2010年09月27日

◆菅内閣は即刻退陣を

渡部 亮次郎

ねじれ国会に耐えられず、菅内閣は来年度予算の成立する3月で退場といわれているが、尖閣事件に見るとおりそれまでにもわが国の国益が日々失われて行く。耐えられないのはこっちだ。一日も早い退陣を望む。

元々、菅直人は政治家ではなく市民運動家である。強大な権力に対する「野次馬」が本質。権力を野次ったり批判するのが仕事であるから独自の戦略も戦術も持ち合わせてはいない。

本人は「リアリスト(現実主義)」と言うが本質は「オポチュニスト(ご都合主義者)」に過ぎない。景気が回復しないのに「雇用優先」などというわけの分からんことが言えて平気なのもそのためである。

要するに他人を批判したり、権力を鋭く追及するのは得意だが、自らは創造的な政策は何一つ持っていないのである。政治知識も持ち合わせていない。その点は宇宙人鳩山と全く変わりがない。

先日、財務省関係者に聴いたが、財務大臣野田佳彦は円安問題をいくらレクチュアしても理解できない、サラリーマンも経営者も経験していない。早稲田大学、松下政経塾、千葉県議、衆院議員5期という経歴。円高って何だ。財務省、日銀の仕事で、政治の仕事では無いとの理解。

閣僚の悉くがこの体たらく。景気回復が内閣最大の仕事と弁えていない首相菅。景気回復が無いのに「一にも雇用。ニにも雇用。三にも雇用」を連発。非論理的な論理を叫んで、自らが空っぽであることを天下に晒している。「オポチュニスト(ご都合主義者)」の本質だ。

各国の在京大使館はこの「空っぽ」ぶりを逐一本国政府に打電している。だから国連総会で菅が演壇に登壇した途端、出席者の4分の3が退席したというのもむべなるかななのだ。民主党政権によってわが国は最早、世界の笑いものに墜ちた。

党首選勝利でV状態で回復した支持率。今回の尖閣事件で絶望的に低落したはずである。

しかも中国は戦略的に菅内閣を攻撃してくる。これに対し同盟国アメリカは中国重視の姿勢をとるはずである。

加えて尖閣列島帰属問題に絡む体当たり中国漁船船長の釈放問題。これで馬鹿な世論も支持率を下げるだろうし、駄目な自民党も臨時国会では少しは責任追及に張り切るだろう。

景気回復目的の補正予算の成立に、参院で野党との妥協には相当苦労するだろう。果たして「原理主義者」の岡田幹事長がどの程度の手腕を見せるか。

「菅内閣の命は来年度予算の成立を賭けた来年3月まで」と常識的に語られているが、国際情勢の激変と小沢ら党内反主流派の動きようによってはもっと早くなる可能性を秘めている。文中敬称略。20109・26

◆本稿は、9月27日(月)刊「頂門の一針」2049号に掲載されました。

◆<目次>
・菅内閣は即刻退陣を:渡部亮次郎
・「尖閣諸島は日本領土、緊急の国民集会」:宮崎正弘
・中国の出方を甘くみて反日行動を誘発:古澤 襄
・政治決着ではなかったのか:花岡信昭
・中国人船長釈放に対する政治家の一言集 :阿比留瑠比
・話 の 福 袋
・反     響
・身 辺 雑 記
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