2010年05月17日

◆大阪「都」の理由

渡部亮次郎

大阪府の橋下知事が、最近、盛んに大阪「都」になりたいと発言している。「都」とはフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、都とは「宮処(みやどころ、みやこ)」から転じた言語。

天皇の宮殿のあるところをいう言葉である。古代の難波京(大阪)、平城京(奈良)、平安京(京都)など。現在では京都および東京とされている。大阪が「都」を名乗る資格は無い。

上記の意味が転じて、政治や行政の中枢機関が置かれた都市のこと。統治システムの階層ごとにその中枢が設置される都市があるため、国家レベルの中枢都市は「首都」と言い、広域自治体(米国では州、日本では都道府県)レベルの中枢都市は「州都」、「道都」、「県都」などと言う。→都道府県庁所在地

橋下知事の発言を忖度して調べてみると、なるほど、大阪市などと大阪府が合併して大阪「都」になりたい根拠が東京「都」にあった。

東京は明治維新以前の東京都都心部の旧称は江戸であり、江戸時代には江戸幕府の所在地として栄えた。第2次世界大戦中の1943年(昭和18年)7月1日に「東京都制」が施行され 、東京府と東京市を統合した形で東京都が設置」された。

第2次大戦後の1947(昭和22)年に地方自治法が施行されたために東京都制は廃止されたが、東京都の名称と行政区域は変更されず現在に至っている。

このため東京都庁は、23区を包括する市役所としての機能と県庁として広域行政体としての機能とを併せ持っている。

橋下知事はこれを狙って「大阪都」で府民の歓心をくすぐり、大阪「市」と「府」の合併を呼びかけているのである。しかし、東京都への歴史を語らずに、矢鱈「大阪都」を連呼するものだから、現在、天皇陛下をお守りしている東京都民は、橋下知事好かんと言っている。
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