2009年05月15日

◆小澤一郎の勘違い


渡部亮次郎

<代表選の16日実施を決めた12日の党役員会では、小沢氏と距離のある野田佳彦広報委員長と安住淳国会対策委員長代理、長妻昭、福山哲郎両政調会長代理の4人が日程や投票方法に異論を唱えた。

これに対し、小沢氏は、4人を説得しようとした鳩山氏を遮り、「4人の皆さんが反対しているけれども、すでに異議なしで了承されたじゃないか。みんなで決めたことに従うのが民主主義のルールだ」と語気を強めたという。> 5月13日14時14分 読売新聞

さすが「実力者」だ。筋書き通り、思い通りに事は運んでいる。
地方がいくら反小澤と騒いでも、声は届かない。選挙は16日に終わってしまう。鳩山が後継代表に選ばれ、小澤は選挙対策本部長みたいなポストに坐って「院政」を施く。

負けた岡田をどうするか。まさか幹事長にはすまい。ところが地方では大方が岡田支持だったから、今後は、「造反」の「核」として岡田が不気味な存在になるだろう。クリーンだけが取りえで、指導力や政治理念に優れたものがあるとは思えないが、とにかく「反」「非」小澤の頂点に小澤のお陰で上り詰めた。

こう見てくると、民主党入りした小澤は、代表を辞めたことによってはじめて民主党を乗っ取った。皮肉な話である。就任した時は「私も変わる」などと殊勝なことを言っていたが、実態は自民党時代よりも自民党的な汚染で周囲得を穢し、党内民主主義まで否定してしまった。党首選挙を来週に延ばすべきだった。

そうすると岡田に負けてしまう。各選挙区での声が岡田だから鳩山が押されてしまう。国会議員だけで土曜日までに決着を付けようと
他の幹部を恫喝してまで拘った小澤の意図は見え見えだ。

言い方を変えれば小澤は民主党という他所の家に入り込んだ途端、
自民党以上に自民党的運営を貫き、民主党を壊してしまった。壊してしまったくせに「さあ、これから政権を取りに行こう」と叫んでいる。勘違いも甚だしい。

民主党は自民党支持者を囲い込まなければ政権はとれない。ところが今回、展開したものは小澤の陣取り作戦のみで、民主党支持者すら納得させていない。まして自民党支持者は昔のような金権政治ドラマを見せられてうんざり。民主党に傾きかけていた心を正気にもどしてくれて、目が覚めた。

あのまま小澤が消えれば、今回、民主党に政権が回ったかもしれない。しかし小澤が民主党内で余りにも自民党を演じてしまったので
民主党に回りかけていた票は音をたてて逃げてしまった。小澤はまた壊し屋を演じてしまった。今回壊したのは民主党とその夢。
(文中敬称略)2009・05・14
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