2008年08月10日

◆「中国ギョーザ」とマスコミの対応

川原俊明(弁護士)

今年1月、中国・天洋食品製冷凍ギョーザに強い毒性を持つ農薬メタミドボスが混入していた事件が発生しました。

これに関連して、このたび、中国側が、中国国内でも、天洋食品製冷凍ギョーザを食べた中毒被害者が発生したことを日本に伝えてきました。

食の安全のため、早期の原因究明が必要です。
 
ただ、この件のマスコミ報道で気になることがあります。中国から、被害発生の連絡があって1か月も経つのに、日本政府が公表しなかったことをもって、あたかも政府の対応に問題があるかのような論調がマスコミで流されています。

これに応じて、昨日、小沢民主党代表が、政府の対応を批判しました。しかし、この問題は、食の安全という観点から報道されるべきでしょう。

今回の中国側の被害報告を日本政府が直ちに公表しなかったからといって、一体何が問題なのでしょうか。公表の遅れがあったことをもって、どうして政府の責任となるのでしょうか。原因究明がなされた、という結果報告があったわけでもないのに。

日中が、責任のなすりあいをしてきた本件にとって、あくまで捜査途上の報告にすぎず、この報告によって問題が解決したわけではありません。

むしろ日中友好を大切にするならば、日本政府の態度は、むしろ正解で、日中双方で、早期に問題解決を計るべきです。

政治というものは、大局的な観点で対処すべきです。
マスコミが小さなスクープをもって、鬼の首でも取ったような報道をすること自体が問題でしょう。

日韓問題にしても、日中問題にしても、政治家は、国家100年の計をもって行動すべきであり、マスコミの目先の興味本位の報道により、国際関係を揺るがせてならないと思います。今回のマスコミの報道姿勢を疑います。 (完)

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