2010年03月19日

◆「米パラマウント」大阪誘致へ意欲

毛馬一三

大阪府の橋下徹知事は、知事就任直後から逼迫する府財政を立て直すため、先ずは職員給与のカットや不要府施設の廃止・経費削減など府財政切り詰めに集中してきたが、肝腎の府財政収入増加を目指す施策は宙に浮いたままになっていた。

大阪流に言えば、「節約」に終始するばかりに見えたことから、府民の間からは肝腎の「金儲け」事業には中々知恵が湧かない知事ではないのかという、過激な批判も飛び交い始めていた。

ところが、これを逆転させるような新たな知事方針が明らかにされ、これを知った府民は、目を剥いた。

というのは、3月18日開かれた大阪府議会の府民文化常任委員会で、橋下知事は府税収入増加に貢献するだけではなく、雇用促進、観光集客等にも多大な効果が見込める「画期的な府経済活性化構想」を、光澤忍府会議員(公明会派)の質問に答えて、初めて明らかにしたのだ。

この「画期的な構想」とは、閉鎖した大阪府吹田市の万博記念公園等の跡地に、米大手パラマウント・ピクチャーを民間の力を借りて一大テーマパークのしようというものだ。

この常任委員会で知事は「万博の南側の跡地に、世界で初めてパラマウントが大阪にテーマパークとして出来れば、大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)とあわせて一大エンターテイメント都市になる」と述べている。

この発言で最も注目されるのは、パラマウントが大阪進出に意欲のあることを知事が、初めて公に発言したことだ。しかも「万博公園の跡地は非常に勿体ない状況になっている、相当インパクトのあるものを持って来ないといけない。このテーマパークで賑わいの施設を作りたい」と付け加えたことからも積極性が伺える。

そこで光澤議員が「誘致プランをつくって活用の方策を、(万博跡地53%所有する)国に対してどう働きかけていくのか」と質したのに対し、橋下知事は「溝畑観光庁長官に間に入ってもらい、大阪府がきちんと責任を持てば、既に土地を貸せるようになった。21日には枝野行政刷新相と会い、実現に向けて協力を働きかける」と裏舞台まで明かした。

ところで、進出を予定しているパラマウントは、40万平方メートルの万博跡地に、パラマウント映画ブランドを冠する世界的なエンターテインメント・リゾート施設の開発を目指す計画。豪華な造園風景、美しい建築物、革新的「グリーンテクノロジー」を特徴とする、パラマウント映画の伝説的な貯蔵フィルムの感性をちりばめた複合施設を計画している。

一方、誘致役に名乗りを上げている民間会社(大阪市北区)の「燦キャピタルマネージメント」は、開発・建築資金の出資を募ることしているが、出資の確保には確信を持っており、「大阪地元と観光客の双方に、感動的で独創的なエンターテインメントを体験してもらう」ための計画作成も、ほぼ完了しているという。

要は、昨年7月ごろから話題になり初めたパラマウント進出の動きは、今回の府議会での知事の積極取り組みの意向が初めて表面化したことにより、関西財界などでは、大手商社や大手証券会社などが出資に応じる態勢を固めだすことが予想される。

今後、知事と国との交渉が順調に進めば、パラマウントテーマパーク進出の動きは今後急速に進みそうだ。しかも混迷する大阪の雇用情勢や大阪経済活性化とともに、大阪を訪れる観光客も増え、活気溢れる大阪を期待する府民の夢が実を結ぶことも予想される。

これに取り組む知事の意欲も強く、「知事構想」が実現に結びつくことに期待したいものだ。(了)2010.03.18

映画橋下知事と光澤議員の質疑応答動画(パラマウント関係)全体約40分





この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック