2010年10月23日

◆加齢疾病連発に悩まされた夏

石岡 荘十

今日書こう、明日こそはと思いながら、胸や背中を孫の手で掻くのに忙しくて今日に至ってしまった。何の話か。すでに畏友毛馬氏が15日の本誌で報告しているように帯状疱疹“事件”の経緯についてである。

この夏は、典型的な加齢疾病といわれる病につぎつぎと襲われ、悪戦苦闘した3ヶ月だった。この間、私を襲ったのは帯状疱疹。発症から3ヶ月、やっと終息にこぎつけたと思ったら今度は、加齢黄班変性といわれる眼球の疾病である。これについては今なお加療の真っ只中であり、別稿で報告したい。

帯状疱疹の兆しが現れたのは6月の末のことだった。「夏バテ」というのは夏だけの症状だと思われがちだが、気候の変化が激しい梅雨時や初夏にも起こりやすい。

気温の乱高下に老体がついていけず、何もする気がしない。全身がともかくけだるい。にもかかわらず梅雨明けの翌日7月18日、以前からの約束もあって、猛暑の中、秩父盆地のど真ん中にあるゴルフ場に出陣。疲労困憊、這うようにして帰宅した。完全に体力を消耗していた。これが祟った。

思い返すと、その数日前すでに左胸の皮膚に違和感があり肋骨のあたりにピリピリ感があった。間もなく胸から左肩甲骨下にかけて赤い斑点がぽつぽつ。ゴルフの後から左側の神経に沿って激痛が走るようになった。

にもかかわらず、まだ帯状疱疹とは気がつかず、市販のかゆみ止め軟膏(レスタミン)を塗ったり、サロンパスの湿布を患部に張ったりして凌ごうと試みていた。無知は恐ろしい。

そうこうしているうちに、赤い斑点は水ぶくれとなり、夜はベッドの上で転々。背中を孫の手で掻きまくったものだから水ぶくれが破れ、かさぶたへと変わったがかゆみと痛みは治まらなかった。

遂にたまらず、行きつけの病院の皮膚科に駆け込んだのはゴルフから3週間を過ぎていた。

「帯状疱疹です。ずいぶん我慢強い方ですねぇ。もうかさぶたになり始めていますから、ペインクリニックに行きなさい」という。

帯状疱疹は、幼児に経験した水ぼうそうのウイルスが原因だ。ウイルスは長い間体内の神経節に潜んでいて、加齢(50歳代〜70歳代)やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると潜んでいたウイルスが再び活動を始める。ウイルスは神経を伝わって皮膚に達し、帯状疱疹として発症するとされている。

東京女子医大の統計によると、発疹する部位は、一番多いのが私のケース。上肢〜胸背部(31.2%)、次いで腹背部(19.6%)、そして怖いのは頭部〜顔面(17.6%)などとなっており、高校の友人が右顔面に発症。何年か前のことだが、今でも顔面の筋肉がこわばっている。

最悪、失明をしたケースも報告されている。頚部〜上肢にも発症する。いずれの場合も体の左右どちらか一方に現れるのが特徴だ。

発症してすぐ気づき、すぐ適切な治療を受けた場合でも3週間は皮膚の痛みや痒みが続く。痛みがやや治まってからも神経の痛みは容易に治まらない。数年間、痛みが消えなかったと言う症例もある厄介な加齢疾病である。

まして、私のケースは、初期治療のタイミングを逸した。その祟りで、いまだにときどき、肋間や背中にピリピリと痛みが走る。

さて治療法である。皮膚科では坑ヘルペスウイルス薬を処方する。ウイルスの増殖を抑える飲み薬で初期の痛みや痒みを抑える効果があるが、私はそのチャンスを逃し、我慢強く無為に苦しんだ。

ペインクリニックでは、飲み薬と塗り薬を処方される。

【飲み薬】、

・鎮痛剤リリカプセル:今年4月、保健が適用されることとなった帯状疱疹の最新特効薬だ。

・セレコックス:リリカカプセルが効かない場合に飲む頓服錠剤。炎症による腫れや痛みを和らげる。
・メチコバール:末梢神経のしびれ、麻痺、痛みを改善する。
【塗り薬】、

・強力レスタミンコーチゾンコーワ(軟膏)

ペインクリニックでの治療5週間。今月初旬にくすりの処方が終わった。発症から3ヶ月の闘病であった。この間体力をつけようと金に糸目をつけず美食に走った結果、太ってしまった。

毛馬氏が先日レポートしたとおりで、初動がこの病気治療の決め手である。他山の石とされたい。

もうひとつの加齢疾病、現在加療中の加齢黄班変性については別途報告する。20101015
     
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