2010年02月26日

◆鯰(なまず)が食いたい

渡部亮次郎

現在は知らないが、大東亜戦争中と敗戦直後の農村では、田植えと稲刈りの「農繁期」は、それこそ猫の手も借りたいぐらい忙しいから、学校を休んで手伝った。私は高校時代も稲刈りを手伝った。

県立秋田高校在学中も田植えと稲刈りを手伝った。1954年卒業の同期生520人余の中で、鎌で稲刈りをした者は私ぐらいだと、密かに思っている。

<本校は、明治6(1873)年に洋学校として創設され、以来135年にわたり充実発展の歴史を積み重ねてまいりました。これまで、ここで学んだ3万5千有余名の先輩たちは、高い次元の「文武両道」の道に邁進し、清新溌剌たる素晴らしい「自主自律」の校風を創り上げてくれました。

「敬天愛人理想を高く おのれを修めて世のためつくす」べく、国内外における様々な分野で自らの理想の追求に全力を傾注してきたのです。

この良き伝統と校風を継承発展させ、これからもグローバルな社会において全国・世界に通用する人材を輩出するため、叡智を結集して教育にあたっていきたいと考えております。
2008年4月  第42代校長 菊谷 一>

ところで、田圃と住居は何キロの離れているので、昼食に往復する時間が勿体無い。そこで飯の御櫃(おひつ)とおかずを煮た鍋を携行して行く。鍋の中の殆どは、当時の八郎潟で釣り上げた「鯰(なまず)」の味噌煮に決っていた。

東京で鯰を食べたというと、特に女性は気持ち悪がるが、それは経験が無いからであって、あれほど美味い淡水魚は珍しい。淡白な白身の肉だが、クセが全く無く、味噌煮は実に美味しかった。


しかし、長ずるに及んで郷里からも田圃からも離れたので、鯰の事はすっかり忘れていたが、外務大臣の秘書官に発令されて、或る時、アメリカ南部に出張したところ、女性たちがダイエットのために鯰のフライを食べているというので、改めて興味を惹かれた。

当時はカーター政権の頃。動物性脂肪の過剰摂取が肥満と心臓病を招くというので、大統領自らダイエットを呼びかけていて、女性たちは脂肪が少なくて蛋白質の豊富な鯰に飛びついたという次第だった。

そもそもナマズは英名で「キャットフィッシュ」とよぶ。これは、顎の両側からのびているひげがネコを連想させるため。南アメリカのいくつかの科のナマズは骨質板でおおわれ、鎧(よろい)をまとっているようにみえる。ヨーロッパナマズは最大型のナマズで、重さ290kg、全長がほぼ4mにおよぶことがあると報告されている。

数ある北アメリカの種のうちでも、アメリカナマズは食用魚としてごく普通に漁獲されている。ミシシッピ川流域やメキシコ湾岸諸州では、ナマズ類がもっとも重要な漁獲対象魚となっており、なかには体重が70kgにおよぶものもある。
とくにブルーキャットフィッシュとチャネルキャットフィッシュの肉はオオクチバスとならんで賞味され、ナマズ漁獲高の大半を占めている。

現在、アメリカ合衆国の水産養殖の生産量の約2分の1をナマズが占めている。ミシシッピ、アラバマ、アーカンソー、カリフォルニア、ルイジアナの各州には大規模なナマズ養殖場がある。ほかの州のものをあわせると約6万haのナマズ養殖場がある。

養殖によるナマズの生産高は1985年では9万t以下だったが、92年には20万t以上になり、取引量も93年で約20万tにのぼると推定される。遺伝子操作、水流循環システム、病気の管理などの新たな生産技術をもちいることによって、この産業の今後の成長がみこまれる。

ナマズは北海道をのぞく日本全土の他、アジア東部にひろく分布する。いずれでも体は細長く、大きな頭部は扁平で、尾部は左右におしつぶしたようにひらたい。

全長60cmに達する。湖沼や河川の流れの緩やかな中下流部に棲み、水生昆虫や小魚、カエルを食べている。長いひげには味覚の感覚器である味蕾(みらい)があり、餌をさぐるのに使われる。また、側線器官に敏感な電気受容器があることも知られており、ほかの動物の筋肉の電位変化を感じとって採食するらしい。

地震とナマズの関係については古くからの言い伝えがあるが、実際に地震の前の地電流の変化を感じとっている可能性も否定できない、という。

ナマズ科にはこのほか琵琶湖特産のビワコオオナマズがおり、全長1mに達する。また、琵琶湖とこれにつながる余呉湖にはイワトコナマズがいる。

ナマズ類は、日本では普通の魚とは大きく違った姿をしているために下魚とされてきたが、肉は白身で非常に美味である。かつては蒲鉾の原料とされていたらしいが、鍋物やかば焼きに適している。刺身用に寄生虫がつかないように養殖されたナマズは、洗いにして賞味される。Microsoft(R) Encarta(R) 平成22・2・22

この記事へのコメント
淡水魚でナマズが一番美味しいと思います。3年前の6月、滋賀県の野洲川(守山市)で投網による子鮎とりの際、40センチ位のナマズがかかり、緑色の卵もち、輪切りの煮付けにして、一人で全部食べました。女房は顔をしかめてながめているだけ。見た目は気持ち悪くても味は最高です。その代わり、投網が破れて修理に半日かかりました。
Posted by 渡邊好造 at 2010年02月26日 10:31
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