2009年09月05日

◆案外孤独な小澤一郎




              渡部 亮次郎

<次期官房長官には平野博文・民主党役員室担当

民主党の鳩山代表は4日午後、16日にも発足する新政権の官房長官に平野博文役員室担当を起用する方針を固めた。鳩山氏が同党幹部に伝えた。

平野氏は今年5月、鳩山氏が代表に就任した際、役員室担当に就くなど、鳩山氏の側近として知られる。衆院大阪11区選出で、当選5回。松下電器労組などを経て、96年に衆院に初当選した。>
(9月4日14時50分配信 読売新聞)

官房長官、外相、財務相など重要閣僚の起用については、小澤一郎に相談してから決めるだろうと私は予想していた。ところが鳩山は4日、いきなり岡田幹事長に漏らすことによって平野官房長官を既成事実にしてしまった。小澤派面白くない。

小澤としては官房長官には菅直人を据えて、鳩山を「監視」する腹構えで様子を窺っていたが、してやられてしまった。内閣の人事権は総理になる鳩山にあるのだから不満でも文句は言えない。

「その代わり」と小沢は側近の石井一を法務大臣に押し込めたい。だが、何かときな臭い石井を鳩山が唯々諾々と受け入れるか。事件を裁く大臣に、ひょっとしたらすぐ裁かれる立場の人物を起用するほどの度胸は鳩山にはないだろう。

事ほど左様に、鳩山は組閣に当って攻撃よりも守りの姿勢に転換したように見える。情報では財務大臣含みといわれている藤井裕久も官邸に持ってきて相談相手にするつもりらしい。鳩山は官邸を鳩山系で固めるつもりなのだ。

引退するつもりでいたのを口説いたのは小澤ではなく鳩山だった。だから藤井を或いは事務の官房副長官にすることもあり得る。

財務に藤井が行かないとなると、そこは多分現幹事長の岡田が回る。岡田は納得するだろうが、岡田を買っていない小沢は面白くない。

菅をどうするか。菅は目立ちたがり屋だから、選挙中から、官房長官説に舞い上がっていたというが、いまや外務大臣といいたい所だが鳩山は寺島実郎を含む民間人を考えているらしいとあって菅には新設の国家戦略局担当相がけんとうされているが、菅はすっかりヘソを曲げているという。

大勝利、いな初の政権獲得の大功労者たる小澤。しかし聞いてみると小沢を頼っているのは最早菅ぐらいで、岡田は勿論、小澤が頼りにしてきた藤井もすでに小澤離れしているようだ。

恰好良く「来る者は拒まず、去る者は追わず」と懐の広いように見せている小澤だが、懐は実に浅く、窮鳥でも懐に入れないような猜疑心の塊らしい。

だから今回の総選挙で小澤派が百何十人に膨らんで、党運営は小澤の得手勝手という観測は当らないようだ。いつの間にか腹心ほど早く離れて行くかもしれないのだ。

<加えて小澤は1991年に狭心症で入院して以来は健康管理に余念がなく、早朝に30分ほどの散歩をすることを日課とし、アルコールは日本酒を3合までに控えるよう心がけ、約2時間の昼寝を欠かさない。

2008年10月6日から13日まで風邪という触れ込みで入院、同月23日に予定されていたインドのシン首相との会談を含む党役員会などの公務も体調不良ということでキャンセルしたことがあった。

シン首相との会談は鳩山幹事長が代理を務めたものの健康不安説も再燃した。第171回国会(会期2009年1月5日 ―6月3日)では、2月末までに11回開かれた衆院本会議のうち4回欠席している)。(「ウィキペディア」)

実は小澤の健康状態は、こんな事ではなく心臓に入れた器械を既に入れ替えなければならない状態、と言うのが大問題。それを取り替えるところは国内ではなくイギリスのロンドンなのだ。多忙のためおいそれと行けない。

政権奪取はよかったけれど、小澤の健康が犠牲になっている。加えて友人がひそかに離反というのでは実にさびしい昨今なのである。
(文中敬称略)2009・09・04


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