頂門の一針 6215号
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2022(令和4年)年 7月31日(日)
朝日新聞の大罪:高山 正之
とんだ藪蛇。安倍元首相:高野孟
「政界工作」の悪質手口:新 恭
カリスマ性ゼロ、教養の浅薄さ:宮崎正弘
重 要 情 報
身 辺 雑 記
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頂門の一針(まぐまぐ)
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朝日新聞の大罪
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高山 正之
【変見自在】
戦後間もないころまでは朝日新聞はまともだった。
米軍が進駐してきて一日120件も起きた米兵の強姦や略奪を、顔をし
かめながら報じた。彼らは万年筆や腕時計もかっぱらうからと注意も喚起
した。
ニッポンタイムズは「同じ軍政なら日本軍の方が余程まし」とも評した。
朝日は鳩山一郎に原爆について書かせ、昭和20年9月15日付で掲載し
た。鳩山は「原子爆弾は病院船攻撃や毒ガス以上の国際法違反行為で戦争
犯罪だ」と断じ「米軍将兵は被爆地に行ってその惨状を見るがいい」と厳
しく論難した
GHQが「日本軍がマニラ市民を大虐殺」という記事を強制掲載させる
と、編集局は「米軍の砲爆撃下でどうすれば10万人を犯し殺せるのか」と
反発。
「証人もいる」「検証すべきだ」と記事に付記した。
この2件がGHQを怒らせ、発行停止命令が出ると「連合軍の忠実な
犬」を志願したと一般に言われる。
いや寝返っただけでなく積極的に「日本を捨てた」という見方もある。
実際、GHQが去った後も朝日は日本を貶めるのをやめず、日本人の側
に立とうとはしなかった。
ではどこに行ったか。例えば朝日ジャーナルの巻頭を書き続けた森恭三
や広岡知男は毛沢東に生きる道を選んだ。
広岡は毛のために本多勝一に真実の一片もない「中国の旅」を書かせて
日本人を蔑んだ。
秦正流と渡辺誠毅はソ連についてひたすらスターリン万歳を唱えた。
編集局も支那派とソ連派が険悪になったが、ただ日本叩きでは協調した。
渡辺が社長をつとめた80年代には、文部省教科書検定で「日本軍の華北侵
略が進出に書き直された」と大騒ぎした。
続けて「南京大虐殺はあった。先陣の都城連隊がやった」と生首ごろご
ろの写真付きで掲載もした。
さらに煙もくもくの写真付きで「これが毒ガス作戦」の特ダネも載せた。
三本ともガセネタで、しかも嘘がバレても朝日は訂正すら出さなかった。
一方、笠信太郎は特派員時代の知り合いアレン・ダレスのツテでCIA
に潜り込み、GHQの残した「ウォー・ギルト・インフォメーション・プ
ログラム(WGIP)を忠実に紙面化し続けた。
その間、森恭三の朝日ジャーナルは毎週25万部を売って学生を煽った。
60年安保では10万学生をして国会に突っ込ませ、樺美智子を死なせた。
革命前夜の雰囲気になると笠信太郎は日本の赤化を好まない米国の意を
即座に体した。
毎日、読売、産経など在京7社編集局長を呼び「暴力を排し議会主義を
守れ」の共同社説を掲載させた。
各社は朝日の後ろに毛沢東やソ連がいるのを知っていた。でも最も大き
い存在が米国だということも知っていた。笠の言葉は米国の言葉だった。
世間は驚く。朝日ジャーナルで革命を煽って土壇場で梯子を外すのかと。
朝日には日本などおちょくり貶める対象ではあっても、とっくに捨てた
国だ。梯子外し? それがどうしたくらいの感じだった。
そんな朝日の対極に登場したのが安倍晋三だった。
元首相は朝日が吉田清治に語らせた慰安婦の嘘を暴き、それを公認した
河野談話を事実上反故にした。
朝日が護持したWGIPの日本語版となる村山談話も「日露戦争に勝っ
てアジアの植民地の人々を勇気づけた日本」を語る安倍談話に差し替えた。
朝日は怒り、ソ連派も支那派も米国派も一致団結して安倍退治に乗り出
した。
本田雅和が「NHK番組改変」の嘘を書き、星浩が戦時の性奴隷を追及
したがブーメラン効果というか木村伊量の首が飛んだ。
大阪社会部がもりかけ疑惑を捏造したが、」これも朝日に撥ね返って
140億円の経常赤を出した。
空しく「安倍死ね」の罵詈を浴びせていたら、それに乗った狂気が飛び
出した。
どうせ先もない。殺人教唆でパクられる前に廃刊したらどうだ。
出典:『週刊新潮』令和4(2022)年8月4日号
【変見自在】朝日新聞の大罪
著者:高山 正之
〈新潮社編集部より〉
高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。
『変見自在バイデンは赤い』(定価1650円)絶賛発売中。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
『週刊新潮』採録
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とんだ藪蛇。安倍元首相
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高野孟
とんだ藪蛇。安倍元首相「国葬」決定で岸田首相が踏んだ“虎の尾”
9月27日に日本武道館で行われることが決定した安倍元首相の国葬を巡
り、賛否両論が噴出しています。このような状況となることは容易に予想
できたはずの岸田政権は、なぜ安倍氏を国葬で送る決断を下したのでしょ
うか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリス
トの高野孟さんが、岸田首相の「即決即断」を藪蛇とした上でその理由を
解説。さらに海外メディアの報道を紹介しつつ、国内外に良からぬ影響を
与えかねない国葬決定に対して危惧を示しています。
プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告
会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経
ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイ
ダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授
に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県
鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。
藪蛇となった岸田首相主導の「国葬」決定/岸・安倍一家3代の統一教会
との癒着に向けられる世間の冷ややかな目
安倍晋三元首相を「国葬」に付そうという岸田文雄首相の珍しく独断専
行・即断即決的な決定は、どうも拙速だったようで、週刊誌だけでなく一
般紙も含めメディアは一斉に、岸信介元首相以来3代に及ぶ統一教会=国
際勝共連合との深い癒着関係の探究に焦点を合わせている。それを見て、
最初は遠慮がちに様子見していた言論人たちも次第にはっきりと疑念を表
明するようになり、野党も立憲民主まで含めて「反対」姿勢に傾いてい
る。国会前では市民の反対デモも起きていて、まさに藪を突いて蛇を出す
の有様となった。
放っておけばよかったのに
推測するに岸田は、参院選で大勝を得た高揚感の中で、事件現場に設けら
れた献花台に長蛇の列が出来たり、ブリンケン米国務長官が早速飛んで来
たのをはじめ各国首脳から弔意が寄せられたりした様子を見て、「これは
行ける!」と判断したのだろう。官邸を通じて内閣法制局に「国葬」を打
てるだけの何らかの法的根拠を見出すよう指示した。
安倍は自民党にとっても極めてアンビバレント(両義的)な存在で、確か
に首相としての在任期間最長という記録は一目も二目も置かざるを得ない
が、それでいて改憲も拉致も北方領土もアベノミクスも口数ばかり多い割
