロだからやたらと医者にかかるとか。

これって「健全な社会」のか? 小生は「ナンカナー」の気分になるが、
努力して正業に就き、真面目に40年とか年金保険料を払ってきた人と、遊
び惚けてきた結果、晩年になって生保に頼る人がいて、真面目派は治療を
ためらい、遊蕩児派は懐が痛まないから治療入院する・・・医院は生保患
者であれカネになるからウエルカムだろうが、パラサイトの増加は社会的
モラルの低下ではないか。

人間の運命は8割がた運で決まる、という説がある。砂漠の真ん中で羊飼
いのテントに生まれた人、街中の裕福な家に生まれた人・・・たとえ法の
前に平等であっても、羊飼いの子が出世して社長になる、学者になる、元
首になるなんてまずあり得ない。「売家と 唐様で書く 三代目」、家が
発展するためには祖父が頑張り、それを見ながら育った父が奮闘し、孫=
三代目がタスキを受けてさらに努力を重ねる・・・それは理想だが、往々
にして三代目は甘やかされて育つから家の繁栄はなかなか三代は続かな
い、という処世訓だ。

毛沢東が内戦に勝って中共国家を起こしたのが1949年、失政と党内闘争で
1億人を殺した末に毛は彼流に共産主義の“理想”を実現して平等社会に
なったが、経済封鎖を喰らって「みんな貧乏」という清貧国家になってし
まった。人民は外部情報が全くないから「仕事は1日3時間メシが食えるか
ら我が国は世界一の理想郷だ」と思っていたらしい

建国から30年後、“初代”毛が成仏した1979年あたりから韜光養晦で生き延
びた“二代目”トウ小平が資本主義経済導入へ大きく舵を切り、その後継者
(江沢民、胡錦涛)が発展軌道に乗せて経済大国にのし上がった。「東風
は西風を征す」、人口は10倍、人件費は10分の1、低賃金を売りにして
「世界の工場」になり、人民の暮らしも向上した。貧困層でも4000年の歴
史で初めて餓死はなくなった。

そして30年後の2011年あたりから“三代目”習近平が「毛沢東回帰」という
旧体制、「清く、正しく、美しく」という清貧的な桃源郷への先祖返りを
目指すかのような政策を進めることでトウ小平流の経済発展は揺らぎ始めた。

習近平は経済発展にブレーキをかけながら、同時に先進資本主義国の「自
由民主人権法治」の価値観を敵視し、毛沢東もなし得なかった共産主義世
界革命、「世界帝国」を目指すという、恐ろしく常軌を逸した、時代錯誤
の妄想を実現しようと国際秩序を乱している。

まるでヒトラーの「千年王国」そっくり。習近平・中共を包囲網で封鎖し
なければヒトラー・ナチスと同様に侵略を始めるだろう。最初のターゲッ
トは台湾次いで日本になる

<「台米日オンライン会議、安倍元首相『台湾の脅威は日本の緊急課題
に』」ラジオ台湾インターナショナル2021/12/15:日本の安倍晋三・元首
相が、台米日のシンクタンク共催のオンライン会議にビデオメッセージを
寄せ、台湾が脅威にさらされることは、日本にとって喫緊の課題と指摘し
た。

台米日のシンクタンクが共催したオンライン会議「2021台米日インド太平
洋安全保障対話」が14日行われ、日本の安倍晋三元首相が、事前に録画し
たビデオメッセージによる講演を行いました。

講演の中で安倍氏は「日米台は共に自由、人権、法治および民主主義の信
念を共有している。台湾およびその民主主義がもし脅威にさらされれば、
日本にとって緊急の課題となる。そのため、台湾、アメリカ、日本は各分
野での能力の開発を強化し、台湾の国際機関への加入を全力で支援し、台
湾が共通の価値感をより強く守る存在にしていこう」と発言。

安倍氏はまた「台米日は、海底、空域、ネット、宇宙を含むすべての開発
分野の発展で努力を惜しんではならず、三者は関連する知識や技術を共有
することを検討してもよい」と語りました。

安倍氏はさらに、アメリカ、日本、およびその他、理念の近い国々は、台
湾がWHO(世界保健機関)などの国際機関へ加盟するのを支援するべきで
ある、台湾はCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進
的な協定)への参加の資格がある、「より尊厳のある台湾は、我々と共通
の価値観をより強固に守る存在となる。そして、それは日本、アメリカ、
および全世界の最大のメリットとなる」と強調しました。

また「中国のような巨大な経済体が過ちを犯すことは自殺行為になりかね
ない。中国には領土拡大を追求せず、近隣諸国をいじめるようなことを自
制するよう求める必要がある。このようなことは結局のところ中国は自国
の利益を損ねることになる」と訴えました。

この他、「台湾は1996年に史上初の総統直接選挙が行われた。その年が台
湾に民主主義が根付き始めた年でもある。そして今年はそれから25周年
だ」とコメント。台湾が民主的な政治体として、アメリカの「民主主義サ
ミット」に参加したことを喜んでいました。

今回のオンライン会議では、アメリカのロバート・オブライエン元・国家
安全保障問題担当大臣補佐官も講演を行い、国連の「アルバニア決議」に
よって、中国の地位は変わったが、台湾を国連機関から排除したわけでは
ないと指摘、「台湾は国連で一席を持つべきで、世界も台湾に参加しても
らうべきだ」とコメントしました>

安倍氏は習近平・中共に「つける薬なし」と見限ったのだろう。自民党内
には中共のポチやら毒饅頭を喰らった議員が結構いそうだが、親中派の美
味しい時代は終わった、これからは反中へ向かうというメッセージでもあ
るだろう。古森義久先生が2021/12/21産経に「米大統領は現代のチェンバ
レンか」を寄稿している。

<「チェンバレン」という名前が米紙ワシントン・ポストの記事の見出し
に大きく載ったのには驚いた。バイデン米大統領の名前が並んで記されて
いたからだ。12月10日の記事だった。

ネビル・チェンバレンといえば第二次世界大戦直前の英国の首相である。
1938年のドイツのヒトラーとのミュンヘン会談でドイツへのチェコスロバ
キアの一部割譲を認め、ドイツを増長させ、大戦を招いた世紀の失策の政
治家として知られる。

このときのチェンバレンの対応は「Appeasement」と呼ばれた。この英語
は「宥和」と訳される。「融和」とは異なり、相手の要求が不当でも衝突
を避けるために許す対応を指す。国際関係では当面の対決への恐れから譲
歩し、かえって相手を大胆な侵略などに走らせる危険な態度だとされる。
当時のドイツは英国のこの「宥和」から、ポーランド侵攻に踏み切ったと
される>

自由主義世界では日本も欧米もまだまだ「チェンバレン」が多い。先のこ
とを心配したり警戒して中共を刺激するようなことになればやぶ蛇にな
り、かえって緊張を高めかねない、今は静かに見守るのが上策だろう、な
どという日和見派、宥和派は珍しくないが、ビジネス界ではこの手の人は
概ね自己保身のエゴイスト、箸にも棒にも掛からぬクズ、口舌の徒、日和
見主義者として相手にされなくなり、大体は消えていく。政界でも同様だ
ろう。

