2009年02月13日

◆底流に町村・小池

         渡部亮次郎(「頂門の一針」主宰)

各種報道を見ていて気付くことは、自民党各派は次の総選挙を麻生総裁で戦うことはとっくに断念し、後継者を誰にするかで口を閉ざしたまま死闘を展開している。

長老森喜朗氏は麻生氏からの「禅譲」で「清和会」会長の元外相町村信孝氏を考え、それが故に、最近、反麻生色を鮮明にさせだした直系中川秀直氏を派閥指導者から降格させる一方、元首相で派閥顧問の安倍晋太郎氏をわざわざ麻生の私邸に訪問させて「麻生支持」を再確認させて見せた。

森氏の構想として町村禅譲政権が実現した場合、首相としては弱かったけれど幹事長としては合格だった安倍晋太郎氏の幹事長再登板。安倍も満更ではなさそうだ。

一方麻生は自らの派閥を古賀派と合併させて嘗ての大派閥「宏池会」の再現を目指して、あえて党内の求心向上を企てている。こうした筋書きを描いたのがサメの脳味噌、ノミの心臓と揶揄される森氏だというから驚く人はおおい。

要するにこのシナリオは今国会終了の時点までは森・麻生のハラは一致するだろうが、それ以後の麻生のハラは誰も読めないことである。

詰まり、自民党政治の将来に展望を描ける人材は既に払底したことの証明であろう。その中でも中川秀直氏は資金力も豊富、識見も日経新聞政治記者出身と言うだけあって、今でも清和会の中ではかなりの支持者がいる。麻生の後継、オレで駄目なら目先を変えて女性小池百合子でどうだ、と気球を揚げている。清和会のごたごたは町村か小池かの争いなのである。

小池は清和会所属だが、森からは徹底的に忌避されている。派内では他にも厚化粧をとらえて「白塗りババア」と貶す幹部もいる。

こうした分析に対して自民党派内の表立った反応はない。しかし、党内最大派閥が森シナリオにしたがって動き始めている事は間違いない。それに従えば麻生首相は東京都議会選挙で公明党に義理を返したところで8月に下野、町村首相で総選挙に臨むという。
2009・02・12

■全国版メルマガ「頂門の一針」 1451号
         平成21年2月12日(木)
<同号目次>
・底流に町村・小池:渡部亮次郎
・歴史観持ち使命果たせ:櫻井よしこ
・「国なき民」台湾の国際地位:Andy Chang
・名門のNYタイムズとて:宮崎正弘

・話 の 福 袋
・反     響
・身 辺 雑 記

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