2009年07月17日
◆米パラマウント大阪進出の支援者
毛馬一三
大阪万博公園に隣接するエキスポランド跡地に、米映画パラマウント・ピクチャーグループ「パラマウント・ライセンシング・インク(PLI)」が、(日本時間16日)、テーマパーク・リゾート会社「パラマウント・リゾート大阪」の進出計画を発表した。
PLIは出資しないが、今後、同社と共同開発を手がける大阪市北区のファンド運営会社「燦キャピタルマネージメント」が、開発・建築資金の出資を投資家から募ることになっている。
気になる開業時期だが、パラマウント側は、同社が創業100周年を迎える2012年の前年の2011年に立ち上げたい意向だといわれる。このテーマパークが開業すれば、大阪にはUSJ(ユ二バーサル・スタジオ・ジャパン)と共に、2つの米映画テーマパークが共存することになる。
さて、進出する「パラマウント・リゾート大阪」では、40万平方メートルの同跡地地に、パラマウント映画ブランドを冠する世界的なエンターテインメント・リゾート施設の開発を目指す。
目指すのは、豪華な造園風景、美しい建築物、革新的「グリーンテクノロジー」を特徴とする、パラマウント映画の伝説的な貯蔵フィルムの感性をちりばめた複合施設を想定しているという。
「地元住民と観光客の双方に、感動的で独創的なエンターテインメントを体験してもらう」としているが、既に構想計画は終え、計画作成は最終段階を迎えているとしている。
このパラマウント大阪進出について橋下徹大阪府知事は、<「大阪府としては大歓迎。非常に大きな話と捉えている。実現すれば、大阪のUSJと並ぶエンターテインメントとなる可能性があり、2つの施設で都市を活気づかせる中核施設になるに違いない。是非実現するように頑張って頂きたい」>と16日、語っている。
また<PLI社のマイケル・バルトック筆頭副社長は、「エキスポランド跡地は非常に優れた立地。われわれは長い間、このマーケットに注目してきた」とのメッセージを出している>。(産経ニュース)
ところで、このテーマパークの進出には、日米民間企業の共同事業であるため、本来なら大阪府知事が表立って関与する立場にはない。
ところが、この跡地が、国と大阪府が出資する独立行政法人「日本万国博覧会記念機構」が保有、管理する万博公園内にあることから、事情が違ってきた。というのは、同エキスポランドは昨年10月に経営破綻し、この処理に大阪府が看過出来ない状況に迫られているのだ。
そんなところに、パラマウント側が昨年、大阪府に同跡地への進出打診をはじめ、跡地利用が可能になるよう、橋下知事に直訴してきたのである。
そこで橋下知事は、このテーマパークが開業すれば、雇用の創出、集客による財政効果、更には運営に伴う税収増加が見込まれるなど低迷する府財政の再建に繋がると判断。パラマウント側との説明会に出席して進出計画の全容を聴取している。
その上で知事は、今年1月ごろから政府首脳と数回面会し、跡地利用が実現するよう直談判しているのだ。
こうした知事の熱心な行動を見守っていた関西財界は、大手商社や大手証券会社などが、パラマウントテーマパークの開業の出資に応じる態勢を固めだし、最近になり開業に必要な資金調達の目途はほぼ就きだしたといわれている。
早い話、橋下知事のこうした動きは、図らずもパラマウントテーマパーク進出計画を後方支援する強力なパワーとなっているのは事実だ。知事の「大歓迎。是非実現するように頑張って頂きたい」の文言には重みを感じる。
突然降って沸いたようなパラマウントテーマパーク進出計画だったが、これが開業したら、大阪を訪れる観光客も増え、再び活気溢れる大阪が蘇ることは、知事の言う通り間違いないところだろう。(了)2009.07.16
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私もこのパラマウントリゾート大阪の進出は大歓迎ですね。USJと一緒に共倒れになるなんて、あまり根拠のない意見もあるようですが、フロリダやロスは、いくつものテーマパークが存在し、共存を図っています。
大阪のポテンシャルから言っても、十分に成功できるプロジェクトであると感じています。北ヤードの再開発とあわせて、大阪が活気溢れる街に変わる、そんな予感がします。