2009年11月21日

◆「川向う」を変えるか「スカイツリー」

渡部亮次郎

東京の「川向う」が、東京一になる。世界で2番目に高い建造物が、「川向う」たる墨田区押上(おしあげ)に完成するからである。東京スカイツリー、高さ634mの電波塔。東京タワーの約2倍である。

大学が1つも無く、「学術」「文化」に無縁の「川向う」だったが、一挙に「電波」の発信と「観光」の街に変身することになった。
東京湾の波が押し寄せていた「押上」の浴びる脚光の陰で、旧来の観光地浅草は寂れるんじゃないかと心配しているそうだ。

だが、タワーの建つ押上、向島近辺は余りにも開発から取り残されており、果たして関係者が目論む皮算用に、地元商店街や町内会がどれほど呼応できるのか、新参者は心配しながら見ている。

いずれにしろ、タワーは私のパソコンから目を上げると真正面に聳え始めており、やがて北の空を東と西に分割する「線」になりそうだ。

元々押上あたりは1902(明治35)年に東武伊勢崎線吾妻橋駅(のち浅草駅、現・業平橋駅)が開業。 続いて1912年11月3日には、京成本線(現・京成押上線)の始発駅として、押上駅が開業した。 東京の下町で最も繁華な街の一つを形成していた。

しかし、1960(昭和35)年12月4日に都営浅草線が開通し、京成押上線 - 京成本線との相互直通運転が始まると、押上駅は単なる中間駅となり、ターミナル駅の座を失い、商業が衰退。

2003年3月19日、押上駅に半蔵門線と東武伊勢崎線(両線も相互直通運転)が開通。

2006年3月25日、新東京タワーの建設地に決定。同時に周辺区域の大規模な再開発も予定されている。

スカイツリーは2008年7月14日 安全祈願祭と起工式典をして着工。タワー部分の総事業費は約650億円を見込む。2009年11月10日 高さ200m到達(公式HP)。 12月末 高さ230mに到達予定。

東京スカイツリー(とうきょうスカイツリー、Tokyo Sky Tree)は自立式鉄塔で計画・着工当初の高さを610.58mとする予定だったが2009年10月16日に高さ634mに修正、自立式電波塔の高さ世界一を目指すことを発表した。

事業主体は、東武鉄道が出資する東武タワースカイツリー株式会社。2011年12月(遅くても2012年早春)に竣工の予定。

2003年12月にNHKと在京民放キー局5社が600m級の新しい電波塔を求めて、「在京6社新タワー推進プロジェクト」を発足し。2006年3月に現在の建設予定地に決定した。

東京スカイツリーの建設目的は東京都心部に建てられている超高層ビルの増加に伴う、東京タワーの電波障害を低減することにある。建設計画の中で地上デジタル放送やワンセグ放送が普及してきており、2011年7月24日には地上アナログテレビ放送が終了となるため地上デジタル放送用の電波塔となる。

東京都墨田区に所在する東武伊勢崎線・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営浅草線の押上駅と東武伊勢崎線の業平橋駅の間に挟まれた、東武鉄道の本社隣接地で所有の貨物駅(のちの業平橋駅3、4、5番線ホーム)跡地に建設されている。

事業費約500億円を東武鉄道が出資。建設費は約400億円。総事業費は約650億円。テレビ局からの賃貸料および観光客からの入場料などで収益を得る見込みである。

2006年5月に第一生命経済研究所が出した予測によると、開業から1年で300万人が訪れると仮定、経済効果を473億円と試算している。

また2008年1月公表の墨田区「新タワーによる地域活性化等調査報告書」では東京スカイツリーへの来場者を年間552・4万人、併設される商業施設等を含めた開発街区全体での来場者数を年間2,907.9万人と試算している。こちらの試算は「捕らぬ狸」の感。

施工:大林組
階数:地上31階、地下3階(オフィス棟)
高さ:634m(電波塔)及び約160mのオフィス棟
敷地面積:36,844.41m2(施設全体)

構造:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造

電波塔内の施設:放送施設・展望施設(450mに特別展望ロビー・350mにも展望ロビー)・商業施設ほか。」

350mの展望台にはレストランやカフェ、ショップなども併設される。また4階には出発ロビー、5階には到着ロビーがそれぞれ設置される。

エレベーター:地上から350mの高さにある第1展望台まで約50秒間の分速600m40人乗り4台、第1展望台と450mの高さにある第2展望台を結ぶ約40秒間の分速240m40人乗り2台。

地下駐車場から第2展望台まで昇降距離464.4m27人乗り業務用2台、その他にも第1展望台内の移動用に1台、タワーの足元の施設に4台がある。

地上31階建てのオフィス棟の他、中層の商業棟、広場、約1,100台分の駐車場なども建設される予定。
完成時の高さ [編集]
2011年完成時点で、自立式鉄塔としてはキエフテレビタワーの385mを上回る世界第1位。自立式建築物としては広州テレビ・観光塔(建設中)の610mを上回り、ブルジュ・ドバイの818mに次ぐ世界第2位となる予定。

建設計画を策定する中で当時世界一の高さであったカナダオンタリオ州・トロントにあるCNタワーを上回る高さとしてアメリカイリノイ州・シカゴに建設予定であった「シカゴ・スパイア」(現在は凍結中)のアンテナを含めた高さが約2,000フィート(約609.6m)であったため、「610m」という数字になった。

構想段階では世界一高い建造物を目指していたが、完成時の高さを非公開にして建設していたブルジュ・ドバイが高さ818mで完成した。この高さを超えるように計画は修正されていないため、世界一高い建造物にはならない。

2009年10月16日に計画を修正し、高さ634mを目指すことを発表した。数字には「むさし」武蔵地区などの語呂合わせも考慮したとしている。

デザインは五重の塔を参考にして、心柱(鉄筋コンクリート造の高さ375m直径約8mの円筒で内部は階段)により地震などによる揺れを抑える心柱制震構造となっている。

タワーの水平方向の断面は地面真上では正三角形であるが、高くなるほど丸みをおびた三角形となり地上約320mで円となる。概観は「起り」(むくり)や日本刀の緩やかな「反り」(そり)の曲線を生かした日本の伝統建築の発想を駆使し、反りの美的要素も盛り込まれている。

2009年2月26日にカラーデザインが「スカイツリーホワイト」と決定された。これは日本伝統の「藍白」(あいじろ)をベースにした独自の命名のオリジナルカラーで、青みがかった白である。なおエレベーターシャフトはグレー、展望台はメタリック色、頂部は鮮やかな白である。

総務省は情報通信審議会情報通信政策部会「第42回地上デジタル放送推進に関する検討委員会」(2009年1月16日)において、「関東広域圏の地上デジタル放送の親局が東京タワーから東京スカイツリーに移行することによる視聴者への影響はほとんど無いであろう」との見解を示した。

東京23区内は電波の強度が強く、アンテナが東京スカイツリーに向いていなくても地上デジタル放送の番組を視聴できる可能性が高く、また東京タワーや東京スカイツリーから離れている地域については位置関係が相対的に変わらないため、視聴者に与える影響はほぼ無いであろうとの見方が示された。

NHKは2009年度から3か年の経営計画において、完全デジタル化後に北関東を総合テレビの広域圏エリアから切り離す構想を明らかにしている。このため、送信アンテナの設計にあたっては他局とのエリア調整をどのように行うかが課題として浮上した。

TOKYO MXは親局を東京スカイツリーに移すことで都内全域に放送を届けられるようになるが、その一方で大幅なスピルオーバーが発生するとして近隣県の独立放送局から反発を受けている。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2009・11・19
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