2008年12月21日

◆外務次官北朝鮮人説の真贋

        渡部亮次郎

「外務事務次官の藪中三十二(やぶなかみとじ)は母親が北朝鮮人だ。だから北朝鮮による日本人拉致事件は彼の次官在任中は解決しない。確かに藪中は大阪出身だが。実にショックな発言だった。

2008年12月12日夜9時過ぎ。都内有名ホテルでの宴席、その日が初対面の元閣僚が、宴会のお開き間際にショックな発言をしたあと、手嶋さん(前NHKワシントン支局長)の著書に詳しいよと述べて去ったのである。

北朝鮮との際どい外交交渉の先頭に立っている外務事務次官がこともあろうに母親が北朝鮮人とは、俄かには信じられない話では無いか。発言者が元閣僚という重さを持った人物とあっては一笑に付すわけには行くまい。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』による
薮中三十二。

薮中三十二(やぶなか みとじ、1948年1月23日―)は、日本の外交官。外務事務次官。

大阪府立住吉高等学校卒。大阪大学法学部を昭和44年(1969年)に中退し『中級』公務員として外務省に入省。しかし翌年、外交官試験上級職試験を受け直して、昭和45年(1970年)外務省に再入省。小嶋光昭、西田芳弘(外務省中南米局長)、小野正昭(駐墨大使)らが同期。その後、コーネル大学に留学し、昭和48年(1973年)に卒業している。

昭和58年(1983年)、書記官として在韓大使館勤務。勤務期間中にデモ隊が大使館に乱入、大使のボディガード役を務める。その後在米大使館などで勤務。北米局2課長やシカゴ総領事、官房総務課長を経て、平成14年(2002年)12月、外務省アジア大洋州局長に就任。対北朝鮮外交、対中国外交での拉致被害者の返還交渉と北朝鮮の核問題における交渉担当者。平成19年(2007年)1月に政務担当外務審議官。

平成20年(2008年)1月17日、谷内正太郎の後任として、本命の条約局ルートを歩んできた海老原紳(駐インドネシア大使)を制して外務事務次官に就任。
外務省関係者の評価では後に「上級」で入りなおした人物が事務次官になりえたのは珍しいという。


手嶋龍一(元NHKワシントン支局長が書いたのは「ウルトラ・ダラー」(新潮社)政治スリラー小説。彼を快く思っていない嘗ての彼の同僚たちは手嶋を全く評価しない。私の代りに読んでくれと頼んでも珍しく拒否された。

仕方なし取り寄せて読んだ。

北朝鮮が密かに印刷を進める精巧な偽100ドル札、通称「ウルトラ・ダラー」。その製作には日本から拉致された印刷工や密輸された印刷機器が絡んでいる。BBCの東京特派員スティーブン・ブラッドレーは、日本の外交当局や米国諜報機関と連絡をとりながら、偽米ドル札の背後にある陰謀を追う。

最初からドキュメント・ノベルと銘打ち、香港やシンガポール、ジュネーブやパリなど世界各地に舞台を移しながら、中国やウクライナまで巻き込んだ壮大な諜報合戦が繰り広げられる。
書かれていることの多くにはモデルとなった現実の事件や企業があることが透けて見え、小説とはいえ現代国際政治の妖気ただよう様が描かれている。

北朝鮮はドル紙幣の用紙をアメリカ国内で盗み、印刷機をヨーロッパで調達、印刷職人は日本から拉致して精巧な偽100ドル札を大量に印刷する最終目的はウクライナから核」弾頭ミサイルを購入するため。
一連の工作に日本外務省のアジア大洋州局長「瀧澤勲」が実は北朝鮮側の工作員として登場する。

ことが官憲に暴露される寸前、東南アジアに逃亡。自宅への家宅捜索にはいった東京地検の検事が「告白文」を発見。「大阪の鶴橋に程近い舟橋で生まれた私の本当の母親は北朝鮮の工作員」と説明。

母親は「母たる私への思いを些かでも抱いてくれるなら朝鮮民主主義居和国と野国交を樹立し、日本に過去への償いをさせて欲しい」と頼んで姿を消したのだ。

その言葉を胸に秘めた瀧澤は天王寺の中学・高校で在日朝鮮人の友と過ごした後外務省に入省し、やがて北京のホテルで、今や北朝鮮の工作員となった昔の友人会い、偽100ドル札工作弐引き込まれて行く。

日本外務省の動きをマスコミで多少知る人間からすると、モデルを詮索すれば嘗ての外務審議官田中均氏を連想するが、藪中三十二氏を連想することも不可能ではない。ただ小説は小説で終わっていて藪中氏の母親が北朝鮮人だとは決して断定はしていない。
以下は友人の調査。
住吉高校は在日が多い
『在日韓国人ら日本国籍以外の生徒を多く受け入れていることも住吉高校の特徴です。その数は全校840人のうち約50人を占めます。』
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1202982494/

『弟が入学した住吉高校では最初から体操服にもハングルのネーム入れが当たり前のこととして行われてうれしかったことなどが話された。』
http://www.ne.jp/asahi/m-kyouiku/net/2005bunkakai4.htm

◆おまけ、藪中氏の人柄は?
さらば外務省!私は小泉首相と売国官僚を許さない 天木直人著
『ノンキャリア試験で外務省に同期で潜り込んだ藪中が,キャリア試験(上級職試験)を再受験したら,「天木さん」から「天木君」へと呼び方を変えたというエピソードもあった。』
http://www.bk1.jp/review/0000296804

れにしてもあの閣僚経験者ともあろう人物は、たったこれだけのことでなぜ断定した物言いをしたのだろうか。或いは「酔っていた」か私の空耳と片付けたほうが良いのだろうか。それにしてもあの元閣僚は拉致問題解決のすぐ近くにいるのだ。
いずれにせよ筆者は藪中氏や外務省関係者を中傷したり名誉を毀損する意図は全くないことを断っておく。2008・12・17
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