2008年07月18日
◆巴里だより「アジアの水」
岩本宏紀(在仏)
◆蒸し風呂ゴルフ
2年前の6月半ば、中国広州はまだ雨の多い季節だった。束の間の晴れた土曜日、中国で初めてのゴルフはとにかく暑かった。汗は止まることを知らず、終盤では立ちくらみ直前だった。
このところ巴里も暑い、ブラッセルも暑かった。摂氏30度を超す太陽の下でのゴルフはもっと暑い。それでも中国の蒸し風呂ゴルフを思えば、まだ天国だ。木陰に陽射しを逃れ、そこへ一陣の風が吹き込めば、汗はすっと引いていく。これほどの爽やかさはない。
◆巴里ではパサパサ
ほとんどの日本人は、湿度が苦手だろう。けれども乾燥した国に長く住んでいると、逆にそれが懐かしく感じられることがある。
香港と中国のホテルで髪を洗った時リンスはしなかったのに、乾くと高価なリンスを使ったように髪がふんわりとしている。自分の髪が生き返ったようで気持ちよかった。シャンプーは高級品には見えなかったので、これはきっと水のせいに違いない。
日本の旅行者が巴里に来ると、数日で髪がパサパサになるという話をよく聞く。これは硬水と軟水の違いなのだろう。
◆梅雨がきれいな「肌」をつくる
冬の巴里の乾燥はかなりのもので、リップクリームはぼくの必需品だ。また乾燥を防ぐクリームを塗らないと、顔はもちろん、腕も向こう脛もかさかさになってしまう。
蒸し暑い時期に日本に帰ると飛行機から出た瞬間に、休止していたぼくの汗腺が一気に目を覚ます。汗でべたべた状態はもちろん快適ではないが、身体に溜まっていたものがどんどん排出されていく心地良さもある。
巴里に住む日本皮膚科医によると、日本のあの湿度と軟水が、日本女性のきれいな「肌」をつくるのだそうだ。そう考えれば梅雨のうっとうしさも多少軽減されるかも知れない。
(完)
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