危機を報じないカナリア、怪しい火災報知機は新しいのに換えないと大事
故になる。あらゆる手段で習近平・中共を包囲しなければ熱戦、第3次世
界大戦になる。危機意識のないボンクラより、心配性のオオカミ少年の方
が遥かに役に立つ。戦争に備えよ。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆それでも孫正義の目利きに期待できる理由


なぜソフトバンクG株は年初来30%も下落?「割安」評価は虚構、=栫井駿介

ソフトバンクグループ<9984>の株価がものすごく下がっており、年初来
30%も下落しています。なぜこれほど株価が下がっているのでしょうか?
その理由と今後の成長性について解説します。(『バリュー株投資家の見
方|つばめ投資顧問』栫井駿介)


プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立
鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事
した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第
2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラム
にてMBA取得。
なぜソフトバンクグループは激しく下がった?
ソフトバンクは持っている株式の時価に対して常に割安だとも言われてい
ます。それでも株価が下がる理由を説明します。

端的に言うと、この株価下落の最大の理由は、現在の流動性相場の終焉と
いうところにあると考えます。

まずこの株価の推移です。

今年の始めは調子は良く株価は1万円越えというところでしたが、それを
ピークに12月13日の終値では5,571円と、年初来から30%弱、ピークから
すると半値近くにまで下がっているわけです。

直近で相場が非常に荒れて、日本株は全体的に下がっているというところ
はありますが、それにしてもソフトバンクグループは大きく下がっている
と言わざるを得ない数字ではないかと思います。

原因はチャイナ・リスク
下落している要因として最大のものは、アリババの株価下落です。

中国最大のネット企業、中国におけるアマゾンのような会社ですけれど
も、ここの株価が下落していることが大きな理由としてまず挙げられると
思います。

それから直近で滴滴、中国のUverのような配車サービスの会社が米国の上
場廃止に至ったということもあります。

上記の2つからわかることは、中国のハイテク企業に対する政府による締
め付けが強まっているということです。

アリババに関しては、創業者のジャック・マーが中国政府を暗に批判する
ようなことを言ったことが大きな問題となって睨まれることになりまし
た。直近では独占禁止法の違反ということで巨額の罰金を徴収されて、一
時は四半期ベースで赤字になったということもありました。

滴滴もアメリカと中国の関係が悪化する中で中国政府に相談無しで米国に
上場したことが中国政府の中で問題になり、様々ないじめを受けて結局、
諦めて米国の上場を廃止しました。

ソフトバンクグループはこのような中国の会社に投資していますから、こ
れらの事例を見ればわかる通り、「チャイナリスク」を意識しなければな
らない状況です。


━━━━━━━━━━━            


◆アリババ時価総額は半減

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月14日(火曜日)弐
通巻第7160号   

アリババ時価総額は半減、センスタイムの香港上場も延期
  恒大集団は政府管理か。清華大学系の紫光集団も政府ファンド傘下に

 中国の市場はケンタッキー州を襲った竜巻ていどではない。猛嵐に見舞
われている。
 スペインに雲隠れした馬雲は、一説に欧州に隠した秘密口座を解約し、
資金を回収して、国家に上納するためであると囁かれている。
182億元(3276億円)の罰金は「独禁法」違反と問われたアリババ
本社が支払った。加えて馬雲の個人資産を毟る。恒大集団CEOの許家印
も、とうとう個人資産を根こそぎ剥がれ、いずれ無一文になるだろう。

現在、習近平政権が躍起となっているのは恒大集団が、頭金を受け取って
工事中断している物件を、さっさと完成させて購買者に入居させ、高まる
不満を抑えこむことだ。
同時に不動産暴落をなんとしても回避するために、15%以上の値引きを
するなと強要している。
だが、将来の暴落が見えているので、買い手が居ない状態である。

 頭金を支払い、ローンを組んでしまった不動産購入組、さらにはローン
支払いが途中の人々(暴落となれば、馬鹿馬鹿しくてローン返済どころで
はなくなる)など合計四億人、これが不動産暴動を起こす可能性が高いこ
とは、拙著(『ならず者国家・習近平中国の自滅が始まった!』、石平氏
との共著、ワック)などで何回か指摘してきた通りである。

 恒大集団は巧妙な手口で政府管理下にはいるだろうと予測される。海航
集団がうやむやの内にバラバラにされて政府系に部門売却したように、い
きなりのハードランディングは避けたいのだ。
清華大学系の紫光集団も政府主導で再建されると発表された。いずれも
が、事実上の倒産をそうでないかのように装い、惨状にいたるのを回避し
てきた。

 NY上場を蹴飛ばされたセンスタイムは、顔認証の大手だが、ウイグル
の監視という人権弾圧に使われたとして米国のブラックリストに載り、そ
れではと香港上場を目指した。12月17日にIPO(新規株式公開)が
予定されていた。

購買予約を済ませ、予約金を支払った投資家が夥しいが、三日前になって
突然、延期となった(アリババ傘下の「アント」と同様な唐突さである)。
 こうした異常事態は、まだ始まったばかりである。
      
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2306回】            
  ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港188)

  ▽
 関平を演じた董雲?は小顔で目鼻立ちはキリッとしていたが、喉に難が
あった。大柄ではなかったが引き締まった体つきからして、立ち回りを専
門とする武生がピッタリだったように思う。
 年齢は18、9歳だったろうか。こちらが日本人だと分かると、「あの
ね」と呼び掛けてきた。なんでも日本を旅行した際に覚えた日本語が「あ
のね」だったとか。ある時、「映画に出たから見てくれ」と。
題名も映画会社も忘れたが、孟景海と連れだってローマの街を歩き、トレ
ビの泉を背にして2人が「羅馬好大(ローマはでっかい)」と賛嘆の声を
上げたシーンが印象的だった。

 董雲?の演ずる「伐子都」の子都、「白水灘」十一郎、「三岔口」の任
堂恵なども良かったが、なかでも一番印象に残ったのは「鉄公鶏」の張家
祥。馬子に扮し敵の太平天国軍の陣中に乗り込み獅子奮迅の激しい大立ち
回り。最後は舞台中央で弁慶の立ち往生宜しく肩で息しながらに亮相(み
え)を切る。董雲?にとって最高の舞台ではなかったか。

 陸慶平も董雲?と同じく武生。身軽な動きは董雲?を凌いだが、いかんせ
ん体の線が貧相で大きな役柄は些か荷が重かった。?を演ずることもあっ
たが、胴間声にはほど遠く高温で細い声だっただけに、迫力が求められる
主役級の?には不向きだった。役者の数が少なくなるに従って老生を務め
ることもあった。それだけ器用だったということだが、やはり武生専門で
あって欲しかったものだ。

今から振り返れば1972年12月の皇都大戯院での公演が、あるいは春秋戯
劇学校が最も充実した陣容を誇っていた時代ではなかったか。
 それというのも1973年に入ってからの第六劇場を思い返すと、最紅(イ
チバン人気)の王雪燕の出演が極端に少なくなり、いつか気づかぬうちに
袁明珠に康玉釧も舞台から消えていた。
3人とも女性だが、王雪燕は旦、袁明珠と康玉釧は生の大黒柱だっただけ
に、公演できる演目が少なくなってしまい、カブリツキの戯迷連を落胆さ
せたことはもちろんだ。

だが禍転じてなんとやら。ある日の舞台の左袖に、「不日出塲 北方名
伶王登霖 自拉自唱」との布告が張り出された。
 当時の香港の常識では「北方」は中国大陸を指す。ということは、ある
いは中国から合法(ひょっとして非合法)で香港に移住してきた名伶(め
いゆう)の王登麟が、近いうちに出演する。しかも彼の特技は「自拉自
唱」、つまり京劇伴奏用の二胡である琴胡を拉きながら唱う──こう事前に
宣伝するのだから、やはり戯迷としては期待しないわけには行かない。

数日後、その時がやってきた。たしか最初のお目見えは「西遊記」の猪
八戒だったはず。「北方名伶」の看板を掲げるからには初演は孔明など大
きな役どころと思っていただけに、猪八戒とは意表を突かれた。大いに拍
子抜け。だが「北方名伶」の“惹句”は大袈裟に過ぎるものの、その軽妙洒
脱な身ごなしと台詞回しは日頃の第六劇場ではお目に掛かったこともな
く、新鮮な驚きだった。

やがて舞台中央に椅子が置かれ、琴胡を手に王登霖が唱いだした。扮装
は丑(どうけ)の猪八戒だが、唱はレッキとした老生であった。それだけ
に長い間女性が演ずる老生の芸に慣れてしまった戯迷連の耳は「納得の響
き」に満だったはず。

 王登霖が新たに加わったものの、王雪燕、袁明珠、康玉釧の3人を欠い
たままでは上演できる演目が限られてしまい、1973年後半辺りからは精彩
を欠いた舞台が続いた。

 マンネリ気味の舞台の下に陣取る戯迷連の間でも、「春秋戯劇学校の経
営が思わしくない」「パトロン陣が学校経営資金提供を渋っている」「粉
菊花校長も気力が失せた」「第六劇場での公演もこれまで通りにはいかな
いだろう」などの噂が囁かれるようになった。
《QED》
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)(承前)「ロシア革命の出来事に関する米国上院の公聴会
(1919年)の記録」(4)「ボリシェヴィキ軍の主力にはラトビア人と犯
罪者、さらに数万人の中国人。外国人労働者が革命軍の兵士となる。──赤
軍の中国人はフィンランドで森林伐採の苦力(クーリー)だった」
  
【ニューヨークのメソジスト教会牧師、ジョージ・A・シモンズ博士の証
言】−2
1907年秋から1918年10月6日まで、シモンズはペトログラードのメソジス
ト教会の院長としてロシアに滞在

ネルソン上院議員:レーニンとトロツキーの革命が起こった1917年11月、
あなたはどこにいましたか?
Mr. Simons:私はペトログラードにいました。
ネルソン上院議員:概要を教えてください。
Mr. Simons:極悪非道なテロが行われていたとしか言いようがありませ
ん。... ロシア人労働者の格好をして、膝まであるロシア製のシャツを着
て、つばの
下がった中折れ帽をかぶり、ニッケル製の眼鏡をかけていたので、姉から
は「ボルシェビキみたい」と言われていました。私は外に出て、人々の間
を歩き、彼らの会話に耳を傾けました。本を書くために、できるだけ多く
の情報を集めたかったのです。...庶民の間で、生の情報を集めようとし
ました。アジテーターが登場して、レーニンやトロツキーの話をすると、
群衆は「その通りだ」と言います。全くその通りです。そして、アジテー
ターがトラックで去った後に、他のアジテーターを乗せた別のトラックが
現れる。

ネルソン上院議員:そのアジテーターとは誰ですか? 労働者か兵士か?
どのような階級やコミュニティの人たちですか?
Mr. Simons:彼らはプロのアジテーターでした。ロシアの軍服を着ている
人もいれば、黒いシャツや作業着を着た労働者のような服装の人もいた。

オーバーマン上院議員:このテロの内容は何だったのか?
Mr. Simons:事実上、彼らの部下は全員武装していた。労働者たちは、資
本家を殺してプロレタリアートを玉座につけるという熱に取りつかれ、人
類の崇高な理想のための聖戦に参加している気分になっていた。彼らは声
高に主張し、その人たちに銃が与えられた。
彼らのスローガンを、大まかに訳すと「プロレタリアートの目的に対する
信頼は、労働者の手にあるライフルにある」。プロレタリアの武装化がな
ければ、革命は勝てなかったと思う。... 殺人が彼らの...何と言ったら
いいのか...明らかだった。- 切り札である彼らの宣言の多くは、極悪非
道な階級的憎悪だけでなく、殺人をも含んでいた。彼らは何週間にもわ
たってペトログラードやモスクワを捜索し、逃げ延びた将校たちを捕らえ
ようとした。多くの将校が逃げ場を求めて、連合国側に亡命したのです。

ネルソン上院議員:陸軍士官のことですか?
Mr. Simons:陸軍士官。彼らは家から家へと走り回った。中には「今晩泊
めてください」と言ってくる人もいました。彼らは「一晩だけ」と言って
きたが、私たちはそんなことで非難されたくないという単純な理由から、
承諾しなかった。

ネルソン上院議員:あなたは、彼らが武装して仕掛けていたテロについて
話しました。彼らが何をしていたのか教えてください。
Mr. Simons:赤軍は、人が有罪かどうかを調べることなく、その場で射殺
していた。何度も見たことがあります。私は、ボリシェヴィキ政権には多
くの犯罪者がいるという印象を持っていた。1917年の春、すべての裁判所
とその文書が破壊され、警察も同様に破壊された。
街中で大量の書類が運ばれているのを見た。火災で焼失した刑務所、拘置
所、裁判所の施設などから、何千人もの最悪の犯罪者が出てきた。
最悪の人物がボリシェヴィキの役職に就いていた。役職につけなかった者
は扇動者として利用され、武装してボリシェヴィキ軍の一員となった。ボ
ルシェビキとつながり、彼らの保護を受けながら、一軒一軒、強盗に入っ
ていった。そして、銀行が没収され、社会化され、国有化された。この3
つの言葉は、彼らの血まみれの強盗事件でいつも聞かされていた。
私は不動産の所有者として、教会の責任者として、様々な管理面で彼らと
付き合う必要があった。... ある夜、2人の武装した男がやってきて、私
が反ボルシェヴィキであると疑った。... この2人は彼らのロシア語の話
し方から、本当のロシア人ではなく、ラトビア人であることがわかった。
ラトビア人は、1905年の革命や1917-1918年の革命で最も暴力的な要素で
あったと思われます。

キング上院議員:ラトビア人は半年前のボリシェヴィキ軍の約25〜30%を
占め、中国人は5〜6万人、無法者{1}は約10万人で、その間にロシア人、
ドイツ人、オーストリア人が散らばっています。半年前の状況はこんな感
じだったのでは?
※{1}ボリシェヴィキによって刑務所から釈放された犯罪者たち。彼らは、
略奪の機会や高給、飢餓に苦しむペトログラードでの食糧供給の増加に誘
われて赤軍に入隊した。

