2011年04月05日

◆効果ある「食べ物」あれば「薬」不要?

大阪厚生年金病院 薬剤部

Q テレビで言っていた、病気に効果のある食べ物を食べていれば、病気の薬を飲まなくても大丈夫?

A う〜ん、それは、だめですね。

病気でお薬が必要といわれ、医師から薬を処方されている人は、食べ物だけでの完治は難しいですね。食べ物とお薬は同じ効果を示さないからです。
 
たとえば、胃潰瘍の場合を例にあげてみましょう。胃潰瘍の原因の1つとしてピロリ菌があります。胃の中にピロリ菌がいるといわれて除菌のお薬を飲んでいる方が、ピロリ菌に効果があるといわれるヨーグルトを食べてさえいれば薬は飲まなくてもいいのか?というと、答えはNOです。

予防的にヨーグルトを食べるのは、いいことだと思いますが、すでに医師からお薬での除菌が必要と言われている場合、ヨーグルトを食べるだけで胃潰瘍を治すのは難しいと思います。「ヨーグルトではお薬と同じだけの効果は期待できない」し、「食品はあくまでも食品」ですからね。きちんと、治療のためのお薬を飲むようにしましょう。


最近は健康ブームで、さまざまな食品の栄養についての特集があります。病気をお持ちの患者さんが興味を持つ気持ちはよくわかりますが、すべてを鵜呑みにしてお薬の治療をやめてしまうのでは、と心配になります。

「食品は副作用がない」「食品で病気が治るなら薬を飲まなくてもよい」と思いがちですが、自分の判断だけで、お薬を飲むのをやめてしまうのはよくありません。
 
また、テレビの情報は、一般的な話か、もしくは、ある特定の人だけの話と両極端なことが多いです。お薬は、個々の患者の病態に合わせて、医師は処方設計し、薬剤師は調剤していますが、テレビの場合はそうではありません。
 
テレビや雑誌で気になる記事があれば、「この前こんな話聞いたけど、自分にはどうかな」って、かかりつけの医師や薬剤師に気軽に聞いてみてください。(再掲)

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