2010年05月23日

◆自民の公約・こりゃ駄目だ

山堂コラム319

参院選に向けての自民党の「公約の原案(5月14日づけ)」なるものを見た。10項目からなる公約のうち、1番が「憲法改正」。2番が「法人税20%台にする」だで。

項目は重要な順に掲げているのだろうから、つまり大事な順にこの2つということになる。が、アチャー!これじゃ駄目だ。国民・有権者みな逃げる。

民主党の方だって、もともと効き目の怪しい「二股膏薬」。所謂マニフェストなのだけど、それに劣ること百万遍。誰がつくったか知らないが(本当は知ってるが)、この自民案には大多数の有権者、見向きもしねえ屁もこけねえ―――

なぜ駄目なのか。まず1番の「憲法改正」。

これ自民党が結党以来掲げてきた党是。今更公約に掲げるまでもない。言わずもがなの飾り物。第一、日本では政治家も一般国民も、いまや「憲法」では、誰もメシなど食っていけねえのだ(裁判官・学者以外)、これ常識。

かつて旧社会党は「護憲」で食っていた。しかしその護憲の方も実は飾りで、本当は組合費や北朝鮮やパチンコで食っていた。だから憲法はそのまま残っても、北朝鮮やパチンコ屋が手を引いたら社会党は雲散霧消。僅かにオミズや辻元が残滓で食っている。民主党政権に寄生して世の中惑わしながらだが・・・

衆議員で圧倒的多数を擁しても、あっという間に瓦解した安倍晋三自民党内閣。「戦後レジームからの脱却」や「美しい日本」の美辞麗句。並べ立てたが、引っ繰り返せばこれは「自主憲法制定」の別の言い方。夫婦別姓、ギョエテとゲーテ・・・55年前の保守合同の頃にタイムスリップは古色蒼然、因循姑息のカビ臭さ。晋三内閣も参院選は惨敗だった。

「改憲」とは、つまり旧社会党の「護憲」の裏返し。そもそも改憲も護憲も「理念」であって政策でなし。決していまの民主党マニの対立軸にはならんのだニャロメ。かくして今度も晋三参院選の二の舞よ。

2番目の「法人税20%台」―――
表題は「日本の未来を切り拓く成長戦略」だで。何とも立派な文言(もんごん)なれば、オラには何言ってるのかさっぱり分からんがの。

多分企業献金期待の財界べったりゴマ摺り膏薬。外資系CEOにまで媚(こび)売っての金持ち優遇税制。そんなのを「公約」に掲げるほど、遂に自民党も尾羽打ち枯らす貧乏政党になったがや。

もうこの国では、金持ちはマジョリティでは決してない。ヒルズや音羽御殿や、オザワ土建など、金持ち族は一握りしか棲息せず。多額の法人税払っている奴バラは、○○ゴールドマンに○○ファンド。怪しげな三国人・外来種のハゲタカばかり。

戦後の繁栄を支えてきた中間層消滅し、大多数の国民・有権者はニート・派遣・契約・首切り・ホームレス。働きたくても職場は「天下り官僚」占拠して、役人OBだけが税金の甘い汁・・・そーんな国になってるで、法人税の減額?そんなの誰も見向きもしない、投票に行くのさえ厭になる。

もし本気で「日本の未来切り拓く」―――などと立派なゴタク(御託)並べたくば、溜まりに溜めた赤字国債。これをさっさと清算し、チャンやチョンにバカにされない経済力。

子孫にツケ残さない国家資本。終身雇用・年功序列の中間層復権の安定社会。それらを再び実現し、世界に誇る「富国」「強兵」―――そんな日本国築(きづ)くのだと、なぜに言えぬか平河町。

落ち目の三度笠に成り果てて、脱党に次ぐ脱党で、政治資金は底をつき、ルンペン政党寸前に、なりねば右傾化・ネオコンの視野狭窄・教条主義。

最盛期だったころの自民党。右翼・左翼もいたけれど、それらもこれらも抱きかかえ、幅は広いし懐深し。威風堂々の「国民大政党」。融通無碍の柔軟性。その歌忘れたカナリヤの、忘れた歌を思い出し、もっとまともな公約で、参院選に臨まねば、政党政治ご臨終。(了)

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