Mr. Simons:それはかなり正確だと思います。捕虜収容所でボリシェヴィ
キ思想に感染したドイツ人やオーストリア人の捕虜が何千人もいた。この
事件を調査していたロシア人の話によると、昨年の8月の時点で、彼らは
「ボリシェヴィキ政権なんてどうでもいい」と言っていた。必要なものは
「沢山の食べ物、良い服」、そして-この言葉については謝罪します-「好
みの女性全員」。私がこれを繰り返すのは非常に難しいことですが、私は
キリスト教の司祭であり、あなたが証しを必要としていることを知ってい
ます。このように、不道徳な要素は例外的に強い。

ネルソン上院議員:ラトビア人とは? 彼らはロシア人とどう違うのか?
Mr. Simons:ラトビア人はリガ周辺の地域出身で、リガの人口のほとんど
を占めています。ドイツ軍が侵入し、バルト地方のボリシェヴィキ革命を
弾圧する
と、このラトビア人...は追放され、ロシア中央部に移動した。レーニン
とトロツキーは、大金を提供して彼らを利用した。ラトビア人たちは、ド
イツ人には全く同情せず、ロシア人にはほとんど同情しなかったが、ペト
ログラードやモスクワの通りで自分たちのやりたいことをする権利があっ
た。レーニンもトロツキーも、防衛のためにロシア人にではなく、ラトビ
ア人に頼ると言い、その言葉を守っている。また、ロシア人は一般的にラ
トビア人には同情しない。ロシア人の目には、ラトビア人はどの国籍や人
種よりも下に見えるのでしょう。
キング議員:中国人は赤軍の大部分を占めていましたね。
Mr. Simons:当時のフィンランド(独立宣言1917年12月6日)には、ロシア
の旧体制下で木の伐採などの肉体労働をしていた中国のクーリーが大勢い
ました。フィンランドの赤化運動が鎮圧されると、クーリーとも呼ばれる
この中国人が何千人もロシアの中心部に流れ込んできた。ペトログラード
ではたくさんの人を見かけました。
キング上院議員:先生、あなたの知識では、どこにも市民権を主張してい
ない中国、ドイツ、オーストリアの兵士、ロシアで捕虜になった人たち
が、ボリシェヴィキの軍事組織の中で多数を占めていると思いますか?
Mr. Simons:これらの要素がなければ、赤軍の核は形成されなかっただろ
うと思います。(PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)驚くべきことですね。中国人クーリーが数万もい
て、しかも赤軍の中枢の一要素であったとは!

  ♪
(読者の声2)「あの「赤穂浪士討ち入り」から318年」の意味。
 地政学的に日本は常に「鎖国」であったために、外国、異人との関係も
紛争も無かったため極めて独自の独断的な主観的なものが生まれ育った。
それは正にも負にも影響する。数日前、カルロス・ゴーン氏がレバノンか
らの「文句」を東京の外人記者クラブで述べられていた。
 20年ほど前、倒産した日産自動車をアッと言う間に再建し英雄と称えら
れ愛され、卑怯な日本人経営者によって、後ろから騙し討ちに逢い、牢屋
に閉じ込められ、冤罪に問われ、辛うじて不正な検察・司法から逃げ出し
た。日本では、政府、検察、報道が結託して人民の思想を操作しているの
で判らないが、世界では、日本は相変わらず「卑怯な不法な人権も法も無
い」野蛮な国だと言う証拠を見た。
 80年前の日本も同様で、「大本営発表」NHK朝日、国営洗脳機関が、人
民への「正しい情報、正しい思考」を植え付け、異論、反論を許さなかっ
た。戦況はいつも連戦連勝。
? ? ? ?
過去50-30年間も、同様に、人民は操作され、国の本質的問題は隠蔽・回
避され、瀕死の国体は膨大な赤字に飲み込まれる。解決の方法論さえ議論
されない。まして解決方法など、判らない、知らない。持ち主の不明な不
動産、塀も警備員もいない。隣人は悪人で無くとも誘惑される。
 318年前も同じような「統一的な見解、正義感、自己正当化」が行われ
ていた、と作家故堺屋太一氏がこの歴史的な事件について述べられてい
る。端的に言えば、そのような「自己を犠牲にし、大義のために計画的に
成果を納める、仇を討つ」
何故それが綿々と語り継がれて来たか、と言うと、御家断絶は当たり前
で、敵討などしているバカは居なかった。つまり現実には皆無であるの
で、希望的にそうあれたし、と言う心理に元ずく。つまり、日本の社会、
国、企業、その運営、個人の生活、全てが、赤尾浪士の反対の極にある、
と言う悲しい非倫理的な利己的で卑怯な自堕落な暮らしをしている。
 そこで例によって、自信を取り戻すべく、「日本は素晴らしい。世界は
日本の文化、政治、経済の仕方を学びたい。」と言うお題目を唱えて、人
民に、安心して俺たち指導者について来いと言う。同じ指導者が日本を狂
わせ破壊してきた。
 「鎖国日本」が世界の荒波を乗り越えるには、外敵を知る外人の船長が
必要になる。暇を持て余しているトランプ氏などが最適であるが、ゴーン
氏に対する
卑怯なおもてなし対応を見ているので、年棒100億円ほど差し上げても、
お断り、される。ゴーン氏の前任者とは、GHQ社長の故マッカーサー氏で
あった。酷い占領政策を取ったが、日本を共産主義国から守った、と言う
立派な功績もあった。せっかく親切に保存された国体を過去80年間継続し
て潰して来たのは、他ならぬ「国内の敵」売国奴指導者たち。人民は赤尾
浪士の劇を観てやっぱり日本人は素晴らしい、と自己満足。
(在米のKM生)

2021年12月22日

◆「台湾のために戦う」と

当然のごとく言えるようになった日本の進歩 :北野幸伯

かつては「タブー」に近い形で扱われていた台湾有事への「軍事介入」で
すが、昨今は政府要人が積極的な関与を口にするなど、流れは確実に変わ
りつつあります。そこにはどのような力が働いているのでしょうか。今回
の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリス
トの北野幸伯さんが、その理由を3つ挙げ各々について解説。さらに台湾
のために戦うことは日本を守ることにも繋がるとし、そう判断する根拠を
記しています。

「台湾のために戦うのは当然」今年日本に起こった根本的変化私たちは
今、「歴史の転換点」にいます。それで、「歴史的事件」が、続々と起
こっている。しかし、流れの中にいると、なかなか「歴史的事件が起こっ
ている」ことに気がつきません。たとえば今年7月、麻生さん(当時副首
相)がこんな発言をしました。

「(台湾で)大きな問題が起きると、存立危機事態に関係してきても全く
おかしくない。そうなると、日米で一緒に台湾を防衛しなければいけない」

要するに、中国が台湾に侵攻したら、日本はアメリカと一緒に、台湾を守
るために戦うと宣言しているのです。

もう一度書きます。

日本は、台湾を守るために、中国と戦争(戦闘)する。

これ、日本の副総理の言葉です(私がこの言葉をどう思うかは、後述しま
す)。

私は、この言葉にも驚きましたが、もっと驚いたのは、政治家、メディ
ア、国民の反応です。与党内からも野党からも、麻生発言を批判する声
は、ほとんど聞かれませんでした。「リベラル」といわれるメディアから
も、批判の声はほとんど聞こえませんでした。日本国民が大騒ぎした感じ
もしません。つまり、政治家もメディアも国民も「台湾有事の際、日本が
アメリカと共に、中国と戦うこと」は、「当たり前のこと」として認識し
ているということでしょう。
このことに私は、仰天したのです。
一昔前なら
この発言が、たとえば10年前にされていたらどうだったでしょうか?私
は、ものすごい麻生さんバッシングが起こっていたと思います。なぜ?
いわゆる「平和憲法問題」です。憲法9条に何が書いてあるか。

