2010年02月05日

◆「八方塞」(はっぽうふさがり)って?

毛馬一三

「お兄さんは今年「八方塞」の厄年だから、厄払いをした方がいいですよ」と、福岡の宮地嶽神社に初詣した家内の妹から連絡があったのは、つい最近だった。

行き詰まった事態に直面することを「八方塞がり」という慣用語は知っている。広辞苑によると、「八方塞がり」とは、「どの方面にも障害があって手の打ちようがないこと」とされており、その通りの意味に理解している。

ところが「八方塞の厄年」があるとは、まさに初耳だった。「42歳の大厄のお払い」を済ませた筆者には、もう「厄」なんて巡り来ないものと信じ込んでいた。「験(げん)」担ぎの性格だけに、新たな「厄年」の出現が気になった。

しかも、いろんな活動をしている最中だけに「八方塞の厄」は、何としてでも免れなければならない。近くの厄除けの宮「淀川神社」に、そのような「厄年」があるのかどうか確認してみた。すると昭和13年生まれ・八白土星である筆者は、紛れも無く「八方塞の厄年」だとのことだった。

とにかく「厄」だけは避けたい。お払いを受けて「八方塞という厄」からは解放されたいと願って、2月4日「厄除けの祈祷」に行って来た。

小春日和の神社の境内を通って、社務所で手続きを済ませたあと、本殿で神主から「お払いの祈祷」をして貰った。静かな本殿での神主の祝詞と拝礼が終わると、筆者が立席し拝殿に向かって拝礼を行なった。荘厳な雰囲気もあって、気持ちが落ち着くのが自分でも分かった。

祈祷のあと社務所に寄って「八方塞の厄年」の謂れを聞かせてもらった。差し出された「暦の平成22年・方位吉凶図」を見ると、「八白土星」が九星干支の残りの「八星干支」にしっかり囲まれており、外への道が完全に塞がれている。

つまり「八白土星の人」は、「八つの全方位」から封鎖されて、どこにも逃げようがない「厄」の構図になっている。どうやら「八方塞」とは、これが語源に違いない。

さらに「暦」を熟読すると、「八方塞の厄」となる「八白土星」の年齢は、
・平成22年生の0歳
・平成13年生の9歳
・平成4年生の18歳
・昭和58年生の27歳
・昭和49年生の36歳
・昭和40年生の45歳
・昭和31年生の54歳
・昭和22年生の63歳
・昭和13年生の72歳
・昭和4年生の81歳
・大正9年生の90歳
・明治44年生の99歳となっている。(「暦」東京 神宮館蔵版)

「八方塞」という何気なく使っている言葉が、「暦の方位吉凶」と結びついたものであること学んで喜ばしかったが、それよりも「厄除け祈祷」を終え心が軽くなったのが快適だ。しかも語源とは、何かと意義深い。(了)2010.02.04

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