2010年04月10日

◆国会で裸足の宰相?

渡部 亮次郎

ある総理大臣を「国会を裸足で歩く」とか「やまざくら」と言う綽名をつけて呼んだ口の悪い記者たちがいた。総理がやや出っ歯なので「花(鼻)より先に歯(葉)が出ているから「山櫻だ」とからかったものだ。

うばざくら(姥桜、乳母桜)は、開花時に葉がないことから歯(葉)がないのを暗喩した桜の通称。または桜には見頃があることから、年配でありながら艶めかしい女性を指す古語。春の季語。

放送の記者になって地方で5年。28歳(東京オリンピックの年=1964)に東京政治部に発令。住まわされたところが商店街にある風呂屋が家主の風呂無しアパートの2階。商店街の名が染井銀座。日本中に普及した櫻の品種「ソメイヨシノ」の発祥地だった。

江戸末期から明治初期に、江戸の染井村(当時)に集落を作っていた造園師や植木職人達によって交配、育成され「吉野桜(ヤマザクラの意)」として売り出していた。

藤野寄命博士が調査したところ、ヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり、1900(明治33)年「日本園芸雑誌」において「染井吉野」と命名された。

名称は初め、サクラの名所として古来名高く西行法師の和歌にもたびたび詠まれた大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで「吉野」とされたが、「吉野(桜)」の名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため、上野公園に植えられたサクラを調査した藤野寄命博士が「日本園芸雑誌」で「染井吉野」と命名した。

日本において最も馴染み深い花であることから、一般的に国花の一つとされ(法的に定められたものではない)、明治時代以降軍隊や学校の制帽や階級章に桜を象った紋章が用いられている。現在でも警察や自衛隊などの紋章に使用されている。

日本最古の史書である『古事記』『日本書紀』にも桜に関する記述があり、日本最古の歌集である『万葉集』にも桜を詠んだ歌がある。

平安時代までは和歌などで単に「花」といえば「梅」をさしていた。「難波津の咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」(王仁) の「はな」は梅であり、道真が京の都を去る時に詠んだ「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」も有名。

しかし、平安時代から「桜」の人気が高まり「花」といえば桜を指すようになった。

「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花ぞ散るらむ(紀友則) の「はな」は桜である。

平安時代の歌人・西行法師が、月と花(サクラ)を愛したことは有名である。西行法師が詠んだ歌の中でも、次の歌は有名である。

「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎ(如月)の望月のころ」

西行法師は、この歌に詠んだとおりの状況の下、入寂したという伝説がある。

また「花は桜木。人は武士」という言葉が江戸時代までに成立しており、それまでに「花」=「桜」のイメージは日本で定着した。後年、私の先輩記者は「花なら櫻、魚なら鯛、男なら○○」と威張った。

開花期は種によってばらつきがあるが早いもので3月中旬頃から、遅いもので5月中旬頃までである。ヤマザクラは3月下旬、ソメイヨシノは4月上旬、ヤエザクラは4月中旬、カスミザクラは5月上旬くらいまで花を咲かす。

特にソメイヨシノで顕著であるが、葉が出そろう前に花が咲きそろう。開花期間は特に花見に使われる「ソメイヨシノ」が短く、満開から1週間程度で花が散る。その他、温度や雨が散る散らないの原因になる。

花が咲いた後に気温が下がる花冷えが起こると、花は長く持ち、咲いた後に雨が降ると早く散ってしまう。小学校などの校庭には、児童の入学時に桜の花が咲いているようにするため、ソメイヨシノに比べて開花期間が長い八重桜を混植することが多い。

ソメイヨシノの紅葉サクラは木を傷つけるとそこから腐りやすい性質を持つ。この特性から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という諺まである。

このため、花見の宴会でサクラの木を折る観光客の被害によってサクラが弱ってしまうことが多い。

一方、枝が混んできた場合は適切な剪定を行うと樹勢を回復する場合もある。青森県の弘前市ではリンゴの剪定技術をサクラに応用することで弘前城公園に生えていたソメイヨシノの樹勢を回復することに成功している。剪定の際は不要な枝を根元から切り取り、その傷口を消毒し保護剤で保護する。

電報などの文面で、桜の花は「合格」の意味である。「サクラサク」は合格を、「サクラチル」は不合格の意味に使われた。

「花は桜木(さくらぎ)、人は武士」:武士の理想としての潔い生き様を、ぱっと咲いてぱっと散るサクラにたとえた言葉。もとは一休宗純の言葉の一部。→散華

和文通話表では、「さ」を送る際に「桜のサ」という。

商売でのサクラは客寄せのための店が仕込んだ偽の客の事を指す。
                          2010・3・5
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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