2010年10月20日

◆石原都知事会見で見たNHK記者のKY

大谷 英彦

石原都知事の記者会見を東京MXテレビが毎週、ナマ中継している。

ふとスイッチを入れたら石原知事が東京マラソンの新企画について説明していた。

その説明が終わって「質問のある方はどうぞ。ただし『市場』のことははずしてくれ」というような前置きがあって記者の質問に移った。

市場、つまり築地市場の移転問題のことだ。

NHKの都庁担当と氏名を名乗った記者が真っ先に手を挙げた。

「知事の発言ではございますが、あえて『市場』のことを聞きます、と彼は切り出した。

「石原知事が張った予防線に真正面から切り込む記者がいた。彼が「くせ球」を投げ慎太郎知事が立ち往生すると面白いぞ!と私も身を乗り出す思いだった。

ところが彼の繰り出す質問は、築地市場をいつごろまでに・・といった類の「何のことはない」普通の質問だった。

「こいつ、馬鹿じゃないの?」と思った。

このNHK記者が都庁担当のキャップ(チームのトップ)なのかは知らないが、NHK社会部記者の憧れは「警視庁キャップ」「都庁キャップ」「司法キャップ」の「ご三家」のキャップになることだ。

その都庁所属の記者が、他社に先駆け、知事に挑戦的に質問した内容の平凡さ、無意味さ、KYがNHK報道の退廃を物語っている。

もっとも石原知事は質問しようと挙手した他社の記者に「またバカなことを聞くなよ」とあけすけに牽制していたから、石原知事から完全にナメられている記者は少なくないようだ。

官邸の記者会見も東京都庁のように質問した記者の顔も写すようにすると仙谷官房長官の「本性」に加えて、各紙、各局記者の「実力」などもTV画面で見えるようになる・・・なんて連想がふくらんだ。

話題をNHKに戻す。

NHKは福地茂雄会長の積極的主導のもと名古屋場所は中継しない。次の9月場所は中継再開と迷走した。

この迷走を横綱審議会で叱責され、首うなだれてドアを出たところを待ち受けていた記者団の質問を浴びた。

福地会長は数分前の叱責を忘れたかのように「批判もあったがNHKの判断はご理解いただけた」と「半分以上ウソ」をついてごまかした。

これを伝え聞いた横綱審議会の鶴田会長は激怒したという。

数日後、福地会長はこっそり辞表を提出して横綱審議委員を辞任した。

新聞各紙は、この辞任をベタ1段で報じたが、相撲に詳しい読者ならNHKは歴代続いた横綱審議会委員を会長が突然辞める。何故だ?と首をひねったことだろう。

NHK福地会長は辞任しなければいけないのか?こんな質問が読者からきた時、何と答えるのだろうか。

その「ごまかし会長」がNHKスポーツ部記者のタレコミ・メールでコンプライアンス」だの報道記者の再教育だのとテレビ画面で教訓をたれていた。

この尻馬に乗って放送総局長・日向英実専務理事の蠢動も始まっている。

もはやNHKの惨状は救いがたい。不本意ながら「不払い」をつづけながら「春」を待つしかないようだ。


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◆<目次>
・次期「皇帝」に習近平が確定:宮崎正弘
・八方美人だが習近平氏がのし上がる:古澤 襄
・仙谷長官は自らの過去を振返れ:阿比留瑠比
・菅内閣はすぐにでも退陣を:渡部亮次郎
・『事実を曲げてでも真実追求』:須藤文弘
・話 の 福 袋
・反     響
・身 辺 雑 記

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