2010年04月13日

◆言論の力でNHK再建を

渡部亮次郎

NHKの福地茂雄会長が辞意を表明した。後任は形式的には経営委員会で選ばれるが、これまで同様政府・与党による「密室選定」ではNHK改革は不可能になる、せめて聴取者の声を反映させようとする動きが始まっている。

この動きを始めたのは先に「シリーズJAPAN」の第1回「アジアの一等国」で取材を受けた台湾の当事者をはじめ1万人を超す視聴者が捏造だと東京地裁に提訴したときの関係者たちである。

メイル時代らしく「電子投票」で理想のNHK会長を挙げようというものである。

<「この人にNHK改革を託したい」「この人なら汚れた放送はさせない」そんな人の「推選」を全国の志ある皆さんにお願いしたい。

下記の「NHK110番」に推薦メールを送ってください。

nhk110@hotmail.co.jp

1.推薦する会長候補者の氏名
2.推薦する理由(簡単で結構です)
3.ご氏名(本名でなくともハンドルネームでも可)
4.メールアドレス
5.年齢(歳代でも可)
3・4・5については公表をしません>と呼びかけている。

あの1万人を超す視聴者が捏造だと東京地裁に提訴したとき福地会長は「私は番組を3回見たが問題ない」と言って、言論人としても組織運営者としても全く無能である事を自ら白状した。そこで福地会長は出身母体のアサヒビールから「相談役就任」を打診され、古巣に戻る道を選んだのだ。

私はかつてNHKの政治記者を務めた後、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸の三内閣で大臣秘書官を務め、NHK会長がどのように決められて行くかを目撃したNHKのOBとしては珍しい経験者である。その立場から、今回のメイル投票は極めて時宜にかなったものだとエールを送りたい。

すでに、おそらくNHK側の黙ってはいない。福地会長が漏らした「内部起用」を手がかりに担当の総務大臣原口一博氏や官房長官平野博文、衆参両院の関係者への「根回し」に担当者が奔走している筈だ。

また、かつて朝日新聞が大阪本社の外報部長前田義徳を会長に仕立てた例もあるように「言論機関」の「長」を獲得するという意味から、新聞各社も動いているし、勿論、財界も大きな関心を持って動いている筈である。

したがってここでは聴取料を支払っている視聴者が積極的に発言しない限り、またまた視聴者無視の会長選びが行なわれる危険が一杯なのである。

NHKは時代を反映する機関でなければならないし、会長はNHKという巨大な組織を時代に則して自在に運営してゆかなければならない。

福地会長は経営再建という側面を反映し手、財界の総意で送られたが、言論人としては資格に欠けていたため「シリーズJAPAN」
事件が起きたように、番組制作現場の監督に不適格だった。

あの事件で明らかになったように、現代のNHK会長は確たる歴史観と国際情勢に敏速に対応の出来る優れた言論人でなければならないと信じる。使い古された小器用な財界人ではNHKに集まる国民の期待と叡智に応える事は出来ない。2010・4・12

■本稿掲載の4月13日刊・「頂門の一針」1882号のご紹介
<目次>
・言論の力でNHK再建を:渡部亮次郎
・キルギス新政権を承認したロシア:宮崎正弘
・オバマ大統領が鳩山首相を無視した:古森義久
・圏・外・孤・独:須藤文弘
・家紋hは20000に上る:古澤 襄

・話 の 福 袋
・反     響
・身 辺 雑 記

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 http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm





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