夏が来ると思い出す。
小学生の低学年まで、あせもがひどかった。
風呂上りのぼくにに母親が首のまわりにつけてくれたのは、
「てんかふ」という白い粉。パウダーだ。
肌が一時的にさらさらになって気持ちよかった。
眠りに落ちてしばらく経つと、
口の周りが濡れて目が覚めることが多かった。
ときには枕まで赤く染まった。
鼻血である。
母親がよもぎを摘んできて、絞った汁を
水で薄めて塩を加え、飲ませてくれたような
気がする。ぼんやりした記憶だ。
暑い、暑い50年前の広島の夏の思い出である。
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