第九条

1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国
権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決
する手段としては、永久にこれを放棄する。

2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持し
ない。国の交戦権は、これを認めない。

これを理由にして、自民党リベラル、全野党、国民は大騒ぎしたでしょ
う。ところが、「台湾を守るために戦うのだ!」という麻生発言には、リ
ベラルの人たちも沈黙している。


         
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◆「反日日本人」たちが捏造報道

(文責 伊勢雅臣)

韓国人の「反日」は、「反日日本人」たちが捏造報道やトンデモ法理論で
火をつけた。

■1.西岡力教授の40年の戦い

「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」の会長が田口八重子さん
の兄・飯塚繁雄さん(83)から、横田めぐみさんの弟で同会事務局長だっ
た横田拓也さん(53)にバトンタッチされました。初代会長・横田滋さん
(めぐみさんの父親)が10年、飯塚さんが14年勤められた後での交代で
す。横田家二代に渡っての活動を続けなければならない点に、残酷な時間
の長さを感じます。

 家族会を支援する組織として「北朝鮮に拉致された日本人を救出するた
めの全国協議会(救う会)」があります。西岡力(つとむ)モラロジー道徳教
育財団教授が設立に加わり、2010年から10年以上も会長職を続けられてい
ます。

 西岡教授は朝鮮問題の専門家として、最近『日韓「歴史認識問題」の40
年: 誰が元凶か、どう解決するか」を出版されました。西岡教授は、この
40年間、拉致問題とともに、慰安婦問題、徴用工問題などに取り組まれ、
氏の発言は朝鮮問題に関しては最も拝聴すべきものと私は考えています。

 今回の著書は、西岡教授の40年にわたる左翼勢力の捏造報道との戦いを
克明に辿ったものですが、これを読んで、韓国の「反日」は「反日日本
人」が火をつけたものだという事がよく分かりました。


■2.反日活動は「反日日本人」の旗振りから始まっている

 今日の「慰安婦強制連行」や「徴用工」など韓国による反日活動の経緯
を概観すると、以下のようになります。

(1) 1982〜83年: 吉田清二と朝日の「慰安婦強制連行」証言報道
(2) 91年: 植村隆・朝日記者による金学順「被害者」証言報道
(3) 92年: 朝日による「日本軍関与文書」報道
(4) 92〜96年: 戸塚悦朗弁護士による国連での「性奴隷」訴え
(5) 95年〜: 和田春樹東大名誉教授らによる「統治不法論」訴え

 驚くべきは、これらの活動が、すべて「反日日本人」によって計画実行
されたものだということです。韓国官民は彼らの旗振りにしたがって、反
日外交を行い、国際社会で反日活動を展開しているのです。以下、上記の
5項目を順次、見ていきましょう。


■3.(1) 82〜83年:吉田清二と朝日の「慰安婦強制連行」報道

「従軍慰安婦」問題の発端は吉田清二による「軍命令にしたがって済州島
に行って女性たちを女子挺身隊として強制連行した」という証言です。
「女子挺身隊」とは大戦中の女性の勤労動員なのですが、これを「従軍慰
安婦」とねじ曲げて、でっちあげたのです。

 この吉田清二証言を世に広めたのは、朝日新聞の82年9月の記事でし
た。その後、吉田は著書『私の戦争犯罪──朝鮮人強制連行』で加害証言を
詳しく書きました。

 この証言は、歴史家・秦郁彦氏による済州島での調査結果から虚偽の疑
いが強まり、朝日新聞は30年以上も後の2014年に「虚偽だと判断し、記事
を取り消します」と表明しました。[朝日2014]

 確かに、当初はあまりにも突飛な証言だったせいか、朝日においても、
その後の慰安婦関連の記事は、せいぜい年に1本程度しか掲載されません
でした。ところが、91年になって朝日新聞は突然、大々的な「従軍慰安婦
キャンペーン」を始めます。慰安婦関連記事は91年に12本、92年13本と急
増します。

 このキャンペーンによって「女子挺身隊の名の下に、約20万人の朝鮮
人女性が動員され、うち5万〜7万人が慰安婦にされ、彼女たちは日本軍
が退却する際に放置され、多くが死んだ」などという途方もない説が広く
信じられるようになりました。


■4(2) 91年:植村朝日記者による金学順「被害者」証言

 このキャンペーンの一環でしょう、植村隆・朝日新聞記者(当時)が91年
8月11日に、韓国在住の元慰安婦の証言を「思い出すと今も涙 元朝鮮
人従軍慰安婦」「戦後半世紀 重い口開く」という見出しで記事を書きま
した。元慰安婦がメディアで証言したのは初めてで、大きな反響を呼びま
した。

 この記事で植村記者は、元慰安婦が「女子挺身隊」の名で「17歳の
時、だまされて慰安婦にされ、2,300人の部隊がいる中国南部の慰安
所に連れていかれた」と書きました。

 しかし4日後の8月15日、韓国のハンギョレ新聞は、この元慰安婦・
金学順さんがソウル市内で語った内容を、こう紹介しています。

__________
生活が苦しくなった母親によって14歳の時に平壌のあるキーセン検番(養
成所)に売られていった。3年後の検番生活を終えた金さんが初めての就
職だと思って、キーセン検番の養父に連れていかれた所が、華北の日本軍
300名余りがいる部隊の前だった。[読売,p54]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 金さん自身の「母親に売られ、養父に連れて行かれた」という証言の後
も、植村元記者は12月の記事でも「私と、友人は将校のような人に、中国
人が使っていた空き家の暗い部屋に閉じ込められたのです」と、さも日本
軍に強制連行されたように描いています。

 この記事を西岡教授は「捏造記事」と批判しました。それを2014年に吉
田証言が虚偽だと判明した後に、朝日新聞をすでに退職していた植村隆・
元記者が、西岡教授を名誉毀損だと訴えたのです。

 朝日は植村記事に関しては取り消し・謝罪していません。他人の本は虚
偽だとしても、自社の記事に関しては頬被りしていたのです。しかし、植
村元記者への批判が高まり、それをかわすために、西岡教授を訴えたよう
です。

 15年1月に提訴がなされ、19年6月に東京地裁で西岡教授の完全勝訴。
植村氏は上告し、20年3月にまた西岡教授の完全勝訴。植村氏は最高裁に
上告しましたが、21年3月に上告棄却という結果でした。植村記事が捏造
であるという西岡教授の批判は「真実性」がある、と日本の裁判所が認め
たのです。


■5.(3) 92年:朝日による「日本軍関与文書」発見記事

 慰安婦キャンペーンの最中、朝日新聞は92年1月11日、宮沢首相の訪
韓の5日前に1面トップで「慰安所 軍関与示す資料」と報じました。

「いよいよ軍が組織的に慰安婦強制連行を仕組んだ資料が見つかった」と
思わせるように仕組まれた記事でした。記事の中では「宮沢首相の16日
からの訪韓でも深刻な課題を背負わされることになる」と、「予言」まで
しています。その「予言」通り、ソウル市内で抗議・糾弾のデモや集会が
相次いで、宮沢首相は真相を調べる時間もなく、何度も謝罪をするはめと
なりました。

 しかし、そのその文書を良く読めば、悪徳業者が女性を騙したり、誘拐
したりする問題が多発しているので、「業者の選定をしっかりし、地方憲
兵警察と連繋を密にせよ」という陸軍省の慰安所に対する通知でした。
「軍による強制連行」とは正反対の、人道的な「関与」だったのです。

 こうして、強制連行の「実行犯」である吉田清治の自供、「被害者」で
ある金学順の証言、そして日本軍の「関与資料」と、「従軍慰安婦は日本
軍の組織的犯行」を「立証」する三点セットを朝日は揃えたのです。すべ
てが捏造か、誘導報道でしたが。

 今日でも韓国国民のほとんどは、「日本軍が従軍慰安婦を強制連行し
た」と信じ込んでいますが、そこから生まれる「反日」は、朝日新聞が火
をつけ、煽ったものです。


■6.(4)92〜96年:戸塚悦朗弁護士による国連での「性奴隷」訴え

 慰安婦問題を国連に持ち込んだのが、日弁連(日本弁護士連合会) で
国際的活動を担っていた戸塚悦朗(えつろう)弁護士でした。戸塚弁護士は
慰安婦に対して、「性奴隷」という用語をでっち上げ、NGOとして、執
拗に国連人権委員会などに働きかけました。

 氏は92年2月から96年2月までの4年間で18回、2ヵ月半に1回のペー
スで国連を訪問して、「性奴隷」説を訴え続けました。活動開始2年後の
94年3月、国連の人権委員会は「女性に対する暴力に関する特別報告官」
としてスリランカのラディカ・クマラスワミ女史を任命しました。

 クマラスワミ女史は旧ユーゴやルワンダで起きた女性への暴力など現代
の人権侵害を調べることを任務にしていたのですが、95年7月に提出され
た付属文書で慰安婦問題も取り上げ、慰安婦は「性奴隷」である、と明記
しました。戸塚弁護士の活動から、「性奴隷」という造語が国連文書にも
記載されたのです。

「性奴隷」という言葉によって、慰安婦問題はナチスのユダヤ人虐殺など
と同レベルの「人道に対する罪」に格上げされ、米国とEUの議会が「性
奴隷」という言葉を使って、日本を糾弾する決議を行いました。

 韓国政府は93年8月の「河野談話」で日本政府と手打ちをしてから、約
18年間、慰安婦問題を外交に持ち出していなかったのですが、韓国国会
も慰安婦決議を採択し、これらを根拠に韓国憲法裁判所が、2011年に「慰
安婦問題で韓国政府が日本政府に外交交渉をしないことは違憲だ」とする
判決を下し、再度、慰安婦問題を日韓間の外交問題にさせたのです。

 戸塚弁護士は、韓国憲法裁判所に意見書を出しており、判決はその意見
書を添付しています。そこでは、「性奴隷」は当時の国際法によっても人
道に反する罪として不法行為であり、その被害に対する補償請求権はいか
なる外交交渉によっても消滅しない、と主張しています。この凄腕の日本
人弁護士によって、韓国政府は慰安婦問題で立ち上がらざるを得ない状態
に追い込まれたのです。


■7.(5)95年〜:和田春樹東大名誉教授らによる「統治不法論」訴え

「従軍慰安婦」問題と並んで、韓国の反日のもう一つの柱が「徴用工」問
題です。この問題を煽ってきたのも、反日日本人でした。

 和田春樹東大名誉教授らは、日本の朝鮮統治を不法なものと位置づけ、
そのもとで行われた戦時労働動員も不法行為だから慰謝料請求権がある、
と1984年頃から主張し始めました。西岡教授は、この主張を「統治不法
論」と呼んでいます。

 彼らはまず村山富市政権下で、95年の「村山談話」を出させるという結
果を達成しました。しかし「村山談話」は和田教授らが目指した統治不法
論までは認めず、日本政府は韓国統治は両国の条約に基づく合法的なも
の、という従来からの姿勢は変えませんでした。

 和田教授らはその後も韓国の親北左派と連携を深めながら反日運動を続
けました。2010年、韓国併合100周年を迎え、和田教授らは日韓の知識
人約千人の署名を集めて共同声明を出し、菅直人首相に統治不法論に立つ
談話を出すように運動したがそれもぎりぎりのところで失敗しました

 しかし、これを契機に韓国の政界、言論界、学界の多くの人々が和田教
授らを「良心的日本人」として称賛し、「統治不法論」を日本政府に認め
させることを目標とする議論が噴出しました。

 その2年後、戦時労働者らが日本企業に賠償支払いを求めて提訴してい
た裁判で、地裁、高裁では原告敗訴判決を出していたのを、韓国の最高裁
判所である大法院の小法廷が、それを覆す差し戻し判決を下ました。初め
て韓国の裁判所が「統治不法論」を採用したのです。

 その延長線上で「統治不法論」を最大の論拠として18年10月と11月、新
日鐵住金と三菱重工の敗訴確定の大法院判決が下されました。そして、21
年1月には慰安婦に対しても、「統治不法論」を根拠とした判決が下され
ました。

「統治不法論」を認めることは、1965年の日韓基本条約と請求権協定が否
定されることを意味します。

 日韓基本条約は足かけ14年もかけて、日本の韓国統治は不法ではな
く、賠償すべき請求権は存在しないが、8億ドル(当時の韓国の輸出額の
20年分)もの無償援助、低利融資などの経済協力によって、「請求権に関
する問題が、・・・完全かつ最終的に解決された」と取り決めた条約で
す。[JOG(905)]

 韓国側が国際法も国際条約も無視したトンデモ法理論である「統治不法
論」に基づいて、日本企業から賠償としてその財産を没収したら、日韓関
係は完全に破壊されるでしょう。韓国は、民主主義陣営が築きつつある対
中包囲網の最も弱い部分ですから、そうなれば喜ぶ国はどこかは明らかです。


■8.「日本の集団徳性はこの程度」

 西岡教授の著書『でっちあげの徴用工問題』と『増補新版よく分かる慰
安婦問題』は韓国語に訳され、韓国で出版されています。韓国の反日左派
を批判した『反日種族主義』[JOG(1143)]の共著者・金容三氏は、前者を
読んでこう語っています。
__________
この本を書いた西岡先生の心情を、私はある程度推察してみたのです「本
当に韓国人たちはあまりにもひどすぎる。政府もそうだし、大法院もそう
だ。集団的な一種の精神疾患にかかっているのではないか」と感じるくら
いですよ。

