2009年11月17日

◆東大出の暗愚の帝王

渡部亮次郎

昔、鈴木善幸首相はマスコミから「暗愚の帝王」と陰で呼ばれた。
外交がまるで分からず、発言がブレ続けたからである。そこへ行くと普天間でブレ続け、日米同盟の本質を分かっていない点で鈴木に似ており、「暗愚の帝王再来」「東大出の暗愚」である。

日米首脳会談(11月13日、日本首相官邸)は「日米同盟の深化、発展」「日米同盟はアジア太平洋地域の安定の為の機軸との認識」「米普天間飛行場の移設問題は、早期に結論を出す」などで「合意」した。

ところが、オバマを置き去りにしてシンガポールへ夫人と共に先に飛んだ鳩山首相は記者団に鳩山由紀夫首相が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、「13日の日米首脳会談で合意した日米閣僚級作業グループでの検討は、名護市への移設を決めた平成18年の日米合意を前提としない」と述べたのである。

「オバマ大統領とすれば日米合意を前提と思っていたいだろうが、それが前提なら作業グループを作る必要がない」というのが鳩山首相の理屈。

一方、大統領は同日の演説で「(作業グループは)すでに達した合意を履行するためのものだ」と述べており、認識の違いは明確だ。
これだけの認識の差があるなら、「日米同盟の深化、発展」「日米同盟はアジア太平洋地域の安定の為の機軸との認識」と合意するだろうか。

民主党の中ですら長島昭久防衛政務官は、NHKの番組で「オバマ大統領が『今の日米合意を迅速に実行する』と言ったにも拘わらず、首相が(打ち消すような)話をして正直びっくりした」と述べた。

自民党の石破茂政調会長は15日、「背信行為とも言うべきだ」と批判し記者団に「こんなことなら首脳会談をしない方がよかった」と強調。さらに「大統領の言ったことが合意の中身だと思う。首相は自分の言ってきたことと整合性を取るために合意をなかったと言ったとしか思えない」と指摘。

<普天間飛行場の移設問題をめぐっては、首相は衆院選の最中、国外・県外移設を目指す考えを表明していた。9月の就任後、「移設先は名護市しかない」とする米側の姿勢が硬いことから対応に苦慮。

13日の首脳会談では、主要議題を「個人的信頼関係の構築」に置き、ひとまず結論を先送りすることでどうにか米側の配慮を取り付けた。

オバマ政権は普天間移設に伴う米海兵隊のグアム移転費も含む
2010年度予算編成を年末に固める必要がある。タイムリミットは迫っており、大統領も首脳会談で「迅速な決着」を促している。

そうした中で大統領の発言を否定するかのような首相発言は、「不確実な状況が続くことは望ましくない」(クリントン国務長官)とクギを刺してきた米側の態度を一気に硬化させる可能性もある。>
産経新聞 2009.11.15 17:13

鈴木善幸は岩手の網元の息子。水産講習所(後の東京水産大学、現在の東京海洋大学)を出た政治家とはいえ、自民党の総務会長を長く務めた「まとめ屋」。それが大平の死後、田中角栄の後押しで急に首相になってしまった。

大平の初盆の日に、自民党両院議員総会で総裁に選出されたとき、「もとより私は総裁としての力量に欠けることを十分自覚している。しかし、その選考の本旨に思いを致し、総裁の大役を引き受ける決意をした」と、異例の挨拶をしたぐらいである。

経歴としては、郵政大臣、官房長官、厚生大臣、農林大臣と「幅広く」活動してきたようには見えるが、帝王学に欠かせない大蔵、外務大臣の経験は無い。日米共同声明は、首脳会談の議事録と勘違いして発言がブレたので、気のきいた屋山太郎あたりが「暗愚の帝王」と言って揶揄した。

そこへ行くと鳩山は東大で足りず、アメリカの一流大学まで行って、他人(人)のかかあまで盗んできて、暗愚の帝王である。産経新聞ワシントン駐在編集特別委員の古森義久氏は「鳩山首相に欠けるのは防衛意識と価値観」と言っていますが、わたしは別だと思う。

大学を2つも出たのだから、学問は十分だ。だが世界観が定まっていない。哲学がない。信念に欠ける。「友愛政治」とか「不戦共同体などは、厳しい国際情勢のなかでは趣味に過ぎない。

国際情勢に定見が無い。無いのに発言してしまうから、訂正を余儀なくされる。世間はこれを「ブレる」と言って許してしまう。

そんな粗末な人間がまず、国会議員になれたのはなぜか。有権者に定見の無いのを見込んで手練手管を用いて騙した「手先」だけの浅ましさである。

政界入りして後は、「名家」「経歴」をゼニにまぶして神輿に乗っただけ。所詮「戦略なき戦術家」の域を出ない三流政治家に過ぎない。
元祖善幸には、元社会党代議士の思想の残滓があったが、鳩山には何も無い。あるのはポーズだけ。鈴木に劣る暗愚の帝王である。2009・11・16



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