2011年02月23日

◆国民に嫌われた「政局」

渡部 亮次郎


先輩記者だった元共同通信社常務理事の古澤襄さんによれば、<今年になってブログ読者の傾向が明らかに変化している。”脱小沢”だの”小沢切り”はもちろん菅だの仙谷だのという政局ものには読者が見向きもしなくなっている。

年がら年中、民主党政権のだらしなさを見聞きして、読者は政治の現状に飽き飽きしているのが明らかだ>という。

それはそうだろう。空き菅と言われる位、菅首相はご都合主義しかできないから、国民の要求に反応しない。反応する能力が無いのだ。

彼が歩んできた市民運動とは自働的なものではない。政府など相手の出方に応じて戦術をくむのだから「戦略」は初めからない。演説に「野次」を飛ばし続けるのは得意だが、さてご自分でやって見せて、と言われたら、手持ちは何もないわけだ。

政治記者の最大のスクープは「年号」だといわれている。次が衆議院解散の日取り、組閣のスクープなどが続く。「人事」だ。それに比べると「政策」のスクープは地味になる。

「菅総理、今日、総辞職」なら大スクープだが、彼の性格や育ちを考えると、権力には1日でも1時間でも縋っていたいタイプ。電撃的な総辞職などあり得ない。ヤケクソ解散ならあり得る。

同僚政治記者だった山堂氏は、政局の混迷は小選挙区制と政治資金の支給が最大の原因と指摘するが、これはすべて小沢氏の誘導に夜から、政局混迷の責任は小沢氏にあるといえるかもしれない。

小沢氏が自民党を飛び出した時、私は既に記者を辞めていたから、その後の動きは直接には知らない。だから、書くもので、政治物はそれなりの専門家の筆に任せている。

だが経験から判断すれば、菅首相は政治の経験が極めて薄く、周辺に友人が少ないまま、権力にはしがみつこうとする性格。したがって対策を打ち出せないまま恋々とするはず。国民からの支持率は限りなくゼロに近付いていくだろう。2011・2・22

◆本稿は、2月23日(水)刊全国版メルマガ「頂門の一針」2190号に
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◆<卓見等目次>
・中国、中東激動の波及を警戒:宮崎正弘
・菅さんは解散を打つかもしれない 小沢氏:古澤 襄
・国民に嫌われた「政局」:渡部亮次郎
・「小沢処分」めぐり緊迫化する永田町:花岡信昭
・ついに還暦、されど還暦:平井修一
・話 の 福 袋
・反     響
・身 辺 雑 記

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