2009年03月12日

◆小沢に代るべき人物なし

前田正晶+渡部亮次郎

西松建設問題が発生して以来の民主党と、麻生首相の迷走が顕著になって以降の自民党の様子を比較すると、非常に対照的で興味深いものがある。

アメリカの企業社会は権力者であり実力者である事業本部長、(屡々副社長)である、は全権を保有しその権力は絶大なものがある。すなわち、その人物に逆らうとか批判することなどは、いわば職を賭して行うものとなる。

イヤ、そのような暴挙は慎むべきことである。嘗てアメリカのW社日本法人の社長を最長期間務め、我々が成し遂げた実績の上に絶大な権力を誇ったアメリカ本社からの駐在員のやり方を私は「恐怖政治」と批判して憎まれた経験がある。

彼に抵抗することはかなり勇気が必要であったにも拘わらず、愚かにも敢えて反抗したからだ。

現在の民主党は11日の産経で「一致結束箱弁当」を想起させると皮肉られていた。同感である。真っ向から小澤退任せよとの声が上がらず表面上は一致団結であるようだ。

鳩山幹事長の談話などは涙ぐましいものがある。あれが「民主」を標榜する政党かと言いたくなる。

一方の自民党はどうだろう。党の有力幹部は言うに及ばず、閣僚までも普通に麻生批判を打ち上げているではないか。こちらでは「自由」と「民主」ともに健在であるようだ、良い悪いは別にして。

私は民主党があの有様では、往年の我が日本法人の恐怖政治を想起せずにはいられない。いい歳をした政治家(だろうが)が集まって表面的には何も言えないようでは、仮令語る足る次期首相候補の姿が見えなくとも、自民党の方が大いにマシかなと思わざるを得ないのだ。それでも小澤代表は政権奪取のために辞任はしないとの声明を出した。矛盾している。(前田正晶)

渡部亮次郎より:前田様誤解しています。即戦力のある政治家がこの民主党にいないだけです。恐怖政治ではなく、発言できる人物がいないだけです。貫禄が無くて。

渡部亮次郎様 有り難う御座いました。そう伺えば、係長や課長級かと思わせる綺麗に纏まった人物はいますが、部長や辺りを睥睨する取締役級がいないようです。(前田正晶)


前田様 誤解を恐れずに言えば、日本の政界から戦争体験者の消えた事が日本の政治を漂流させている原因だと思う。あの大東亜戦争(アメリカは太平洋戦争と呼ぶよう命令したが)の勃発と敗戦の中で、国体護持に切歯扼腕した日本人。

銃弾にさらされ、砲弾、爆弾を逃れるために削った生命の恐怖。そのなかで思いを致した国家、国民の防護。こうした中で日本人は喜怒哀楽を味わい、何時の間にか胆力を養った。それが貫禄となり、その中の優れたものが政治家となって国を支えてきた。

戦争の惨禍と悲哀を知る総理大臣の最後は竹下登に指名された宇野宗佑であった。神戸高商出身の宇野は小指騒動であえなく舞台を去ったが、元を正せば、シベリア抑留の体験を持ち、胆力のある立派な政治家だった。

それ以後この国を治めようとした総理大臣は戦争とか戦場を体験していない。学力は有しても政治家として最も必要な次代の見通す識見や胆力に欠ける。

安倍、福田、麻生にいたっては3代目が顔を出し、酷いもので、日本語の読み書き不十分という凄い輩さえ出てきた。戦後政治が極まった訳である。

翻って民主党。政界はぐれ鴉の集団。党内に睨みの効く親分資格のある者は小沢一人しかいない。秘蔵ツ子だったかどうかは別として、自民党暗史を彩った角栄門下であり、筋も信念も無かった金丸の門弟である。

しかも秘蔵してもらったという角栄を裏切って竹下に走り、次には金丸をも守れなくなって自民党を裏切って飛び出していった。そんな男でしかないが、その男の下に集まってみたらやっと政権獲得の目が出てきたというのだから、民主党とは初めから情けない政党に過ぎない。

小沢は角栄であり、金丸なのである。民主党は角栄、金丸の下に集まってやっと一人前になりかけた。その途端、角栄バブルははじけた。たった一つの小沢風船がはじけた。代るべき風船は元々ありはしないのだから、「小沢やめろ」という声の出るわけが無い。

残った菅はただの野次り屋、鳩山ただの金持ち、喧嘩できない。松下政経塾も政治学は教えたかもしれないが、政治とは学問ではない。経験に過ぎない。衆議院議員当選3回ぐらいは何の足しにもならないただの経歴。

アメリカといわず日本といわず、会社と政党は訳が違うから比較するのは無理だが、日本の政党にはアメリカの会社の副社クラスもいないことが暴露された。麻生不人気政権と小沢バブルの実態である。
(文中敬称略)2009・03・11



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