2009年07月17日

◆平成の「慶喜」さようなら



                   渡部 亮次郎

麻生太郎の命運が尽きようとしている。麻生首相の下では総選挙で勝つのは難しい。かといって表紙を換えても、自民党の凋落を救うことにはならないのだ。自民党の命脈が尽きたのだ。

鳩山では頼りないが、一度、民主党にやらせてみようというのが、多くの選挙民の気分ではないか。しかし実は小沢・鳩山は成立する民主党政権が脆弱であることを認識しているという。

だから成立後の次の一手は、社民党との連立を早く解消し、保守色の強い民主党政権の構築をすで模索している。

結局は自民党との大連立を、民主党の側から仕掛けることになろう。読売のドン・渡邉恒雄がそれを働きかけているようだ。読売新聞の論調がその方向で動いているのがその証拠。「都議選で自民敗退予告」のミニ世論調査を掲げるなど選挙中に自民・公明の足を引っ張った。

これに対して安倍晋三らタカ派は、大連立に抵抗する構え。同じ町村派ながら森喜朗との亀裂がすでに現れている。

安倍らの読みは、民主党と社民党との政策対立を待ち、来年夏の衆参ダブル選挙で一気に政権奪取を図ることだという。政局はすでに第2幕に向かって動き出した、と見る。

かくて江戸幕府の大政奉還という汚名と共に退場した徳川慶喜になぞらえれば麻生太郎は自民党の慶喜ということになるが、彼の経歴を改め見ると、英悟は流暢に喋れるが、米英慮国の詳しい事はほ殆ど知らず、学位も無い。それでいて漢字の読めないことを知れば、文科省の目指す「発育不全」の日本人に最も相応しいモデルであることに気付く。

文科省が小学生から英悟教育を始めるのは、今まで高校・大学で英悟教育をしても、英会話の出来る人間が殆ど育たない。これではアジア各国にも後れを取る結果になるとして財界や大学教授の意見に従った結果、英語教育を小学生から始めることに踏み切ったものである。

日本の英語教育は受験英語しか教えず会話を教えなかっただけ。その過ちに頬被りして文科省はこれで誤りを繰り返すだろう。

尤も米国にも英国にも留学した麻生太郎氏は英会話や漫画やクレー射撃、それに最近はバーや飲食店事情には詳しいようだが、漢字が全くの不得手。読書も好きとは言い難い。同じ本を2度買う。

哲学は大切だが「哲学は優だった」と東大の成績だけを威張った嘗ての福田赳夫首相よろしく、人心を読み取り説得する点では全く心許ないこと甚だしい。鳩山更迭の理由説明を怠って穴を掘った。

改めてその華麗な系図を見れば「政治力」は全く遺伝しないものである事を知るせめての良い材料だった。「平成の慶喜」ひとまず  さようなら。(文中敬称略)2009・07・10

関連情報:

与謝野財務相、麻生首相の自発的辞任を促す

与謝野財務相は15日、首相官邸に麻生首相を訪ね、約40分間、会談し、東京都議選の敗北を受けて次期衆院選は厳しい戦いになるとの考えを伝えた。首相の自発的な退陣を暗に促したものだ。7月16日3時9分配信 読売新聞

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