2011年08月11日

◆前兆で脳梗塞を防げる

渡部 亮次郎


高血圧や糖尿病患者を待ち伏せしているのは脳梗塞であるが、これには前兆があり、それを見逃さずに治療すれば事無きを得る、という公開講座があるという招待状が来たので7日に東京女子医大弥生講堂に出かけた。

午後1時、既に満員。約300人の中老年の男女。半身不随になる脳梗塞は恐ろしいのだ。だが防げるというのだから、これだけの人気なのだ。

脳梗塞というのは、脳に血液を運ぶ血管が詰まって(梗塞)脳の一部が壊死する為に半身不随になるか。即死するかの病気。これに脳出血とクモ膜下出血を合わせて「脳卒中」という。

長嶋さんの掛かったのは脳梗塞、美貌の女優で歌手だった高峰三枝子がクモ膜下出血で死亡した。わが同期生清沢君は脳梗塞のあと脳出血で亡くなった。

高血圧の友人は多いし、糖尿病の友人も多い。第一、筆者自身がインスリン注射を欠かせない糖尿病患者にして高血圧を飲み薬で抑えているで身はないか。

今では脳梗塞と言っても、3時間以内に搬入して注射をすれば詰まった血栓を溶かす薬(t−PA)があるからと安心している人が多いが、学会の調べだとかつぎ込まれた患者でt-PAを使えた患者はわずか7%に過ぎない。

長嶋さんは3時間を過ぎていたため後遺症が残った。だから前兆とは何かを知りたいのだ。

脳梗塞の前兆とは「TIA」という。一過性脳虚血発作。(1)片腕の力がだらんと抜けた (2)舌がもつれた (3)歩きづらく、片側に倒れそうになった (4)顔が歪んで、口元が痺れた (5)目の半分がぱっと見えなくなった。

こうした症状が出たが30分ぐらいで治ったから「脳梗塞にかすられたが治った」と本人も回りも思ってしまうらしい。失礼ながら専門でない医者にもそう誤解する医者がいると専門医はいう。

ところが、TIAを発症した患者の4〜20%がそれから90日以内に脳卒中を発症し、その約半数は48時間以内であったとの報告がある。TIAだったら必ず、すぐ救急車hに来てもらい専門医に掛かれば、脳卒中は80%抑制できる。独り寝していると発見が遅れる。

シンポジュームに出てくださった大学教授たちは、口をそろえて「「TIAは脳梗塞の前触れ発作。本格的な脳梗塞が起こりかけている警告サインです。一寸ヘンだなと思っているうちに症状が消えても油断は禁物。回復したからと安心せずに、すぐに専門医の診察を受けてください」と呼びかけていた。

特に東京都の場合は救急車に「TIAです」と告げただけで専門病院に運んでくれる態勢ができているそうです。2011・8・8

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