2011年03月09日

◆江戸っ子「ソメイヨシノ」

渡部 亮次郎

散歩の為、猿江恩賜公園に向かう途中、民家の玄関先で鉢植えの櫻が開花していた。河津櫻だそうだ。伊豆の櫻だ。

猿江公園に植えられている100本近い櫻はすべて「ソメイヨシノ」。蕾はまだ固い。うっすらと茶色に変化はしているが。25,6日が開花予想だ。


ソメイヨシノ(染井吉野)はエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれた。茣蓙を広げ宴を開くその上を飾るのは殆どがソメイヨシノ
である。

江戸末期から明治初期に、江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成され「吉野桜(ヤマザクラの意)」として売り出していた。

藤野寄命の調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり1900年、「日本園芸雑誌」において「染井吉野」と命名された。

上野公園のサクラを調査した藤野寄命博士が「日本園芸雑誌」において「染井吉野」と命名したという。

駒込の染井銀座にあったNHK寮に住んだのは1964(昭和39)年夏。東京オリンピックの年。ソメイヨシノの発祥地とは知る由も無く、間もなく目黒に引越した。

葉より先に花が咲き開花が華やかであることや若木から花を咲かす特性が好まれ、明治以来徐々に広まった。さらに、第2次世界大戦後、若木から花を咲かせるソメイヨシノは荒廃した国土に爆発的な勢いで植樹され、日本でもっとも一般的な桜となった。

ソメイヨシノは種子では増えない。各地にある樹はすべて人の手で接木(つぎき)などで増やしたものである。

一代雑種のため自家交配の結実率が極めて低い。しかし、交雑または交配の結果、自家不和合性が強く出た品種の可能性が強い。

実際、枝の条件によりかなりの結実を観察することができる場合もある。その場合でも、種が発芽することはなく、ソメイヨシノ同士では結実しない。このためソメイヨシノの純粋な子孫はありえない。

すべてのソメイヨシノは元をたどれば同一の一本につながり、すべてのソメイヨシノが一本のソメイヨシノのクローンともいえる。これはすべてのソメイヨシノが一斉に咲き一斉に花を散らす理由になっているが、特定の病気に掛かりやすく環境変化に弱い理由ともなっている。

街路樹、河川敷、公園の植え込みなどに広く用いられている。また、全国の学校の校門近くにも植えられていることが多い。ソメイヨシノは花を散らすのが早いために、学校などでは本種とヤエザクラの両方を植えて、入学式にいずれかの桜を咲かせるようにしていることが多い。

ソメイヨシノは多くの人に人気があり、多くの公園などで花見のための木になっている一方で、ソメイヨシノばかりが植えられている現状やソメイヨシノばかりが桜として取り上げられる状態を憂慮する声もある。

欧米には1902年にカンザンと共にわたっている。欧州やアメリカに多くのソメイヨシノが寄贈されており、春のワシントンのポトマック河畔のソメイヨシノが有名である。

花見客のマナーの悪さは木に悪影響を及ぼす。焼肉やバーベキューなどは煙で木に悪影響を与える。ごみの放置は雑菌の繁殖をもたらす。これらは桜を弱らせるに十分な行為である。

あまつさえ、花見客が枝を折ったり切り取ったりすることなどは問題外である。枝を折られるとそこから腐りやすいため、知識もなく枝を折ることや切ることは慎むべきである。

排ガスなどの大気汚染ももちろん、近年の地球温暖化やヒートアイランド現象でソメイヨシノが急激な環境の変化についていけていないことが病気の遠因になっている説がある

。根の近くが舗装されることも樹勢を削ぐ。また、花見に一番使われる木であることも病気の遠因といえる。根に近い土壌を過剰に踏みしめられることは木によいとはいえない。

ソメイヨシノには大きな欠点がある。数百年の古木になることもあるヤマザクラやエドヒガンに比べて高齢の木が少ないことである。

「60年寿命説」なる俗説があるほどである。ただし正確な寿命に関しては統計数値がないため不明であり、また、大径になる木は理論上は寿命がないと考えられている。

老木の少なさの原因ははっきりしていないが、「ソメイヨシノは成長が早いので、その分老化も早い」という説があるほか、街路のように排気ガスなどで傷むこと、公園といった荒らされやすい場所に植樹されているということも寿命を縮める原因となっているのではないかとの指摘もある。

ソメイヨシノは接ぎ木によって増やされるため、接ぎ木の台木とされたヤマザクラが腐って心材腐朽を起こし、寿命を縮めているという説もある 。

また、すべてのソメイヨシノが同一の特性を持つために、すべてのソメイヨシノが病気や環境の変化に弱く、それらに負け一斉に枯れるという点もある。

しかし、こうしたイメージの一方、ソメイヨシノの老木も存在している。例えば東京都内の砧公園のソメイヨシノは1935年に植えられすでに70年以上が経過しているし、神奈川県秦野市の小学校には1892年に植樹された樹齢110年を超える2本の老木が存在する。

また、青森県弘前市ではリンゴの剪定技術をソメイヨシノの剪定管理に応用するなどして樹勢回復に取り組んだ結果、多くのソメイヨシノの樹勢を回復することに成功している。

弘前城跡公園には樹齢120年を超えるソメイヨシノがあり、これは本種の現存する最も古い株であろうといわれている。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2011・3・7


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