には何の成果もないという虚しさは覆い難く、それどころかモリ・カケ・
サクラなど答弁が嫌で国会も出来るだけ開かないようにするという卑劣さ
も被さって、まあウンザリしながらも腫れ物扱いで付き合ってきたという
のが本当のところだろう。本人にもその党内の空気は痛いほど分かるか
ら、わざわざ最大派閥の会長に就いて現役性を誇示し、核共有への踏み込
みや防衛費2%目標などをあたかも大長老が現内閣に“指示”を下すがごと
き口調で公言したりして、必死で体面を繕ってきた。
その危ういバランスを思えば、こんな不幸な亡くなり方をしたとはいえ大
騒ぎせず、せいぜいが大平正芳や岸信介など多くの首相経験者の時と同じ
「内閣・自民党合同葬」程度にして粛々と済ませればよかったのだ。とこ
ろがこれを政権浮揚の一大行事に仕立ててやろうかという岸田の政局思惑
が絡んで「国葬」という無理な設定に突き進んだ。
どこぞの川柳欄に「国葬に閻魔が呆れる嘘の数」という秀句があったが、
まさに岸田は閻魔まで起こしてしまったのである。
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「政界工作」の悪質手口
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新恭(あらたきょう)
日本国民ダマし韓国へ数百億円の上納金。統一教会「政界工作」の悪質手口
与党現役議員による衝撃的なリークでもその繋がりの強固さが証明され
た、旧統一教会と自民党。一宗教団体にすぎない旧統一教会は、いかにし
て政権与党と深い関係を築いたのでしょうか。今回のメルマガ『国家権
力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、
彼らの巧みな政界工作の手口を紹介。さらに日本だけを金集めのターゲッ
トとする旧統一教会の理解に苦しむ理屈を取り上げ批判するとともに、そ
のような団体から選挙援助を受ける政治家に対して苦言を呈しています。
日本からの収奪を許した政治家と統一教会の腐れ縁
筆者の知人が、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に勧誘され、危う
く入会しそうになったときの経験談を話してくれた。知人は60歳を少し過
ぎた女性である。
ある日、信号待ちをしていたら中年の女性に声をかけられた。「何か悩み
ごとありませんか?」「幸せになる自己啓発セミナーをやっていますの
で、参加しませんか」
人のよさそうな女性だったので警戒もせずついていった。歩いて数分のと
ころに小さなビルがあり、セミナー会場はその4階だった。壁に文鮮明、
韓鶴子夫妻の写真が飾られている。後でわかったことだが、そこが教会の
支部だった。
驚くことに、その中年女性は「安倍首相も信者なのよ」と言っていたのだ
とか。その時期はあやふやだが、3年くらい前ではないかという。
だとすれば、安倍氏が教会の別組織「UPF」(天宙平和連合)にビデオ
メッセージを送った2021年9月12日よりはるかに前から、安倍氏の名前は
統一教会の広告塔として使われていたことになる。
安倍元首相はなぜそれほどに教会から仲間意識を持って見られていたのだ
ろうか。その謎を解くには、統一教会が行なってきた政界工作に目を向け
る必要がある。
第1次安倍政権で首相秘書官をつとめた井上義行氏は、統一教会の全面支
援を受け今回の参院選(自民党全国比例)に当選した一人である。
井上候補は事件の2日前の7月6日、さいたま市文化センターの大ホールで
開かれた教会関連団体の集会「神日本第1地区 責任者出発式」に参加
し、挨拶に立った。そのさい、教会の幹部が次のように紹介すると、井上
氏は割れんばかりの拍手を浴びた。
「うちの教会、うちの組織もたくさんの問題があります。この問題を支援
してくださる方が井上義行先生でございます」「井上先生はもうすでに信
徒になりました」
至れり尽くせり。統一教会が政治家を「全面支援」するときには、そんな