私はこの西岡先生の本を読みながら、本当に辛かったです。われわれはこ
の程度でしかない国なのか。韓国の集団知性はこの程度の、ゴミ箱にしか
ならない状況なのか。[西岡、3400]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 確かに、韓国の反日活動は、すべて「反日日本人」による捏造記事やト
ンデモ法理論に基づいています。「韓国の集団知性はこの程度」と嘆く金
容三氏の辛い思いは理解できます。

 しかし、日本人の方も、平気で捏造記事を書いたり、トンデモ法理論を
でっちあげているわけで、我々日本国民は「日本の集団徳性はこの程度」
という辛い思いをもたなければならないのです。

 それは一部の「反日日本人」の仕業ですが、我々大多数の国民も「我関
せず」と西岡教授の批判活動を広く支持せずに、彼らに言いたい放題、や
りたい放題させてきた、という、徳性の欠如は痛感しなければなりません。


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◆プーチン大統領はウクライナに侵攻するか

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月14日(火曜日)
通巻第7159号 

 プーチン大統領はウクライナに侵攻するか
   NATO入りを希望するゼレンスキーのウクライナに危機感

 日本のメディアは、のほほんと対岸の火事視しているが、NATO諸
国、旧東欧諸国は気が気ではない。明日にもウクライナがロシア軍の戦車
に押しつぶされるかもしれないからだ。
 ウクライナはまだNATOのメンバーではないので、条約第五条の共同
防衛は適用されず、西側諸国が軍事支援をする可能性はほとんどない。

2014年のクリミア半島併合のときも西側は呆然と傍観した
2008年のグルジア侵攻も、あれだけ米国やNATO諸国がサアカシビリ大
統領の肩を持っておいて、軍事的には何もしなかった。その日、2008年8
月8日は北京五輪開会式。プーチンは平然と北京にいてにこやかに胡錦涛
と握手していた。

 現時点でウクライナの四方をロシア軍9・5万が囲み、いつでも侵攻でき
る準備を整えている。軍事的威嚇を背景にプーチンは西側に「ウクライナ
がNATOに加わらないことを確約せよ」と迫っている。軍事的威嚇にし
ては、軍配備の規模が大きすぎる。

 ウクライナの国民過半がNATO加盟を希望し、最初は態度曖昧だった
ゼレンスキー大統領も、最近は明確にNATO加盟を打ち出している。ウ
クライナには西側の価値観を共有する人々が多い。

スティーブ・パイファー前米国ウクライナ大使は分析する
 もしロシアがウクライナを侵攻した場合、(1)ロシアの国際的孤立は
避けられず(2)西側の制裁が強化され、(3)NATOは軍備強化に動く
だろう。

 またウクライナ軍とて勇敢に戦うだろうから、ロシア兵にも相当の損害
が出るだろう。
 にもかかわらずプーチンがウクライナ侵攻に踏み切るとなれば、ロシア
史に偉大な指導者としてのレガシーつくりを意図することになる、とパイ
ファー大使は続けた。

      
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)ある動画で、藤井聡先生が日本の強さの一つとして、アウ
フヘーベン力を挙げておられました。これを聞いて、私は我が意を得た
り!と思わず膝を打ちました。
このアウフヘーベンとは、皆さんもご承知の通り、ヘーゲルの弁証法にお
ける高レベルの対立物の統一のあり方をさします。
 ところが弟子のマルクスは、このヘーゲルの弁証法を唯物弁証法へと改
良した
と称して、対立物の統一を破壊して対立を固定化してしまいました。
このことは、ヘーゲルが死んだ論理学」と批判していたあれかこれかの形
式論理学へと実質的に回帰することに外なりませんでした。
 また観念論を否定して唯物論だけにすること自体がすでに弁証法を否
定・破壊す
ることになります。そればかりでなく、ヘーゲルは観念論と唯物論の両者
の統一こそ
が学問的立場だとしていましたから、これは学問を破壊することにもなり
ました、
 これによって、人類の認識の発展が阻害されて、今でも人類の支配的な
思考パター
ンは、ヘーゲルが批判した「死んだ論理学」のママに留め置かれることに
なってしま
いました。その結果、たとえば国家主義・全体主義と民主主義との対立
も、統一され
ることなく対立のまま固定化され、人類の認識は別次元へとレベルアップ
できないま
まになっています。

 学問の本家本元である西洋において、こうしたつまづきによって学問の
発展が歪められていった一方で、地球の反対側の遠隔地において、驚くべ
きことに、ヘーゲルの学問を、ヘーゲルから全く独立に、ヘーゲル以前か
ら見事に実践していた民族・国家がありました。それが言うまでもなく日
本です。天皇という国家の客観精神をおしいだく国家の萬世一系の人類最
長の歴史は、まさにヘーゲルの国家論の正当性・正統性を実証する実例で
あり、その国民のアウフヘーベン力は、国家主義と民主主義とを弁証法的
に統一して、公と私とを状況に応じて見事に使い分ける柔軟性を主体的に
持ち合わせていました。
 その他に、日本がアウフヘーベン力を持っていた例証として挙げられる
のは、まず、大和言葉と漢語をアウフヘーベンして作られた日本語のもつ
弁証法性であり、神の中の神アマノミナカヌシと八百万の神との弁証法的
統一および、神仏習合という事実が挙げられます。

 問題は、この日本のもつヘーゲル的な学問性が、西洋で起きたことと同
様に、日本でもマルクスによって破壊されてしまったことです。もともと
学問と親和性があった
日本の学者たちが、マルクスにコロッと騙されてしまって折角の日本が自
然成長的に持っていたヘーゲル的な学問性が、すっかり置き換えられてし
まっている現実があることです。
 戦後の日本がすっかり変質してしまったのは、GHQによる自虐史観教育
もさることながら、マルクスのヘーゲルもどきの非学問的な虚像を信じ込
んでしまった日本人が
たくさんできて、彼らが自発的に日本の学問手kな伝統・文化を破壊しよ
うとしていることです。そしてその影響は、いまだに衰えていないで、日
本の再生を阻んでいる
ことは深刻な問題だと思います。

 アウフヘーベン力のある日本の神道は、神と人間とを連続性においてと
らえています。ヘーゲルもまた、神が人間になり、人間が学問の体系化を
通じて神となって世界を創造していく道を説きました。これに対して、ア
ウフヘーベン力のないマルクスとキルケゴールは、マルクスは唯物論の立
場から、キルゲゴールは観念論の立場から、神と人間とを絶対的に区別す
る一神教の立場から、神を冒涜するものだと強烈に批判しました。

 その結果、人類は対立を克服する術を見失ったまま、学問を破壊したグ
ローバリストの非学問的な扇動にふりまわされ、破滅の道を人類は歩まさ
れています。人類の歩みを正常な軌道に戻すためには、もともとアウフ
ヘーベン力を持っていた日本が、学問の復権とともにそのアウフヘーベン
力を目的意識的・学問的に取り戻して、日本を再生して人類の敵であるグ
ローバリストとの戦いに勝利する必要があります。
 その意味で、日本の強みはアウフヘーベン力にあるとする藤井聡先生の
言葉の意義を、より深く自覚する必要があると思います。(稲村正治)
   ♪
(読者の声2)「(承前)「ロシア革命の出来事に関する米国上院の公聴
会(1919年)の記録」(3)」
 居住が制限されていたペトログラードに大量に出現したユダヤ人と革命
を支援するドイツ革命には資金、武器、大衆を扇動するアジテーターが必要
【ニューヨークのメソジスト教会牧師、ジョージ・A・シモンズ博士の証
言】−1
1907年秋から1918年10月6日まで、シモンズはペトログラードのメソジス
ト教会の院長としてロシアに滞在

