渡部亮次郎
民主党代表選で721対491で敗戦とは小沢の「惨敗」と言うべきだろう。ちょっと立ち上がれない数字だ。
<民主党は14日午後の臨時党大会(党代表選挙集会)で、菅直人首相(63)の代表再選を決めた。党所属国会議員と地方議員、党員・サポーターによる投票の結果、小沢一郎前幹事長(68)を破った。
菅首相の獲得ポイントは721(国会議員412、地方議員60、党員・サポーター249)、小沢氏の獲得ポイントは491(国会議員400、地方議員40、党員・サポーター51)だった>。
産経ニュース2010.9.14 15:36
得票率は約60%対40%。特に小澤は国会議員で逆転された他、世論を直接反映した「党員・サポーター」票で圧倒的な差をつけられ、「剛腕」への期待よりも「カネ」まみれの体質が徹底的に嫌われたことを物語っている。
つまり菅首相の「脱小沢体制」は党員から支持され、参院選敗北の責任は余り問われていないことも裏付けられた。詰まり菅首相はねじれ国会対策のあまり、小沢勢力を重用すると世論の支持を失う危険のあることが示されたわけである。党役員・内閣改造は極めて難しい。
果たして小澤はどう動くか。暫く様子を窺うだろうが、離党しても明るい展望は持てない数字だ。
(文中敬称略)2010・9・14