2010年05月31日

◆「月の沙漠」は御宿の砂浜

渡部亮次郎

砂漠の本場は中東と中国だろう。しかしここらへ行っても「月の沙漠)は出てこない。あそこに展開するのは砂漠であって沙漠では無いからだ。

<童謡「月の沙漠」は御宿海岸で作られました>と千葉県夷隅郡御宿町は主張しの御宿海岸には、『月の沙漠』に登場する、2頭のラクダに乗った王子と姫をあしらった像が建てられている。

その数メートル脇には、『月の沙漠』の冒頭を刻んだ月形の詩碑が存在する(加藤の直筆による)。

月の沙漠」
作詞者 加藤 まさお   作曲者 佐々木すぐる
 
1月の沙漠を はるばると 旅の駱駝(らくだ)が 行(ゆ)きました
金と銀との 鞍(くら)置(お)いて 二つならんで 行きました
 
2金の鞍には 銀の甕(かめ) 銀の鞍には 金の甕
  二つの甕は それぞれに 紐(ひも)で結(むす)んで ありました
 
3先の鞍には 王子(おうじ)さま 後の鞍には お姫(ひめ)さ
ま 
 乗った二人(ふたり)は おそろいの 白い上着(うわぎ)を 着(き)てました
 
4広(ひろ)い沙漠を ひとすじに 二人はどこへ 行くのでしょう   
 朧(おぼろ)にけぶる 月の夜(よ)を 対(つい)の駱駝は とぼとぼと
  
 砂丘(さきゅう)を 越(こ)えて 行きました
 黙(だま)って 越えて 行きました

月の沙漠(つきのさばく)は、日本の画家、詩人である加藤まさをの作品の一つ。作曲家の佐々木すぐるによって(勝手に)曲を付けられ、童謡として有名になった。

大正から昭和初期に叙情的な挿絵画家として人気を博した加藤まさをが、講談社発行の雑誌『少女倶楽部』1923年(大正12年)3月号に発表した、詩と挿画からなる作品である。

これに、当時まだ若手の作曲家であった佐々木すぐるが勝手に曲を付けたことで、童謡としての「月の沙漠」が生まれた。童謡の普及活動もしていた佐々木すぐるは、自ら主催する普及のための講習会で同曲を用いた。

また佐々木は教育現場での音楽指導用の教本として「青い鳥楽譜」と呼ばれる楽譜集を出版しており、童謡としての「月の沙漠」もその中に収められている。

この経緯から、当初は児童の音楽教育の中で使われていたが、1927(昭和2)年にラジオ放送されたことから評判となり、1932(昭和7)年に柳井はるみの歌唱で録音、レコード化され、より一般に知られるようになった。

その後も童謡として長く歌い継がれ、世代を超えて支持される歌の一つとなっている。

この詩は「ラクダ」に乗った「王子様」と「お姫様」が月下の沙漠を往く情景を描いており、異国を連想させる内容からか、また現在では「沙漠」という表記が一般的ではないことからか、しばしば「砂漠」と誤記されるが、題名、詩文中ともに一貫して「沙」の字が用いられている。

この字が用いられる理由として、「沙」には「すなはま」の意味がある。

学生時代に結核を患った加藤が、保養のために訪れた御宿海岸(千葉県)の風景から発想した。

海岸の風景がモチーフになっており、海岸の砂はみずみずしいことから、「砂漠」ではなく「沙漠」としている。 というものが良く知られている(生前の加藤の述懐による)。

また、モチーフとなった海岸は御宿ではなく、加藤の生地である静岡県西益津村(現・藤枝市)近隣の海岸であると「加藤が公言した」とする資料もあるが、定かではない。

初めて「月の沙漠」のレコードを吹き込んだ「柳井はるみ」は、後に松島詩子として歌謡界で活躍した。

作曲家の芥川也寸志は、映画八甲田山のテーマ音楽の作曲の際、この曲からモチーフを得た、と語っている。

1980年代後半、俳優・歌手の坂上二郎がフジテレビ「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに出演した際、「黒田節」の歌詞で「月の沙漠」を歌唱したことがあったが、両曲とも同じ七五調・16小節であるが故にぴったりマッチしたため、スタジオアルタ場内が拍手喝采となったことがある。

月の沙漠記念館は、加藤まさをの功績を讃え、その作品を収集し、永久に保存すると共に、広く公開することを目的として、「月の沙漠」誕生の舞台となった御宿海岸前に建設された。

記念館は、加藤まさをの作品をはじめ、御宿にゆかりのあった文人、画家の足跡をたどり、その作品の展示と共に、ギャラリーとして、また、さまざまなイベントもできる機能を持っており、文化活動の館としても広く活用いただいています(同館HP)。

開館時間 午前9時〜午後5時
(4時30分まで入館可)
休 館 日 毎週水曜日(祝日のときは翌日)・祝日の翌日
入 館 料 大人 400円
高大生 300円
小中生 200円
住  所 千葉県夷隅郡御宿町六軒町505-1
電  話 0470-68-6389

月の沙漠記念館展示物
千葉県夷隅郡御宿町須賀195 御宿駅前案所内.
TEL・FAX 0470-68-2414

出典;フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
10・5・29
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