2008年12月03日

◆脳梗塞治療薬に危険も

渡部亮次郎

罹ってからもたもたしているうちに手遅れから半身不随になる脳梗塞について、「3時間以内に治療薬t―PA(アルテラプラーゼ)を注射すれば万全だから恐れる必要が無い」との説明を信じてきたが、よく調べてみると、危険も結構あって、よく勉強しておいた方が良い。。

<厚生労働省医薬食品局が2007年8月31日に」発表した医薬品・医療機器等安全性情報によると、脳梗塞(こうそく)治療薬t―PA(アルテラプラーゼ)の投与によって男女8人が死亡した。2005年10月から07年5月の間に、胸部大動脈解離の悪化と胸部大動脈瘤(りゅう)破裂の副作用に
よるものである。

そこで厚生労働省は製薬会社2社に対し「胸部大動脈解離あるいは胸部大動脈瘤を合併している可能性のある患者では適応を十分に検討する」などと薬剤の添付文書を改訂するよう指示した。

重い頭蓋(ずがい)内出血を起こす危険性が高いことから、CTやMRIによる撮影が可能で画像診断(読影)に熟知した医師がいることなど厳しい使用条件がある。

t―PA(アルテプラーゼ)は、協和発酵工業(東京都千代田区)が「アクチバシン」注射剤として、三菱ウェルファーマ(大阪市)が「グルトパ」注射剤の商品名で医療機関に販売している。

日本では1991年5月、厚労省が急性心筋梗塞時の冠動脈血栓を溶かす効能・効果で承認、05年10月には虚血性脳血管障害急性期に伴う機能障害改善の効能・効果を追加承認した。脳梗塞発症後3時間以内の使用を条件に使われ、寝た切りにならない特効薬として知られている。

日本脳卒中学会は「アルテプラーゼ静脈注射療法適正治療指針」を作成し、指針の解説を中心にした「脳梗塞アルテプラーゼ適正使用講習会」を全国各地で170回以上開催、講習会の受講者は9000人を超えているという。

安全情報の公表に先立ち、同学会は既に会員と講習会受講者にアルテプラーゼ使用と胸部大動脈解離、胸部大動脈瘤の有無に十分な注意を払うよう求める文章を送付している。

急性期脳梗塞患者への使用解禁後、製薬会社2社は、2007年7月10日までに約7,000人に使われたと推定している。(南里秀之)>(くまにちコム「健康・医療」2007年8月31日付)
http://kumanichi.com/iryou/kiji/brain/79.html


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック