2009年10月16日

◆日本のジャガイモは82品種

         
渡部 亮次郎

夏は新ジャガが出回るからジャガイモの季節とも言える。だが、私は北海道産の「キタアカリ」が好物なので、毎年のジャガイモ・シーズンは10月末と決めていた。

だが、東京のデパートでは7月から「キタアカリ」を売っている事を今年、発見した。茨城県産だった。味もまあまあだったが、真狩村のには敵わない。

もともと私が育ったところは旧八郎潟沿岸。田畑の地下水位が以上に高い。30センチも掘れば水が上がってくるような「湿地」だ。

だから、いくら「男爵」を作付けしてもホクホクしたものを収穫することはできなかった。

敗戦直後の中学校では英語を教えたらしいが、わが秋田県では英語を教えられる教師は皆無。そのかわり「農業」を教えた。だから畑作の大体のことは体験した。そんなわけでここには「食べ物」の話題がしばしば登場するわけである。

ところでジャガイモ。日本では、82品種が品種登録されている。これはジャガイモが連作障害と病害虫に極めて弱いため、その対策として、様々な品種改良が施された結果である。

いまのところ、男爵薯、メークインなどの品種が広く栽培されているが、北海道が最大の生産地で、夏の終わりから秋にかけて収穫される。九州では冬に植え付けて春に出荷する。

日本では単に「芋」というとたいていの人がジャガイモ、サツマイモ、サトイモのいずれかを思い浮かべるほどポピュラーな食材であるため、呼び名も様々ある。

「ジャガイモ」という呼び名]は、16世紀末、オランダ人によって日本にもたらされた当時のジャカルタが「ジャガタラ」と呼ばれていたため、「ジャガタライモ」と呼ばれたことに起因する。これが変化して現在のジャガイモという呼び名になった。

その他の説としてはジャワ島の芋の意味のジャワイモが変化した、天保の大飢饉で、ジャガイモのおかげで餓死を免れた事から呼称された「御助芋」が転じたものなど諸説がある。

「馬鈴薯」(ばれいしょ)という呼び名もよく用いられる。これは中国での呼び名のひとつと漢字が同じで、中国語で読むとマーリンシューとなる。

18世紀に日本人の小野蘭山が命名したといわれているが、明らかではない。一説には、ジャガイモの形が馬につける鈴に似ているという事からこの名前になったという。また、「マレーの芋」という意味からこの名前が付けられたという説もある。

地方名として、「きんかいも」とも呼ばれる(「きんか」とは金柑転じて禿げのこと)。また、1年に2〜3回収穫できることから「にどいも(二度芋)」「さんどいも(三度芋)」とも呼ばれる。「南京イモ」「ごしょいもと呼ばれる事もある。私の生まれ在所(秋田)ではゴドイモとかアンプラと呼んでいた。

痩せた土壌でも栽培しやすく、ビタミンやデンプンが豊富に含まれている上に、茹でる等の簡単な調理で食べられ、加熱してもビタミンが壊れにくいジャガイモ。

江戸時代に幾度となく発生した飢饉の際に、サツマイモと同じく主食である米等の穀物の代用品として食べられ、ジャガイモによって飢餓から救われたという記録が残っている。

このために「お助けイモ」と呼ばれた事がある。また、飢饉の際にジャガイモ活用を勧めた代官の名を取って、「善太夫芋」「清太夫芋と呼んだ地方もあった。

そのほか、オランダ語のaardappelからきた「アップラ」「アンプラ」「カンプラ」という呼称も存在する。

日本で一般的に普及したのが男爵薯(だんしゃくいも)である。生食用品種。明治時代に川田龍吉(かわだ・りょうきち)男爵がイギリスから持ち込んで日本に定着させた品種という説の他に、アメリカからとする説もある。

デンプンが多くホクホクした食感が得られるが、煮くずれしやすい。このため、粉吹き芋やマッシュドポテト、コロッケなど潰してから使う料理に適している。芽の部分が大きく窪んでおり、でこぼこした形状なので皮をむきにくい。主に、東日本で主流の品種である。花は白い。

戦後、広く普及したメークイン。実は大正時代にイギリスから持ち込まれた品種。男爵イモよりもねっとりしていて、煮くずれしにくい。このため、カレーやシチューや肉じゃがなど、煮て調理する料理に適している。

男爵薯に比べて長い形状で、でこぼこもそれほどひどくなく、皮はむきやすい。主に西日本での消費が多い。世界的に見ても、特に日本で人気がある種。「メイクイーン」と呼ばれることも多いが、品種名としてはメークインが正しい名前である。花は紫色である。

近年、東京でも人気の高いのがキタアカリ。男爵薯を母親として、線虫への抵抗性を持たせるよう農林水産省北海道農業試験場(現:北海道農業研究センター)で品種改良したもの。演歌歌手細川たかしの出身地真狩村(北海道)が主産地。茨城産は7月と、早い時期,市場に出る。

カロティンやビタミンCの含有量が多い。男爵薯同様、粉吹き芋やマッシュドポテトに適している。黄色が強めである。

とうや。内部が黄色く、カロティンやビタミンCの含有量が多い。口当たりがなめらかで、ポテトサラダに適している。黄爵(こうしゃく)と呼ばれるが、最初に名づけたのは、JAたんの(現、JAきたみらい端野支所)である。

トヨシロ  加工用品種。ポテトチップの材料として生産されている品種。風味は男爵薯に較べると劣るといわれるが、揚げると男爵に比べ色合いがよい。

インカのめざめ 2002年に種苗登録された、小粒で黄色みの強い品種。アンデス産の品種を日本向けに改良したもの。甘みが強く、サツマイモや栗に似た味を持つなど食味はよいが、収量は少なく、他の品種と比較して栽培が難しい。

発芽しやすく、長期の保存には不向きである。生食用として人気が高まってきているが、生産量は少なくジャガイモの中では高価である。北海道十勝地方の幕別町などが主産地である。長期冷蔵貯蔵により更に糖度の増加した物もあり、近年ではその風味を生かした本格焼酎の原料にもなっている。

デジマ 長崎県の農林試験場で交配・育成された品種で、1971(昭和46)年に品種登録された。品種名は江戸時代に外国への窓口であった長崎の出島にちなんだもの。長崎県を中心に九州で多く栽培される。

ラセット・バーバンク  1875年にアメリカの種苗家ルーサー・バーバンクが開発した『バーバンク』の突然変異により1910年頃に誕生。大きくなるためフライドポテトに向き、日本へも加工品が多く輸出されている。

シンシア 麒麟麦酒のグループ会社でフランスのジャガイモ育種・販売会社であるGermicopa社により1996年に育成された品種。日本では2003年2月に品種登録された。

他の品種と比べ卵形のシンプルな形状をしており、貯蔵性に優れ煮物にしたときの煮崩れが少ないなどを理由に人気がある。
出典:ウィキペディア 
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