2010年05月19日

◆中華+共産+資本主義

渡部 亮次郎

中華人民共和国は見出しに掲げた3つをごっちゃにしたものを戦術に、とりあえずアジアの盟主になることを目指し、先進国日本を障害物と考えている。「とにかく日本!中国の言いなりになれ」と最初に「靖国」を踏み絵に出した。

昭和29年の法政大学は東大を追われた大内兵衛が総長を務めていたことでも分るようにマルクス学派の巣窟だった。そこでは社会主義は正義と教えた。そんな馬鹿なことがあるかと反発した私は不真面目な学生になった。

長じてソビエトや中華人民共和国を訪れると、それらがやはり、全く嘘であることを確認した。特に酷かったのがソ連である。1973年1月にクレムリンを訪れた。折から小雪が舞い、氷点下20度。

小雪の向こうに人々の何百人という行列が見える。近付いて見ると老若男女、皆、目を真赤に腫らし、破れた靴、擦り切れたオーバー。世界2大国というソ連の、しかも首都でこれはなんだ。

トルストイ描く、これが農奴かと尋ねたら、日本大使館員曰く「これがすべて標準的なモスクワ市民。生まれてはじめてクレムリンを見学に来たんです。制限1000万人のモスクワ市民の実像です」。

大内さんもこれを知らずにマルクス万歳を教えていたのだな。こりゃ間もなく崩壊するぞ。的中した。

社会主義は社会正義と誤解するから、バカが社会主義者になる。古来、ロシア人は領土拡張主義者とか、版図主義者と陰口を叩かれる。しかし社会主義者という正義者になったら版図主義者は返上したかと思いがちだが、それは返上していない。北方4島は絶対、返さない。

シナ人は中華思想に浸って威張っていたが、毛沢東によって共産主義=社会主義=社会正義の国になったから、そんな馬鹿な思想はボツになったと思いがちだが、靖国批判を受けるたびに、それは日本人の勘違いに過ぎないことを痛感する。

中国という饅頭は薄皮は資本主義、その下は共産主義、しかして餡子は中華思想なのである。

そういう3つの要素が時に応じて同じ「友好」の穴から、別の顔をして現れるから、我々単細胞は戸惑うのだが、彼らにしてみれば本当は論理なんかどうでも良いのだから、戸惑っているほうがおかしいと見えてるはずだ。

<中華思想 ちゅうかしそう 漢民族の伝統的な自己優越思想。中国の国土や文化を理想とし、世界でもっともすぐれたものと考え、それと異なる文化、習慣の国や地域を卑しむ。

近隣諸国の君主は、冊封されると次のような義務をおった。(1)中国皇帝に対して臣下の礼をとり、定期的に朝貢(ちょうこう)する、(2)中国皇帝から要請があった場合は兵を派遣する、(3)中国へ派遣されるいかなる国の使者をも、途中で妨害してはならない、などである。

高句麗や百済、新羅、南越(なんえつ)といった諸国が冊封体制にくみこまれたほか、邪馬台国の女王卑弥呼が、三国時代の魏より「親魏倭王」という称号のはいった金印をあたえられて冊封され、また、室町時代に足利義満は明の永楽帝から「日本国王」に冊封されている>Microsoft

それでしかしシナは内戦により貧しくなり、列強に蚕食された。これはならじと頑張ってみたがどうにもならないところへ日本軍に侵入された。蒋介石良く耐えたが、後ろから八路軍(毛沢東)なる共産党との内戦も余儀なくされた。

幸い日本はアメリカはじめ連合軍に降伏したため、中国から引き揚げた。その後、蒋介石は台湾に逃げた。八路軍は蒋介石に勝っただけなのに、今では日本軍に勝ったのは共産軍だと言う教えを国民に垂れている。

歴史を正確に検証する気があるなら、中国の今日が1972年9月の日本との国交回復にあり、特にその後の日中平和友好条約に基づく日本の資金、技術援助にある事(改革・開放)は決定的な事実であることを知るはずである。

だからこそ、中国政府(共産党)はこれだけは国民に一言も教えない。共産党への関心が日本への感謝に替わっては困るからである。

さて国力も向上してきた。そこでもたげてきた頭が中華思想である。まずアジアの盟主になる。ライバルは先進国日本。これの頭を押さえつけておかないと、アジアの盟主にはなれない。そこで靖国を持ち出して、言うことを聞かなければ首脳会談にも応じない、ときた。

だから日本外務省が国連安保理の常任理事国になろうとした理屈が分からない。なられたら中華の国が面子を失うではないか。中国は絶対に日本阻止に走る。私でも分かることを頭のいいはずの人たちはどうして分からないのだろう。

馬鹿なマスコミと財界は靖国で言うことを聞けば、日中友好が来ると勘違いして、首相よ靖国へ行くなコールである。富田メモを持ち出して、てめえは昭和天皇を無視していたことなぞ棚に上げして、天皇も行かなかったところへ首相は行くな、だ。いつから天皇崇拝者にはや変りしたのか。

媚中野郎ばかりの外務省にさえ「止めたら面子を失うぞ」と警告を発した人が居る。極めて残念なことに2006年8月3日、肺癌のため57歳の若さで物故してしまったが、元上海総領事の杉本信行氏である。遺著「大地の咆哮」(PHP)で警告している。

「もし総理が中国側の非難に応じ、中国の在留邦人の安全あるいは日本企業の経済活動の確保を理由に靖国神社参拝を中止すれば、中国側、特に一部の対日強硬派は『日本という国は経済利益のためには国の面子も捨てる』と受け取るだろう」。

即ち中国共産党にとって靖国問題は目的のある戦略ではなく、日本という国を押さえつける手段の一つ、戦術に過ぎないのである。だから靖国が解決しても日中友好は絶対、かえって来ない。次の難題を探して内政干渉をしてくる。内政干渉者に話し合いなど不可能だ。

学科試験をパスして入社したであろうマスコミ人や財界人に、この簡単な理屈がなぜ分らないのか不思議でならない。

1949年に建国された中華人民共和国。奇しくも杉本さんと同じ年。私の見るところ、中国もいまや末期癌に侵されている。中華は中華で目標なのだろうが、肝腎の人民は解決不能の格差に落命しそうになっている。

媚中新聞の代表朝日新聞でさえ報じないわけに行かなかった国内暴動の多発。暴動は増えこそすれ減る事はない。国内でこんなに暴動の増える国に将来があるとは思えない。

<中国で暴動多発 昨年は8万7千件

中国で昨年、官民衝突などの暴動が8万7000件発生したことが分かった。前年よりも約1万3000件も増加し、全国各地で党幹部・官僚の腐敗や土地収用などへの庶民の憤りが強まっていることが浮き彫りになった。

華僑向け通信社・中国新聞社によると、国政の助言機関、全国政治協商会議の任玉嶺・常務委員が、シンポジウムの席上で明らかにした。任委員によると、暴動の99%が庶民の権利が侵害されたことが原因で発生。93年から03年まで毎年平均17%の割合で暴動が増え続けているという。

任委員は、暴動が増加する背景として貧富の格差拡大や腐敗の蔓延(まんえん)が年々深刻になっていることを指摘。

独占企業の制限や官僚の「灰色収入」防止とともに、「厳格な規制があるのに、腐敗した人間の権力が大きくて、庶民がものを言えない」状況を改革する必要があると訴えた。>(Ashi Com 2006年08月05日19時20分)

私のつたない情報によれば、資本主義を拡大するために共産党は工場など生産設備建設のための用地を確保しなければならないが、空いている土地なぞ何処にもない。

農民から強引に土地を取り上げて知らぬ半兵衛を決め込むから農民は暴動を起こすしかない。共産党は結構、殺している。事実を新華社が報じない以上、日本には知らされない。インターネット「大紀元日本」が連日、報ずるのみだ。http://www.epochtimes.jp/

2006年8月6日にも暴動の報道が次のように出ているが、これが日本の新聞やテレビに出る事はありえない。国営通信新華社が報じないものを日本のマスコミが報じてはいけないからである。中国共産党が己の恥を発表するわけがない。

<中国湖南省:武装警察、直訴する住民100人あまりを銃殺か

【大紀元日本8月6日】湖南省で2日、強制移転を余儀なくされた住民たちは、補償金問題をめぐり、現地公安当局と武力衝突し、大勢の住民が射殺されたという。

湖北省赤壁市の人権活動家・洪運周氏が提供した情報によると、2日湖南省湘陰県に移住を余儀なくされた住民は、本来支給されるべき補償金が現地地方政権の幹部に不正流用されたとして、上級の政府部門である湘陰県政府を訪れ集団直訴したが、政府側は住民たちの直訴を受理せず、公安警察を現場に動員し、住民たちを弾圧しようとした。

その際、公安と住民が激しく衝突し、数人の公安警察が死傷したもよう。そのため、湘陰県政府はさらに武装警察を現地に派遣、住民100人以上が射殺されたとの説が流れている。

現在、湘陰県は緊急警戒状態となり、情報が厳密に封鎖された。中央指導部の特別チームが現地入りしたもよう。内情を知るものは皆脅迫を受け、外部にこの弾圧の情報を漏らした人を厳しく懲罰すると警告された。

情報を海外に流した洪運周氏は、4日午後、公安当局からこの一件に関与しないよう警告する電話があったという。>(06/08/06 14:47)
(再掲)

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