2010年11月07日

◆全共闘政権の成立

渡部亮次郎

2010年6月4日に成立した内閣の首班は菅直人だから、世上はこれを「菅内閣」と呼んでいるが、これは違う。菅が政治家としての見識に欠けているからだけでなく、すべての案件に対して優柔不断であることを突かれて、官房長官の仙谷由人に振り回されているから実質「仙谷内閣」である。

その仙谷も菅も学生時代は全共闘に所属した左翼活動家だったし、中でも仙石は安田講堂にもこもった札付き。政治家のスタートは日本社会党なのだから根っからの「アカ」。

仙谷 由人(せんごく よしと、1946年1月15日 ― )は、日本の政治家、弁護士、全共闘系学生運動家。衆議院議員(6期)、内閣官房長官(第78代)、凌雲会会長。

民主党政策調査会会長(第7代)、有限責任中間法人公共政策プラットフォーム代表理事、衆議院決算行政監視委員長、内閣府特命担当大臣(行政刷新担当)、内閣府特命担当大臣(「新しい公共」担当)などを歴任した。

この辺りまでは小沢一郎嫌いが目立つ程度で、国民の被害も小さかったが、官房長官になって化けの皮を脱いだ。国の根本を変え、中露に日本を売り渡そうとしている。

閣内の調整役を、道勘違いしたのか、国会だけでなくすべての局面で内閣の先頭に立ち、日本全体を振り回している。これを厳しく批判するマスコミはいまのところ産経新聞だけ。

各社がこれにつづかないと見て取るや、産経を公の場で非難し、詰ること夥しい。権力を手中にしたから、若い頃から夢見た全共闘政権の樹立に成功したと勘違いしているようだ。

「この世をば わが世とぞ思う もち月の かけたることも なしと思えば」と詠んだ藤原道長野心境だろうか。(文中敬称略)
2010・11・6

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<「頂門の一針」2088号・目次>

・全共闘政権の成立:渡部亮次郎
・中露に舐められる日本アチャチャ:山堂コラム 343
・「尖閣」ビデオ流出の衝撃!:花岡信昭
・狂歌師、自民・伊吹氏の詠む歌:阿比留瑠比
・需要創出の知恵を:平井修一
・話 の 福 袋
・反     響
・身 辺 雑 記
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