2011年06月07日

◆大連立、障害は首相の往生際の悪さ

渡部 亮次郎

レームダック(lame duck、足の不自由なアヒル)とは、役立たずの政治家を指す政治用語。レイムダックとも表記されるが、そちらが本来の発音である。

選挙後まだ任期の残っている落選議員や大統領を揶揄的に指すのに用いられる。転じて、米国では「役立たず」などと特定の人物を揶揄する慣用表現としても用いられている。

1700年代のロンドン証券取引所で、支払不能で債務不履行に陥った株式仲買人や証券会社を指す言葉として用いられたが、1860年代に米国の政治用語として流用されるに至った。(「ウィキペディア」)

あがけばあがくほど、あり穴に落ちて行く。菅はそれに気づいてない。即刻辞めれば普通の政治家だが、あがきながら、生きながらえれば、永らえた分が、ばんねんのお汚濁と名って、まとわり付く。

官房長官として信頼した仙谷が、既に先頭をきって菅降ろしに邁進している。今の官房長官もサジを投げている。もはや菅は民主党のお荷物に成り果てたのだ。それなのになんで即刻やめないのか。

ひょっとして彼は若い頃に夢見た社会主義革命が成就したと思っているのではないか。成就した以上、イスから降りるわけにはいかないのだ。1分で1秒でも長くしがみついていなければならないのだ。

「政権獲得とは、期限(任期)の限られた独裁である」とどこかで菅が喋ったことがある。だから革命成就と勘違いしている事は間違いない。
しかしいまやレームダックどころか、民主党のお荷物と化してしまった以上、日を追って辞任要求は党内で高まってゆくだろう。見下げ果てた粗末な人間だ。

<大連立、障害は首相の往生際の悪さ

退陣を表明しながらも「8月まで」の延命にこだわる菅直人首相の往生際の悪さが、民主、自民両党の大連立構想の障害になっている。

仙谷由人官房副長官が後継首相を前提に自民党との交渉に乗り出したが、自民党側は前提条件として首相の早期退陣を求めている。そのため民主党出身の西岡武夫参院議長は6日、首相に6月中の辞任を突き付けた。
(水内茂幸)

「菅首相が辞めるタイミングは2つ。即刻お辞めになるか、赤字国債を発行するために必要な特例公債法案を6月中に成立させてから。それ以外にはない」

西岡氏は6日の記者会見で、首相の「6月退陣」を主張した。大連立を含む野党側との協力に関しても、首相が退陣すれば「速やかにできる」
と強調した。

鳩山由紀夫前首相も6日の大阪市内での講演で「信なくば立たず。政治家は本来、高潔で礼儀正しく嘘をつかない存在でなければならないが、どうも違うと思われている」と述べ、6月退陣を否定した首相を改めて強く批判し、早期退陣を求めた。

もっとも、首相にはそのつもりは全くない。

「6月末の復興構想会議の提言を待たずに五百旗頭(いおきべ)真議長から話を聞き、平成23年度第2次補正予算案を提出したい」

首相は5日、官邸近くのホテルで会った民主党の斎藤勁国対委員長代理にこう伝えた。「成立までが仕事ですよ」と斎藤氏が語りかけると、首相は「そうだな」と答えた。

首相は与野党からの反発で「早期退陣」を印象付けようとしているが、実はからくりを仕込んでいる。

鳩山氏は2次補正に関し、「月内に編成のめどがつく」と指摘している。だが、10兆円を超える2次補正は本格的な復興予算となるため、今すぐ編成を指示しても、予算案がまとまるのは早くても7月中旬だ。

加えて、小沢一郎元代表が主導したマニフェスト見直しで「小沢色」を一掃したい首相は、「マニフェスト見直しを含め、復興債の償還財源のあり方まで議論しようとしている」(首相周辺)。

そうなると、編成のめどがつくのは8月上旬。とてもではないが、野党や鳩山氏らが求める「6月退陣」では収まらない。

だが、首相の思惑とはよそに民主党内はすでに「ポスト菅」で走り始めた。

「大連立の話を、現時点でどこまで詰められるのか…。新首相が意思決定に参加しなければいけない」

岡田克也幹事長は6日の記者会見で語った。「菅首相の下では大連立は進まない」とあけすけに語ったに等しい。

旧民社党系議員で作る民社協会の幹部も同日、岡田氏に首相の退陣時期を明確にするよう要求した。

自民党の谷垣禎一総裁も6日、熊本市内での会見で特例公債法案や2次補正に協力しない意向を表明し、こう語った。

「辞めると言った人に、難しい課題はさばけない。時間を浪費するだけだ」

首相がいくらあがこうとしても、すでに外堀は埋められている。>

(産経ニュース 2011.6.7 00:13 )

◆本稿は、6月7日(火)刊の全国版メルマが「頂門の一針」2284号に
掲載されました。

◆<「頂門の一針」2284号の目次>
        
・大連立、障害は首相の往生際の悪さ:渡部亮次郎
・「行動は雨」の時節です:岩見隆夫
・ふたりの トラスト ミー:須藤文弘
・安倍の仇を菅で討つ?!:平井修一
・ビンラディン殺害、得をしたのは中国:宮崎正弘
・張作霖爆殺事件の真相(補遺):宮崎正弘

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