Mr. Simons:ケレンスキーは、ロシア兵の気勢を上げるために前線を回る
ことに多くの時間を費やしていました。トロツキーの足跡をたどって、
ニューヨークのlower East Sideから何百人ものアジテーターが現れたと
言われていました。驚いたことに、そのような人たちが何十人もネフス
キー大通りを歩き回っていたのです。私たちは最初からすべてのことにユ
ダヤ人[イディッシュ語]の要素が強く含まれていることに驚かされまし
た。そして、いわゆるボルシェビキ運動の扇動者の半分以上がユダヤ人で
あることがすぐに明らかになりました。

ネルソン上院議員:ユダヤ人?[Hebrews?]
Mr. Simons:彼らはユダヤ人(ヘブライ人)で、背教者のユダヤ人
[apostate Jews]でした。私はユダヤ人に対して何も言うことはありませ
ん。しかし、私はこれがイディッシュ語[Yiddish]であり、その拠点のひ
とつがニューヨークのイーストサイドにあると確信しています。

ネルソン上院議員:イディッシュ語はヘブライ語とは違うのですか?
Mr. Simons:ドイツ語です。混合した構成になっています
ネルソン上院議員:ヘブライ語とドイツ語が混ざっていますよね。
Mr. Simons:スラブ語、ロシア語、ポーランド語などがあります。英単語
が入っている場合もあります。ニューヨークのイーストサイドで話されて
いるイディッシュ語には、かなりの英語が含まれており、ペトログラー
ド、モスクワ、ワルシャワ、オデッサで話されているイディッシュ語に
は、かなりのロシア語が含まれています。

ヒューム少佐:[レーニンのこれまでの活動について質問する]
Mr. Simons:私はレーニンのこの時期の経歴には全く関心がなかった。私
が知っているのは、彼がドイツ帝国政府から特権を与えられ、緊急にドイ
ツを経由して、一刻も早くロシアに渡ろうとしたことだけです。開戦前、
ロシアが戦争に突入する前に、工場でのストライキを組織するために、サ
ンクトペテルブルクの一部の労働者リーダーの口座に、何十万ルーブルも
振り込まれていたという情報があり、それは事実です。
ペトログラードやモスクワなど、ロシアの中心部にある多くの工場は、イ
ギリスやドイツの資本によって支配されていた。ドイツがロシアを経済的
に弱体化させるために、ひどいストライキの痙攣に巻き込もうとしている
のは明らかだった。私はペトログラードの国家生活の中で高い地位にある
人に話を聞いたが、彼らは証拠があると言った。この事件は、ロシアのマ
スコミにも取り上げられ、当然ながら強い反ドイツ感情を呼び起こした。

ウォルコット上院議員:あなたの意見では、ニューヨークのイーストサイ
ドから来たこれらの要素がなかったら、ボリシェヴィキ運動は失敗してい
ただろうと、これは私にとって非常に興味深いことで、もしそうであれば
非常に大きな意味があります。...このことの例外的な重要性に鑑みて、
イーストサイドからのこれらの人々の存在がボリシェヴィキ運動の成功に
貢献したと信じる根拠を、具体的に教えていただけますか?

Mr. Simons:ある人物から得た驚くべき情報によると、1918年12月、ペト
ログラードのいわゆる北のコミューン(アプフェルバウム[ジノビエフ]氏
の下での
ソビエト政権の一部)では、338名の政府メンバーのうち、本物のロシア人
は16名だけで、残りはユダヤ人でした。スモリヌイ学院(元は貴族の女学
校)にある
この北部コミューン政府の265人のメンバーは、ゴードン教授と名乗る黒
人の一人を除いて、ニューヨークの lower East Sideから来ていた。...
アメリカに
戻ると、ボルシェビキのプロパガンダ担当者は、ほとんどがユダヤ人、つ
まり反逆者のユダヤ人であることがわかりました。私は、ニューヨークの
東15番街7番地にある、いわゆるPeople's Houseに行ったことがあります
が、ここもRand School of the Social Sciencesを名乗っています。この
12週間ほどの間に、少なくとも6回は訪れて、彼らの文献を購入していま
す。私がこれまでに見た中で、政府に対する最も扇情的な文献であり、そ
こで出会った20人のうち19人がユダヤ人でした。

ウォルコット上院議員:ニューヨークからのアジテーターたちの登場は、
現地では予想外だったかどうか、言えるでしょうか。群れをなして一斉に
現れたのか、それともずっと身近にいたが、今になって現れたのか。
Mr. Simons:上院議員、1917年冬の大革命の直後、ベンチや木箱などの上
に立って、口が渇くまで演説している何十人ものユダヤ人がいたことに感
銘を受けました。私はよく姉にこう言いました。
「これはいったい何なんだ? すべてがユダヤ的に見える」
ご存知のようにペトログラードにはユダヤ人の居住が制限されていたの
で、以前はユダヤ人はほとんどいませんでしたが、革命後にはユダヤ人が
殺到しました。扇動者のほとんどがユダヤ人だった。彼らに不公平感を与
えたくはないが、私はユダヤ人を見れば大体わかります。

オーバーマン上院議員:彼らは反逆のユダヤ人ということですか?
Mr. Simons:背教者のユダヤ人、そうですね。
ウォルコット上院議員:バプテスマを受けた(キリスト教に改宗した)ユダ
ヤ人ということですか?
Mr. Simons:いいえ、違います。
ウォルコット上院議員:「背教者」という言葉はどういう意味ですか?
Mr. Simons:背教のユダヤ人とは、自分の父や祖先の信仰を捨てたユダヤ
人のことです。

オーバーマン上院議員:あなたが話していたゴードンというアメリカ出身
の黒人を知っていましたか?
Mr. Simons:私は彼を知っていました。彼は、エストニア人の、いわゆる
ロシア人女性と結婚したいと言って来た。彼が彼女と一緒に暮らしたのは
とても短い期間だった。

オーバーマン上院議員:彼はどこから来たのですか? それを知っていま
すか?
Mr. Simons:彼はアメリカから来ました。彼はボクサー[レスラー]で、体
育やボクシングなどの教授として推薦され、一時期はペトログラードのア
メリカ大使館で門番をしていました。

オーバーマン上院議員:彼はボリシェヴィキと一緒にいたのですか?
Mr. Simons:それが彼の最後の消息です。

ネルソン上院議員:あなたは、トロツキーとレーニンがドイツの支配下に
あり、ドイツ人の望むように行動する準備ができていたと思いますか?
Mr. Simons:私は、ボリシェヴィキに仕えている人たちのほとんどが、本
当の意味で確信を持ったボリシェヴィキであり、中にはそうでない人もい
ますが、彼らのほとんどは公然と連合国に反対し、イギリスに憎しみを抱
き、ドイツに同情していると考えるようになりました。これは、ずっと前
からわかっていたことです。(続く)
  (PB生、千葉)

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