2008年11月17日

◆任期満了までの政権か

渡部亮次郎

麻生首相は1度は衆議院解散を決意したが、秘密世論調査で「惨敗」と出たので、公明党への前言をあっさり翻して解散を断念した。その断念、謝罪金がバラマキ金2兆円だ。景気対策の一環とされているが、違う。無駄な事は9年前、すでに証明済みだが、公明党の面子を糊塗するにはゼニしかない。

政府、自民党としては定額給付金を含む2008年度第2次補正予算案などを早期に成立させる必要があるものの、その時期を来年1月召集の通常国会冒頭にするという線が濃厚になってきたとあっては、少なくとも衆議院の「年度内」解散は遠のいたと見るべきだろう。

<衆院解散、年度内は困難に

政府・与党は13日、今月30日に会期末を迎える今国会の会期を延長しない方針を固めた。

定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算案と関連する特別会計法改正案は、来年1月召集の通常国会冒頭で処理したい考えだ。

給付金の支給開始は来年3月かそれ以降となる可能性もあるため、与党内では、それ以前の衆院解散は難しくなり、解散・総選挙は当面、遠のいたとの見方が広がっている。

自民党の古賀選挙対策委員長は13日の古賀派総会で「一時期、解散風は暴風ったが、穏やかな風になっている。12月は選挙区も大事だが、東京での(税制改正や予算編成などの)活動に力を入れてほしい」と語った。

政府・与党が今国会を延長せず第2次補正予算案を通常国会で処理する方針を固めたのは、民主党など野党が定額給付金への反対姿勢を強めていることから、12月は国会を閉じて予算編成や外交課題に専念した方が得策だと判断したためだ。

与党は、補正予算などの早期成立を図るため、通常国会を1月上旬に召集することを検討している。1月下旬召集が通例で、前倒しとなる。

与党は、今国会の重要法案と位置付けた新テロ対策特別措置法改正案と
金融機能強化法改正案が月内に成立するメドが立ったと見ており、延長
必要なしの判断につながった。仮に、民主党が金融法案の審議を引き延
ばした場合、会期の小幅延長も視野に入れている。>
11月14日3時7分配信 読売新聞

一方「ディプスロート」の情報によると、麻生首相周辺では、2009年度予算が成立した後の4月以降も選挙での勝算が確保できない公算が強い以上、来年9月の衆院議員の任期満了を待つのが得策、との進言が次第に幅を効かすようになっている。

勿論、政治は生き物である。いつ、如何なる不慮の事態が起きないとも限らない。同じ事は優勢を伝えられている民主党にも同様だ。したがて今は断定した物言いはできないが、少なくとも「解散」について麻生首相が極めて消極的になっているのは事実だ。

政治記者に仕立てられ始めた頃、時の池田勇人首相は、ライバル佐藤栄作を抑えて自民党総裁に3選。内閣改造を終えて、高度経済成長の新時代を展開すると、エンジンを全開にした。昭和39(1964)年7月だった。それを祝うかのように、東洋で初めての東京オリンピックの開会を10月に控え、東海道新幹線、東名高速自動車道の開通が花を添えていた。

だが、池田首相のガラガラ声は末期の喉頭癌と判明してショック。10月24日オリンピック閉会を見届けて25日辞意表明。3ヶ月前、敗戦に泣いた佐藤栄作が11月9日には後継首相に選出された。

このとき、嘗ての河野一郎だけが依然、ライバルとして閣内に残留していたが、翌年の七夕の突然倒れ、翌8日夜、解離性大動脈瘤破裂のため逝去。佐藤は以後、ライバルなき道を坦々と歩み、1 974年12月 ノーベル平和賞受賞。

だが1975年5月 築地の料亭「新喜楽」で倒れそこで昏睡状態となる。6月3日意識不明のまま死去 享年74 従一位・大勲位菊花章頸飾追贈の後、国民葬。1977年5月遺骨は山口県田布施町国木の佐藤家墓地に埋葬

政治家の運命はことほど左様に一寸先が解らない。同様に、斯様に政局が政治家の体力によって変遷する以上、政治記者はすぐれて医学知識の通じていなければならないと決意した事だった。総理官邸番も野党担当記者も同様である。
2008・11・15
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