2010年08月24日

◆参院議長発言は越権行為

渡部亮次郎

<首相に対抗、敗れたら離党も…代表選で異例発言
西岡参院議長は23日、国会内で臨時の記者会見を開き、9月の民主党代表選に関し、「(首相に)対抗する候補者は相当の覚悟が必要だ。首相を蹴(け)落とそうとするのだから、敗れた場合、党を去ることも選択肢に入る」と述べた。

また「敗者に党の要職や閣僚ポストが与えられる仕掛けは茶番劇だ。政権政党が、甘っちょろい党内の陳腐な就職運動劇をしている余裕は断じてない」と指摘した。

政府・民主党役員人事での処遇を期待した候補擁立の動きをけん制したものと見られるが、政党会派を離脱中の議長が政党の党首選に言及するのは極めて異例だ。西岡氏は民主党所属国会議員として代表選の投票権は持っているが、自身は代表選で「投票する考えはない」とも述べた。>8月23日19時42分配信 読売新聞

立法府の長が、三権分立の建前を乗り越えて政府や政党の運営について発言するのは、異例に留まらず、明らかな越権行為に他ならない。

産経の報道によれば、<西岡議長は民主党会派を離脱中だが、党所属国会議員として代表選での投票権は持っている。議長の立場で言及した理由については「日本の政治には、もう『余白』が無くなっているからだ」と述べた。また、代表選に投票しない考えも明らかにした。>という。

確かに日本の政治には「余白」がなくなっている。しかし、だからと言って則を越えたこの異例発言は許されるものではない。いやしくも西岡氏は、民主党に推戴されたがゆえに参院議長に当選した。民主党の運営に対して発言すれが、一定の影響を与える。

だから特に発言したくなることは感情的には理解できるが、人間にはして良いことと悪いことがあり、今回の発言はしてはいけない越権行為であり、憲法無視の行為は、辞職に値する。2010・8・24

■本稿が掲載された8月24日(火)刊「頂門の一針」2019号です。
他の卓見もご拝読下さい。

■<目次>
・参院議長発言は越権行為:渡部亮次郎
・菅首相に制服はない:梅岡 弘
・虚偽と妄想を放置した代表選び:西村眞悟
・鴨緑江が決壊した・・・:宮崎正弘
・オックスフォードの改訂版:前田正晶
・話 の 福 袋
・反     響
・身 辺 雑 記

■「頂門の一針」購読(無料)申し込み御希望の方は
下記のホームページで手続きして下さい。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm




この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック