2010年12月04日

◆NHK福地茂雄会長、君は「男」か?

大谷英彦

久々にNHK会長の去就が新聞紙面に登場した。と、いっても産経新聞(3日)は、見出しで「NHK福地会長進退明言避ける」と報じているいうのだから、福地会長に「男の決断」という「男としての資質」があるのか問いたい。

この問題、福地会長の「資質」と共に、マスコミNHK担当記者の取材力etcにも問題ありと見ている。今回はそこを検証する。

福地会長が「2期目は辞めたい」と報じたのは朝日新聞だった。この線に沿って福地会長は今年度予算のNHK原案がまとまったのを機に経営委員長に辞意を告げた。

が、NHKを「監督」する総務省から「待った」がかかった。

NHK予算は国会の承認がなければ成立しない。誰が次の会長になるにせよ、その国会審議の答弁を「なりたての」新会長に任せていいのか?「福地の敵前逃亡」とまでは言わなかったが、正論である。

その一方で総務省や民主党「実力者」が後任案に手をつけたが折から発生した民主党代表選で後任さがしは置き去りになった。

ここで福地会長の「心変わり」が始まる。「強い会長」を目指す気になったらしい。

その好例が「大相撲中継」の「迷走」である。

NHK日本放送協会と日本相撲協会は、ともに「協会」を名乗ってはいるが、別個の組織であることは「日本人の常識」だ。が、暴力団は悪と憎む多数の人がNHKに「相撲中継は中止せよ」と申し入れた。

福地さん、「これは強い会長の存在感」をアピールするチャンスと考えたのか?中継中止を指令した。

私が「世論にこびる」アピールと見る理由は、放送総局長が記者会見で「中止も視野に」などと事前予告をし、さらに「会長がそう言っている」みたいな言い方で会長に「ゴマ」をすったなと感じているからだ。

冷徹な側近がいたら、NHKの大相撲中継はラジオ時代から連綿と続いていること。

中止の電話などには、その長い歴史を説明し、見たくない人は見ない自由もある、と説く道もあると進言した筈だ。

案の定。中継を中止したら「何故やめるのか」という抗議が殺到。次の場所から中継を再開した。本人の進退で「迷走」している福地会長の脳内MRが相撲中継の迷走を招いたようだ。

そのMRの診断、つまり「断罪」は、先般の横綱審議会でくだされた。

「何故、中継を中止したのか」という質問に福地茂雄会長は「多数の視聴者から中止を求める電話があった」という趣旨の答えをした。次いで「では何故、中継を再開したのか」と聞かれ福地会長は「多数の視聴者から中止を求める電話があったから」と答えて失笑をかった。

この脳天気ぶりもっと「恥ずかしい」のは、外で待っていた記者たちに「おおむねNHKの方針が理解された」とNHK得意の「歪曲・捏造」答弁をしたことだ。

伝え聞いた横綱審議会の首脳は激怒した。NHK福地茂雄会長は数日後横綱審議会委員を辞任した。

不思議なことに以上のような経緯はマスコミでは全く報じられていない。

会長の「迷走」はNHKの放送品質の「迷走」につながる。現に、いくつもの実例・実害が出ているのはご存知の通りだ。NHKの取材を受けた台湾の当事者を含め1万3千人を超す原告がNHKに損害賠償を求める裁判が進行中である。

NHKは、受信料を強制的に徴収しているに日本で唯一の公共放送である。という観点から新聞、雑誌などマスコミは「監視」の手を抜いてはいけない。


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