川原俊明(弁護士)
アメリカに新しい大統領が就任しました。
初代ジョージワシントンから数えて、第44代目の大統領となるオバマ氏。アメリカ史上初めてのアフリカ系アメリカ人が大統領となりました。アメリカンドリームという言葉にふさわしい大統領の誕生です。
アメリカのサブプライムローン問題に端を発した経済不況は、いま、全世界の経済に悪影響を及ぼしています。日本では、天下のトヨタでさえ、操業停止や期間工の契約更新拒絶など、日本経済の先行き自体が見通しのつかない逼迫した状態にあります。
ところが考えてみれば、資本主義経済は、好況と不況の波を交互に経験し、それなりに発展してきました。
不況の脱出は、一つのきっかけが必要です。マスコミを含めて、みんなが、先行きが見えない心理状態のもとでは、だれも蓄えを消費に使いません。資本主義は、金が世界をかけ回らないと、経済が好転しない仕組みになっています。まさに自転車操業的経済構造だと思います。
とはいえ、消費経済環境をつくるには、社会を構成する人々に、近未来に対する期待や希望、展望を持たせることが必要です。近代資本主義経済の発展の原動力は、意外と、身近な人間の心理に根ざしているのかもしれません。
その原動力の一つが、オバマ新大統領の誕生でしょう。
アメリカンドリームという心理環境のもとで、従来の殻を破った新しい大統領の誕生は、おそらく世界の人々の心理状態を動かし、景気回復への期待を抱かせて、消費経済が回復しはじめれば、車などの耐久消費財も、順次、売れるようになるでしょう。
社会の多くの人々は、世界経済の再出発という側面を、オバマ新大統領の出現に期待しているのだと思います。
オバマ新大統領のもう一つの側面。
それは、オバマ氏が、ハーバード法科大学院を出た弁護士だということです。実は、選挙戦で戦ってきた共和党のヒラリー・クリントン。彼女も、弁護士でした。
アメリカ大統領の戦いは、弁護士同士の戦いでもあったそうです。アメリカの歴代44大統領のうち、半数近くが弁護士出身です。大統領が弁護士であることは何を示しているのでしょうか。
法による統治。
この理解度が高くなる、ということは、完成度の高い平和な社会に近づく、ということだと思います。
だとすれば戦争のない平和な社会、経済格差のない豊かな社会の建設に、オバマ新大統領の力量を期待したいものです。
日本の社会も、オバマ新大統領並みの政治家が社会をリードすべきです。既存政治家のような、自分の集票活動だけの政治活動では、日本の経済も社会も発展しないと思います。
2009年01月23日
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