感じらしい。つまり、教会組織が集票マシンとなるだけではなく、政治家
のもとに秘書や選挙スタッフを派遣し、彼らの信仰心を推進力に、支持す
る候補者の勝利をめざすのだ。無報酬でも寝食を忘れてがんばる人々を派
遣してくれるのだから、候補者にとって、これほどありがたいことはない
だろう。
もちろん、統一教会となんらかの関わりがあるのは、井上氏だけではな
い。日刊ゲンダイが、ジャーナリスト・鈴木エイト氏の調査をもとに「旧
統一教会と関係のある国会議員」として報じたところによると、議員また
は秘書の教会イベント出席や祝電などを公開資料で確認できたのは112人
におよぶ。そのうち自民党議員は98人で、多くが第2次安倍政権以降、大
臣や副大臣、政務官などに起用されている。
しかし、政治家と統一教会の関係は、ほとんどメディアで報じられてこな
かった。
合同結婚式や霊感商法の問題がテレビ番組を賑わしたのは1980年代から90
年代にかけてだが、94年の松本サリン事件、95年の地下鉄サリン事件でオ
ウム真理教がクローズアップされてからというもの、統一教会に対するマ
スコミの関心は急速に薄らいだ。
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カリスマ性ゼロ、教養の浅薄さ
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)7月26日(火曜日)
通巻第7414号
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カリスマ性ゼロ、教養の浅薄さ。嘘の情報しか入らない孤独
習近平はいずれ中国現代化の成果をすべて破壊するだろう
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重慶にはよく行った。山あり谷あり。奇岩、高い崖の間に深い谷間、天
然の要害都市だ。古代の「巴」という王朝は、この谷間のような空間に成
立した。
現代では、孫悟空が空を飛ぶように崖と台地を高い鉄塔を組んだ道路が立
体的につなぎ、未来都市のような空中回廊のごとき建築構造物の塊となっ
た。メトロよりモノレールが発達し、橋が交通渋滞の原因。高速道路が無
数に交錯する。
四川省の名物は麻婆豆腐。猛暑で湿気が強く、食べ物は腐りやすいから
猛烈に辛い香辛料を使用し、味をごまかす。重慶人は火鍋が得意。何回か
食べたが、なじめない。胃袋がよじれる。
巴という古代王国は太陽信仰、成都の北で発掘された三星堆遺跡は古代史
常識をがらりと変えた。中華四千年の歴史というのは黄河文明史であり、
黄河より遠大な長江には、もっと古い文明があった。河母都遺跡などが戦
後しられるようになった。
地形的には嘉稜江に幾本もの河が合流し、三峡ダムが近いため長江の運
搬ターミナルとしても重要な戦略拠点である。駐在員こそすくないが重慶
には日本領事館も置かれている。
蒋介石はこの重慶に臨時首都をおいて、終戦後は共産党と延々と「国共
合作」の交渉を行った。会談の場所は重慶に残っているが、蒋介石は最後
に毛沢東に巧妙に欺された。重慶は喜びが重なるという意味で政治都市と
しての機能を果たした。
1997年、この重慶市が四川省から分離独立し「特別市」扱いを受け
る。人口が3100万、北京、上海、天津とならぶ四大重要拠点、した
がって重慶市党委員会書記は、共産党に序列でも高位、現在は習近平の茶
坊主、陳敏爾がトップに居座っている。そのまえは共青団のホープといわ
れた孫政才が赴任したが、醜聞に巻き込まれ、失脚した。
前置きがながくなった。
重慶市書記として薄煕来が大連市長から商務部長をへて赴任したのは
2007年だった。筆者はたまたま、重慶を二回ほど連続して取材したタ
イミングと重なり「唱紅打黒」の現場を何回も見たのだ。
公園に市民が集まってジャズや社交ダンスにふけるのではなく革命歌を
唱う。ぎこちない合唱団の時代錯誤、薄気味が悪いが、共産党員は競って
歌声大会に邁進した。というのも、薄煕来が奨励し、これが「共同富裕」
の合い言葉となって、個人的野心を実現し、政治局常務委員を狙ってい
た。当時のチャイナウォッチャーの間では、長身でハンサムでカリスマ性
に富んでいた指導者として薄の政治局常務委員入りは確実と読んでいた。
▲クーデタ未遂、公安vsマフィア
当時の政治情勢をいえば、習近平なぞ、「どこぞの馬の骨」でしかなく、
対比的に同じ太子党でも、薄煕来には、明らかなカリスマ性があった。薄
は薄一波の息子、かたや習は習仲勲の息子で、ともに親の七光りで異例の
出世街道にあった。薄が先輩格であり、習は兄貴分として仰ぎ見ていた。
薄は大連市長から遼寧省省長、2004年に商務部長。そして07年に重
慶特別市書記に栄転し、マフィアを相手に綱紀粛正、反腐敗キャンペーン
で地元やくざをかたっぱしから逮捕し、重慶市民の喝采をあびた。大連か
らひきつれてきた公安局長の王立軍が大活躍し、実際にマフィア十数名を
処刑した。
この王立軍が、土壇場で薄煕来を裏切り、成都の米国領事館に機密書類と
ともに駆け込んだ。亡命を希望したが、オバマ大統領は決断が出来ず、多
くの権力闘争の機密が漏れて、薄は立場を失った。
2011年に薄煕来は夫人の谷開来が英国人を毒殺したことがばれ、突
然、失脚した。カリスマに飛んだ指導者が消え、木偶の坊のように体格だ
けは良い男が、院政を敷いていた江沢民の眼鏡にかなった。この間に北京
ではクーデタ未遂事件が起きたというが、戦車が動いたのは事実で、それ
がクーデタだったのか、どうかは謎である。
しかし習近平は僥倖に恵まれた。最大のライバルだった薄が不在となっ
て、権力基盤を固めるには、反腐敗キャンペーンという武器を浸かって政
敵を潰していく。最大最強の協力者が王岐山だった。
しかし軍と公安をてなづけたとはいえ、習近平に何かがかけている。
それは、カリスマ性だ。薄煕来にはあった。安倍元首相には強いオーラが
あったという人が多い。トランプにもカリスマ性があり、オーラを感じた
人は多いだろう。いまのバイデンにはない。
過去十年の習近平のパフォーマンスを映像で追う限り、まるでオーロがな
いことに気がつくだろう、また教養のかけらを感じさせない。
偉そうに思想をかたるときなど、薄気味が悪く鳥肌がたつ。個人崇拝だけ
を求め、中国の夢をたたえるとき、ぞっとするものを感じないか。
江沢民の三個代表論も、胡錦濤の科学的発展観も、何が何だか正確には分
からないが、市場経済を発展させ、中国人の生活水準を豊かにしようとし
ていることだけはわかった。
習近平は、「中国的社会主義市場経済」をぶちこわし、トウ小平路線を
基本から否定した。この暴走を誰も阻止できない。諫言できないとう皇帝
支配のぬきがたい体制は、間違いなく中国経済を根底的に破壊する。
その兆候が銀行の取り付け騒ぎ、不動産ローン支払いボイコット、若者た
ちの何もしないいう無言の抵抗。解答がすでに出始めている。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号の書評。『世界が語る神風特別攻撃隊』「特攻隊
への畏怖と敬意、世界の著名人は精神を貶める真似はしなかった。日本の
偽知識人が戦争史観を歪ませ、特攻隊精神を踏みにじった」。
このことは60年近く前に、南米のアルゼンチン・サルタ州のエンバルカ
ション市の郊外で大規模蔬菜栽培のトマトを主に栽培して、首都ブエノス
に出荷していた農場支配人時代に、農場は電気、水道、テレビも無い時代
でしたが、町でその頃は白黒テレビで、町の社交場のカフェー兼バー、レ
ストランも併せて機能している所に寄ると、そこの主人が第2次大戦のド
キュメンタリー記録映画で、『神風特別攻撃隊』の番組があると教えてく
れ、見に行きました。
当日、テレビの近くに陣取り、ビールでも飲みながら始まるのを待ってい
ましたが、カードをする者、玉突きをプレーする者、雑談に夢中の者、食
事をしている者、多様の現地人が居ましたが、テレビがドキュメンタリー
記録映画を始めると、最初に度肝を抜く様な、特攻機の攻撃の連続で、5
分程度画面が連続で轟音とアメリカ海軍の弾幕を潜り、雷撃機が海面すれ
すれに特攻して、突っ込む画面など、空母に特攻機が炎を引きながら飛行
甲板に突撃する画面には、私もショックと、画面の壮絶さに身体が震えて
ショック状態でした。
一連の特攻機の攻撃場面が過ぎて、周りを見渡すと、町の現地人たちが、
テレビの周りに全員棒立ちで、シーン!と静まり返り、見ていました。神
風特攻隊員が若い18歳や20歳の若者達であると説明して、彼等の遺書の
一節をスペイン語で読んでいた時に、前に座って居た現地人が何人も涙を
流して見ているのを知りました。
祖国を憂い、家族や恋人を守ろうと志願して特攻で散った若者達の英霊が
地球の裏側のボリビア国境に近い、辺鄙な街のアルゼンチン人の心と魂を
揺さぶって居ると感じていました。私も老いて先も僅かになりましたが、
この光景は心に刻まれて、生涯忘れる事が出来ません。その番組の後に、
町の住民の日本人に対する印象と対応が違いました。
私は声を大にして言い残しておきます。
『特攻隊への畏怖と敬意は、地球の裏側でも、多くの人達が精神を貶める
真似はしなかった。』(桑港老亀)
(読者の声2)連続講演会のご案内です。皆様のご来場お待ちしています。
記
●日時 令和4年(2022年)7月30日(土) 午後1時30分開場 午
後2時開演
●会場 文京区民センター3階A会議室
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」5分 都営地下鉄
「春日駅」1分
●講師と演題 藤岡信勝(新しい歴史教科書をつくる会副会長)
「日本人が虐殺された通州事件から85年」
池田悠(はるか)(国際歴史論戦研究所研究員)
「大東亜戦争序章としての南京事件の真実」
https://www.sdh-fact.com/CL/0730.pdf
●会費 1,000円 予約必要ありません
●主催 小島孝之(アジア民主化運動代表)連絡先03-5840-6460
kasiademo@fij.tokyo
●後援 新しい歴史教科書をつくる会
●賛同者(50音順) 荒岩宏奨(展転社代表取締役)、荒木和博(拓殖大学
海外事情研究所教授)、小野寺彰(文京区の学校教育を考える会会長)、
込山久夫(新しい歴史教科書をつくる会東京支部長)、小林秀英(チベッ
ト問題を考える会代表)、齊藤文彦(東京郷友連盟)
佐藤和夫(英霊の名誉を守り顕彰する会代表)、鈴木信行(前葛飾区議会
議員)、高池勝彦(新しい歴史教科書をつくる会会長)、藤岡信勝(通州
事件アーカイブス設立基金代表)
村田春樹(今さら聞けない皇室研究会顧問)
(茂木弘道、史実を世界に発信する会代表)
(読者の声3)米国はロシアを「テロ支援国家」と認定する動きが表面化
していますが、となるとイラン、北朝鮮とおなじ扱いになるので、かえっ
てロシアを硬直化させてしまうのではないか、米国外交は下手ですね。
(TY生、足立区)
(宮崎正弘のコメント)駐露米国大使のブリジッド・ブリンク女史が24
日のラジオ番組で語ったことですが、「テロリスト支援国家」の認定は、
米国の法律に照らして慎重に検討すべきとしています。実質的には、現在
の対ロ制裁はテロリスト支援国家に対する制裁と同質であり、言葉のニュ
アンスが、しかし決定的となります。
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重 要 情 報
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◎過ちを改むるに憚ること勿れ:北村維康
テーマ:ブログ
これは確か、論語に有る言葉である。
私はかつて、新樹会といふ政治家の勉強会で、中曽根康弘元総理大臣
をお呼びして、お話をうかがったことがあった。その時に質問する機会が
あったので、「現行日本国憲法は、制定の過程に於て法理上様々の問題が
ある。また一独立国の隆昌を祈念して作るべき憲法なのに、日本を弱体化
しようといふ悪意に基いて日本国の意思に反して押し付けられたといふ、
あるまじきものである。だからこの憲法は無効であると言ふ意見は根強く
ある。この事についてどう思ふか」と質問した。すると元総理の回答は、
「そのやうな無効論があることは承知してゐる。しかしこの憲法を制定し
た時から、かなり時間が経ってゐるので、今更それを蒸し返すことは、国
家として得策ではない」といふ、曖昧なものであった。質問した私も、そ
の回答に不満であったが、「それはをかしい」と反論することも失礼だっ
たので、それで終った。
一方、この日本弱体化憲法を破棄し、改正する前の大日本帝国憲法に
一旦戻して、その上でそれの改定手続きに則り、しかるべく憲法改正をす
ることが本道だとする正論は、谷口雅春生長の家の創始者にして初代総裁
の烈々たるご意見であっ�た。しかも、現行の日本国憲法は、種々の法理
的無効を犯しつつ無理矢理制定されたものであるから、何もそんなものの
定めてゐる憲法改定条項(第96条)に準拠する必要など、皆無である。
この条項は元々、将来日本国がこの憲法を変へるであらうことを想定し、
なるべくその改正がやりにくくなるやうな形で起草者のGHQのいやがらせ
のやうなものとして、爾来日本を苦しめてきたのであった。
であるからして、日本の政治の全責任を負ふ内閣総理大臣が、時の天皇
陛下に対して、「本日より、大日本帝国憲法に一旦戻し、それの改定条項
に則り、現状に適合するやうに改正致します」と上奏すればよいだけの話
である。こんなことをすれば、左傾化したマスコミをはじめ、全国の反日
的勢力が大反対をするであらうが、真理、真実は常に一つであるので、ま
ちがったものに譲歩する必要はない。問題は、そのやうな正論を実行に移
す勇気ある政治家はゐるかどうかであるが、先日の参議院選挙で当選し
た、青山繁晴氏などは、総理大臣に立候補することも匂はしてゐるので、
その適役であるかもしれない。
猶、拙著『日本太郎の受難と復活』も、同様のテーマに基いて書いてあ
るので、ご興味のある方はご参照下さい。
◎何人もの夫を操ったイバナ・トランプのあまりにも悲劇的な最期 ・浜田和幸
アメリカのお騒がせ前大統領だったドナルド・トランプ氏の元妻であるイ
バナ・トランプさんが亡くなりました。今回のメルマガ『浜田かずゆきの
『ぶっちゃけ話はここだけで』』では、著者で国際政治経済学者の浜田和
幸さんが、イバナ・トランプさんについて詳しく紹介し、トランプ氏との
関係についても語っています。
トランプと離婚した後も“ファースト・レディ”を演じ続けたイバナが逝
去!ぶっちゃけ、「ディープ・レディ」の草分けと言えるイバナ・トラン
プさんが亡くなり、7月20日、ニューヨークで葬儀が執り行われました。
葬儀には元夫のドナルド・トランプ前大統領をはじめ、子供たちや孫たち
が勢揃いし、73歳であの世に旅立ったイバナさんを見送ったようです。
そもそも共産圏時代のチェコスロバキアで生まれ育ったイバナさん。
5歳になる前からスキーを始め、めきめきと腕前を上げ、チェコのアルペ
ンスキーの代表選手として数多くの国際大会でメダルを獲得してきました。
最初の結婚相手はオーストリアのスキー教師でしたが、その目的はオース
トリアの市民権を得るためだったとのこと
そのため、晴れて自由社会へのパスポートを手に入れると、さっさと離婚
しアメリカに移住したものです。
そして1976年、ニューヨークのクラブでトランプ氏と出会うや、すぐさま
篭絡に成功し、翌年には見事ゴールインを果たしました。
それ以来、夫が苦戦していた不動産開発やホテル、カジノ、リゾートの経
営に抜群の才を発揮し、あれよあれよという間に、トランプ・グループの
実質的オーナーになるのです。
しかも、その間、3人の子供を産み育て、仕事と家庭を両立させる模範的
なディープ・レディ役を15年間に渡り果たしてきました。
しかし、浮気性のトランプ氏が密かに若い女優と不倫し、子供まで設けた
ことが発覚し、大喧嘩の末に離婚します。
トランプ氏はこの女優と別れ、今のメラニア夫人と3度目の結婚に至りま
した。