2010年09月10日

◆ひき逃げ弁護士と検事の非常識

川原俊明

最近、東京で、若手弁護士が、酒気帯び運転の上、タクシーと衝突し、運転手と乗客に怪我をさせたまま、「逃げた」事件が報道されました。もちろん、その弁護士は、逮捕され、世田谷警察署に留置されました。

弁護士たるもの、聖人君子ではないので、日常生活において、全く法律違反がないとは言えません。左右どこにも車の影がないのに、長時間と思える赤信号にしびれを切らし、つい、赤信号のまま、歩道を横断することもあるでしょう。

これも、道路交通法違反といえば違反です。「道路交通法」(昭和35年法律第105号)
同法第7条  道路を通行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等(前条第一項後段の場合においては、当該手信号等)に従わなければならない。

しかし、これによって罰金を取られたり、民事上の賠償請求において、大きく過失相殺されたりするのも、自己責任の範囲内です。

しかし「酒気帯び」+「ひき逃げ」は、決して許されません。他人を怪我させ、その責任から逃げようとする態度は、法律家の行動として、情状酌量の余地がありません。

私が、問題にするのは、この事件で、ひき逃げ弁護士が、知人の検事とともに出頭してきた、という点です。

弁護士も検事も、同じ法律家仲間として、相談ごとはあるとしても、弁護士が、検事同行で警察署に出頭したことが問題です。

小学生の子どもでもないのに、なぜ、検事を同行させたのでしょうか。

おそらく、弁護士の脳裏には、検事の威力で、事件もみ消しを、期待したのでしょうか。もしそうなら、とんでもないことです。弁護士として、検事を同行させる、という判断そのものが、たとえ知人の検事であっても、検事という立場に迷惑をかける、ということを理解しなければなりません。

安易に同行した検事も、問題です。検事という立場を、捜査すべき警察に明らかにすること自体、無言の圧力になる、ということがわからないのでしょうか。

一般市民が、ひき逃げをした場合、警察への出頭に検事が同行してくれる場面があるでしょうか。
ひき逃げ弁護士も、付き添い検事も、社会の常識から、はずれていることを、理解しなければなりません。



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