2009年01月24日

◆オバマに頭を冷やせ

渡部亮次郎(「頂門の一針」主宰)

米国大統領に半黒人が初めて就任したと日本でも誰もが感激しなければならないようにマスコミは呷るか、おかしくないか。おかしいよ。

オバマは確かに選挙演説は上手かった。興奮させるのが上手な人である。だからと言って上手な大統領、上手な政治家とは限らない。口舌の徒とは日本では悪口である。昔は三木武夫がそういわれた。

黒人だから、アメリカ国民の12%を占める黒人層に格別の財力や政治力が有るわけが無い。行政能力に優れていると言う証拠もないから期待しても間もなくがっかりさせられるからみているがいい。

私は英語の演説を100%理解できるわけじゃないが、開口一番、いいわけの演説だとわかった。それはそうだろう、行政の事は何も知らされていないんだから、改めて国民や全世界に約束すべき事はあるわけが無い。

日本語に直せば「頑張りますから、宜しくお願いします」といっているだけだった。団結だの責任だのと通訳は訳していたが、いうなれば「宜しくお願いします、皆さんも頑張って下さい」と言ったに過ぎない。

しかし、英語には「宜しく」も「お願いします」も無いから、抑揚をつけて、それらしいことを「演説」にすれば、あんなもんでしかない。

笑ったのは他所で見た夜のNHKニュースだった。聞いたことも無い大学教授を出して「挨拶」を「演説」として「分析」させたではないか。教授は今後もテレビに出て有名人になりたいから、編集者の喜ぶような事ばかりを言う。それを見せられている視聴者はバカということになる。

未曾有の経済不況を招いたアメリカだが、その責任の大半は産業界の指導者にある。政界はけしからぬ経営人に「自由」しか与えなかったから、政治家にも罪はある。

クリントン民主党が駄目だったからブッシュ共和党に代ったのであった。だが、ブッシュは阿呆な側近に騙されて戦争ばかり起こし、何も解決できないまま牧場に帰った(だけども民主に責任がまったく無いとはいえない)。

「駄目だこりゃ」と後継者たちは後釜戦争(大統領選挙)を実質、2年間も展開してマスコミを大いに儲けさせた。マスコミはもめればもめるほど儲かるから、世界がどうなろうと構うこっちゃない。

益々揉めさせて有権者の手に汗を握らせる。汗が出れば出るほど儲かる。だが、その金は庶民がインターネットで献金したものだった。だとすれば、これは荘厳な権力の争奪戦なんかでは無い。村祭りとおんなじだったのだ。

櫓の上での踊り手は苦い真実を語る奴は引っ込め!、空虚を爽やかにオブラートに包んだ奴こそ人気者になるの決っている。それがオバマだった。ヒラリーはファースト・レディーからの登場だったから初めから二番煎じの茶殻。最後はただの焦るお婆さんだった。

かくて就任式は「祭りの後の寂しさよ」なのに興奮した黒人は200万人も集まった。便所に困ったそうだ。だが、オバマは最早踊る必要も囃す必要も無い。口を開けば、今後は、その一語一語が「国際公約」になる。せめて「頑張りますから、応援宜しくお願いします」と言う日本の最近のアマスポーツ選手(最近はプロもそうか)の言う科白を言うしかなかったのだ。

カネもなし力もなし。あるのは口先だけ。その口も滅多に開いちゃいけないオバマはあれしか演説のし様がなかったのだ。オバマで我々日本人の先は全く明るくない。いい加減頭をひやそうぜ。
2009・01・22

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