2011年06月12日

◆動きだした「大阪都構想」協議会

早川 昭三

橋下徹大阪府知事が代表の地域政党「大阪維新の会」は、知事の目指す「大阪都構想」実現を具体化するため、先の5月大阪府議会で可決した「大都市制度検討協議会」条例による「委員構成つくり」に集中していた。協議会は条例が公布される6月13日にも設置が可能となるからだ。

この「大都市制度検討協議会」の発足も、府議会の過半数を占める「大阪維新の会」府議団にとっては、これに参加を拒否の他会派がいくら動いても、「数の力」をちらつかせながら強気で推し進めれば、事の成就は難しくない筈と腹を括っていた。

だから当初は、協議会20人委員の半数を「維新」府議団が占め、半数以下の残りの委員を公・自・民などの他会派に割り振る構成にしようと強気の方向を固めつつあった。

ところが、5月議会を終えた後から他会派の反発は益々強固になりだして、話し合いの糸口もつかめないままの状態に陥り、「協議会」早期発足も怪しくなって来ていた。

橋下知事自身は、「他会派が不参加ならば大阪都構想で突き進んでいくしかない。維新の会で都構想をどんどんレベルアップさせる」と強気の姿勢をみせていた。

しかし「維新」府議団は、今の対立状態のままは得策ではないとして、「委員構成の妥協案」を検討していることが、11日の産経新聞で明らかになった。

<「大都市制度検討協議会」について、「維新」が協議会の委員20人の構成を、維新、公明、自民、民主、共産の5会派で、4人ずつ「均等」に振り分ける運営規則を検討していることが11日、分かった。今回、妥協案を示すことで他会派の理解を得たい考えだ。

また、9月30日までに府議会に報告するとしている「協議結果」も、最終結果ではなく「中間報告」に止める方針。週明けにも各会派に打診し、了承が得られれば各会派に正式な参加要請を行うという>。

果たして、この妥協案がスムーズに運ぶだろうか。

各会派が、協議会で公平に意見を取り上げてくれるどうか、意見が纏まらないまま協議会は分裂し、結局は「維新」の「数の力」で議決される可能性が高いため、この妥協案を5会派がすんなり受け入れないのが得策。5会派幹部からは早くもそういう意見が飛び出している。

余談ながら、いま注目が凝集しているのは、「大阪都構想」実現のため、橋下知事自身が秋に想定される大阪市長・大阪府知事のW選挙に出馬するかどうかだ。市長選挙に乗り込んでいく可能性は捨てられないという見方が依然付きまとっている。

産経新聞によると、

<橋下知事は、大阪市内で開かれた政治資金パーティーで、秋に想定する市長・知事W選挙に、自身どちらの選挙に立候補するか「状況をみて判断する」と、改めて慎重な姿勢を示した。
しかし「秋の陣は死力を尽くして闘って、大阪市役所をぶっつぶす。局長、部長、課長みんなクビ」と、市役所との対決姿勢を鮮明にしている>。

こうした市長選出馬のからむ知事のさまざまな発言は、大阪市職員達の心をも揺さぶり出している。大阪は「協議会構成」を軸に、「大阪都構想」の行方が大きくからみながら、夏の暑さに合わせて“大阪動乱”が起きてくるようだ。(了)   2011.06.11

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